JP3250064B2 - 環境可変実験室 - Google Patents

環境可変実験室

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JP3250064B2 JP10880994A JP10880994A JP3250064B2 JP 3250064 B2 JP3250064 B2 JP 3250064B2 JP 10880994 A JP10880994 A JP 10880994A JP 10880994 A JP10880994 A JP 10880994A JP 3250064 B2 JP3250064 B2 JP 3250064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住環境に対する人間心
理の調査に使用して好適な環境可変実験室に関するもの
であり、特に部屋の大きさを自在に変化させてその内部
に居る被験者の心理評価を行う環境可変実験室に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】住宅建築物における内部環境の調査の仕
方のひとつとして、実験室の壁や天井を移動させ、内部
に居る被験者の心理評価を行うものがある。従来、この
実験に用いられる環境可変実験室は、それぞれ巾、奥行
き、天井高さが変化する部屋を個別に独立して設けたも
のである。例えば図4の(A)ないし(C)は従来のこの種
の実験室を示すものであり、図(A)は空間の巾を変化さ
せる実験室、図(B)は空間の奥行きを変化させる実験
室、図(C)は天井高さを変化させる実験室である。図
(A)においては、被験者1の両端の移動側壁2、3のみ
が移動して被験者1にその変化に対する印象評価を行
う。同様に図(B)においては、被験者1に対向する側壁
4のみが移動し、図(C)においては、天井板5のみが上
下するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の環境可変実験室
においては、例えば空間の巾を変化させる実験を行った
後に奥行き又は天井高さを変化させる実験を行う場合に
は、被験者は実験室を移らなければならなかった。した
がって各実験室について実験を行う場合に実験が中断す
る不都合があり、被験者1が空間を移動したときに生じ
る印象の低下等により、各室相互を比較しての心理評価
が出来難いという問題があった。すなわち、空間の変化
に対する心理評価を行うためには一対比較法が有効であ
ることが明らかであるが、従来の環境可変実験室は、そ
れぞれの実験室で1種類の変化についてのみ心理評価を
行うものであり、3種類の変化を連続的に、また同時に
心理評価することができないという問題点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、室内の環境実験について、各実験室での心理評価
を連続的に、また同時に行うことのできる環境可変実験
室の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の環境可変実験室は、基準室と、該基準室と連通
し、該基準室から見て左右に対向する第1、第2の壁面
が目視可能な第1室と、該基準室と連通し、該基準室か
ら見て対向する第3の壁面が目視可能な第2室と、該基
準室と連通し、該基準室から見て上前方に位置する第1
の天井面が目視可能な第3室を備え、前記第1、第2の
壁面を有する第1、第2の側壁が左右方向に、前記第3
の壁面を有する第3の側壁が該基準室を接近、離間する
方向に、前記第1の天井面を有する第1の天井板が上下
方向、または水平面に対して傾斜する方向に、それぞれ
移動自在に支持されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】また、請求項2記載の環境可変実験室は、
請求項1記載の環境可変実験室において、前記基準室は
互いに平行に位置するよう配置された第4、第5の側壁
と、これら第4、第5の側壁の上端部間に設けられた第
2の天井板とを有する構成とされ、前記第4、第5の側
壁の水平方向の一端側に、平面視コ字状に形成された移
動側壁と、該移動側壁の上部に位置する前記第1の天井
板とが配置され、前記移動側壁は、互いに平行に位置す
るよう配置された第6、第7の側壁と、これら第6、第
7の側壁の一端側に固定された前記第3の側壁とからな
ると共に、前記第6、第7の側壁を前記第4、第5の側
壁に沿わせて前記第3の側壁が前記基準室と接近、離間
する方向に移動自在に支持され、前記第1の天井板は、
前記第6、第7の側壁、第3の第3の側壁壁内で上下方
向、または水平面に対して傾斜する方向に移動自在に支
持され、これら移動側壁と前記第1の天井板とで形成さ
れる実験室が前記第2室、第3室を兼ねた構成とされて
いることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の環境可変実験室においては、前
記第1、第2の側壁を左右方向に移動させることで前記
第1室の巾を、前記第3の側壁を該基準室と接近、離間
する方向に移動させることで前記第2室の奥行きを、前
記第1の天井板を上下方向に移動させることで前記第3
室の天井高さを変化させる。
【0008】請求項2記載の環境可変実験室において
は、該第2室、第3室を兼ねる構成の実験室によって、
該第3の側壁と該第1の天井板を同時に移動させること
で空間の奥行き、天井高さを変化させる。
【0009】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照にして本発明の
一実施例を説明する。図1、図2において、6は主建
物、7は操作用建物である。主建物6は、基準室8と、
基準室8と連通し、基準室8から見て左右に対向する壁
面9、10(第1、第2の壁面)が目視可能なA室11
(第1室)と、基準室8と連通し、基準室8から見て対
向する壁面12(第3の壁面)が目視可能、かつ基準室
8から見て上前方に位置する天井面13(第1の天井
面)が目視可能なB室14(第2室、第3室を兼ねる
室)とを備えた構成となっている。操作用建物7は、主
建物6に隣接して設けられており、主建物6内の図示し
ない駆動装置を操作制御する制御装置15を備えてい
る。
【0010】A室11は、外側壁16、17、18と屋
根19によって覆われており、外側壁18に対向する壁
面には、大扉20を有する作業用出入口21が設けら
れ、さらに外側壁18にも、小扉22を有する作業用出
入口23が設けられている。
【0011】A室11は、空間の巾を変化させる室であ
り、外側壁16、17が、内側に内部固定側壁24、2
5を有する二重構造となっており、基準室8に隣接し、
かつ基準室8に接する壁部が開口した構造となってい
る。さらに内部には、移動側壁26、27(第1、第2
の側壁)が配置されており、これら移動側壁26、27
の壁面9、10は基準室8から見て目視可能である。移
動側壁26、27は、側壁本体28、29と支持部材3
0、31とから構成され、図示しない駆動装置によって
互いに接近、離間する方向に移動できるようになってい
る。
【0012】基準室8とB室14は、共に外側壁32、
33、34、35と屋根36によって覆われており、外
側壁32には引き戸37を有する被験者出入口38が設
けられ、屋根36の内側には固定天井板39が付設され
ている。
【0013】基準室8は被験者1が着座して心理評価を
行う室であり、主建物6の中央に位置し、互いに平行に
位置するように配置された固定側壁40、41(第4、
第5の側壁)と、固定側壁40、41の上端部間に設け
られた固定天井板42とを有し、固定側壁40には、引
き戸43を有する被験者出入口44が設けられている。
【0014】B室14は、空間の奥行き、天井高さを変
化させる室であり、基準室8を挟んでA室11の反対側
に隣接し、基準室8を形成する固定側壁40、41の水
平方向の一端側に配設された移動側壁45と、移動天井
板46(第1の天井板)とにより形成されている。移動
側壁45は、固定側壁40、41の水平方向の一端側に
配設された側壁47、48と、さらにそれらの一端に固
定された側壁49(第3の側壁)と、これら側壁47、
48の他端側に固定され、固定天井板42の上部に側壁
49に対向するように配設された側壁50からなってい
る。この移動側壁45は、基準室8の固定天井板42よ
り下方について、その平面視形状がコ字状となってい
る。これらの移動側壁45と移動天井板46は、図示し
ない駆動装置によって上下方向に移動できるようになっ
ている。この構成において、側壁49の壁面12、移動
天井板46の天井面13は、基準室8から目視可能であ
る。
【0015】また、基準室8、A室11、B室14は、
同一平面で形成された床51を共有しており、主建物6
と操作用建物7とはワイヤレス通信機によって連絡が取
れるようになっている。
【0016】上記のように構成された環境可変実験室に
おいて、空間の巾を変化させて心理評価を行う場合に
は、図3の(A)のように、被験者1が、基準室8内部に
て、A室11に向いて着座する。次に、移動側壁26、
27を、平行を保った状態で接近、離間するように移動
してA室11内部の空間の巾を様々に変化させる。被験
者1は、その変化を体験して心理評価を行う。
【0017】また、空間の奥行きを変化させて心理評価
を行う場合には、図3の(B)のように、被験者1が、基
準室8内部にて、B室14に向いて着座する。次に、移
動側壁45を基準室8に接近、離間する方向に移動して
B室14内部の空間の奥行きを様々に変化させる。被験
者1は、その変化を体験して心理評価を行う。
【0018】また、空間の天井高さを変化させて心理評
価を行う場合には、図3の(C)のように、被験者1が、
基準室8内部にて、B室14に向いて着座する。次に、
移動天井板46を上下方向に移動させてB室14内部の
空間の天井高さを様々に変化させる。被験者1は、その
変化を体験して心理評価を行う。
【0019】また、空間の奥行きと天井高さを同時に変
化させて心理評価を行う場合には、被験者1が、基準室
8内部にて、B室14に向いて着座し、この状態で移動
側壁45を基準室8に接近、離間する方向に移動すると
同時に、移動天井板46を上下方向に移動させてB室1
4内部の空間の奥行きと天井高さとを様々に変化させ
る。被験者1はその変化を体験して心理評価を行う。
【0020】上記のように構成された環境可変実験室に
おいては、被験者1が着座する基準室8に接して、空間
の巾を変化させるA室11、空間の奥行き、天井高さを
変化させるB室14を配置することによって、被験者1
は実験室を移動することなく、ひとつの空間において自
らの向きを変えるだけで、空間の巾、奥行き、天井高さ
の変化を連続的に体験することができる。また、各側壁
26、27、45と天井板46は、それぞれお互いの移
動を制限することがないので、被験者1は基準室8に着
座したままで、空間の奥行きと天井高さの変化を同時に
体験することができる。
【0021】なお、上記の実施例においては、天井板4
6を上下動させるように構成したが、この天井板46を
水平面に対して傾くように構成してもよく、このように
した場合には天井の各種傾斜角について実験を行うこと
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。請求項1記載の環境可変実験室によれば、第
1、第2の側壁を左右方向に移動させることで第1室の
巾を、第3の側壁を基準室と接近、離間する方向に移動
させることで第2室の奥行きを、第1の天井板を上下方
向、または水平面に対して傾斜する方向に移動させるこ
とで第3室の天井高さ、または傾きを観察でき、被験者
が、実験室を移ることによって生じる不都合を無くし、
それぞれの空間の変化に対する心理評価を連続的に行う
ことができる。
【0023】請求項2記載の環境可変実験室によれば、
第2室、第3室を兼ねる構成の実験室によって第3の側
壁と第1の天井板を同時に変化させて、空間の奥行き、
天井高さの変化に対する心理評価を同時に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の環境可変実験室の要部破断平面図で
ある。
【図2】 (図1)のX−X線に沿う断面図である。
【図3】(A)〜(C) 本発明の環境可変実験室の各
可動部の動きを表す斜視図である。
【図4】(A)〜(C) 従来の環境可変実験室の各可
動部の動きを表す斜視図である。
【符号の説明】
6 … 主建物 14 … B室 7 … 操作用建物 26、27、45 … 移動側壁 8 … 基準室 46 … 移動天井板 11 … A室
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 5/02 G09B 25/04 E04H 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準室と、該基準室と連通し、該基準室
    から見て左右に対向する第1、第2の壁面が目視可能な
    第1室と、該基準室と連通し、該基準室から見て対向す
    る第3の壁面が目視可能な第2室と、該基準室と連通
    し、該基準室から見て上前方に位置する第1の天井面が
    目視可能な第3室を備え、前記第1、第2の壁面を有す
    る第1、第2の側壁が左右方向に、前記第3の壁面を有
    する第3の側壁が該基準室を接近、離間する方向に、前
    記第1の天井面を有する第1の天井板が上下方向、また
    は水平面に対して傾斜する方向に、それぞれ移動自在に
    支持されている環境可変実験室。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の環境可変実験室におい
    て、前記基準室は、互いに平行に位置するよう配置され
    た第4、第5の側壁と、これら第4、第5の側壁の上端
    部間に設けられた第2の天井板とを有する構成とされ、
    前記第4、第5の側壁の水平方向の一端側に、平面視コ
    字状に形成された移動側壁と、該移動側壁の上部に位置
    する前記第1の天井板とが配設され、前記移動側壁は、
    互いに平行に位置するよう配置された第6、第7の側壁
    と、これら第6、第7の側壁の一端側に固定された前記
    第3の側壁とからなると共に、前記第6、第7の側壁を
    前記第4、第5の側壁に沿わせて前記第3の側壁が前記
    基準室と接近、離間する方向に移動自在に支持され、前
    記第1の天井板は、前記第6、第7の側壁、第3の側壁
    壁内で上下方向、または水平面に対して傾斜する方向に
    移動自在に支持され、これら移動側壁と前記第1の天井
    板とで形成される実験室が前記第2室、第3室を兼ねた
    構成とされている環境可変実験室。
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