JP3252151B2 - 建物の換気構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は建物の換気構造に関
し、更に詳細に説明すると、屋根裏と床下とが外部に対
して換気口のない閉鎖型に形成され、且つ外側との間に
断熱材が設けられた建物の換気構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、低コストで効率のよい換気を
行うことができる住宅建物の換気構造が種々提案されて
いる。一般的には換気口に換気装置を設け、排気ファン
により強制的に外部と建物の内部との間で換気を行って
いる。

【０００３】また、住宅建物の換気構造として、建物の
外壁と内壁との間に通気路を設け、外気をこの通気路に
導き、夏場と冬場の建物内の空調を効果的にしたり、ま
た壁内の結露を防止したりする効果が期待されている。

【０００４】例えば、特願平９−７５４６号（特開平１
０−２０５８４７号公報）等に示されている如く、建物
内の各部屋に対し、電動ファンによる騒音を軽減でき、
且つ容易に施工できる建物の換気構造が提案されてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の特願平９−７５
４６号に示される建物の換気構造においては、屋外から
室内に導入される空気と、室内から屋外に排出される空
気との間で熱交換を行う熱交換部を各部屋に対して設け
なければならず、構成が複雑で施工が煩雑となりコスト
アップとなる欠点を有していた。

【０００６】本発明の目的は、屋根裏と床下とが外部に
対して換気口のない閉鎖型に形成され、且つ外側との間
に断熱材が設けられた建物の換気構造において、熱交換
器を使わずに各部屋の間接換気が塵埃や臭気を取り除い
た状態で行え、然も構成が簡便で導入コストを低減させ
ることができ、就寝時の運転音等の騒音を低減させるこ
とができ、建物の冷暖房負荷を低減させることができ、
省エネルギーで調湿効果を有し、閉めきった部屋や必要
な時にしか使用しない部屋でも換気効果が得られる建物
の換気構造を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述せる従来
の未解決の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の
請求項１に記載の建物の換気構造は、屋根裏と床下とが
外部に対して換気口のない閉鎖型に形成され、且つ外側
との間に断熱材が設けられた建物の換気構造において、
前記屋根裏に換気装置とエアコンを配設し、該換気装置
の空気出口に消音装置を連結し、前記換気装置からの空
気を消音装置を介して屋根裏から床下にかけて設けられ
た給気ダクトに供給し得るようになされ、前記屋根裏の
換気装置の空気入口には防臭エアーフィルターを介して
排気ダクトを連結し、各部屋に設けられた間接換気口か
ら排出される空気を前記排気ダクトに導くようになさ
れ、前記屋根裏のエアコンからの空気を各部屋の間接換
気口及び給気ダクトより各部屋に供給し、各部屋からの
排出空気を各部屋の間接換気口及び排気ダクトに導くよ
うになされ、前記屋根裏の換気装置の空気出口側に浴室
給気口に連結される給気ダクトを連結し、前記換気装置
の空気入口側に浴室排気口に連結される排気ダクトを連
結したことを特徴とする。

【０００８】本発明の請求項２に記載の建物の換気構造
は、屋根裏と床下とが外部に対して換気口のない閉鎖型
に形成され、且つ外側との間に断熱材が設けられた建物
の換気構造において、前記屋根裏に換気装置とエアコン
を配設し、該換気装置の空気出口に消音装置を連結し、
前記換気装置からの空気を消音装置を介して屋根裏から
給気ダクトに供給し得るようになされ、前記屋根裏の換
気装置の空気入口に防臭エアーフィルターを介して排気
ダクトを連結し、各部屋に設けられた間接換気口から排
出される空気を前記排気ダクトに導くようになされ、前
記屋根裏のエアコンからの空気を各部屋の間接換気口及
び給気ダクトより各部屋に供給し、各部屋からの排出空
気を各部屋の間接換気口及び排気ダクトに導くようにな
され、前記屋根裏の換気装置の空気出口側に浴室給気口
に連結される給気ダクトを消音装置を介して連結し、前
記換気装置の空気入口側に浴室排気口に連結される排気
ダクトを消音装置を介して連結したことを特徴とする。

【０００９】本発明の請求項１に記載の建物の換気構造
によれば、屋根裏に換気装置とエアコンを配設し、該換
気装置の空気出口に消音装置を連結し、前記換気装置か
らの空気を消音装置を介して屋根裏から床下にかけて設
けられた給気ダクトに供給し得るようになされ、前記屋
根裏の換気装置の空気入口には防臭エアーフィルターを
介して排気ダクトを連結し、各部屋に設けられた間接換
気口から排出される空気を前記排気ダクトに導くように
なされ、前記屋根裏のエアコンからの空気を各部屋の間
接換気口及び給気ダクトより各部屋に供給し、各部屋か
らの排出空気を各部屋の間接換気口及び排気ダクトに導
くようになされ、前記屋根裏の換気装置の空気出口側に
浴室給気口に連結される給気ダクトを連結し、前記換気
装置の空気入口側に浴室排気口に連結される排気ダクト
を連結したので、熱交換器を使わずに各部屋や浴室の間
接換気が塵埃や臭気を取り除いた状態で行え、然も構成
が簡便で導入コストを低減させることができ、運転音等
の騒音を低減させることができ、建物の冷暖房負荷を低
減させることができ、省エネルギーで調湿効果を有し、
閉めきった部屋や必要な時にしか使用しない部屋でも換
気効果が得られる。

【００１０】また本発明の請求項２に記載の建物の換気
構造によれば、屋根裏に換気装置とエアコンを配設し、
該換気装置の空気出口に消音装置を連結し、前記換気装
置からの空気を消音装置を介して屋根裏から給気ダクト
に供給し得るようになされ、前記屋根裏の換気装置の空
気入口に防臭エアーフィルターを介して排気ダクトを連
結し、各部屋に設けられた間接換気口から排出される空
気を前記排気ダクトに導くようになされ、前記屋根裏の
エアコンからの空気を各部屋の間接換気口及び給気ダク
トより各部屋に供給し、各部屋からの排出空気を各部屋
の間接換気口及び排気ダクトに導くようになされ、前記
屋根裏の換気装置の空気出口側に浴室給気口に連結され
る給気ダクトを消音装置を介して連結し、前記換気装置
の空気入口側に浴室排気口に連結される排気ダクトを消
音装置を介して連結したので、熱交換器を使わずに各部
屋や浴室の間接換気が塵埃や臭気を取り除いた状態で行
え、然も構成が簡便で導入コストを低減させることがで
き、運転音等の騒音を低減させることができ、建物の冷
暖房負荷を低減させることができ、省エネルギーで調湿
効果を有し、閉めきった部屋や必要な時にしか使用しな
い部屋でも換気効果が得られる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建物の換気構
造を図面を参照して詳述する。図１乃至図３には本発明
に係る建物の換気構造の実施の形態が夫々示されてお
り、この実施の形態においては、２階建ての木造軸組工
法による建物に本発明を適用した場合につき説明する
が、木造軸組工法の他ツーバイフォー住宅，鉄筋コンク
リート住宅にも適用することができ、更に１階建て住
宅、またはマンションのような上下階が密閉されて分断
された構造にも適用することができる。

【００１２】図１に示す如く、２階建ての建物１１は基
礎コンクリート１２上に設けられた建物本体１３を有
し、この建物本体１３は１階の複数の各部屋１５と、２
階の複数の各部屋１７とを有している。１階の複数の各
部屋１５の下方には床下２１が形成され、また２階の複
数の各部屋１７の上方には屋根裏２３が形成されてい
る。

【００１３】屋根裏２３と床下２１との間が給気ダクト
２５により連通され、屋根裏２３と１階と２階との間の
空間２７との間が排気ダクト２９により連通されてい
る。また前記屋根裏２３と床下２１、及び給気ダクト２
５及び排気ダクト２９が外部に対して換気口のない閉鎖
型に形成され、且つ外側との間に断熱材３１が設けられ
ている。また各部屋１５，１７の気密は３．０cm²/m²程
度に設定されている。

【００１４】また、１階の複数の部屋１５の下部及び上
部には間接換気口１５ａ，１５ｂが夫々設けられ、２階
の複数の部屋１７の下部及び上部には間接換気口１７
ａ，１７ｂが夫々設けられている。前記給気ダクト２５
の上端２５ａは屋根裏２３に開口しており、また給気ダ
クト２５の下端２５ｂは床下２１に開口している。

【００１５】前記屋根裏２３にはエアコン３３が配設さ
れ、また排気ダクト２９の上端２９ａは屋根裏２３に突
出し、図２に示す如く、排気ダクト２９の上端２９ａに
防臭エアーフィルター３５が連結され、この防臭エアー
フィルター３５の排出パイプ３７に換気装置４１の空気
入口４１ａ側が連結されている。

【００１６】前記換気装置４１の空気出口４１ｂ側に連
結パイプ４３を介して消音装置４５が連結されている。
前記換気装置４１にはモーターファンが収納されてい
る。また消音装置４５は円筒状のパイプの内部に多数の
グラスウールを収納して形成されている。尚、防臭エア
ーフィルター３５，換気装置４１及び消音装置４５は図
示のものに限定されるものではない。

【００１７】前記換気装置４１からの空気を消音装置４
５を介して屋根裏２３から給気ダクト２５の上端２５ａ
側、及び２階の複数の部屋１７の上部の間接換気口１７
ｂに供給し得るようになされている。またエアコン３３
からの冷気または暖気は屋根裏２３から給気ダクト２５
の上端２５ａ側、及び２階の複数の各部屋１７の上部の
間接換気口１７ｂに供給される。

【００１８】また、屋根裏２３から給気ダクト２５の下
端２５ｂ側に供給された空気は床下２１より１階の複数
の各部屋１５の下部の間接換気口１５ａより１階の複数
の各部屋１５に供給されると共に、１階の複数の各部屋
１５の空気は排気ダクト２９の下端２９ｂが換気装置４
１の作動により負圧となっているので、１階の複数の各
部屋１５の上部の間接換気口１５ｂより１階と２階との
間の空間２７に排出される。

【００１９】更に、２階の複数の各部屋１７の上部の間
接換気口１７ｂより２階の複数の各部屋１７に空気が供
給されることにより、２階の複数の各部屋１７の空気は
２階の複数の各部屋１７の下部の間接換気口１７ａより
１階と２階との間の空間２７に排出される。

【００２０】１階と２階との間の空間２７に排出された
空気は排気ダクト２９の下端２９ｂが換気装置４１の作
動により負圧となっているので、排気ダクト２９の下端
２９ｂより排気ダクト２９の上端２９ａの防臭エアーフ
ィルター３５に供給され、塵埃や臭気が取り除かれた清
潔でクリーンな空気が再度消音装置４５を介して屋根裏
２３に供給される。

【００２１】図２及び図３に示す如く、前記屋根裏２３
の換気装置４１の空気出口４１ｂ側に浴室５１の浴室給
気口５３に連結される給気ダクト５５が消音装置５７を
介して連結されている。この給気ダクト５５には流量調
整装置５９が設けられている。また前記換気装置４１の
空気入口４１ａ側の排出パイプ３７に浴室５１の浴室排
気口６１に連結される排気ダクト６３が消音装置６５を
介して連結されている。この排気ダクト６３にも流量調
整装置６７が設けられている。

【００２２】前記排気ダクト６３の垂直管部６３ａの下
方にはドレンパイプ６９が接続されている。また排気ダ
クト６３からの水蒸気や湿気を多量に含む空気から水蒸
気や湿気を分離する気水分離フィルター７１が垂直管部
６３ａの下部に設けられ、分離された水分がドレンパイ
プ６９より排出される。

【００２３】図４及び図５には、本発明の異なる実施の
形態が夫々示されており、前述せる実施の形態と対応す
る部分には同一符号を付してこれ以上の詳細説明はこれ
を省略するも、本発明を３階建ての建物１１に適用した
場合が示されている。この実施の形態では、前述した１
階及び２階の各部屋１５，１７が、２階及び３階の各部
屋１７，１８に対応するもので、更に１階の各部屋１５
が床下２１の上に形成された構成を有している。

【００２４】前記１階，２階及び３階の各部屋１５，１
７，１８の外側で、床下２１から屋根裏２３に亘り排気
ダクト７７が設けられ、排気ダクト２９の上端２９ａが
排気ダクト７７の上部に連結され、排気ダクト７７の上
端７７ａに防臭エアーフィルター３５が連結され、この
防臭エアーフィルター３５の排出パイプ３７に換気装置
４１の空気入口４１ａ側が連結され、また浴室５１の換
気構造も前述せる実施の形態と同様である。

【００２５】前記１階の各部屋１５の下方の床下２１と
３階の各部屋１８の上方の屋根裏２３までの距離がある
ので、換気装置４１の作動により２階及び３階の各部屋
１７，１８の換気のみが優先されないように、排気ダク
ト２９の上端２９ａ側に流量調整装置７９が設けられて
いる。尚、排気ダクト２９の径を排気ダクト７７の径よ
り小径とすることもできる。

【００２６】従って、前記換気装置４１からの空気を消
音装置４５を介して屋根裏２３から給気ダクト２５の上
端２５ａ側、及び３階の複数の各部屋１８の上部の間接
換気口１８ｂに供給し得るようになされている。またエ
アコン３３からの冷気，または暖気は屋根裏２３から給
気ダクト２５の上端２５ａ側、及び３階の複数の各部屋
１８の上部の間接換気口１８ｂに供給される。

【００２７】また、屋根裏２３から給気ダクト２５の下
端２５ｂ側に供給された空気は１階と２階の間の空間２
７より１階の複数の各部屋１５の上部の間接換気口１５
ｂより１階の複数の各部屋１５に供給されると共に、１
階の複数の各部屋１５の空気は排気ダクト７７の下端７
７ｂが換気装置４１の作動により負圧となっているの
で、１階の複数の各部屋１５の下部の間接換気口１５ａ
より床下２１に排出される。前記１階の複数の各部屋１
５の下部の間接換気口１５ａより床下２１に排出された
空気は排気ダクト７７の下端７７ｂより吸引されて上昇
する。

【００２８】更に、２階の複数の各部屋１７の下部の間
接換気口１７ａより２階の複数の各部屋１７に空気が供
給されることにより、２階の複数の各部屋１７の空気は
２階の複数の各部屋１７の上部の間接換気口１７ｂより
２階と３階との間の空間２８に排出される。

【００２９】２階と３階との間の空間２８に排出された
空気は排気ダクト２９の下端２９ｂが換気装置４１の作
動により負圧となっているので、排気ダクト２９の下端
２９ｂより排気ダクト２９の上端２９ａに導かれ、排気
ダクト２９の上端２９ａより排気ダクト７７の上端７７
ａに供給され、排気ダクト７７の上端７７ａより防臭エ
アーフィルター３５に供給され、塵埃や臭気が取り除か
れた清潔でクリーンな空気が再度消音装置４５を介して
屋根裏２３に供給される。

【００３０】図６には、本発明の更に異なる実施の形態
が夫々示されており、前述せる実施の形態と対応する部
分には同一符号を付してこれ以上の詳細説明はこれを省
略するも、本発明を１階建ての建物１１に適用した場合
が示されている。

【００３１】この実施の形態においては、前記給気ダク
ト２５が省略され、前記換気装置４１からの空気を消音
装置４５を介して屋根裏２３から１階の複数の各部屋１
５の上部の間接換気口１５ｂに供給される。またエアコ
ン３３からの冷気または暖気は屋根裏２３から１階の複
数の各部屋１５の上部の間接換気口１５ｂに供給され
る。

【００３２】また、１階の複数の各部屋１５の空気は排
気ダクト２９の下端２９ｂが換気装置４１の作動により
負圧となっているので、１階の複数の各部屋１５の下部
の間接換気口１５ａより床下２１に排出される。前記１
階の複数の各部屋１５の下部の間接換気口１５ａより床
下２１に排出された空気は排気ダクト２９の下端２９ｂ
より吸引されて上昇する。

【００３３】前記排気ダクト２９の上端２９ａに導かれ
た空気は防臭エアーフィルター３５に供給され、塵埃や
臭気が取り除かれた清潔でクリーンな空気が再度消音装
置４５を介して屋根裏２３に供給される。この工程が順
次繰り返されるものである。

【００３４】

【発明の効果】以上が本発明に係わる建物の換気構造の
実施の形態であるが、本発明の請求項１に係わる建物の
換気構造によれば、屋根裏に換気装置とエアコンを配設
し、該換気装置の空気出口に消音装置を連結し、前記換
気装置からの空気を消音装置を介して屋根裏から床下に
かけて設けられた給気ダクトに供給し得るようになさ
れ、 前記屋根裏の換気装置の空気入口には防臭エアー
フィルターを介して排気ダクトを連結し、各部屋に設け
られた間接換気口から排出される空気を前記排気ダクト
に導くようになされ、前記屋根裏のエアコンからの空気
を各部屋の間接換気口及び給気ダクトより各部屋に供給
し、各部屋からの排出空気を各部屋の間接換気口及び排
気ダクトに導くようになされ、前記屋根裏の換気装置の
空気出口側に浴室給気口に連結される給気ダクトを連結
し、前記換気装置の空気入口側に浴室排気口に連結され
る排気ダクトを連結したので、熱交換器を使わずに各部
屋や浴室の間接換気が塵埃や臭気を取り除いた状態で行
え、然も構成が簡便で導入コストを低減させることがで
き、運転音等の騒音を低減させることができ、建物の冷
暖房負荷を低減させることができ、省エネルギーで調湿
効果を有し、閉めきった部屋や必要な時にしか使用しな
い部屋でも換気効果が得られる。

【００３５】また本発明の請求項２に記載の建物の換気
構造によれば、屋根裏に換気装置とエアコンを配設し、
該換気装置の空気出口に消音装置を連結し、前記換気装
置からの空気を消音装置を介して屋根裏から給気ダクト
に供給し得るようになされ、前記屋根裏の換気装置の空
気入口に防臭エアーフィルターを介して排気ダクトを連
結し、各部屋に設けられた間接換気口から排出される空
気を前記排気ダクトに導くようになされ、前記屋根裏の
エアコンからの空気を各部屋の間接換気口及び給気ダク
トより各部屋に供給し、各部屋からの排出空気を各部屋
の間接換気口及び排気ダクトに導くようになされ、前記
屋根裏の換気装置の空気出口側に浴室給気口に連結され
る給気ダクトを消音装置を介して連結し、前記換気装置
の空気入口側に浴室排気口に連結される排気ダクトを消
音装置を介して連結したので、熱交換器を使わずに各部
屋や浴室の間接換気が塵埃や臭気を取り除いた状態で行
え、然も構成が簡便で導入コストを低減させることがで
き、運転音等の騒音を低減させることができ、建物の冷
暖房負荷を低減させることができ、省エネルギーで調湿
効果を有し、閉めきった部屋や必要な時にしか使用しな
い部屋でも換気効果が得られる。

【００３６】本発明によれば、屋根裏と床下とが外部に
対して換気口のない閉鎖型に形成され、且つ外側との間
に断熱材が設けられた建物の換気構造において、熱交換
器を使わずに各部屋の間接換気が塵埃や臭気を取り除い
た状態で行え、然も構成が簡便で導入コストを低減させ
ることができ、就寝時の運転音等の騒音を低減させるこ
とができ、建物の冷暖房負荷を低減させることができ、
省エネルギーで調湿効果を有し、閉めきった部屋や必要
な時にしか使用しない部屋でも換気効果が得られる建物
の換気構造を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる建物の換気構造の断面図。

【図２】本発明に係わる建物の換気構造の一部斜視図。

【図３】本発明に係わる建物の換気構造の浴室の換気構
造を示す一部斜視図。

【図４】本発明に係わる建物の換気構造の異なる実施の
形態を示す断面図。

【図５】本発明に係わる建物の換気構造の異なる実施の
形態を示す一部斜視図。

【図６】本発明に係わる建物の換気構造の更に異なる実
施の形態を示す断面図。

【符号の説明】

１１ 建物 １２ 基礎コンクリート １３ 建物本体 １５ １階の複数の各部屋 １５ａ 間接換気口 １５ｂ 間接換気口 １７ ２階の複数の各部屋 １７ａ 間接換気口 １７ｂ 間接換気口 １８ ３階の複数の各部屋 １８ａ 間接換気口 １８ｂ 間接換気口 ２１ 床下 ２３ 屋根裏 ２５ 給気ダクト ２５ａ 上端 ２５ｂ 下端 ２７ 空間 ２８ 空間 ２９ 排気ダクト ２９ａ 上端 ２９ｂ 下端 ３１ 断熱材 ３３ エアコン ３５ 防臭エアーフィルター ３７ 排出パイプ ４１ 換気装置 ４１ａ 空気入口 ４１ｂ 空気出口 ４５ 消音装置 ５１ 浴室 ５３ 浴室給気口 ５５ 給気ダクト ５７ 消音装置 ５９ 流量調整装置 ６１ 浴室排気口 ６３ 排気ダクト ６３ａ 垂直管部 ６５ 消音装置 ６７ 流量調整装置 ６９ ドレインパイプ ７１ 気水分離フィルター ７７ 排気ダクト ７７ａ 上端 ７７ｂ 下端

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) F24F 7/08 E04B 1/70

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋根裏と床下とが外部に対して換気口の
   ない閉鎖型に形成され、且つ外側との間に断熱材が設け
   られた建物の換気構造において、 前記屋根裏に換気装置とエアコンを配設し、該換気装置
   の空気出口に消音装置を連結し、前記換気装置からの空
   気を消音装置を介して屋根裏から床下にかけて設けられ
   た給気ダクトに供給し得るようになされ、 前記屋根裏の換気装置の空気入口には防臭エアーフィル
   ターを介して排気ダクトを連結し、各部屋に設けられた
   間接換気口から排出される空気を前記排気ダクトに導く
   ようになされ、 前記屋根裏のエアコンからの空気を各部屋の間接換気口
   及び給気ダクトより各部屋に供給し、各部屋からの排出
   空気を各部屋の間接換気口及び排気ダクトに導くように
   なされ、 前記屋根裏の換気装置の空気出口側に浴室給気口に連結
   される給気ダクトを連結し、前記換気装置の空気入口側
   に浴室排気口に連結される排気ダクトを連結したことを
   特徴とする建物の換気構造。
2. 【請求項２】 屋根裏と床下とが外部に対して換気口の
   ない閉鎖型に形成され、且つ外側との間に断熱材が設け
   られた建物の換気構造において、 前記屋根裏に換気装置とエアコンを配設し、該換気装置
   の空気出口に消音装置を連結し、前記換気装置からの空
   気を消音装置を介して給気ダクトに供給し得るようにな
   され、 前記屋根裏の換気装置の空気入口に防臭エアーフィルタ
   ーを介して排気ダクトを連結し、各部屋に設けられた間
   接換気口から排出される空気を前記排気ダクトに導くよ
   うになされ、 前記屋根裏のエアコンからの空気を各部屋の間接換気口
   及び給気ダクトより各部屋に供給し、各部屋からの排出
   空気を各部屋の間接換気口及び排気ダクトに導くように
   なされ、 前記屋根裏の換気装置の空気出口側に浴室給気口に連結
   される給気ダクトを消音装置を介して連結し、前記換気
   装置の空気入口側に浴室排気口に連結される排気ダクト
   を消音装置を介して連結したことを特徴とする建物の換
   気構造。