JP3245476B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP3245476B2
JP3245476B2 JP07437293A JP7437293A JP3245476B2 JP 3245476 B2 JP3245476 B2 JP 3245476B2 JP 07437293 A JP07437293 A JP 07437293A JP 7437293 A JP7437293 A JP 7437293A JP 3245476 B2 JP3245476 B2 JP 3245476B2
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貴訓 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置に関し、
特に押圧式の孔版印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押圧式の孔版印刷装置としては、基台に
一端をヒンジ接続された押圧板を有し、基台にスポンジ
等による弾性体製の印刷用紙載置台が設けられ、押圧板
の前記印刷用紙載置台との対向面側に孔版原紙取付部が
設けられた型式のものがよく知られており、この型式の
孔版印刷装置は、例えば実開昭62−196567号公
報に示されている。
【0003】上述の如き押圧式の孔版印刷装置は手によ
る押圧板の押し下げ回動操作によって当該押圧板に装着
されている孔版原紙を印刷用紙載置台上の印刷用紙に押
し付けることにより孔版印刷を行う。
【0004】布地に型紙スクリーンをあてて染料をすり
込んで模様を染め出す捺染装置として、多数の吸引孔を
明けられた有孔支持体あるいは網板を有し、有孔支持体
あるいは網板上に布地を載置され、その布地上に型紙ス
クリーンを配置され、有孔支持体の吸引孔あるいは網板
の網目より空気吸引を行うことにより、有孔支持体ある
いは網板上の布地を通して型紙スクリーンの布地側の面
に吸引作用を及ぼし、この吸引作用により型紙スクリー
ン上の染料を型紙スクリーンの開口部を通して布地に吸
い込むことによって捺染を行う吸引式の捺染装置が知ら
れている。この吸引式の捺染装置は、例えば特公昭37
−3944号、特公昭38−5199号、特公昭44−
13797号(米国特許3,221,648)の各公報
に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】押圧式の孔版印刷装置
に於いて所定濃度の孔版印刷を行うためには、所定の印
刷押圧力が必要であり、これは印刷面が大きいほど大き
くなる。
【0006】これに対し上述の如き孔版印刷装置に於い
ては、孔版原紙を印刷用紙載置台上の印刷用紙を押し付
ける印刷押圧力は手による押圧板の押し下げ回動操作に
により得られるから、これには自ずと限度がある。
【0007】また均一濃度の孔版印刷を行うためには、
印刷面全面に均一に印刷押圧力が作用することが必要で
あるが、上述の如き孔版印刷装置に於いては、押圧板が
回動式であること、押圧板の押し下げ回動操作力が直接
的に印刷押圧力として印刷面に作用すること等により、
印刷面に作用する印刷押圧力が不均一になりがちであ
り、印刷濃度の均一性に優れた孔版印刷画像が得られ難
い。このことは印刷面が大きくなるほど顕著なものにな
り、均一濃度の孔版印刷画像が得られず、実用的な孔版
印刷が行われなくなる。
【0008】このようなことから、上述の如き孔版印刷
装置に於いて実用的な孔版印刷の用紙サイズはせいぜい
B5〜A4判程度である。
【0009】上述の如き吸引式の捺染装置は被印刷物
(布地)に相当する部材を通して型紙スクリーンの被印
刷物側の面に吸引作用を及ぼすものであるため、被印刷
物は布地の如く、通気性を有するものに限られ、これを
通常の印刷用紙などに印刷を行う孔版印刷装置に転用す
ることはできない。また上述の如き吸引式の捺染装置
は、有孔支持体の吸引孔あるいは網板の網目よりの吸引
力を被印刷物を通して型紙スクリーンの被印刷物側の面
に直接的に及ぼし、その吸引力の動圧的作用により型紙
スクリーン上の染料を型紙スクリーンの開口部を通して
被印刷物に吸い込むものであるため、型紙スクリーンに
は有孔支持体の吸引孔パターンあるいは網板の網目パタ
ーンに応じた強度分布にて吸引力が作用し、型紙スクリ
ーン全面に均一に吸引力が作用することはない。このた
め仮に印刷用紙が若干の通気性を有しているとしても布
地とは異なって均一濃度の印刷画像を得ることができな
い。
【0010】本発明は、従来の押圧式の孔版印刷装置に
於ける上述の如き問題点に着目してなされたものであ
り、印刷面が大きくても所定濃度、均一濃度の孔版印刷
を簡便且つ迅速に行うことができ、また両面印刷も簡便
に行うことができる孔版印刷装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なくと
も何れか一方を備えたダイヤフラムにより構成され内側
に圧力チャンバを構成する箱体と、前記圧力チャンバ内
にて前記ダイヤフラムに装着され印刷インキを含浸する
面状のインキパッドと、前記圧力チャンバを減圧する減
圧手段と、前記圧力チャンバ内に於いて前記インキパッ
ドと対向する位置に配置された印刷用紙載置台とを有し
ていることを特徴とする孔版印刷装置によって達成され
る。
【0012】また本発明による孔版印刷装置は、連続印
刷のために、上述の如き構成に加えて連続シート状の孔
版原紙を前記インキパッドと前記印刷用紙載置台との間
に走行可能に支持し、孔版原紙を前記インキパッドと前
記印刷用紙載置台との間に供給する孔版原紙供給手段を
有していてよく、また連続シート状の印刷用紙を前記印
刷用紙載置台上に連続的に供給する印刷用紙供給手段を
有していてよい。
【0013】また本発明による孔版印刷装置は、両面印
刷用の孔版印刷装置として、上述の如き目的を達成する
ために、互いに対向する壁面の各々を可撓性あるいは弾
性の少なくとも何れか一方を備えたダイヤフラムにより
構成され内側に圧力チャンバを構成する箱体と、前記圧
力チャンバ内にて前記ダイヤフラムの各々に装着され印
刷インキを含浸する面状のインキパッドと、前記圧力チ
ャンバを減圧する減圧手段とをを有していることを特徴
としている。
【0014】また本発明による両面印刷用の孔版印刷装
置は、連続両面印刷のために、連続シート状の二枚の孔
版原紙を各ダイヤフラムの前記インキパッド間に走行可
能に支持し、二枚の孔版原紙を各々前記インキパッド間
に供給する孔版原紙供給手段を有していてよく、また連
続シート状の印刷用紙を各ダイヤフラムの前記インキパ
ッド間に走行可能に支持し、前記印刷用紙を前記インキ
パッド間に供給する印刷用紙供給手段を有していてよ
い。
【0015】
【作用】上述の如き構成によれば、減圧手段により圧力
チャンバが減圧されることにより、実質的な静止流体雰
囲気にてダイヤフラムの両側に差圧が静圧的に作用し、
ダイヤフラムによりインキパッドが孔版原紙を挟んで印
刷用紙に密接する側へ移動し、この状態にてダイヤフラ
ムがこれの全面に一様に作用する差圧によりインキパッ
ドをその全面に亘って一様に押圧し、インキパッドの全
面に押圧力(印圧)が一様に作用した状態にて印刷用紙
に孔版原紙をステンシルとする孔版印刷が行われる。
【0016】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0017】図1、図2は本発明による孔版印刷装置の
一実施例を示している。この孔版印刷装置は上部固定箱
半体1とリニアアクチュエータ3により上下に駆動され
る下部可動箱半体5とによる箱体7を有している。
【0018】下部可動箱半体5は、リニアアクチュエー
タ3により、図1に示されている如く上部固定箱半体1
より離間した開き位置と、図2に示されている如く上部
固定箱半体1に接合した閉じ位置との間に上下動可能に
なっている。
【0019】下部可動箱半体5内の底面部には印刷用紙
載置台9が固定配置されている。印刷用紙載置台9上に
はスポンジ等による弾性部材11が層状に設けられてお
り、これの平な上面が印刷用紙載置面13とされてい
る。
【0020】上部固定箱半体1は印刷用紙載置面13と
対向する天井面部を大きく開口されており、この蓋部部
材5には開口を閉じるべくダイヤフラム15が張設され
ている。ダイヤフラム15は、軟質塩化ビニル、ゴム
等、可撓性、あるいは弾性を備えた柔軟な薄膜により構
成され、印刷用紙載置面13と平行に延在している。
【0021】箱体7は、図2に示されている如く、下部
可動箱半体5が閉じ位置に位置している状態下にて、一
部壁面をダイヤフラム15により構成された実質的に密
閉構造の圧力チャンバ17を内側に構成する。
【0022】ダイヤフラム15の圧力チャンバ17の側
の面部には面状のインキパッド19が装着されている。
インキパッド19は、スポンジ、不織布などにより構成
されて印刷インキを含浸しており、印刷用紙載置面13
と平行に対向するインキ面部21を有している。
【0023】上部固定箱半体1には圧力チャンバ17に
連通したポート23が設けられており、ポート23は圧
力チャンバ17を減圧するための吸引装置25と接続さ
れている。吸引装置25は、電動式のブロワ、真空ポン
プなどにより構成され、選択的に動作されて圧力チャン
バ17を選択的に減圧する。
【0024】上部固定箱半体1の一方の側には、感熱式
の孔版原紙Sの原紙ロールRsを回転可能に支持する原
紙ロール支持部27と、感熱製版用のサーマルヘッド2
9と、サーボモータ31により回転駆動されるプラテン
ローラ33と、ガイドローラ35とが順に設けられてお
り、上部固定箱半体1の他方の側には、ガイドローラ3
7と、モータ39により回転駆動される使用済み孔版原
紙巻き取り部41とが順に設けられており、これらが、
連続シート状の孔版原紙Sをインキパッド19と印刷用
紙載置面13と間に走行可能に支持し、孔版原紙Sを
インキパッド19と印刷用紙載置面13と間に供給す
る孔版原紙供給手段をなしている。
【0025】上述の孔版原紙供給手段により、孔版原紙
Sは、原紙ロールRsより繰り出されてサーマルヘッド
29とプラテンローラ33との間を通過し、ガイドロー
ラ35と37とに案内されてインキパッド19と印刷用
紙載置面13と間を図にて左右方向に横切って延在し、
サーマルヘッド29およびプラテンローラ33と使用済
み孔版原紙巻き取り部41との間にガイドローラ35と
37に案内されてインキパッド19および印刷用紙載置
面13と平行に緊張され、またサーマルヘッド29が発
熱動作し、プラテンローラ33がサーボモータ31によ
り定量的に回転駆動されることにより感熱式に穿孔製版
され、さらには使用済み孔版原紙巻き取り部41がモー
タ39により図にて反時計廻り方向へ回転駆動されるこ
とにより使用済みの孔版原紙Sの巻き取りが行われる。
【0026】この孔版印刷装置において使用される孔版
原紙Sは、インキ不通過性の熱可塑性プラスチックスフ
ィルムとインキの通過を自由に許す和紙、織布等による
シート状の多孔性支持体との重合体により構成されたも
のであってよく、多孔性支持体がインキパッド19の側
に位置するよう配置され、熱可塑性プラスチックスフィ
ルムにサーマルヘッド29によって印刷画像に応じた穿
孔像形成される。
【0027】下部可動箱半体5の一方の側には、印刷用
紙Pの用紙ロールRpを回転可能に支持する用紙ロール
支持部43と、テンション付与ローラ対45とが順に設
けられ、下部可動箱半体5の他方の側には、加熱式乾燥
装置47と、サーボモータ49により回転駆動される用
紙送りローラ51およびフリーローラ53と、用紙カッ
タ55が順に配置されており、これらが連続シート状の
印刷用紙Pを印刷用紙載置面13上に連続的に供給する
印刷用紙供給手段をなしている。
【0028】上述の如き印刷用紙供給手段により、印刷
用紙Pは、用紙ロールRpより繰り出されてテンション
付与ローラ対45間を通過し、インキパッド19と印刷
用紙載置面13と間、換言すれば孔版原紙Sと印刷用紙
載置面13と間を図にて左右方向に横切って延在し、加
熱式乾燥装置47および用紙送りローラ51とフリーロ
ーラ53との間を通過して用紙カッタ55に至り、テン
ション付与ローラ対45と用紙送りローラ51、フリー
ローラ53との間にインキパッド19および印刷用紙載
置面13と平行に緊張され、用紙送りローラ51がサー
ボモータ49により図にて時計廻り方向へ回転駆動され
ることにより定量的に送られる。
【0029】上述の如き構成よりなる孔版印刷装置を用
いて孔版印刷を行う場合は、図1に示されている如く、
下部可動箱半体5を開き位置に位置させた状態にてサー
マルヘッド29を発熱動作させ、プラテンローラ33を
サーボモータ31により定量的に回転駆動させ、またこ
れに応じてモータ39により使用済み孔版原紙巻き取り
部41が図にて反時計廻り方向へ回転駆動されることに
より、使用済みの孔版原紙Sが使用済み孔版原紙巻き取
り部41に巻き取られつつ原紙ロールRsより繰り出さ
れる新しい孔版原紙Sに感熱式に穿孔製版が行われ、新
たに製版された孔版原紙Sがインキパッド19の下方位
置に移送される。
【0030】製版が完了すると、リニアアクチュエータ
3を上昇動作させて下部可動箱半体5を図2に示されて
いる如き閉じ位置へ上昇移動させる。これにより印刷用
紙載置台9上の印刷用紙Pが持ち上げられ、下部可動箱
半体5は上部固定箱半体1と接合し、箱体7の内部に製
版済み孔版原紙Sと印刷用紙Pを含む実質的に密閉構造
の圧力チャンバ17が郭定される。
【0031】次に吸引装置25を吸引動作させ、ポート
23より圧力チャンバ17内の空気を吸引し、圧力チャ
ンバ17内を減圧する。圧力チャンバ17はダイヤフラ
ム15により実質的に密閉空間であり、この圧力チャン
バ17内の減圧により、ダイヤフラム15の両側に差圧
が実質的な静止流体雰囲気にて静圧的に作用し、この差
圧によってダイヤフラム15が、図2に示されている如
く、印刷用紙載置台9側へ吸引され、インキパッド19
が孔版原紙Sを挟んで印刷用紙載置台9の原稿載置面1
3上の印刷用紙Pに密接する。この圧力チャンバ17の
減圧は0mmHgに近い高い真空度に減圧する必要はな
く、この減圧は標準大気圧下にて400〜600mmH
g程度でよい。
【0032】この状態にてダイヤフラム15がこれの全
面に一様に作用する差圧によりインキパッド19をその
全面に亘って一様に押圧し、これによりインキパッド1
9の全面に押圧力が一様に作用した状態にてインキパッ
ド19が含浸している印刷インキが孔版原紙Sをステン
シルとして原稿載置面13上の印刷用紙Pに転移し、印
刷用紙Pに孔版印刷が行われる。
【0033】この孔版印刷に於いては、印刷濃度は圧力
チャンバ17内を実質的な静止流体雰囲気による減圧状
態に保つ時間と減圧値とにより決まり、これらの調整に
より印刷濃度は可変設定される。圧力チャンバ17内の
減圧値は吸引装置25の吸引力調整とエアーブリードに
よる圧力チャンバ17の内圧調整により所要値に設定で
き、エアーブリードによる圧力チャンバ17の内圧調整
は圧力チャンバ17内の減圧値を定量的に微調整、換言
すれば印刷濃度を微調整することについて有利である。
【0034】圧力チャンバ17が所定時間に亘って減圧
されて所定濃度による孔版印刷が完了すると、吸引装置
25の吸引動作を停止させて圧力チャンバ17を大気圧
に戻し、リニアアクチュエータ3の降下動作により下部
可動箱半体5を図1に示されている如き開き位置へ降下
移動させる。これによりダイヤフラム15は自身の弾性
により元の状態に戻り、また下部可動箱半体5が上部固
定箱半体1より離れて元の位置に戻ることにより、イン
キパッド19および孔版原紙Sが印刷用紙載置面13上
の印刷用紙Pより離れる。
【0035】この状態にてサーボモータ49により用紙
送りローラ51を図にて時計廻り方向へ回転駆動するこ
とにより、印刷用紙載置面13上の印刷済みの印刷用紙
Pが加熱式乾燥装置47を通過して印刷画像を形成する
印刷インキを加熱乾燥されつつ送り出されると共に、印
刷用紙載置面13上に用紙ロールRpより繰り出される
新しい印刷用紙Pが印刷用紙載置面13上に送り込まれ
る。この印刷用紙Pの送りが所定長さに亘って行われる
と、サーボモータ49により用紙送りローラ51の回転
駆動を停止し、用紙カッタ55により印刷用紙Pを所定
長さに切断する。
【0036】製版された一つの孔版原紙Sによる孔版印
刷は所定回数に亘って用紙送りされる印刷用紙Pに上述
と同様の要領にて繰り返し行われればよく、また新たな
孔版原紙Sによる孔版印刷に際しては、上述と同様の要
領にて製版が行われればよい。
【0037】図3は本発明による孔版印刷装置の他の実
施例を示している。尚、図3に於いて、図1、図2に対
応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の符号に
より示されている。この実施例に於いては、印刷用紙載
置台9は省略され、下部可動箱半体5の底面部も大きく
開口され、この開口は下部可動箱半体5に張設されたも
う一つのダイヤフラム61により閉じられている。ダイ
ヤフラム61は、ダイヤフラム15と同様に、軟質塩化
ビニル、ゴム等、可撓性、あるいは弾性を備えた柔軟な
薄膜により構成され、所定間隔をおいてダイヤフラム1
5と平行に延在している。
【0038】ダイヤフラム61の圧力チャンバ17の側
の面部には面状のインキパッド63が装着されている。
インキパッド63は、インキパッド19と同様にスポン
ジ、不織布などに構成されて印刷インキを含浸してお
り、インキパッド19のインキ面部21と平行に対向す
るインキ面部65を有している。
【0039】上部固定箱半体1の側にある上側の孔版原
紙供給手段とは別に、下部可動箱半体5の一方の側に
は、感熱式の孔版原紙Sの原紙ロールRsを回転可能に
支持する原紙ロール支持部67と、感熱製版用のサーマ
ルヘッド69と、サーボモータ71により回転駆動され
るプラテンローラ73と、ガイドローラ75とが順に設
けられており、下部可動箱半体5の他方の側には、ガイ
ドローラ77と、モータ79により回転駆動される使用
済み孔版原紙巻き取り部81とが順に設けられており、
これらが、連続シート状の孔版原紙Sをインキパッド1
9と63との間に走行可能に支持し、孔版原紙Sをイン
キパッド19と63との間に供給する下側の孔版原紙供
給手段をなしている。
【0040】この下側の孔版原紙供給手段により、孔版
原紙Sは、原紙ロールRsより繰り出されてサーマルヘ
ッド69とプラテンローラ73との間を通過し、ガイド
ローラ75と77とに案内されてインキパッド63の上
面がなすインキ面部65上を図にて左右方向に横切って
延在し、サーマルヘッド69およびプラテンローラ73
と使用済み孔版原紙巻き取り部81との間にガイドロー
ラ75と77に案内されてインキ面部65と平行に緊張
され、またサーマルヘッド69が発熱動作し、プラテン
ローラ73がサーボモータ71により定量的に回転駆動
されることにより感熱式に穿孔製版され、さらには使用
済み孔版原紙巻き取り部81がモータ79により図にて
時計廻り方向へ回転駆動されることにより使用済みの孔
版原紙Sの巻き取りが行われる。
【0041】なお、上側の孔版原紙供給手段による孔版
原紙Sはインキパッド19の下底面がなすインキ面部2
1の真下を図にて左右方向に横切って延在し、ガイドロ
ーラ35と37に案内されてインキ面部21と平行に緊
張されている。
【0042】下部可動箱半体5が開き位置にある時には
図示されている如く、上側の孔版原紙Sと下側の孔版原
紙Sとは互いに所定間隔をおいて互いに平行に延在して
おり、この上側の孔版原紙Sと下側の孔版原紙Sとの間
に用紙ロールRpよりの印刷用紙Pが通される。
【0043】この実施例においては、下部可動箱半体5
が閉じ位置へ移動されて圧力チャンバ17内が減圧され
ると、ダイヤフラム15、61の各々の両側に実質的な
静止流体雰囲気にて静圧的に差圧が作用し、この差圧に
よってダイヤフラム15、61が互いに近づく側へ吸引
され、ダイヤフラム15のインキパッド19が上側の孔
版原紙Sを挟んで印刷用紙Pの上面に押し付けられ、ま
たダイヤフラム61のインキパッド63が下側の孔版原
紙Sを挟んで印刷用紙Pの下面に押し付けられ、印刷用
紙Pの両面に孔版印刷が同時に行われる。
【0044】なお、この実施例に於ける孔版印刷装置に
於いては、上下の孔版原紙Sの一方のを製版し、他方を
未製版状態にて送り込むことにより、片面印刷を行うこ
ともできる。
【0045】上述の何れの実施例においても、孔版原紙
S、印刷用紙Pは連続シート状のものが使用されてこれ
らが連続的に供給されるよう構成されているが、これら
は所定長さに裁断された単票紙状のものが用いられても
よく、この場合は、これらの供給機構が連続シート状の
ものより単票紙用のものに置き換えられればよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による孔版印刷装置によれば、減圧手段により圧力チャ
ンバが減圧されることにより、実質的な静止流体雰囲気
にてダイヤフラムの両側に差圧が静圧的に作用し、ダイ
ヤフラムによりインキパッドが孔版原紙を挟んで印刷用
紙に密接する側へ移動し、この状態にてダイヤフラムが
これの全面に一様に作用する差圧によりインキパッドを
その全面に亘って一様に押圧し、インキパッドの全面に
押圧力が一様に作用した状態にて印刷用紙に孔版原紙を
ステンシルとする孔版印刷が行われるから、印刷面が大
きくても所定濃度、均一濃度の孔版印刷が簡便且つ迅速
に行われ、また両面印刷も同様に簡便に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版印刷装置の一実施例を常圧状
態について示す概略断面図。
【図2】本発明による孔版印刷装置の一実施例を減圧状
態について示す概略断面図。
【図3】本発明による孔版印刷装置の他の実施例を示す
概略断面図。
【符号の説明】
1 上部固定箱半体 5 下部可動箱半体 7 箱体 9 印刷用紙載置台 13 印刷用紙載置面 15 ダイヤフラム 17 圧力チャンバ 19 インキパッド 25 吸引装置 27 原紙ロール支持部 29 サーマルヘッド 33 プラテンローラ 41 使用済み孔版原紙巻き取り部 43 用紙ロール支持部 45 テンション付与ローラ対 47 加熱式乾燥装置 51 用紙送りローラ 55 用紙カッタ 61 ダイヤフラム 63 インキパッド 67 原紙ロール支持部 69 サーマルヘッド 73 プラテンローラ 81 使用済み孔版原紙巻き取り部 S 孔版原紙 P 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−215576(JP,A) 特開 昭60−234878(JP,A) 特開 昭54−81904(JP,A) 特開 昭51−52413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/02 B41L 13/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なく
    とも何れか一方を備えたダイヤフラムにより構成され内
    側に圧力チャンバを構成する箱体と、前記圧力チャンバ
    内にて前記ダイヤフラムに装着され印刷インキを含浸す
    る面状のインキパッドと、前記圧力チャンバを減圧する
    減圧手段と、前記圧力チャンバ内に於いて前記インキパ
    ッドと対向する位置に配置された印刷用紙載置台とを有
    していることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 連続シート状の孔版原紙を前記インキパ
    ッドと前記印刷用紙載置台との間に走行可能に支持し、
    孔版原紙を前記インキパッドと前記印刷用紙載置台との
    間に供給する孔版原紙供給手段を有していることを特徴
    とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 連続シート状の印刷用紙を前記印刷用紙
    載置台上に連続的に供給する印刷用紙供給手段を有して
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の孔版印
    刷装置。
  4. 【請求項4】 互いに対向する壁面の各々を可撓性ある
    いは弾性の少なくとも何れか一方を備えたダイヤフラム
    により構成され内側に圧力チャンバを構成する箱体と、
    前記圧力チャンバ内にて前記ダイヤフラムの各々に装着
    され印刷インキを含浸する面状のインキパッドと、前記
    圧力チャンバを減圧する減圧手段とを有していることを
    特徴とする孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 連続シート状の二枚の孔版原紙を各ダイ
    ヤフラムの前記インキパッド間に走行可能に支持し、二
    枚の孔版原紙を各々前記インキパッド間に供給する孔版
    原紙供給手段を有していることを特徴とする請求項4に
    記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 連続シート状の印刷用紙を各ダイヤフラ
    ムの前記インキパッド間に走行可能に支持し、前記印刷
    用紙を前記インキパッド間に供給する印刷用紙供給手段
    を有していることを特徴とする請求項4または5に記載
    の孔版印刷装置。
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