JP3251260B2 - スルーレート検知回路及び半導体集積回路装置 - Google Patents

スルーレート検知回路及び半導体集積回路装置

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JP3251260B2
JP3251260B2 JP09969999A JP9969999A JP3251260B2 JP 3251260 B2 JP3251260 B2 JP 3251260B2 JP 09969999 A JP09969999 A JP 09969999A JP 9969999 A JP9969999 A JP 9969999A JP 3251260 B2 JP3251260 B2 JP 3251260B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルーレート調整
回路に関し、特に、スルーレートの自己調整が行われる
バッファ回路を備えた半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路において出力回路が伝送
線路を駆動する場合、負荷形態の変化等によるインピー
ダンスの変化に対し、伝送線路に対する出力回路のイン
ピーダンスの不整合に起因とする反射により波形歪みが
発生する。また反射のために信号伝送時に消費される消
費電力が増大する。
【0003】このような問題に対して、従来、出力の負
荷を事前に想定しておき、最適と判断される駆動能力の
バッファを用いるか、あるいは半導体集積回路に専用の
制御端子等を備え、駆動能力が最適なものとなるように
外部から制御端子を介して制御することで、対処してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の手法では、バッファの駆動能力に不適合が生
じる可能性があり、また外部制御端子が増加し、半導体
集積回路の端子総数が増大するか、あるいは制御端子の
増加に伴い本来の機能のための端子数が減少する、とい
う問題があった。
【0005】なお、スルーレートを検出するものとし
て、例えば特開平6−334499号公報には、図10に示す
ような構成の回路が提案されている。図10を参照する
と、この回路は入力信号の振幅値と設定された直流電圧
値(設定電圧1)とを比較し、その大小関係を出力する
第1の比較器101と、第1の比較器101と異なる直
流電圧値(設定値2)と入力の振幅値と比較しそのその
大小関係を出力する第2の比較器102と、第1の比較
器101から出力された信号の遷移から時間測定を開始
し、その信号の状態設定時間の後、スルーレート検出信
号を出力する時間幅測定手段103と、時間幅測定手段
103からの信号と第2の比較器102からの信号を入
力し、時間幅測定手段103からの信号の値に基づき第
2の比較器102からの状態遷移を出力する時間幅トリ
ガ出力手段108を備えている。時間幅測定手段103
において、104、107は2接点型の切替スイッチ、
105は積分器(コンデンサ)、106は比較器であ
る。
【0006】このトリガ回路においては、外部からの設
定電圧1、2を第1、第2の比較器(コンパレータ)1
01、102に入力することに加え、設定そのものも外
部からの信号を用いている。
【0007】また例えば特開平10−261948号公報には、
負荷形態の変化等によるインピーダンス変化に対して、
伝送線路に対する出力回路インピーダンス不整合による
反射による波形歪みを低減する構成として、図11に示
すような構成が開示されている。図11を参照すると、
半導体集積回路207の出力回路201が伝送線路20
9を駆動するときの出力の初期振幅電圧を出力電圧検出
回路203で検出し、その検出結果により、出力回路1
の出力インピーダンスをインピーダンス制御信号生成回
路204からの制御信号で制御し、駆動する伝送線路2
09のインピーダンスに合わせた最適な駆動能力を得る
ようにしている。
【0008】図12は、図11の出力電圧検出回路20
3とインピーダンス制御信号生成回路204の構成を示
す図である。図12を参照すると、出力電圧検出回路2
03において、比較器233、234には異なる判定電
圧Vref1、Vref2が入力され、比較器233、234の
出力をサンプリングするフリップフロップ231、23
2を備えている。フリップフロップ231、232の出
力はインピーダンス制御信号生成回路204のカウンタ
242を経由して保持回路241で保持され、保持回路
241から図11の出力回路201に制御信号が出力さ
れ、出力回路201では、Low電圧出力駆動調整用ト
ランジスタ群と、High電圧出力駆動調整用トランジ
スタ群の駆動トランジスタ数を制御信号に基づき制御す
ることで、出力インピーダンスを変化させる構成とされ
ている。
【0009】上記特開平10−261948号公報記載の構成に
おいても、出力電圧検出回路203は、出力回路の信号
振幅を2種類の基準電圧と比較するものであり、基準電
圧を外部から設定するか、もしくは半導体集積回路内部
で基準電圧を発生させることが必要とされている。この
公報記載のものも上記と同様の問題点を有している。
【0010】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、出力回路のスル
ーレート制御において、基準電圧等を出力回路の出力振
幅を比較判定する回路に供給することを不要とし、簡易
な構成で、信号伝送時の伝送線路と出力回路インピーダ
ンスとの不整合により反射による波形歪みを防止する半
導体集積回路、スルーレート検知回路及び調整回路を提
供することにある。
【0011】また本発明の他の目的は、外部制御端子等
を設けることを不要とし、出力回路のインピーダンスを
伝送線路のインピーダンスに適合させる半導体集積回路
を提供することにある。その他の本発明の目的、特徴等
は以下の説明でさらに明らかとされるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、出力バッファ回路の出力信号のスルーレートを検
知する回路が、前記出力バッファ回路の出力を共通に受
ける互いにしきい値の異なる第1、第2のバッファ回路
と、前記第1のバッファ回路の出力を遅延させて出力す
る遅延回路と、前記遅延回路の出力信号と前記第2のバ
ッファ回路の出力信号とを入力し、前記第2のバッファ
回路の出力信号の立ち上がり又は立ち下がりの遷移エッ
ジと、前記遅延回路からの遅延出力信号の立ち上がり又
は立ち下がりの遷移エッジとの間に予め定められた所定
値以上の時間差がある場合に、この時間差に対応するパ
ルス幅の信号を生成し、検知信号として出力する第1の
論理ゲート回路とを少なくとも備えたことを特徴とす
る。
【0013】また本発明の半導体集積回路装置は、出力
信号のスルーレートが可変に設定可能な出力バッファ回
路と、前記出力バッファ回路の出力を共通に受ける互い
にしきい値の異なる第1、第2のバッファ回路と、前記
第1のバッファ回路の出力を遅延させて出力する遅延回
路と、前記遅延回路の出力信号と前記第2のバッファ回
路の出力信号とを入力し、前記第2のバッファ回路の出
力信号の立ち上がり又は立ち下がりの遷移エッジと、前
記遅延回路からの遅延出力信号の立ち上がり又は立ち下
がりの遷移エッジとの間に所定の時間差がある場合、こ
の時間差に対応するパルス幅の信号を生成出力する第1
の論理ゲート回路と、前記第2のバッファ回路の出力か
らクロック信号を生成出力する第2の論理ゲート回路
と、前記第2の論理ゲート回路からの出力をサンプリン
グクロック信号として、前記第1の論理ゲート回路から
の出力を取り込んでカウントするカウンタ回路と、前記
カウンタ回路の出力を保持する保持回路と、を備え、前
記保持回路の出力を制御信号として前記出力バッファ回
路の出力信号のスルーレートが調整されることを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明において、出力バッファ回路は、半導体装
置の例えば電源投入後に、調整期間を設け、出力負荷の
容量を感知し該感知結果に基づき、スルーレートの自己
調整を行うものであり、出力信号波形の立ち上がり時間
又は立ち下がり時間を観測し、複数のバッファのスレッ
ショルド(しきい値)(Vref)から生成した信号波形を
遅延回路で遅延させたものと比較することで、スルーレ
ートの検知を行うものである。
【0015】ここで、スルーレート(slew rat
e)とは、信号波形の立ち上がり/立ち下がりのレート
(ΔV/Δt)であり、実質的に、信号波形の立ち上が
り/立ち下がり時間をいう。通常は、Low−Highの振幅
レベルの20%−80%間の時間を採用することが多い。
【0016】この立ち上がり/立ち下がり時間が小さい
ほど、すなわちスルーレートが大きいほど、バッファ回
路のスピードは高速になるが、その反面ノイズが増加す
る。また、立ち上がり/立ち下がり時間が大きくなると
ノイズを減少させることが可能であるが、バッファ回路
のスピードが遅くなり、また消費電力も増加してしま
う。バッファ回路の出力のスルーレートを適切な値とす
ることにより、スピードと耐ノイズ性能を満たしたバッ
ファ回路とすることができる。
【0017】本発明は、その好ましい実施の形態におい
て、出力信号(b)のスルーレートが可変に設定可能な
出力バッファ回路(1)と、出力バッファ回路(1)の
出力(b)を受ける互いにしきい値の異なる第1、第2
のバッファ回路(2、3)と、を備え、第1のバッファ
回路(2)の論理しきい値は第2のバッファ回路(3)
の論理しきい値よりも小とされ、第1のバッファ回路
(2)の出力(c)を遅延させて出力する遅延回路(De
lay)(4)と、遅延回路(4)の出力信号(d)と第
2のバッファ回路(3)の出力信号(e)とを入力と
し、第2のバッファ回路(3)の出力信号(e)の立ち
上がりの遷移エッジと、遅延回路(4)からの遅延出力
信号(d)の立ち上がりの遷移エッジとの間に所定の時
間差がある場合にこの時間差に対応するパルス幅の信号
(f)を生成出力する第1の論理ゲート回路(5)と、
第2のバッファ回路(3)の出力(e)からクロック信
号(g)を生成出力する第2の論理ゲート回路(6)
と、第2の論理ゲート回路(6)からの出力(g)をサ
ンプリングクロック信号として、第1の論理ゲート回路
(5)からの出力(f)を取り込んでカウントするカウ
ンタ回路(7)と、カウンタ回路(7)の出力を保持す
る保持回路(8)と、を備え、保持回路(8)の出力を
制御信号として出力バッファ回路(1)の出力信号の立
ち上がりのスルーレートが調整制御される。
【0018】また本発明は、その好ましい実施の形態に
おいて、出力信号(b)のスルーレートが可変に設定可
能な出力バッファ回路(1)と、出力バッファ回路
(1)の出力(b)を受ける互いにしきい値の異なる第
1、第2のバッファ回路(2、3)とを備え、第1のバ
ッファ回路(2)の論理しきい値は第2のバッファ回路
(3)の論理しきい値よりも小とされ、第2のバッファ
回路(3)の出力(c)を遅延させて出力する遅延回路
(Delay)(4)と、遅延回路(4)の出力信号(d)
と第1のバッファ回路(2)の出力信号(e)とを入力
とし、第1のバッファ回路(2)の出力信号の立ち下が
りの遷移エッジと、前記遅延回路(4)からの遅延出力
信号の立ち下がりの遷移エッジとの間に所定の時間差が
ある場合にこの時間差に対応するパルス幅の信号(f)
を生成出力する第1の論理ゲート回路(5)と、第1の
バッファ回路(2)の出力からクロック信号(g)を生
成出力する第2の論理ゲート回路(6)と、第2の論理
ゲート回路(6)からの出力(g)をサンプリングクロ
ック信号として、第1の論理ゲート回路(5)からの出
力(f)を取り込んでカウントするカウンタ回路(7)
と、カウンタ回路(7)の出力を保持する保持回路
(8)と、を備え、保持回路(8)の出力を制御信号と
して前記出力バッファ回路の出力信号の立ち下がりのス
ルーレートが調整制御される。
【0019】本発明の実施の形態において、第1のバッ
ファ回路(2)は、高電位電源(VDD)に一端が接続
された抵抗素子と、抵抗素子の他端と低電位電源(GN
D)間に接続されたCMOSインバータ回路よりなり、
第2のバッファ回路(3)は、低電位電源(GND)に
一端が接続された抵抗素子と、抵抗素子の他端と高電位
電源(VDD)間に接続されたCMOSインバータ回路
よりなる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して以下
に説明する。図1は、本発明の一実施例をなすスルーレ
ート自己調整型のバッファ回路の全体の構成を示す図で
ある。
【0021】図1を参照すると、入力信号を入力して出
力に接続する負荷容量9を駆動するスルーレート可変型
の出力バッファ1と、出力バッファ1の出力を分岐入力
するスルーレートコントロール回路10と、スルーレー
トコントロール回路10の出力を入力とするカウンタ回
路7と、カウンタ回路7の出力を保持する保持回路8
と、を備え、保持回路8からの出力はバス11を介して
出力バッファ回路1に制御信号として入力されている。
【0022】スルーレートコントロール回路10は、第
1のバッファ回路2と、第1のバッファ回路2の出力
(c)を遅延させる遅延回路4と、第2のバッファ回路
3と、遅延回路4の出力(d)の反転論理と第2のバッ
ファ回路3の出力(e)を入力とする第1のAND回路
5と、第2のバッファ回路3の出力(e)と接地電位の
反転論理を入力する第2のAND回路6とを備えて構成
されており、第1のAND回路5の出力(f)はデータ
信号として、第2のAND回路6の出力(g)はクロッ
ク信号として、カウンタ回路7に供給される。第1、第
2のバッファ回路2、3の論理しきい値電圧は互いに異
なり、第2のバッファ回路3の論理しきい値の方が第1
のバッファ回路2の論理しきい値よりも高く設定されて
いる。
【0023】第1のバッファ回路2の後段には遅延回路
4を備え、第1のAND回路5は遅延回路4の反転出力
と第2のバッファ回路3の出力との論理積をとり信号
(f)を、カウンタ回路7のデータ入力端へ出力する。
すなわち、第1のAND回路5は第1のバッファ回路2
の出力を遅延回路4で遅延した信号の反転値と第2のバ
ッファ回路3の出力とのHighレベル期間の重なる時
間のパルス幅のパルス信号(f)を出力する。
【0024】第2のAND回路6は第2のバッファ回路
3の出力(e)とグランド電位を反転させた信号(High
レベル信号)との論理積をとり、信号(g)をカウンタ
回路7のクロック(CLK)入力端に出力する。第2の
AND回路6は第2のバッファ回路3の出力と同じ波形
信号を出力する。
【0025】カウンタ回路7のクロック入力端に入力さ
れる信号(g)の経路に第2のAND回路6を挿入する
ことで、信号(f)を生成する第1のAND回路5と同
じ遅延を発生させ、信号(f)と信号(g)の遅延差を
無くしている。
【0026】カウンタ回路7は、クロック(CLK)と
データ(DATA)を受けて、図5に真理値表として示
すような、P1、P2、…、Pnの信号を出力する。
【0027】通常のバイナリカウンタは、0→01→10→1
1→100→101→…、とカウントアップされるが、本発明
の一実施例では、カウンタ回路7は、データ(DAT
A)をカウントする際に、0→11→111→1111→11111→
…、と“1”がビット順にセットされることでカウント
アップされる。
【0028】カウンタ回路7のカウント値を保持回路8
で保持し、出力バッファ1に制御信号(信号h)を供給
する。ここでいう保持回路8は、カウンタ回路7に入力
されるデータ(信号f)の値が変わらなくなった場合
に、その出力を保持する構成とされており、カウンタ回
路7内に具備する構成としてもよい。
【0029】図2は、本発明の一実施例における出力バ
ッファ1の構成を示す図である。図2を参照すると、出
力バッファ回路1は、ゲートが共通接続され入力端をな
しドレイン同士が接続されて出力端を構成するPチャネ
ルMOSトランジスタMP0とNチャネルMOSトラン
ジスタMN0を備え、NチャネルMOSトランジスタM
N0のソースには、ソースが共通にグランド電位に接続
され、ゲートにそれぞれ制御信号N1〜Nnを入力とす
るNチャネルMOSトランジスタMN1〜MNn(Lo
w電圧駆動トランジスタ群)のドレインが共通接続され
ており、PチャネルMOSトランジスタMP0のソース
には、ソースが共通に電源電位に接続され、ゲートにそ
れぞれ制御信号P1〜Pnを入力とするPチャネルMO
SトランジスタMP1〜MPn(High駆動トランジ
スタ群)のドレインが共通接続されており、制御信号P
1〜Pn、制御信号N1〜Nnの設定値により、Pチャ
ネルMOSトランジスタMP0のドレインと電源間とN
チャネルMOSトランジスタMN0のソースとグランド
間にそれぞれ接続するPチャネルMOSトランジスタ、
NチャネルMOSトランジスタの数を可変させること
で、出力負荷を可変させ、スルーレートとを可変させ
る。
【0030】図2において、制御信号P1、P2、…、
PnおよびN1、N2、Nnは、図1の保持回路8の出
力に接続されるバス(BUS)11に接続される。
【0031】本発明の一実施例の動作について説明す
る。図4は、本発明の一実施例におけるスルーレート調
整の動作を説明するためのタイミング図であり、図1の
信号(a)〜(h)及び図2のP1〜Pnの信号波形が
示されている。なお、図1のバス(h)はP1〜Pnから
なる。
【0032】以下では、図1、図2、及び図4を参照し
て、信号の立ち上がりのスルーレーとの調整について説
明する。
【0033】出力バッファ回路1の入力信号(a)が図
4(a)に示す波形であるものとする。図4において、
ts0、ts1、ts2、ts3は、入力信号パルスの立ち上が
りエッジのタイミングを示しており、実際にはn回のパ
ルスを入力する。ここで、n回とは、図2に示したPチ
ャネルMOSトランジスタP1〜PnとNチャネルMO
SトランジスタN1〜Nnのトランジスタ数nで決定さ
れるものであり、スルーレート調整の度合いにより決定
される任意の数である。
【0034】出力バッファ回路1の出力信号(b)は、
図4(b)に示すようなものとなり、スルーレートが次
第に低下するように制御される。すなわち、出力バッフ
ァ回路1のHigh駆動トランジスタ群のPチャネルM
OSトランジスタの個数が次第に減少される。すなわ
ち、入力信号(a)のパルスエッジts1、ts2、ts3に対
応する出力信号(b)の波形の鈍りは、入力信号のパル
ス数の順に次第に大きなものとなってゆく。
【0035】出力バッファ回路1の出力信号波形(b)
は、第1のバッファ回路2に入力され、出力バッファ回
路1の出力の立ち上がり途中で、第1のバッファ回路2
の論理スレッショルド電圧VrefAの電位に達したとき
に、第1のバッファ回路2の出力信号(c)はLowレ
ベルからHighレベルに急峻に立ち上がる。図4
(c)のパルスのエッジのタイミングta0、ta1、ta
2、ta3は順に、図4(a)のts0、ts1、ts2、ts3
にそれぞれ対応している。
【0036】また、図4(e)は、第2のバッファ回路
3の出力信号(e)の波形であり、出力バッファ回路1
の出力の立ち上がり途中で、第1のバッファ回路2の論
理スレッショルド電圧VrefAの電位に達したときに、第
1のバッファ回路2の出力信号(c)はLowレベルか
らHighレベルに急峻に立ち上がる。図4(e)のパ
ルスのエッジのタイミングtb0、tb1、tb2、tb3も順
にts0、ts1、ts2、ts3に対応している。
【0037】図4(d)は、遅延回路4の出力信号
(d)の波形を示すものであり、立ち上がり、及び立ち
下がりの時刻が、図4(c)の信号波形に比べ、一定の
時間の遅れている。図4(d)のパルスの立ち上がりエ
ッジのタイミングtd0、td1、td2、td3は順にts0、
ts1、ts2、ts3に対応している。
【0038】図4(f)は、第1のAND回路5の出力
信号(f)の波形を示すものであり、図4(d)の信号
波形の反転信号と図4(e)の信号波形の論理積(AN
D)をとったものである。バッファ回路1への入力信号
(a)の波形が鈍るにつれ、図4(d)と図4(e)の
各パルスエッジのタイミング差(tdn−tbn)の値は小さ
くなり、ついには負の値となる。このため、図4(f)
に示すように、第1のAND回路5の出力信号(f)の
パルス幅は次第に小さくなり、ある時点以降からパルス
は発生しなくなる。
【0039】図4(g)は、図4(f)のパルス信号を
カウンタ回路7に取り込むためのサンプリング用クロッ
クであり、第2のAND回路6の出力(g)の波形を示
すものである。即ち、図4(g)のクロック(CLK)
信号が立ち上がるときに、図4(f)のパルスがカウン
タ回路7に取り込まれ、カウンタ回路7はカウントアッ
プする。
【0040】ただし、時刻td3では、カウンタ回路7に
取り込めるだけパルス幅のパルスが存在しないので、カ
ウンタ回路7には取り込まれず、カウンタ回路7はカウ
ントアップ動作しない。
【0041】図4(h)は、パルス信号(f)を取り込
むカウンタ回路7の動作を示す図であり、カウンタ回路
7で計数するパルスによる制御信号P1〜Pnの状態変
化を示すタイミング図である。制御信号P1〜Pnはカ
ウンタ回路7の出力(保持回路8の出力)であり、出力
バッファ回路1のスルーレート制御の様子を示すもので
ある。ここでは、立ち上がりのスルーレートの調整であ
るため、出力バッファ回路1で制御されるのは、図2の
PチャネルMOSトランジスタMP1〜MPnである。
【0042】図2のPチャネルMOSトランジスタMP
1〜MPnの制御は、P1、P2、…、Pnの順に行わ
れ、ts0、ts1、ts2、ts3…の順に対応する。
【0043】図4(f)のパルス信号が発生していれ
ば、制御信号Pi(iは1〜n)はLowレベルからH
ighレベルに変化する。制御信号PiがHighレベ
ルになると、制御信号Piがゲートに入力されるPチャ
ネルMOSトランジスタMPiがオフとなり、出力バッ
ファ回路1の駆動能力が小さくなりスルーレートが低下
する。
【0044】そして出力バッファ回路1の出力信号
(b)の波形が鈍り、遅延回路4の遅延時間以上に、鈍
りが発生したときに、制御信号PiはHighレベルに
変化しなくなり、Lowレベルのままとされ、制御信号
Piがゲートに入力されるPチャネルMOSトランジス
タMPi〜MPnはオンのままに保たれ、スルーレート
の自動調整が完了する。なお、制御信号P1〜Pnは初
期設定時Lowレベルに設定されており、図2のPチャ
ンネルMOSトランジスタMP1〜MPnはすべてオン
状態とされている(駆動能力最大)。
【0045】以上を表で示すと、図5に示すようなもの
となる。すなわち4回のパルスを入力することにより、
第1のAND回路5の出力(f)にパルスが出力されな
くなり、スルーレート調整を終え、制御信号P1〜P3
がHighレベル、制御信号P4〜PnはLowレベル
に保持回路8で保持され、出力バッファ回路1のN個の
PチャネルMOSトランジスタPM1〜PMnのうち3
個のトランジスタPM1、PM2、PM3をオフさせた
時点で、スルーレートの調整が完了したことを表してい
る。
【0046】図3は、第1、第2のバッファ回路2、3
の回路構成の一例を示す図である。図3(a)を参照す
ると、第1のバッファ回路2は、ゲート同士が共通接続
されて入力端をなし、ドレイン同士が接続されて出力端
を構成するPチャネルMOSトランジスタMPAとNチ
ャネルMOSトランジスタMNAを備え、NチャネルM
OSトランジスタMNAのソースはグランドに接続さ
れ、PチャネルMOSトランジスタMPAのソースは定
抵抗Rを介して電源VDDに接続されている。
【0047】また図3(b)を参照すると、第2のバッ
ファ回路3は、ゲート同士が共通接続されて入力端をな
し、ドレイン同士が接続されて出力端を構成するPチャ
ネルMOSトランジスタMPBとNチャネルMOSトラ
ンジスタMNBを備え、NチャネルMOSトランジスタ
MNBのソースは定抵抗Rを介してGNDに接続され、
PチャネルMOSトランジスタMPAのソースは電源V
DDに接続されている。なお、図3に示したバッファ回
路の構成は、反転型のバッファ回路であり、図1の正転
型のバッファ回路2、3として用いるには、図3
(a)、図3(b)の出力をインバータで反転して出力
する構成としてもよい。また図3(a)、図3(b)に
それぞれ示した反転バッファ回路を、図1に示した第
1、第2のバッファ回路2、3として用いるには、図4
(c)、図4(d)、図4(e)の信号波形は、いずれ
も反転した信号波形となり、第1のAND回路5に遅延
回路4の出力(d)を反転することなく正論理でそのま
ま入力し、第2のバッファ回路3の出力(e)を反転し
て第2のAND回路6に入力すればよい。
【0048】かかる構成の第1、第2のバッファ回路
2、3は、入力信号に対して互いに異なる論理スレッシ
ョルド値を持つように設定されており、またスレッショ
ルドの差がプロセスのバラツキを受けない。すなわち定
抵抗Rを用いているため、MOSトランジスタがプロセ
スの影響等により、そのスレッショルドVTHが変化し
ても、第1、第2のバッファ回路2、3の論理スレッシ
ョルド値の差は一定となる。
【0049】本発明の一実施例におけるスルーレートの
調整は、半導体集積回路装置等の電源投入時のパワーオ
ンリセット処理と同時に行なうとよい。また本発明の一
実施例においては、スルーレーと調整のために、回路外
部からの制御信号を供給することを必要としていず、n
回のクロック信号を供給するだけでよく(通常、10回
程度)、通常のパワーオンリセット処理中に完了できる
ものである。
【0050】本発明の他の実施例について説明する。図
6は、本発明の第2の実施例の構成を示す図であり、立
ち下がりのスルーレートの調整が可能な構成とされてい
る。図6を参照すると、本発明の第2の実施例は、前記
第1の実施例と同様の構成要素よりなり、しきい値がV
REFBの第2のバッファ回路3の出力を遅延回路4で遅延
させた信号(d)と、しきい値がVREFAの第1のバッフ
ァ回路2の出力信号(e)の反転信号との論理積を第1
のAND回路5でとりデータ信号(f)としてカウンタ
回路7へ出力し、第1のバッファ回路2の出力信号
(e)の反転信号ととグランド電位の反転信号の論理積
を第2のAND回路6でとりクロック信号(g)として
カウンタ回路7へ出力している点が前記第1の実施例と
相違している。
【0051】図7のタイミング図を用いて説明する。前
記第1の実施例と相違する点は、カウンタ回路7に取り
込むタイミングを立ち下がりエッジに変えたことであ
る。
【0052】出力バッファ回路1の入力信号として図7
(a)に示す信号波形を入力する。図7には、図面作成
の都合でts0、ts1、ts2、ts3とあるが、実際にはn
回のパルスを入力する。
【0053】出力バッファ回路1の出力波形は図7
(b)に示すように立ち下がりのスルーレートが順次低
下するように制御され、タイミングts1、t2、ts3に
対応する波形の鈍りはだんだん大きなものとなってゆ
く。
【0054】第1のバッファ回路2に出力信号(e)の
信号波形は、図7(e)に示すように、出力バッファ回
路1の出力(b)の波形が立ち上がり途中で、第2のバ
ッファ回路2の論理スレッショルドであるVrefAの電位
に達したときに、急峻に立ち下がる特性を持つ。ta0、
ta1、ta2、ta3は順にts0、ts1、ts2、ts3に対応
している。
【0055】第2のバッファ回路3に出力信号(c)の
信号波形は、図7(c)に示すように、出力バッファ回
路1の出力(b)の波形が立ち上がり途中で、バッファ
回路3の論理スレッショルドであるVrefBの電位に達し
たときに、急峻に立ち下がる特性を持つ。tb0、tb1、
tb2、tb3も順にts0、ts1、ts2、ts3に対応してい
る。スレッショルド値VrefBは、第2のバッファ回路2
の論理スレッショルドであるVrefAよりも高く設定され
ている。
【0056】第2のバッファ回路3に出力信号(c)は
遅延回路4で遅延され、図7(d)に示す信号波形とな
り、立ち上がり、立ち下がりの時刻が、第2のバッファ
回路3に出力信号(c)に対して遅延回路4の遅延時間
分遅れる。図7(d)に示す信号波形の立ち下がりエッ
ジタイミングtd0、td1、td2、td3は順にts0、ts1、ts
2、ts3に対応している。
【0057】第1のAND回路5に出力信号(f)の信
号波形を示す図7(f)は、図7(d)の波形と図7
(e)の反転波形の論理積をとったものである。
【0058】図7(b)の波形が鈍るにつれ、遅延回路
4の出力信号のエッジと、第1のバッファ回路2の出力
(e)のエッジとの差(tdn−tbn)の値は小さくなり、
ついには負の値となり、図7(f)に示すように、パル
スは発生しなくなる。
【0059】第2のAND回路6の出力信号(g)は、
第1のAND回路5に出力信号(f)をカウンタ回路7
に取り込むためのクロックに用いる。第2のAND回路
6の出力信号(g)の立ち上がるときに、第1のAND
回路5に出力信号(f)が取り込まれ、タイミングtd3
ではカウンタ回路7に取り込めるだけのパルスが存在し
ないので取り込まれない。
【0060】図7(h)は、パルス信号(f)を取り込
むカウンタ回路7の動作を示す図であり、カウンタ回路
7で計数するパルスによる制御信号N1〜Nnの状態変
化を示すタイミング図である。制御信号N1〜Nnはカ
ウンタ回路7の出力(保持回路8の出力)であり、出力
バッファ回路1のスルーレート制御の様子を示すもので
ある。ここでは、立ち下がりのスルーレートの調整であ
るため、出力バッファ回路1で制御されるのは、図2の
NチャネルMOSトランジスタMN1〜MNnである。
【0061】図7(f)のパルスが発生していれば、制
御信号Ni(iは1〜n)はHighレベルからLow
レベルに変化する。制御信号NiがLowレベルになる
と、制御信号Nnがゲートに入力されるNチャネルMO
SトランジスタMNi(iは1〜n)がオフとなり、出
力バッファ回路1のプルダウン能力が小さくなり、立ち
下がりのスルーレートが低下する。
【0062】そして出力バッファ回路1の出力信号
(b)の波形が鈍り、遅延回路4の遅延時間以上に、鈍
りが発生したときに、制御信号Ni〜NnはLowレベ
ルに変化しなくなり、Highレベルのままとされ、制
御信号Ni〜Nnがゲートに入力されるNチャネルMO
SトランジスタMNi〜MNnはオン状態のままに保た
れ、スルーレートの自動調整が完了する。
【0063】以上を表で示すと、図8に示すようなもの
となる。すなわち4回のパルスを入力することにより、
第1のAND回路5の出力(f)にパルスが出力されな
くなり、スルーレート調整を終え、制御信号N1〜N3
がLowレベル、制御信号N4〜NnはHighレベル
に保持回路8にて保持され、出力バッファ回路1のN個
のNチャネルMOSトランジスタNM1〜NMnのうち
3個のトランジスタNM1、NM2、NM3をオフさせ
た時点で、スルーレートの調整が完了したことを表して
いる。
【0064】前記実施例と組み合わせることにより、パ
ルスをn回入力することにより、バッファの立ち上が
り、立ち下がり両方のスルーレートをコントロールする
ことが可能となる。
【0065】本発明のさらに別の実施例について説明す
る。本発明において、論理スレッショルドの異なる複数
のバッファと遅延回路の構成を含めば、前記各実施例と
は異なる構成としてもよい。2つのバッファ回路のうち
遅延回路4を通過した信号と、通過しないもう一方の信
号の論理積からカウンタ回路へのDATAとCLKを供
給するという構成のほかにも他の論理(たとえば論理和)
を用いてもよい。
【0066】出力バッファ回路1の構成としては、図2
に示した構成に限定されるものでなく、例えば図9に示
すような構成としてもよい。
【0067】図9を参照すると、出力バッファ回路1は
電源VDDとグランドGND間に接続され、ドレイン同
士が接続されCMOSインバータをなすPチャネルMO
SトランジスタPM11及びNチャネルMOSトランジ
スタNM11と、電源にソースが接続されドレインがP
チャネルMOSトランジスタPM11のゲートに接続さ
れ、制御信号P1をインバータINV11で反転した信
号をゲートに入力するPチャネルMOSトランジスタP
M12と、ソースがグランドに接続されドレインがNチ
ャネルMOSトランジスタNM11のゲートに接続さ
れ、制御信号N1をインバータINV12で反転した信
号をゲートに入力するNチャネルMOSトランジスタN
M12と、入力信号INを入力し、出力がPチャンネル
MOSトランジスタPM11のゲートに接続され、制御
信号P1とこれをインバータINV11で反転した信号
をPチャネルとNチャネルMOSトランジスタのゲート
にそれぞれ入力するCMOSトランスファゲートTG1
1と、入力信号INを入力し、出力がNチャンネルMO
SトランジスタMN11のゲートに接続され、制御信号
N1とこれをインバータINV12で反転した信号をN
チャネルとPチャネルMOSトランジスタのゲートにそ
れぞれ入力するCMOSトランスファゲートTG12
と、を単位バッファとして備え、この単位バッファを、
入力INと出力OUTをそれぞれ共通として、n個並列
接続されて構成されている。
【0068】たとえば制御信号P1がLowレベルのと
き、PチャネルMOSトランジスタPM12がオフ状
態、トランスファゲートTG11がオン状態となり、P
チャネルMOSトランジスタPM11のゲートに入力信
号が供給され、制御信号N1がHighレベルのとき、
NチャネルMOSトランジスタNM12がオフ状態、ト
ランスファゲートTG12がオン状態となり、Nチャネ
ルMOSトランジスタNM11のゲートに入力信号が供
給される。制御信号P1がHighレベルのとき、Pチ
ャネルMOSトランジスタPM12がオン状態となり、
トランスファゲートTG11がオフ状態となり、またP
チャネルMOSトランジスタPM11はオフ状態とな
る。制御信号N1がLowレベルのとき、NチャネルM
OSトランジスタNM12がオン状態、トランスファゲ
ートTG12がオフ状態となり、またNチャネルMOS
トランジスタNM11はオフ状態となる。すなわち、制
御信号P1〜Pn、制御信号N1〜Nnの値を適宜設定
することにより、出力バッファ回路の立ち上がり、立ち
下がりの駆動能力が可変に設定される。
【0069】
【発明の効果】上記したように本発明によれば下記記載
の効果を奏する。
【0070】本発明の第1の効果は、スルーレート調整
回路の構成を簡易化する、ということである。
【0071】その理由は、定抵抗を備えたバッファと、
論理回路で構成でき、従来のコンパレータ回路、及び該
コンパレータ回路に供給する基準電位の発生等を不要と
しているためである。
【0072】本発明の第2の効果は、スルーレートを調
整するための外部制御端子が不要であり、制御の自動化
が可能である、ということである。
【0073】本発明の第3の効果は、一定の遅延時間を
超えるスルーレートをもつバッファ、または一定の遅延
時間よりも小さいスルーレートをもつバッファのいずれ
かを実現することができるということである。
【0074】本発明の第4の効果は、所望するバッファ
について、必要以上にバッファ能力が高くなることを自
動で回避し、消費電力を低減し、ひいては、出力回路か
らの出力信号の反射による波形歪みを防止することが可
能であるということである。
【0075】本発明の第5の効果は、電源投入時点で最
適な値を設定するため、長年の経時変化にも対応が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における出力バッファ回路の
構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例における第1、第2のバッフ
ァ回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するための信号
波形を示すタイミング図である。
【図5】本発明の一実施例の動作の一例を示す表であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例の動作を説明するための信
号波形を示すタイミング図である。
【図8】本発明の他の実施例の動作の一例を示す表であ
る。
【図9】本発明のさらに別の実施例における出力バッフ
ァ回路の構成を示す図である。
【図10】従来の、スルーレートを検知してトリガ信号
を出力する回路の回路構成を示す図である。
【図11】従来のスルーレート調整回路の回路構成を示
す図である。
【図12】従来のスルーレート調整回路の回路構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 出力バッファ回路 2 第1のバッファ回路 3 第2のバッファ回路 4 遅延回路 5 第1のAND回路 6 第2のAND回路 7 カウンタ回路 8 保持回路 9 負荷容量 10 スルーレート調整回路 101、102 コンパレータ 103 時間幅測定手段 104 スイッチ 105 積分器 106 比較器 107 スイッチ 108 トリガ出力手段 201 出力回路 202 出力端子 203 出力電圧検出回路 204 インピーダンス制御信号生成回路 205 内部回路 206 クロック端子 207 半導体集積回路 208 受信回路 209 伝送線路

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力バッファ回路の出力信号のスルーレー
    トを検知する回路が、 前記出力バッファ回路の出力信号を共通に受ける互いに
    しきい値の異なる第1、第2のバッファ回路と、 前記第1のバッファ回路の出力を遅延させて出力する遅
    延回路と、 前記遅延回路の出力信号と前記第2のバッファ回路の出
    力信号とを入力し、前記第2のバッファ回路の出力信号
    の立ち上がり又は立ち下がりの遷移エッジと、前記遅延
    回路からの遅延出力信号の立ち上がり又は立ち下がりの
    遷移エッジとの間に予め定められた所定値以上の時間差
    がある場合に、この時間差に対応するパルス幅の信号を
    生成し、検知信号として出力する第1の論理ゲート回路
    とを少なくとも備えたことを特徴とするスルーレート検
    知回路。
  2. 【請求項2】出力信号のスルーレートが可変に設定可能
    な出力バッファ回路の前記スルーレートを調整する回路
    において、 前記出力バッファ回路の出力信号を共通に受ける互いに
    しきい値の異なる第1、第2のバッファ回路と、 前記第1のバッファ回路の出力を遅延させて出力する遅
    延回路と、 前記遅延回路の出力信号と前記第2のバッファ回路の出
    力信号とを入力し、前記第2のバッファ回路の出力信号
    の立ち上がり又は立ち下がりの遷移エッジと、前記遅延
    回路からの遅延出力信号の立ち上がり又は立ち下がりの
    遷移エッジとの間に予め定められた所定値以上の時間差
    がある場合に、この時間差に対応するパルス幅の信号を
    生成し、検知信号として出力する第1の論理ゲート回路
    と、 前記第2のバッファ回路の出力からクロック信号を生成
    出力する第2の論理ゲート回路と、を備え、前記第2の
    論理ゲート回路からの出力をサンプリングクロック信号
    とし、前記第1の論理ゲート回路からの検知信号を取り
    込んでカウントするカウンタ回路からのカウント値出力
    を制御信号として前記出力バッファ回路の出力信号のス
    ルーレートを調整する、ことを特徴とするスルーレート
    調整回路。
  3. 【請求項3】出力信号のスルーレートが可変に設定可能
    な出力バッファ回路と、 前記出力バッファ回路の出力信号を共通に受ける互いに
    しきい値の異なる第1、第2のバッファ回路と、 前記第1のバッファ回路の出力を遅延させて出力する遅
    延回路と、 前記遅延回路の出力信号と前記第2のバッファ回路の出
    力信号とを入力し、前記第2のバッファ回路の出力信号
    の立ち上がり又は立ち下がりの遷移エッジと、前記遅延
    回路からの遅延出力信号の立ち上がり又は立ち下がりの
    遷移エッジとの間に予め定められた所定値以上の時間差
    がある場合、この時間差に対応するパルス幅の信号を生
    成出力する第1の論理ゲート回路と、 前記第2のバッファ回路の出力からクロック信号を生成
    出力する第2の論理ゲート回路と、 前記第2の論理ゲート回路からの出力をサンプリングク
    ロック信号として、前記第1の論理ゲート回路からの出
    力を取り込みカウント値に基づき出力を更新するカウン
    タ回路と、 前記カウンタ回路の出力を保持する保持回路と、 を備え、 前記出力バッファ回路が、前記保持回路の出力を制御信
    号として入力し前記制御信号の値に応じて、ハイレベル
    駆動能力又はロウレベル駆動能力を可変させることで出
    力信号のスルーレートを可変させる、ことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】出力信号のスルーレートが可変に設定可能
    な出力バッファ回路と、 前記出力バッファ回路の出力を共通に受ける互いにしき
    い値の異なる第1、第2のバッファ回路と、を備え、 前記第1のバッファ回路の論理しきい値は前記第2のバ
    ッファ回路の論理しきい値よりも小とされ、さらに、 前記第1のバッファ回路の出力を遅延させて出力する遅
    延回路と、 前記遅延回路の出力信号と前記第2のバッファ回路の出
    力信号とを入力とし、前記第2のバッファ回路の出力信
    号の立ち上がりの遷移エッジと、前記遅延回路からの遅
    延出力信号の立ち上がりの遷移エッジとの間に予め定め
    られた所定値以上の時間差がある場合にこの時間差に対
    応するパルス幅のパルス信号を生成出力する第1の論理
    ゲート回路と、 前記第2のバッファ回路の出力からクロック信号を生成
    出力する第2の論理ゲート回路と、 前記第2の論理ゲート回路からの出力をサンプリングク
    ロック信号として、前記第1の論理ゲート回路からのパ
    ルス出力を取り込んでカウントするカウンタ回路と、 前記カウンタ回路の出力を保持する保持回路と、 を備え、 前記保持回路の出力を制御信号として前記出力バッファ
    回路の出力信号の立ち上がりのスルーレートが調整され
    る、 ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】出力信号のスルーレートが可変に設定可能
    な出力バッファ回路と、 前記出力バッファ回路の出力を共通に受ける互いにしき
    い値の異なる第1、第2のバッファ回路とを備え、 前記第1のバッファ回路の論理しきい値は前記第2のバ
    ッファ回路の論理しきい値よりも小とされ、さらに、 前記第2のバッファ回路の出力を遅延させて出力する遅
    延回路と、 前記遅延回路の出力信号と前記第1のバッファ回路の出
    力信号とを入力とし、前記第1のバッファ回路の出力信
    号の立ち下がりの遷移エッジと、前記遅延回路からの遅
    延出力信号の立ち下がりの遷移エッジとの間に予め定め
    られた所定値以上の時間差がある場合にこの時間差に対
    応するパルス幅の信号を生成出力する第1の論理ゲート
    回路と、 前記第1のバッファ回路の出力からクロック信号を生成
    出力する第2の論理ゲート回路と、 前記第2の論理ゲート回路からの出力をサンプリングク
    ロック信号として、前記第1の論理ゲート回路からの出
    力を取り込んでカウントするカウンタ回路と、 前記カウンタ回路の出力を保持する保持回路と、 を備え、 前記保持回路の出力を制御信号として前記出力バッファ
    回路の出力信号の立ち下がりのスルーレートが調整され
    る、 ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】前記第1のバッファ回路が、高電位電源に
    一端が接続された抵抗素子と、前記抵抗素子の他端と低
    電位電源間に接続されたCMOSインバータ回路を含
    み、 前記第2のバッファ回路が、低電位電源に一端が接続さ
    れた抵抗素子と、前記抵抗素子の他端と高電位電源間に
    接続されたCMOSインバータ回路を含む、ことを特徴
    とする請求項3乃至5のいずれか一に記載の半導体集積
    回路装置。
  7. 【請求項7】前記出力バッファ回路が、入力信号をゲー
    トの共通入力としドレイン同士が接続されたPチャネル
    MOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタよ
    りなるCMOSインバータと、前記CMOSインバータ
    のPチャネルMOSトランジスタのソースにドレインが
    共通接続され高電位電源にソースが共通接続されゲート
    に前記保持回路からの制御信号をそれぞれ入力とするP
    チャネルMOSトランジスタ群と、前記CMOSインバ
    ータのNチャネルMOSトランジスタのソースにドレイ
    ンが共通接続され低電位電源にソースが共通接続されゲ
    ートに前記保持回路から制御信号をそれぞれ入力とする
    NチャネルMOSトランジスタ群と、を備えたことを特
    徴とする請求項3記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】前記出力バッファ回路が、高電位電源と低
    電位電源間に接続された第1のPチャネルMOSトラン
    ジスタと第1のNチャネルMOSトランジスタと、を備
    え、 前記第1のPチャネルMOSトランジスタと第1のNチ
    ャネルMOSトランジスタのゲートには、それぞれ第
    1、第2のトランスファゲートを介して入力信号が入力
    され、 前記高電位電源と前記第1のPチャネルMOSトランジ
    スタのゲート間に接続され、ゲートに第1の制御信号の
    反転信号が入力され前記第1の制御信号がインアクティ
    ブのときオンとされる第2のPチャネルMOSトランジ
    スタと、 前記低電位電源と前記第1のNチャネルMOSトランジ
    スタのゲート間に接続され、ゲートに第2の制御信号の
    反転信号が入力され前記第2の制御信号がインアクティ
    ブのときオンとされる第2のNチャネルMOSトランジ
    スタと、 を備え、前記第1、第2のトランスファゲートは、それ
    ぞれ、前記第1、第2の制御信号がアクティブのときに
    オン状態とされる単位バッファ回路を入力信号端子と出
    力信号端子を共通として並列接続してなる、ことを特徴
    とする請求項3記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】前記出力バッファ回路の前記PチャネルM
    OSトランジスタ群がn個よりなり、前記カウンタ回路
    の出力がnビットよりなり、前記第2の論理ゲート回路
    からの出力をサンプリングクロック信号として前記第1
    の論理ゲート回路からの出力を取り込む度に、nビット
    出力が1ビット毎に順にオンとされ、前記保持回路から
    はn本の制御信号が前記PチャネルMOSトランジスタ
    群のゲートに立ち上がり制御信号としてそれぞれ接続さ
    れ、最初、前記PチャネルMOSトランジスタ群をオン
    状態とし、入力パルス列を前記出力バッファ回路に入力
    し前記カウンタ回路の出力値に基づき、前記Pチャネル
    MOSトランジスタ群をオフ状態としていき、前記出力
    バッファ回路の立ち上がりのスルーレートをさげてい
    き、前記カウンタ回路への前記第1の論理ゲート回路か
    らの信号が出力されなくなった時点の制御信号の状態
    で、前記PチャネルMOSトランジスタ群をオフ状態と
    するスルーレート調整過程を終了する、ことを特徴とす
    る請求項7記載の半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】前記出力バッファ回路の前記Nチャネル
    MOSトランジスタ群がn個よりなり、前記カウンタ回
    路の出力がnビットよりなり、前記第2の論理ゲート回
    路からの出力をサンプリングクロック信号として前記第
    1の論理ゲート回路からの出力を取り込む度に、nビッ
    ト出力が1ビット毎に順にオフとされ、前記保持回路か
    らはn本の制御信号が前記NチャネルMOSトランジス
    タ群のゲートに立ち下がり制御信号としてそれぞれ接続
    され、最初、前記NチャネルMOSトランジスタ群をオ
    ン状態とし、入力パルス列を前記出力バッファ回路に入
    力し前記カウンタ回路の出力値に基づき、前記Nチャネ
    ルMOSトランジスタ群をオフ状態としていき、前記出
    力バッファ回路の立ち下がりのスルーレートをさげてい
    き、前記カウンタ回路へ前記第1の論理ゲート回路から
    の信号が出力されなくなった時点の制御信号の状態で、
    前記NチャネルMOSトランジスタ群をオフ状態とする
    スルーレート調整過程を終了する、ことを特徴とする請
    求項7記載の半導体集積回路装置。
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