JPWO2007077615A1 - ソフトウェア実行管理装置、その方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

第一のライセンス情報に基づいてソフトウェアの実行許諾のための処理が可能となっている場合であっても、無効化信号送信部116からの無効化信号が送信された場合には、第二のライセンス情報に基づいてソフトウェアの実行許諾のための処理の実行が制限されるので、無効化信号により特定のライセンス情報に基づくソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を制限し、ひいてはライセンス対象のソフトウェアの実行を確実に制限することができる。選択図 図2

Description

本発明は、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行をライセンスで制限するソフトウェア実行管理装置に関し、特に、プログラムの使用を許諾したライセンス付与後の無効を目的としたソフトウェア実行管理装置、ソフトウェア実行管理方法およびソフトウェア実行管理プログラムに関する。
背景技術
一般にソフトウェアを販売するとき、購入者に対して、そのソフトウェアの使用を許諾するライセンスを付与している。そして、ソフトウェアを起動する際に、ソフトウェアに含まれるプログラムの実行可否を付与されたライセンスの内容に応じて制御することにより、不正利用を防止している。
しかし、ライセンスを複製等することにより、契約時のライセンスの内容を超えた不正使用が行えるという問題がある。
そこで、特許文献1では、使用許諾の際に、コンピュータ毎に固有のマシン識別コードを用いて生成したソフトウェア使用コードを付与し、ソフトウェア使用のチェックの際に、ソフトウェアを起動するコンピュータのマシン識別コードとソフトウェア使用コードとの整合性の検証を行うライセンス管理方法が記載されている。この管理方法によれば、ソフトウェアの使用チェックにおいて、ライセンス対象外のコンピュータにおけるライセンスの複製等を無効とすることにより、契約時のライセンスの内容を越えた不正使用を防止している。
また、特許文献2では、コンピュータごとに個別にライセンスを付与するのではなく、ライセンス管理サーバにおいてライセンスを一元的に管理するネットワークライセンスの管理方法が記載されている。この管理方法によれば、ネットワーク内の任意のマシンからソフトウェアの使用をするライセンスの要求があった場合に、契約したライセンス数を超えない範囲であるか否か等に応じてその使用の許諾を制御することにより、契約時のライセンスの内容を越えた不正使用を防止している。ここで、ライセンスの内容としては、コンピュータの同時使用台数の制限、使用期間の制限、マルチユーザシステムにおける同時使用ユーザ数の制限などがある。
特開2000−207199号公報 特開2002−182763号公報
コンピュータ毎に固有のマシン識別コードを用いて生成したライセンスを付与した後に、当該ライセンスを付与したコンピュータの故障や老朽化等の理由により、新たなコンピュータに置き換える必要が生じた場合、新たなコンピュータのマシン識別コードを用いて生成したライセンスを発行する必要がある。こうした場合に、当初のライセンスと同額の費用を請求するのではなく、当初のライセンスを破棄することを条件として、実質的に無償で提供するか又は当初のライセンス料金と比較して低額な費用を設定する販売形態が考えられる。しかし、新たなライセンスを発行する際に旧ライセンスを強制的に無効とする技術的手段がなく、旧ライセンスが付与されたコンピュータと新ライセンスが付与された
コンピュータとで、ソフトウェアを利用することが可能となるという不都合があった。
また、ライセンス管理サーバにおいてライセンスを一元的に管理する方法においても、ライセンス管理サーバ自体の複製を防止するためには、ライセンス管理サーバとなるコンピュータのマシン識別コードを用いて生成したライセンスを発行する必要がある。そして、ライセンス管理サーバとなるコンピュータの故障や老朽化等の理由により、新たなコンピュータに置き換える必要が生じた場合、上述と同様の不都合を生じる。
特に、ライセンス管理サーバ等その他のサーバを構築する場合、負荷分散の目的から、複数台のコンピュータを用いて一つのサーバを仮想的に構築することがある。そうした場合、サーバ用ソフトウェアの動作を許諾する際に、コンピュータ毎に固有のマシン識別コードを用いて生成したライセンスを、サーバを構成するコンピュータ毎に発行することとなる。そして、そのうちの1台を入れ換えた場合には、旧ライセンスで動作するものと新ライセンスで動作するものとが存在することとなり、サーバを構成する複数台のコンピュータ間で、単にライセンスのバージョンを比較してライセンスの新旧の有効性を検証するのみでは、動作上の不都合があった。また、この不都合を回避するために、1台のみを入れ換える場合であっても、サーバを構成する全てのコンピュータを対象としたライセンスの再発行が必要となり、運用上の不都合を生じていた。また、新ライセンスの発行に伴って旧ライセンスを直ちに無効とするのでは、当該サーバと接続するクライアントの利用者にとって不都合を生じる。
ここで、「運用上の不都合」とは、サーバを構成する全てのコンピュータを対象としたライセンスの再発行作業による提供側の不都合、再発行されたライセンスの登録作業による利用者側の不都合等が挙げられる。
また、ここで、「クライアント利用者の不都合」とは、旧サーバから新サーバへの移行作業の期間、クライアントの利用者はサーバとの接続ができないという不都合、旧サーバから新サーバへの接続先の変更作業が発生するという不都合、が挙げられる。
そこで、本発明は、新ライセンスの発行により破棄すべき旧ライセンスを強制的に無効とするソフトウェア実行管理装置を提供することにより、上述の不都合を解消することを
目的とする。
〔1〕本発明のソフトウェア実行管理装置は以下の要素を有する。
・ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部
・第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部
・第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のソフトウェア実行管理装置を検出する無効ライセンス検出部
・無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部
・無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する実行制限部
このようにソフトウェア実行管理装置を構成することにより、第一のライセンス情報に基づいてソフトウェアの実行許諾のための処理が可能となっている場合であっても、無効化信号送信部からの無効化信号が送信された場合には、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行が制限されるので、無効化信号により特定のライセンス情報に基づくソフトウ
ェアの実行許諾のための処理の実行を制限し、ひいてはライセンス対象のソフトウェアの
実行を確実に制限することができる。
主として、ソフトウェア実行管理装置上の第二のライスセンス情報は、他のソフトウェア実行管理装置上の無効化するライセンスを特定する識別コードを含む。
〔2〕上述のソフトウェア実行管理装置において、さらに以下の要素を有する。
・無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部
このようにソフトウェア実行管理装置によれば、装置が再起動した場合であっても無効となった第一のライセンス情報に基づいてソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を抑止することができる。
〔3〕上述のソフトウェア実行管理装置において、さらに以下の要素を有する。
・クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部
・クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部
・前記実行制限部であって、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する実行制限部
このようにソフトウェア実行管理装置によれば、無効化信号の受信により、要求応答部でのソフトウェアの実行許諾のための処理の実行が制限され、結果的にクライアント側で既に実行許諾がなされていないソフトウェアの実行を抑止することができる。
〔4〕上述のソフトウェア実行管理装置において、さらに以下の要素を有する。
・無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部
・無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受信部
・無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部
このようにソフトウェア実行管理装置によれば、設定情報を送信し、有効な要求受付部への情報を得てライセンス発行要求を実施することができるので、単に現在ライセンス発行要求を行った先が有効でないということがクライアント側で認識することができるだけでなく、現在有効な要求受付部への情報を得ることができ、また、クライアント側で新たな有効な要求受付部への情報を取得して手動で設定情報を変更することなく、適切なライセンス発行要求を行うことができる。
これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムのシステム全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである 。 本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用する第一のライセンス情報及び第二のライセンス情報である。 本発明の第1の実施形態に係るライセンスサーバ、クライアントが構築されているコンピュータのハードウェア構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る新サーバでのライセンス登録処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る新サーバでの停止情報送信処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る旧サーバでの情報受信時の処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る接続情報処理を図7、図8に反映させた場合の要部フローチャートである。 本発明のその他の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。 本発明のその他の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。 本発明のその他の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムのシステム全体構成図である。
符号の説明
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 フラッシュメモリ
15 HD
16 LANカード
17 マウス
18 キーボード
19 ビデオカード
19a ディスプレイ
20 サウンドカード
20a スピーカ
21 ドライブ
100 ライセンスサーバ
111 要求受付部
112 要求応答部
113 ライセンス情報格納部
114 実行可否判定部
115 無効ライセンス検出部
116 無効化信号送信部
117 実行制限部
118 ライセンス破棄部
119 無効化信号受信部
121 設定情報送信部
122 設定情報受信部
123 接続情報更新信号送信部
200 旧サーバ
300 新サーバ
400 クライアント
401 ソフトウェア実行可否判定要求部
402 ソフトウェア実行可否判定結果受付部
500 旧コンピュータ
600 新コンピュータ
ここで、本発明は多くの異なる形態で実施可能である。したがって、下記の実施形態の記載内容のみで解釈すべきではない。また、実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。
実施形態では、主にシステムについて説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明はコンピュータで使用可能なプログラム、方法としても実施できる。また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、または、ソフトウェア及びハードウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置または磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
1.第1の実施形態
本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムについて、図に基づき説明する。
(1)全体構成
図1は本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムのシステム全体構成図である。図2は本実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。
ライセンス対象のソフトウェアの実行の許可を要求するクライアント400と、クライアント400からの要求に応じて要求に係るソフトウェアの実行の可否の判断をするためのライセンス判定処理を第一のライセンス情報に基づき実行し、クライアント400にソフトウェアの実行の可否結果を与えるライセンスサーバ100とからなる。特に、ライセンスサーバ100は他のライセンスサーバ100から受け取る無効化信号から、第一のライセンス情報によることなく、該当するライセンス判定処理の実行を制限する。
図1中、旧サーバ200と新サーバ300とがあるが、どちらもライセンスサーバ100である。旧サーバ200が老朽化したコンピュータ上に構築され、この旧サーバ200からより高いレスポンスを得るために高いパフォーマンスを有する新しいコンピュータ上に新サーバ300へ移行する。サーバの移行期間だけ旧サーバ200と新サーバ300とが共存する場合もあるが、継続してライセンスサーバ100として旧サーバ200を用いる場合もある。具体的には、ソフトウェアAとソフトウェアBのライセンスを今まで旧サーバ200で処理していたが、負荷が大きくなってきたのでソフトウェアBに関しては新サーバ300で管轄し、ソフトウェアAに関して以前と変わらず旧サーバ200が管轄す
る場合等が該当する。
図2中新サーバ300には後記するライセンスサーバ100の構成要素の一部であるライセンス情報格納部113、ライセンス無効検出部115及び無効化信号送信部116のみを図示しているが、新サーバ300も旧サーバ200と同様に他の構成要素も有し、図示上の便宜上省略しているに過ぎない。また、本実施形態の動作説明では新サーバ300のライセンス無効検出部115及び無効化信号送信部116が動作し、旧サーバ200のライセンス無効検出部115及び無効化信号送信部116が動作しないため、旧サーバ200上のライセンス無効検出部115、無効化信号送信部116及びこれらに接続する矢印を点線で表示している。
ライセンスサーバ100は、要求受付部111、要求応答部112、ライセンス情報格納部113、実行可否判定部114、無効ライセンス検出部115、無効化信号送信部116、実行制限部117、ライセンス破棄部118及び無効化信号受信部119からなる。
要求受付部111はクライアントからのライセンス判定処理実行の要求を受け付ける。
要求応答部112はクライアントからのライセンス判定処理実行の要求を受け付けると、ライセンス判定処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する。
ライセンス情報格納部113はライセンス判定処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納する。
実行可否判定部114は第一のライセンス情報に基づいてライセンス判定処理の実行可否を判定する。
無効ライセンス検出部115は第二のライセンス情報に基づいて、この実行可否判定部114により実行を許可されたライセンス判定処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたライセンス判定処理を実行している他のライセンスサーバ100を検出する。
無効化信号送信部116は無効ライセンス検出部により検出されたライセンス判定処理の動作を制限する無効化信号を送信する。
実行制限部117は無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ライセンス判定処理の動作を制限する。
ライセンス破棄部118は無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録する。
クライアント400はソフトウェア実行可否判定要求部401及びソフトウェア実行可否判定結果受付部402からなる。
ソフトウェア実行可否判定要求部401はライセンスサーバ100にソフトウェアの実行可否判定を要求する。
ソフトウェア実行可否判定結果受付部402はライセンスサーバ100からソフトウェアの実行可否判定結果を受け付ける。
(2)使用データ
図3は本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。
図3(a)はライセンスIDのデータの構造である。ライセンスIDは、ライセンスIDの登録対象のコンピュータのMAC(Media Access Control)アドレス、ライセンス情報、置き換えられるライセンスサーバの台数である旧サーバの登録数、旧サーバのMACアドレスからなる(旧サーバ200のライセンスサーバが取り扱うソフトウェアの一部に関
して機能を制限、無効とするためには、旧サーバを識別する情報の他、制限、無効に係るソフトウェア識別情報が必要となる)。ライセンス情報はライセンス対象のソフトウェアを識別するソフトウェア識別情報、このライセンス対象のソフトウェアが使用可能となる台数からなる。
図3(b)は置き換えるライセンスサーバ100である新サーバ300から置き換えら
れるライセンスサーバ100である旧サーバ200へ送信される無効化信号となる停止情 報のデータの構造である。停止情報は、停止情報であることを示すライセンスサービス停 止フラグ、送信元マシンのIPアドレス、送信元マシンのホスト名、停止対象の旧サーバ のMACアドレス及び停止対象のライセンス情報からなる。
図4は本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用する第一のライセンス情報及び第二のライセンス情報の一例である。第一のライセンス情報はソフトウェア識別情報とクライアント400を識別することができるIPアドレスを属性とする。IPアドレスを用いることで単にクライアント400を識別するだけでなく、通信可能状態となり得る。第二のライセンス情報はソフトウェア識別情報を属性とする。第一のライセンス情報もソフトウェア識別情報のみを属性とすることもできる。このようにした場合であって、且つ、ライセンス対象のソフトウェアを複数管理する場合にはライセンス判定処理用に別途ソフトウェア毎に現在ソフトウェアを実行しているクライアントを識別する情報を保持することが必要である。
図4(b)の第一のライセンス情報ではソフトウェア識別情報とIPアドレスとが対応付いている。ここで、IPアドレスが対応せずNULLが対応している行は該当ソフトウェア識別情報が示すソフトウェアは空きがあることを示す。すなわち、クライアントに対して、該当ソフトウェア識別情報が示すソフトウェアの使用許諾を付与又は貸与する余地があることを意味する。
図4(c)の第二のライセンス情報は無効化するライセンスの情報を有しており、点線矢印が示すように、間接的に新サーバ300の図4(c)に示す第二のライセンス情報により旧サーバ200の図4(b)に示す第一のライセンス情報で示されるソフトウェアに係る処理が制限され、または、第一のライセンス情報自体が無効とされる。
本実施形態ではライセンスサーバ100の構築されているコンピュータを識別する情報としてMACアドレスを用いている。ライセンスサーバ100又はコンピュータを識別する情報であれば例えばIPアドレスのような他の情報を用いることもできる。MACアドレスはLANカード16にメーカーが工場出荷時に付与するので、後で利用者が変更できない点でIPアドレスのように変更可能な情報と比べて望ましい。すなわち、例えば、MACアドレスの代わりにIPアドレスを用いた場合で、旧サーバ200が構築されているコンピュータに付与されているIPアドレスが変更されたときには、新サーバ300と旧サーバ200との通信ができない状況が生じる。したがって、IPアドレスのように使い勝手の良い情報と、変更ができないMACアドレスを併用することがより望ましい。
(3)ハードウェア構成
図5は本実施形態に係るライセンスサーバ、クライアントが構築されているコンピュータのハードウェア構成図である。
ライセンスサーバ100、クライアント400が構築されているコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、フラッシュメモリ(Flash memory)14、外部記憶装置であるHD(Hard
disk)15、LAN(Local Area Network)カード16、マウス17、キーボード18、ビ
デオカード19、このビデオカード19と電気的に接続する表示装置であるディスプレイ19a、サウンドカード20、このサウンドカード20と電気的に接続する音出力装置であるスピーカ20a及びフロッピーディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体を読み書きするドライブ21からなる。
ライセンスサーバ100は、コンピュータに予めHD15に格納されているソフトウェア実行管理プログラムがメインメモリに読み出され、CPU11がソフトウェア実行管理プログラムを実行することで実現される。
(4)ライセンス登録処理
図6は本実施形態に係る新サーバでのライセンス登録処理のフローチャートである。
システム運用者はライセンス管理会社から暗号化された暗号ライセンスIDを予め受け取っておく。例えばEメールを利用して暗号ライセンスIDを受け取る。この暗号ライセンスIDをシステム運用者が新サーバ300に入力すると、新サーバ300は暗号ライセンスIDを取り込み、複合する(ステップ101)。新サーバ300は複合したライセンスIDからMACアドレスを取り出す(ステップ111)。新サーバ300は新サーバ300が構築されているコンピュータが保持するMACアドレスとステップ111で取り出したMACアドレスとが一致するか否かを判断する(ステップ121)。一致しない場合にはライセンスの登録はなされずに終了する。一致する場合には暗号ライセンスIDをレジストリに登録する(ステップ131)。ここで、レジストリはWINDOWS(登録商標)のOS上においてソフトウェアの設定データが記録されるデータベースのことである。そして、ステップ131の後に、新サーバ300は登録されたライセンスに関して処理受付開始となる(ステップ141)。すなわち、新サーバ300は、レジストリに登録されている第一のライセンス情報に基づきライセンス判定処理のプログラムを読み出すことにより、クライアント400からのソフトウェアの実行の許可の要求に対応することが可能な動作状態となる。なお、ステップ141の後に直ちにライセンス判定処理のプログラムを読み出す構成とするのではなく、クライアント400から実行の許可の要求を受信した際に当該実行許可の要求が所定の条件を満たすか否かの判定を行い、当該判定結果に基づいてライセンス判定処理のプログラムを読み出す構成とすることもできる。より具体的には、当該実行許可の要求に係るソフトウェアが第一のライセンス情報で示されるライセンス対象のソフトウェアであると判定された場合に、ライセンス判定処理のプログラムを読み出す構成にすることもできる。なお、クライアントからの実行許可の要求に係るソフトウェアが第一のライセンス情報で示されるライセンス対象のソフトウェアであるか否かの判定は、クライアントが送信する実行許可の要求に含まれるソフトウェア識別情報と第一のライセンス情報に含まれるソフトウェア識別情報とを比較することにより行われる。
ライセンス判定処理は後記(6)で説示する。
暗号ライセンスIDはライセンス情報だけでなく無効化情報に関する情報も有しており、事実上第一のライセンス情報、第二のライセンス情報を保持することになる。
(5)新サーバでの処理
図7は本実施形態に係る新サーバでの停止情報送信処理のフローチャートである。
新サーバ300は前記(4)で登録した暗号ライセンスIDをレジストリから読み出して復号する(ステップ201)。新サーバ300は複合したライセンスIDから旧サーバ200のMACアドレスを取り出す(ステップ211)。次に、新サーバ300は旧サーバ200のMACアドレスから旧サーバ200が構築されているコンピュータと通信可能となるように通信準備手順を踏み、その後に新サーバ300(無効化信号送信部116)から旧サーバ200に対して停止情報が送信される(ステップ261)。
本実施形態ではライセンスサーバ100が構築されているコンピュータを特定する情報としてMACアドレスを用いているため、旧サーバ200が構築されているコンピュータ
と通信可能になるためには、例えば、次の処理が必要となる。
新サーバ300は自己のネットワーク情報(IPアドレス、ネットワークアドレス)に基づき、例えば自己が属するネットワークドメイン上の他のノードに対して、PING(Packet INternet Groper)を実施する(ステップ221)。例えば、IPアドレスはネットワークアドレス部とホストアドレス部の2つから構成されており、同一のネットワークドメイン上のノード間ではネットワークアドレス部が同じアドレス値となることから、ホストアドレス部のみを可変させることにより、自己が属するネットワークドメイン上の他のノードのIPアドレスを推定することが可能であることは、当業者に周知である。また、PINGはIPアドレスを指定すると、ICMP(Internet Control Message Protocol)を用いて指定したIPアドレスに係るコンピュータ等へデータを送信し、かかるコンピュータからのデータの返信を受信する。返信のあったIPアドレスに対して新サーバ300はARP(Address Resolution Protocol)を実施してMACアドレスとIPアドレスの対応表を求める(ステップ231)。ARPはIPアドレスを指定するとMACアドレスを求める。旧サーバ200のMACアドレスを対応表中で検索する(ステップ241)。対応表中に旧サーバ200のMACアドレスがあるか否かを判断し(ステップ251)、対応表中にMACアドレスがあった場合には旧サーバ200が見つかったとして、ステップ261に進む。対応表中にMACアドレスがない場合には旧サーバ200が見つからなかったとして終了する。
ここまでIPアドレスについて説明し、新サーバ300が旧サーバ200を特定して通信する過程を説示したが、より詳細には物理的に新サーバ300が旧サーバ200の構築されているコンピュータを特定するだけではアプリケーションレベルでの通信を行うことができない。したがって、構築されているコンピュータ上で実行されている複数のサービスの中から旧サーバ200を特定する必要がある。サービスの特定をするためには通常IPアドレスの他にポート(Port)を用いる。このポートとサービスとは関連付いており、例えば、あるポートを指定することでライセンスサーバ100のサービスを指定したことになる。したがって、ライセンスサーバ100のポートが「50001」であるとすると、新サーバ300はIPアドレスの他にポート「50001」を指定することで旧サーバ200と通信可能となる。ここで、旧サーバ200がサービスとして構築されているコンピュータ上で起動していない場合には該当するポート用のインタフェースも用意されず、新サーバ300は旧サーバ200と通信することができない。
このようにIPアドレスの他にポートを指定することで、IPアドレスで特定されるコンピュータの特定のサーバと通信が可能となる。本実施形態ではTCP/IP上でライセンスサーバ100を実装する場合について説明しているが、他の通信プロトコル上でライセンスサーバ100を実装する場合にはその他の通信プロトコル、プラットフォームに準拠して実装する必要があることは所謂当業者にとってみれば技術常識に過ぎない。
なお、PINGの代わりにRARP(Reverse Address Resolution Protocol)を用いてIPアドレスを求めることもできる。
(6)旧サーバでの処理
図8は本実施形態に係る旧サーバでの情報受信時の処理のフローチャートである。
旧サーバ200は、新サーバ300又はクライアント400から情報を受信する(ステップ301)と、受信した情報の種別の判別を行う(ステップ311)。受信した情報がライセンス停止要求であると判断した場合には、旧サーバ200は、停止情報を暗号化し、メインメモリ及びレジストリに当該暗号化した定時情報を設定し(ステップ381)、当該ライセンス停止要求の受信に対する処理を終了する。
一方、受信した情報がライセンス発行要求であると判断した場合には、旧サーバ200は、メインメモリ上の停止情報の復号を行う(ステップ321)。
次に、旧サーバ200の実行制限部117は、上記停止情報に基づいて、ライセンス発行要求に係るソフトウェアの実行のライセンスが停止中であるか否かを判断する(ステップ331)。停止中であると判断した場合には、旧サーバ200は該当ソフトウェアのライセンスが停止中である旨のメッセージをクライアントに送信する(ステップ341)。一方、停止中でないと判断した場合には、旧ライセンスサーバ200の実行可否判定部114はライセンス発行要求に係るソフトウェアのライセンス空きを確認する(ステップ351)。そして、ライセンスの空きがある場合には、旧サーバ200の要求応答部112はライセンス発行要求を行ったクライアント400にライセンス情報を送信し(ステップ361)、当該ライセンス発行要求を送信したクライアントに対する処理を終了する。
以上の結果、ライセンス情報を受信したクライアント400は、ライセンス発行要求に係るソフトウェアの実行が可能な動作状態となる。他方、ライセンスの空きがない場合には、旧サーバ200はライセンスに空きがない旨のメッセージを送信し(ステップ371)、当該ライセンス発行要求を送信したクライアントに対する処理を終了する。当該メッセージを受信したクライアント400は、そのメッセージをディスプレイに表示する。
(7)本実施形態の効果
このように本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムによれば、旧サーバ200と新サーバ300を入れ替える場合に、新サーバ300がライセンスIDに基づきライセンス発行要求に対する処理を実行するだけでなく旧サーバ200に対して停止情報を送信し、旧サーバ200が停止情報を受け旧サーバ200でのライセンス発行要求に対する処理を行わないようにしているので、旧サーバ200と新サーバ300が並存した場合でもライセンスを受けている以上の数のクライアントでソフトウェアが実行されることを防止することができる。
2.第2の実施形態
(1)第1の実施形態と異なる構成要件
図9は本実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。
本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムも前記第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムと同様に構成され、これに加え、ライセンスサーバ100が設定情報送信部121、設定情報受信部122、接続情報更新信号送信部123の構成要素を有する構成である。
設定情報送信部121は無効ライセンス検出部115により検出されたライセンス判定処理を制限する無効化信号を送信する際に、別の有効な前記要求受付部111への接続に関する設定情報を送信する。
設定情報受信部122は無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部121から 設定情報を受信する。
接続情報更新信号送信部123は無効化信号を受信した後に、前記要求受付部111においてクライアント400からのライセンス判定処理実行の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部122により受信した設定情報に示された別の有効な要求受付部111への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う。
図3(c)は旧サーバ200から要求してきたクライアント400に対して送信する接続情報のデータの構造である。接続情報はソフトウェア実行の不許可を示すライセンス停止フラグ、有効なライセンスサーバのホスト名及び有効なライセンスサーバのIPアドレスからなる。
(2)接続情報処理
図10は本実施形態に係る接続情報処理を図7、図8に反映させた場合の要部フローチャートである。
図10(a)に示すように、接続情報処理を反映させた場合の停止情報送信処理においては、ステップ261の後に、新サーバ300(設定情報送信部121)は旧サーバ200(設定情報受信部122)に接続情報を送信する(ステップ271)。
図10(b)に示すように、接続情報処理を反映させた場合の情報受信時の処理においては、ステップ341の後に、旧サーバ200は新サーバ300から受信した接続情報をライセンス発行要求を行ったクライアント400に送信する(ステップ391)。そして、接続情報を受信したクライアント400は、有効なライセンスサーバ100のIPアドレスを取り出し、この取り出したIPアドレスで特定されるライセンスサーバ100に対してライセンス発行要求を行う。ここでのライセンスサーバ100は通常新サーバ300である。
(3)本実施形態の効果
このように本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムによれば、第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムに加え、旧サーバ200がライセンス発行を行うことができる新サーバ300の情報をクライアント400に送信するので、クライアント400の使用者自ら旧サーバ200が構築されているコンピュータのIPアドレスから新サーバ300が構築されているコンピュータのIPアドレスに変更することなく、有効なライセンスサーバ100である新サーバ300にライセンス発行要求を行うことができる。特に、クライアント400の設定情報を、旧サーバ200のIPアドレスから接続情報の有効なライセンスサーバ100のIPアドレスに自動的に変更した場合には、次回のライセンス発行要求は始めから有効なライセンスサーバ100に対して行うことができる。
3.その他の実施形態
[複数の旧サーバと1つの新サーバ]
図3(a)のライセンスIDに示すように、複数の旧サーバ200から1つの新サーバ300へ移行する場合には旧サーバ200の数を旧サーバの登録数に挿入し、各旧サーバ200が構築されているコンピュータのMACアドレスを旧サーバのMACアドレスに挿入することで、ライセンス登録処理が完了した新サーバ300が順次停止情報送信処理を旧サーバ200毎に行う。
ここで、ライセンスID、少なくともレジストリにライセンスIDを登録する場合に、図3(a)のライセンスIDのデータの構造の他に、既に停止情報送信処理がなされているか否かを示す停止情報送信処理済フラグを旧サーバ毎に有することが望ましい(図11(a)参照)。
[1つの旧サーバと複数の新サーバ]
1つの旧サーバ200から複数の新サーバ300に移行する場合には、前記第1の実施形態に係る停止情報送信処理を各新サーバ300が1つの旧サーバ200に対して実行することを回避すべく、図11(b)に示すように、ライセンスIDには全ての新サーバ300のMACアドレスを登録マシンのMACアドレスに挿入すると共に、停止情報送信処理実施フラグを別途設け、この停止情報送信処理実施フラグが立っている少なくとも1つ以上の新サーバ300のみが停止情報送信処理を実行する構成にすることもできる。そうすることで、全ての新サーバ300が重複的に不必要な旧サーバ200への停止情報送信処理を行うことを回避することができる。特に、MACアドレスからIPアドレスを求め、対応表から旧サーバ200のIPアドレスを求める処理を前記各実施形態では行う必要
があるので、ここで示した回避策は非常に有効である。
この他同様の回避策として図12(a)に示すようにライセンスIDに少なくとも登録マシンのMACアドレスを設け、旧サーバ200に新サーバ300のMACアドレス(IPアドレスでもよい)を送信し、旧サーバ200が停止情報を受信した場合に新サーバ300に対して既に停止情報送信処理が実施されていることを通知する構成にすることもできる。
[複数の旧サーバと複数の新サーバ]
複数の旧サーバ200から複数の新サーバ300に移行する場合にも、前記[1つの旧サーバと複数の新サーバ]の処理を用いて停止情報送信処理を実行する新サーバ300を限定する構成をとることができる。
この他、図12(b)に示すように登録マシンのMACアドレスの他に停止情報送信処理実施識別番号をそれぞれのMACアドレスに設ける構成にすることもできる。この停止情報送信処理実施識別番号には旧サーバのMACアドレスの楕円型点線枠で取り囲んだ旧サーバ200の識別番号を挿入する。すなわち、新サーバ300の識別情報と旧サーバ200の識別情報とを対応付けることで、新サーバ300が停止情報送信処理をすべき旧サーバ200を限定し、不必要な処理の実行を回避することが可能となる。
[検索用パケットのブロードキャスト]
前記各実施形態ではMACアドレスが後に編集不可能な情報であるためライセンスIDの挿入するデータとして採用したが、MACアドレスからIPアドレスを求める処理の分手間が生じ、例えば新サーバ300を構築するコンピュータのネットワークアドレスによってはPINGの回数が極めて多くなる可能性もある。例えばネットワークアドレス上の全てのIPアドレスに対してPINGする。
そこで、新サーバ300が旧サーバ200の検索用パケット(データの構造としては本ソフトウェア管理システムの検索用パケットであることを識別可能とする情報と送信元の新サーバ300のアドレスを有する構成)をブロードキャストすると、かかる検索用パケットに対して旧サーバ200が応答用パケット(データの構造としては旧サーバ200のIPアドレスを少なくとも有する。MACアドレスが含まれていることが望ましい。)を新サーバ300に送信する構成をとることもできる。そうすることで、新サーバ300が旧サーバ200を探す手間を大幅に改善することができる。
[ライセンスサーバ以外の例]
前記各実施形態においては、ソフトウェア実行管理装置をライセンスサーバ100とし、全体としてソフトウェア実行管理システムとして説示したが、図13に示すように、サーバクライアント型でない構成に適用することもできる。旧コンピュータ500と新コンピュータ600はそれぞれソフトウェア実行管理装置であり、前記ライセンスサーバ100の構成要素のうち、ライセンス情報格納部113、実行可否判定部114、無効ライセンス検出部115、無効化信号送信部116、実行制限部117及びライセンス破棄部118を有する。そして、一例としてある利用者が旧コンピュータ500でソフトウェアAを使用していたが、ソフトウェアAはCADソフトであり高い処理能力を必要とするため、新コンピュータ600でソフトウェアAを使用することとした。新コンピュータ600にソフトウェアAをインストールし、ライセンスIDを取り込んだ。ライセンスIDには登録マシンのMACアドレスとして新コンピュータ600のMACアドレス、提供するライセンス情報としてソフトウェアAを識別する情報と使用制限数1、旧コンピュータの登録数として1、旧コンピュータのMACアドレスとして旧コンピュータ500のMACアドレスが挿入されている。
そうすることで、前記第1の実施形態の(4)ライセンス登録処理がなされ新コンピュータに第一のライセンス情報及び第二のライセンス情報が保持される。前記第1の実施形態の(5)新サーバでの処理がなされ旧コンピュータ500に新コンピュータ600から停止情報が送信される。そして、前記第1の実施形態の(6)旧サーバでの処理がなされて、旧コンピュータ500が停止情報を設定する。ゆえに、ある利用者は新コンピュータ600でソフトウェアAを使用することができるものの、旧コンピュータ500ではソフトウェアAを使用することができない。
要するに、利用者は新コンピュータ600でソフトウェアAを使用するためにはライセンスIDを取り込む必要があり、このライセンスIDを取り込むことで旧コンピュータ500での使用が自動的に制限される仕組みが形成される。
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部と、
第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部と、
第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のソフトウェア実行管理装置を検出する無効ライセンス検出部と、
無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部と、
無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する実行制限部とを含むソフトウェア実行管理装置。
【請求項2】 無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部を新たに含む
前記請求項1に記載のソフトウェア実行管理装置。
【請求項3】 クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部と、
クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部とを新たに含み、
前記実行制限部が、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する
前記請求項1または2に記載のソフトウェア実行管理装置。
【請求項4】 無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部と、
無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受信部と、
無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部とを新たに含む
前記請求項3に記載のソフトウェア実行管理装置。
【請求項5】 ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する記憶領域格納されている第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を第1のコンピュータが判定する実行可否判定ステップと、
無効化するライセンスを特定する識別コードを含む記憶領域に格納されている第二のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を第2のコンピュータが送信する無効化信号送信ステップと、
無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を第1のコンピュータが制限する実行制限ステップとを含むソフトウェア実行管理方法。
【請求項6】 ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部と、
第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部と、
第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のコンピュータを検出する無効ライセンス検出部と、
無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部と、
無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する実行制限部としてコンピュータを機能させるためのソフトウェア実行管理プログラム。
本発明は、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行をライセンスで制限するソフトウェア実行管理装置に関し、特に、プログラムの使用を許諾したライセンス付与後の無効を目的としたソフトウェア実行管理装置、ソフトウェア実行管理方法およびソフトウェア実行管理プログラムに関する。
背景技術
一般にソフトウェアを販売するとき、購入者に対して、そのソフトウェアの使用を許諾するライセンスを付与している。そして、ソフトウェアを起動する際に、ソフトウェアに含まれるプログラムの実行可否を付与されたライセンスの内容に応じて制御することにより、不正利用を防止している。
しかし、ライセンスを複製等することにより、契約時のライセンスの内容を超えた不正使用が行えるという問題がある。
そこで、特許文献1では、使用許諾の際に、コンピュータ毎に固有のマシン識別コードを用いて生成したソフトウェア使用コードを付与し、ソフトウェア使用のチェックの際に、ソフトウェアを起動するコンピュータのマシン識別コードとソフトウェア使用コードとの整合性の検証を行うライセンス管理方法が記載されている。この管理方法によれば、ソフトウェアの使用チェックにおいて、ライセンス対象外のコンピュータにおけるライセンスの複製等を無効とすることにより、契約時のライセンスの内容を越えた不正使用を防止している。
また、特許文献2では、コンピュータごとに個別にライセンスを付与するのではなく、ライセンス管理サーバにおいてライセンスを一元的に管理するネットワークライセンスの管理方法が記載されている。この管理方法によれば、ネットワーク内の任意のマシンからソフトウェアの使用をするライセンスの要求があった場合に、契約したライセンス数を超えない範囲であるか否か等に応じてその使用の許諾を制御することにより、契約時のライセンスの内容を越えた不正使用を防止している。ここで、ライセンスの内容としては、コンピュータの同時使用台数の制限、使用期間の制限、マルチユーザシステムにおける同時使用ユーザ数の制限などがある。
特開2000−207199号公報 特開2002−182763号公報
コンピュータ毎に固有のマシン識別コードを用いて生成したライセンスを付与した後に、当該ライセンスを付与したコンピュータの故障や老朽化等の理由により、新たなコンピュータに置き換える必要が生じた場合、新たなコンピュータのマシン識別コードを用いて生成したライセンスを発行する必要がある。こうした場合に、当初のライセンスと同額の費用を請求するのではなく、当初のライセンスを破棄することを条件として、実質的に無償で提供するか又は当初のライセンス料金と比較して低額な費用を設定する販売形態が考えられる。しかし、新たなライセンスを発行する際に旧ライセンスを強制的に無効とする技術的手段がなく、旧ライセンスが付与されたコンピュータと新ライセンスが付与されたコンピュータとで、ソフトウェアを利用することが可能となるという不都合があった。
また、ライセンス管理サーバにおいてライセンスを一元的に管理する方法においても、ライセンス管理サーバ自体の複製を防止するためには、ライセンス管理サーバとなるコンピュータのマシン識別コードを用いて生成したライセンスを発行する必要がある。そして、ライセンス管理サーバとなるコンピュータの故障や老朽化等の理由により、新たなコンピュータに置き換える必要が生じた場合、上述と同様の不都合を生じる。
特に、ライセンス管理サーバ等その他のサーバを構築する場合、負荷分散の目的から、複数台のコンピュータを用いて一つのサーバを仮想的に構築することがある。そうした場合、サーバ用ソフトウェアの動作を許諾する際に、コンピュータ毎に固有のマシン識別コードを用いて生成したライセンスを、サーバを構成するコンピュータ毎に発行することとなる。そして、そのうちの1台を入れ換えた場合には、旧ライセンスで動作するものと新ライセンスで動作するものとが存在することとなり、サーバを構成する複数台のコンピュータ間で、単にライセンスのバージョンを比較してライセンスの新旧の有効性を検証するのみでは、動作上の不都合があった。また、この不都合を回避するために、1台のみを入れ換える場合であっても、サーバを構成する全てのコンピュータを対象としたライセンスの再発行が必要となり、運用上の不都合を生じていた。また、新ライセンスの発行に伴って旧ライセンスを直ちに無効とするのでは、当該サーバと接続するクライアントの利用者にとって不都合を生じる。
ここで、「運用上の不都合」とは、サーバを構成する全てのコンピュータを対象としたライセンスの再発行作業による提供側の不都合、再発行されたライセンスの登録作業による利用者側の不都合等が挙げられる。
また、ここで、「クライアント利用者の不都合」とは、旧サーバから新サーバへの移行作業の期間、クライアントの利用者はサーバとの接続ができないという不都合、旧サーバから新サーバへの接続先の変更作業が発生するという不都合、が挙げられる。
そこで、本発明は、新ライセンスの発行により破棄すべき旧ライセンスを強制的に無効とするソフトウェア実行管理装置を提供することにより、上述の不都合を解消することを目的とする。
〔1〕本発明のソフトウェア実行管理装置は以下の要素を有する。
・ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部
・第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部
・第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のソフトウェア実行管理装置を検出する無効ライセンス検出部
・無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部
・無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する実行制限部
このようにソフトウェア実行管理装置を構成することにより、第一のライセンス情報に基づいてソフトウェアの実行許諾のための処理が可能となっている場合であっても、無効化信号送信部からの無効化信号が送信された場合には、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行が制限されるので、無効化信号により特定のライセンス情報に基づくソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を制限し、ひいてはライセンス対象のソフトウェアの実行を確実に制限することができる。
主として、ソフトウェア実行管理装置上の第二のライスセンス情報は、他のソフトウェア実行管理装置上の無効化するライセンスを特定する識別コードを含む。
〔2〕上述のソフトウェア実行管理装置において、さらに以下の要素を有する。
・無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部
このようにソフトウェア実行管理装置によれば、装置が再起動した場合であっても無効となった第一のライセンス情報に基づいてソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を抑止することができる。
〔3〕上述のソフトウェア実行管理装置において、さらに以下の要素を有する。
・クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部
・クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部
・前記実行制限部であって、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する実行制限部
このようにソフトウェア実行管理装置によれば、無効化信号の受信により、要求応答部でのソフトウェアの実行許諾のための処理の実行が制限され、結果的にクライアント側で既に実行許諾がなされていないソフトウェアの実行を抑止することができる。
〔4〕上述のソフトウェア実行管理装置において、さらに以下の要素を有する。
・無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部
・無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受信部
・無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部
このようにソフトウェア実行管理装置によれば、設定情報を送信し、有効な要求受付部への情報を得てライセンス発行要求を実施することができるので、単に現在ライセンス発行要求を行った先が有効でないということがクライアント側で認識することができるだけでなく、現在有効な要求受付部への情報を得ることができ、また、クライアント側で新たな有効な要求受付部への情報を取得して手動で設定情報を変更することなく、適切なライセンス発行要求を行うことができる。
これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムのシステム全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。 本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用する第一のライセンス情報及び第二のライセンス情報である。 本発明の第1の実施形態に係るライセンスサーバ、クライアントが構築されているコンピュータのハードウェア構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る新サーバでのライセンス登録処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る新サーバでの停止情報送信処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る旧サーバでの情報受信時の処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る接続情報処理を図7、図8に反映させた場合の要部フローチャートである。 本発明のその他の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。 本発明のその他の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。 本発明のその他の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムのシステム全体構成図である。
符号の説明
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 フラッシュメモリ
15 HD
16 LANカード
17 マウス
18 キーボード
19 ビデオカード
19a ディスプレイ
20 サウンドカード
20a スピーカ
21 ドライブ
100 ライセンスサーバ
111 要求受付部
112 要求応答部
113 ライセンス情報格納部
114 実行可否判定部
115 無効ライセンス検出部
116 無効化信号送信部
117 実行制限部
118 ライセンス破棄部
119 無効化信号受信部
121 設定情報送信部
122 設定情報受信部
123 接続情報更新信号送信部
200 旧サーバ
300 新サーバ
400 クライアント
401 ソフトウェア実行可否判定要求部
402 ソフトウェア実行可否判定結果受付部
500 旧コンピュータ
600 新コンピュータ
ここで、本発明は多くの異なる形態で実施可能である。したがって、下記の実施形態の記載内容のみで解釈すべきではない。また、実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。
実施形態では、主にシステムについて説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明はコンピュータで使用可能なプログラム、方法としても実施できる。また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、または、ソフトウェア及びハードウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置または磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
1.第1の実施形態
本発明の第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムについて、図に基づき説明する。
(1)全体構成
図1は本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムのシステム全体構成図である。図2は本実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。
ライセンス対象のソフトウェアの実行の許可を要求するクライアント400と、クライアント400からの要求に応じて要求に係るソフトウェアの実行の可否の判断をするためのライセンス判定処理を第一のライセンス情報に基づき実行し、クライアント400にソフトウェアの実行の可否結果を与えるライセンスサーバ100とからなる。特に、ライセンスサーバ100は他のライセンスサーバ100から受け取る無効化信号から、第一のライセンス情報によることなく、該当するライセンス判定処理の実行を制限する。
図1中、旧サーバ200と新サーバ300とがあるが、どちらもライセンスサーバ100である。旧サーバ200が老朽化したコンピュータ上に構築され、この旧サーバ200からより高いレスポンスを得るために高いパフォーマンスを有する新しいコンピュータ上に新サーバ300へ移行する。サーバの移行期間だけ旧サーバ200と新サーバ300とが共存する場合もあるが、継続してライセンスサーバ100として旧サーバ200を用いる場合もある。具体的には、ソフトウェアAとソフトウェアBのライセンスを今まで旧サーバ200で処理していたが、負荷が大きくなってきたのでソフトウェアBに関しては新サーバ300で管轄し、ソフトウェアAに関して以前と変わらず旧サーバ200が管轄する場合等が該当する。
図2中新サーバ300には後記するライセンスサーバ100の構成要素の一部であるライセンス情報格納部113、ライセンス無効検出部115及び無効化信号送信部116のみを図示しているが、新サーバ300も旧サーバ200と同様に他の構成要素も有し、図示上の便宜上省略しているに過ぎない。また、本実施形態の動作説明では新サーバ300のライセンス無効検出部115及び無効化信号送信部116が動作し、旧サーバ200のライセンス無効検出部115及び無効化信号送信部116が動作しないため、旧サーバ200上のライセンス無効検出部115、無効化信号送信部116及びこれらに接続する矢印を点線で表示している。
ライセンスサーバ100は、要求受付部111、要求応答部112、ライセンス情報格納部113、実行可否判定部114、無効ライセンス検出部115、無効化信号送信部116、実行制限部117、ライセンス破棄部118及び無効化信号受信部119からなる。
要求受付部111はクライアントからのライセンス判定処理実行の要求を受け付ける。
要求応答部112はクライアントからのライセンス判定処理実行の要求を受け付けると、ライセンス判定処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する。
ライセンス情報格納部113はライセンス判定処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納する。
実行可否判定部114は第一のライセンス情報に基づいてライセンス判定処理の実行可否を判定する。
無効ライセンス検出部115は第二のライセンス情報に基づいて、この実行可否判定部114により実行を許可されたライセンス判定処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたライセンス判定処理を実行している他のライセンスサーバ100を検出する。
無効化信号送信部116は無効ライセンス検出部により検出されたライセンス判定処理の動作を制限する無効化信号を送信する。
実行制限部117は無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ライセンス判定処理の動作を制限する。
ライセンス破棄部118は無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録する。
クライアント400はソフトウェア実行可否判定要求部401及びソフトウェア実行可否判定結果受付部402からなる。
ソフトウェア実行可否判定要求部401はライセンスサーバ100にソフトウェアの実行可否判定を要求する。
ソフトウェア実行可否判定結果受付部402はライセンスサーバ100からソフトウェアの実行可否判定結果を受け付ける。
(2)使用データ
図3は本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用するデータである。
図3(a)はライセンスIDのデータの構造である。ライセンスIDは、ライセンスIDの登録対象のコンピュータのMAC(Media Access Control)アドレス、ライセンス情報、置き換えられるライセンスサーバの台数である旧サーバの登録数、旧サーバのMACアドレスからなる(旧サーバ200のライセンスサーバが取り扱うソフトウェアの一部に関して機能を制限、無効とするためには、旧サーバを識別する情報の他、制限、無効に係るソフトウェア識別情報が必要となる)。ライセンス情報はライセンス対象のソフトウェアを識別するソフトウェア識別情報、このライセンス対象のソフトウェアが使用可能となる台数からなる。
図3(b)は置き換えるライセンスサーバ100である新サーバ300から置き換えられるライセンスサーバ100である旧サーバ200へ送信される無効化信号となる停止情報のデータの構造である。停止情報は、停止情報であることを示すライセンスサービス停止フラグ、送信元マシンのIPアドレス、送信元マシンのホスト名、停止対象の旧サーバのMACアドレス及び停止対象のライセンス情報からなる。
図4は本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムで使用する第一のライセンス情報及び第二のライセンス情報の一例である。第一のライセンス情報はソフトウェア識別情報とクライアント400を識別することができるIPアドレスを属性とする。IPアドレスを用いることで単にクライアント400を識別するだけでなく、通信可能状態となり得る。第二のライセンス情報はソフトウェア識別情報を属性とする。第一のライセンス情報もソフトウェア識別情報のみを属性とすることもできる。このようにした場合であって、且つ、ライセンス対象のソフトウェアを複数管理する場合にはライセンス判定処理用に別途ソフトウェア毎に現在ソフトウェアを実行しているクライアントを識別する情報を保持することが必要である。
図4(b)の第一のライセンス情報ではソフトウェア識別情報とIPアドレスとが対応付いている。ここで、IPアドレスが対応せずNULLが対応している行は該当ソフトウェア識別情報が示すソフトウェアは空きがあることを示す。すなわち、クライアントに対して、該当ソフトウェア識別情報が示すソフトウェアの使用許諾を付与又は貸与する余地があることを意味する。
図4(c)の第二のライセンス情報は無効化するライセンスの情報を有しており、点線矢印が示すように、間接的に新サーバ300の図4(c)に示す第二のライセンス情報により旧サーバ200の図4(b)に示す第一のライセンス情報で示されるソフトウェアに係る処理が制限され、または、第一のライセンス情報自体が無効とされる。
本実施形態ではライセンスサーバ100の構築されているコンピュータを識別する情報としてMACアドレスを用いている。ライセンスサーバ100又はコンピュータを識別する情報であれば例えばIPアドレスのような他の情報を用いることもできる。MACアドレスはLANカード16にメーカーが工場出荷時に付与するので、後で利用者が変更できない点でIPアドレスのように変更可能な情報と比べて望ましい。すなわち、例えば、MACアドレスの代わりにIPアドレスを用いた場合で、旧サーバ200が構築されているコンピュータに付与されているIPアドレスが変更されたときには、新サーバ300と旧サーバ200との通信ができない状況が生じる。したがって、IPアドレスのように使い勝手の良い情報と、変更ができないMACアドレスを併用することがより望ましい。
(3)ハードウェア構成
図5は本実施形態に係るライセンスサーバ、クライアントが構築されているコンピュータのハードウェア構成図である。
ライセンスサーバ100、クライアント400が構築されているコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、フラッシュメモリ(Flash memory)14、外部記憶装置であるHD(Hard disk)15、LAN(Local Area Network)カード16、マウス17、キーボード18、ビデオカード19、このビデオカード19と電気的に接続する表示装置であるディスプレイ19a、サウンドカード20、このサウンドカード20と電気的に接続する音出力装置であるスピーカ20a及びフロッピーディスク(登録商標)、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体を読み書きするドライブ21からなる。
ライセンスサーバ100は、コンピュータに予めHD15に格納されているソフトウェア実行管理プログラムがメインメモリに読み出され、CPU11がソフトウェア実行管理プログラムを実行することで実現される。
(4)ライセンス登録処理
図6は本実施形態に係る新サーバでのライセンス登録処理のフローチャートである。
システム運用者はライセンス管理会社から暗号化された暗号ライセンスIDを予め受け取っておく。例えばEメールを利用して暗号ライセンスIDを受け取る。この暗号ライセンスIDをシステム運用者が新サーバ300に入力すると、新サーバ300は暗号ライセンスIDを取り込み、複合する(ステップ101)。新サーバ300は複合したライセンスIDからMACアドレスを取り出す(ステップ111)。新サーバ300は新サーバ300が構築されているコンピュータが保持するMACアドレスとステップ111で取り出したMACアドレスとが一致するか否かを判断する(ステップ121)。一致しない場合にはライセンスの登録はなされずに終了する。一致する場合には暗号ライセンスIDをレジストリに登録する(ステップ131)。ここで、レジストリはWINDOWS(登録商標)のOS上においてソフトウェアの設定データが記録されるデータベースのことである。そして、ステップ131の後に、新サーバ300は登録されたライセンスに関して処理受付開始となる(ステップ141)。すなわち、新サーバ300は、レジストリに登録されている第一のライセンス情報に基づきライセンス判定処理のプログラムを読み出すことにより、クライアント400からのソフトウェアの実行の許可の要求に対応することが可能な動作状態となる。なお、ステップ141の後に直ちにライセンス判定処理のプログラムを読み出す構成とするのではなく、クライアント400から実行の許可の要求を受信した際に当該実行許可の要求が所定の条件を満たすか否かの判定を行い、当該判定結果に基づいてライセンス判定処理のプログラムを読み出す構成とすることもできる。より具体的には、当該実行許可の要求に係るソフトウェアが第一のライセンス情報で示されるライセンス対象のソフトウェアであると判定された場合に、ライセンス判定処理のプログラムを読み出す構成にすることもできる。なお、クライアントからの実行許可の要求に係るソフトウェアが第一のライセンス情報で示されるライセンス対象のソフトウェアであるか否かの判定は、クライアントが送信する実行許可の要求に含まれるソフトウェア識別情報と第一のライセンス情報に含まれるソフトウェア識別情報とを比較することにより行われる。
ライセンス判定処理は後記(6)で説示する。
暗号ライセンスIDはライセンス情報だけでなく無効化情報に関する情報も有しており、事実上第一のライセンス情報、第二のライセンス情報を保持することになる。
(5)新サーバでの処理
図7は本実施形態に係る新サーバでの停止情報送信処理のフローチャートである。
新サーバ300は前記(4)で登録した暗号ライセンスIDをレジストリから読み出して復号する(ステップ201)。新サーバ300は複合したライセンスIDから旧サーバ200のMACアドレスを取り出す(ステップ211)。次に、新サーバ300は旧サーバ200のMACアドレスから旧サーバ200が構築されているコンピュータと通信可能となるように通信準備手順を踏み、その後に新サーバ300(無効化信号送信部116)から旧サーバ200に対して停止情報が送信される(ステップ261)。
本実施形態ではライセンスサーバ100が構築されているコンピュータを特定する情報としてMACアドレスを用いているため、旧サーバ200が構築されているコンピュータと通信可能になるためには、例えば、次の処理が必要となる。
新サーバ300は自己のネットワーク情報(IPアドレス、ネットワークアドレス)に基づき、例えば自己が属するネットワークドメイン上の他のノードに対して、PING(Packet INternet Groper)を実施する(ステップ221)。例えば、IPアドレスはネットワークアドレス部とホストアドレス部の2つから構成されており、同一のネットワークドメイン上のノード間ではネットワークアドレス部が同じアドレス値となることから、ホストアドレス部のみを可変させることにより、自己が属するネットワークドメイン上の他のノードのIPアドレスを推定することが可能であることは、当業者に周知である。また、PINGはIPアドレスを指定すると、ICMP(Internet Control Message Protocol)を用いて指定したIPアドレスに係るコンピュータ等へデータを送信し、かかるコンピュータからのデータの返信を受信する。返信のあったIPアドレスに対して新サーバ300はARP(Address Resolution Protocol)を実施してMACアドレスとIPアドレスの対応表を求める(ステップ231)。ARPはIPアドレスを指定するとMACアドレスを求める。旧サーバ200のMACアドレスを対応表中で検索する(ステップ241)。対応表中に旧サーバ200のMACアドレスがあるか否かを判断し(ステップ251)、対応表中にMACアドレスがあった場合には旧サーバ200が見つかったとして、ステップ261に進む。対応表中にMACアドレスがない場合には旧サーバ200が見つからなかったとして終了する。
ここまでIPアドレスについて説明し、新サーバ300が旧サーバ200を特定して通信する過程を説示したが、より詳細には物理的に新サーバ300が旧サーバ200の構築されているコンピュータを特定するだけではアプリケーションレベルでの通信を行うことができない。したがって、構築されているコンピュータ上で実行されている複数のサービスの中から旧サーバ200を特定する必要がある。サービスの特定をするためには通常IPアドレスの他にポート(Port)を用いる。このポートとサービスとは関連付いており、例えば、あるポートを指定することでライセンスサーバ100のサービスを指定したことになる。したがって、ライセンスサーバ100のポートが「50001」であるとすると、新サーバ300はIPアドレスの他にポート「50001」を指定することで旧サーバ200と通信可能となる。ここで、旧サーバ200がサービスとして構築されているコンピュータ上で起動していない場合には該当するポート用のインタフェースも用意されず、新サーバ300は旧サーバ200と通信することができない。
このようにIPアドレスの他にポートを指定することで、IPアドレスで特定されるコンピュータの特定のサーバと通信が可能となる。本実施形態ではTCP/IP上でライセンスサーバ100を実装する場合について説明しているが、他の通信プロトコル上でライセンスサーバ100を実装する場合にはその他の通信プロトコル、プラットフォームに準拠して実装する必要があることは所謂当業者にとってみれば技術常識に過ぎない。
なお、PINGの代わりにRARP(Reverse Address Resolution Protocol)を用いてIPアドレスを求めることもできる。
(6)旧サーバでの処理
図8は本実施形態に係る旧サーバでの情報受信時の処理のフローチャートである。
旧サーバ200は、新サーバ300又はクライアント400から情報を受信する(ステップ301)と、受信した情報の種別の判別を行う(ステップ311)。受信した情報がライセンス停止要求であると判断した場合には、旧サーバ200は、停止情報を暗号化し、メインメモリ及びレジストリに当該暗号化した定時情報を設定し(ステップ381)、当該ライセンス停止要求の受信に対する処理を終了する。
一方、受信した情報がライセンス発行要求であると判断した場合には、旧サーバ200は、メインメモリ上の停止情報の復号を行う(ステップ321)。
次に、旧サーバ200の実行制限部117は、上記停止情報に基づいて、ライセンス発行要求に係るソフトウェアの実行のライセンスが停止中であるか否かを判断する(ステップ331)。停止中であると判断した場合には、旧サーバ200は該当ソフトウェアのライセンスが停止中である旨のメッセージをクライアントに送信する(ステップ341)。一方、停止中でないと判断した場合には、旧ライセンスサーバ200の実行可否判定部114はライセンス発行要求に係るソフトウェアのライセンス空きを確認する(ステップ351)。そして、ライセンスの空きがある場合には、旧サーバ200の要求応答部112はライセンス発行要求を行ったクライアント400にライセンス情報を送信し(ステップ361)、当該ライセンス発行要求を送信したクライアントに対する処理を終了する。
以上の結果、ライセンス情報を受信したクライアント400は、ライセンス発行要求に係るソフトウェアの実行が可能な動作状態となる。他方、ライセンスの空きがない場合には、旧サーバ200はライセンスに空きがない旨のメッセージを送信し(ステップ371)、当該ライセンス発行要求を送信したクライアントに対する処理を終了する。当該メッセージを受信したクライアント400は、そのメッセージをディスプレイに表示する。
(7)本実施形態の効果
このように本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムによれば、旧サーバ200と新サーバ300を入れ替える場合に、新サーバ300がライセンスIDに基づきライセンス発行要求に対する処理を実行するだけでなく旧サーバ200に対して停止情報を送信し、旧サーバ200が停止情報を受け旧サーバ200でのライセンス発行要求に対する処理を行わないようにしているので、旧サーバ200と新サーバ300が並存した場合でもライセンスを受けている以上の数のクライアントでソフトウェアが実行されることを防止することができる。
2.第2の実施形態
(1)第1の実施形態と異なる構成要件
図9は本実施形態に係るライセンスサーバの詳細ブロック図である。
本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムも前記第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムと同様に構成され、これに加え、ライセンスサーバ100が設定情報送信部121、設定情報受信部122、接続情報更新信号送信部123の構成要素を有する構成である。
設定情報送信部121は無効ライセンス検出部115により検出されたライセンス判定処理を制限する無効化信号を送信する際に、別の有効な前記要求受付部111への接続に関する設定情報を送信する。
設定情報受信部122は無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部121から設定情報を受信する。
接続情報更新信号送信部123は無効化信号を受信した後に、前記要求受付部111においてクライアント400からのライセンス判定処理実行の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部122により受信した設定情報に示された別の有効な要求受付部111への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う。
図3(c)は旧サーバ200から要求してきたクライアント400に対して送信する接続情報のデータの構造である。接続情報はソフトウェア実行の不許可を示すライセンス停止フラグ、有効なライセンスサーバのホスト名及び有効なライセンスサーバのIPアドレスからなる。
(2)接続情報処理
図10は本実施形態に係る接続情報処理を図7、図8に反映させた場合の要部フローチャートである。
図10(a)に示すように、接続情報処理を反映させた場合の停止情報送信処理においては、ステップ261の後に、新サーバ300(設定情報送信部121)は旧サーバ200(設定情報受信部122)に接続情報を送信する(ステップ271)。
図10(b)に示すように、接続情報処理を反映させた場合の情報受信時の処理においては、ステップ341の後に、旧サーバ200は新サーバ300から受信した接続情報をライセンス発行要求を行ったクライアント400に送信する(ステップ391)。そして、接続情報を受信したクライアント400は、有効なライセンスサーバ100のIPアドレスを取り出し、この取り出したIPアドレスで特定されるライセンスサーバ100に対してライセンス発行要求を行う。ここでのライセンスサーバ100は通常新サーバ300である。
(3)本実施形態の効果
このように本実施形態に係るソフトウェア実行管理システムによれば、第1の実施形態に係るソフトウェア実行管理システムに加え、旧サーバ200がライセンス発行を行うことができる新サーバ300の情報をクライアント400に送信するので、クライアント400の使用者自ら旧サーバ200が構築されているコンピュータのIPアドレスから新サーバ300が構築されているコンピュータのIPアドレスに変更することなく、有効なライセンスサーバ100である新サーバ300にライセンス発行要求を行うことができる。特に、クライアント400の設定情報を、旧サーバ200のIPアドレスから接続情報の有効なライセンスサーバ100のIPアドレスに自動的に変更した場合には、次回のライセンス発行要求は始めから有効なライセンスサーバ100に対して行うことができる。
3.その他の実施形態
[複数の旧サーバと1つの新サーバ]
図3(a)のライセンスIDに示すように、複数の旧サーバ200から1つの新サーバ300へ移行する場合には旧サーバ200の数を旧サーバの登録数に挿入し、各旧サーバ200が構築されているコンピュータのMACアドレスを旧サーバのMACアドレスに挿入することで、ライセンス登録処理が完了した新サーバ300が順次停止情報送信処理を旧サーバ200毎に行う。
ここで、ライセンスID、少なくともレジストリにライセンスIDを登録する場合に、図3(a)のライセンスIDのデータの構造の他に、既に停止情報送信処理がなされているか否かを示す停止情報送信処理済フラグを旧サーバ毎に有することが望ましい(図11(a)参照)。
[1つの旧サーバと複数の新サーバ]
1つの旧サーバ200から複数の新サーバ300に移行する場合には、前記第1の実施形態に係る停止情報送信処理を各新サーバ300が1つの旧サーバ200に対して実行することを回避すべく、図11(b)に示すように、ライセンスIDには全ての新サーバ300のMACアドレスを登録マシンのMACアドレスに挿入すると共に、停止情報送信処理実施フラグを別途設け、この停止情報送信処理実施フラグが立っている少なくとも1つ以上の新サーバ300のみが停止情報送信処理を実行する構成にすることもできる。そうすることで、全ての新サーバ300が重複的に不必要な旧サーバ200への停止情報送信処理を行うことを回避することができる。特に、MACアドレスからIPアドレスを求め、対応表から旧サーバ200のIPアドレスを求める処理を前記各実施形態では行う必要があるので、ここで示した回避策は非常に有効である。
この他同様の回避策として図12(a)に示すようにライセンスIDに少なくとも登録マシンのMACアドレスを設け、旧サーバ200に新サーバ300のMACアドレス(IPアドレスでもよい)を送信し、旧サーバ200が停止情報を受信した場合に新サーバ300に対して既に停止情報送信処理が実施されていることを通知する構成にすることもできる。
[複数の旧サーバと複数の新サーバ]
複数の旧サーバ200から複数の新サーバ300に移行する場合にも、前記[1つの旧サーバと複数の新サーバ]の処理を用いて停止情報送信処理を実行する新サーバ300を限定する構成をとることができる。
この他、図12(b)に示すように登録マシンのMACアドレスの他に停止情報送信処理実施識別番号をそれぞれのMACアドレスに設ける構成にすることもできる。この停止情報送信処理実施識別番号には旧サーバのMACアドレスの楕円型点線枠で取り囲んだ旧サーバ200の識別番号を挿入する。すなわち、新サーバ300の識別情報と旧サーバ200の識別情報とを対応付けることで、新サーバ300が停止情報送信処理をすべき旧サーバ200を限定し、不必要な処理の実行を回避することが可能となる。
[検索用パケットのブロードキャスト]
前記各実施形態ではMACアドレスが後に編集不可能な情報であるためライセンスIDの挿入するデータとして採用したが、MACアドレスからIPアドレスを求める処理の分手間が生じ、例えば新サーバ300を構築するコンピュータのネットワークアドレスによってはPINGの回数が極めて多くなる可能性もある。例えばネットワークアドレス上の全てのIPアドレスに対してPINGする。
そこで、新サーバ300が旧サーバ200の検索用パケット(データの構造としては本ソフトウェア管理システムの検索用パケットであることを識別可能とする情報と送信元の新サーバ300のアドレスを有する構成)をブロードキャストすると、かかる検索用パケットに対して旧サーバ200が応答用パケット(データの構造としては旧サーバ200のIPアドレスを少なくとも有する。MACアドレスが含まれていることが望ましい。)を新サーバ300に送信する構成をとることもできる。そうすることで、新サーバ300が旧サーバ200を探す手間を大幅に改善することができる。
[ライセンスサーバ以外の例]
前記各実施形態においては、ソフトウェア実行管理装置をライセンスサーバ100とし、全体としてソフトウェア実行管理システムとして説示したが、図13に示すように、サーバクライアント型でない構成に適用することもできる。旧コンピュータ500と新コンピュータ600はそれぞれソフトウェア実行管理装置であり、前記ライセンスサーバ100の構成要素のうち、ライセンス情報格納部113、実行可否判定部114、無効ライセンス検出部115、無効化信号送信部116、実行制限部117及びライセンス破棄部118を有する。そして、一例としてある利用者が旧コンピュータ500でソフトウェアAを使用していたが、ソフトウェアAはCADソフトであり高い処理能力を必要とするため、新コンピュータ600でソフトウェアAを使用することとした。新コンピュータ600にソフトウェアAをインストールし、ライセンスIDを取り込んだ。ライセンスIDには登録マシンのMACアドレスとして新コンピュータ600のMACアドレス、提供するライセンス情報としてソフトウェアAを識別する情報と使用制限数1、旧コンピュータの登録数として1、旧コンピュータのMACアドレスとして旧コンピュータ500のMACアドレスが挿入されている。
そうすることで、前記第1の実施形態の(4)ライセンス登録処理がなされ新コンピュータに第一のライセンス情報及び第二のライセンス情報が保持される。前記第1の実施形態の(5)新サーバでの処理がなされ旧コンピュータ500に新コンピュータ600から停止情報が送信される。そして、前記第1の実施形態の(6)旧サーバでの処理がなされて、旧コンピュータ500が停止情報を設定する。ゆえに、ある利用者は新コンピュータ600でソフトウェアAを使用することができるものの、旧コンピュータ500ではソフトウェアAを使用することができない。
要するに、利用者は新コンピュータ600でソフトウェアAを使用するためにはライセンスIDを取り込む必要があり、このライセンスIDを取り込むことで旧コンピュータ500での使用が自動的に制限される仕組みが形成される。
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
前記各実施形態に関して次の付記を示す。
(付記1)ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部と、第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部と、第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のソフトウェア実行管理装置を検出する無効ライセンス検出部と、無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部と、無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する実行制限部とを含むソフトウェア実行管理装置。
(付記2)無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部を新たに含む前記付記1に記載のソフトウェア実行管理装置。
(付記3)クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部と、クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部とを新たに含み、前記実行制限部が、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する前記付記1または2に記載のソフトウェア実行管理装置。
(付記4)無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部と、無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受信部と、無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部とを新たに含む前記付記3に記載のソフトウェア実行管理装置。
(付記5)ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する記憶領域に格納されている第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を第1のコンピュータが判定する実行可否判定ステップと、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む記憶領域に格納されている第二のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を第2のコンピュータが送信する無効化信号送信ステップと、無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を第1のコンピュータが制限する実行制限ステップとを含むソフトウェア実行管理方法。
(付記6)無効化信号を受信すると、前記記憶領域に格納されている第一のライセンス情報を無効にする情報を第1のコンピュータが登録するステップとを新たに含む前記付記5に記載のソフトウェア実行管理方法。
(付記7)クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を第1のコンピュータが受け付ける要求受付ステップと、クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を第1のコンピュータが返信する要求応答ステップとを新たに含み、前記実行制限ステップが無効化信号を受信すると、前記要求応答ステップの動作を第1のコンピュータが制限する前記付記5または6に記載のソフトウェア実行管理方法。
(付記8)ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、ソフトウェアの実行許諾のための処理を新たに要求するための接続に関する設定情報を第2のコンピュータが送信する設定情報送信ステップと、無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信ステップの設定情報を第1のコンピュータが受信する設定情報受信ステップと、無効化信号を受信した後に、前記要求受付ステップにおいてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信ステップにより受信した設定情報に示されたソフトウェアの実行許諾のための処理要求の再要求を指示する接続情報更新信号の送信を、第1のコンピュータが当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信ステップとを新たに含む前記付記7に記載のソフトウェア実行管理方法。
(付記9)ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部と、第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部と、第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のコンピュータを検出する無効ライセンス検出部と、無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部と、無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する実行制限部としてコンピュータを機能させるためのソフトウェア実行管理プログラム。
(付記10)無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部として新たにコンピュータを機能させるための前記付記9に記載のソフトウェア実行管理プログラム。
(付記11)クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部と、クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部として新たにコンピュータを機能させ、前記実行制限部が、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する前記付記9または10に記載のソフトウェア実行管理プログラム。
(付記12)無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部と、無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受信部と、無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部として新たにコンピュータを機能させるための前記付記11に記載のソフトウェア実行管理プログラム。

Claims (12)

  1. ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部と、
    第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部と、
    第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のソフトウェア実行管理装置を検出する無効ライセンス検出部と、
    無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部と、
    無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する実行制限部とを含むソフトウェア実行管理装置。
  2. 無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部を新たに含む
    前記請求項1に記載のソフトウェア実行管理装置。
  3. クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部と、
    クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部とを新たに含み、
    前記実行制限部が、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する
    前記請求項1または2に記載のソフトウェア実行管理装置。
  4. 無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部と、
    無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受 信部と、
    無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェア
    の実行許諾のための処理の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部とを新たに含む
    前記請求項3に記載のソフトウェア実行管理装置。
  5. ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する記憶領域 格納されている第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための理 の実行可否を第1のコンピュータが判定する実行可否判定ステップと、
    無効化するライセンスを特定する識別コードを含む記憶領域に格納されている第二のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を制限する無効化信号を第2のコンピュータが送信する無効化信号送信ステップと、
    無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理の動作を第1のコンピュータが制限する実行制限ステップとを含むソフトウェア実行管理方法。
  6. 無効化信号を受信すると、前記記憶領域に格納されている第一のライセンス情報を無効にする情報を第1のコンピュータが登録するステップとを新たに含む
    前記請求項5に記載のソフトウェア実行管理方法。
  7. クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を第1のコンピュータが受け付ける要求受付ステップと、
    クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を第1のコンピュータが返信する要求応答ステップとを新たに含み、
    前記実行制限ステップが無効化信号を受信すると、前記要求応答ステップの動作を第1のコンピュータが制限する
    前記請求項5または6に記載のソフトウェア実行管理方法。
  8. ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、ソフトウェアの実行許諾のための処理を新たに要求するための接続に関する設定情報を第2のコンピュータが送信する設定情報送信ステップと、
    無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信ステップの設定情報を第1のコンピュータが受信する設定情報受信ステップと、
    無効化信号を受信した後に、前記要求受付ステップにおいてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信ステップにより受信した設定情報に示されたソフトウェアの実行許諾のための処理要求の再要求を指示する接続情報更新信号の送信を、第1のコンピュータが当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信ステップとを新たに含む
    前記請求項7に記載のソフトウェア実行管理方法。
  9. ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行を許諾する内容に関する第一のライセンス情報と、無効化するライセンスを特定する識別コードを含む第二のライセンス情報とを格納するライセンス情報格納部と、
    第一のライセンス情報に基づいて、ソフトウェアの実行許諾のための処理の実行可否を判定する実行可否判定部と、
    第二のライセンス情報に基づいて、実行可否判定部により実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理であって、無効化すべきライセンスに基づいて実行を許可されたソフトウェアの実行許諾のための処理を実行している他のコンピュータを検出する無効ライセンス検出部と、
    無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する無効化信号送信部と、
    無効化信号を受信すると、前記第一のライセンス情報に関係なく、ソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する実行制限部としてコンピュータを機能させるためのソフトウェア実行管理プログラム。
  10. 無効化信号を受信すると、前記ライセンス情報格納部の第一のライセンス情報を無効にする情報を登録するライセンス破棄部として新たにコンピュータを機能させるための
    前記請求項9に記載のソフトウェア実行管理プログラム。
  11. クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付ける要求受付部と、
    クライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理実行の要求を受け付けると、ソフトウェアの実行許諾のための処理を実行し、当該クライアントに結果を返信する要求応答部として新たにコンピュータを機能させ、
    前記実行制限部が、無効化信号を受信すると、前記要求応答部の動作を制限する
    前記請求項9または10に記載のソフトウェア実行管理プログラム。
  12. 無効ライセンス検出部により検出されたソフトウェアの実行許諾のための処理を制限する無効化信号を送信する際に、前記要求受付部への接続に関する設定情報を送信する設定情報送信部と、
    無効化信号を受信した際に、前記設定情報送信部からの設定情報を受信する設定情報受信部と、
    無効化信号を受信した後に、前記要求受付部においてクライアントからのソフトウェアの実行許諾のための処理の要求を受け付けた際に、前記設定情報受信部により受信した設定情報に示された要求受付部への処理要求の再送信を指示する接続情報更新信号の送信を、当該クライアントに向けて行う接続情報更新信号送信部として新たにコンピュータを機能させるための
    前記請求項11に記載のソフトウェア実行管理プログラム。
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