JP3249939B2 - エスカレータ装置およびその取付構造 - Google Patents

エスカレータ装置およびその取付構造

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JP3249939B2
JP3249939B2 JP35560397A JP35560397A JP3249939B2 JP 3249939 B2 JP3249939 B2 JP 3249939B2 JP 35560397 A JP35560397 A JP 35560397A JP 35560397 A JP35560397 A JP 35560397A JP 3249939 B2 JP3249939 B2 JP 3249939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば駅などの
既設の階段に簡易に設置することができるエスカレータ
装置およびその取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータ装置を駅などの既設の階段
に設置する場合には、階段の一部を撤去するなどの工事
を行い、エスカレータ装置を階段に一体に組付けて半永
久的に設置することになる。また、このような従来のエ
スカレータ装置は、各踏板が上循環領域から下循環領域
に移行するときに反転して裏返って下循環領域を走行す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のエス
カレータ装置は、大掛かりな工事を必要とし、設置作業
および設置コストが大きくなってしまうという問題を有
する。また半永久的に設置されるため、必要に応じて一
定期間だけエスカレータ装置を設置し、必要がなくなっ
たときに取外して再び階段として利用することができ
ず、必要に応じて容易に設置および撤去することは不可
能である。
【0004】このような現状から既設の階段に簡易に設
置することができるエスカレータ装置が望まれている。
しかしながら、大掛かりな工事を行うことなく、既設の
階段にエスカレータ装置を載置して設置するエスカレー
タ装置が考えられるが、この場合には、使用者を搬送す
る踏板と階段との間のエスカレータ装置の厚みだけ天井
空間が少なくなるといった問題を有する。さらに従来の
エスカレータ装置では、各踏板が上循環領域から下循環
領域に移行するときに反転して裏返ることにより、エス
カレータ装置の構成が大きくなり、厚みがさらに大きく
なってしまう。
【0005】本発明の目的は、薄形でかつ簡易に設置お
よび撤去することができるエスカレータ装置およびその
取付構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下層フロアか
ら上層フロアにわたって配置されるフレームと、前記フ
レーム内において、使用者を乗載する乗載面を上方に臨
んだ状態で予め定める走行方向に循環駆動し、使用者を
搬送する上循環領域では、前記乗載面をほぼ水平に保っ
た状態で走行する複数の踏板と、各踏板に連結され、上
循環領域では、下方に突出して下層フロア側に隣接する
踏板の上下方向の隙間を塞ぐ突出状態にあり、下循環領
域では、前記突出状態から上方に退避した退避状態にあ
る複数の蹴込み手段とを含み、前記蹴込み手段は、複数
の棒状片が自在継手を介して相互に変位自在に長手方向
に連結される蹴込み部材が、その幅方向に複数設けら
れ、上循環領域で踏板の下層フロア側の一端部から隣接
する踏板の上層フロア側の他端部にわたって配置される
蹴込み板本体と、前記乗載面とは反対側の裏面に設けら
れ、前記蹴込み板本体を前記踏板の裏面に沿って踏板の
他端部に向けて移動させ、少なくとも下循環領域におい
て前記蹴込み板本体を収納する蹴込み板収納手段とを有
して構成され、前記フレームは、長手方向に分割された
複数の分割フレームから成ることを特徴とするエスカレ
ータ装置である。
【0007】本発明に従えば、踏板は使用者を乗載する
乗載面を上方に臨んだ状態で循環駆動する。すなわち使
用者を搬送する上循環領域から下循環領域に以降する際
に踏板は裏返ることなく移行する。したがって上循環領
域から下循環領域に移行する際に踏板が裏返る従来のエ
スカレータ装置に比べて薄形化を図ることができる。
【0008】また上循環領域で下方に突出し、下層フロ
ア側に隣接する踏板の上下方向の隙間を防ぐ蹴込み手段
は、下循環隣接では突出状態から上方に退避した退避状
態にあるので、下循環領域を走行する踏板とフレームの
底部との間隔を可及的に小さくすることができ、薄形化
が図られる。このようにエスカレータ装置を薄形化する
ことによって、たとえば階段などにエスカレータ装置を
載置して設置した場合に、上循環領域での踏板と、天井
との間の空間である天井空間を充分に確保することがで
きる。
【0009】また、本発明に従えば、蹴込み板本体は複
数の蹴込み部材が幅方向に複数設けられて構成され、蹴
込み部材は複数の棒状片が長手方向に変位自在に連結さ
れて構成される。このような蹴込み板本体が上循環領域
において踏板の一端部から隣接する踏板の他端部にわた
って配置されて踏板間の上下方向の隙間を塞ぐ。また下
循環領域では、蹴込み板本体は蹴込み板収納手段によっ
て、踏板の裏面に沿い、踏板の他端部に向けて収納され
て退避状態になる。このように下循環領域においては蹴
込み板本体が踏板の裏面に沿って配置されるので、下循
環領域における踏板とたとえば設置される階段との間隔
を小さくすることができ、エスカレータ装置の薄形化が
図られる。またフレームは複数の分割フレームから成る
ので、エスカレータ装置の運搬、設置および解体撤去作
業が容易となり、必要に応じてエスカレータ装置を簡単
に設置および撤去することができる。
【0010】また本発明の蹴込み手段は、矩形板状の複
数の蹴込み板片が、その長手方向に垂直な幅方向に相互
に角変位自在に連結され、上循環領域で、踏板の下層フ
ロア側の一端部から隣接する踏板の上層フロア側の他端
部にわたって配置される蹴込み板本体と、前記乗載面と
は反対側の踏板の裏面に設けられ、前記蹴込み板本体
を、前記踏板の裏面に沿って踏板の他端部に向けて移動
させ、少なくとも下循環領域において前記蹴込み板本体
を収納する蹴込み板収納手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】本発明に従えば、蹴込み板本体は矩形板状
の複数の蹴込み板片がその幅方向に角変位自在に連結さ
れ、いわば簾状に形成される。このような蹴込み板本体
が上循環領域で、踏板の一端部から隣接する踏板の他端
部にわたって配置されて各踏板間の上下方向の隙間を塞
ぎ、下循環領域では蹴込み板本体を、踏板の裏面に沿
い、踏板の他端部に向けて移動して蹴込み板収納手段に
よって収納されて退避状態となる。このように下循環領
域では蹴込み板本体は踏板の裏面に収納されるので、下
循環領域での踏板と設置されるたとえば階段との間隔を
小さくすることができ、エスカレータ装置の薄形化が図
られる。
【0012】また本発明の蹴込み手段は、踏板の下層フ
ロア側の一端部に連結される矩形板状の第1蹴込み板部
材と、前記第1蹴込み板部材に対して伸縮自在に垂下さ
れ、上循環領域では自重によって伸長し、下循環領域で
は第1蹴込み板部材に積重されて縮退する1または複数
の第2蹴込み板部材とを有することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、踏板の一端部には第1蹴
込み板部材が連結され、この第1蹴込み板部材に伸縮自
在に第2蹴込み板部材が設けられ、上循環領域では第2
蹴込み板部材が伸長して蹴込み手段は隣接する踏板との
上下方向の隙間を塞ぐ。このような蹴込み手段は、下循
環領域ではたとえばフレームの底部によって第2蹴込み
板部材が押上げられて縮退し、これによって下循環領域
での踏板と設置されるたとえば階段との間隔を小さくす
ることができ、エスカレータ装置の薄形化を図ることが
できる。
【0014】また本発明の蹴込み板部材は、踏板の下層
フロア側の一端部に、走行方向に垂直でかつ水平な横方
向に延びる軸線まわりに角変位可能に連結されることを
特徴とする。
【0015】本発明に従えば、前記第1蹴込み板部材は
踏板の一端部に角変位可能に連結されるので、下循環領
域において第1蹴込み板部材を踏板にほぼ平行となるよ
うに角変位させることによって、下循環領域において踏
板とたとえば設置される階段との間隔を小さくすること
ができ、エスカレータ装置の薄形化を図ることができ
る。
【0016】
【0017】
【0018】また本発明のフレームは、簡易取付手段に
よって、水平方向への変位が規制され、上下方向に着脱
可能に上層フロアおよび下層フロア間の所定位置に取付
けられることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、フレームは簡易取付手段
によって水平方向の変位が規制され、上下方向に着脱可
能に所定位置に取付けられる。エスカレータ装置は使用
時において、たとえば使用者に足で押されるなどして水
平方向に外力が作用することがあるが、このような外力
に対して前記簡易取付手段によって水平方向の変位が規
制されているので、エスカレータ装置を安定して設置す
ることができる。またフレームは上下方向に着脱可能に
前記簡易取付手段によって取付けられるので、設置する
場合には簡易取付手段を所定位置に降ろして簡単に設置
することができ、また撤去する際には上方に持上げるこ
とによって簡単に簡易取付手段を所定位置から離脱させ
て撤去することができる。
【0020】また本発明の簡易取付手段は、前記フレー
ムの底部に上部が固定され、下部に前記所定位置に当接
する支持片が設けられる取付部材と、前記所定位置に形
成される凹溝に下端部が挿通し、上端部が前記凹溝から
上方に突出して前記取付部材の支持片を係止する係止部
材とを含むことを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、取付部材はフレームの底
部に上部が固定され、下部が所定位置に当接してフレー
ムを支持する。係止部材は下端部が所定位置に形成され
る凹溝に挿通され、上端部が突出して前記取付部材の支
持片を係止する。したがって、フレームが水平方向に移
動しようとしたとしても、フレームに固定される取付部
材の支持片が係止部材に係止されてエスカレータ装置の
水平方向の変位が規制される。このように簡単な構成で
フレームの水平方向の変位を規制することができ、また
上下方向に着脱可能にフレームを取付けることができる
ので、エスカレータ装置の設置および撤去作業が容易と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるエスカレータ装置1の構造を簡略化して示す縦断面
図である。エスカレータ装置1は、上層フロア2から下
層フロア3にわたって設けられる既設の階段4に設置さ
れる。なお、階段4は上層フロア2および下層フロア3
を含む。
【0023】エスカレータ装置1のフレーム5は、簡易
取付手段14によって階段4に着脱可能に取付けられ、
このフレーム5の上層フロア2側端部には一対の上スプ
ロケットホイール6がエスカレータ装置1の横方向(図
1の紙面に対して垂直方向)に間隔をあけて水平軸線ま
わりに回転自在に軸支され、同様にフレーム5の下層フ
ロア3側端部には、一対の下スプロケットホイール7が
横方向に間隔をあけて回転自在に軸支される。これらの
各上および下スプロケットホイール6,7間にわたって
それぞれチェーン8が巻掛けられる。これらの一対のチ
ェーン8間にわたって複数の踏板10が連結される。上
スプロケットホイール6はモータ9によって、チェーン
8が上張架領域において下層フロア3から上層フロア2
に向かう予め定める走行方向Aに走行するように回転駆
動される。チェーン8に連結される各踏板10は、使用
者を乗載する乗載面16が常に上方に臨んだ状態で循環
駆動する。
【0024】踏板10の下層フロア3側の一端部10a
には、横方向両端部に、水平な回転軸線まわりに回転自
在に軸支される一対の案内ローラ12が設けられ、この
案内ローラ12はチェーン8の上張架領域に対応する踏
板10の上循環領域において、上循環領域に沿って設け
られる上案内レール13に沿って案内され、上循環領域
において各踏板10の乗載面16をほぼ水平に保った状
態で走行する。上層フロア2に達した踏板は、乗載面1
6を上方に臨んだ状態で上循環領域から下循環領域に移
行し、下循環領域では踏板10はフレーム5の底部に沿
って設けられる下案内レール18に案内ローラ12が案
内されて、フレーム5にほぼ平行な状態で前記走行方向
Aとは逆方向である下走行方向Bに走行する。このよう
にして下層フロア3に達した踏板10は、乗載面16を
上方に臨んだ状態で上循環領域に移行し、案内ローラ1
2が再び上案内レール13に案内されて乗載面16をほ
ぼ水平に保った状態で走行方向Aに走行することにな
る。踏板10の上層フロア2側の他端部10bは、エス
カレータ装置1の横方向に延びる角変位軸線まわりに角
変位自在にチェーン8に連結される。
【0025】各踏板10には蹴込み手段11が設けら
れ、この蹴込み手段11は上循環領域において、下方に
突出して後続して隣接する踏板10の上下方向の隙間を
塞ぐ突出状態にあり、少なくとも下循環領域では、前記
突出状態から上方に退避した退避状態にある。このよう
に踏板10は、上循環領域から下循環領域に移行する際
に反転して裏返ることなく乗載面16を上方に臨んだ状
態で移行するので、各スプロケットホイール6,7の径
を小さく、たとえば20cm程度にすることができ、薄
形化を図ることができる。また上循環領域において各踏
板間の隙間を防ぐ蹴込み手段11は下循環領域において
は退避状態にあるので、下循環領域の踏板10と階段4
との間隔を小さくすることができ、これによってさらに
エスカレータ装置1を薄形、たとえば厚さT=40cm
程度にすることができる。これによって階段4に載置し
てエスカレータ装置1を設置した場合に天井空間を充分
に確保することができる。
【0026】階段4に取付けられるフレーム5の上方に
は、エスカレータ装置1の横方向両端部に立上がる一対
の側壁19が設けられ、この側壁19にはそれぞれチェ
ーン8と同じ速度で走行駆動する無端状の手摺り15が
設けられる。したがって、手摺り15を把持して下層フ
ロア3側から踏板10に乗込んだ使用者は、走行方向A
に走行する踏板10とともに上層フロア5に搬送される
ことになる。上昇する踏板10が上層フロア2に近づく
とき、踏板10間の間隔が狭くなるが、このとき蹴込み
手段11によって各踏板10間が塞がれるので、使用者
の足先などが踏板10間に挟まれるといったことが防が
れる。
【0027】図2は蹴込み手段11の構造を示す縦断面
図であり、図3は蹴込み手段11の正面図である。蹴込
み手段11は、蹴込み板本体22と、蹴込み板収納手段
24とを有し、蹴込み板本体22は矩形板状の複数の蹴
込み板片22が、その長手方向に垂直な幅方向にたとえ
ば可撓性を有する合成樹脂製のシートから成る連結帯2
3によって角変位自在に連結され、いわば簾状に構成さ
れる。このような蹴込み板本体22は、蹴込み板片21
の長手方向がエスカレータ装置1の横方向に平行となる
ように配置され、踏板10の上循環領域において蹴込み
板本体22は、一端部22aが踏板10の一端部10a
から吊下される。
【0028】踏板10の乗載面16とは反対側の裏面1
7には、下循環領域において蹴込み板本体22を収納す
る蹴込み板収納手段24が設けられる。蹴込み板収納手
段24は、踏板10に平行で基端部26が踏板10の一
端部10bに連結され、他端部27が踏板10の一端部
10a側に開口する略板状の収納部材25を有する。こ
の収納部材25と踏板10との間には、蹴込み板本体2
2を収納部材25と踏板10との間に引込むたとえば引
張りばね28が設けられる。引張りばね28の一端部は
収納部材25の基端部26に固定され、引張りばね28
の他端部は蹴込み板本体22の一端部22aに固定され
る。
【0029】また踏板10の他端部10bには、横方向
に延びる掛止棒30が踏板10よりも下方に設けられ、
この掛止棒30に掛止される掛止鉤29が蹴込み本体2
2の他端部22bにヒンジ31によって角変位自在に連
結される。
【0030】下層フロア3側の上循環領域において各踏
板10が水平方向に走行するとき、図4に示されるよう
に蹴込み板本体22は引張りばね28によって収納部材
25と踏板10との間の空間に、踏板10の裏面17に
沿って引込まれており、このとき蹴込み板本体22の他
端部22bに設けられ掛止鉤29の鉤部の上方に後続す
る踏板10の一端部に設けられる掛止棒30が臨んでい
る。この状態で踏板10が後続する踏板10に対して相
対的に上方に上昇し始めると、後続する踏板10の掛止
棒30が前方の踏板10の掛止鉤29に掛止され、各踏
板10が相互に上下方向に離反するとともに、蹴込み板
本体22が引張りばね28のばね力に抗して蹴込み板収
納手段25から引出され、上循環領域において蹴込み板
本体22は踏板10の一端部10aと後続する踏板10
の他端部10bとにわたって配置て突出状態になる。ま
た蹴込み板本体22の他端部22bは、後続して隣接す
る踏板10の他端部10bに掛止されるので、使用者に
よって蹴られたとしても踏板10間に隙間があくといっ
たことが防がれる。また収納部材25の遊端部27は、
下方に向けて湾曲して形成されるので、蹴込み板本体2
2をスムーズに引出すことができる。
【0031】このような状態で踏板10が上層フロア2
に近づくと、各踏板10間の上下方向の隙間が減少し、
これとともに引張りばね28のばね力によって蹴込み板
本体22は踏板10の表面17に沿って、踏板10の他
端部10bに向けて移動して蹴込み板収納手段24に収
納され、上層フロア2に達すると、図4に示されるよう
に蹴込み板本体22は完全に収納部材25と踏板10と
の間に収納されることになる。
【0032】このようにして蹴込み板本体22は下循環
領域に移行する直前で退避状態になり、下循環領域では
退避状態で走行するので、エスカレータ装置1の薄形化
が図られる。
【0033】図5は、本発明の実施の他の形態のエスカ
レータ装置の蹴込み手段35の構造を示す縦断面図であ
る。なお、エスカレータ装置1に対応する構成には同一
の参照符を付す。蹴込み手段35は、踏板10の下層フ
ロア3側一端部に連結される矩形板状の第1蹴込み板部
材36と、この第1蹴込み板部材36に対して伸縮自在
に設けられる1または複数の、本実施形態では2枚の第
2蹴込み板部材37,38とを有する。第1蹴込み板部
材36は、中空の矩形板状であり、横方向に平行に配置
され、踏板10の一端部10aに幅方向一端部である上
端部43が固定される。この中空の第1蹴込み板部材3
6内には、下循環領域において矩形板状の中空の上第2
蹴込み板部材37が収納され、この上第2蹴込み板部材
37内には矩形板状の下第2蹴込み板部材38が収納さ
れる。上第2蹴込み板部材37の幅方向一端部である上
端部40は、拡開して形成され、上循環領域においてこ
の上端部40は第1蹴込み板部材36の幅方向他端部で
ある底部39に係止される。同様に下第2蹴込み板部材
38の幅方向一端部である上端部41も拡開して形成さ
れ、上循環領域においてこの上端部41は上第2蹴込み
板部材37の幅方向他端部である底部42に係止され
る。
【0034】このように上循環領域では、各第2蹴込み
板部材37,38は自重によって垂下して蹴込み板手段
35は伸長し、突出状態にある。このように突出状態に
ある蹴込み手段35は、上循環領域において後続する踏
板10との上下方向の隙間を塞ぎ、踏板10が上循環領
域から下循環領域に移行したとき、下第2蹴込み板部材
38の下端部44は下案内レール18に押上げられて上
第2蹴込み板部材37内に収納され、この状態でさらに
上第2蹴込み板部材37の底部42が下案内レール18
に押上げられて上および下第2蹴込み板部材37,38
は第1蹴込み板部材36内に収納されて退避状態にな
る。
【0035】このように退避状態で下循環領域において
下走行方向Bに走行し、下スプロケットホイール7にお
いて下循環領域から上循環領域に移行すると、下第2蹴
込み板部材38が自重によって上第2蹴込み板部材37
から引出されるとともに、上第2蹴込み板部材37も自
重によって第1蹴込み板部材36から引出され、蹴込み
手段35は上循環領域において突出状態となる。このよ
うにして上循環領域において蹴込み手段35は突出状態
にあり、下循環領域において蹴込み手段は退避状態にあ
るので、エスカレータ装置の薄形化が図られる。また、
下循環領域において滑らかに走行できるように、下案内
レール18に沿って案内されるローラを下第2蹴込み部
材38の下端部44に設けるようにしてもよい。
【0036】図7は本発明の実施の他の形態であるエス
カレータ装置の蹴込み手段45の構造を示す縦断面図で
あり、図8は蹴込み手段45の正面図である。なお、エ
スカレータ装置1に対応する構成には同一の参照符を付
す。蹴込み手段45は、蹴込み板本体48と蹴込み板収
納手段49とを有する。蹴込み板本体48は略円柱状の
複数、本実施形態では4本の棒状片が、自在継手である
たとえばスチールワイヤなどの索条47によって変位自
在に長手方向に連結される蹴込み部材57がその幅方向
に複数設けられて構成される。
【0037】蹴込み板収納手段49は、踏板10に略平
行となる板状の収納部材50を有し、収納部材50の基
端部51は踏板10の他端部10bに固定され、遊端部
52は踏板10の一端部10a側で開口し、下方に湾曲
する。この収納部材50と踏板10間には、各蹴込み部
材57に対応して引張りばね53が複数設けられ、各引
張りばね53の一端部は収納部材50の基端部51に連
結され、引張りばね53の他端部は各蹴込み部材57の
長手方向一端部に連結される。また各蹴込み部材57の
長手方向他端部には、それぞれ掛止鉤54がヒンジ55
によって角変位自在に連結される。また踏板10の他端
部10bには、前記掛止鉤54に掛止される掛止棒56
が、踏板10よりも下方で横方向に延びて設けられる。
【0038】上循環領域の下層フロア3側で、各踏板1
0が水平方向に走行するとき、蹴込み板本体48は引張
りばね53のばね力によって踏板10の裏面17に沿っ
て踏板10の他端部10bに移動し蹴込み板収納手段4
9に収納される。このとき各蹴込み部材57の下端部に
設けられる掛止鉤54は垂下し、鉤部の上方に後続する
踏板10の掛止棒30が臨んだ状態にある。この状態で
各踏板10間が相対的に上下方向に離反すると、掛止鉤
54に掛止棒56が掛止されて、各踏板10間の間隔が
大きくなるにつれて蹴込み板本体48が引張りばね53
のばね力に抗して引出される。このとき、収納部材50
の遊端部は下方に湾曲して形成されるので、蹴込み板本
体48の各棒状片46はスムーズに引出されることにな
る。このようにして図7に示されるように各踏板10間
が最大限に上下に離反したとき、各蹴込み部材57の上
端部に設けられる棒状片46の一端部が収納部材50と
踏板10との間に挟持されて踏板10にほぼ平行な状態
になり、この棒状片46の他端部から連結される残余の
棒状片46がほぼ垂直に垂下し、上循環領域において蹴
込み板本体48は踏板10の一端部10aから後続する
踏板10の他端部10bにわたって、踏板10に対して
ほぼ垂直に配置されることになる。
【0039】このような状態で踏板10が上層フロア2
まで上昇するとき、各踏板10間の間隔が減少し、これ
に応じて引張りばね53のばね力によって蹴込み板本体
48は収納部材50と踏板10との間に、踏板10の裏
面17に沿って踏板10の他端部10bに引込まれて退
避状態となる。このように蹴込み手段45が退避状態
で、踏板10は下循環領域を走行する。したがって、蹴
込み手段45は上循環領域において突出状態にあり、下
循環領域において退避状態となるので、エスカレータ装
置1の薄形化が図られる。また、相互に隣接する蹴込み
部材57を相互に連結することによって各蹴込み部材5
7がばらけるといったことを防ぐように構成してもよ
い。
【0040】図10は、本発明の実施の他の形態のエス
カレータ装置の蹴込み手段61の構造を示す縦断面図で
ある。なお、エスカレータ装置1に対応する構成には同
一の参照符号を付す。蹴込み手段61は第1蹴込み板部
材62および第2蹴込み板部材63とから成る蹴込み板
本体64を有し、第1蹴込み板部材62は中空の矩形板
状であり、横方向に平行に配置され、幅方向一端部であ
る上端部74が踏板10の一端部10aで横方向に延び
る角変位軸線L1まわりに角変位自在に連結される。
【0041】第2蹴込み板部材63は中空の矩形板状で
あり、退避状態で第1蹴込み板部材62内に収納され
る。第2蹴込み板部材63の幅方向一端部である上端部
66は拡開して形成され、上循環領域においてこの上端
部66は第1蹴込み板部材62の幅方向他端部である底
部67に係止される。第2蹴込み板部材63内には引張
りばね65が収納され、引張りばね65の一端部は第2
蹴込み板部材63の幅方向他端部である底部75に固定
され、他端部は第1蹴込み板部材62の上端部74に固
定される。
【0042】第2蹴込み板部材63の下端部75には、
掛止鉤68が固定され、踏板10の下端部10bには、
踏板10よりも下方で横方向に延び、前記掛止鉤68に
掛止される掛止棒69が設けられる。したがって、上循
環領域においては後続する踏板10の掛止棒69が蹴込
み板本体64の掛止鉤68を掛止し、これによって第2
蹴込み板部材63が第1蹴込み板部材62から引出され
て蹴込み手段61は突出状態となる。
【0043】第1蹴込み板部材62の上端部74には、
前記角変位軸線L1を角変位中心として歯車70が固定
され、この歯車70に隣接する略扇形の案内カム71が
前記角変位軸線L1に平行な角変位軸線L2まわりに角
変位自在に設けられる。この案内カム71の外周面に形
成されるラックは、歯車70に噛合する。この案内カム
71には走行方向A上流側に向かうにつれて下方に傾斜
するレバー72が固定される。
【0044】上循環領域で蹴込み手段61が突出状態に
あり、踏板10が上層フロア2に近づくと、各踏板10
間の間隔が減少し、これに応じて第2蹴込み板部材63
は引張りばね65のばね力によって第1蹴込み板部材6
2内に引込まれて縮退する。この状態でさらに各踏板1
0間の間隔が減少し、踏板10が上層フロア2に達する
と、図11に示されるように後続する踏板10の掛止棒
69が前方の踏板10の掛止鉤68から外れ、各踏板1
0が同じ高さとなるとともに、第2蹴込み板部材63が
完全に第1蹴込み板部材62内に収納されることにな
る。
【0045】この状態で踏板10が水平方向に走行方向
Aに走行すると、フレーム5の上層フロア2側に設けら
れ、案内カム71に固定されるレバー72に臨む案内部
材73に案内カム71のレバー72が当接し、踏板10
が走行するとともにレバー72が案内部材73に案内さ
れて図11において時計まわりに角変位する。これによ
って案内カム71に噛合する歯車70および歯車70に
固定される第1蹴込み板部材62が反時計まわりに角変
位し、蹴込み手段61は、図12に示されるように蹴込
み板本体64が踏板10に平行となる退避状態となる。
この状態で踏板10が下循環領域に移行し、下循環領域
では蹴込み手段61は退避状態で走行することになる。
下層フロア3において下循環領域から上循環領域に移行
すると、自重によって蹴込み板本体64が時計まわりに
角変位し、図11に示される状態となり、踏板10が上
昇し始め、各踏板10間が上下に離反すると、後続する
踏板10の掛止棒69が前方の踏板10の掛止鉤68を
掛止して、第2蹴込み板部材63を第1蹴込み板部材6
2から引出して、蹴込み手段61は突出状態となる。
【0046】このように蹴込み手段61は、蹴込み板本
体64が縮退するとともに、踏板10にほぼ平行となる
ように角変位して退避状態となるので、各踏板10間の
間隔が大きい場合であっても上下方向の隙間を塞ぐこと
ができ、エスカレータ装置の薄形化も図られる。
【0047】図13は、本発明の実施の他の形態である
エスカレータ装置の蹴込み手段81の構造を示す縦断面
図である。なお、蹴込み手段81は図10〜図12に示
される蹴込み手段61に類似し、対応する構成には同一
の参照符号を付す。蹴込み手段81の蹴込み板本体85
は、中空の矩形板状の上および下蹴込み板部材82,8
4と、これらに収納される矩形板状の中蹴込み板部材8
3とから構成される。上蹴込み板部材82の幅方向上端
部である一端部には、蹴込み手段61と同様に歯車70
が固定される。中蹴込み板部材83の幅方向一端部であ
る上端部86は拡開し、突出状態であるとき上蹴込み板
部材82の底部87に係止される。同様に中蹴込み板部
材83の幅方向他端部である下端部88は拡開し、突出
状態にあるとき、下蹴込み板部材84の上端部89に係
止される。また上蹴込み板部材82内には引張ばね90
が収納され、この引張ばね90の上端部は、上蹴込み板
部材82の上端部に固定され、引張ばね90の下端部は
中蹴込み板部材84の上端部86に固定される。同様に
下蹴込み板部材84に収納される引張ばね91の上端部
は、中蹴込み板部材83の下端部88に固定され、引張
ばね91の下端部は、下蹴込み板部材84の下端部に固
定される。下蹴込み板部材84の下端部には、後続する
踏板10の他端部10bに設けられる掛止棒69に掛止
される掛止鉤68が固定される。
【0048】したがって、上循環領域において後続する
踏板の掛止棒93に掛止鉤92が掛止されて中蹴込み板
部材83が上および下蹴込み板部材82,84から引出
され、蹴込み手段81は突出状態となる。この状態で踏
板10が上層フロア2に達すると、図14に示されるよ
うに、各引張ばね90,91のばね力によって上および
下蹴込み板部材82,84内に中蹴込み板部材83が引
き込まれ、蹴込み板本体85が縮退する。この状態で水
平方向にさらに踏板が走行すると、蹴込み板手段61と
同様に案内カム71に固定されるレバー72が案内部材
73に案内されて蹴込み板本体は踏板10にほぼ平行と
なるように角変位して退避状態となる。このようにして
蹴込み手段81は退避状態で下循環領域を走行する。こ
のように蹴込み手段81は退避状態において蹴込み板本
体が収縮するとともに、踏板10に平行となるように角
変位するので、各踏板10間の間隔が大きい場合であっ
ても確実に塞ぐことができるとともに、エスカレータ装
置の薄形化が図られる。
【0049】図15はエスカレータ装置1の簡易取付手
段14を示す断面図である。図16は図15の切断面線
XVI−XVIから見た断面図である。簡易取付手段1
4は、簡易エスカレータ装置1のフレーム5を階段4の
所定の位置に取付けるために用いられ、この簡易取付手
段101によってフレーム5は水平方向の変位が規制さ
れ、上下方向に着脱可能に階段4に取付けられる。
【0050】簡易取付手段14は、上および下取付部材
103,104から成る取付部材105を有し、上取付
部材103は上端部がほぼ垂直に屈曲し、フレーム5の
下端部からほぼ垂直に屈曲するリブ102に当接する当
接片106を有する。この上取付部材103の当接片1
06は、階段4の傾斜に応じて傾斜して形成される。フ
レーム5のリブ102と、上取付部材103の当接片1
06にはそれぞれボルト113およびナット114によ
って相互に固定される。
【0051】下取付部材104は、下端部がほぼ垂直に
屈曲し、階段4に当接して支持する支持片107を有す
る。
【0052】相互に当接する上取付部材103の本体1
03aと下取付部材104の本体104aには、それぞ
れ上下方向に延びる一対の長孔110が形成され、この
長孔110を介してボルト111およびナット112に
よって上取付部材103と下取付部材104とは上下方
向に調節可能に相互に固定される。これによって階段に
応じて取付部材105の高さを調節することができる。
【0053】下取付部材の支持片107は、たとえばコ
ンクリートボルトによって階段4に着脱可能に取付けら
れてもよいが、本実施形態では、階段4にボルト109
の軸部が遊通する凹溝108が形成され、この凹溝10
8に対応して形成される各支持片107のボルト挿通孔
115を介してボルト109の軸部がそれぞれ凹溝10
9に挿通される。また各ボルト109および凹溝108
はそれぞれ各支持片107に2つずつ設けられる。
【0054】このように取付部材105は、凹溝108
に係止部材であるボルト109が挿通されて階段4に取
付けられるので、上部が突出するボルト109によって
支持片107が係止され、エスカレータ装置1のフレー
ム5は水平方向への変位が阻止された状態で取付けられ
たことになり、エスカレータ装置1の使用時においてた
とえば使用者によって水平方向に押されたしたとして
も、このような変位を確実に阻止することができる。ま
たボルト109は凹溝108に遊通されるので、取付時
においてボルト109を締付けるといった手間が防が
れ、エスカレータ装置1を簡便に階段用に設置すること
ができる。また、エスカレータ装置2を撤去する際に
も、ボルト109を上方に引き抜くだけで容易に階段4
から撤去することができる。
【0055】また、使用時におけるエスカレータ装置1
のがたつきなどを防ぐために、たとえば凹溝108内に
砂利、砂またはゴムなどを充填し、挿通されたボルト1
09ががたつかないようにしてもよい。このように凹溝
108に砂利、砂、ゴムなどを充填する構成は、以下に
述べる簡易取付手段121,131においても同様に実
施してもよい。またボルト109に代えて、凹溝108
に遊通するピンであってもボルト109と同様の効果を
奏することができる。
【0056】また、上層フロア2および下層フロア3に
おいて、フレーム5を取付ける場合には、階段の傾斜に
応じて当接片106が傾斜する前述の上取付部材103
に代えて、当接片106が支持片107にほぼ平行とな
る上取付部材を用いる。
【0057】図17は本発明の実施の他の形態のエスカ
レータ装置の簡易取付手段121を示す断面図であり、
図18は図17の切断面線XVIII−XVIIIから
見た断面図である。なお、簡易取付手段121は前述の
簡易取付手段14に類似するので、対応する構成には同
一の参照符号を付す。
【0058】階段4に当接する下取付部材104の支持
片120には、エスカレータ装置1の横方向に平行な方
向に延びる切欠き123が形成される。また階段4に
は、エスカレータ装置の横方向に延びる凹溝126が形
成され、この凹溝126には係止部材である係止プレー
ト124が挿通される。係止プレート124は、矩形板
状のプレートであり、長手方向両端部に幅方向一方側に
立上がる一対の立上り部127を有し、この立上り部1
27の先端部は、垂直に屈曲して係止部125が形成さ
れる。このような係止プレート124は、前記凹溝12
6に遊通して挿通される。このとき立上り部127は凹
溝126から上方に突出する。また、下取付部材104
の支持片122には、切欠き123に前記係止プレート
124の立上り部127が嵌まり込んだ状態で、前記係
止プレート124の係止部125が、下取付部材104
の支持片122上に係止されることになる。
【0059】このようにして、簡易取付手段121は、
取付部材105が係止プレート124に係止されるの
で、フレーム5の水平方向の変位を確実に阻止すること
ができる。また、エスカレータ装置の設置時には、係止
プレート124が取付部材105の下取付部材104に
係止された状態で、係止プレート124が凹溝126に
嵌まり込むようにエスカレータ装置を上方から降下させ
てもよく、また上取付部材103と下取付部材104と
を予め離脱させておき、まず係止プレート124と各下
取付部材104とを階段4に取付け、その後、フレーム
5に固定された上取付部材103と前記下取付部材10
4とを固定するようにしてもよい。
【0060】図19は本発明の実施の他の形態のエスカ
レータ装置の簡易取付手段131を示す断面図であり、
図20は図19の切断面線XX−XXから見た断面図で
ある。なお、簡易取付手段131は、前述の簡易取付手
段14,121に類似するので、対応する構成には同一
の参照符号を付す。
【0061】階段4には、階段4の昇降方向(図19に
おいて左右方向)に延びる凹溝137がエスカレータ装
置の横方向に間隔をあけて一対形成され、下取付部材1
04の支持片132には、前記凹溝137に応じて挿通
孔133が、下取付部材104の本体104aに隣接し
て形成される。支持片132が階段4に当接した状態
で、支持片132に形成される前記挿通孔133および
階段4に形成される凹溝137に係止部材であるプレー
ト138が挿通される。プレート138が挿通された状
態で、上方に露出するプレート138の一端部には、ボ
ルト挿通孔139が形成され、このボルト挿通孔139
に対応して下取付部材104の本体104aにボルト挿
通孔140が形成される。
【0062】したがって一方の下取付部材104のボル
ト挿通孔140およびプレート138のボルト挿通孔1
39から長ボルト135のボルト軸を挿通させて他方の
下取付部材104のボルト挿通孔140およびプレート
138のボルト挿通孔139に挿通して、外側からナッ
ト136を締付けて取付部材105を階段4に固定す
る。このように長ボルト135およびナット136をに
よって取付部材105を一対の凹溝137間に挟持する
ことによって、取付部材105を階段4にぐらつくこと
なく確実に取付けることができる。またエスカレータ装
置1を階段4に設置する場合には、取付部材がフレーム
5に固定された状態で階段4に載置し、その後各プレー
ト138を下取付部材104の挿通孔133から凹溝1
37に挿通し、長ボルト135およびナット136によ
って締付けて固定する。また、エスカレータ装置を階段
4から取外す場合には、前記長ボルト135およびナッ
ト136を取外してプレート138を引抜きことによっ
て、エスカレータ装置1を容易に階段4から撤去するこ
とができる。
【0063】図21は、エスカレータ装置1のフレーム
5を示す部分斜視図である。フレーム5は、長手方向に
複数の分割フレーム141に分割され、各分割フレーム
141は連結プレート142によって相互に連結されて
エスカレータ装置1は組立てられる。分割フレーム14
1の長さは、たとえば5m程度に選ばれ、これによって
エスカレータ装置1の搬送および組立て、解体作業が容
易となる。
【0064】図22は図21の切断面線XXII−XX
IIから見た断面図である。分割フレーム141と連結
プレート142とは複数のボルト143およびナット1
44によって連結される。ボルト143は、たとえば植
込みボルトから成り、分割フレーム141にねじ込まれ
た後、溶接によって分割フレーム141に固定される。
また、連結プレート142には、前記ボルト143に対
応してボルト挿通孔が形成される。
【0065】したがって、エスカレータ装置1を階段4
に設置する場合には、まず分割された状態の分割フレー
ム141を階段4に取付け、その後連結プレート142
を分割フレーム141に固定されるボルト143に嵌め
込み、外側からナット144を締付けることによってフ
レーム4を組立てる。このようにして構成の最も大きく
なるフレーム5を分割することによって、組立て作業が
簡易となる。フレーム5を組立てた後、チェーン8、踏
板10および手摺り15を取付けてエスカレータ装置1
を組立てる。
【0066】本実施形態では、エスカレータ装置1は階
段4に設置したが、階段に限らず、たとえば傾斜地に設
置するようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、踏板は使用者を乗載する乗載面を上方に臨んだ状
態で循環駆動する。すなわち使用者を搬送する上循環領
域から下循環領域に以降する際に踏板は裏返ることなく
移行する。したがって上循環領域から下循環領域に移行
する際に踏板が裏返る従来のエスカレータ装置に比べて
薄形化を図ることができる。
【0068】また上循環領域で下方に突出し、下層フロ
ア側に隣接する踏板の上下方向の隙間を防ぐ蹴込み手段
は、下循環隣接では突出状態から上方に退避した退避状
態にあるので、下循環領域を走行する踏板とフレームの
底部との間隔を可及的に小さくすることができ、薄形化
が図られる。このようにエスカレータ装置を薄形化する
ことによって、たとえば階段などにエスカレータ装置を
載置して設置した場合に、上循環領域での踏板と、天井
との間の空間である天井空間を充分に確保することがで
きる。
【0069】また、請求項1記載の本発明によれば、蹴
込み板本体は複数の蹴込み部材が幅方向に複数設けられ
て構成され、蹴込み部材は複数の棒状片が長手方向に変
位自在に連結されて構成される。このような蹴込み板本
体が上循環領域において踏板の一端部から隣接する踏板
の他端部にわたって配置されて踏板間の上下方向の隙間
を塞ぐ。また下循環領域では、蹴込み板本体は蹴込み板
収納手段によって、踏板の裏面に沿い、踏板の他端部に
向けて収納されて退避状態になる。このように下循環領
域においては蹴込み板本体が踏板の裏面に沿って配置さ
れるので、下循環領域における踏板とたとえば設置され
る階段との間隔を小さくすることができ、エスカレータ
装置の薄形化が図られる。またフレームは複数の分割フ
レームから成るので、エスカレータ装置の運搬、設置お
よび解体撤去作業が容易となり、必要に応じてエスカレ
ータ装置を簡単に設置および撤去することができる。
【0070】請求項2記載の本発明によれば、蹴込み板
本体は矩形板状の複数の蹴込み板片がその幅方向に角変
位自在に連結され、いわば簾状に形成される。このよう
な蹴込み板本体が上循環領域で、踏板の一端部から隣接
する踏板の他端部にわたって配置されて各踏板間の上下
方向の隙間を塞ぎ、下循環領域では蹴込み板本体を、踏
板の裏面に沿い、踏板の他端部に向けて移動して蹴込み
板収納手段によって収納されて退避状態となる。このよ
うに下循環領域では蹴込み板本体は踏板の裏面に収納さ
れるので、下循環領域での踏板と設置されるたとえば階
段との間隔を小さくすることができ、エスカレータ装置
の薄形化が図られる。
【0071】請求項3記載の本発明によれば、踏板の一
端部には第1蹴込み板部材が連結され、この第1蹴込み
板部材に伸縮自在に第2蹴込み板部材が設けられ、上循
環領域では第2蹴込み板部材が伸長して蹴込み手段は隣
接する踏板との上下方向の隙間を塞ぐ。このような蹴込
み手段は、下循環領域ではたとえばフレームの底部によ
って第2蹴込み板部材が押上げられて縮退し、これによ
って下循環領域での踏板と設置されるたとえば階段との
間隔を小さくすることができ、エスカレータ装置の薄形
化を図ることができる。
【0072】請求項4記載の本発明によれば、前記第1
蹴込み板部材は踏板の一端部に角変位可能に連結される
ので、下循環領域において第1蹴込み板部材を踏板にほ
ぼ平行となるように角変位させることによって、下循環
領域において踏板とたとえば設置される階段との間隔を
小さくすることができ、エスカレータ装置の薄形化を図
ることができる。
【0073】
【0074】請求項記載の本発明によれば、フレーム
は簡易取付手段によって水平方向の変位が規制され、上
下方向に着脱可能に所定位置に取付けられる。エスカレ
ータ装置は使用時において、たとえば使用者に足で押さ
れるなどして水平方向に外力が作用することがあるが、
このような外力に対して前記簡易取付手段によって水平
方向の変位が規制されているので、エスカレータ装置を
安定して設置することができる。またフレームは上下方
向に着脱可能に前記簡易取付手段によって取付けられる
ので、設置する場合には簡易取付手段を所定位置に降ろ
して簡単に設置することができ、また撤去する際には上
方に持上げることによって簡単に簡易取付手段を所定位
置から離脱させて撤去することができる。
【0075】請求項記載の本発明によれば、取付部材
はフレームの底部に上部が固定され、下部が所定位置に
当接してフレームを支持する。係止部材は下端部が所定
位置に形成される凹溝に挿通され、上端部が突出して前
記取付部材の支持片を係止する。したがって、フレーム
が水平方向に移動しようとしたとしても、フレームに固
定される取付部材の支持片が係止部材に係止されてエス
カレータ装置の水平方向の変位が規制される。このよう
に簡単な構成でフレームの水平方向の変位を規制するこ
とができ、また上下方向に着脱可能にフレームを取付け
ることができるので、エスカレータ装置の設置および撤
去作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるエスカレータ装置
1の構造を簡略化して示す縦断面図である。
【図2】蹴込み手段11の構造を示す縦断面図である。
【図3】蹴込み手段11の正面図である。
【図4】各踏板10が水平移行する状態を示す縦断面図
である。
【図5】蹴込み手段35の構造を示す縦断面図である。
【図6】各踏板10が下循環領域を走行する状態を示す
縦断面図である。
【図7】蹴込み手段45の構造を示す縦断面図である。
【図8】蹴込み手段45の正面図である。
【図9】各踏板10が水平移行するときの状態を示す断
面図である。
【図10】蹴込み手段61の構造を示す縦断面図であ
る。
【図11】各踏板10が水平移行する状態を示す縦断面
図である。
【図12】蹴込み手段61が退避状態にあるときの縦断
面図である。
【図13】蹴込み手段81の構造を示す縦断面図であ
る。
【図14】各踏板10が水平移行するときの状態を示す
縦断面図である。
【図15】簡易取付手段101を示す断面図である。
【図16】図15の切断面線XVI−XVIから見た断
面図である。
【図17】簡易取付手段121を示す断面図である。
【図18】図17の切断面線XVIII−XVIIIか
ら見た断面図である。
【図19】簡易取付手段131を示す断面図である。
【図20】図19の切断面線XX−XXから見た断面図
である。
【図21】フレーム5を示す部分斜視図である。
【図22】図21の切断面線XXII−XXIIから見
た断面図である。
【符号の説明】
1 エスカレータ装置 2 上層フロア 3 下層フロア 4 階段 5 フレーム 10 踏板 11,35,45,61,81 蹴込み手段 14,121,131 簡易取付手段 16 乗載面 17 裏面 21 蹴込み板片 22,48,64,85 蹴込み板本体 24,49 蹴込み板収納手段 36,62 第1蹴込み板部材 37 上第2蹴込み板部材 38 下第2蹴込み板部材 46 棒状片 57 蹴込み部材 105 取付部材 107,122,132 支持片 108,126,137 凹溝 109 ボルト 124 係止プレート 138 プレート 141 分割フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−242389(JP,A) 特開 平4−59590(JP,A) 特開 昭63−235288(JP,A) 特開 平6−32577(JP,A) 実開 昭60−15048(JP,U) 実開 昭61−145772(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層フロアから上層フロアにわたって配
    置されるフレームと、 前記フレーム内において、使用
    者を乗載する乗載面を上方に臨んだ状態で予め定める走
    行方向に循環駆動し、使用者を搬送する上循環領域で
    は、前記乗載面をほぼ水平に保った状態で走行する複数
    の踏板と、 各踏板に連結され、上循環領域では、下方に突出して下
    層フロア側に隣接する踏板の上下方向の隙間を塞ぐ突出
    状態にあり、下循環領域では、前記突出状態から上方に
    退避した退避状態にある複数の蹴込み手段とを含み、前記蹴込み手段は、 複数の棒状片が自在継手を介して相互に変位自在に長手
    方向に連結される蹴込み部材が、その幅方向に複数設け
    られ、上循環領域で踏板の下層フロア側の一端部から隣
    接する踏板の上層フロア側の他端部にわたって配置され
    る蹴込み板本体と、 前記乗載面とは反対側の裏面に設けられ、前記蹴込み板
    本体を前記踏板の裏面に沿って踏板の他端部に向けて移
    動させ、少なくとも下循環領域において前記蹴込み板本
    体を収納する蹴込み板収納手段とを有して構成され、 前記フレームは、長手方向に分割された複数の分割フレ
    ームから成ることを特徴とするエスカレータ装置。
  2. 【請求項2】 前記蹴込み手段は、 矩形板状の複数の蹴込み板片が、その長手方向に垂直な
    幅方向に相互に角変位自在に連結され、上循環領域で、
    踏板の下層フロア側の一端部から隣接する踏板の上層フ
    ロア側の他端部にわたって配置される蹴込み板本体と、 前記乗載面とは反対側の踏板の裏面に設けられ、前記蹴
    込み板本体を、前記踏板の裏面に沿って踏板の他端部に
    向けて移動させ、少なくとも下循環領域において前記蹴
    込み板本体を収納する蹴込み板収納手段とを有すること
    を特徴とする請求項1記載のエスカレータ装置。
  3. 【請求項3】 前記蹴込み手段は、 踏板の下層フロア側の一端部に連結される矩形板状の第
    1蹴込み板部材と、 前記第1蹴込み板部材に対して伸縮自在に垂下され、上
    循環領域では自重によって伸長し、下循環領域では第1
    蹴込み板部材に積重されて縮退する1または複数の第2
    蹴込み板部材とを有することを特徴とする請求項1記載
    のエスカレータ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1蹴込み板部材は、踏板の下層フ
    ロア側の一端部に、走行方向に垂直でかつ水平な横方向
    に延びる軸線まわりに角変位可能に連結されることを特
    徴とする請求項3記載のエスカレータ装置。
  5. 【請求項5】 前記フレームは、簡易取付手段によっ
    て、水平方向への変位が規制され、上下方向に着脱可能
    に上層フロアおよび下層フロア間の所定位置に取付けら
    れることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の
    エスカレータ装置の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記簡易取付手段は、 前記フレームの底部に上部が固定され、下部に前記所定
    位置に当接する支持片が設けられる取付部材と、 前記所定位置に形成される凹溝に下端部が挿通し、上端
    部が前記凹溝から上方に突出して前記取付部材の支持片
    を係止する係止部材とを含むことを特徴とする請求項
    記載のエスカレータ装置の取付構造。
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