JP3248658B2 - 保守システム及び遠隔保守方式及び遠隔保守システム - Google Patents

保守システム及び遠隔保守方式及び遠隔保守システム

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JP3248658B2
JP3248658B2 JP26992894A JP26992894A JP3248658B2 JP 3248658 B2 JP3248658 B2 JP 3248658B2 JP 26992894 A JP26992894 A JP 26992894A JP 26992894 A JP26992894 A JP 26992894A JP 3248658 B2 JP3248658 B2 JP 3248658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は通信回路を介してユー
ザシステムの保守を行う遠隔保守システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の遠隔保守システムにおける保守対
象システムの情報管理は、遠隔保守システムの管理番号
であるユーザ識別子を用いるか、あるいは、ユーザシス
テムのCPUシステム番号で行っている。また、回線接
続時の保守対象(ユーザシステム)確認は、ユーザ識別
子と接続時のパスワードや回線番号を利用したコールバ
ック等により行っている。図32は、従来の保守対象確
認時の手順を示す図である。図32(a)はパスワード
によるユーザ照合の手順である。まず、ユーザシステム
より接続要求を保守センタに送り出す。(1) 続いて、ユーザ識別子を保守センタに送る。(2) 次に、保守センタでは、送られたユーザ識別子を用いて
ユーザ管理情報を参照し、ユーザの照合を行う。(3) 次に、保守センタでは正当なユーザであることを照合す
るために、パスワードを要求する。(4) そのパスワード要求に基づいて、ユーザシステムはパス
ワードを保守センタに送信する。(5) 保守センタでは送信されたパスワードをユーザ管理情報
と照合する。(6) 正当なユーザであることを確認した後、保守サービスを
開始する。(7) 以上がパスワードによるユーザ照合の手順である。ま
た、図32(b)はコールバック方式による保守対象ユ
ーザシステムの対象確認の手順である。まず、ユーザシ
ステムは、保守センタに対して接続要求を送り出す。
(1) 保守センタでは、接続要求を受け取ると接続待ち指示を
出す。(2) ユーザシステムでは接続待ち指示を受けて、保守センタ
からのコールバック待ちになる。(3) この間保守センタでは、ユーザ管理情報を参照してユー
ザ照合を行う。(4) ユーザ管理情報よりユーザシステムの回線番号を用いて
接続要求をユーザシステムに対して送り出す。(5) この接続要求に対してユーザシステムが接続応答を返す
と(6)、 保守センタでは保守サービスを開始する。(7) すなわち、このコールバック方式においては、保守セン
タが管理しているユーザ管理情報に登録されている回線
番号を用いて接続要求を出した場合に接続応答を返すこ
とによって、正当なユーザであると見なされ、保守サー
ビスを受けることができる。この方法では、保守対象の
ユーザシステムの確認はCPUシステム番号によって行
われているが、CPUシステム番号は何らかの理由でC
PU交換が発生した場合に変更されてしまう。また、回
線番号によるコールバックは保守対象のユーザシステム
が移転する場合に回線番号が変わってしまうという不都
合があった。このような事象が発生すると、管理情報の
整合性を保証するための人手による作業が発生するだけ
でなく、変更確認においてもコールバック等の確認を必
要とするという問題点があった。
【0003】図33は従来の障害発生から保守センタに
よる修復までの手順を示す流れ図である。図にそって説
明する。まず、ユーザシステムにおいて障害が発生する
と、保守解析情報がセーブされる。その後、保守センタ
に対して障害発生が通報される。通報時には、まず、定
型的な解析情報が保守センタに対して送信される。保守
センタでは受信した解析情報を用いて一次解析を行い、
さらに、一次解析の結果に基づいてより詳細な資料を採
取する。採取した詳細資料を用いて分析を行い、修復方
法をユーザシステムに対して指示する。ユーザシステム
では、指示された方法を用いて修復を行う。このような
障害通報における保守解析情報は、保守センタにとって
必要不可欠の情報であるが以下の理由により必要最低限
の情報を抽出し、通報時に添付していた。 (1)回線費用の軽減を図る。 (2)障害通報時に停止する業務の再開を急ぐために短
時間で通報を完了させる。 一方、ソフトウェア障害の様に多種多様な障害を扱う場
合、一様に抽出された情報では根本的な原因追及には情
報が不足し、遠隔保守で解析できる障害の範囲に制約が
発生するという問題点があった。
【0004】また、通常、NTTの回線を利用する場
合、回線契約時に回線費用の負担は発呼側か着呼側か一
方に決定されてしまう。保守センタの様に多種多様な相
手や多種多様なサービスを提供しなければならない場
合、用途に応じて複数の回線を必要とすることがあっ
た。きめ細かなサービスを提供するには1本の回線を多
用途に利用できるようにする必要があった。
【0005】図34は、特開平3−85646号公報に
開示された遠隔保守システムのブロック図である。図に
おいて、901は情報処理システム、902はサービス
プロセッサ、903は機種タイプ保持手段、904及び
905は通信制御手段、906は遠隔保守センタ、90
7は通信回線である。この従来例は情報処理システム9
01が機種タイプ保持手段903に機種情報を持ち、そ
の機種情報を遠隔保守センタ906に渡すことによって
機種に応じた保守制御が確実に受けられるという遠隔保
守システムである。この従来例によれば、例えば、機種
の判別を誤って適切な遠隔保守サービスを受けられない
という問題点は解決されている。ところが、機種タイプ
保持手段903は機種毎の識別情報は持っているが、個
々の情報処理システムに対してユニークな識別子を設け
てはいない。すなわち、このシステムは、個々の情報処
理システムを管理するというシステムではない。
【0006】図35は特開平5−14576号公報に開
示されたファクシミリリモートサービスシステムを適用
したファクシミリ装置のブロック図である。図におい
て、911はファクシミリ装置、912はCPU、91
3はROM、914はRAM、915は操作部、916
はスキャナ、917はプロッタ、918はDTMFレシ
ーバ、919はNCU、920はモデム、921はバス
である。この従来例はファクシミリリモートサービスシ
ステムにおいてファクシミリ装置でリモートサービス用
のIDコードを登録し、サービスセンタから同一のリモ
ートサービスIDが入力された場合にのみファクシミリ
装置内部のRAM914に記憶された情報、例えば、通
信履歴情報や内部設定情報をサービスセンタに送信する
という方式を取ることによって、ファクシミリ装置内の
情報が他社に漏洩することを防止する目的を持つもので
ある。従って、ファクシミリ装置毎にユニークなIDを
用いるリモート保守システムではあるが、そのリモート
サービスIDを用いて、サービスセンタからより付加価
値の高い個別の保守情報を得ることを目的としたもので
はない。
【0007】図36は特開昭63−300328号公報
に開示された遠隔保守方式のブロック図である。図にお
いて、912は中央処理装置、931はログ収集手段、
932は自動通報判定手段、941はセンタ呼出し手
段、942は通報送出手段である。また、961から9
69は周辺装置であり、それぞれ障害検出手段971か
ら979を備えている。この従来例では周辺装置に障害
が発生した場合、障害検出手段を用いて発生した障害を
検出し、ログ収集手段が収集したログ情報を解析するこ
とによって、遠隔保守センタに対する障害通知を行うか
どうかの判定を自動通報判定手段932が行うことを特
徴としている。
【0008】図37は特開昭60−181940号公報
に開示されたリモート保守方式のブロック図である。図
において、953はフロッピーディスク、954はコン
ソール、955は保守試験制御部、956は操作制御
部、957は転送制御部である。この従来例では保守に
関する処理に伴ってやり取りされる一連の情報の内、予
め指定されたものを選択してコンソールに出力する手段
を設けたものである。これにより、解析に必要な情報の
みが選択されるので、転送時間が短縮され、また、デー
タの蓄積が効率的になるという長所を備えたものである
が、選択の基準は解析に必要な情報かどうかであり、使
用する通信回線等は考慮されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点を解消するためになされたものであり、以下の
各点を目的としている。 (1)保守対象のユーザシステムの確認に筐体情報を用
いることにより、接続時のプロトコルを簡略化する。さ
らに、ユーザ情報の管理においてユーザシステムの更新
履歴の連続性を保つ。 (2)保守センタへの解析情報を細分化し、選択可能と
することにより、多種多様な障害に対応できる遠隔保守
方式を得る。 (3)回線接続において、必要に応じて一時切断するこ
とが可能な遠隔保守システムを得る。また、ユーザシス
テムからの折り返し接続が可能な遠隔保守システムを得
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の保守システム
は以下のユーザシステムとセンタシステムを備えたこと
を特徴とする。 (a)以下の要素を備えたユーザシステム (a1)ユーザシステムの管理情報を記憶する管理情報
記憶部、(a2)上記管理情報をチェックすることによ
りシステムの正当性を判定する正当性判定部、(a3)
上記正当性判定部の判定結果に基づいて、センタシステ
ムにユーザシステムの情報を送信する情報送信部、 (b)以下の要素を備えたセンタシステム (b1)保守の対象となるユーザシステムの情報を記憶
する情報登録部、(b2)上記情報送信部により送信さ
れた情報を受信し、情報登録部に記憶された情報と照合
する照合部、(b3)上記照合部の照合結果に基づい
て、ユーザシステムの保守を開始する保守部。
【0011】上記管理情報記憶部は、ユーザシステム本
体の一部として存在し、システム構成の変更及びシステ
ムを構成する部品の変更により変更されることがない筐
体管理情報を記憶することを特徴とする。
【0012】上記情報送信部は、ユーザシステムのシス
テム構成情報を送信し、上記情報登録部は、受信したシ
ステム構成情報を記憶し、上記保守部は記憶されたシス
テム構成情報を参照してユーザシステムの保守を実行す
ることを特徴とする。
【0013】また、この発明の遠隔保守方式は、保守解
析情報を基本情報と複数の補足情報に分割して収集する
収集手段と、複数の補足情報の中から転送する補足情報
を選択する選択手段と、基本情報と選択された補足情報
を回線を用いて保守センタに転送する転送手段を備えた
ことを特徴とする。
【0014】上記選択手段は、転送手段が使用する回線
の種別に応じて転送する補足情報を選択することを特徴
とする。
【0015】上記収集手段は、収集した補足情報の目録
を作成し、上記転送手段は目録を保守センタに転送する
ことを特徴とする。
【0016】上記目録は、各補足情報に対応してその補
足情報の存在場所を示す情報を有していることを特徴と
する。
【0017】この発明の遠隔保守システムは、上記保守
センタに、ユーザシステムに対して接続要求を出す接続
要求手段と、ユーザシステムからの接続応答に対して折
り返し接続要求を出す折り返し接続要求手段と、回線の
接続を切断する回線切断手段を備え、上記ユーザシステ
ムに、上記接続要求手段に基づく接続要求に対して応答
する応答手段と、上記折り返し接続要求手段に基づく折
り返し接続要求に対して接続要求を出す折り返し手段を
備えたことを特徴とする。
【0018】この発明の遠隔保守システムは、上記保守
センタに、回線を接続してユーザシステムに対して作業
指示を出す指示手段と、指示手段による作業指示の作業
時間を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づ
いて、回線の接続を切断する回線切断手段を備え、上記
ユーザシステムに、上記指示手段による指示を実行する
実行手段と、実行手段による実行終了後、回線の接続状
態をチェックする回線状態判定手段と、回線状態判定手
段の判定結果に基づいて、回線を接続する回線接続手段
を備えたことを特徴とする。
【0019】上記遠隔保守システムは、少なくとも保守
センタとユーザシステムのいずれかに、回線費用負担情
報を表示することを特徴とする。
【0020】
【作用】この発明の保守システムにおいては、ユーザシ
ステムの管理情報記憶部が管理情報を記憶し、正当性判
定部がこの管理情報をチェックすることにより、システ
ムの正当性を判定する。さらに、判定結果に基づいて、
センタシステムにユーザシステムの情報を情報送信部が
送信する。センタシステムでは、情報登録部が、保守の
対象となるユーザシステムの情報を記憶し、ユーザシス
テムの情報送信部より送信された情報を受信し、照合部
が情報登録部に記憶された情報と照合する。その照合結
果に基づいて、保守部がユーザシステムの保守を開始す
る。
【0021】管理情報記憶部は、ユーザシステム本体の
一部として存在する筐体管理情報を記憶するので、シス
テム構成の変更や部品の変更により変更されることがな
い。
【0022】情報送信部は、ユーザシステムのシステム
構成情報を送信し、受信したシステム構成情報を情報登
録部が記憶する。保守部は情報登録部に記憶されたシス
テム構成情報を参照してユーザシステムの保守を実行す
るので、確実に最新のユーザシステムのシステム構成に
あった保守が行われる。
【0023】障害通報に基づいて保守解析情報を収集す
る際、収集手段は保守解析情報を基本情報と複数の補足
情報に分割して収集し、選択手段は複数の補足情報の中
から転送する補足情報を選択する。転送手段は基本情報
と選択された補足情報を回線を用いて保守センタに転送
するので、優先度の高い情報を転送することができる。
【0024】さらに、選択手段は、転送手段が使用する
回線の種別に応じて、転送する補足情報を選択するの
で、効果的な選択が可能となる。
【0025】転送手段は、収集手段が作成した情報の目
録を保守センタに転送するので、保守センタ側では、そ
の目録を参照することによって補足情報に関する情報を
得ることができる。
【0026】目録は、各補足情報に対応してその補足情
報の存在場所を示す情報を有しているので、目録を参照
することによって、全ての保守解析情報の存在場所を把
握することが可能となる。
【0027】保守センタは、接続要求手段を用いてユー
ザシステムに対して接続要求を出し、その接続要求に対
してユーザシステムの応答手段が応答する。保守センタ
では、ユーザシステムからの接続応答に対して、折り返
し接続要求手段が折り返し接続要求を出し、ユーザシス
テムでは、その折り返し接続要求に対して折り返し手段
が接続要求を出す。一方、保守センタでは、折り返し接
続要求を出した後、回線切断手段が回線の接続を切断す
る。
【0028】この発明の遠隔保守システムにおいては、
保守センタの指示手段が回線を接続してユーザシステム
に対して作業指示を出し、判定手段がその作業指示の作
業時間を判定し、判定結果に基づいて回線切断手段が回
線の接続を決断する。一方、ユーザシステムでは、実行
手段が指示手段による指示を実行する。また、実行終了
時に、保守センタ側が回線を切断しているかどうかが不
明なため、回線状態判定手段が回線の接続状態をチェッ
クする。チェックした結果、回線が接続されていなけれ
ば、回線接続手段が改めて回線を接続する。
【0029】この遠隔保守システムにおいては、保守セ
ンタとユーザシステムのいずれか、あるいは両方に回線
費用負担情報を表示する。それにより、オペレータ、あ
るいは保守員は回線費用が発生しているかどうかを知る
ことができる。
【0030】
【実施例】
実施例1.この実施例では、ユーザシステム側で、シス
テム立ち上げ時に正当なシステムであることを毎回確認
する保守システムについて説明する。まず、図1を用い
て、この実施例の概略について説明する。この実施例で
は識別カードを用いて正当性を判定する。図1はこの実
施例のブロック図である。1は識別カード、2は被プロ
テクトノードを記述した管理データテーブル、3はセキ
ュリティ管理プログラム、4は被プロテクトノード、5
は計算機筐体に設けられた個別の識別子、6は識別カー
ドリーダ/ライタ、7はSVP(サービスプロセッ
サ)、8は中央処理装置、9は遠隔地計算機、10は計
算機本体、11は公衆回線である。
【0031】識別カード1には被プロテクトノードを記
述した管理データテーブル2とセキュリティ管理プログ
ラム3が格納されている。管理データテーブル2には、
被プロテクトノード4の使用可否、及び使用期限等のデ
ータが入っている。被プロテクトノードとはオプション
のハードウェア(以下H/W)、及びソフトウェア(以
下S/W)である。また、識別カード1内には、データ
の不法読み取り、不法改ざん防止の為、セキュリティ管
理プログラム3が用意されており、SVP7は管理デー
タテーブルへのアクセスの際、識別カード1に固有の識
別子を送らなければならない。識別カード1はその識別
子の整合がとれた場合だけ管理データテーブルへのアク
セスを許可する。セキュリティ管理プログラム3とSV
P7は識別子認証を行い、セキュリティ管理プログラム
3は指定された識別子を送ってきた計算機に対してのみ
識別カード1の管理データテーブル2のアクセスを許可
する。
【0032】識別カード1の個別の識別子は計算機筐体
に設けられた個別の識別子(筐体番号)5と同一のもの
であり計算機据え付け時の起動で一回のみSVP7によ
り識別カード1に書き込まれる。以降その個別の識別子
がシステム立ち上げごとに認証に使用される。
【0033】この動作を図2を用いて説明する。システ
ムたち上げ時にシステムのコンフィグレーション或はイ
ニシャルプログラムロードを行う際、筐体の識別子5、
識別カードリーダ/ライタ6、被プロテクトノード4と
インタフェースを持つSVP7は計算機筐体に設けられ
た個別の識別子5と識別カード1に格納された個別の識
別子との認証をセキュリティ管理プログラム3を用いて
行ない(S1)、整合がとれなければそこで、システム
たち上げを中止する(S7)。
【0034】整合がとれた場合(S2)、システムのコ
ンフィグレーション或はオペレーティングシステムのイ
ニシャルプログラムロードを行うが、SVP7はその時
の被プロテクトノード4の使用可否(S3)、使用期限
(S4)を識別カード1の管理データテーブル2を通し
て知り、認証された内容に従って、インストレーション
或はロードの行う(S5)。このチェックを管理データ
テーブル2に定義されたすべての被プロテクトノードに
ついて行い(S6)、システムを立ち上げる。
【0035】次に図3を用いて、OS(オペレーティン
グシステム)41のもとで動くアプリケーションプログ
ラム42a〜42nが起動される場合のチェックについ
て説明する。SVP7を通して、識別カード1内の管理
データテーブル2との照合がオペレーティングシステム
内のユーザプログラムセキュリティ管理マネージャ41
aによって行われ、許可されている場合はそのまま起動
され、許可されていない場合は起動を中止される。ま
た、SVP7は遠隔地との通信機能を持つ。遠隔地計算
機9は、公衆回線11を通して遠隔地からの通信によ
り、識別カード1へアクセスし、管理データテーブル2
の更新を行う。
【0036】次に、この実施例の詳細について、以下に
説明する。なお、以下においては、識別カード1が、I
Cカードであり、識別子を筐体番号として説明する。さ
らに、前述したユーザプログラムセキュリティ管理マネ
ージャ41aをSVC(スーパーバイザーコール)イン
タフェースのチェックシステムコールで起動できるルー
チンとして説明する。
【0037】まず、システムの概要について述べる。・筐 体番号と対になったICカードがあり、正規のIC
カードがセットされなければシステムは基本的には立ち
上がらない。 ・OSがICカードに格納されている管理データテーブ
ルを読み出し、その内容に従って被プロテクトノードと
して記憶された資源の機能をユーザに使用させるかどう
か制御する。
【0038】これらは、S/Wの不正使用を防止する目
的で行うが、6)は他システムからのモジュールの不正
なコピー防止を目的とするものである。このシステムで
は、すべてのメーカ標準S/Wが、MT(マグネティク
テープ)あるいは、DAT(デジタルオーディオテー
プ)に格納された状態で客先へ出荷される。客先では、
その内容物すべてを、OS専用領域を持つディスクへイ
ンストールする。OS専用領域は、MT内あるいはDA
T内のS/W類、スワップ/ダンプ領域、および、各S
/W独自に必要とするディレクトリを含み、将来性を考
えた十分な大きさを持ち、大きさは固定とする。このO
S専用領域には、ユーザのプログラムやデータの格納を
禁止する。
【0039】次に、ICカードのメモリ構造、および、
メモリに書き込まれる情報について述べる。 [メモリ構造]メモリにはフラッシュメモリ(またはE
EPROM等でもよい)が使用され、図4に示すように
システム領域とユーザ領域の2つに大別される。
【0040】[ICカードに書き込むデータ]システム
領域には、ICカード自身の管理情報とユーザ管理情報
が書き込まれる。 (1)PIN(Personal Identific
ation Number) PINは、利用者確認番号であり、この実施例では、シ
ステム設置後最初のIPL時にPINに筐体番号を設定
し、次回以降のIPL時にPINを照合する。設定され
たPINとICカードが装着されたマシンの筐体番号を
照合することにより、1つのICカード内の情報(契約
した資源を供給する情報)が特定のマシン以外では使用
できないようにする。照合の結果が正しい場合には、ユ
ーザ領域に設けられたADF(Application
Data File)の内容に従って資源単体毎に動
作可否が決定され、不正の場合には縮退モードでのシス
テム稼働となる。 (2)ICカード識別情報 ICカード識別情報とは、ICカードのH/W情報(メ
モリの種類や容量、ICカード自身のバージョン、IC
カードのシリアル番号等)が書き込まれている。 (3)ユーザ管理情報 ユーザ(使用者)についての情報を管理するための領域
であり、ICカード発行の際にユーザ情報が営業部門の
ユーザ管理D/B(顧客管理データベースとも呼ぶ)を
もとに書き込まれる。 (4)ADF(Application Data F
ile) ADFはICカードのユーザ領域をアクセスする際の1
つの単位で、ユーザ領域を使用するためには、初めにA
DFを作成(指定されたADF−IDに対応する領域を
ユーザ領域に確保)しなければならない。ADFを作成
する際には、APW(ADF毎のパスワード)とアクセ
ス・レベルの指定が必要となる。
【0041】ユーザ領域では、ADF毎に分けて、メー
カ側はADFの使用領域の管理とOSの核(カーネル)
のもとで動くS/W(メーカ基本S/W)の管理を行
い、販社では販社毎に決められた情報を管理する。以
下、各管理情報毎に述べる。 (1)ADF毎の使用領域管理情報:各ADF毎の総バ
イト数と使用バイト数、空きバイト数の管理を行う。 (2)S/W管理情報:S/Wの管理を行い、S/W別
の版名、使用開始日、有効期限、使用可否、製品クラス
番号等の情報を管理する。 例えば、ソフトウェア毎の識別IDはソフトウェアの種
類毎に固有であり、同じソフトウェアであれば共通の識
別子である。プロダクトコード、S/W名も同様であ
る。一方、クラス、有効期限開始日、有効期限終了日等
はユーザ固有の情報であり、そのユーザの契約内容を反
映させた情報が書き込まれる。
【0042】以上述べてきた各情報を備えているのが管
理データテーブル2であり、その論理的構成を図5に示
す。
【0043】次に、計算機本体10の筐体番号の格納場
所について説明する。本実施例においては筐体番号は、
図6に示すように基本筐体内のSVPとCEパネル間に
接続されている固有筐体アドレスボード内に格納されて
いる。
【0044】次に、本実施例の資源利用方式におけるS
/W管理について説明する。図7はS/W管理機能を実
現する構成を示す概要図である。この図を用い、まずS
/W管理機能の仕組みを説明する。 1)ベンダマシンからのICカード作成/変更につい
て、図7及び図8を用いて説明する。 (1)契約内容(S10)に従って、顧客データベース
メンテナンス手段301を用い、顧客データベース30
3を生成/更新する(S11)。 (2)次にS12において、ICカード作成手段302
を用いて、更新された顧客データベース303からIC
カードの作成/変更を行う。ICカード作成手段302
は、ICカードに関するSVCインタフェース306、
カーネル304を用いてICカードのREAD/WRI
TE等を行う。
【0045】2)ユーザマシンでの動作について図7及
び図9を用いて説明する。 (1)IPL時、他のイニシャライザプログラムにさき
がけてICカードチェック手段307が実行され、IC
カードに関して図9に示すフローに従ってチェックを行
う。ICカードの内容に変更が生じた場合にはその都度
チェックが必要となる。 (a)特権フラグが設定されているか?(S20) 特権フラグはICカード内の情報ではなくOS内部に持
つ情報である。このフラグを設定することにより、IC
カードのチェックなしで全てのソフトウェアを動作させ
ることができる。なお、この機能は非公開とする。 (b)正常なICカードが装着されているか?(S2
1) ICカードへのアクセスがエラーとなる場合(ICカー
ドが装着されていない場合も含む)SVPディスク31
1に格納されている以前に記憶された管理データテーブ
ルを読み込む(S23、S24)。SVPディスク31
1に管理データテーブルがない場合には最低限の機能を
実行できる縮退モードで立ち上がる(S23、S3
3)。SVPディスクの情報から立ち上がる場合には、
そのファイルの生成日が調べられ、一定期間以上経過し
ていた場合には縮退モードで立ち上がる(S25、S3
3)。 (c)ICカード内の管理データテーブルの読み込み
(S22) 読み込む情報には以下のようなものがある。 読み込まれる情報:ユーザレベル、動作可能CPU台
数、CPUシステム番号、OS名、OS版名(バージョ
ン名ともいう)と有効期限、使用可能なS/Wの種類・
版名・有効期限・製品クラスetc. (d)読み込んだ管理データテーブルの正当性チェック
(S26) ADFの持つAPW(ADF毎のパスワード)と照合す
るために、セキュリティ管理プログラムは、ICカード
を使用してシステムを立ち上げようとするユーザにパス
ワードの入力を要求する。そしてセキュリティ管理プロ
グラムは、コンソールから入力されたパスワードとAP
Wをチェックし、異なると判定された場合には縮退モー
ドで立ち上がる。契約期限切れの近いS/Wに関して
は、IPL時メッセージでその旨を通知する(S27、
S28)。 (e)読み込んだ管理データテーブルのメモリ上のIC
カード情報テーブル305への格納(S29) 前述した(d)のチェックがOKであった場合、ICカ
ードから読み込んだ管理データテーブルをメモリ上のI
Cカード情報テーブル305へ格納する。ICカード情
報テーブル305はメモリダンプ等で解読されないよう
暗号化する。また、前述した(b)の次回のIPL時チ
ェック(S21、S23)で使うため、ICカード内の
管理データテーブルをSVPディスク311へ書き込む
(S30)。 (f)IPL回数の加算(S31) 前述した(d)で正常と判断された場合には、メモリ上
のICカード情報テーブル305のIPL回数に1加算
する。
【0046】(2)ICカードチェック手段307の動
作により正常なシステムと判断された場合通常のIPL
が実行され、以後各S/Wはその起動時以下の方法によ
ってOSによる起動時チェックを受け、契約S/Wのみ
が動作する。その機能の動作時必ず実行されるモジュー
ル(IPL時イニシャライザ等)の動作の先頭で、OS
が提供するSVCインタフェース306のチェックシス
テムコールを呼ぶ。それがノーマルリターンした場合以
外はエラー終了させる。SVCインタフェース306の
チェックシステムコールは、引数としてその製品のコー
ド、版名等をもらい、ICカード情報テーブル306と
照らし合わせ、動作可/不可、製品クラス等を返す。ま
た、起動回数をカウントしたいS/W製品に関しては、
その意志を伝える引数も渡す。これにより、IPL後シ
ャットダウンするまでの起動回数がメモリ上に記録さ
れ、シャットダウン時、それがICカード上の管理デー
タテーブル中の累積起動回数に加算される。
【0047】(3)ICカードの管理データテーブルを
モニタする管理データテーブルモニタ機能310(図7
参照)を提供し、ユーザレベルでどのソフトウェアが動
作可能かを確認できるようにする。
【0048】次にアプリケーションプログラムからのS
VCインタフェース306のチェックシステムコールに
ついて説明する。各S/Wは、メインとなるモジュール
およびn個のサブモジュールから構成されている。S/
Wはメインとなるモジュールが起動された直後本システ
ムコールを呼び出し、リターン値を受け取る。OSによ
るICカード情報テーブルとのチェックを行い、そのリ
ターン値が正常値である場合のみ動作を続行し、エラー
リターンした場合にはその旨をメッセージ出力し、アボ
ートさせる。本システムコールが呼び出される箇所は、 1)イニシャライザー、ユーザから直接呼び出せるロー
ドモジュールの先頭等、その箇所でアボートすることに
より、その機能が使い物にならない箇所であること、 2)アボートしたことをユーザが気付き易い箇所である
こと、 3)コール回数が必要最小限であること。起動回数をカ
ウントする必要があるものは、その値が意味のあるよう
な箇所であること、 という条件を満たさなければならない。
【0049】次に被プロテクトノードがH/Wの場合に
ついて説明する。この実施例においては、管理データテ
ーブル内のユーザ管理情報にその計算機システムにおい
てOSがサポートできるH/Wの制限数あるいは制御量
に関する情報が記述されているものとする。SVPはま
た、計算機の持っている日付が、ユーザ管理情報の中の
使用開始可能日と有効期限の間であることを確認する。
もし有効期限の間でなければ以降のチェックは行わな
い。システムの立ち上げ時に、サービスプロセッサはH
/Wの制限数あるいは制御量に関する情報を参照する。
また、サービスプロセッサは、その計算機に接続されて
いる各H/Wの構成を独自のやりとりによって確認する
機能を有している。そして、確認したH/Wの台数を記
憶するレジスタを有し、そのレジスタに書き込まれた台
数とユーザ管理情報内の制限数を比較し、制限数の範囲
内であれば、そのH/Wを正式にこれから立ち上げる計
算機のシステム構成に加えて、IPLを行う。例えば、
ユーザ管理情報において制限されたワークステーション
台数が3台(まで)と記述されているとき、実際に物理
的に接続されているワークステーションが2台であった
とき、その2台のワークステーションは論理的にも計算
機に接続が許可され、使用可能となる。また、物理的に
接続されているワークステーションが3台であっても、
ユーザ管理情報において記述されている台数以内、すな
わち3台以内であるので、同様に接続が許可され、その
計算機において使用可能となる。
【0050】次に、物理的に接続されているワークステ
ーション台数が4台以上であった場合を説明する。この
場合、最初の3台までは接続が許可されるが、4台目以
降のワークステーションは物理的に線はつながっていて
も、計算機のシステム構成には含まれない。ここで、最
初の3台というのはSVPによって認識される順序によ
るので、どのワークステーションが接続不可となるのか
はSVPに依存している。ここではワークステーション
を例にとって説明したが、台数で数えられるH/Wに関
しては同様に判断される。すなわち、FXD(固定ディ
スク)、データベースプロセッサ、MTなどである。
【0051】次に、被プロテクトノードが主記憶装置で
ある場合について述べる。主記憶装置がメモリーボード
単位で数えられるとき、その数によって前述したように
計算機での使用を制限することができる。また他の方法
として、実装されている全てのメモリーに一連のアドレ
スがふられているときは、使用可能なアドレス範囲情報
を指定することによって、その識別カードを持つユーザ
に許可されている容量を使用可能とするやり方でもよ
い。また、この2つの方式は被プロテクトノードがキャ
ッシュメモリで、ハード的に設定されている場合にも適
用可能である。つまりキャッシュメモリに割り当てるメ
モリーボードを枚数で制限する方法と、キャッシュメモ
リ用として使用するメモリーのアドレスを指定する方法
である。あるいは、キャッシュメモリがソフト的に実現
されている場合には、キャッシュメモリ管理用のソフト
ウェアを本方式のS/W管理の対象としておくことによ
って、使用を制限することも可能である。さらにこれら
の方式を組み合わせることによって、全ての整合性がと
れた場合のみ、実際にキャッシュメモリを使用可能とす
る方法も有効である。
【0052】次に、被プロテクトノードが計算機クロッ
ク周波数であった場合について述べる。これにはシステ
ム立ち上げ時にパラメータを受け取ることによって、指
定されたクロック周波数を発生させる手段が計算機にあ
らかじめ備えられていることを前提としている。計算機
はSVPによって管理データテーブルからユーザに許可
されたクロック周波数を受け取り、そのクロック周波数
で稼働する。
【0053】以上のように、この実施例に係わるプログ
ラムロード方式及び周辺機器インストール方式計算機は
計算機筐体に設けられた個別の識別子とその計算機にオ
プションとして接続されるH/W、或はその計算機上で
動作するS/Wを、識別カードおよびSVPにより、カ
ード内に記録された被プロテクトノードを記述した管理
データテーブルのデータに従って認証させ、それらの接
続あるいは起動を制限するものである。
【0054】本実施例においては、認証用の識別カード
は当該計算機に対し一枚しか存在せず、それぞれ対応す
る一台の計算機においてでしか機能しないので、識別カ
ードの対象計算機が限定されることによって、その計算
機で使用されるS/Wあるいは周辺機器の制限情報は確
実に固有のものとなり、セキュリティ効果は増大する。
また、識別カードを使用することより、その中へ格納す
る被プロテクトノードを記述した管理データテーブルの
データを不法に読取、改ざんされる危険を防止する。そ
してその対象を動作するプログラムのみではなく、接続
されるH/Wコンフィグレーション情報まで広げること
により、容易なモデルレパートリの拡張を実現する。ま
たSVPに識別カードとのインタフェースを設けること
により、既存の基本処理装置、各周辺機器コントローラ
は変更する必要はなく、容易にシステムに組入れる事が
できる。更にSVPを経由して遠隔地から識別カードの
アクセスを可能にすることにより、被プロテクトノード
を記述した管理データテーブルの読取、更新を遠隔地か
ら行うことを可能にする。
【0055】この実施例の利点として、以下のようなも
のがあげられる。 ・ユーザシステム側で自身のシステムの正当性を判定で
きる。 ・より万全なセキュリティシステムの提供。 ・必要な機能だけ購入できるOS分の分割化。 ・S/Wの試使用制度等の新しいサービスの提供。(遠
隔保守システムと連携した場合) ・SE作業の省力化。 ・販社S/Wの不正使用防止対策を支援。 ・S/W製品の契約による売上の確保。 ・保守性向上。 ・出荷作業の省力化。 ・ロイヤリティ支払いの適正化。 ・メーカによる顧客管理の実施。 また、この実施例によれば、システムの不正使用の防止
をはかることができる。また、顧客管理システムを導入
することにより、ユーザ登録制度を実施し、メーカでも
顧客管理ができる。
【0056】以上のような手順で、ユーザシステムにお
いて筐体管理情報を用いて、システムの正当性を判定す
る。筐体管理情報は、図6に示すようにH/W本体に出
荷時から格納されているので、CPUシステム番号のよ
うにボードの交換等で入れかわって他の内容で書きかえ
られてしまうということは発生しない。また、ソフトウ
ェアから読み出し可能としたので、人手をわずらわすこ
となく、自動的に読み取りを行うことができる。この特
徴を活かして、ユーザシステムで動作する保守システム
は、システム立ち上げ時に筐体管理情報を毎回取り込む
ようにしている。そして、取り込んだ筐体番号を使用し
てシステム立ち上げ時に正当なシステムであることを確
認する。
【0057】次に、保守システムについて説明する。図
10はこの実施例の保守システムの機能図である。図に
おいて、400はユーザシステム、411は管理情報記
憶部、412は正当性判定部、413は情報送信部であ
る。また、600はセンタシステム、611は情報登録
部、612は照合部、613は保守部である。図11は
この実施例のハードウェア構成の一例を示す図である。
図において、5は筐体管理情報、10は計算機本体であ
る。計算機本体10はCPU、主記憶装置、通信制御装
置、ディスク制御装置等から構成されている。これらの
CPUや各種制御装置は不良発生時の交換ユニット単位
である。従来から計算機システムの識別子としてCPU
システム番号を用いる場合があった。前述したように、
CPUシステム番号はCPUボードに付与されている
が、CPUボードは故障等が発生した場合、必要に応じ
て交換されるものである。従って、CPUシステム番号
はCPUボードの交換に伴い変更されてしまう場合があ
る。そのため、厳密な意味ではユニークな識別子とは言
えない。それに対して筐体管理情報5はH/W本体の交
換以外では変更されない。また、通常の場合、H/W本
体の交換はほとんど行われない。従って、H/W本体に
記憶されている筐体管理情報はユニークであると言え
る。しかも、業務システム稼働時には必要としない情報
であるので、保守システムで利用しやすい。筐体管理情
報の格納場所は、前述した図8の固有筐体アドレス・ボ
ード内である。
【0058】図12は保守システムにおけるユーザ情報
の一例を示す図である。図に示すように、ユーザ名称、
ユーザ住所、ユーザ電話番号、担当者名、マシン設置場
所、マシン電話番号をユーザシステムの情報として記憶
する。また、さらに、ユーザシステムの情報としてH/
W構成情報、S/W構成情報を記憶する。これらの情報
が図10に示した管理情報記憶部411に記憶される情
報である。また、管理情報記憶部411には筐体管理情
報も記憶されており、正当性判定部412がシステムの
正当性を判定するのに用いられる。具体的な判定の方法
についてはすでに述べた通りである。正当性判定部41
2の判定結果に基づいて、これらの情報は情報送信部4
13によってセンタシステムに送信される。
【0059】図13は保守システムのネットワーク構成
図である。ユーザシステムは公衆回線を通じて販社の保
守ホストや技術センタと接続される。販社の保守ホスト
は公衆回線を通じて、保守センタや技術センタと接続さ
れる。保守センタや技術センタは、通信回線を通じて保
守拠点や保守中央センタと接続される。また、一顧客内
で複数のシステムを設置しているような場合には、顧客
内で親局(保守ホストに相当)を持つ場合もある。図に
示すようなネットワーク構成で、原則としてユーザシス
テムにおいて発生した障害は保守ホストへ通報され、保
守ホストにおいて障害の種類が切り分けられる。あるい
は、障害の種類によっては、ユーザシステム側ですでに
切り分けが完了している場合があり、このような場合に
はSVP(サービスプロセッサ)により通報先が自動的
に選択され自動通報が行われる。また、通報の種類によ
ってはユーザシステムから保守ホストへ通報された後、
技術センタに中継される場合もある。
【0060】また、顧客管理は全てのCPU(ユーザシ
ステム/保守ホスト/保守センタ/保守拠点)をユニー
クとなるように管理するノードIDにより管理される。
ノードIDは各ノードにおいてシステム管理機能による
システム定義操作において自動的に割り振られる。従っ
て、システム定義操作では一旦上位のノードとの回線接
続が必要となる。ノードIDは保守中央センタにおいて
全てが管理され、順次各ノードにおいて採番される。ノ
ードIDの採番の流れを図14に示す。ノードIDは図
14ではIDと表記されている。また、本明細書におい
ては、ユーザ識別子またはユーザIDと呼ぶ場合もあ
る。ユーザシステムからは、システム設置時のユーザ識
別子採番要求時に保守センタシステムへパスワードと筐
体番号を渡し、正当な採番要求元であることを宣言す
る。一方、保守センタでは採番したユーザ識別子と筐体
番号でユーザ情報の管理を行う。保守ホストは保守セン
タにID割り付けを要求する。同様に、各ノードは上位
のノードに採番要求を行い、全てのノードID(ユーザ
識別子)は保守中央センタにおいて管理される。保守ホ
ストより上位のノードにおいて、下位のノードからの採
番要求に従い、ユーザ情報を記憶している顧客管理ファ
イルのMASTERレコードを参照して採番する。図1
5はユーザ識別子の形式を示す図である。図に示すよう
に、各ノードである保守センタ、保守ホスト、ユーザの
番号の組み合わせで構成されているので、必ずユニーク
な識別子となる。ユーザ識別子の割り当て後は、システ
ム立ち上げ時に正当なシステムであることをユーザシス
テム側で毎回確認する。図16はユーザシステムの立ち
上げ時の処理の流れ図である。まず、計算機の電源がオ
ンになると(S41)、S42においてIPL(イニシ
ャルプログラムロード)が行われる。この時にネットワ
ーク定義や接続されている周辺機器を含むハードウェア
的な情報が取り込まれる。続いて、S43においてOS
(オペティングシステム)が稼働する。次に、S44に
おいて各種イニシャライザが開始するのと並行して、S
45において遠隔保守イニシャライザも起動される。次
に、S46において筐体管理情報が獲得される。筐体番
号はハードウェア本体の中に組み込まれているので、シ
ステムバスを通してメーカの特殊な命令を使用すること
によって読み取りが可能となる。従って、通常のアプリ
ケーションプログラムからは読むことはできない。次
に、S47において獲得された筐体管理情報と記憶され
ている筐体管理情報の照合を行い、結果がOKであれ
ば、S48において筐体管理情報をセーブする。この筐
体管理情報のセーブはハードウェアやソフトウェアの構
成に変化があった時のみ行われる。これは、保守に必要
な情報を最新のものとするためである。次に、S49に
おいて遠隔保守サポートシステムが稼働する。一方、S
47の筐体管理情報照合において結果がNOであった
時、S50において示すように、遠隔保守のないシステ
ムが稼働する。次に、S51において立ち上げ完了とな
り、業務プログラムの稼働が開始される(S52)。S
48の筐体管理情報セーブにおいて保存された最新の保
守に必要な情報は、ユーザシステムが保守サービスを要
求するために保守センタに接続する際に、保守センタに
情報送信部によって送信される。図17はユーザシステ
ムから保守センタに接続するプロトコルを示す図であ
る。図17において(1)に示すようにシステムの正当
性はシステム立ち上げ時にすでに照合済であるので、
(2)において接続要求を保守センタに送る。続いて、
(3)においてユーザ識別子とシステム構成情報も保守
センタに送る。保守センタでは接続要求を受けた相手の
ユーザシステムはすでに照合済の正当なシステムである
と見なし、ユーザ管理情報を参照してユーザ照合を行
い、送られて来たシステム構成情報を用いて、情報登録
部に記憶されているユーザ情報を最新情報に更新する。
その後、(5)において保守サービスを開始する。図1
8は保守センタのファイルシステムを示す図である。図
に示すように、ユーザのH/W構成情報やS/W構成情
報は、顧客管理ファイルとして保守センタのファイルシ
ステムの一部に記憶されている。この実施例の保守シス
テムは以上のように構成されているので、保守センタ側
では保守センタの管理情報と整合性を確認するだけで正
当性確認を終えるので、パスワードの交換やコールバッ
クなど接続時の余分な処理が削減されるだけでなく、ユ
ーザシステムの更新履歴を確実に連続性を保ちながら管
理することができる。
【0061】また、ユーザシステムからの接続時および
保守センタからの接続時に、接続相手の確認を保守セン
タが採番したユーザ識別子と筐体番号で照合することか
ら、接続相手の照合が簡素化され、コールバックなどに
よる照合に比べ時間と回線費用(公衆回線やパケット接
続だとコールバックは2倍の費用を必要とする)が削減
できる。
【0062】一般に、H/W構成の変更やシステム構成
の変更を行うと、変更内容をシステムに確認させるには
IPLが必要となる。当システムではIPL時にシステ
ム構成(H/W構成、S/W構成)情報の整合性と更新
有無を確認するために、当システムが何等かの目的で保
守センタとの間で更新を行うと、保守センタのユーザシ
ステム構成情報が更新される。これにより、保守センタ
は常にユーザシステムの問題解析時には最新の情報に基
づき、遠隔保守を行うことができる。
【0063】また、保守センタはユーザシステムとの間
で交信により得た最新の構成情報を蓄積することによ
り、ユーザシステムの更新履歴を管理することができ
る。
【0064】一般に、システムの拡張・変更はシステム
本体の変更ではなく、H/Wパーツ(CPU、ディス
ク、周辺装置)やS/Wパーツ(アプリケーション・プ
ログラム)の追加・変更である。従って、システム拡張
に伴い変更されるパーツがユーザシステムのキーとなる
と、変更管理の連続性を保証するには人手によるキーの
変更を余儀なくされる。そこで、筐体番号を変更管理の
キーとすることにより人手によるキー変更を不要にする
ことにより、ユーザシステムの不偏性を容易に保証する
ことができる。
【0065】以上のように、この実施例においては、保
守対象であるユーザシステムのユニーク性を確立するた
めに筐体番号とシステム識別子を関連付けて用いる保守
システムについて説明した。これにより保守対象の問題
管理を継続して行うことが可能となる。
【0066】実施例2.前述した実施例においては、ユ
ーザ識別子の採番要求時と保守サービス実行要求時の
み、保守センタと接続する場合を説明したが、他の方法
でもよい。例えば、図16に示す流れ図において遠隔保
守イニシャライザが動作する時点で保守センタと接続し
てもよい。あるいは、IPL時にシステム構成の変化が
あった場合、システム構成情報が書き換えられているの
で、書き換えた情報を保守センタに転送して、保守セン
タ側のユーザ管理情報も書き換えておくという運用でも
よい。この場合には、保守センタは保守サービスが要求
された時にユーザ管理情報を最新情報に更新する手順が
不要となるので、ユーザ照合後、ただちに保守サービス
を開始できるという利点がある。
【0067】実施例3.この実施例では、障害通報に基
づいて保守解析情報を収集して保守センタに転送する遠
隔保守方式について述べる。図19はこの実施例の遠隔
保守方式の機能図である。図において、400はユーザ
システム、421は保守解析情報を収集する収集手段、
422は保守解析情報の中から転送する情報を選択する
選択手段、423は情報を転送する転送手段である。ま
た、600は保守センタのセンタシステムである。
【0068】次に、動作について説明する。図20は障
害が発生してから修復するまでの流れ図である。ユーザ
システムにおいて障害が発生すると、S60において保
守解析に必要な情報をセーブする。その後、S61にお
いて障害発生を保守センタに通報する。次に、S62に
おいて回線情報の識別を行う。その後、S63において
解析情報一覧の作成を行う。S64において解析情報の
送信を行うが、この時に回線のキャパシティに合わせて
送信を行い、送信した解析情報あるいは送信を行わなか
った解析情報に関する解析情報格納先一覧も合わせて送
信する。解析情報を受け取った保守センタ側では、S6
5において一次解析を行い、続いてS66においてさら
に分析を行う。その結果、S67において修復方法の指
示を行う。ユーザシステム側では、S68において指示
された方法に基づいて修復を行う。
【0069】図21は情報の優先順位による分類の図で
ある。通報時に添付される情報には、優先順位1の基本
構成情報、優先順位2の障害解析定型情報、優先順位3
の通報補足情報の3種類の分類がある。基本構成情報は
優先度が高く、通報時には無条件に送信される。基本構
成情報の内容はユーザ情報、S/W構成情報、H/W構
成情報、システム構成情報の4つからなっている。ま
た、障害解析定型情報も優先度が高く、これも無条件に
送られる情報である。この情報は一次解析に利用するも
ので、H/W障害に関する情報と、S/W障害に関する
情報に分れている。優先順位3の通報補足情報は優先度
が低いものであり、いくつかの種類に分れて記憶されて
いる。それぞれの情報の大きさも種類によってまちまち
である。
【0070】図22は回線のキャパシティに合わせて送
信を判断する材料となる回線定義情報の図である。図に
示すように、回線定義情報には回線プロトコル、回線種
別、回線速度、インタフェース、ID番号、回線番号等
がある。図21に示した情報の優先順位による分類にお
いて最も優先度の低い通報補足情報について、情報の容
量による分類を行う。
【0071】図23は情報の容量による分類に用いる計
算式の一例を示す図である。図において、αは回線プロ
トコル係数であり、回線プロトコルによって増加するデ
ータ量を係数で与える。例えば、フリーランだとバイナ
リ・データはそのまま送れないので文字コードに変換し
て転送する。コード変換の際、データ量が膨らむことに
なる。また、Mは転送時間であり、公衆回線、INS−
C、DDX回線交換など回線接続時間で課金される回線
種別の場合に用いる。情報を送るのに必要な時間の最大
値で押さえるために用いられる値であり、通常2分(基
本料金)である。一方、パケット系の回線種別の場合に
は回線速度で割る必要はなく、単に情報量をパケット数
で換算し、最大転送パケット数内で送れる情報を送信す
る。一般に、回線速度は9600bpsでは1秒間に9
600ビット=1200バイト転送可能な回線であるこ
とを示す。従って、データ量を回線速度で割ると、デー
タを転送するのに要する時間が算出される。また、Σは
総和である。最初は全データの総和で判定し、Mを超え
るとデータの大きいものから排除していく。できるだけ
多くの種類のデータを送ろうとするので、Mを超えない
範囲におさまるまで再計算を行う。この計算式を用い
て、図22に示す回線情報を参照し、通報補足情報から
どの情報を送るかを判断する。この判断には回線情報に
基づく計算だけでなく、通報事象によって選択を行うこ
とも可能である。また、転送する通報補足情報は複数指
定してもかまわない。さらに、判断した結果、解析補足
情報が保守センタにあるか、あるいはユーザシステム内
にあるかを目録として作成し、通報時に保守センタに転
送する。
【0072】図24は解析補足資料の目録である解析情
報格納先一覧の一例を示す図である。図に示すように、
解析補足情報の目録には、データ種別、データ量、格納
先などが記憶されており、例えば、データ種別Aのデー
タ量は2KBであり、格納先はセンタとなっている。ま
た、データ種別Bはデータ量が1MBであり、格納先は
ユーザとなっている。また、データ種別Cはデータ量が
4KBとなっており、格納先はセンタである。この目録
を参照することによって、センタに対して送信済のデー
タはデータ種別Aとデータ種別Cであることが判断でき
る。このような解析補足資料の目録をユーザシステムで
作成し、保守センタに送信することによって保守センタ
では解析に必要な資料がどこに保存されているかを正確
に把握することができる。
【0073】以上のように、この実施例では回線種別に
より保守センタへの転送情報を選別し、解析情報の格納
先を障害通報時に伝える方式を採用した遠隔保守方式に
ついて説明した。この実施例によれば、解析情報を基本
情報として補足情報に分割したので、通報時に必ず転送
されてくる基本情報から保守センタでの解析作業効率が
改善される。また、通報事象を細分化し、通報事象毎に
解析情報を選択可能とすることにより、多種多様な障害
に対する解析情報を容易に拡張することが可能となり、
遠隔保守での障害解析範囲を拡大が図れる。さらに、通
報時に転送する解析情報を複数指定可能とすることによ
り、ユーザシステムと保守センタ間で柔軟な転送判断が
可能となった。また、障害通報時に、回線種別を判断材
料に、回線速度・回線費用・情報の種類を考慮し回線補
足資料を通報元に格納するか、通報時に転送するか判断
することにより、ユーザシステムからの通報時の回線費
用負担を軽減できるようになった。さらに、障害通報時
間が短縮されたことにより、通報補足資料採取のための
ユーザシステムにおける業務中断を短縮できるようにな
った。また、解析補足資料を保守センタに転送するか否
かの判断結果を目録として通報時に保守センタへ転送す
るようにした。目録により、保守センタは解析補足資料
として何が何処に存在するかを明確に判断できるように
なり、必要な時必要な情報を容易に参照可能となった。
【0074】実施例4.前述した実施例に加えて、さら
に通報補足情報を分類し、それぞれ優先順位を設けても
よい。この場合、全体的な優先順位は、情報の優先順位
による分類、通報補足情報の優先順位による分類、情報
の容量による分類の順となる。このようにして決定され
た優先順位に従って情報は、保守センタに送信される。
また、通報補足情報に優先順位を設ける際、通報するシ
ステムで指定する順番を優先順位とする方法でもよい。
【0075】実施例5.この実施例では、保守センタが
回線を用いてユーザシステムを保守する遠隔保守システ
ムについて述べる。保守センタの様に多種多様な相手と
接続し、多種多様なサービスを提供しなければならない
場合、用途に応じて複数の回線を必要とする。また、き
め細かなサービスを提供するには1本の回線を多用途に
利用できるようにする必要がある。この実施例では、回
線を有効に利用できる回線接続について説明する。
【0076】図25はこの実施例の機能図である。図に
おいて、400はユーザシステム、600は保守センタ
である。631はユーザシステム400に対して接続要
求を出す接続要求手段、632はユーザシステムからの
接続応答に対して折り返し接続要求を出す折り返し接続
要求手段、633は回線の接続を切断する回線切断手段
である。また、431は保守センタ600の接続要求手
段631に基づく接続要求に対して応答する応答手段、
432は折り返し接続要求手段632に基づく折り返し
接続要求に対して接続要求を出す折り返し手段である。
【0077】次に、動作について図を用いて説明する。
図26は折り返し接続の手順を示す流れ図である。保守
センタは保守解析を開始すると(S70)、S70にお
いて接続要求をユーザシステムに対して送り出す。ユー
ザシステムは保守センタからの接続要求を受けると、S
72においてセンタ連携プログラムを起動する。続い
て、S73において接続応答を保守センタに対して送
る。保守センタでは、S74において折り返し接続要求
を出し、S75において回線切断を行い、回線接続待ち
状態となる(S76)。ユーザシステムでは、保守セン
タからの折り返し接続要求に答えて、一旦回線切断した
後(S77)、S78において接続要求を出す。保守セ
ンタは、その接続要求に対して、S79において接続応
答を出す。その後、S80において作業を開始する。一
般に回線費用は発呼側か着呼側に一方的に決定されてし
まう。このような折り返し接続の手続を可能にすること
によって、保守センタから監視する保守解析作業におい
ても、実際の保守作業開始の直前にユーザシステムから
接続要求を出されることによって、ユーザシステム側に
回線費用を負担させることができる。次に、図を用いて
この折り返し接続のために追加されるインタフェースを
具体的に示す。図27は通常の接続処理における発呼側
と着呼側の手順である。また、図28は着呼側制御プロ
が着呼側サブプログラムを起動し、機能情報、発呼側か
ら機能情報に対応した処理を行う手順を示す図である。
図29はこの実施例の折り返し接続処理を行う場合の手
順の図である。枠で囲まれた部分のインタフェースが図
27に示した通常の接続手順、通常の接続処理に追加さ
れている。
【0078】次に、保守センタのオペレーションが中断
する要因が発生した場合に、その中断に対応して回線を
切断、あるいは回線を再接続することが可能となる一次
切断について説明する。図30はこの実施例の遠隔保守
システムのブロック図である。図において600は保守
センタであり、641は回線を接続してユーザシステム
に対して作業指示を出す指示手段であり、642は指示
手段による作業指示の作業時間を判定する判定手段であ
り、643は判定手段642の判定結果に基づいて回線
の接続を切断する回線切断手段である。また、400は
ユーザシステムであり、441は指示手段641による
指示を実行する実行手段、442は実行手段441によ
る実行終了後、回線の接続状態をチェックする回線状態
判定手段、443は回線状態判定手段442の判定結果
に基づいて回線を接続する回線接続手段である。図31
は一次切断を行う場合の処理手順を示す流れ図である。
保守センタは、S85において保守解析を開始し、S8
6において分析指示をユーザシステムに対して出す。次
に、S87において判定手段がS86で出した分析指示
の作業時間を判定し、長時間であれば、S88において
分析中回線切断指示を出す。その後ユーザシステムは、
S89において回線切断を行う。保守センタは回線切断
を受けて回線接続待ち状態となる(S90)。この間に
ユーザシステムにおいては、S91において分析指示が
実行手段によって実行され、分析結果の収集が行われる
(S92)。実行終了後、S93において回線状態を回
線状態判定手段が判定し、切断状態であれば、S94に
おいて回線接続手段が回線接続要求を出す。その回線接
続要求に対して、保守センタが接続応答を返すと(S9
5)、ユーザシステムでは、S96において分析結果を
送信する。その分析結果を用いて保守センタでは分析を
行う(S97)。また、S87の分析作業時間判定にお
いて、短時間であると判定された場合には、回線切断指
示は出されないので回線は接続したままであり、ユーザ
システムにおいて回線状態判定を行った結果、接続中と
なり、回線接続要求を出すことなく、S96において分
析結果の送信が行われる。
【0079】また、折り返し接続あるいは一次切断どち
らの場合においても保守センタからの回線接続中(回線
接続中)という文字をオペレータに対して表示させるこ
とによって費用負担が発生していることを示し、効率良
いオペレーションを促すことができる。あるいは、文字
でなく回線接続中であることを示すマークを定義し、そ
のマークを表示させてもよい。また、これらの表示は、
例えば、点滅、あるいは色変えなどという特殊表示を行
ってより注意を促す方式を取ってもよい。あるいは、単
なる回線接続表示ではなく、発呼接続中、着呼接続中と
いう表示パターンを設けてもよい。さらに、これらに付
加して課金中であるという表示を付け加えても構わな
い。
【0080】以上のように、この実施例では、保守セン
タからユーザシステムの遠隔保守を行うための回線接続
において、一旦保守センタから接続後、ユーザシステム
から折り返し接続することを可能とすることにより、回
線費用負担を必要に応じてユーザに負担させることも可
能な遠隔保守システムについて説明した。この実施例に
よれば、折り返し接続を行うことにより、NTT回線契
約の形態に影響されることなく、保守センタにおける遠
隔保守のための回線費用負担を保守センタやユーザシス
テム双方に負担させることが可能となった。また、一時
切断を可能としたことにより、保守センタのオペレーシ
ョン中に発生する「思考時間」、「割り込み」などオペ
レーションが中断する要因が発生した場合、容易に回線
切断/回線接続が可能となり、回線接続時間で課金され
るタイプの回線を使用する場合の費用負担軽減が可能と
なった。また、保守センタからの回線接続中、回線接続
状態を文字やマークで表示するのでオペレータは費用負
担が発生しているのか否かが一目瞭然となり、効率良い
オペレーションを心がけることができるようになった。
【0081】
【発明の効果】この発明によれば、ユーザシステムとセ
ンタシステムの接続時に、接続相手の照合が簡素化さ
れ、時間と回線費用が削減できる。
【0082】また、この発明によれば、筐体管理情報を
記憶するので、ユーザシステム情報のキー変更が不要と
なり、情報の連続性が保証される。
【0083】さらに、この発明によれば、保守部は記憶
されたシステム構成情報を参照してユーザシステムの保
守を実行するので、常に最新の情報に基づいて保守を行
うことができる。
【0084】また、この発明によれば、保守に必要な情
報を選択して保守センタに転送できる効果がある。
【0085】また、回線の種別に応じて補足情報を選択
するので、通報時の回線費用負担を軽減できる。また、
通報時間の短縮により、ユーザシステムの業務中断も短
縮できる。
【0086】また、この発明によれば、補足情報の目録
を保守センタに転送するので、保守センタは目録を必要
な時に参照できる。
【0087】また、目録には各補足情報の存在場所を示
す情報を有していることから、目録を参照して必要な時
に必要な情報を容易に参照できる効果がある。
【0088】また、この発明によれば、遠隔保守のため
の回線費用を保守センタやユーザシステム双方に負担さ
せることが可能となる。
【0089】また、この発明によれば、作業時間を判定
し、判定結果に基づいて、回線切断/回線接続が可能と
なるので、接続時間に対応して課金されるタイプの回線
の費用負担を軽減できる。
【0090】さらに、この発明によれば、費用負担を意
識した効率良いオペレーションを促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明におけるシステム立ち上げ時チェッ
クの流れ図である。
【図3】 この発明におけるアプリケーションプログラ
ムの起動時の流れ図である。
【図4】 この発明におけるICカードのメモリ構造を
示す図である。
【図5】 この発明における管理データテーブルの構成
を示すブロック図である。
【図6】 この発明のソフトウェア管理機構のハードウ
ェア構成図である。
【図7】 この発明のソフトウェア管理機能概要図であ
る。
【図8】 この発明におけるICカード作成までの手順
を示す流れ図である。
【図9】 この発明におけるICカードチェック手段の
手順を示す流れ図である。
【図10】 この発明の保守システムの機能図である。
【図11】 この発明の実施例のハードウェア構成の一
例を示す図である。
【図12】 この発明の保守システムにおけるユーザ情
報の一例を示す図である。
【図13】 この発明の保守システムのネットワーク構
成を示す図である。
【図14】 この発明の保守システムのユーザ識別子の
採番の流れを示す図である。
【図15】 この発明のユーザ識別子の形式を示す図で
ある。
【図16】 この発明のユーザシステムの立ち上げ時の
処理の流れ図である。
【図17】 ユーザシステムから保守センタに接続する
プロトコルを示す図である。
【図18】 この発明の保守センタにおけるファイルシ
ステムの図である。
【図19】 この発明の遠隔保守方式の機能図である。
【図20】 この発明の障害発生から修復までの流れ図
である。
【図21】 情報の優先順位による分類を示す図であ
る。
【図22】 この発明の回線定義情報の図である。
【図23】 情報の容量による分類に用いる計算式を示
す図である。
【図24】 この発明の解析補足資料の目録である解析
情報格納先一覧の一例を示す図である。
【図25】 この発明の遠隔保守システムの機能図であ
る。
【図26】 この発明の折り返し接続の手順の流れ図で
ある。
【図27】 通常の接続処理を示す図である。
【図28】 接続処理後の着呼側サブプログラム起動を
示す図である。
【図29】 この発明の折り返し接続において追加され
るインタフェースを示す図である。
【図30】 この発明の遠隔保守システムの機能図であ
る。
【図31】 この発明の一次切断の手順を示す流れ図で
ある。
【図32】 従来のユーザシステム照合方式の図であ
る。
【図33】 従来の保守システムの手順を示す流れ図で
ある。
【図34】 従来の遠隔保守の一例を示すブロック図で
ある。
【図35】 従来のファクシミリリモートサービスを示
すブロック図である。
【図36】 従来の遠隔保守の一例を示すブロック図で
ある。
【図37】 従来の遠隔保守の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 識別カード、2 管理データテーブル、3 セキュ
リティ管理プログラム、4 被プロテクトノード、5
計算機筐体に設けられた個別の識別番号、6識別カード
リーダ/ライタ、7 SVP、8 中央処理装置、9
遠隔地計算機、10 計算機本体、11 公衆回線、1
2 識別カード、14 セキュリティ管理プログラム、
17 識別カードリーダ/ライタ、23 インタフェー
ス用専用H/W、24 8ビットデータバス、25 1
ビット制御線、400 ユーザシステム、411 管理
情報記憶部、412 正当性判定部、413 情報送信
部、421 収集手段、422 選択手段、423 転
送手段、431 応答手段、432 折り返し手段、4
41 実行手段、442 回線状態判定手段、443
回線接続手段、600 センタシステム、611 情報
登録部、612照合部、613 保守部、631 接続
要求手段、632 折り返し接続要求手段、633 回
線切断手段、641 指示手段、642 判定手段、6
43 回線切断手段、901 情報処理システム、90
2 サービスプロセッサ(SVP)、903 機種タイ
プ保持手段、904,905 通信制御手段、906
遠隔保守センタ、907 通信回線、911 ファクシ
ミリ装置、912 CPU、913 ROM、914
RAM、915 操作部、916 スキャナ、917
プロッタ、918 DTMFレシーバ、919 NC
U、920 モデム、921 バス、924 診断装
置、931 ログ収集手段、932 自動通報判定手
段、936 磁気ディスク装置、941 センタ呼出し
手段、942 通報送出手段、953 フロッピーディ
スク、954 コンソール、955 保守試験制御部、
956 操作制御部、957 転送制御部、961,9
62,・・・969 周辺装置、971,972,・・
・979 障害検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−55468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/30 - 11/36 G06F 15/00 G06F 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下のユーザシステムとセンタシステム
    を備えた保守システム (a)以下の要素を備えたユーザシステム (a1)ユーザシステムを識別する識別子としてユーザ
    システム本体の筐体番号をユーザシステム内部に記憶す
    る識別子記憶部、 (a2)上記筐体番号を記憶するとともにユーザシステ
    ムのシステム構成情報を記憶する管理情報記憶部を有す
    る識別カード、 (a3)ユーザシステムの立ち上げの際に上記識別カー
    ドの管理情報記憶部に記憶されたユーザシステムのシス
    テム構成情報と筐体番号を読み出して、読み出された
    筐体番号と上記識別子記憶部に記憶された筐体番号との
    一致を確認し上記識別カードと上記ユーザシステムとの
    整合性をチェックすることによりユーザシステムとして
    の正当性の有無を判定する正当性判定部、 (a4)上記正当性判定部により正当性ありと判定され
    た場合に、上記正当性判定部が読み出したユーザシステ
    ムのシステム構成情報と上記筐体番号とをセンタシステ
    ムに送信する情報送信部、 (b)以下の要素を備えたセンタシステム (b1)上記情報送信部により送信された上記ユーザシ
    ステムのシステム構成情報と上記筐体番号とを受信し、
    受信した上記ユーザシステムのシステム構成情報と上記
    筐体番号とを記憶する情報登録部、 (b2)上記情報登録部に記憶された上記筐体番号で識
    別されるユーザシステムに対して、上記情報登録部に記
    憶されたシステム構成情報に記載されたシステム構成の
    保守を実行する保守部。
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