JP3249085B2 - 浴 室 - Google Patents

浴 室

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JP3249085B2
JP3249085B2 JP13925398A JP13925398A JP3249085B2 JP 3249085 B2 JP3249085 B2 JP 3249085B2 JP 13925398 A JP13925398 A JP 13925398A JP 13925398 A JP13925398 A JP 13925398A JP 3249085 B2 JP3249085 B2 JP 3249085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工性の向上を図
った浴室に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニットバスとして知られる浴室は、浴
槽を有する防水パンの周縁部に壁パネルを配設して組み
立てられるようになっている。このような浴室において
は、上記壁パネルの一部を収納パネルとすることによ
り、機能性や意匠性を向上させる試みがなされている。
この収納パネルは、金属板を主体とした壁パネルと異な
り、例えばFRP等の合成樹脂の成型品からなり、側部
に矢形状等の抜け止め形状が作れないため、壁パネルの
側部に隣り合わせで取付ける場合に、その取付構造が問
題となる。
【0003】このため、例えば特開平9−317064
号公報に記載されているように、収納パネルの側部を外
側にL形に曲折した曲折部の内側に枠材を設け、この枠
材にフレームをネジで固定し、このフレームに弾性係止
片を設け、この弾性係止片と収納パネルの曲折部端面と
の間に形成された隙間に壁パネルの側部を嵌入して、そ
の側部先端を弾性係止片で係止するようにした収納パネ
ルの取付構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浴室に
上記収納パネルの取付構造を適用した場合、防水性が問
題となるため、壁パネルと収納パネルとの境界に浴室内
側からコーキング材であるシリコンを充填して仕上げる
必要があった。そして、この仕上げには、技術と熟練を
要するため、仕上りにバラツキが生じたり、施工に多く
の時間がかかるといった問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、収納パネルと壁
パネルの間の水密構造が簡単に得られ、施工性の向上が
図れる浴室を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
係る発明は、浴槽を一体または別体で有する防水パンの
周縁部に壁パネルを配設してなる浴室であって、上記壁
パネルの少なくとも一部を収納パネルとし、この収納パ
ネルの少なくとも一方の側部に浴室外方向へ延出した延
出部を設けると共にこの延出部の内側に沿って溝部を設
、隣り合う収納パネルの延出部と壁パネルの側部とに
跨ってこれらを背面側から取り囲んで水密に接続する
面略U字状の長尺の水密部材を設け、該水密部材の一側
部は上記収納パネルの溝部に挿入されて保持される保持
部を有し、水密部材の他側部は収納パネルに取付けられ
る組立フレームに係合支持される支持受部を有している
ことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、浴槽を一体または
別体で有する防水パンの周縁部に壁パネルを配設してな
る浴室であって、上記壁パネルに直交状もしくは所定の
角度で隣り合うパネルを収納パネルとし、この収納パネ
ルの少なくとも壁パネル側の側部に浴室外方向へ延出し
た延出部を設けると共にこの延出部の内側に沿って溝部
を設け、隣り合う収納パネルの延出部と壁パネルの側部
とに跨ってこれらを背面側から取り囲んで水密に接続す
断面略C字状の長尺の水密部材を設け、該水密部材の
一側部は上記収納パネルの延出部を挟持して保持する保
持部を有し、水密部材の他側部は収納パネルに取付けら
れる組立フレームに係合支持される支持受部を有してお
り、収納パネルと壁パネルの隙間に目地部材を嵌入して
なることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面
に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態である
浴室を示す斜視図、図2は図1のA−A線拡大断面図、
図3は水密部材を示す図で、(a)は直線用水密部材の
断面図、(b)はコーナー用水密部材の断面図、図4は
図2のBーB線概略断面図、図5は図1のC−C線拡大
断面図である。
【0010】図1において、1はユニットバスである浴
室で、この浴室1は、浴槽2および洗い場3を有する防
水パン4と、この防水パン4の周縁部に配設される壁パ
ネル5とにより主要部が組み立てられるように構成され
ている。壁パネル5の建付後、壁パネル5の上端部に天
井パネル6が取付けられる。防水パン4としては、浴槽
2を一体で有するものであってもよく、または浴槽2を
別体で有するものであってもよい。すなわち、浴槽2と
洗い場3が一体形成されているもの、浴槽2と洗い場3
が別体で分割可能に形成されているもの、あるいは浴槽
の設置スペースおよび洗い場を有する防水パンであって
その浴槽の設置スペースに浴槽を別体で取付けるように
したものであってもよい(図示省略)。
【0011】上記壁パネル5は、例えば金属板により方
形に形成されている。上記金属板としては、例えばステ
ンレス板であってもよく、あるいは表面をコーティング
した鉄板等であってもよい。金属板の裏面には、補強と
断熱のために補強材(例えば石膏ボード)と断熱材(例
えば発泡スチロール)が積層されていてもよい。壁パネ
ル5の上部(上片部)、下部(下片部)および左右の側
部(側片部)7は、図2に示すように、浴室外方向(後
方)へ略直角に曲折され、側部7の先端にはこれを更に
内側に折り返すことにより抜け止めとしての矢形状の係
止部8が形成されている。
【0012】上記壁パネル5の少なくとも一部は、収納
パネル9とされている。すなわち、少なくとも一枚分の
壁パネル5に代えて収納パネル9が取付けられる。この
収納パネル9は、例えばSMC成形法等で成形されたF
RP等の合成樹脂(プラスチック)の成型品からなって
いる。収納パネル9には、シャンプーや石鹸等を載置収
納する収納棚10、照明器具11、鏡12、水洗金具1
3やシャワー14等が設けられている。
【0013】上記収納パネル9の周縁部には、図2また
は図5に示すように、浴室外方向へ延出した補強用のリ
ブ15が一体形成されている。このリブ15は、一体が
良いが、別体でも構わない。このリブ15は、上リブ1
5a、下リブ15bおよび左右の側リブ15cからなっ
ている。また、収納パネル9の少なくとも一方の側部、
図示例では左右両方の側部には、浴室外方向へ延出した
延出部16が一体もしくは一体的に設けられている。こ
の延出部16は、収納パネル9の側部にその長手方向に
連続した断面L字状に一体形成されていることが好まし
い。
【0014】また、収納パネル9の裏面側部には、上記
延出部16の内側に沿って溝部17が設けられている。
上記延出部16は、収納パネル9の側リブ15cよりも
外側に所定距離離間して側リブ15cと平行に形成され
ており、この側リブ15cと延出部16の間に所定の隙
間からなる上記溝部17が浴室外側に開放して形成され
ている。上記延出部16は、側リブ15cよりも延出長
さを短くして形成されていることが好ましい。
【0015】上記収納パネル9の溝部17には、これに
沿って長尺の水密部材18の一部が挿入されて保持さ
れ、収納パネル9の延出部16と隣り合う壁パネル5の
側部7が上記水密部材18によって保持されるようにな
っている。この水密部材18は、隣り合う収納パネル9
の延出部16と壁パネル5の側部7を水密に接続する機
能、すなわち水密のジョイント材としての機構を有して
いる。具体的には、上記水密部材18は、直線状(面
一)もしくは略直線状(略面一)に並設されて隣り合う
収納パネル9と壁パネル5の間に用いられる直線用水密
部材18Aと、直交状もしくは所定の角度で並設されて
隣り合う収納パネル9と壁パネル5の間に用いられるコ
ーナー用水密部材18Bとからなる。
【0016】直線用およびコーナー用の水密部材18
A,18Bは、何れも、隣り合う収納パネル9の延出部
16と壁パネル5の側部(側片部)7に跨がってこれら
を背面側から取り囲み、収納パネル9と壁パネル5の間
を通って浴室内側から浴室外側へ漏れようとする水をせ
き止める断面形状(断面略U字状もしくは断面略C字
状)に硬質の合成樹脂により形成されており、一側部1
8aは収納パネル9の溝部17に挿入されて保持される
保持部19とされ、他側部18bには壁パネル5の側部
7を挿入した時にその係止部8を係止する受部20が一
体もしくは一体的に設けられている。
【0017】上記直線用水密部材18Aは、収納パネル
9の延出部16と壁パネル5の側部7を面接触で接合し
た状態に保持するために、一側部18aと他側部18b
の間隔の狭い断面略U字状に形成されており、一側部1
8aには、収納パネル9の溝部17に挿入された時に保
持力と水密性を確保するために軟質の合成樹脂からなる
フィン(ひれ)21が両面に複数条ずつ一体的に設けら
れて保持部19とされている。上記フィン21は、溝部
17に挿入しやすいが抜けにくい形状例えば矢印状に設
けられていることが好ましい。また、上記一側部18a
の後端には、後述する如く収納パネル9の裏面側部に取
付けられる直線用の組立フレーム31Aに当接すべく延
出した抜け止めとしての突出部22が設けられている。
【0018】直線用水密部材18Aにおける他側部18
bの先端には、直線用組立フレーム31Aの先端部に係
合支持される支持受部23が形成されている。また、他
側部18bの先端には、壁パネル5の側部7との間を水
密にシールするための軟質の合成樹脂からなるフィン2
4が設けられている。これにより、直線用水密部材18
Aは、収納パネル9の延出部16と壁パネル5の側部7
との面接触した部分を毛細管現象により通って浴室内側
から浴室外側へ漏れようとする水を水密にせき止め、せ
き止められた水は自重で下方の上記面接触部分を通って
再び浴室内側へ戻されるようになっている。
【0019】コーナー用水密部材18Bは、上記直線用
水密部材18A側を基準として配置される収納パネル9
の寸法誤差をコーナー側で吸収するために、一側部18
aと他側部18bの間隔が広い断面略C字状に形成され
ており、直交状に隣り合う収納パネル9の延出部16と
壁パネル5の側部7との間に形成される隙間には合成樹
脂性の長尺の目地部材25が浴室内側から嵌入装着され
るようになっている。このコーナー用水密部材18Bに
おいては、収納パネル9のコーナー側の溝部17に挿入
される一側部18aとの間で収納パネル9の延出部16
を挟持するための補助片部26を有し、これらの平行な
一側部18aと補助片部26により保持部19が構成さ
れている。
【0020】上記目地部材25は、隣り合う収納パネル
9と壁パネル5の浴室内側正面縁部に跨がって水密に当
接される覆い部25aと、この覆い部25aの裏側に一
体もしくは一体的に設けられ収納パネル9と壁パネル5
の隙間に水密に嵌入される嵌入部25bとを有してい
る。上記コーナー用水密部材18Bの一側部18aと補
助片部26の対向面には、保持力と水密性を確保するた
めに軟質の合成樹脂材27が設けられている。また、上
記一側部18aの後端には、後述する如く収納パネル9
の裏面側部に取付けられるコーナー用の組立フレーム3
1Bに当接すべく延出した抜け止めとしての突出部28
が設けられている。
【0021】コーナー用水密部材18Bにおける他側部
18bの先端には、コーナー用組立フレーム31Bの先
端部に係合支持される支持受部29が形成されている。
また、他側部18bの先端には、壁パネル5の側部7と
の間を水密にシールするための軟質の合成樹脂からなる
フィン30が設けられている。これにより、コーナー用
水密部材18Bは、収納パネル9の延出部16と壁パネ
ル5の側部7との間の目地部材25で塞がれた部分を通
って浴室内側から浴室外側へ漏れようとする水を水密に
せき止め、せき止められた水は自重で下方の上記目地部
材25で塞がれた部分を通って再び浴室内側へ戻される
ようになっている。
【0022】上記収納パネル9には、直線用およびコー
ナー用の水密部材18A,18Bを取付けた後、裏面両
側部に直線用およびコーナー用の組立フレーム31A,
31Bが固着具であるネジ32で取付固定される。直線
用組立フレーム31Aは断面略L字状に形成されてお
り、コーナー用組立フレーム31Bは断面略J字状に形
成されている。これらの組立フレーム31A,31B
は、収納パネル9および壁パネル5を防水パン4の周縁
部のパネル置き面33に立設保持するため、およびパネ
ルの強度アップのために用いられている。
【0023】上記直線用およびコーナー用の組立フレー
ム31A,31Bを防水パン4の周縁部における所定位
置に位置決め保持するために、防水パン4の周縁部に形
成されたパネル置き面33上には、直線用およびコーナ
ー用の固定ピース34A,34Bがネジ35でそれぞれ
取付固定されている。コーナー用固定ピース34Bは、
図4にも示すように、コーナー用水密部材18Bの下端
を受ける受け面36およびコーナー用組立フレーム31
Bのコーナー部分の下側内面に係合する立上り部37を
有し、この立上り部37の内側下方(受け面36および
パネル置き面33を含む)にはコーナー用水密部材18
Bの下端を水密にシールするためのシリコン38が充填
されている。このシリコン38にコーナー用水密部材1
8Bの下端を差し込む(埋め込む)ことにより、この水
密部材18Bの下端がシールされる。
【0024】直線用固定ピース34Aは、図6にも示す
ように、コーナー用固定ピース34Bと同様に、直線用
水密部材18Aの下端を受ける受け面39および直線用
組立フレーム31Aの先端側下側内面に係合する立上り
部40を有し、この立上り部40の内側下方(受け面3
9およびパネル置き面33を含む)には直線用水密部材
18Aの下端を水密にシールするためのシリコン(図示
省略)が充填されている。図示例の浴室1においては、
防水パン4のパネル置き面33に浴槽2側と洗い場3側
に高低差(段差)があるため、浴槽側と洗い場側の境界
に上記立上り部40が位置するように浴槽側のパネル置
き面33aに上記直線用固定ピース34aが取付けられ
ている。
【0025】壁パネル5が浴槽側のパネル置き面33a
に載置されるのに対し、収納パネル9は洗い場側のパネ
ル置き面33bに載置されるようになっている。そし
て、浴槽側のパネル置き面33aと洗い場側のパネル置
き面33bとの間を結ぶ立上り面41と、収納パネル9
の端面との隙間Sには、シリコン42が充填されて水密
にシールされる。収納パネル9を防水パン4のパネル置
き面33に位置決め保持するために、図5にも示すよう
に、パネル置き面33にはピン例えば割ピン43が立設
され、収納パネル9の下リブ15bにはその割ピン43
が嵌合する孔部44が設けられている。
【0026】防水パン4の周縁部に配置された収納パネ
ル9および壁パネル5の裏面上縁部には組立フレーム固
定材47がネジ46で取付けられ、収納パネル9および
壁パネル5の上端部には天井パネル6を取付けるために
方形に組まれた天井回り縁45が取付けられる。なお、
防水パン4の周縁部には、収納パネル9および壁パネル
5の浴室内側下縁部との間にシリコン49を充填するた
めの段部50が形成されており、収納パネル9および壁
パネル5の組み付け後にその段部50にシリコン49を
充填して水密にシールするようになっている。
【0027】次に、以上の構成からなる浴室の作用およ
び組立方法について述べる。浴槽2および洗い場3を有
する防水パン4の周縁部に壁パネル5を配設して浴室1
を組み立てる場合、一部の壁パネル5に代えて使用され
る収納パネル9の側部には、浴室外方向へ延出した延出
部16およびこの延出部16の内側に沿った溝部17が
設けられている。この収納パネル9の裏面の溝部17に
水密部材18A,18Bの一側部18aを挿入して保持
すると共に収納パネル9の裏面側部に組立フレーム31
A,13Bを組み付けて予め一体的にしておく。
【0028】次に、この収納パネル9、水密部材18
A,18Bおよび組立フレーム31A,31Bを一体化
したものを防水パン4の周縁部に立設した後、上記収納
パネル9と隣り合う壁パネル5の側部7を上記水密部材
18A,18Bに嵌入保持させればよく、これにより浴
室1を簡単に組み立てることができ、施工性の向上が図
れる。この場合、水密部材18A,18Bの一側部18
aを収納パネル9の裏面側部の溝部17に挿入して保持
し、収納パネル9の延出部16と上記水密部材18A,
18Bの他側部18bの間に壁パネル9の側部7を嵌入
させて保持するように構成されているため、隣り合う収
納パネル9の延出部16と壁パネル5の側部7を確実に
接合することができる。また、直線用水密部材18Aの
一側部18aにあっては、収納パネル9の溝部16に挿
入されて摩擦抵抗で保持される保持部19とされ、コー
ナー用水密部材18Bの一側部18bにあっては、収納
パネル9の延出部16を挟持して保持される保持部19
とされているため、収納パネル9に対して水密部材18
A,18Bを予め確実且つ容易に取付けて保持しておく
ことができ、水密部材18A,18Bが勝手に脱落する
おそれがなく、信頼性の向上が図れる。
【0029】更に、上記水密部材18A,18Bによ
り、隣り合う収納パネル9の延出部16と壁パネル5の
側部7が裏側から水密に取り囲まれて保持されるため、
収納パネル9と壁パネル5の隙間を通って浴室内側から
浴室外側へ漏れようとする水を水密部材18A,18B
によりせき止めることができてそれ以上外部に漏水させ
ることがなく、また、せき止めた水は自重で下方の隙間
から再び浴室内側へ戻すことができる。従って、直線状
に隣り合う収納パネル9と壁パネル5の間には浴室内側
からコーキング材であるシリコンを充填する必要がな
く、収納パネル9と壁パネル5の間の水密構造が簡単に
得られ、施工性の向上が図れると共に外観の向上も図れ
る。また、直交状もしくは所定の角度で隣り合う収納パ
ネル9と壁パネル5においては、これらの間の隙間に目
地部材25を浴室内側から嵌入すれば良く、収納パネル
9と壁パネル5の間の水密構造が簡単に得られ、施工性
の向上が図れると共に外観の向上も図れる。
【0030】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、コーナー用水密部材
18Bとしては、図7に示すように形成されていてもよ
い。このコーナー用水密部材18Bは、収納パネル9の
溝部17に挿入される一側部18aと、この一側部18
aとの間で収納パネル9の延出部16を収容するため
の、延出部16よりも幅の大きい溝51を形成する補助
片部52と、この補助片部52に設けられ、上記延出部
16を上記一側部18aに押圧すると共に補助片部52
と延出部16の間を水密にシールする軟質の合成樹脂か
らなるフィン53とを備えている。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0032】(1)請求項1に係る発明によれば、浴槽
を一体または別体で有する防水パンの周縁部に壁パネル
を配設してなる浴室であって、上記壁パネルの少なくと
も一部を収納パネルとし、この収納パネルの少なくとも
一方の側部に浴室外方向へ延出した延出部を設けると共
にこの延出部の内側に沿って溝部を設け、隣り合う収納
パネルの延出部と壁パネルの側部とに跨ってこれらを背
面側から取り囲んで水密に接続する断面略U字状の長尺
水密部材を設け、該水密部材の一側部は上記収納パネ
ルの溝部に挿入されて保持される保持部を有し、水密部
材の他側部は収納パネルに取付けられる組立フレームに
係合支持される支持受部を有しているため、収納パネル
と壁パネルの間の水密構造が簡単に得られ、施工性の向
上が図れる。
【0033】(2)請求項2に係る発明によれば、浴槽
を一体または別体で有する防水パンの周縁部に壁パネル
を配設してなる浴室であって、上記壁パネルに直交状も
しくは所定の角度で隣り合うパネルを収納パネルとし、
この収納パネルの少なくとも壁パネル側の側部に浴室外
方向へ延出した延出部を設けると共にこの延出部の内側
に沿って溝部を設け、隣り合う収納パネルの延出部と壁
パネルの側部とに跨ってこれらを背面側から取り囲んで
水密に接続する断面略C字状の長尺の水密部材を設け
該水密部材の一側部は上記収納パネルの延出部を挟持し
て保持する保持部を有し、水密部材の他側部は収納パネ
ルに取付けられる組立フレームに係合支持される支持受
部を有しており、収納パネルと壁パネルの隙間に目地部
材を嵌入してなるため、直交状もしくは所定の角度で隣
り合う収納パネルと壁パネルを水密に且つ確実に接続す
ることができ、収納パネルと壁パネルの間の水密構造が
簡単に得られ、施工性の向上が図れる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である浴室を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】水密部材を示す図で、(a)は直線用水密部材
の断面図、(b)はコーナー用水密部材の断面図であ
る。
【図4】図2のBーB線概略断面図である。
【図5】図1のC−C線拡大断面図である。
【図6】防水パンの段差部における壁パネルと収納パネ
ルの組み付け状態を示す正面図である。
【図7】コーナー部の他の構造を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗い場 4 防水パン 5 壁パネル 8 係止部 9 収納パネル 16 延出部 17 溝部 18,18A,18B 水密部材 19 保持部 20 受部 25 目地部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−317183(JP,A) 特開 平9−328844(JP,A) 実開 昭59−113415(JP,U) 実開 平7−38323(JP,U) 実開 昭61−8212(JP,U) 実開 昭58−181813(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 1/12 E04B 1/684 E04B 2/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽を一体または別体で有する防水パン
    の周縁部に壁パネルを配設してなる浴室であって、上記
    壁パネルの少なくとも一部を収納パネルとし、この収納
    パネルの少なくとも一方の側部に浴室外方向へ延出した
    延出部を設けると共にこの延出部の内側に沿って溝部を
    設け、隣り合う収納パネルの延出部と壁パネルの側部と
    に跨ってこれらを背面側から取り囲んで水密に接続する
    断面略U字状の長尺の水密部材を設け、該水密部材の一
    側部は上記収納パネルの溝部に挿入されて保持される保
    持部を有し、水密部材の他側部は収納パネルに取付けら
    れる組立フレームに係合支持される支持受部を有してい
    ことを特徴とする浴室。
  2. 【請求項2】 浴槽を一体または別体で有する防水パン
    の周縁部に壁パネルを配設してなる浴室であって、上記
    壁パネルに直交状もしくは所定の角度で隣り合うパネル
    を収納パネルとし、この収納パネルの少なくとも壁パネ
    ル側の側部に浴室外方向へ延出した延出部を設けると共
    にこの延出部の内側に沿って溝部を設け、隣り合う収納
    パネルの延出部と壁パネルの側部とに跨ってこれらを背
    面側から取り囲んで水密に接続する断面略C字状の長尺
    水密部材を設け、該水密部材の一側部は上記収納パネ
    ルの延出部を挟持して保持する保持部を有し、水密部材
    の他側部は収納パネルに取付けられる組立フレームに係
    合支持される支持受部を有しており、収納パネルと壁パ
    ネルの隙間に目地部材を嵌入してなることを特徴とする
    浴室。
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