JP2008101423A - 垂直循環式駐車装置およびそのケージ案内装置 - Google Patents

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淳一 金澤
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Abstract

【課題】 下部反転軌道に沿ってケージを案内する時に、駐車塔の梁への振動伝播や騒音発生を抑止できるケージ案内装置とそれを備えた駐車装置を提供すること。
【解決手段】 垂直循環式駐車装置1の駐車塔2内で循環移動させるケージ62の外側を鉛直方向の直線軌道と下部の反転軌道との間で案内するケージ案内装置11であって、前記直線軌道と下部の反転軌道との間で前記ケージ62の外側を案内する曲線状ガイドレール23を備えたガイドレール組立体14を設け、このガイドレール組立体14を前記鉛直方向の直線軌道に沿って設けた外ガイドレール24の直線ガイドレール13と所定の隙間Gを設けて下方に配置するとともに前記駐車塔2の構造体とは別体でベースに固定している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、垂直循環式駐車装置およびその内部で車両を搭載したケージを循環させるケージ案内装置に関する。
従来、限られた面積の敷地内に設けられる駐車装置として、駐車塔(塔屋)内で車両を格納するケージを垂直方向に循環させる垂直循環式駐車装置(以下、単に「駐車装置」ともいう)が知られている。
この垂直循環式駐車装置の一例としては、一般的に、図7の全体正面図に示すようなものがある。以下の図の説明では、駐車装置の正面に向った状態で右側、左側、前側、後側という。また、駐車装置の中心側を内側、外面側を外側という。この駐車装置51は、主柱52、横梁53(又は建物躯体)、中間架台54等で枠組みされた鉄骨構造体の駐車塔55が形成されている。駐車塔55の主柱52の外側には胴縁56が設けられ、この胴縁56の外周に外装板57が設けられている。
駐車塔55の内部には、上下に離間した位置に前後一対の上スプロケット58と下スプロケット59とが設けられている。これら前後一対の上スプロケット58と下スプロケット59との間には、無端状の主務チェーン60が巻き掛けられている。主務チェーン60には、所定ピッチごとにT字形のアタッチメントリンク61が設けられ、これらのアタッチメントリンク61に車両Mを搭載するケージ62が吊下げられている。各ケージ62は、車両搭載用の車台63(パレット)と、この車台63の前側(入口側)と後側(奥側)とに設けられた門形の前・後ケージ枠64と、この前・後ケージ枠64の上方中央部間の前後方向を連結して支持する連結軸65と、この連結軸65に同心状(偏心状の場合もある)に設けられて前・後ケージ枠64の外方に突設された懸吊軸66とを備えている。この懸吊軸66の前・後先端部が、前記アタッチメントリンク61の外方に突出した先端部に吊下げられている。これにより、主務チェーン60の所定ピッチごとにケージ62が設けられている。
そして、前記中間架台54に設けられたモータ等の循環駆動機67によって前記上スプロケット58を回転させることにより、前記主務チェーン60が回転させられて前記複数のケージ62(以下、複数のケージを「ケージ群」ともいう)が循環経路Rで示すように駐車塔55の上下方向に循環移動させられる。ケージ62の循環移動は、駐車塔55の上下方向中間の鉛直位置では直線軌道を描き、上下部では反転軌道を描きながら移動する。ケージ62は、駐車塔55の最下部に位置する入出庫階68に停止させ、入出庫口69からそのケージ62の車台63へ車両Mの乗込み又は乗出しを行うことができる。
このような垂直循環式駐車装置においては、駐車塔55内でケージ62の姿勢(車台63の水平状態)を保持した状態で循環させるために、ケージ62の振れ止めを行う案内装置が設けられている。このケージ案内装置として、ケージ62側には、後側(奥側)の上部左右位置に第1のガイドローラ70(以下、「肩ローラ」という)が軸着され、下部左右位置の前後に第2のガイドローラ71(以下、「下ローラ」という)が軸着されている。また、駐車塔55側には、後側の上部左・右位置及び下部左・右位置に前記ケージ62の左右位置に設けた肩ローラ70が係合する円弧状反転ガイドレール72と、前記下ローラ71が係合する、左右位置の内方側前後部に設けた計4本の内ガイドレール73と左右位置の外方側前後部に設けた計4本の外ガイドレール74とが備えられている。
この外ガイドレール74は、図8に示す図7のVIII部拡大図のように、適宜長さの複数の直線ガイドレール75が鉄骨構造体である横梁53にブラケット76を介してボルト・ナット77で取付けられたものである。また、図9に示す図7のIX部拡大図と、図10に示す図9のX−X断面図とに示すように、上下に連なる直線ガイドレール75の端部同士は鉛直状に整合するようにした状態で、一方の直線ガイドレール75に溶接等で固定された連結ブラケット78を他方の直線ガイドレール75にボルト・ナット79で固定することにより全ての直線ガイドレール75が接続されている。最下位の直線ガイドレール75の下端部は、入出庫階68の床面に固定されている。
この外ガイドレール74の下部は、通常、前記鉛直位置での直線軌道と下部での反転軌道との間でケージ62の反転移行が円滑に行えるような曲線状の反転軌道が形成されている。この曲線状の反転軌道は、図11に示す図7の一部拡大正面図のように、最下位の直線ガイドレール75の床から所定の高さ位置に、曲線状ガイドレール80(以下、「スカート」ともいう)を設けることによって形成されている。この曲線状ガイドレール80は、外ガイドレール74の所定位置に固定ボルト81で外側から固定されている。
これにより、ケージ62の循環時における駐車塔55の上下方向中間部の鉛直直線軌道においては、前記下ローラ71が前記内・外ガイドレール73,74に係合してケージ62の下部を振れ止めしながら案内され、また、駐車塔55の上・下部での反転軌道においては、前記左・右肩ローラ70が前記円弧状反転ガイドレール72に係合してケージ62の上部を振れ止めしながら案内される。しかも、駐車塔55の下部での反転時には、前記外ガイドレール74の下部に設けられた曲線状ガイドレール80に下ローラ71が当接して案内されながら円滑なケージ62の反転移行が行われる。
この種の従来技術として、例えば、上下方向に固設した直線ガイドレールと、円弧状の転動面を備えた導入ガイドレールとを設け、導入ガイドレールの転動面の端部において、導入ガイドレールの転動面と直線ガイドレールの転動面とが連続するようにしたものや(例えば、特許文献1参照)、ガイドレールの下端部をケージが反転する円弧状軌道に沿って湾曲した湾曲ガイドレールに形成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、他の従来技術として、直線ガイドレールの下端部に曲線状ガイドレールを設け、この曲線状ガイドレールの一端を直線ガイドレールに回動自在に連結し、他端の反案内面側にゴムやバネのような緩衝器を設けて振動や衝撃を吸収しようとしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
実公平5−15004号公報(第3頁、図4−5) 実公昭39−37114号公報(第1頁、図1) 実公平3−44916号公報(第1頁、図1)
しかしながら、前記外ガイドレール74、円弧状反転ガイドレール72、内ガイドレール73に案内されながら循環移動するケージ62は、循環移動時に前記ローラ70,71が各レール72〜74に当接しながら移動する。そのため、ケージ62は、各レール72〜74との間で振動と騒音(接触音)とを発しながら移動することとなる。特に駐車塔55の下部での反転時には、ケージ62の下ローラ71が曲線状ガイドレール80に当接して比較的大きな振動・騒音を発生させる場合がある。この大きな振動・騒音は、ケージ62が駐車塔55の下部で反転する時には、前記左・右肩ローラ70が下方の円弧状反転ガイドレール72に係合して案内されながら鉛直直線軌道に移行するので、その際に、ケージ62の下部が遠心力で外側へ振られて前記下ローラ71が前記曲線状ガイドレール80に強く衝突して発生させるものである。
そして、この曲線状ガイドレール80に生じた振動や騒音は、外ガイドレール74を支持しているブラケット76を介して横梁53、主柱52、胴縁56に伝わり、さらに胴縁56に取付けられた外装板57を振動させることがある。すなわち、曲線状ガイドレール80の振動が固体伝播して外装板57を振動させることがある。この外装板57が振動すると、空気に伝播して近隣建物に対し種々の低周波振動の悪影響をもたらす場合がある。この悪影響としては、例えば、近隣建物の家具や窓を微振動させる等がある。
前記特許文献3では、下ローラが外ガイドレールの曲線状ガイドレールに衝突する際の衝撃を緩和する手段として曲線状ガイドレールの反案内面側に緩衝器を設けているが、曲線状ガイドレールの上端はその上位の直線ガイドレールに蝶番で連結されているため、前記下ローラが曲線状ガイドレールに衝突して発生する振動はこの蝶番を介して直線ガイドレールに伝わり、この直線ガイドレールから横梁、柱、胴縁等の建物筐体に固体伝播し、結局は外装板を振動させて前記低周波振動を発生させることがある。
本発明は、このような課題に鑑みて、下部反転軌道に沿ってケージを案内する時に、駐車塔の梁への振動伝播や騒音発生を抑止できるケージ案内装置とそれを備えた駐車装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、垂直循環式駐車装置の駐車塔内で循環移動させるケージの外側を鉛直方向の直線軌道と下部の反転軌道との間で案内するケージ案内装置であって、前記直線軌道と下部の反転軌道との間で前記ケージの外側を案内する曲線状ガイドレールを備えたガイドレール組立体を設け、該ガイドレール組立体を前記鉛直方向の直線軌道に沿って設けた外ガイドレールの直線ガイドレールと所定の隙間を設けて下方に配置するとともに前記駐車塔の構造体とは別体でベースに固定している。これにより、ケージが駐車塔の下部で反転する時に、このケージが反転軌道から直線軌道に向けて案内する曲線状ガイドレールに衝突しても、駐車塔の構造体と曲線状ガイドレールとは別体でベースに設けられているので、ケージが曲線状ガイドレールに衝突したときの振動は駐車塔の構造体に伝わることがなく、振動伝播や騒音発生を抑止することができる。
また、前記隙間を、前記ガイドレール組立体の上端と前記直線ガイドレールの下端とが左右位置で上下方向にずれる傾斜状に形成してもよい。これにより、下ローラがガイドレール組立体から直線ガイドレールに移動する時に、この下ローラは隙間の端縁と点接触で通過するので、隙間の段差による衝撃を小さくすることができる。
さらに、前記ガイドレール組立体の上部に、前記曲線状ガイドレールの反転軌道に連なる鉛直方向の直線軌道を所定長さ形成してもよい。これにより、曲線状ガイドレールで反転軌道から直線軌道に移行したケージの姿勢を安定させた状態で、建物躯体側に固定された直線ガイドレールへと移動させることができる。
また、前記ガイドレール組立体に前記ベースに固定する主ガイドレール柱を設け、該主ガイドレール柱の内側に前記曲線状ガイドレールを着脱可能に設けてもよい。これにより、駐車装置の経年使用によって反転軌道にずれを生じたとしても、曲線状ガイドレールの位置を調整して反転軌道を調整することができる。
さらに、前記主ガイドレール柱に対する曲線状ガイドレールの取付位置を調整する位置調整具を設ければ、前記曲線状ガイドレールの位置調整をより容易に行うことができる。
一方、本発明の垂直循環式駐車装置は、前記いずれかのケージ案内装置を備えている。これにより、ケージが下部で反転する時に曲線状ガイドレールに生じる振動を構造体に固体伝播させることがないので、ケージの循環移動時に静かで振動の少ない垂直循環式駐車装置を構成することができる。
本発明は、以上説明したような手段により、下部反転軌道に沿ってケージを案内するときの騒音や振動を外装板に固体伝播させることがないようにして、振動や騒音の小さいケージ案内装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示すケージ案内装置を備えた垂直循環式駐車装置の全体正面図であり、図2は、図1に示すII−II矢視拡大平面図、図3は、図2に示すIII部拡大図、図4は、図1に示すIV−IV矢視拡大平面図である。なお、以下の実施の形態における駐車塔2の構成において、上述した背景技術の駐車塔55と同一の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1,2に示すように、垂直循環式駐車装置1は、駐車塔2内の上下に設けられた上スプロケット58と下スプロケット59との間に巻き掛けられた無端状の主務チェーン60によって複数のケージ62が循環移動するように構成されている。このケージ62は、主務チェーン60の所定ピッチごとに設けられたT字形のアタッチメントリンク61の外方に突出した先端部に吊下げられている。各ケージ62には、車両Mを載せる車台63(パレット)がそれぞれ設けられている。アタッチメントリンク61は、図2,3に示すように、駐車塔2の前側と後側の横梁53間に設けられた中間架台54から左右方向に突設された複数のチェーンガイド6の支持具7に案内されている。支持具7は、前記主務チェーン60の回転軌道に沿って設けられており、この支持具7内には、主務チェーン60を案内するチェーンガイドレール8が設けられている。このチェーンガイドレール8内には、前記主務チェーン60に支持軸9で軸支されたローラ10が設けられている。このローラ10がチェーンガイドレール8に沿って移動することにより、主務チェーン60がケージ62を循環経路Rで示すように循環移動させる。すなわち、図1に示すケージ群は、中間架台54に設けられたモータ等の循環駆動機67で上スプロケット58を回転させて前記主務チェーン60を回転させることにより、駐車塔2の上下方向中間の鉛直位置では直線軌道を描き、上下部では反転軌道を描きながら循環移動させられる。
一方、図1,2に示すように、駐車塔2内には、前記したように循環移動させられるケージ62を案内するケージ案内装置11が設けられている。前記ケージ62には、後側(奥側)の上部左右位置に肩ローラ70が軸着され、下部左右位置の前後に下ローラ71が軸着されている。そして、駐車塔2内には、循環移動させるケージ62の姿勢を保つために、上・下部左右位置において反転時にケージ62に設けられた前記肩ローラ70に係合してケージ62の上部の振れ止めをする円弧状反転ガイドレール72と、鉛直方向の直線移動時にケージ62に設けられた前記下ローラ71に係合してケージ62の下部の振れ止めをする内ガイドレール73と外ガイドレール12とが設けられている。
図4に示すように、前記各レール72,73,12に案内されて循環移動するケージ62は、最下部の入出庫階68に停止させられた状態で、入出庫口69からケージ62に対する車両Mの乗込み又は乗出しを行うようになっている。入出庫口69の内部が乗入床Fとなっており、この例では、乗入床Fの奥側が浅いピットPに形成されている。この実施の形態では、このピットPの床面が前記ベースとなる。
そして、図1に示すように、前記外ガイドレール12の下部に、この外ガイドレール12の直線ガイドレール13との間に隙間Gを設けて切り離されたガイドレール組立体14が設けられている。この隙間Gを設けて切り離された接続部を、以下、非接触接続部Cという。また、この実施の形態では、このガイドレール組立体14が最下部に位置するガイドレールであるため、以下、最下部ガイドレール組立体14という。
図5は、図4に示すV−V矢視拡大正面図であり、図6は、図5に示すVI−VI矢視の最下部ガイドレール組立体を示す斜視図である。図5に示すように、前記最下部ガイドレール組立体14は、前記外ガイドレール12の最下部に位置するように設けられており、外ガイドレール12の鉛直部分に位置する直線ガイドレール13の下方に連なって設けられている。
この最下部ガイドレール組立体14は、ピットPの床面にアンカーボルト20で固定された基礎架台21上に立設された主ガイドレール柱22と、この主ガイドレール柱22の内側に設けられた曲線状ガイドレール23(スカート)とを有している。この主ガイドレール柱22の上部内側は、所定長さの直線状ガイド部24(案内面)に形成されている。また、曲線状ガイドレール23の内側は、ケージ62の肩ローラ70を反転軌道に沿って案内する曲線状ガイド部25(案内面)に形成されている。曲線状ガイドレール23の上端は、主ガイドレール柱22の内側に形成された直線状ガイド部24とスムーズに連続するような曲面に形成されている。この例では、曲線状ガイドレール23の上端における主ガイドレール柱22との接続部に薄板26を設け、曲線状ガイド部25と直線状ガイド部24とがスムーズに連続するようにしている。また、図示する曲線状ガイドレール23の下端は、ケージ62の下ローラ71が描く軌道から下向きに湾曲するように形成されている。
この曲線状ガイドレール23は、上部の左右位置に設けられた2個の上側取付具27と、下部の左右位置に設けられた2箇の下側取付具28とによって主ガイドレール柱22に固定されている。上側取付具27は、曲線状ガイドレール23の上部から前側と後側とに向けて突設されたフランジ29に防振材30を挟んで一方のクランプ材31に固定ボルト・ナット32で固定し、このクランプ材31と他方のクランプ材33とで前記主ガイドレール柱22を挟むようにして固定ボルト・ナット32で固定することにより、これらのクランプ材31,33で前記主ガイドレール柱22を挟持して固定されている。下側取付具28は、曲線状ガイドレール23の下部の反ガイド部側に支持部材34を突設し、その支持部材34から前側と後側とに向けて突設されたフランジ29に防振材30を挟んで一方のクランプ材31に固定ボルト・ナット32で固定し、このクランプ材31と他方のクランプ材33とで前記主ガイドレール柱22を挟むようにして固定ボルト・ナット32で固定することにより、これらのクランプ材31,33で前記主ガイドレール柱22を挟持して固定されている。このようにして主ガイドレール柱22に固定された曲線状ガイドレール23により、主ガイドレール柱22の直線状ガイド部24による直線軌道に連なるように曲線状ガイドレール23で下部の反転軌道を形成し、ケージ62の反転移行が円滑に行える。
また、この下側取付具28の下部には、曲線状ガイドレール23の位置を上下方向に調整する下支え具35が設けられている。この下支え具35は、主ガイドレール柱22から内側に突設されたフランジ36と、このフランジ36の上側に固定されたナット37と、このナット37に下側から螺合された調整ボルト38と、この調整ボルト38を所定位置でフランジ36に固定する固定ナット39とで構成されている。この調整ボルト38の上端に、前記支持部材34の下面が支持されている。この下支え具35による調整は、下支え具35の調整ボルト38をナット37に螺合させる量を調整することにより、この調整ボルト38の先端で支持部材34の上下方向位置を調整して曲線状ガイドレール23の位置が調整される。この時、前記したように曲線状ガイドレール23は、主ガイドレール柱22を挟持するように固定されているので、任意の位置に曲線状ガイドレール23を調整することが容易にできる。この位置調整後は、固定ナット39で調整ボルト38の位置が固定される。このように、下支え具35の調整ボルト38で支持部材34の上下方向の位置を調整することにより、曲線状ガイドレール23の上下方向位置が調整される。なお、この下支え具35は一例であり、同様の機構を有していれば他の構成であってもよい。
この実施の形態では、主ガイドレール柱22に対する曲線状ガイドレール23の取付けをクランプ機構とすることにより、個々の駐車装置における鉄骨構造体の製作個体差や主務チェーン60の経年伸びに適宜対応して高さ調整することができる。なお、この曲線状ガイドレール23の取付けは、曲線状ガイドレール23を主ガイドレール柱22に溶接等で固定してもよい。
また、前記主ガイドレール柱22の外側には、この主ガイドレール柱22を背部補助柱40が設けられている。この背部補助柱40は、前記曲線状ガイドレール23のほぼ上端付近までの高さで設けられており、曲線状ガイドレール23が受ける衝撃を主ガイドレール柱22と一体的に受けることができるようにしている。この背部補助柱40は主ガイドレール柱22に溶接等で一体的に固定されている。
さらに、この最下部ガイドレール組立体14の上端と外ガイドレール12の下端との接続部は、最下部ガイドレール組立体14の直線状ガイド部24の内面とその上位に位置する外ガイドレール12の直線ガイドレール13の内面とが連続するようにした状態で、その直線状ガイド部24の上端と、直線ガイドレール13の下端との間に僅少の隙間Gをもって整合させた非接触接続部Cとなっている。この隙間Gとしては、最下部ガイドレール組立体14が駐車塔2の構造部である外ガイドレール12と縁切りできる隙間Gに設定される。この隙間Gとしては、例えば、数mm程度に設定される。
しかも、この実施の形態では、この隙間Gがケージ62の循環移動方向に対して所定の角度で傾斜して形成されている。この隙間Gの傾斜角としては、例えば、約45度程度の傾斜角に設定される。また、この実施の形態では、この斜めの隙間Gを形成するために、主ガイドレール柱22の上端には下側斜め継目材41を設け、直線ガイドレール13の下端には上側斜め継目材42を設けている。なお、この主ガイドレール柱22の上端と、その上位の直線ガイドレール13の下端との間に斜めの隙間Gを形成する方法としては、前記それぞれ下側斜め継目材41及び上側斜め継目材42を固設するような方法以外に、主ガイドレール柱22の上端部と直線ガイドレール13の下端部との間に所定の隙間Gを設けた状態で、これらを直接斜めに切断して形成してもよい。
このように、最下部ガイドレール組立体14の上端と外ガイドレール12の下端との接続部の隙間Gを傾斜させることにより、前記ケージ62の下ローラ71が最下部ガイドレール組立体14と外ガイドレール12の直線ガイドレール13との間で移動する時に、下ローラ71が主ガイドレール柱22又は直線ガイドレール13と線接触ではなく点接触で接触しながら移動するので、下ローラ71が隙間Gの位置を移動するときに隙間Gによって形成される段差による衝撃を抑えることができる。
また、前記図4に示すように、このような最下部ガイドレール組立体14は、ケージ62の肩ローラ70を案内するように駐車塔2の前後左右の4箇所に設けられている。この実施の形態では、これら4箇所に設けられた最下部ガイドレール組立体14の内、前記図5に示す奥側の最下部ガイドレール組立体14に設けられた曲線状ガイドレール23に対して入口側の最下部ガイドレール組立体14に設けられた曲線状ガイドレール19を内側への張り出し量が少なくなるようにしている(例えば、曲線状ガイドレール23の支持部材34以下を切断したもの)。このように、入口側の曲線状ガイドレール19が内側へ張り出す量を少なくすることにより、入出庫口69から車両Mへ移動する人の通行がし易いようにしている。なお、前記ケージ62に設ける下ローラ71をケージ62の左右側部に各1個とし、それに伴い前記内ガイドレール73、外ガイドレール12、最下部ガイドレール組立体14を各2本としてもよい。
以上のように構成されたケージ案内装置11によれば、曲線状ガイドレール23を有する最下部ガイドレール組立体14はピットP(地上等)の床面に自立し、この最下部ガイドレール組立体14の上端は上方に連なる上位の外ガイドレール12とは非接触接続部Cで完全に縁切りして設置されるので、最下部ガイドレール組立体14は横梁等の鉄骨構造体から完全に縁切りされた構造となり、ケージ62の循環時に下部の反転軌道から鉛直の直線軌道に移行する際、下ローラ71が最下部ガイドレール組立体14の曲線状ガイドレール23に衝突係合しても、その衝撃はその上位の外ガイドレール12等の建物躯体等に固体伝播させることなく基礎架台21を介してピットPの床面で支持することができるので、駐車塔2の外装板57を振動させることはなく、外装板57の振動による低周波振動発生を抑止することができる。
つまり、曲線状ガイドレール23を有する最下部ガイドレール組立体14を外ガイドレール12や駐車塔2のブラケット76や横梁53及び胴縁56等の建物躯体から分離して設けることにより、ケージ62の旋回移動によって下ローラ71が曲線状ガイドレール23に当接したときに生じる振動を建物躯体に固体伝播させることをなくし、外装板57の振動に起因する近隣への低周波振動を大幅に低減させている。
また、最下部ガイドレール組立体14の直線状ガイド部24の上端と直線ガイドレール13の下端との非接触接続部Cを、これらの案内面(内側面)を左右内側から見て上下斜めの隙間Gを設けて接続しているので、ケージ62の下ローラ71が最下部ガイドレール組立体14と直線ガイドレール13との隙間Gを通過して循環移動する時には線接触ではなく点接触で通過することとなり、隙間Gの段差による衝撃を小さくしてスムーズに移動させることができる。
なお、前記実施の形態では、建物と別個に独立して設置される駐車装置1を例に説明したが、建物(ビル)内に内蔵して設置される駐車装置についても適用可能であり、前記実施の形態に限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、車台63への車両Mの乗込みを前進で行い、車両Mの乗出しを後進で行う垂直循環式駐車装置1を例に説明したが、前記車台63(パレット)を入出庫階68で持上げて旋回させる旋回方式の垂直循環式駐車装置にも適用可能である。
さらに、前述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係るケージ案内装置は、ケージを下部の反転軌道と鉛直の直線軌道とで循環移動させる垂直循環式駐車装置等において利用することができる。
本発明の一実施の形態を示すケージ案内装置を備えた垂直循環式駐車装置の全体正面図である。 図1に示すII−II矢視拡大平面図である。 図2に示すIII部拡大図である。 図1に示すIV−IV矢視拡大平面図である。 図4に示すV−V矢視拡大正面図である。 図5に示すVI−VI矢視の最下部ガイドレール組立体を示す斜視図である。 従来の垂直循環式駐車装置の一例を示す全体正面図である。 図7のVIII部拡大図である。 図7のIX部拡大図である。 図9のX−X断面図である。 図7の一部拡大正面図である。
符号の説明
1…垂直循環式駐車装置
2…駐車塔
11…ケージ案内装置
12…外ガイドレール
13…直線ガイドレール
14…ガイドレール組立体(最下部ガイドレール組立体)
19…曲線状ガイドレール
21…基礎架台
22…主ガイドレール柱
23…曲線状ガイドレール
24…直線状ガイド部(案内面)
25…曲線状ガイド部(案内面)
26…薄板
27…上側取付具
28…下側取付具
35…下支え具
57…外装板
60…主務チェーン
61…アタッチメントリンク
62…ケージ
63…車台(パレット)
70…肩ローラ
71…下ローラ
72…円弧状反転ガイドレール
73…内ガイドレール
M…車両
F…乗入床
R…循環経路
G…隙間
C…非接触接続部

Claims (6)

  1. 垂直循環式駐車装置の駐車塔内で循環移動させるケージの外側を鉛直方向の直線軌道と下部の反転軌道との間で案内するケージ案内装置であって、
    前記直線軌道と下部の反転軌道との間で前記ケージの外側を案内する曲線状ガイドレールを備えたガイドレール組立体を設け、該ガイドレール組立体を前記鉛直方向の直線軌道に沿って設けた外ガイドレールの直線ガイドレールと所定の隙間を設けて下方に配置するとともに前記駐車塔の構造体とは別体でベースに固定したことを特徴とするケージ案内装置。
  2. 前記隙間を、前記ガイドレール組立体の上端と前記直線ガイドレールの下端とが左右位置で上下方向にずれる傾斜状に形成した請求項1に記載のケージ案内装置。
  3. 前記ガイドレール組立体の上部に、前記曲線状ガイドレールの反転軌道に連なる鉛直方向の直線軌道を所定長さ形成した請求項1又は請求項2に記載のケージ案内装置。
  4. 前記ガイドレール組立体に前記ベースに固定する主ガイドレール柱を設け、該主ガイドレール柱の内側に前記曲線状ガイドレールを着脱可能に設けた請求項3に記載のケージ案内装置。
  5. 前記主ガイドレール柱に対する曲線状ガイドレールの取付位置を調整する位置調整具を設けた請求項4に記載のケージ案内装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のケージ案内装置を備えた垂直循環式駐車装置。
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