JP3609793B2 - 両面捺染装置及び両面捺染方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は両面捺染装置及び両面捺染方法に関するものであり、特にタオル地等のシート状の被捺染体の両面に模様等を捺染する両面捺染装置及び両面捺染方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の捺染装置の要部の概略構造を示した図である。
【0003】
図を参照して、捺染装置61は、大きくは捺染されるタオル地32の一方面上に取付けられた上部ローラ62と、上部ローラ62に対向してタオル地32の他方面下部に取付けられる下部ローラ24とから構成されている。上部ローラ62は、回動自在に保持される筒状体63と、筒状体63の周壁面に形成され、捺染すべき模様等に対応した形状の面を有する凸形状捺染型64とから構成されている。尚、この図においては、上部ローラ62は時計方向周りに回転駆動されている。
【0004】
一方、下部ローラ24は回動自在に支持される筒状体25と、筒状体25の周壁面全面に取付けられ、捺染すべき糊を吸収し得る材料よりなる糊吸収材26とから構成されている。下部ローラ24は、下部糊補充容器28に収納されている補充糊29に下部ローラ24の下方の一部が漬かるように配置されている。この図においては、下部ローラ24は反時計方向周りに回転駆動されている。従ってこの回転によって、補充糊29内を通過した糊吸収材26には、捺染すべき糊が吸収された状態となる。
【0005】
下部ローラ24の右側面には、回動自在の下部調整ローラ30が押付けられた状態で取付けられている。この下部調整ローラ30は、下部ローラ24に対する押付け力を調整することによって、そこを通過した下部ローラ24の糊吸収材26に保有された糊の量を調整するために設けられたものである。
【0006】
図7は図6で示した捺染装置による捺染時の動作を示した要部拡大図である。
【0007】
図を参照して、筒状体63及び筒状体25の回転に伴なって、タオル地32は矢印の方向に移動する。そして、筒状体63の周壁面に形成された凸形状捺染型64がタオル地32の一方面に接する位置に移動すると、タオル地32はその分下方向に移動して筒状体25の周壁面に形成された糊吸収材26に接することになる。上述のように糊吸収材26には捺染すべき糊が保有されていることから、その糊は糊吸収材26に接したタオル地32の他方面からその内部に浸透する。すなわち、糊吸収材26に保有された糊の一部がタオル地32に浸透して浸透部66を形成する。
【0008】
筒状体63及び筒状体25が更に回転すると、この回転とともにタオル地32は矢印の方向に移動し、タオル地32の上面及び下面とも凸形状捺染型64及び糊吸収材26の各々に接しない状態に復帰する。このようにしてタオル地32の浸透部66に浸透した糊によって、タオル地32の一方面に凸形状捺染型64の面形状に対応した模様等が捺染されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の捺染装置では、タオル地等の被捺染体の片面にのみ捺染する場合は特に問題がない。
【0010】
しかし、この装置を用いて被捺染体の両面に相互に対称な模様等を捺染しようとすると不具合が生じる。
【0011】
図8はこのような両面に捺染する場合の不具合を説明するための図であって、図7の要部拡大図に対応したものである。
【0012】
図7に示した捺染方法では、凸形状捺染型64のタオル地32に対する押圧力がそれ程大きくないため、浸透部66は図に示した程度しか内部に形成されず、タオル地32の上面にまで捺染糊が浸透することはない。そこで図8に示したように、凸形状捺染型64のタオル地32に対する押圧力をより高めるように設定することが考えられる。この場合、凸形状捺染型64のより大きな押圧力によって、タオル地32はより強く筒状体25の周壁面に形成された糊吸収材26に押圧されることになる。
【0013】
これによって糊吸収材26に保有された捺染糊はタオル地32に対してより深く浸透し、図のような浸透部66が形成されることになる。すなわち、浸透部66はタオル地32の下面からタオル地32の上面まで連続するものになる。その結果、取出されたタオル地32の上面及び下面のいずれにも、同一位置において相互に対称形状の模様等が捺染されることになる。
【0014】
図9はこのようにして形成されたタオル地32の表面文字41と裏面文字42とを示した概略図である。
【0015】
図を参照して、その(1)に示されているように表面文字41として「AB」の文字が捺染されている。一方、その(2)に示されているようにタオル地32の他方面には裏面文字42として「AB」とは対称形状の文字が捺染されている。しかしながら、表面文字41と裏面文字42とを比較してみると、タオル地32に対して同一位置に形成されてはいるものの、その文字を構成する各要素の幅は表面文字41に対して裏面文字42が極めて大きく形成されることになる。
【0016】
これは図8において示されているように、捺染糊が浸透している浸透部66はほぼ台形形状を有しているためである。すなわち、タオル地32の上面、すなわち表面の文字の幅を規定する寸法W1は凸形状捺染型64の幅に対応したものであるのに対し、タオル地32の下面、すなわち裏面に形成される文字の幅を定める寸法W2は、糊吸収材26に押付けられて接触したタオル地32の幅に対応するものだからである。
【0017】
このように従来の捺染装置を用いて両面捺染を行なおうとすると、被捺染体の表面と裏面との間における模様等の位置ずれは生じないものの、その形成幅が異なってしまうため被捺染体の捺染品質が低下してしまう。
【0018】
又、仮に上記のような捺染装置を用いてある程度の品質を確保した両面捺染が可能となったとしても、この方法では、被捺染体の両面に表れる模様等は同一色のものでしか形成できない。
【0019】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、両面捺染等の品質を向上させるとともに、両面の模様等を異なった色でも捺染できる両面捺染装置及び両面捺染方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シート状の被捺染体の両面に模様等を捺染する両面捺染装置であって、第1筒状体と、第1筒状体の周壁面に凸状に取付けられ、捺染すべき模様等に対応した面を有する凸形状捺染型とからなる、回転駆動される第1ローラと、凸形状捺染型の面に第1捺染糊を供給する第1捺染糊供給手段と、第1ローラに対して、被捺染体を介して対向する位置に配置され、第1ローラとは反対方向に回転駆動される第2ローラと、第2ローラの周壁面上に第2捺染糊を供給する第2捺染糊供給手段とを備え、第1ローラの回転により、凸形状捺染型が被捺染体の一方面を押圧した際、被捺染体の他方面が移動して第2ローラの周壁面の一部に押圧されるものである。
【0021】
このように構成すると、被捺染体の両面の同一位置に模様等が捺染される。
【0022】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、凸形状捺染型の面は、第1捺染糊の吸着に適した処理がなされ、第1捺染糊供給手段は、第2筒状体と、第2筒状体の周壁面に形成され、第1捺染糊を保有する第1糊吸収材とからなり、第1糊吸収材を凸形状捺染型の面に押付けた状態で回転駆動される糊付ローラとからなるものである。
【0023】
このように構成すると、第1ローラの凸形状捺染型の表面に第1捺染糊が安定して保持される。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、凸形状捺染型の面には、第1捺染糊を吸収し得る素材よりなる第2糊吸収材が取付けられるものである。
【0025】
このように構成すると、凸形状捺染型の第1筒状体側の素材に関わらず、第1捺染糊が安定して吸着される。
【0026】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、凸形状捺染型は、合成樹脂シートよりなり、その面は凹凸面状に加工されたものである。
【0027】
このように構成すると、凸形状捺染型は合成樹脂シートより一体的に形成される。
【0028】
請求項5記載の発明は、シート状の被捺染体の両面に模様等を捺染する両面捺染方法であって、被捺染体の一方面の所定箇所を押圧しつつ、第1捺染糊を浸透させるとともに被捺染体の一方面の押圧によって被捺染体の押圧箇所が移動し、移動した被捺染体の所定箇所に対応する他方面の箇所を、第2捺染糊を供給する捺染糊供給手段に押付けるようにして、第2捺染糊を浸透させるものである。
【0029】
このように構成すると、被捺染体の両面の対応する位置に模様等が捺染されるとともに被捺染体の一方面の第1捺染糊の浸透箇所と被捺染体の他方面の第2捺染糊の浸透箇所とが被捺染体の面に対して垂直方向において一致する。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、被捺染体の両面の同一位置に模様等が捺染されるため、模様等がずれることなく、且つほぼ同一太さに形成されるため被捺染体の捺染品質が向上する。又、被捺染体の一方面と他方面とで異なった色の模様で捺染できるため、変化のある被捺染体を製造することが容易となる。
【0033】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、凸形状捺染型の表面に第1捺染糊が安定して保持されるため、被捺染体の第1捺染糊の浸透動作が安定する。
【0034】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、凸形状捺染型の第1筒状体側の素材に関わらず捺染糊の吸着が安定するため、凸形状捺染型の素材の選択範囲が拡大する。
【0035】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、凸形状捺染型は合成樹脂シートによって一体的に形成されるため、コスト的に有利となる。
【0036】
請求項5記載の発明は、被捺染体の両面の対応する位置に模様等が捺染されるため、模様等がずれることなく、両面捺染の品質が向上する。又、被捺染体の一方面と他方面とで異なった色の模様で捺染できるため、変化のある被捺染体を製造することが容易となる。更に、被捺染体の一方面の捺染糊の浸透箇所と他方面の第2捺染糊の浸透箇所とが正確に一致するため、両面に形成された模様等が確実に一致するとともに、且つ同一太さとなり被捺染体の捺染品質が向上する。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による両面捺染装置の概略構造を示した図である。
【0039】
図を参照して、両面捺染装置11は、大きくは両面捺染すべき、シート状の被捺染体の1つであるタオル地32の上方に位置する上部ローラ12と、上部ローラ12に対向した位置であって、タオル地32の下方に位置する下部ローラ24とから構成されている。これらのローラはタオル地32の進行速度に併せて回転するように制御されている。上部ローラ12は回動自在に保持される筒状体13と、筒状体13の周壁面に形成され、タオル地32に捺染すべき模様、文字等の形状に対応した面を有する凸形状捺染型14とから構成されている。
【0040】
凸形状捺染型14は、筒状体13の周壁面上に固定される合成ゴムシートよりなる取付板34と、取付板34の上面に取付けられ、合成樹脂シートよりなる突起体35と、突起体35の上面に取付けられ、捺染糊を吸着し得る素材よりなる糊吸収材36とによって構成されている。糊吸収材36の面形状は、上述のように、タオル地32に捺染すべき模様等の形状に対応したものである。
【0041】
上部ローラ12の右側には、凸形状捺染型14の糊吸収材36に捺染糊を供給する第1捺染糊供給手段としての上部糊付ローラ16が配置されている。上部糊付ローラ16は、回動自在に保持された筒状体17と、筒状体17の周壁面全面に取付けられ、捺染糊を吸収保持し得る、例えばスポンジ等からなる糊吸収材18とから構成されている。そして上部糊付ローラ16の下方の一部は、上部糊補充容器20に収納された補充糊21に漬かるように上部糊補充容器20が配置されている。これによって上部糊補充容器20の補充糊21を通過する毎に、上部糊付ローラ16の糊吸収材18には、捺染糊が吸収され保持されることになる。
【0042】
又、上部糊付ローラ16の上方には回動自在の上部調整ローラ22が配置されており、上部糊付ローラ16の下部糊補充容器28に対する押圧力が調整できるように構成されている。この押圧力を調整することによって、上部糊付ローラ16の糊吸収材18に保有された捺染糊の量を調整して、凸形状捺染型14の糊吸収材36に供給することが可能となる。尚、この図においては、上部ローラ12は時計方向周りに回転駆動され、上部糊付ローラ16は凸形状捺染型14に接した状態で反時計方向周りに駆動されている。上部調整ローラ22は、上部糊付ローラ16の反時計方向周りの回転に伴ない、上部糊付ローラ16に接した状態で時計方向周りに回転する。
【0043】
一方、タオル地32の下方に位置する下部ローラ24は、回動自在に支持される筒状体25と、筒状体25の周壁面の全面に取付けられ、捺染糊を吸着し且つ保持し得る、例えば薄布等の素材よりなる糊吸収材26とから構成されている。下部ローラ24の下方部の一部が下部糊補充容器28に収納されている補充糊29に漬かるように、下部糊補充容器28が配置されている。これによって、補充糊29内を通過する下部ローラ24の糊吸収材26に、捺染糊が保有されて上昇することになる。すなわち、下部糊補充容器28及び補充糊29は、下部ローラに捺染糊を供給する第2捺染糊供給手段を構成する。尚、この実施の形態では、補充糊21と補充糊29とは、同一種類で且つ同一色の捺染糊を用いている。
【0044】
又、下部ローラ24の右方向には回動自在の下部調整ローラ30が、下部ローラ24の筒状体25に接するように配置されている。そして下部調整ローラ30の下部ローラ24に対する押圧力は調整可能なように構成されている。この押圧力を調整することによって、補充糊29から吸着した糊吸収材26の量を所望の量に調整してタオル地32に対して供給することが可能となる。
【0045】
図2は図1で示した両面捺染装置を用いて捺染処理した状態の変化を示した要部拡大図である。
【0046】
上部ローラ12の凸形状捺染型14が最下方位置にない時には、その(2)に示されているようにタオル地32は上部ローラ12の筒状体13及び筒状体25の糊吸収材26のいずれにも接しない状態でその間を通過するように、これらの距離関係が設定されている。
【0047】
筒状体13が回転して、凸形状捺染型14が図2の(1)に示すように下方位置に移動した場合を想定する。この時、タオル地32の上面は移動してきた凸形状捺染型14の糊吸収材36によって下方向に押圧されることになる。このため可撓性を有するタオル地32は、糊吸収材36によって押圧された箇所が下方向に移動して筒状体25の糊吸収材26に接することになる。ここで、糊吸収材36によって押圧されたタオル地32の上面の幅と、この押圧によって糊吸収材26に接したタオル地32の下面の幅とがほぼ一致するように、これらの形状及び位置関係が設定されている。
【0048】
この状態となると、タオル地32の上面からは糊吸収材36に保有された捺染糊が下方に浸透して上部浸透部38を形成する。一方、糊吸収材26に接したタオル地32の下面からは糊吸収材26に保有された捺染糊が上方に浸透して下部浸透部39を形成する、上述のように上部浸透部38と下部浸透部39とはほぼ同一幅となり、タオル地32の内部で相互に接合する。このようにしてタオル地32の上面及び下面に相互に対称形状の模様等が同一幅及び同一位置において形成されることになる。
【0049】
この状態から筒状体13及び筒状体25が更に回転すると、図2の(2)に示される状態となる。この状態では、タオル地32は筒状体13及び筒状体25の糊吸収材26のいずれにも接しない状態に復帰し、タオル地32は矢印の方向に進み、乾燥工程に進行する。これによってタオル地32の上面及び下面に上部浸透部38及び下部浸透部39が形成され、両面捺染処理が終了する。
【0050】
図3はこの発明の第1の実施の形態による両面捺染装置によって形成された表面文字と裏面文字との状態を示した概略図である。
【0051】
図を参照して、その(1)に示されているように、タオル地32に表面文字41として「AB」の文字が所定幅で捺染されている。一方、その(2)に示されているように、被捺染体の裏面には裏面文字42として「AB」の対称形状となる文字が捺染されている。そして表面文字41及び裏面文字42とも各々の文字を構成する要素の幅は同一となっており、模様の捺染品質が向上する。又、図2で示した両面捺染処理の動作から明らかなように、表面文字41と裏面文字42の形成位置がタオル地32の面に対する垂直方向において全くずれる虞がない。
【0052】
図4は図1及び図2で示した凸形状捺染型14の製造方法を示した概略図である。
【0053】
図を参照して、凸形状捺染型14を構成する合成ゴムシート等の取付板34が設置台48上に配置される。次に取付板34の上面に、捺染すべき模様等に対応した形状に打抜かれた塩化ビニール等の合成樹脂シートよりなる突起体35が取付けられる。突起体35の上面には全面に接着剤層44が塗布されている。
【0054】
一方、レーヨンシート46の下面にレーヨンスパン47を静電吸着したものを準備し、これを突起体35の上面に押圧する。すると、レーヨンシート46に静電吸着されたレーヨンスパン47の部分は、接着剤層44によって突起体35に接着され、糊吸収材36を構成する。このようにして突起体35の上面に捺染糊を吸着し得る糊吸収材36が形成され、凸形状捺染型14が効率的に製造される。
【0055】
尚、レーヨンスパン47に代えて、フェルトシートを糊吸収材36として突起体35の上に接着して用いても良い。
【0056】
図5はこの発明の第2の実施の形態による両面捺染装置における凸形状捺染型の製造方法を示した概略図である。
【0057】
図を参照して、設置台48の上面に合成ゴムシート等よりなる取付板34が取付けられ、その上面に捺染すべき模様等の形状に対応し、塩化ビニール等の合成樹脂シートを打抜くことによって形成された突起体35が取付けられている。
【0058】
一方、突起体35の上方にはその下面に凹凸部51が形成されたプレス型50が設置され、それを下降して突起体35の上面を加熱するとともに押圧する。これによって、突起体35の上面はプレス型50の凹凸部51に対応した凹凸面53が形成される。このようにして形成された凸形状捺染型14を図1で示した凸形状捺染型14に置き換えて設置することによって、上部糊付ローラ16から供給される捺染糊を突起体35の凹凸面53に吸着し保持することが可能となる。
【0059】
この第2の実施の形態による凸形状捺染型を採用すると、第1の実施の形態による糊吸収材36のように突起体35とは別体に糊吸収部分を構成する必要がないため、コスト的に有利な凸形状捺染型14となる。
【0060】
尚、上記の実施の形態では、被捺染体の上面及び下面に捺染する糊は同一色としているが、これらの色を変えて同じ大きさの対称模様を捺染することも可能である。又、この実施の形態では、捺染糊として色が現れる色糊を採用しているが、捺染糊の周りの色を後工程で染めてその部分を洗浄して色を抜く抜糊を同様に使用することも可能である。
【0061】
又、上記の実施の形態では、被捺染体の上方に凸形状捺染型を取付けたローラを配置しているが、このローラと下方に配置したローラとを上下逆に配置して同様に両側から捺染できるように構成しても良い。
【0062】
更に、上記の第1の実施の形態では、凸形状捺染型の一部として特定仕様の糊吸収材を採用しているが、これに代えて糊の吸収特性に優れた他の素材を採用しても良い事は言うまでもない。
【0063】
更に、上記の実施の形態では、被捺染体に対して上下1対のローラを採用しているが、これらと同様の対のローラを複数、被捺染体の進行方向に配置して使用することも可能である。この場合、各ローラで捺染する色を異ならせておけば、カラフルな彩りの模様を一連の捺染工程で両面に形成することが可能となる。
【0064】
更に、上記の実施の形態では、被捺染体としてタオル地を使用しているが、他の種類の生地を被捺染体として使用しても良い事は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による両面捺染装置の概略構造を示した図である。
【図2】図1で示した両面捺染装置を用いた捺染処理の状態を示した要部拡大図である。
【図3】図1で示した両面捺染装置によって形成された被捺染体の表面に現れる表面文字と裏面に現れる裏面文字との具体例を示した図である。
【図4】図1で示した両面捺染装置の凸形状捺染型の製造方法を示した概略図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態による両面捺染装置の凸形状捺染型の製造方法を示した概略図である。
【図6】従来の捺染装置の概略構造を示した図である。
【図7】図6で示した捺染装置による捺染処理の状態を示した図である。
【図8】図6で示した捺染装置を用いて両面捺染をした場合の状態を示した図である。
【図9】図8で示した捺染処理によって得られた被捺染体の表面文字と裏面文字との具体例を示した図である。
【符号の説明】
11…両面捺染装置
12…上部ローラ
13…筒状体
14…凸形状捺染型
16…上部糊付ローラ
17…筒状体
18…糊吸収材
24…下部ローラ
25…筒状体
26…糊吸収材
28…下部糊補充容器
29…補充糊
32…タオル地
35…突起体
36…糊吸収材
53…凹凸面
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (5)
- シート状の被捺染体の両面に模様等を捺染する両面捺染装置であって、
第1筒状体と、前記第1筒状体の周壁面に凸状に取付けられ、捺染すべき模様等に対応した面を有する凸形状捺染型とからなる、回転駆動される第1ローラと、
前記凸形状捺染型の前記面に第1捺染糊を供給する第1捺染糊供給手段と、
前記第1ローラに対して、前記被捺染体を介して対向する位置に配置され、前記第1ローラとは反対方向に回転駆動される第2ローラと、
前記第2ローラの周壁面上に第2捺染糊を供給する第2捺染糊供給手段とを備え、
前記第1ローラの回転により、前記凸形状捺染型が前記被捺染体の一方面を押圧した際、前記被捺染体の他方面が移動して前記第2ローラの周壁面の一部に押圧される、両面捺染装置。 - 前記凸形状捺染型の前記面は、前記第1捺染糊の吸着に適した処理がなされ、
前記第1捺染糊供給手段は、第2筒状体と、前記第2筒状体の周壁面に形成され、第1捺染糊を保有する第1糊吸収材とからなり、前記第1糊吸収材を前記凸形状捺染型の前記面に押付けた状態で回転駆動される糊付ローラとからなる、請求項1記載の両面捺染装置。 - 前記凸形状捺染型の前記面には、前記第1捺染糊を吸収し得る素材よりなる第2糊吸収材が取付けられる、請求項2記載の両面捺染装置。
- 前記凸形状捺染型は合成樹脂シートよりなり、前記面は凹凸面状に加工される、請求項2記載の両面捺染装置。
- シート状の被捺染体の両面に模様等を捺染する両面捺染方法であって、
前記被捺染体の一方面の所定箇所を押圧しつつ、第1捺染糊を浸透させるとともに前記被捺染体の前記一方面の押圧によって前記被捺染体の押圧箇所が移動し、
前記移動した前記被捺染体の前記所定箇所に対応する他方面の箇所を、第2捺染糊を供給する捺染糊供給手段に押付けるようにして、第2捺染糊を浸透させる、両面捺染方法。
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