JP3245257U - 巻くだけ枕カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】枕の移動を効果的に抑制でき、かつ容易に交換することができる枕カバーを提供する。【解決手段】枕カバーは、一部を筒状に形成可能で枕Pに巻くだけの枕カバーであって、平面視で矩形状をなしており、対向する第1辺および第2辺を有するシート状の本体10を備え、上記本体が、上記第1辺を含む第1端部11と上記第2辺を含む第2端部12とを有し、上記第1端部に第1係合部21が設けられ、上記第1端部と上記第2端部との間に第2係合部22が設けられている。【選択図】図3

Description

本開示は、枕に巻くだけの枕カバーに関する。
枕は、就寝中の寝返りなどにより、所望する位置から移動することがある。枕が移動することを抑制できる枕カバーが知られている(実用新案登録第3210663号公報)。
実用新案登録第3210663号公報
特許文献1では、枕収容室を形成している布部材と、この布部材の上縁部に繋がれた紐部材とを有し、上記紐部材をベッドのマットレス載置台の一部に連結することで枕カバーに収容された枕が移動することを抑制している。枕カバーは、衛生的な使用などのため、交換されることがある。特許文献1の枕カバーの交換では、上記ベッドを起こして上記紐部材による連結の解除を行い、交換した枕カバーの紐部材による連結を行うため、作業が煩雑になるおそれがある。枕の移動を容易に抑制でき、かつ容易に交換することができる枕カバーが望まれている。
上述のような事情を鑑み、本開示は、枕の移動を効果的に抑制でき、かつ容易に交換することができる枕カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一態様に係る枕カバーは、一部を筒状に形成可能で枕に巻くだけの枕カバーであって、平面視で矩形状をなしており、対向する第1辺および第2辺を有するシート状の本体を備え、上記本体が、上記第1辺を含む第1端部と上記第2辺を含む第2端部とを有し、上記第1端部に第1係合部が設けられ、上記第1端部と上記第2端部との間に第2係合部が設けられている。
本開示の一態様に係る枕カバーは、枕の移動を効果的に抑制でき、かつ容易に交換することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る枕カバーを展開した状態を示す模式的平面図である。 図2は、図1の枕カバーが枕を収容した状態を示す模式的側面図である。 図3は、図2の枕カバーの差し込み片を敷布団の裏に差し込んだ状態を示す模式的側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る枕カバーは、一部を筒状に形成可能で枕に巻くだけの枕カバーであって、平面視で矩形状をなしており、対向する第1辺および第2辺を有するシート状の本体を備え、上記本体が、上記第1辺を含む第1端部と上記第2辺を含む第2端部とを有し、上記第1端部に第1係合部が設けられ、上記第1端部と上記第2端部との間に第2係合部が設けられている。
当該枕カバーは、対向する第1辺および第2辺を有するシート状の本体が、上記第1辺を含む第1端部と、上記第2辺を含む第2端部とを有し、上記第1端部に第1係合部が設けられ、上記第1端部と上記第2端部との間に第2係合部が設けられている。上記第1係合部と上記第2係合部とを係合することで略筒状の空間を形成することができ、枕を容易に収容できる。当該枕カバーは、上記第1係合部と上記第2係合部との係合を解除することで収容した上記枕を容易に取り出すことができる。当該枕カバーは、上記第2端部を使用者の下に配置し、あるいは上記第2端部を敷布団の裏に差し込むことで当該枕カバーが移動することを抑制でき、結果として収容している枕の移動を抑制することができる。上記第2端部を敷布団の裏から引き抜き、上記第1係合部と上記第2係合部との係合を解除することで、当該枕カバーを容易に交換することができる。
(2)上記(1)において、当該枕カバーが綿で形成されていてもよい。このようにすることで、当該枕カバーの使用感を向上でき、また当該枕カバーを清拭などに使用することができる。
(3)上記(1)または(2)において、上記第1係合部と上記第2係合部とが係合して上記本体の一部が筒状に形成され、上記第2端部が、敷布団の裏に差し込まれる差し込み片を構成していてもよい。当該枕カバーが、上記第1係合部と上記第2係合部とを係合して枕を収容する筒状部を形成し、かつ当該枕カバーの移動を抑制する差し込み部(差し込み片)を敷布団の裏に差し込まれることで、枕の移動を効果的に抑制できる。
なお、敷布団とは、使用者が横臥する布団の他、マットレスなど使用者の下側に配置されるものを意味する。
[本開示を実施するための形態の詳細]
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態を詳説する。
図1に当該枕カバーの展開した状態(非使用状態)を示す。当該枕カバーは、平面視で矩形状をなしており、対向する第1辺101および第2辺102を有するシート状の本体10を備える。本実施形態の当該枕カバーは平面視で略長方形状であり、第1辺101および第2辺102は本体10の短辺である。
本体10は、第1辺101を含む第1端部11と第2辺102を含む第2端部12とを有する。本体10には、第1端部11に第1係合部21が設けられ、第1端部11と第2端部12との間に第2係合部22が設けられている。本実施形態の第2係合部22は、第1端部11と第2端部12との略中間の位置に設けられている。
第1係合部21と第2係合部22とを係合することで、図2で示すように、本体10の一部(第1端部11側の部分)を筒状にすることができる。この筒状に形成した部分に枕Pを収容することができる。
第1係合部21および第2係合部22(以下、第1係合部21と第2係合部22とを合わせて単に「係合部」ともいう)としては、特に限定されるものではなく、ボタン、ホックなどの点ファスナであってもよいし、エレメントとスライダとを有するスライドファスナなどの線ファスナであってもよいし、一対のテープ表面が接着可能な面ファスナであってもよい。本実施形態の係合部は、面ファスナ20である。
当該枕カバーは、第1係合部21と第2係合部22とが係合して本体10の一部が筒状に形成され、第2端部12が、敷布団Fの裏に差し込まれる差し込み片を構成するとよい。すなわち、当該枕カバーの使用状態として、図3で示すように、上記係合部で形成した筒状の部分に枕Pを収容し、第2端部12が敷布団Fの裏に差し込まれているとよい。
使用者の寝返り、あるいは使用者の上半身側が俯仰可能なベッドで使用者の上半身を起こした際に枕Pが移動することがある。当該枕カバーは、第2端部12を敷布団Fの裏に差し込むため、使用者の意に反して移動することが抑制され、結果として、収容している枕Pの移動を抑制できる。
当該枕カバーは、上記係合部を係合することで枕Pを容易に収容することができる。また、当該枕カバーは、第2端部12を敷布団Fの裏に差し込むことで、枕Pの位置を容易に調整することができ、位置を調整した枕Pが移動することを容易に抑制できる。このように、当該枕カバーは容易に使用および交換をすることができる。
本体10が綿で形成されていることが好ましい。本体10は、綿をパイル編みしたタオル生地、または甘く撚った綿を粗めに平織りしたガーゼ生地で形成されていることがより好ましい。
例えば、使用者が飲食物の経口摂取が困難な被介護者などである場合、当該枕カバー、敷布団、使用者の体などが使用者の口から零れた飲食物によって汚染されることがある。本体10が綿で形成されていることにより、汚染された当該枕カバーの交換の際に、汚染された敷布団、使用者の体などを、本体10の汚染されていない部分で容易に清拭することができる。
<利点>
当該枕カバーは、上記係合部を係合することで枕Pを収容する筒状の部分を容易に形成でき、第2端部12を敷布団Fの裏に差し込むことで枕Pが移動することを容易に抑制できる。当該枕カバーは、第2端部12を敷布団Fの裏から引き抜き、上記係合部の係合を解除することで、容易に交換することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載および技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換または追加が可能であり、それらは全て本開示の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上述の実施形態では、第2係合部を第1端部と第2端部との略中間の位置に設けていたが、第2係合部の位置はこれに限定されるものではなく、枕の形状、大きさに適合するように任意の位置に設けてもよい。
第1端部に複数の第1係合部が設けられてもよく、第1端部と第2端部との間に複数の第2係合部が設けられてもよい。このようにすることで、枕の形状、大きさに適合するように筒状の部分を形成することができる。
第1係合部は、第1端部と第2端部との双方に設けられてもよい。具体的には、第1端部と第2端部との双方に第1係合部を設け、第1端部および第2端部の一方の第1係合部と第2係合部とを係合して枕を収容し、第1端部および第2端部の他方を差し込み片としてもよい。
第1係合部は、本体の第2係合部が設けられている面の裏面に形成されてもよい。
上記第2端部は、差し込み片として使用者の下に配置してもよい。具体的には、上記第2端部を使用者の肩の下に配置し、当該枕カバーの移動が抑制されるようにしてもよい。
本開示の枕カバーは、枕の移動を効果的に抑制しつつ、容易に交換することができるため、寝具として好適に用いられ、特に介護用の寝具として好適に用いられる。
10 本体
11 第1端部
12 第2端部
101 第1辺
102 第2辺
20 面ファスナ
21 第1係合部
22 第2係合部
F 敷布団
P 枕

Claims (3)

  1. 一部を筒状に形成可能で枕に巻くだけの枕カバーであって、
    平面視で矩形状をなしており、対向する第1辺および第2辺を有するシート状の本体を備え、
    上記本体が、上記第1辺を含む第1端部と上記第2辺を含む第2端部とを有し、
    上記第1端部に第1係合部が設けられ、
    上記第1端部と上記第2端部との間に第2係合部が設けられている枕カバー。
  2. 上記本体が綿で形成されている請求項1に記載の枕カバー。
  3. 上記第1係合部と上記第2係合部とが係合して上記本体の一部が筒状に形成され、
    上記第2端部が、敷布団の裏に差し込まれる差し込み片を構成する請求項1または請求項2に記載の枕カバー。
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