JP3244432U - フライヤーの油飛散防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】油槽の前側部分にフライヤーの油飛散防止具が取り付けられる場合であっても、フライヤーの前側で作業を行う作業者がフライヤーの油飛散防止具に触れることによって火傷するのを防止することが可能なフライヤーの油飛散防止具を提供する。【解決手段】フライヤーの油飛散防止具1は、油槽3の左右方向の両側に配置される2枚の側板7aと2枚の側板7aを繋ぐ連結板7bとを有し、油槽3に取り付けられるメインカバー7と、連結板7bとの間に隙間をあけた状態で連結板7bを覆うように連結板7bに取り付けられるサブカバー8と、連結板7bとサブカバー8との間に隙間を形成するために連結板7bとサブカバー8との間に配置されるスペーサ10とを備えている。連結板7bは、側板7aの前側および上側で2枚の側板7aを繋ぎ、サブカバー8は、連結板7bの少なくとも前上端部分を覆っている。【選択図】図2
Description
本考案は、食材を油の中に入れて揚げ物を作るためのフライヤーの油槽から油が飛散するのを防止するためのフライヤーの油飛散防止具に関する。
従来、業務用のフライヤーの油槽から油が飛散するのを防止するためのフライヤーの油飛散防止部材が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の油飛散防止部材は、油槽が形成されるフライヤー本体に着脱自在に装着される。この油飛散防止部材は、ステンレス鋼板等の金属板によって形成されている。また、この油飛散防止部材は、2枚の側壁板と、2枚の側壁板の後端同士を繋ぐ後壁板とを備えている。特許文献1に記載の油飛散防止部材をフライヤー本体に取り付けると、油槽の左右方向の両側および後ろ側への油の飛散を防止することが可能になる。そのため、特許文献1に記載の油飛散防止部材をフライヤー本体に取り付ければ、フライヤー本体への油の付着を防止することが可能になり、その結果、フライヤー本体の清掃作業を容易に行うことが可能になる。
日本は地震大国であり、日本ではいつ何時地震が発生するのかわからない。作業者がフライヤーで調理を行っているときに地震が発生すると、高温の油が油槽から飛び散って作業者にかかり、作業者が大火傷を負うおそれがある。本願考案者は、フライヤーの前側で作業を行う作業者が地震発生時に大火傷を負うことがないように、フライヤーの油槽から前側に油が飛散するのを防止するためのフライヤーの油飛散防止具を開発している。この油飛散防止具は、耐熱性を考慮して、ステンレス鋼板等の金属材料で形成されている。
フライヤーで揚げ物の調理を行っていると、油槽に取り付けられる金属製の油飛散防止具が高温になる。一方で、開発中の油飛散防止具によって油槽から前側に油が飛散するのを防止するためには、油槽の前側部分に油飛散防止具を取り付ける必要がある。しかしながら、油槽の前側部分に油飛散防止具が取り付けられる場合には、フライヤーの前側で作業を行う作業者が高温になっている油飛散防止具に触れることで火傷をするおそれがあることが本願考案者の検討によって明らかになった。
そこで、本考案の課題は、フライヤーの油槽から前側に油が飛散するのを防止するために油槽の前側部分にフライヤーの油飛散防止具が取り付けられる場合であっても、フライヤーの前側で作業を行う作業者がフライヤーの油飛散防止具に触れることによって火傷するのを防止することが可能なフライヤーの油飛散防止具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本考案のフライヤーの油飛散防止具は、作業者が前側で作業を行うフライヤーの油槽から前側に油が飛散するのを防止するためのフライヤーの油飛散防止具であって、油槽の左右方向の両側に配置される2枚の側板と2枚の側板を繋ぐ連結板とを有し油槽に取り付けられる金属製のメインカバーと、連結板との間に隙間をあけた状態で連結板の少なくとも一部を覆うように連結板に取り付けられる金属製のサブカバーと、連結板とサブカバーとの間に隙間を形成するために連結板とサブカバーとの間に配置されるスペーサとを備え、連結板は、側板の前側および上側で2枚の側板を繋ぎ、サブカバーは、連結板の少なくとも前上端部分を覆っていることを特徴とする。
本考案のフライヤーの油飛散防止具は、油槽の左右方向の両側に配置される2枚の側板と2枚の側板を繋ぐ連結板とを有するメインカバーを備えており、連結板は、側板の前側および上側で2枚の側板を繋いでいる。また、本考案では、連結板の少なくとも前上端部分を覆うように連結板に取り付けられるサブカバーと連結板との間に隙間が形成されている。そのため、本考案では、フライヤーで揚げ物の調理を行っているときに、油槽に取り付けられるメインカバーが高温になっても、メインカバーからサブカバーへの熱の伝達を抑制して、サブカバーの温度上昇を抑制することが可能になる。
したがって、本考案では、フライヤーの前側で作業を行う作業者が、連結板の少なくとも前上端部分を覆うサブカバーに触れても火傷するのを防止することが可能になる。その結果、本考案では、油槽から前側に油が飛散するのを防止するために油槽の前側部分にフライヤーの油飛散防止具が取り付けられる場合であっても、フライヤーの前側で作業を行う作業者がフライヤーの油飛散防止具に触れることによって火傷するのを防止することが可能になる。
本考案において、連結板は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状の曲板部と、前後方向を厚さ方向とする平板状の基部とから構成され、基部は、連結板の前下端部分を構成し、曲板部は、基部の上端に繋がり、サブカバーは、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、基部の上端に繋がる曲板部が、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状に形成されているため、地震発生時に油槽の中で前側に向かって移動する油を曲板部によって後ろ側に跳ね返すことが可能になる。したがって、地震発生時に油槽から前側に油が飛散するのを効果的に防止することが可能になる。
本考案において、左右方向から見たときの曲板部の中心角、および、左右方向から見たときのサブカバーの中心角は、90°以上となっていることが好ましい。このように構成すると、地震発生時に油槽の中で前側に向かって移動する油を曲板部によって効果的に後ろ側に跳ね返すことが可能になる。したがって、地震発生時に油槽から前側に油が飛散するのをより効果的に防止することが可能になる。また、このように構成すると、連結板のより広い範囲をサブカバーで覆うことが可能になるため、油槽の前側部分にフライヤーの油飛散防止具が取り付けられていても、作業者がフライヤーの油飛散防止具に触れることによって火傷をするのを効果的に防止することが可能になる。
本考案において、連結板は、前後方向を厚さ方向とする平板状の基部と、左右方向から見たときに鈍角をなすように繋がる複数の平板状の平板部からなる曲板部とから構成され、基部は、連結板の前下端部分を構成し、曲板部は、基部の上端に繋がり、サブカバーは、前後方向を厚さ方向とする平板状に形成されるとともに基部との間に隙間をあけた状態で基部の前側に配置される第1カバー部と、曲板部との間に隙間を開けた状態で配置される第2カバー部とを備えることが好ましい。
このように構成すると、基部の上端に繋がる曲板部が、左右方向から見たときに鈍角をなすように繋がる複数の平板状の平板部によって構成されているため、地震発生時に油槽の中で前側に向かって移動する油を曲板部によって後ろ側に跳ね返すことが可能になる。したがって、地震発生時に油槽から前側に油が飛散するのを効果的に防止することが可能になる。
本考案において、曲板部は、上下方向を厚さ方向とする平板部としての第1平板部と、基部の上端と第1平板部の前端とを繋ぐ平板部としての第2平板部とから構成され、第2カバー部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されるとともに第1平板部との間に隙間をあけた状態で第1平板部の上側に配置される第3平板部と、第1カバー部の上端と第3平板部の前端とを繋ぐとともに第2平板部との間に隙間をあけた状態で配置される平板状の第4平板部とから構成されていることが好ましい。
このように構成すると、曲板部が、上下方向を厚さ方向とする第1平板部と、基部の上端と第1平板部の前端とを繋ぐ第2平板部とから構成されているため、地震発生時に油槽の中で前側に向かって移動する油を曲板部によって効果的に後ろ側に跳ね返すことが可能になる。したがって、地震発生時に油槽から前側に油が飛散するのをより効果的に防止することが可能になる。また、このように構成すると、第2カバー部が、第1平板部との間に隙間をあけた状態で第1平板部の上側に配置される第3平板部と、第2平板部との間に隙間をあけた状態で配置される第4平板部とから構成されているため、連結板のより広い範囲をサブカバーで覆うことが可能になる。したがって、油槽の前側部分にフライヤーの油飛散防止具が取り付けられていても、作業者がフライヤーの油飛散防止具に触れることによって火傷をするのを効果的に防止することが可能になる。
本考案において、スペーサは、連結板にサブカバーを固定するための永久磁石である第1固定用磁石を備えるとともに、連結板およびサブカバーのいずれか一方に固定され、連結板およびサブカバーのいずれか他方は、磁性を有する金属材料で形成され、第1固定用磁石の磁力によって、連結板にサブカバーが固定されていることが好ましい。このように構成すると、サブカバーを連結板に容易に着脱することが可能になる。また、このように構成すると、連結板に対するサブカバーの取付位置を容易に調整することが可能になる。
本考案において、フライヤーの油飛散防止具は、油槽にメインカバーを固定するための永久磁石である第2固定用磁石を備え、第2固定用磁石は、基部に取り付けられ、第2固定用磁石の磁力によって、油槽にメインカバーが固定されることが好ましい。このように構成すると、フライヤーの油飛散防止具を油槽に容易に着脱することが可能になる。また、このように構成すると、油槽に対するフライヤーの油飛散防止具の取付位置を容易に調整することが可能になる。また、このように構成すると、第2固定用磁石が平板状の基部に取り付けられているため、第2固定用磁石の取付状態を安定させることが可能になる。
本考案において、フライヤーの油飛散防止具は、油槽に対するメインカバーの取付位置の下限を規定するためのストッパーを備え、ストッパーは、油槽の上面に接触可能な平板状の接触部を備えるとともに連結板に固定され、左右方向から見たときのストッパーの形状は、L形状になっていることが好ましい。このように構成すると、上下方向における油槽の適切な箇所にフライヤーの油飛散防止具を取り付けることが可能になる。したがって、地震発生時に油槽から前側に油が飛散するのを適切に防止することが可能になる。
以上のように、本考案のフライヤーの油飛散防止具では、フライヤーの油槽から前側に油が飛散するのを防止するために油槽の前側部分にフライヤーの油飛散防止具が取り付けられる場合であっても、フライヤーの前側で作業を行う作業者がフライヤーの油飛散防止具に触れることによって火傷するのを防止することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
(フライヤーの概略構成)
図1は、本考案の実施の形態にかかるフライヤーの油飛散防止具1が取り付けられるフライヤー2の斜視図である。図2は、図1に示す油槽3にフライヤーの油飛散防止具1が取り付けられている状態を示す概略断面図である。以下の説明では、上下方向(鉛直方向)に直交する図1等のX方向を「前後方向」とし、上下方向と前後方向とに直交する図1等のY方向を「左右方向」とする。また、前後方向の一方側である図1等のX1方向側を「前」側とし、その反対側である図1等のX2方向側を「後ろ」側とする。
図1は、本考案の実施の形態にかかるフライヤーの油飛散防止具1が取り付けられるフライヤー2の斜視図である。図2は、図1に示す油槽3にフライヤーの油飛散防止具1が取り付けられている状態を示す概略断面図である。以下の説明では、上下方向(鉛直方向)に直交する図1等のX方向を「前後方向」とし、上下方向と前後方向とに直交する図1等のY方向を「左右方向」とする。また、前後方向の一方側である図1等のX1方向側を「前」側とし、その反対側である図1等のX2方向側を「後ろ」側とする。
本形態のフライヤーの油飛散防止具1(以下、「油飛散防止具1」とする。)は、食材を油の中に入れて揚げ物を作るためのフライヤー2の油槽3に取り付けられて使用される。フライヤー2は、店舗等に設置されて使用される業務用のフライヤーである。フライヤー2は、油槽3に加えて、フライヤー2を操作するための操作盤4を備えている。フライヤー2で調理を行う作業者は、フライヤー2の前側に立って作業を行う。すなわち、フライヤー2では、作業者が前側で作業を行っており、フライヤー2に対して作業時の作業者(具体的には、調理を行うときの作業者)が立つ側が前側となっている。
油槽3は、上面が開口する直方体の箱状に形成されている。油槽3は、磁性を有する金属材料で形成されている。たとえば、油槽3は、ステンレス鋼板によって形成されている。油槽3には、揚げ物用の油が入っている。油槽3の底面側には、油槽3の中の油を排出するための排出管(図示省略)が取り付けられている。操作盤4は、油槽3の後ろ側に配置されるとともに、油槽3よりも上側に配置されている。油飛散防止具1は、作業者が作業を行う油槽3の前側に油槽3から油が飛散するのを防止するために、油槽3の前側部分に取り付けられる。以下、油飛散防止具1の構成について説明する。以下の説明では、油槽3に取り付けられた状態の油飛散防止具1の構成について説明する。
(フライヤーの油飛散防止具の構成)
図3は、図2に示す油飛散防止具1の斜視図である。図4は、図3に示す油飛散防止具1の背面図である。図5は、図4のE-E断面の断面図である。
図3は、図2に示す油飛散防止具1の斜視図である。図4は、図3に示す油飛散防止具1の背面図である。図5は、図4のE-E断面の断面図である。
油飛散防止具1は、油槽3の左右方向の両側に配置される2枚の側板7aと2枚の側板7aを繋ぐ連結板7bとを有し油槽3に取り付けられる金属製のメインカバー7と、連結板7bとの間に隙間をあけた状態で連結板7bの一部を覆うように連結板7bに取り付けられる金属製のサブカバー8と、油槽3に対するメインカバー7の取付位置の下限を規定するためのストッパー9とを備えている。
また、油飛散防止具1は、連結板7bとサブカバー8との間の隙間を形成するために連結板7bとサブカバー8との間に配置されるスペーサ10を備えている。本形態の油飛散防止具1は、2個のスペーサ10を備えている。さらに、油飛散防止具1は、油槽3にメインカバー7を固定するための第2固定用磁石としての固定用磁石11と、固定用磁石11が収容される磁石保持部材12とを備えている。本形態の油飛散防止具1は、2個の固定用磁石11と、2個の磁石保持部材12とを備えている。
メインカバー7は、磁性を有する金属材料で形成されている。たとえば、メインカバー7は、ステンレス鋼板によって形成されている。側板7aは、左右方向を厚さ方向とする薄い平板状に形成されている。2枚の側板7aは、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。側板7aの後端面は、前後方向に直交する平面となっている。側板7aの下端面は、上下方向に直交する平面となっている。側板7aの後端面と下端面とが交わる角部は、面取りされている。側板7aの前端面の下側部分は、前後方向に直交する平面となっている。この平面の上端と側板7aの後端面の上端との間では、側板7aの端面は、左右方向から見たときの形状が円弧状となる凸曲面となっている。すなわち、側板7aの前端面の上側部分および上端面は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす凸曲面となっている。
連結板7bは、左右方向に細長い長尺状に形成されている。連結板7bは、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状の曲板部7cと、前後方向を厚さ方向とする平板状の基部7dとから構成されている。基部7dは、連結板7bの前下端部分を構成している。曲板部7cは、基部7dの上端に繋がっている。基部7dは、2枚の側板7aの、前端面の下側部分をなす平面同士を繋いでいる。曲板部7cは、2枚の側板7aの、前端面の上側部分および上端面をなす凸曲面同士を繋いでいる。すなわち、連結板7bは、2枚の側板7aの前端面および上端面を繋いでおり、側板7aの前側および上側で2枚の側板7aを繋いでいる。
左右方向から見たときの曲板部7cの中心角θ1(図5参照)は、90°以上になっている。具体的には、中心角θ1は、115°~120°程度となっている。すなわち、側板7aの前端面の上側部分および上端面をなす凸曲面の中心角は、115°~120°程度となっている。なお、中心角θ1は、90°未満であっても良い。
スペーサ10は、連結板7bに固定されている。具体的には、スペーサ10は、連結板7bの前上端側に固定されている。すなわち、スペーサ10は、曲板部7cに固定されている。スペーサ10は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板部7cの周方向の中心部に固定されている。また、スペーサ10は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板部7cの径方向の外側に配置されている。スペーサ10は、ネジ14によって曲板部7cに固定されている。2個のスペーサ10は、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。スペーサ10は、連結板7bにサブカバー8を固定するための第1固定用磁石としての固定用磁石15と、固定用磁石15が収容される磁石保持部材16とを備えている。
固定用磁石15は、永久磁石である。固定用磁石15は、厚肉の円筒状に形成されている。固定用磁石15の内周側には、ネジ14の頭部および軸部の一部が配置されている。磁石保持部材16は、薄肉の有底円筒状に形成されている。固定用磁石15は、磁石保持部材16の内周側に収容されている。磁石保持部材16の底部は、連結板7b側に配置されている。磁石保持部材16の底部の中心には、ネジ14の軸部の一部が配置される貫通穴が形成されている。ネジ14は皿ネジである。ネジ14の軸部の先端部分は、曲板部7cに形成されるネジ穴7eに係合している。ネジ穴7eは、曲板部7cの厚さ方向で曲板部7cを貫通している。左右方向から見たときに、ネジ14の軸方向は、左右方向および前後方向に対して傾いている。
サブカバー8は、磁性を有する金属材料で形成されている。たとえば、サブカバー8は、ステンレス鋼板によって形成されている。サブカバー8は、左右方向に細長い長尺状に形成されている。サブカバー8の長さ(左右方向の長さ)は、メインカバー7の長さ(左右方向の長さ)と等しくなっている。サブカバー8は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状に形成されている。左右方向から見たときのサブカバー8の曲率半径は、左右方向から見たときの曲板部7cの曲率半径より大きくなっている。左右方向から見たときのサブカバー8の中心角θ2(図5参照)は、90°以上になっている。具体的には、中心角θ2は、110°~115°程度となっている。なお、中心角θ2は、90°未満であっても良い。
サブカバー8は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板部7cの径方向の外側に配置されている。サブカバー8は、固定用磁石15の磁力(磁気的吸引力)によって曲板部7cに固定されている。すなわち、サブカバー8は、スペーサ10を介して連結板7bに固定されており、サブカバー8と連結板7bとの間には隙間が形成されている。サブカバー8と連結板7bとの間の隙間は、たとえば、5(mm)程度となっている。
サブカバー8は、たとえば、曲板部7cの大半部分を覆うように曲板部7cに取り付けられている。たとえば、サブカバー8は、曲板部7cの下端部を除いた大半部分を覆うように曲板部7cに取り付けられている。すなわち、サブカバー8は、たとえば、連結板7bの前上側部分および上側を覆うように曲板部7cに取り付けられている。サブカバー8は、少なくとも連結板7bの前上端部を覆っている。
ストッパー9は、ステンレス鋼板等の金属板で形成されている。ストッパー9は、左右方向に細長い長尺状に形成されている。左右方向から見たときのストッパー9の形状は、L形状となっている。ストッパー9は、油槽3の上面(具体的には、油槽3の前端部の上面)に接触可能な平板状の接触部9aを備えている。接触部9aは、ストッパー9の上端部を構成している。接触部9aの厚さ方向は上下方向と一致している。ストッパー9は、基部7dの上端側に固定されている。すなわち、ストッパー9は、連結板7bに固定されている。ストッパー9は、基部7dの後ろ側に配置されている。また、ストッパー9は、2枚の側板7aの間の全域に設置されている。
固定用磁石11および磁石保持部材12は、ネジ14と同様のネジ17によって基部7dに固定されている。すなわち、固定用磁石11は、基部7dに取り付けられている。また、固定用磁石11および磁石保持部材12は、基部7dの後ろ側に配置されるとともにストッパー9の下側に配置されている。固定用磁石11は、永久磁石である。固定用磁石11は、固定用磁石15と同形状に形成されている。固定用磁石11の内周側には、ネジ17の頭部および軸部の一部が配置されている。
磁石保持部材12は、磁石保持部材16と同形状に形成されている。固定用磁石11は、磁石保持部材12の内周側に収容されている。磁石保持部材12の底部は、基部7d側(すなわち、前側)に配置されている。磁石保持部材12の底部の中心には、ネジ17の軸部の一部が配置される貫通穴が形成されている。ネジ17の軸部の先端部分は、基部7dに形成されるネジ穴7fに係合している。ネジ穴7fは、基部7dの厚さ方向(すなわち、前後方向)で基部7dを貫通している。ネジ17の軸方向は、前後方向と一致している。固定用磁石11の後端および磁石保持部材12の後端は、接触部9aの後端よりも前側に配置されている。
2個の固定用磁石11は、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。本形態では、固定用磁石11と固定用磁石15とが左右方向において同じ位置に配置されている。メインカバー7は、固定用磁石11の磁力(磁気的吸引力)によって油槽3の前面に固定される。すなわち、油飛散防止具1は、固定用磁石11の磁力によって油槽3に固定される。基部7d、固定用磁石11および磁石保持部材12は、油槽3の前側に配置されている。側板7aは、油槽3の左右方向の外側に配置されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、油飛散防止具1は、油槽3の左右方向の両側に配置される2枚の側板7aと2枚の側板7aを繋ぐ連結板7bとを有するメインカバー7を備えており、連結板7bは、側板7aの前側および上側で2枚の側板7aを繋いでいる。また、本形態では、たとえば、連結板7bの前上側部分および上側を覆うように連結板7bに取り付けられるサブカバー8と連結板7bとの間に隙間が形成されている。そのため、本形態では、フライヤー2で揚げ物の調理を行っているときに、油槽3に取り付けられるメインカバー7が高温になっても、メインカバー7からサブカバー8への熱の伝達を抑制して、サブカバー8の温度上昇を抑制することが可能になる。
以上説明したように、本形態では、油飛散防止具1は、油槽3の左右方向の両側に配置される2枚の側板7aと2枚の側板7aを繋ぐ連結板7bとを有するメインカバー7を備えており、連結板7bは、側板7aの前側および上側で2枚の側板7aを繋いでいる。また、本形態では、たとえば、連結板7bの前上側部分および上側を覆うように連結板7bに取り付けられるサブカバー8と連結板7bとの間に隙間が形成されている。そのため、本形態では、フライヤー2で揚げ物の調理を行っているときに、油槽3に取り付けられるメインカバー7が高温になっても、メインカバー7からサブカバー8への熱の伝達を抑制して、サブカバー8の温度上昇を抑制することが可能になる。
したがって、本形態では、フライヤー2の前側で作業を行う作業者が、連結板7bの前上側部分および上側を覆うサブカバー8に触れても火傷するのを防止することが可能になる。その結果、本形態では、油槽3から前側に油が飛散するのを防止するために油槽3の前側部分に油飛散防止具1が取り付けられる場合であっても、フライヤー2の前側で作業を行う作業者が油飛散防止具1に触れることによって火傷するのを防止することが可能になる。
本形態では、左右方向から見たときのサブカバー8の中心角θ2は、110°~115°程度となっている。そのため、本形態では、連結板7bのより広い範囲をサブカバー8で覆うことが可能になる。したがって、本形態では、油槽3の前側部分に油飛散防止具1が取り付けられていても、作業者が油飛散防止具1に触れることによって火傷をするのを効果的に防止することが可能になる。
本形態では、基部7dの上端に繋がる曲板部7cは、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状に形成されている。そのため、本形態では、地震発生時に油槽3の中で前側に向かって移動する油を曲板部7cによって後ろ側に跳ね返すことが可能になる。特に本形態では、左右方向から見たときの曲板部7cの中心角θ1が115°~120°程度となっているため、地震発生時に油槽3の中で前側に向かって移動する油を曲板部7cによって効果的に後ろ側に跳ね返すことが可能になる。したがって、本形態では、地震発生時に油槽3から前側に油が飛散するのを効果的に防止することが可能になる。
本形態では、基部7dに取り付けられる固定用磁石11の磁力によって油槽3に油飛散防止具1が固定される。そのため、本形態では、油飛散防止具1を油槽3に容易に着脱することが可能になる。また、本形態では、油槽3に対する油飛散防止具1の取付位置を容易に調整することが可能になる。たとえば、作業者の作業性を考慮して油飛散防止具1の取付位置を低くしたい場合や、作業者の安全性を考慮して油飛散防止具1の取付位置を高くしたい場合であっても、油槽3に対する油飛散防止具1の取付位置を容易に調整することが可能になる。また、本形態では、固定用磁石11が平板状の基部7dに取り付けられているため、固定用磁石11の取付状態を安定させることが可能になる。
本形態では、連結板7bに取り付けられる固定用磁石15の磁力によって連結板7bにサブカバー8が固定されている。そのため、本形態では、サブカバー8を連結板7bに容易に着脱することが可能になる。また、本形態では、連結板7bに対するサブカバー8の取付位置を容易に調整することが可能になる。また、本形態では、油槽3に対するメインカバー7の取付位置の下限を規定するためのストッパー9を油飛散防止具1が備えているため、上下方向における油槽3の適切な箇所に油飛散防止具1を取り付けることが可能になる。したがって、本形態では、地震発生時に油槽3から前側に油が飛散するのを適切に防止することが可能になる。
(フライヤーの油飛散防止具の変更例1)
図6は、本発明の他の実施の形態にかかる油飛散防止具1の斜視図である。図7は、図6に示す油飛散防止具1の背面図である。図8は、図7のF-F断面の断面図である。
図6は、本発明の他の実施の形態にかかる油飛散防止具1の斜視図である。図7は、図6に示す油飛散防止具1の背面図である。図8は、図7のF-F断面の断面図である。
上述した形態において、図8に示すように、連結板7bは、左右方向から見たときに鈍角をなすように繋がる複数の平板状の平板部7g、7hからなる曲板部7cと、基部7dとによって構成されていても良い。図8に示す例では、曲板部7cは、上下方向を厚さ方向とする第1平板部としての平板部7gと、基部7dの上端と平板部7gの前端とを繋ぐ第2平板部としての平板部7hとから構成されている。平板部7g、7hは、左右方向に細長い長方形状に形成されている。平板部7hは、たとえば、上下方向に対して45°傾いた方向を厚さ方向としている。以下、図6~図8に示す油飛散防止具1の変更例の構成を説明する。
この変更例では、側板7aの上端面の後ろ側部分が上下方向に直交する平面になっていて、側板7aの前端面の下側部分の上端と側板7aの上端面の後ろ側部分の前端との間の端面が、後ろ側に向かうにしたがって上側に向かうように傾斜する平面となっている。平板部7gは、2枚の側板7aの上端面の後ろ側部分同士を繋いでいる。平板部7hは、2枚の側板7aの、側板7aの前端面の下側部分の上端と側板7aの上端面の後ろ側部分の前端との間の端面同士を繋いでいる。すなわち、この変更例でも、連結板7bは、2枚の側板7aの前端面および上端面を繋いでいる。左右方向から見たときに、基部7dと平板部7hとがなす角度、および、平板部7hと平板部7gとがなす角度は、120°程度となっている。
サブカバー8は、前後方向を厚さ方向とする平板状に形成されるとともに基部7dとの間に隙間をあけた状態で基部7dの前側に配置される第1カバー部としてのカバー部8aと、曲板部7cとの間に隙間を開けた状態で配置される第2カバー部としてのカバー部8bとを備えている。この変更例では、サブカバー8は、カバー部8aとカバー部8bとによって構成されている。カバー部8aは、左右方向に細長い長方形状に形成されている。
カバー部8bは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されるとともに平板部7gとの間に隙間をあけた状態で平板部7gの上側に配置される第3平板部としての平板部8cと、カバー部8aの上端と平板部8cの前端とを繋ぐ第4平板部としての平板部8dとから構成されている。平板部8dは、平板部7hの厚さ方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。平板部8c、8dは、左右方向に細長い長方形状に形成されている。平板部8dは、平板部7hとの間に隙間をあけた状態で平板部7hの斜め前上側に配置されている。左右方向から見たときに、平板部8dと平板部7hとは平行になっている。
この変更例では、スペーサ10は、磁石保持部材16を備えていない。すなわち、固定用磁石15がスペーサ10となっている。固定用磁石15(すなわち、スペーサ10)は、平板部7hの上端側に固定されている。固定用磁石15は、平板部7hの斜め前上側に配置されている。また、固定用磁石15は、平板部7hと平板部8dとの間に配置されている。すなわち、スペーサ10は、平板部7hと平板部8dとの間に配置されている。
固定用磁石15は、ネジ14によって平板部7hに固定されている。この変更例では、油飛散防止具1は、3個の固定用磁石15を備えている。すなわち、油飛散防止具1は、3個のスペーサ10を備えている。3個のスペーサ10は、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。サブカバー8は、固定用磁石15の磁力によって曲板部7cに固定されている。サブカバー8は、連結板7bの全体を前側および上側から覆っている。
また、この変更例では、油飛散防止具1は、磁石保持部材12を備えていない。固定用磁石11は、ネジ17によって基部7dに固定されている。固定用磁石11は、基部7dの後ろ側に配置されている。この変更例では、油飛散防止具1は、3個の固定用磁石11を備えている。3個の固定用磁石11は、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。固定用磁石11と固定用磁石15とは、左右方向において同じ位置に配置されている。メインカバー7は、固定用磁石11の磁力によって油槽3の前面に固定される。
この変更例でも、上述した形態と同様の効果を得ることができる。また、この変更例では、曲板部7cが、上下方向を厚さ方向とする平板部7gと、基部7dの上端と平板部7gの前端とを繋ぐ平板部7hとから構成されているため、地震発生時に油槽3の中で前側に向かって移動する油を曲板部7cによって効果的に後ろ側に跳ね返すことが可能になる。したがって、地震発生時に油槽3から前側に油が飛散するのを効果的に防止することが可能になる。
また、この変更例では、カバー部8aが基部7dの前側に配置され、カバー部8bの平板部8cが平板部7gの上側に配置されるとともに、平板部8dが平板部7hの斜め前上側に配置されており、サブカバー8が連結板7bの全体を前側および上側から覆っている。そのため、油槽3の前側部分に油飛散防止具1が取り付けられていても、作業者が油飛散防止具1に触れることによって火傷をするのを効果的に防止することが可能になる。また、この変形例では、上述した形態よりもメインカバー7およびサブカバー8を容易に製造することが可能になるため、メインカバー7およびサブカバー8のコストを低減することが可能になる。
なお、油飛散防止具1は、平板部7gと平板部8cとの間に配置されるスペーサを備えていても良い。この場合には、たとえば、スペーサは、円柱状のピンであり、ピンの軸方向と前後方向とが一致するように平板部7gまたは平板部8cに固定されている。また、油飛散防止具1は、基部7dとカバー部8aとの間に配置されるスペーサを備えていても良い。この場合には、たとえば、スペーサは、円筒状のピンであり、ネジ17によって基部7dに固定されている。
また、この変更例において、曲板部7cは、左右方向から見たときに鈍角をなすように繋がる3枚以上の平板状の平板部によって構成されていても良い。たとえば、曲板部7cは、3枚の平板部によって構成されていても良い。この場合には、カバー部8bは、左右方向から見たときに、曲板部7cの3枚の平板部のそれぞれと平行になるように配置される3枚の平板状の平板部によって構成されている。また、この場合には、側板7aの端面は、曲板部7cの形状に応じた形状となっている。
(フライヤーの油飛散防止具の変更例2)
上述した形態において、連結板7bは、上下方向を厚さ方向とする平板状の平板部と前後方向を厚さ方向とする平板状の平板部とから構成されていても良い。この場合には、側板7aの前端面は、前後方向に直交する平面となっており、側板7aの上端面は、上下方向に直交する平面となっている。また、この場合には、サブカバー8は、上下方向を厚さ方向とする平板状の平板部と前後方向を厚さ方向とする平板状の平板部とから構成されていても良い。すなわち、左右方向から見たときのサブカバー8はL形状となっていても良い。
(他の実施の形態)
上述した形態において、スペーサ10は、サブカバー8に固定されていても良い。また、上述した形態において、油飛散防止具1は、3個以上のスペーサ10を備えていても良い。たとえば、油飛散防止具1は、上述した変更例のように、3個のスペーサ10を備えていても良い。また、油飛散防止具1は、3個以上の固定用磁石11および磁石保持部材12を備えていても良い。たとえば、油飛散防止具1は、上述した変更例のように、3個の固定用磁石11を備えていても良い。
上述した形態において、スペーサ10は、サブカバー8に固定されていても良い。また、上述した形態において、油飛散防止具1は、3個以上のスペーサ10を備えていても良い。たとえば、油飛散防止具1は、上述した変更例のように、3個のスペーサ10を備えていても良い。また、油飛散防止具1は、3個以上の固定用磁石11および磁石保持部材12を備えていても良い。たとえば、油飛散防止具1は、上述した変更例のように、3個の固定用磁石11を備えていても良い。
上述した形態において、サブカバー8の左右方向の長さは、メインカバー7の左右方向の長さより長くなっていても良いし、短くなっていても良い。また、上述した形態において、サブカバー8は、曲板部7cの後端部を覆っていなくても良い。また、上述した形態において、スペーサ10は、固定用磁石15を備えていなくても良い。この場合には、たとえば、ネジ14によってサブカバー8およびスペーサ10が連結板7bに固定される。さらに、上述した形態において、油飛散防止具1は、固定用磁石11を備えていなくても良い。この場合には、たとえば、ネジ等によって、油槽3にメインカバー7が固定される。また、上述した形態において、油飛散防止具1は、ストッパー9を備えていなくても良い。
1 油飛散防止具(フライヤーの油飛散防止具)
2 フライヤー
3 油槽
7 メインカバー
7a 側板
7b 連結板
7c 曲板部
7d 基部
7g 平板部(第1平板部)
7h 平板部(第2平板部)
8 サブカバー
8a カバー部(第1カバー部)
8b カバー部(第2カバー部)
8c 平板部(第3平板部)
8d 平板部(第4平板部)
9 ストッパー
9a 接触部
10 スペーサ
11 固定用磁石(第2固定用磁石)
15 固定用磁石(第1固定用磁石)
X 前後方向
X1 前側
Y 左右方向
θ1 左右方向から見たときの曲板部の中心角
θ2 左右方向から見たときのサブカバーの中心角
2 フライヤー
3 油槽
7 メインカバー
7a 側板
7b 連結板
7c 曲板部
7d 基部
7g 平板部(第1平板部)
7h 平板部(第2平板部)
8 サブカバー
8a カバー部(第1カバー部)
8b カバー部(第2カバー部)
8c 平板部(第3平板部)
8d 平板部(第4平板部)
9 ストッパー
9a 接触部
10 スペーサ
11 固定用磁石(第2固定用磁石)
15 固定用磁石(第1固定用磁石)
X 前後方向
X1 前側
Y 左右方向
θ1 左右方向から見たときの曲板部の中心角
θ2 左右方向から見たときのサブカバーの中心角
Claims (8)
- 作業者が前側で作業を行うフライヤーの油槽から前側に油が飛散するのを防止するためのフライヤーの油飛散防止具であって、
前記油槽の左右方向の両側に配置される2枚の側板と2枚の前記側板を繋ぐ連結板とを有し前記油槽に取り付けられる金属製のメインカバーと、前記連結板との間に隙間をあけた状態で前記連結板の少なくとも一部を覆うように前記連結板に取り付けられる金属製のサブカバーと、前記連結板と前記サブカバーとの間に隙間を形成するために前記連結板と前記サブカバーとの間に配置されるスペーサとを備え、
前記連結板は、前記側板の前側および上側で2枚の前記側板を繋ぎ、
前記サブカバーは、前記連結板の少なくとも前上端部分を覆っていることを特徴とするフライヤーの油飛散防止具。 - 前記連結板は、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状の曲板部と、前後方向を厚さ方向とする平板状の基部とから構成され、
前記基部は、前記連結板の前下端部分を構成し、
前記曲板部は、前記基部の上端に繋がり、
前記サブカバーは、左右方向から見たときの形状が円弧状をなす曲板状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のフライヤーの油飛散防止具。 - 左右方向から見たときの前記曲板部の中心角、および、左右方向から見たときの前記サブカバーの中心角は、90°以上となっていることを特徴とする請求項2記載のフライヤーの油飛散防止具。
- 前記連結板は、前後方向を厚さ方向とする平板状の基部と、左右方向から見たときに鈍角をなすように繋がる複数の平板状の平板部からなる曲板部とから構成され、
前記基部は、前記連結板の前下端部分を構成し、
前記曲板部は、前記基部の上端に繋がり、
前記サブカバーは、前後方向を厚さ方向とする平板状に形成されるとともに前記基部との間に隙間をあけた状態で前記基部の前側に配置される第1カバー部と、前記曲板部との間に隙間を開けた状態で配置される第2カバー部とを備えることを特徴とする請求項1記載のフライヤーの油飛散防止具。 - 前記曲板部は、上下方向を厚さ方向とする前記平板部としての第1平板部と、前記基部の上端と前記第1平板部の前端とを繋ぐ前記平板部としての第2平板部とから構成され、
前記第2カバー部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されるとともに前記第1平板部との間に隙間をあけた状態で前記第1平板部の上側に配置される第3平板部と、前記第1カバー部の上端と前記第3平板部の前端とを繋ぐとともに前記第2平板部との間に隙間をあけた状態で配置される平板状の第4平板部とから構成されていることを特徴とする請求項4記載のフライヤーの油飛散防止具。 - 前記スペーサは、前記連結板に前記サブカバーを固定するための永久磁石である第1固定用磁石を備えるとともに、前記連結板および前記サブカバーのいずれか一方に固定され、
前記連結板および前記サブカバーのいずれか他方は、磁性を有する金属材料で形成され、
前記第1固定用磁石の磁力によって、前記連結板に前記サブカバーが固定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフライヤーの油飛散防止具。 - 前記油槽に前記メインカバーを固定するための永久磁石である第2固定用磁石を備え、
前記第2固定用磁石は、前記基部に取り付けられ、
前記第2固定用磁石の磁力によって、前記油槽に前記メインカバーが固定されることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のフライヤーの油飛散防止具。 - 前記油槽に対する前記メインカバーの取付位置の下限を規定するためのストッパーを備え、
前記ストッパーは、前記油槽の上面に接触可能な平板状の接触部を備えるとともに前記連結板に固定され、
左右方向から見たときの前記ストッパーの形状は、L形状になっていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフライヤーの油飛散防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003225U JP3244432U (ja) | 2023-09-06 | 2023-09-06 | フライヤーの油飛散防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2023003225U JP3244432U (ja) | 2023-09-06 | 2023-09-06 | フライヤーの油飛散防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3244432U true JP3244432U (ja) | 2023-11-02 |
Family
ID=88509179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023003225U Active JP3244432U (ja) | 2023-09-06 | 2023-09-06 | フライヤーの油飛散防止具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3244432U (ja) |
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2023
- 2023-09-06 JP JP2023003225U patent/JP3244432U/ja active Active
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