JP3249424B2 - 光学式ロボット用接触センサ - Google Patents
光学式ロボット用接触センサInfo
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- JP3249424B2 JP3249424B2 JP07888597A JP7888597A JP3249424B2 JP 3249424 B2 JP3249424 B2 JP 3249424B2 JP 07888597 A JP07888597 A JP 07888597A JP 7888597 A JP7888597 A JP 7888597A JP 3249424 B2 JP3249424 B2 JP 3249424B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動装置に物体が
接触したことを検知する接触センサに関し、特に、産業
用ロボットや人間共存型作業ロボットのアームやハンド
などの可動部位に取り付けて他の物体との接触を検知し
て衝突を防止する為に用いる接触センサに関する。
接触したことを検知する接触センサに関し、特に、産業
用ロボットや人間共存型作業ロボットのアームやハンド
などの可動部位に取り付けて他の物体との接触を検知し
て衝突を防止する為に用いる接触センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行車両や工業用ロボットなど可
動装置が他の物体と衝突するのを防止するため、物体の
近接を検出する近接センサや接触を検知する接触センサ
として、超音波センサ、レーザセンサ、光電センサ、静
電容量センサなどがあった。しかし、これらの接触セン
サは、いずれも機器構成や信号処理が複雑で、センサシ
ステムの価格が高くなり、またセンシング範囲が狭いた
め、例えばロボットアーム全体をカバーするセンシング
が困難であり、さらに取付方法に制約が多く狭部や局面
への取付が困難である、等の問題があった。工場内の自
律走行車の運行や運搬台車の自動走行、また産業用ロボ
ットの自動運転など、人間や障害物を検出して衝突を自
動的に回避する要請はますます高まってきており、構成
が簡単で検出範囲が広く実用的な接触センサの開発が望
まれていた。
動装置が他の物体と衝突するのを防止するため、物体の
近接を検出する近接センサや接触を検知する接触センサ
として、超音波センサ、レーザセンサ、光電センサ、静
電容量センサなどがあった。しかし、これらの接触セン
サは、いずれも機器構成や信号処理が複雑で、センサシ
ステムの価格が高くなり、またセンシング範囲が狭いた
め、例えばロボットアーム全体をカバーするセンシング
が困難であり、さらに取付方法に制約が多く狭部や局面
への取付が困難である、等の問題があった。工場内の自
律走行車の運行や運搬台車の自動走行、また産業用ロボ
ットの自動運転など、人間や障害物を検出して衝突を自
動的に回避する要請はますます高まってきており、構成
が簡単で検出範囲が広く実用的な接触センサの開発が望
まれていた。
【0003】特に、産業用ロボットの教示作業では、人
間がロボットと直接に干渉し合う場面でありながら、ロ
ボットの動きが確定する前であるのでロボットのアーム
などが予想外の動きをすることがあり、危険を避けるた
めに作業者に格別の慎重さが要求され、多大な精神的負
担をかけていた。さらに、今後ますます需要が増大する
と予想される人間共存型作業ロボットにおいては、ロボ
ットが人間との接触をいち早く検知して事故を防止する
ため適切な接触センサの要望が大きく開発が望まれてい
た。
間がロボットと直接に干渉し合う場面でありながら、ロ
ボットの動きが確定する前であるのでロボットのアーム
などが予想外の動きをすることがあり、危険を避けるた
めに作業者に格別の慎重さが要求され、多大な精神的負
担をかけていた。さらに、今後ますます需要が増大する
と予想される人間共存型作業ロボットにおいては、ロボ
ットが人間との接触をいち早く検知して事故を防止する
ため適切な接触センサの要望が大きく開発が望まれてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の解決
しようとする課題は、産業用ロボットや人間共存型作業
ロボットのアームやハンドなど、可動装置の可動部位に
広範囲に取り付けて、他物体との接触を検知し衝突を防
止するために使用する、機器構成が簡単で実用的な接触
センサを提供することである。
しようとする課題は、産業用ロボットや人間共存型作業
ロボットのアームやハンドなど、可動装置の可動部位に
広範囲に取り付けて、他物体との接触を検知し衝突を防
止するために使用する、機器構成が簡単で実用的な接触
センサを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の接触センサは、物体に接触すると少なくと
も一部が撓むように形成した光ファイバを可動部位に取
り付けて、光ファイバの一端から光を入射し他端で射出
する光の強さを測定して、光ファイバが撓んで生ずる導
通光量の変化を検出することにより物体との接触を検知
するようにしたことを特徴とする。光ファイバは曲率に
より内部を伝搬する光の損失状況が変化し、一定の曲げ
半径以下では十分な光伝搬ができないようになる。本発
明の接触センサは、光ファイバを触れば撓むような、例
えば波状、リング状、コイル状、ジグザグ状などの形状
にセットしておいて、人や物がこの光ファイバに接触す
ると光ファイバの形状が歪んで光ファイバの少なくとも
一部の曲率が変化するため光の透過量が変化することを
利用したものである。可動部位の周囲に触れば光ファイ
バが撓むような状態で取り付けることにより、人が当該
可動部にぶつかる前に接触センサに接触して光ファイバ
が変形し近接したことを認識するので、可動部位の動き
を緊急に停止させて衝突を避けることができる。従っ
て、作業者は安心して作業に没頭することができる。な
お、この接触センサは物体との接触も同じように検出す
るから、衝突を避けることにより可動装置自身の損壊や
物体の損傷を回避することにも使用できる。
め、本発明の接触センサは、物体に接触すると少なくと
も一部が撓むように形成した光ファイバを可動部位に取
り付けて、光ファイバの一端から光を入射し他端で射出
する光の強さを測定して、光ファイバが撓んで生ずる導
通光量の変化を検出することにより物体との接触を検知
するようにしたことを特徴とする。光ファイバは曲率に
より内部を伝搬する光の損失状況が変化し、一定の曲げ
半径以下では十分な光伝搬ができないようになる。本発
明の接触センサは、光ファイバを触れば撓むような、例
えば波状、リング状、コイル状、ジグザグ状などの形状
にセットしておいて、人や物がこの光ファイバに接触す
ると光ファイバの形状が歪んで光ファイバの少なくとも
一部の曲率が変化するため光の透過量が変化することを
利用したものである。可動部位の周囲に触れば光ファイ
バが撓むような状態で取り付けることにより、人が当該
可動部にぶつかる前に接触センサに接触して光ファイバ
が変形し近接したことを認識するので、可動部位の動き
を緊急に停止させて衝突を避けることができる。従っ
て、作業者は安心して作業に没頭することができる。な
お、この接触センサは物体との接触も同じように検出す
るから、衝突を避けることにより可動装置自身の損壊や
物体の損傷を回避することにも使用できる。
【0006】特に、光ファイバを対象とする可動部位を
囲う円環状に配置してもよい。接触センサの形状を円環
状とし可動部位の周囲を取り囲むように配設することに
より、接触を防止したい可動部位が人や物体に近接すれ
ばそれを接触センサが検知し、実際に衝突する前に警報
を発生したり可動部位の運動を停止して事故を防止する
ことができる。接触センサは特に注意を要する可動部位
の全体を囲繞するように設置することができるので、事
故防止対策として極めて有効である。また、光ファイバ
を小さな曲率半径を有する螺旋状に形成して可動部位の
表面に当接するようにしてもよい。衝突すると危険な部
分に上記螺旋状に形成した光ファイバを設置しておけ
ば、衝突前に危険を察知して事故を防止することができ
る。なお、光ファイバは可動部位表面に当たる適当な数
の位置で留め具や接着剤を用いて固定するようにすれば
よい。
囲う円環状に配置してもよい。接触センサの形状を円環
状とし可動部位の周囲を取り囲むように配設することに
より、接触を防止したい可動部位が人や物体に近接すれ
ばそれを接触センサが検知し、実際に衝突する前に警報
を発生したり可動部位の運動を停止して事故を防止する
ことができる。接触センサは特に注意を要する可動部位
の全体を囲繞するように設置することができるので、事
故防止対策として極めて有効である。また、光ファイバ
を小さな曲率半径を有する螺旋状に形成して可動部位の
表面に当接するようにしてもよい。衝突すると危険な部
分に上記螺旋状に形成した光ファイバを設置しておけ
ば、衝突前に危険を察知して事故を防止することができ
る。なお、光ファイバは可動部位表面に当たる適当な数
の位置で留め具や接着剤を用いて固定するようにすれば
よい。
【0007】また、本発明の接触センサは、小さな曲率
半径を有する螺旋状に形成した光ファイバを、可撓性を
有する膜で挟んだ構造を有するようにすることができ
る。この接触センサは、可撓性膜表面を可動部位に貼付
し、表面側の可撓性膜に物体が接触したことを検出す
る。上記の接触センサは、物体と接触したときに光ファ
イバが損傷を受けにくくセンサの寿命が長くなる。ま
た、光ファイバ部分が予め適当な形状に形成されてい
て、そのまま必要箇所に貼付すればよい為、設置工作が
容易で熟練を要しないという利点を有する。なお、可撓
性膜の間にはシリコンなどの弾性体を充填して、光ファ
イバの一層の長寿命化と、接触時の衝撃の緩和を図るよ
うにしてもよい。上記本発明の接触センサは、機器構成
が簡単で信号処理が容易で、センサ自体が軽量であり、
経済的に製造することができる。また、狭部や曲面にも
取付可能である。さらに、光ファイバの変形度合いに応
じて光量変化量が変化するので、測定結果から接触の程
度を知ることができる。
半径を有する螺旋状に形成した光ファイバを、可撓性を
有する膜で挟んだ構造を有するようにすることができ
る。この接触センサは、可撓性膜表面を可動部位に貼付
し、表面側の可撓性膜に物体が接触したことを検出す
る。上記の接触センサは、物体と接触したときに光ファ
イバが損傷を受けにくくセンサの寿命が長くなる。ま
た、光ファイバ部分が予め適当な形状に形成されてい
て、そのまま必要箇所に貼付すればよい為、設置工作が
容易で熟練を要しないという利点を有する。なお、可撓
性膜の間にはシリコンなどの弾性体を充填して、光ファ
イバの一層の長寿命化と、接触時の衝撃の緩和を図るよ
うにしてもよい。上記本発明の接触センサは、機器構成
が簡単で信号処理が容易で、センサ自体が軽量であり、
経済的に製造することができる。また、狭部や曲面にも
取付可能である。さらに、光ファイバの変形度合いに応
じて光量変化量が変化するので、測定結果から接触の程
度を知ることができる。
【0008】上記の各接触センサは、工業用ロボットの
腕に取り付けて使用することができる。アームやハンド
等、ロボットの腕の作動範囲は広く、また動きは比較的
早いため、ロボット稼働中にロボットの近辺に立ち入っ
て作業しなければならない場合や人がうっかり可動範囲
内に入り込んだ場合などに、腕が動いて人がぶつかる可
能性がある。上記接触センサを腕にセットして、自動的
に衝突を回避するようにすれば、重大な事故を防止する
ために有効である。特に、産業用ロボットの教示作業を
行うときや人とロボットが共同して作業する人間共存型
作業ロボットにおける危険を避けるために有効である。
また、上記接触センサを走行車両の表面に適用してもよ
い。近年、無人で自律走行する搬送台車や牽引車を工場
内で使用することが普通になってきている。これら自律
走行車はそれぞれ予測される衝突事故を予め防ぐための
手段を備えて運行されているが、それでも全ての場合に
対応できるわけではない。そこで、車両が実際に他の物
体に激突する前に接触を検知して停止させるようにする
ことが望まれる。走行車両の他の物体に初めに接触しそ
うな部分の表面に上記接触センサを適用して、接触を検
知した時に衝突回避の行動をとることを可能にしたもの
である。
腕に取り付けて使用することができる。アームやハンド
等、ロボットの腕の作動範囲は広く、また動きは比較的
早いため、ロボット稼働中にロボットの近辺に立ち入っ
て作業しなければならない場合や人がうっかり可動範囲
内に入り込んだ場合などに、腕が動いて人がぶつかる可
能性がある。上記接触センサを腕にセットして、自動的
に衝突を回避するようにすれば、重大な事故を防止する
ために有効である。特に、産業用ロボットの教示作業を
行うときや人とロボットが共同して作業する人間共存型
作業ロボットにおける危険を避けるために有効である。
また、上記接触センサを走行車両の表面に適用してもよ
い。近年、無人で自律走行する搬送台車や牽引車を工場
内で使用することが普通になってきている。これら自律
走行車はそれぞれ予測される衝突事故を予め防ぐための
手段を備えて運行されているが、それでも全ての場合に
対応できるわけではない。そこで、車両が実際に他の物
体に激突する前に接触を検知して停止させるようにする
ことが望まれる。走行車両の他の物体に初めに接触しそ
うな部分の表面に上記接触センサを適用して、接触を検
知した時に衝突回避の行動をとることを可能にしたもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る接触センサ
を、図面を用い実施例に基づいて詳細に説明する。
を、図面を用い実施例に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例1】図1は本発明第1の実施例の接触センサを
多関節ロボットの腕に適用した例を示す斜視図である。
図中、参照番号1はロボットに付いていて各種工具を把
持して実際の作業をするロボットアームである。2は光
ファイバ、3は投光器、4は受光器、5はゴムなどの弾
性体で作成された支持台、6は光ファイバと支持台の接
点である。光ファイバ2は適当な曲率をもって螺旋状に
形成されたもので、支持台5を介してロボットアーム1
の周囲を囲繞する状態で取り付けられている。投光器3
と受光器4はロボットアーム1に固定されていて、それ
ぞれ光ファイバ2の先端に接続されている。
多関節ロボットの腕に適用した例を示す斜視図である。
図中、参照番号1はロボットに付いていて各種工具を把
持して実際の作業をするロボットアームである。2は光
ファイバ、3は投光器、4は受光器、5はゴムなどの弾
性体で作成された支持台、6は光ファイバと支持台の接
点である。光ファイバ2は適当な曲率をもって螺旋状に
形成されたもので、支持台5を介してロボットアーム1
の周囲を囲繞する状態で取り付けられている。投光器3
と受光器4はロボットアーム1に固定されていて、それ
ぞれ光ファイバ2の先端に接続されている。
【0011】投光器3から光ファイバ2の一端に光を入
射し、光ファイバ2を透過して他端から射出する光を受
光器4により測定する。物体が光ファイバ2に接触する
と、光ファイバ2の断面のつぶれや螺旋形状の変形など
により光ファイバ2の光路が変化し、光の透過量が変化
する。この変化を受光器4で検出することにより、物体
と光ファイバ2の接触を検知することができる。また、
光の透過量の変化度合いにより物体との接触の程度を推
定することも可能である。上記の構成によれば、ロボッ
トアーム全体を検出用光ファイバが覆っているので、物
体がロボットアームのどの部分に近接しても確実に検出
することができる。
射し、光ファイバ2を透過して他端から射出する光を受
光器4により測定する。物体が光ファイバ2に接触する
と、光ファイバ2の断面のつぶれや螺旋形状の変形など
により光ファイバ2の光路が変化し、光の透過量が変化
する。この変化を受光器4で検出することにより、物体
と光ファイバ2の接触を検知することができる。また、
光の透過量の変化度合いにより物体との接触の程度を推
定することも可能である。上記の構成によれば、ロボッ
トアーム全体を検出用光ファイバが覆っているので、物
体がロボットアームのどの部分に近接しても確実に検出
することができる。
【0012】本発明の接触センサは光ファイバの光透過
率が変形により変化することを利用するものであるの
で、機器構成が簡単で信号処理が容易であり、経済的に
製造することができる。また全体として極めて軽量に構
成でき、しかも対象とする領域全体を覆うように光ファ
イバを設置することにより、接近する物体の近づく方向
や部位によらずに検知できるようになる。なお、接近す
る物体の検出距離は光ファイバの曲率を調整することに
より容易に設定することができる。また、光ファイバの
透過光量を測定することにより接触の度合いも推定する
ことができる。本実施例では、光ファイバ2を螺旋状に
成形して検出領域全体にわたり一挙に接触を検出するよ
うにしたが、光ファイバを1周毎あるいは適当な巻き数
毎に分割して、各領域毎に投光器と受光器を設けて、物
体と接触した場所を特定できるようにしてもよい。ま
た、投光器と受光器は一体に構成されていると取付に便
利である。なお、光ファイバ2をポリ塩化ビニルやテフ
ロンなどの膜で被覆することにより光ファイバを保護す
ると共に、接触する物体との引っかかりを防止するよう
にしてもよい。
率が変形により変化することを利用するものであるの
で、機器構成が簡単で信号処理が容易であり、経済的に
製造することができる。また全体として極めて軽量に構
成でき、しかも対象とする領域全体を覆うように光ファ
イバを設置することにより、接近する物体の近づく方向
や部位によらずに検知できるようになる。なお、接近す
る物体の検出距離は光ファイバの曲率を調整することに
より容易に設定することができる。また、光ファイバの
透過光量を測定することにより接触の度合いも推定する
ことができる。本実施例では、光ファイバ2を螺旋状に
成形して検出領域全体にわたり一挙に接触を検出するよ
うにしたが、光ファイバを1周毎あるいは適当な巻き数
毎に分割して、各領域毎に投光器と受光器を設けて、物
体と接触した場所を特定できるようにしてもよい。ま
た、投光器と受光器は一体に構成されていると取付に便
利である。なお、光ファイバ2をポリ塩化ビニルやテフ
ロンなどの膜で被覆することにより光ファイバを保護す
ると共に、接触する物体との引っかかりを防止するよう
にしてもよい。
【0013】
【実施例2】図2は、本発明の別の実施例の接触センサ
を実施例1の説明と同じようにロボットの腕に適用した
例を示す斜視図である。本実施例では、光ファイバ2a
が小さな曲率半径をもって螺旋状に成形されており、そ
の両端にそれぞれ投光器3aと受光器4aが接続されて
いる。このように光ファイバ2aの曲率半径を小さくし
たため、ロボットの特定部分の表面に光ファイバ2aを
取り付けることができるようになり、ロボットアームの
特定の部分が物体と接触したことを検知することができ
るようになる。
を実施例1の説明と同じようにロボットの腕に適用した
例を示す斜視図である。本実施例では、光ファイバ2a
が小さな曲率半径をもって螺旋状に成形されており、そ
の両端にそれぞれ投光器3aと受光器4aが接続されて
いる。このように光ファイバ2aの曲率半径を小さくし
たため、ロボットの特定部分の表面に光ファイバ2aを
取り付けることができるようになり、ロボットアームの
特定の部分が物体と接触したことを検知することができ
るようになる。
【0014】
【実施例3】図3は、本発明の第3の実施例の接触セン
サをロボットの腕に適用した例を示す斜視図である。第
4図は一部切り欠いて表した光ファイバの部分の斜視図
である。本実施例では、光ファイバ73が小さな曲率半
径をもって螺旋状に成形されて、数列に分けて平面に配
列してある。光ファイバ73はゴムなどの弾性平板7
1、72の間に挟まれており、弾性平板の間にはシリコ
ンなどの弾性物体74が充填されている。このような構
成になっている光ファイバセンサ部7をロボットの表面
に貼付し、光ファイバ73の一端を投光器3bに接続
し、他端を受光器4bに接続する。本実施例では、光フ
ァイバを弾性平板と複合した光ファイバセンサ部7とし
て構成することにより、物体との接触による光ファイバ
の損傷を防ぐことができるうえ、ロボットへの取付が容
易になる利点を有する。なお、ファイバの系を小さくし
螺旋の曲率半径を小さくすることによりセンサ部の厚さ
を小さくすることも可能である。
サをロボットの腕に適用した例を示す斜視図である。第
4図は一部切り欠いて表した光ファイバの部分の斜視図
である。本実施例では、光ファイバ73が小さな曲率半
径をもって螺旋状に成形されて、数列に分けて平面に配
列してある。光ファイバ73はゴムなどの弾性平板7
1、72の間に挟まれており、弾性平板の間にはシリコ
ンなどの弾性物体74が充填されている。このような構
成になっている光ファイバセンサ部7をロボットの表面
に貼付し、光ファイバ73の一端を投光器3bに接続
し、他端を受光器4bに接続する。本実施例では、光フ
ァイバを弾性平板と複合した光ファイバセンサ部7とし
て構成することにより、物体との接触による光ファイバ
の損傷を防ぐことができるうえ、ロボットへの取付が容
易になる利点を有する。なお、ファイバの系を小さくし
螺旋の曲率半径を小さくすることによりセンサ部の厚さ
を小さくすることも可能である。
【0015】上記実施例による説明では、光ファイバを
螺旋状あるいは円環状に形成する場合について述べた
が、ジグザグの折り畳み形状を採用することもできる。
ジグザグ形状は小さな曲率半径を局部的に有するので変
形に対する感度が高く、またジグザグ状光ファイバを円
弧に形成してロボットアームに取り付けた場合に物体が
光ファイバの一部を押すとジグザグの頂点部の曲率が集
中して変化するので、接触の検出感度が向上する効果を
有する。また、上記説明では工業用ロボットの腕に本発
明の接触センサを適用した場合について述べているが、
ロボットの脚周りなど他の部位に取り付けて用いてもよ
いことはいうまでもなく、またロボットに限らず自走車
両などの移動体に適用して人や物との衝突の危険を回避
するようにすることもできる。
螺旋状あるいは円環状に形成する場合について述べた
が、ジグザグの折り畳み形状を採用することもできる。
ジグザグ形状は小さな曲率半径を局部的に有するので変
形に対する感度が高く、またジグザグ状光ファイバを円
弧に形成してロボットアームに取り付けた場合に物体が
光ファイバの一部を押すとジグザグの頂点部の曲率が集
中して変化するので、接触の検出感度が向上する効果を
有する。また、上記説明では工業用ロボットの腕に本発
明の接触センサを適用した場合について述べているが、
ロボットの脚周りなど他の部位に取り付けて用いてもよ
いことはいうまでもなく、またロボットに限らず自走車
両などの移動体に適用して人や物との衝突の危険を回避
するようにすることもできる。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明の接触
センサは、産業用ロボットや人間共存型作業ロボットの
アームやハンドなど、可動装置の可動部位に使用するこ
とにより、これら可動部が人や物体と衝突することを防
止することができる。
センサは、産業用ロボットや人間共存型作業ロボットの
アームやハンドなど、可動装置の可動部位に使用するこ
とにより、これら可動部が人や物体と衝突することを防
止することができる。
【図1】本発明の第1実施例の接触センサを多関節ロボ
ットの腕に適用した例を示す斜視図である。
ットの腕に適用した例を示す斜視図である。
【図2】第2実施例の接触センサを多関節ロボットの腕
に適用した例を示す斜視図である。
に適用した例を示す斜視図である。
【図3】第3実施例の接触センサを多関節ロボットの腕
に適用した例を示す斜視図である。
に適用した例を示す斜視図である。
【図4】第3実施例における光ファイバ部の一部切り欠
き斜視図である。
き斜視図である。
1 ロボットアーム 2 光ファイバ 3、3a、3b 投光器 4、4a、4b 受光器 5 支持台 6 光ファイバと支持台の接点 7 光ファイバセンサ部 71、72 弾性平板 73 光ファイバ 74 弾性物体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01V 8/16 G01V 9/04 F (56)参考文献 特開 平8−327748(JP,A) 特開 平8−216084(JP,A) 特開 平5−330401(JP,A) 実開 昭63−60591(JP,U) 実開 昭62−28655(JP,U) 実開 平1−155191(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 19/02 B25J 19/00 B25J 19/06 B60R 21/32 G01M 11/00 G01V 8/16
Claims (4)
- 【請求項1】 曲率が変化すると光透過率が変わるよう
に形成した弾性を有する連続した光ファイバであって、
曲率半径が可動部位の幅より小さな螺旋状に形成して可
動部位の表面に当接するように配置して物体に接触する
と少なくとも一部の曲率が変化するようにした光ファイ
バと、該光ファイバの一端から光を入射し他端で射出す
る光の強さを測定する信号処理部とを備え、物体が該可
動部位に接触する前に該光ファイバが撓んで生ずる透過
光量の変化を検出することにより物体との接触を検知す
るようにした可動装置の接触センサ。 - 【請求項2】 曲率半径が可動部位の幅より小さな螺旋
状に形成した連続した光ファイバを可撓性を有する膜で
挟んだ構造を有する接触センサであって、可動装置の可
動部位に貼付し、該光ファイバの一端から光を入射して
他端から出射する光の減衰量を測定することにより、セ
ンサ表面に物体が接触したことを検出する可動装置用接
触センサ。 - 【請求項3】 前記可動装置の可動部位がロボットの腕
であることを特徴とする請求項1または2記載の接触セ
ンサ。 - 【請求項4】 前記可動部位が走行車両の表面であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の接触センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07888597A JP3249424B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 光学式ロボット用接触センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07888597A JP3249424B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 光学式ロボット用接触センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249785A JPH10249785A (ja) | 1998-09-22 |
JP3249424B2 true JP3249424B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=13674276
Family Applications (1)
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