JP3249900B2 - 荷役車両用の車輪 - Google Patents

荷役車両用の車輪

Info

Publication number
JP3249900B2
JP3249900B2 JP10479395A JP10479395A JP3249900B2 JP 3249900 B2 JP3249900 B2 JP 3249900B2 JP 10479395 A JP10479395 A JP 10479395A JP 10479395 A JP10479395 A JP 10479395A JP 3249900 B2 JP3249900 B2 JP 3249900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
metal
cargo handling
base
axle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10479395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08276702A (ja
Inventor
元太郎 門野
Original Assignee
日本輸送機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本輸送機株式会社 filed Critical 日本輸送機株式会社
Priority to JP10479395A priority Critical patent/JP3249900B2/ja
Publication of JPH08276702A publication Critical patent/JPH08276702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3249900B2 publication Critical patent/JP3249900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静粛性に優れかつ帯電
を防止しうる、例えばスタッカクレーンなどの荷役車両
用の車輪に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製のレールを走行するスタッ
カクレーンなどの荷役車両は、車軸、リム及びこのリム
の外周を覆いかつ前記金属製のレールを転動するリング
を、金属製材料にて形成した車輪を採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車輪は、前記金属製のリングが金属製のレールに触
れ合うことにより振動が生じ、この振動が荷役車両の車
体に伝播して、きしみ音などの大きな騒音を発生すると
いう問題がある。
【0004】特にスタッカクレーンなどの荷役車両は、
第一に、マストなどの車体を構成するフレーム部材が、
断面中空状のパイプ材からなること、第二に、外界と遮
蔽された空間である倉庫内を走行すること、などにより
前記振動による音がこもりやすくかつ共振しやすいた
め、前記騒音を大きく増幅させることが多く、作業環境
を著しく劣化させるなどの問題がある。
【0005】かかる問題点を解決すべく、前記リング
に、ナイロン、ウレタンなどを用いて、レールとの接触
部の振動を減じることも提案されているが、このような
構成では、車輪と、金属製レールとが電気的に絶縁され
てしまう結果、荷役車両が帯電しやすく、車体に個別に
トロリなどを設けて接地することが必要となる。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑み案出された
もので、静粛性を保ちつつ荷役車両の帯電を防止しうる
荷役車両用の車輪を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属製のレー
ルを走行する荷役車両用の車輪であって、金属製の車軸
に取り付けられた金属製の基部と、振動吸収材と導電材
との複合材からなる導電性の弾性材を用いて形成され、
かつ前記基部の外周に取り付けられるリム部材と、この
リム部材に前記基部と同心に保持されかつ外周面がリム
部材よりも突出することにより前記レールを転動する金
属製のリング部材とからなることを特徴とする荷役車両
用の車輪である。
【0008】
【作用】リム部材は、振動吸収材と導電材との複合材か
らなる導電性の弾性材を用いて形成される。したがっ
て、リム部材は、リング部材と金属製のレールとの接触
により発生する振動を吸収しうる結果、この振動が車軸
への伝播するのを防止して静粛性を確保しうる。
【0009】又車軸からリム部材、金属製のリング部材
及び金属製のレールへと電気的な接続をなしうる結果、
荷役車両の帯電を防止でき、個別にトロリアースなどを
設ける必要を皆無とし装置の構造を簡素化しうる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。本発明の荷役車両用の車輪は、例えば図3に示すよ
うなスタッカークレーンSの走行車輪T1、又は案内車
輪T2などに好ましく用いることができる。
【0011】前記スタッカークレーンは、回転軸が水平
な前記走行車輪T1と、回転軸が垂直な案内車輪T2を
配した走行基台Fに、中空枠材などからなるマストM、
Mを立上げるとともに、このマストMに沿って昇降しう
る載置台Cを有している。
【0012】なお、前記載置台Cは、一端が巻取機Gに
連結するワイヤロープWの他端側に連結されることによ
り、巻取機Gを正方向又は逆方向に回転させて昇降又は
下降できる。又図示しない走行用モータを回転すること
により、スタッカクレーンSは、金属製のレールRの水
平面を前記走行車輪T1が、又レールRの垂直面を案内
車輪T2がそれぞれ転動することにより円滑に走行しう
る。
【0013】次に、前記案内車輪T1は、図1に示すよ
うに、走行用モータ(図示せず)などにより回転しうる
金属製の車軸2に取り付けられた金属製の基部3と、こ
の基部の外周に取り付けられるリム部材4と、このリム
部材4に前記基部3と同心に保持されて金属製のレール
Rを転動する金属製のリング部材5とからなるものを例
示している。
【0014】前記基部3は、前記車軸2に、キー又はス
プラインなどにより一体的に締結されて取り付くボスか
らなり、本例では、その軸方向中央部分に、径寸法が大
なる突部3Aを形成している。
【0015】前記リム部材4は、例えばゴム、エラスト
マーなどの振動吸収材料と、Al、Ni、ステンレスな
どの金属短繊維又はCu、Agなどの金属粉末などの導
電材とを混練した複合材を、加硫、加熱などにより成形
しうる導電性の弾性材からなるものを例示し、前記基部
3と電気的な接続をなしうる。
【0016】前記リム部材4は、高荷重を取り扱うもの
にも耐えうるよう耐圧性などを重視すれば、圧縮弾性率
の高いウレタンゴムを好ましく用いうる。又、低発熱性
を考慮するときには、ソリッドのNR、IRを採用しう
る。なお、このときのゴム硬度としては、JISA硬度
で80度以上、好ましくは85度以上などの硬質ゴムと
するのが好ましい。前記JISA硬度が80度を下回る
と、ゴムの局部変形が大きく、前記リング保持機能を劣
化させがちとなる。
【0017】又リム部材4の導電性の目安としては、例
えば、体積固有抵抗値が1〜107Ω・cm、好ましく
は102 〜104 Ω・cm程度とすることが、スタッカ
クレーンSの帯電を、前記車軸2から金属製のレールR
へと確実に逃がしうる点で望ましい。
【0018】さらに、本例では前記リム部材4は、前記
突部3Aを車輪の軸方向両側から覆うように重なり合
い、かつボルトBにより止着される左右一対の分割構
造、つまり2ピース構造としており、その外周部分に、
前記金属製のリング部材5を嵌着するための円周方向に
連続する周溝4Aを形成している。
【0019】前記金属製のリング部材5は、本例では断
面略矩形状のものを例示しており、その外周面5Aがリ
ム部材4よりも半径方向に距離tだけ突出、例えばt=
1mm以上とすることにより、前記金属製のレールRと
接触して転動しうる。このときの振動は、リング部材5
を被覆する前記リム部材4により吸収され静粛さを保ち
うる。又、このように構成することにより、スタッカー
クレーンSの帯電は、車軸2、基部3、リム部材4及び
リング部材5をへて前記金属製のレールRへと逃がすこ
とができる。
【0020】図2には、前記スタッカクレーンSの案内
車輪T2の構成を示している。図において、前記基部3
は、前記走行基台Fにスリーブ10を介して固着される
車軸2に回転自在に取り付くベアリング6の外周輪7で
あり、このベアリング6は、本例では前記車軸2の軸方
向にスペーサ9を介して2個並んで設けられたものを例
示している。
【0021】又リム部材4は、本例では前記ベアリング
6の各外周輪7に嵌着されてこの外周輪とともに回転
し、かつ互いに離間した対のリング状部材から構成され
ており、前記走行車輪T1のリム部材と同様の材料にて
構成でき、その外周にリング部材5を装着している。な
お、このリング部材5は、軸方向のほぼ中間位置に、前
記リム部材の離間部分に挿入しうるつば部5Aを形成
し、軸方向の位置ずれを防ぎうる。
【0022】以上詳述したが、前記リム部材を1ピース
構造にするとともに、外周リングを2ピース構造として
も良く、さらには本発明の車輪がスタッカクレーンに採
用された場合を例にとり詳述したが、これ以外にも、倉
庫内の棚間を往復走行する自動フォークリフトなどに設
けられる案内車輪として採用するなど、本発明は種々の
態様に変形しうる。
【0023】
【発明の効果】叙上の如く本発明の荷役車両の車輪は、
静粛性を保ちつつ荷役車両の帯電を防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図3】スタッカクレーンの一実施例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2 車軸 3 基部 4 リム部材 5 リング部材 6 ベアリング 7 外周輪 S スタッカクレーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 17/00 B65G 1/04 B66F 9/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製のレールを走行する荷役車両用の車
    輪であって、金属製の車軸に取り付けられた金属製の基
    部と、 振動吸収材と導電材との複合材からなる導電性の弾性材
    を用いて形成され、かつ前記基部の外周に取り付けられ
    るリム部材と、 このリム部材に前記基部と同心に保持されかつ外周面が
    リム部材よりも突出することにより前記レールを転動す
    る金属製のリング部材とからなることを特徴とする荷役
    車両用の車輪。
  2. 【請求項2】前記基部は、前記車軸に取り付くボスであ
    る請求項1記載の荷役車両用の車輪。
  3. 【請求項3】前記基部は、前記車軸に取り付くベアリン
    グの外周輪である請求項1記載の荷役車両用の車輪。
JP10479395A 1995-04-04 1995-04-04 荷役車両用の車輪 Expired - Fee Related JP3249900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10479395A JP3249900B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 荷役車両用の車輪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10479395A JP3249900B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 荷役車両用の車輪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08276702A JPH08276702A (ja) 1996-10-22
JP3249900B2 true JP3249900B2 (ja) 2002-01-21

Family

ID=14390338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10479395A Expired - Fee Related JP3249900B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 荷役車両用の車輪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3249900B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016191777A1 (de) * 2015-05-29 2016-12-08 Tgw Mechanics Gmbh Transportfahrzeug und verfahren zum einlagern bzw. auslagern von stückgütern sowie lagersystem
WO2017178451A1 (de) * 2016-04-12 2017-10-19 Dematic Gmbh Schienengeführtes fahrzeug zum ein- und auslagern von waren in oder aus einem lagerregal mit gedämpften führungsrollen
KR102216834B1 (ko) * 2020-06-26 2021-02-22 주식회사 동우기술단 안전진단용 대차의 바퀴

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102689857A (zh) * 2012-06-07 2012-09-26 无锡中鼎物流设备有限公司 堆垛机吸音导轮结构
JP2015209135A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社をくだ屋技研 荷役作業車用車輪

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016191777A1 (de) * 2015-05-29 2016-12-08 Tgw Mechanics Gmbh Transportfahrzeug und verfahren zum einlagern bzw. auslagern von stückgütern sowie lagersystem
EP3431417A1 (de) * 2015-05-29 2019-01-23 TGW Mechanics GmbH Lagersystem
US10399773B2 (en) 2015-05-29 2019-09-03 Tgw Mechanics Gmbh Transport vehicle and method for storing or removing piece goods, and storage system
WO2017178451A1 (de) * 2016-04-12 2017-10-19 Dematic Gmbh Schienengeführtes fahrzeug zum ein- und auslagern von waren in oder aus einem lagerregal mit gedämpften führungsrollen
KR102216834B1 (ko) * 2020-06-26 2021-02-22 주식회사 동우기술단 안전진단용 대차의 바퀴

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08276702A (ja) 1996-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3249900B2 (ja) 荷役車両用の車輪
CA1249250A (en) Luggage case and wheel roller or caster assembly therefor
US6678917B1 (en) Wheel protection system
US4273214A (en) Track mounted aerial lift platform apparatus
JP2008013074A (ja) キャスター
JP3738266B1 (ja) 全方向移動車輪および移動装置
US5251965A (en) Wheel assembly
CN210103397U (zh) 一种叉车转向箱总成设备用连接结构
JP4745902B2 (ja) 重負荷車輪の構造
JP2007022254A (ja) キャスタ及び台車
CN107444008A (zh) 全向移动轮
CN210591822U (zh) 一种可伸缩汽车底盘及使用该底盘的汽车
CN210363214U (zh) 一种起重机车轮总成
JP3176447B2 (ja) ソリッドタイヤ
CN210133117U (zh) 横向防窜支撑座组件
CN207128495U (zh) 一种具有刹车功能的万向减震脚轮
US5957494A (en) Apparatus and method for improving the lateral stability of vehicles
CN217863562U (zh) 一种脚轮
JP2007038742A (ja) キャスター用車輪
JP2574935B2 (ja) 旋回キャスタ
JP2001124054A (ja) 全方向走行用車輪
JPH085371Y2 (ja) ハブユニット
CN207088891U (zh) 一种底盘上支撑结构
CN214451321U (zh) 行走底盘及叉车
CN214570478U (zh) 履带式旋转叉车

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011009

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees