JP3252562B2 - 電力用半導体装置 - Google Patents

電力用半導体装置

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JP3252562B2 JP25731293A JP25731293A JP3252562B2 JP 3252562 B2 JP3252562 B2 JP 3252562B2 JP 25731293 A JP25731293 A JP 25731293A JP 25731293 A JP25731293 A JP 25731293A JP 3252562 B2 JP3252562 B2 JP 3252562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータ等の電力負荷
を駆動するために用いられ、スイッチング制御される電
力用半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の電力負荷を駆動するためにス
イッチング動作される素子として、パワーMOSトラン
ジスタ等の電力用半導体装置が用いられている。この様
なパワーMOSトランジスタのような電力用半導体装置
の動作について説明すると、その動作特性は図16で示
すようになる。
【0003】すなわち、トランジスタのオフ制御によっ
て、このパワーMOSトランジスタのドレイン・ソース
電流IDSおよびドレイン・ソース間電圧VDSが図のよう
に変化して、負荷の駆動電流が切替え制御される。この
様な電力用半導体装置をスイッチング制御して、負荷電
流をオンからオフあるいはオフからオンに切替える際
に、駆動される負荷および配線部等に含まれるインダク
タンスにより、負荷電流の変化が電圧を発生するように
なって、これがスイッチングノイズとなる。
【0004】この様なトランジスタにおいて、スイッチ
ング速度toff を速くすると、スイッチング損失PD
小さくなるが、スイッチングノイズ(ピーク値VDS)は
大きくなる。逆に切替え速度toff を遅くすると、スイ
ッチングノイズは小さくなるが、スイッチング損失はそ
の時間幅が増大するために大きくなる。
【0005】すなわち、電力用の半導体装置であるスイ
ッチング用トランジスタにおいて、スイッチングノイズ
を低減するためには、実質的に負荷電流の変化率を小さ
くするためにこのトランジスタの切替え速度を遅くする
必要がある。しかし、トランジスタの切替え速度を遅く
すると、切替える際にトランジスタにおいて消費される
電力(スイッチング損失)が増大するものであるため、
スイッチングノイズとスイッチング損失との間にはトレ
ードオフの関係が成り立つ。したがって、この様な電力
用半導体装置においては、スイッチングノイズとスイッ
チング損失を共に低減することは難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、電力負荷を駆動制御するス
イッチング用トランジスタ等において、スイッチングノ
イズを確実に低減できるようにすると共に、スイッチン
グ損失をも確実に低減することができるようにした電力
用半導体装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、負荷を駆動
する電力用半導体装置であって、それぞれ、ソース及び
ドレインを備え、それらソースおよびドレインがそれぞ
れ共通に接続され、同一の半導体素子上に構成された複
数の電流部を備える。ここで前記複数の電流部は、主電
流部と他の副電流部とで構成され、前記主電流部の面積
が他の副電流部の面積よりも大きく形成される。またこ
の複数の電流部とそれぞれに対応して設定されたゲート
のそれぞれをオン・オフ制御する主電流部切り替え制御
手段と、副電流部切り替え制御手段を備える。次に、前
記負荷のオン・オフの切り替え時においては、前記負荷
のオン・オフの切り替え終了時における、負荷電流の変
化率を小さくされるようにするために、前記主電流部の
切り替えを先に実施し、かつ、前記副電流部の切り替え
遷移時間と主電流部の切り替え遷移時間との比率をが異
なるよう制御するものである。
【0008】ここで、前記電流部制御手段は前記少なく
とも1つの電流部のスイッチング特性のスイッチング速
度あるいはスイッチングのタイミングの少なくとも一方
が他の電流部と異ならせて設定させる手段を含み構成さ
れるものであり、あるいは前記少なくとも1つの電流部
が、他の電流部のオン・オフの切替わり動作時にオン状
態に設定されるようにしたゲート制御手段を含み構成さ
れる。
【0009】
【作用】この様に構成される電力用半導体装置にあって
は、ソースおよびドレインが共通に接続されるようにし
た例えば2個のトランジスタによって複数の電流部が構
成されるもので、例えばこの2個のトランジスタの能動
領域の面積(セル数)比を7:5に設定する。そして、
駆動電流をターンオフする場合、第1のトランジスタを
第2のトランジスタよりも先にオフ制御するものであ
り、この第1のトランジスタの特性に対応してドレイン
電流が減少する。そして、この状態で第2のトランジス
タがオフされるようになるもので、第2のトランジスタ
のスイッチング速度を第1のトランジスタに比較して遅
くすることにより、特に全体のスイッチング速度を遅く
することなく、スイッチングノイズの減少が図られるよ
うになり、且つスイッチング損失の増大も抑制できるよ
うになる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1はその回路構成を示したもので、第1お
よび第2の2つのトランジスタTr1およびTr2を備え、
この第1および第2のトランジスタTr1およびTr2のそ
れぞれソースSおよびドレインDは共通に接続され、ゲ
ートG1 およびG2 はそれぞれ独立的に制御されるよう
にしている。そして、ドレインDと電源VB との間に、
制御対象である負荷Rが接続される。
【0011】負荷を駆動する際のスイッチングノイズと
スイッチング損失が、トランジスタの切替え速度に依存
するものであることに鑑み、第1のトランジスタTr1お
よび第2のトランジスタTr2の切替え速度および切替え
のタイミングを適切に設定することによって、スイッチ
ングノイズとスイッチング損失を共に低減できるように
する。
【0012】トランジスタ制御回路11においては、第1
および第2のトランジスタTr1およびTr2からなる負荷
Rの駆動回路部に対するトランジスタ制御信号を発生す
るもので、この制御信号はインバータ12および13を介し
てゲートG1 に供給する。また、インバータ14および15
を介してゲートG2 に供給するもので、インバータ14お
よび15の接続点と接地点との間には、遅延時間を設定す
るコンデンサCが接続されている。
【0013】この様に構成される回路において、トラン
ジスタ制御回路11において図2で示すようなTr1ゲート
信号が発生されると、この信号がゲートG1 に与えられ
て第1のトランジスタTr1が駆動され、同図で示すよう
なトランジスタTr1の動作タイミングで駆動される。ま
た、コンデンサCによって設定される時間遅延してトラ
ンジスタTr2ゲート信号が発生され、この信号がゲート
G2 に与えられて第2のトランジスタTr2の動作タイミ
ングが設定される。
【0014】ここでトランジスタTr1およびTr2それぞ
れのオフ時の引抜き電流をi1 およびi2 、インバータ
14の出力電流をi0 、インバータ14のしきい値電圧をV
T 、さらにトランジスタTr1およびTr2のそれぞれゲー
ト容量をC1 およびC2 とすると、第1のトランジスタ
Tr1のオフ時間toff1は1C1 /i1 ”に比例し、第2
のトランジスタTr2オフ時間toff2は“C2 /i2 ”に
比例する。また、第2のトランジスタTr2の遅れ時間t
は“t=C・VT /i0 ”とされる。そして、この実施
例においては、トランジスタtr1のオフ時間toff1が第
2のトランジスタTr2の動作遅れ時間tとほぼ等しくな
るように設定されている。
【0015】図3はこの様に構成される半導体装置にお
ける動作特性を示すもので、直線はこの半導体装置を用
いて負荷Rを駆動するときの動作状態を示す。すなわ
ち、ゲートG1 およびG2 に加えられるトランジスタ制
御信号が共にオンの状態では、第1および第2のトラン
ジスタTr1およびTr2が共にオンしていて、このときの
動作点はAとなる。この状態でトランジスタ制御信号が
オフされると、第1のトランジスタTr1は第2のトラン
ジスタTr2よりも先にオフされ、第1のトランジスタT
r1がオフされたときにおいても、第2のトランジスタT
r2はまだオンの状態にあり、その動作点はBとなる。
【0016】図4の(A)は従来の素子を用いた場合を
説明する線形モデルであり、(B)は実施例で示した素
子の線形モデルを示すもので、この場合はオンからオフ
されるときの状態を示している。ここで、オフからオン
される逆の場合の際の効果は同様に説明できるので、こ
こでは省略する。
【0017】まず(A)図の従来素子の場合のスイッチ
ングノイズ電圧Vnoise 、スイッチング損失PSWを求め
る。すなわち、トランジスタのオン状態におけるドレイ
ン電流をION、オフ状態におけるドレイン電圧をVD
ターンオフ時間をtoff 、駆動負荷および配線に含まれ
るインダンクタンスをLとすると、以下のように表現さ
れる。
【0018】
【数1】 次に実施例で示した半導体装置におけるスイッチングノ
イズ電圧Vnoise 、スイッチング損失PSWを求めると、
この(B)図で示す線形モデルは図3で示したトランジ
スタ特性を有するもので、第1のトランジスタTr1およ
び第2のトランジスタTr2それぞれの負荷電流の切替え
速度と切替えのタイミングが適切に設定される。すなわ
ち、第1のトランジスタTr1の切替え速度を速くし、第
2のトランジスタTr2の切替え速度を遅くするもので、
第1のトランジスタTr1がオフされ後に第2のトランジ
スタTr2がオフすることで、負荷電流の切替えが2段階
に行われるようになる。以下に説明する効果は、2段階
に限らずそれ以上の切替え段数を設定した場合において
も同等に得られる。
【0019】第1段階の切替え終了時のドレイン電流を
D1、ドレイン電圧をVD1、このときのターンオフ時間
をtoff1とすると共に、第2段階の切替えに要するター
ンオフ時間をtoff2とすると、
【数2】 ここで第1段階の切替え終了時のドレイン電流ID1、お
よびドレイン電圧VD1は、次のようになる。
【0020】
【数3】 次にスイッチングノイズおよびスイッチング損失を低減
するための条件を求めると次のようになる。
【0021】条件1)従来素子のスイッチングノイズよ
り実施例素子でのスイッチングノイズを小さくする。
【0022】
【数4】 条件2)従来素子でのスイッチング損失より実施例素子
でのスイッチング損失を小さくする。
【0023】
【数5】 この様な条件1および条件2より、図5で示す斜線で示
した領域において実施例に示した半導体装置を使用する
と、オンからオフあるいはオフからオンに切替えるに際
して、スイッチングノイズと共にスイッチング損失が低
減されるようになる。また、この図5に示す斜線の領域
の存在は、定数kおよびjについての条件
【数6】 したがって、実施例に示したような半導体装置をスイッ
チング素子として使用するすると、スイッチングノイズ
およびスイッチング損失が共に低減される領域が必ず存
在する。
【0024】図6は図1で示した半導体装置の特に第1
および第2のトランジスタTr1およびTr2の部分の具体
的な断面構成の一部を示すもので、第1のトランジスタ
Tr1および第2のトランジスタTr2は同一構造のセルに
よって構成されており、整合性よくすることで、より効
果を高めている。
【0025】すなわち、第1および第2のトランジスタ
Tr1およびTr2によって第1および第2の電流部が構成
されるもので、その各電流部はそれぞれ同一構造のセル
によって構成される。この様な電流部それぞれにおける
電流駆動能力は、その各電流部を構成するセルの数とそ
の各セルにおける面積を乗じた値に比例するものであ
り、第1および第2の電流部の駆動能力が、例えば3
1:35に設定されるようになっている。
【0026】図7は第2の実施例を示したもので、この
実施例にあってはトランジスタ制御回路11からのトラン
ジスタ制御信号が、入力抵抗R1 およびR2 をそれぞれ
直列に介して第1および第2のトランジスタTr1および
Tr2のそれぞれゲートG1 およびG2 に供給されるよう
にしている。この場合、第1のトランジスタTr1のしき
い値電圧VT1と、第2のトランジスタTr2のしきい値電
圧VT2、および第1のトランジスタTr1のゲート容量G
1 と、第2のとトランジスタTr2のゲート容量G2 との
間に“C1 ・R1 /VT1<C2 ・R2 /VT2”の関係が
設定されるようにする。
【0027】図8はこの実施例の半導体装置における動
作状態を説明するタイミングチャートで、オン状態から
オフされるに際して、第1のトランジスタTr1の駆動電
流が“0”レベルとされた後に、第2のトランジスタT
r2がオフ制御されるようにしている。
【0028】図9は第3の実施例を示すもので、第1の
トランジスタTr1のゲートG1 に、Tr1駆動回路21から
ゲート信号を与えるようにすると共に、ドレインDと負
荷Rとの接続点からのドレイン電圧をTr2駆動回路22に
供給するようにしている。このTr2駆動回路22は、ドレ
イン電圧をインバータ23、24を介して第2のトランジス
タTr2のゲートG2 に供給すると共に、ドレイン電圧を
インバータ25を介してコンデンサCおよびインバータ26
に供給し、さらにインバータ26からの出力をインバータ
27を介してゲートG2 に供給する回路によって構成され
る。
【0029】すなわち、図10で示されるようにTr1駆
動回路21からの信号によって第1のトランジスタTr1が
オン・オフ制御されるもので、このトランジスタTr1が
オフされるとドレイン電圧が、このトランジスタTr1の
ターンオフ時間に対応して徐々に上昇される。このドレ
イン電圧が第2のトランジスタTr2の駆動電圧に達する
とインバータ23からの出力x1 がHからLに反転し、さ
らにコンデンサCに対する充電時間だけ遅れてインバー
タ26の出力x2 がLからHに反転する。したがって、第
2のトランジスタTr2の駆動信号Yが、信号x2 が信号
1 より遅れて切替わる間だけHレベルとなり、このト
ランジスタTr2がオンされる。
【0030】この様な駆動回路22はさらに図11に示す
第4の実施例のように構成することもできる。すなわ
ち、ドレイン電圧はインバータ28および29を介してゲー
トG2に供給すると共に、インバータ30を介してゲート
G2 に供給されるようして、信号x1 を出力するインバ
ータ28の検出レベルV1 と、信号x2 を出力するインバ
ータ30の検出レベルV2 との関係を“V1 <V2 ”とす
る。
【0031】すなわち、図12で示すようにTr1駆動信
号によって第1のトランジスタTr1がオフされ、第1の
トランジスタTr1のドレイン電圧が徐々に上昇してV1
およびV2 に達すると、検出信号x1 およびx2 にがそ
れぞれHからLに反転し、その反転時間差の間で信号y
がHレベルとなって、第2のトランジスタTr2がオンさ
れる。
【0032】図13は第5の実施例を示すもので、負荷
Rと電源VB との間にスイッチSWを設けると共に、負
荷駆動信号発生回路31からの出力で第1のトランジスタ
Tr1のゲートを制御するもので、スイッチSWの投入を
電圧によって検出するスイッチ投入検出回路32を備え
る。このスイッチ投入検出回路32は、スイッチSWを流
れるリーク電流によるスイッチ投入の誤検出を防止する
第2のトランジスタTr2によるリーク補償トランジスタ
を備え、このトランジスタTr2はリーク補償Tr駆動回
路33で駆動されるようにする。
【0033】この第2のトランジスタTr2のオン抵抗
は、リーク電流により発生する電圧がスイッチ投入検出
回路32の検出電圧よりも低く、且つスイッチSWの投入
時に負荷Rを介して流れ込む負荷電流より発生する電圧
が前記検出電圧よりも高くなるように設計されている。
スイッチング手段を構成する第1のトランジスタTr1と
リーク補償用の第2のトランジスタTr2とを一体化する
ことにより、小型化と共に高精度化が図れる。
【0034】図1で示した第1の実施例においては、第
1および第2のトランジスタTr1およびTr2のそれぞれ
ゲートG1 およびG2 にそれぞれ個別の外部信号が入力
されるようにしている。しかし、図14で示す第6の実
施例および図15で示す第7の実施例のように、第1お
よび第2のトランジスタTr1およびTr2のそれぞれゲー
トに共通の信号が供給されるように構成することもでき
る。
【0035】図14で示す実施例においては、各トラン
ジスタTr1およびTr2のゲート入力抵抗R01およびR0
2、ゲート容量C01およびC02の特性に対して、少なく
とも1つは“C01・R01”と“C02・R02”とが等しく
されないようにして、スイッチングのときのゲート電圧
の変化を、各トランジスタ部において異なるように設計
されている。
【0036】また図15の実施例においては、第1のト
ランジスタTr1および第2のトランジスタTr2のゲート
には共通の信号が供給されているものであるが、この第
1および第2のトランジスタTr1とTr2のしきい値電圧
T1およびVT2が異なるようにされている。そして、ス
イッチング動作時において第1および第2のトランジス
タTr1とTr2のスイッチングのタイミングが異なるよう
にされている。
【0037】ここで、第1および第2のトランジスタT
r1およびTr2のしきい値VT1およびVT2は、同一基板上
に形成されたセルであってもゲート酸化膜の厚さを変え
ることで異なる値に設定され、またチャネル部の不純物
濃度を調整することにより、しきい値電圧VT1およびV
T2を所定の関係に設定できる。
【0038】これまで説明した実施例において、第1の
トランジスタTr1と第2のトランジスタTr2とを一体と
せず、個別の半導体素子によって構成するようにしても
相当の効果が発揮できるものであるが、実施例で示した
半導体装置においては各トランジスタTr1およびTr2が
一体に内蔵される構成となっているため、各トランジス
タの動作特性としての整合性があり、より大きな効果が
期待できる。例えば、第1の実施例において第2のトラ
ンジスタTr2の動作点の特性値kおよびjが第1のトラ
ンジスタTr1と第2のトランジスタTr2の電流部の面積
(能動セル数もしくはそのサイズ)のみの要件によって
決定することができる。
【0039】一方、第1および第2のトランジスタTr1
およびTr2を個別の半導体素子によって構成すると、各
トランジスタの特性のばらつきによって第2のトランジ
スタTr2の動作点の特性値にばらつきが生ずる。その結
果、図5で示したスイッチングノイズおよびスイッチン
グ損失の低減領域を示す斜線領域が狭くなる。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る電力用半導
体装置によれば、スイッチングノイズを確実に低減でき
るようにすると共に、スイッチング損失をも確実に低減
することができ、モータ等の電力負荷のオン・オフ制御
が効率的に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る半導体装置を説
明するための回路構成図。
【図2】この実施例の動作を説明するタイミングチャー
ト。
【図3】上記半導体装置の動作特性を示す図。
【図4】(A)および(B)は従来のこの種トランジス
タと上記実施例のスイッチング特性をそれぞれ対比して
示す図。
【図5】実施例のスイッチングノイズおよびスイッチン
グ損失の領域を説明する図。
【図6】上記半導体装置の断面構成を説明する図。
【図7】この発明の第2の実施例を説明する回路構成
図。
【図8】第2の実施例を説明するタイミングチャート。
【図9】この発明の第3の実施例を説明する回路構成
図。
【図10】第3の実施例を説明するタイミングチャー
ト。
【図11】この発明の第4の実施例を説明する回路構成
図。
【図12】第4の実施例を説明するタイミングチャー
ト。
【図13】この発明の第5の実施例を説明する回路構成
図。
【図14】この発明の第6の実施例を説明する回路構成
図。
【図15】この発明の第7の実施例を説明する回路構成
図。
【図16】(A)は従来のトランジスタの動作特性を示
す図、(B)は同じくスイッチング損失を説明する図。
【符号の説明】
Tr1ー第1のトランジスタ、Tr2…第2のトランジス
タ、D…ドレイン、S…ソース、R…負荷、11…トラン
ジスタ制御回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷を駆動する電力用半導体装置であっ
    て、 それぞれ、ソース及びドレインを備え、それらソースお
    よびドレインがそれぞれ共通に接続され、同一の半導体
    素子上に構成された複数の電流部を備え、 前記複数の電流部は、主電流部と他の副電流部とで構成
    され、前記主電流部の面積が他の副電流部の面積よりも
    大きく形成され、 この複数の電流部とそれぞれに対応して設定されたゲー
    トのそれぞれをオン・オフ制御する主電流部切り替え制
    御手段と、副電流部切り替え制御手段を備え、 前記負荷のオン・オフの切り替え時において、前記負荷
    のオン・オフの切り替え終了時における、負荷電流の変
    化率を小さくされるようにするために、前記主電流部の
    切り替えを先に実施し、かつ、前記副電流部の切り替え
    遷移時間と主電流部の切り替え遷移時間との比率をが異
    なるよう制御する電流部制御手段を備え ることを特徴と
    する電力用半導体装置。
  2. 【請求項2】前記電流部制御手段は、前記電流部のス
    イッチング特性のスイッチング速度あるいはスイッチン
    グのタイミングの少なくとも一方が他の副電流部と異
    るように設定する手段を含むことを特徴とする請求項1
    記載の電力用半導体装置。
  3. 【請求項3】前記電流部制御手段は、前記電流部が、
    他の電流部のオン・オフの切替わり動作時にオン状態
    に設定されるようにしたゲート制御手段を含むことを
    徴とする請求項1記載の電力用半導体装置。
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