JP3251431B2 - 鋳片の継ぎ目前後の処理決定方法 - Google Patents

鋳片の継ぎ目前後の処理決定方法

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JP3251431B2 JP18456694A JP18456694A JP3251431B2 JP 3251431 B2 JP3251431 B2 JP 3251431B2 JP 18456694 A JP18456694 A JP 18456694A JP 18456694 A JP18456694 A JP 18456694A JP 3251431 B2 JP3251431 B2 JP 3251431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造片の継ぎ目前
後の処理決定方法に係り、特に成分混合及び非定常部介
在物による品質的な格付けによる継ぎ目前後を決定する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、品質の高級化、注文の直行生産等
の環境変化により、連続鋳造工程では異鋼種異幅の連々
鋳を主体とした操業を余儀なくされている。このため、
従来の連続鋳造においては、異鋼種への切替えに際して
は、第1溶鋼と第2溶鋼との混合を防止するために鋳型
内の溶鋼に冷却部材を浸漬して遮断層を形成する方法が
提案されている。また、特開昭62−162410号公
報のように、連続鋳造におけるタンディッシュ交換時に
発生する鋳片の継ぎ目位置をトラッキング装置で追跡
し、トラッキング装置からの継ぎ目位置信号を切断制御
装置に入力し、切断制御装置において、鋳片の切断位置
を計算して切断装置に切断信号を発して継ぎ目を切断除
去する連続鋳片切断制御方法において、切断装置の上流
に設けられた継ぎ目検出器において継ぎ目を検出してト
ラッキング装置が認識している継ぎ目位置を修正する連
続鋳片切断方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した異鋼
種溶鋼の連続鋳造において、第1溶鋼と第2溶鋼との混
合を防止するために鋳型内の溶鋼に冷却部材を浸漬して
遮断層を形成する方法や特開昭62−162410号公
報の鋳片の継ぎ目部を通常部との温度差から検出し、ト
ラッキング装置の継ぎ目位置の認識を修正する連続鋳片
切断方法のいずれも、継ぎ目片の認識要因である成分混
合によるものや非定常部介在物によるものなどの影響代
を明確に考慮して継ぎ目位置を正確に把握したものでな
く、そのために不要なスカーフの増工程や降格鋳片量が
多いのが実状である。
【0004】一方、スカーフ材としては、鋼種指定スカ
ーフ材として鋳片表面疵発生率が高いものや製品表面検
査が厳格なために全鋳片をスカーフ指定されるもの、及
び特定部位スカーフ材として、特定部位鋳片に製品での
欠陥発生率が高いため、この部位のみをスカーフ処理す
るもの、更には操業異常スカーフ材として、精錬・連鋳
工程で異常作業が発生するために、チャージ又は鋳片を
スカーフ処理するものがある。これらのスカーフ材の特
に特定部位スカーフ材として、鋳片長さ単位での品質格
付けを行い、不要な増工程スカーフを低減する必要があ
る。しかし、現状の鋳片の品質判定では、図5に示すよ
うに、n鍋溶鋼と(n+1)鍋溶鋼間の溶鋼混合部を含
む鋳片を継目部として、継目部の前後の鋳片を各々継目
前、継目後として一律に鋳片の品質を管理し、この結
果、溶鋼混合部の影響を受けていない、本来は品質上採
片可能な鋳片であっても継目部鋳片として相対的位置関
係だけで降格している場合があるという問題がある。す
なわち、図5は従来の鋳片の品質判定を示す説明図であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの問題を解消すべ
く、発明者らは鋭意開発を進めた結果、特定部位スカー
フ材について、鋳片長さ単位での品質格付けを行い不要
な増工程スカーフや降格鋳片量を低減することを目的と
するものである。その発明の要旨とするところは、連続
鋳造における鋳片の継ぎ目前後の処理決定方法におい
て、成分混合及び非定常部介在物による継ぎ目による影
響代を確認し、該成分混合及び非定常部介在物による継
ぎ目をもって継目部鋳片請求長さと品質格付けすること
により、スカーフ工程の増工程や降格鋳片量を低減する
ことを特徴とする鋳片の継ぎ目前後の処理決定方法にあ
る。
【0006】
【作用】以下、本発明について図面に従って詳細に説明
する。図1は本発明に使用する連続鋳造設備の概略図で
ある。この図に示すように、取鍋2中の溶鋼1はダンデ
ィッシュ3を経て鋳型4に鋳込まれ、形成された鋳片6
はガイドロール群5、矯正ロール7、ピンチロール8を
経て切断装置9に至る。また、プロセス計算機のトラッ
キング装置10が設けられ、鋳型4における継ぎ目発生
の信号を入力し、メジャーロール11からの入力により
鋳型の進行を知り、継ぎ目の位置を追跡し、その信号を
切断制御装置12に出力する。切断制御装置12は鋳片
6の長さを計算し、所定の長さになった時点で鋳片6の
切断指令を切断装置9に送る。更にトラッキング装置1
0からの信号に基づき鋳片の所定長さ鋳片13を調整し
て切断指令を切断装置9に送り、切断装置9は鋳片の継
ぎ目を切断除去し、通常の部分を所定の長さに切断する
方法がとられている。
【0007】次に、継ぎ目検出装置14の検出部である
表面温度計15が切断装置9の上流側の鋳片6の下方に
設置されている。表面温度計15の設定場所は切断装置
9の上流側のなるべく近い所が望ましい。また、検出に
は表面温度計15にて鋳片6の表面温度を連続して測定
し信号を継ぎ目検出装置14に送付する。連続測定にお
いて継ぎ目は急激に温度が低下し、継ぎ目検出装置14
には予め下限温度を設定してあるので表面温度が下限温
度以下になると継ぎ目と判定する。一方、継目部と判定
した継目部の前後の鋳片を各々継目前と継目後としてス
カーフ工程をするための鋳片の品質を管理している。
【0008】図2は本発明に係る特定部位名と品質保証
の説明図である。これらはダンディッシュ残湯、成分値
差及びスラブ幅等により格付けされ、混合成分を含むス
ラブを継目片とし、また、介在物を含むスラブを継目前
後片とし、さらに混合成分及び介在物の両者を含むスラ
ブをも継目片とする。そこで鋳片格付け方法としては、
成分保証および介在物保証によって行い、図2に示すよ
うに、介在物管理と成分管理の2つによって鋳片格付け
を行う場合に、介在物管理としてはスラブのボトム側か
ら介在物定常部と重点品質管理範囲と介在物非定常部お
よび再び介在物定常部となる。成分管理としては、ボト
ム側より、n鍋溶鋼成分と成分混合部と(n+1)鍋溶
鋼成分に分けられる。その結果、実績格付けとしてボト
ム側よりミドル片(M片)、ミドル片、継目片、ミドル
片、ミドル片と構成される。問題は前述した重点品質管
理範囲での介在物非定常部での品質保証にある。
【0009】
【実施例】図3は本発明に係る継目部での実施例を示す
説明図である。図3に示すように、重点品質管理範囲を
別管理とし、従来の鋳片単位の管理から、長さ単位の管
理に移行したものである。そこで、成分混合域を除いた
鋳片長さの分布を解析した結果、品質保証として成分混
合域から最短鋳造長さが6.0m以上離れた領域をミド
ル片として採取可能であることが判明した。従って、n
チャージとn+1チャージの溶鋼量からみた境界(RB
点)を基準として、それぞれnチャージ、n+1チャー
ジ側への(継目部鋳造長さ)−(成分混合域)が6.0
m以上あれば、その前後鋳片をミドル片として採取可能
とするものである。すなわち、図3に示すように、溶鋼
汚染域は溶鋼の混合部と表層介在物及び内部介在物によ
るもので、この表層介在物と内部介在物の部分をもっ
て、スカーフ材や降格鋳片と判定するものであり、従っ
て、成分混合域から表層介在物及び内部介在物の部分L
1 ,L2 =6.0m以上あれば、その前後鋳片をミドル
片として採取可能とするものである。
【0010】図4は継目前片(A)と継目後片(B)の
スカーフ要否発生比率を示す図である。これによれば、
継目前片及び継目後片のノースカーフ化可能域長さL1
及びL2 は6.0mを境として明確に区分されているこ
とが判る。これによって、成分混合域から継目前後片を
6.0mでスカーフ化あるいは降格有無を判断した結果
は継目前片の内部介在物による鋳片降格の減少代は4
1.5%、継目後片の表層介在物によるノースカーフ化
向上代は50.9%の向上が薄板鋼の実績として確認さ
れた。
【0011】このようにして、溶鋼混合部の前後の品質
影響範囲は溶鋼混合域から6.0m以上と決定すること
が出来る。これによって、継目部以外の非定常部(ボト
ム、トップ部など)についても管理することが出来、ミ
ドル片の領域の拡大化が図られ、鋳造編成時点や連続鋳
造操業時点において、ミドル片採取の調整代が大きくな
り、採取歩留りの向上を図ることが出来た。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による鋳片単
位の相対位置による管理から、長さ管理に移行すること
により、ミドル片の領域の拡大化が図られ、鋳造編成時
点や連続鋳造操業時点において、ミドル片採取の調整代
が大きくなり、採取歩留りの向上を図ることが出来る優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する連続鋳造設備の概略図、
【図2】本発明に係る特定部位名と品質保証の説明図、
【図3】本発明に係る継目部での実施例を示す説明図、
【図4】継目前片と継目後片のスカーフ要否発生比率を
示す図、
【図5】従来の鋳片の品質判定を示す説明図である。
【符号の説明】
1 溶鋼 2 取鍋 3 ダンディッシュ 4 鋳型 5 ガイドロール群 6 鋳片 7 矯正ロール 8 ピンチロール 9 切断装置 10 トラッキング装置 11 メジャーロール 12 切断制御装置 13 鋳片 14 継ぎ目検出装置 15 表面温度計
フロントページの続き (72)発明者 石川 幸男 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平5−8002(JP,A) 特開 平7−204816(JP,A) 特開 昭48−61330(JP,A) 特開 平1−258857(JP,A) 特開 昭62−162410(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/16 104 B22D 11/10 B22D 11/126

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造における鋳片の継ぎ目前後の処
    理決定方法において、成分混合及び非定常部介在物によ
    る継ぎ目による影響代を確認し、該成分混合及び非定常
    部介在物による継ぎ目をもって継目部鋳片請求長さと品
    質格付けすることにより、スカーフ工程の増工程や降格
    鋳片量を低減することを特徴とする鋳片の継ぎ目前後の
    処理決定方法。
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