JP3244381U - 装飾体 - Google Patents

装飾体 Download PDF

Info

Publication number
JP3244381U
JP3244381U JP2023003179U JP2023003179U JP3244381U JP 3244381 U JP3244381 U JP 3244381U JP 2023003179 U JP2023003179 U JP 2023003179U JP 2023003179 U JP2023003179 U JP 2023003179U JP 3244381 U JP3244381 U JP 3244381U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
body member
spring seat
lid
decorative body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023003179U
Other languages
English (en)
Inventor
章仁 森
Original Assignee
有限会社エムアンドエム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社エムアンドエム filed Critical 有限会社エムアンドエム
Priority to JP2023003179U priority Critical patent/JP3244381U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3244381U publication Critical patent/JP3244381U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

【課題】ネックレス等の装飾品やキーホルダー等の装飾小物において、装飾性という本来の基本的な機能に加えて、便利なユーティリティ機能を兼ね備えた装飾体を提供する。【解決手段】本体部材7と、本体部材7に対して着脱自在に取り付けられる取付部材9と、を備えた装飾体1であって、取付部材9は、蓋部12と、蓋部12から所定方向に延在する軸部11を有するものであり、本体部材7は、開口13aを有し開口13aから軸部11を収容する収容空間21を備えるとともに、収容空間21に雌ねじ部17を有するものであり、軸部11は、雌ねじ部17と螺合する雄ねじ部19を有するとともに、先端にユーティリティ工具23が設けられたものである。【選択図】図1

Description

本考案は、ネックレス等の装身具に取り付けるペンダントトップなどの装飾体や、キーリング等に取り付ける装飾体に関し、特にネックレス等を装飾する装飾性に加えて、異なる他の機能を付加した装飾体に係るものである。
ネックレス等に取り付けるペンダントトップ(装飾体)などでは、ネックレスを首にかけた状態のままで、美感を損なうことなく着脱できるもの等が提案されている(例えば特許文献1や特許文献2等参照)。特許文献1及び特許文献2には、ペンダントトップの取付け手段として凹凸係合や線材によるばね力を利用したものが開示されている。そしてこれらの取付け手段を採用することによってペンダントトップの着脱を容易にし、取り付けた状態では確実な保持と固定が図られるようにしている。
特開2021―23799号公報 実用新案登録第3166509号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載にペンダントトップは、ネックレスに対して着脱自在として、付けたときと外したときの両方の装飾性を楽しむことができる、といった、装飾品等としての本来の機能を向上させるものに留まるものである。すなわち、装飾品等としての本来の機能を超えた使い道は想定されていない。
本考案は前記事情に鑑み、ネックレス等の装飾品やキーホルダー等の装飾小物において、装飾性という本来の基本的な機能に加えて、便利なユーティリティ機能を兼ね備えた装飾体を提供することを目的とする。
前記目的を解決する本考案の装飾体は、本体部材と、該本体部材に対して着脱自在に取り付けられる取付部材と、を備えた装飾体であって、
前記取付部材は、蓋部と、該蓋部から所定方向に延在する軸部と、を有するものであり、
前記本体部材は、開口を有し該開口から前記軸部を収容する収容空間を備えるとともに、該収容空間に雌ねじ部を有するものであり、
前記軸部は、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有するとともに、先端にユーティリティ工具が設けられたものであることを特徴とする。
ここで、前記雄ねじ部は、前記ユーティリティー工具よりも基部側に設けられたものである。また、前記本体部材には、ネックレスやキーリング等を挿入する取付け穴が形成されたものであってもよい。
本考案の装飾体によれば、前記本体部材と前記取付部材の固定は、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部が螺合するねじ締結によって強固に保持される。また、前記軸部の先端に設けられる前記ユーティリティ工具を使用する場合には、ねじ締結を緩めて、前記本体部材から前記取付部材を取り外すことによって所望のユーティリティ作業を行うことが可能になる。一方、前記ユーティリティ工具を使用しない場合には、該ユーティリティ工具が設けられている前記軸部を前記本体部材の前記収容空間に収容すれば、外観に該ユーティリティ工具は現れない。このため、装飾性を備えた通常の装飾体と同様の使用が可能になる。
また、本考案の装飾体において、前記本体部材と前記蓋部は、外形の横断面形状が多角形のものであり、
前記取付部材は、前記軸部の基部に設けられた係合部を有するものであり、
前記本体部材は、
前記開口が設けられた開口面に固定され、前記係合部と係合する被係合部が形成された固定ばね座と、
前記雌ねじ部が形成され軸方向にスライドするスライドばね座と、
前記固定ばね座と前記スライドばね座との間に配置され該スライドばね座を前記開口面とは反対方向に付勢する付勢ばねと、を有するものであり、
前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とを螺合させ前記スライドばね座が前記開口面側にスライドすることによって前記付勢ばねが縮んだ状態で前記係合部と前記被係合部が係合する位置に達したとき、該付勢ばねの付勢力により、該係合部と該被係合部が係合するとともに、前記蓋部の座面が、対向する前記本体部材の開口面に当接して密着状態になって接合されるものであってもよい。
この態様を採用すれば、外形の横断面形状が多角形の、前記蓋部と前記本体部材の回転方向の位置決めが可能になり、該蓋部と該本体部材のエッジのずれ等の位置ずれを防ぐことができる。これにより、前記蓋部と前記本体部材の双方に跨るようなデザインの装飾にも対応できる。さらに、前記取付部材を回転させて前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とを螺合させていき、前記係合部と前記被係合部が係合する位置に達したとき、前記付勢ばねの付勢力により、該係合部と該被係合部が係合するとともに、前記蓋部の座面が、対向する前記本体部材の開口面に当接して密着状態になって接合される。このときクリック音を発し、心地良いクリック感が得られるようになる。
またさらに、このクリック音によって、例えば、前記装飾体をネックレスに取り付けた場合において、前記取付部材を回転操作する手元が見えない場合であっても、操作の完了が認識しやすい。さらにまた、前記本体部材から前記取付部材を取り外すためには、前記付勢ばねの付勢力に抗して該取付部材を該本体部材から離反する方向に引っ張ってから、すなわち、該付勢ばねの付勢力に抗して前記スライドばね座を前記開口面方向に引っ張ってから、前記雄ねじ部を緩める方向に該取付部材を回す必要がある。このため、不用意な脱落を防ぐとこができるとともに、幼児等が誤って使用してしまうといった問題も回避することができる。さらに、前記付勢ばねによって前記スライドばね座が前記開口面とは反対方向に付勢されるため、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部の締まり過ぎも防ぐことができる。
さらに、本考案の装飾体において、前記本体部材と前記蓋部は、外形の横断面形状が多角形のものであり、
前記本体部材は、前記開口が設けられた開口面に被係合部が設けられたものであり、
前記蓋部は、
前記被係合部と係合する係合部を有するとともに軸方向にスライドするスライドばね座と、
前記スライドばね座を前記本体部材側に付勢する付勢ばねと、を有するものであり、
前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とを螺合させ前記係合部と前記被係合部が係合する位置に達したとき、前記付勢ばねの付勢力により、該係合部と該被係合部が係合するとともに、前記蓋部の座面が、対向する前記本体部材の開口面に当接して密着状態になって接合されるものであってもよい。
この態様を採用した場合でも、前述した態様と同様に、前記蓋部と前記本体部材のエッジのずれ等の位置ずれを防ぐことができる。また、クリック音を発することで、ネックレスに取り付けた場合において、操作の完了が認識しやすい。さらに、不用意な脱落や幼児等の誤った使用等を防止することができる。またさらに、前記付勢ばねによって前記スライドばね座が前記本体部材側に付勢されるため、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部の締まり過ぎも回避することができる。
なお、前記係合部と前記被係合部は、いずれか一方が突起であり、いずれか他方が、該突起と係合する溝や凹部であってもよい。
また、本考案の装飾体において、前記ユーティリティ工具は、先端にねじ部が形成され、加熱式タバコ本体側に残ってしまったスティック残部を取り除く除去工具であってもよい。
加熱式タバコを使用していると、タバコスティックが折れてしまい、加熱式タバコ本体に残ったスティック残部を除去するのに苦労する場合がある。特に、外出先などでは適当な用具が用意できず、非常に厄介である。この態様を採用すれば、途中で折れて、加熱式タバコ本体側に残ってしまったスティック残部に前記ねじ部を突き刺して取り除く除去工具として使用することも可能である。この場合、前記ねじ部が回転しながらスティック残部に突き刺さっていき、該ねじ部のねじ山がスティック残部に食い込んで一体化できる。このため、例えば外出先であっても、従来困難であったスティック残部の除去作業が容易になる。
さらに、本考案の装飾体において、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部を多条ねじによって構成することが可能である。
この態様を採用すれば、ねじの進む距離が増大する。例えば、2条ねじの場合は、リードがピッチの2倍になる。このため、通常のねじを用いた場合と比べて、前記取付部材の前記本体部材に対する着脱作業が容易になる。なお、前記除去工具の前記ねじ部も、2条ねじ等の多条ねじで構成すれば、スティック残部に突き刺す作業が容易になる。
本考案によれば、ネックレス等の装飾品やキーホルダー等の装飾小物において、装飾性という本来の基本的な機能に加えて、便利なユーティリティ機能を兼ね備えた装飾体を提供することができる。
本考案の第1実施形態を示す図で、装飾体の内部を透視して示す斜視図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、組み立てた状態の装飾体と2種の装飾対象物を示す平面図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、組み立てた状態の装飾体を示す側面図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、組み立てた状態の装飾体を示す平断面図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、蓋を取り外した状態の装飾体とユーティリティ作業の一例を示す平面図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、装飾体の外形の横断面形状の種々の変形例を示す断面図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、装飾体の取付部材と本体部材の着脱の手順を段階的に示す説明図である。 本考案の第1実施形態を示す図で、係合突起と係合溝の非係合状態(a)と、係合状態(b)を示す断面図である。 本考案の第2実施形態を示す図で、組み立てた状態の装飾体を示す平断面図である。 本考案の他の実施の形態を示す図で、他のユーティリティ工具を設けた取付部材と当該ユーティリティ工具を使用したユーティリティ作業の様子を示す平面図である。 本考案の更に他の実施の形態を示す図で、組み立てた状態の装飾体を示す側面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。本考案の装飾体は、ネックレス等の装飾品やキーホルダー等の装飾小物に用いることができるが、以下、キーリングに取り付けられ、キーホルダーの装飾体として用いられる例を主として説明する。また、本考案の第1実施形態の装飾体1Aと、本考案の第2実施形態の装飾体1Bとを説明し、第1実施形態の装飾体1Aと第2実施形態の装飾体1Bとを併せて装飾体1と称して説明する。
図1は、本考案の第1実施形態の装飾体1Aを示す斜視図である。なお、図1では、装飾体1Aの内部を透視して示している。図2(a)は、ネックレスに取り付けた態様を示す図であり、同図(b)は、キーホルダーに用いた例を示す図である。図3は、図2(b)に示す装飾体1Aの側面図である。なお、図3では、鍵は省略している。図4は、図3に示す装飾体1Aの平断面図である。図5は、図3に示す装飾体1Aについて、取付部材9を取り外した状態で、ユーティリティ作業の一例を示す平面図である。図6は、装飾体1Aの外形の横断面形状と、変形例を示す断面図である。
図1~図4に示すように、本考案の装飾体1Aは、本体部材7と、本体部材7に対して着脱自在に取り付けられ、蓋部12、及び蓋部12から所定方向(図4では右方向)に延在する軸部11を有する取付部材9と、を備えている。以下、軸部11が蓋部12から延在する方向を軸方向Zと称して説明する。図2(a)では、装飾体1Aをネックレスに取り付けた例を示し、同図(b)では、装飾体1AがキーリングRに取り付けられ、キーホルダーに用いられた例を示している。
図4に示すように、本体部材7は、開口13aを有し、この開口13aから軸部11を収容する収容空間21を備えている。以下、開口13aが形成されている面を開口面13と称して説明する。具体的には、本体部材7は、軸方向Zに長い角柱状の部材によって構成されており、その開口面13の中心には開口13aから基端8側に延びる所定深さの穴部が形成されている。この穴部が取付部材9の軸部11を収容する収容空間21となる。
収容空間21の開口面13側の部分は、口径が半径方向に拡大されており、その拡大された口径の部分と軸部11との間がばね収容部25になっている。ばね収容部25の開口面13には、係合溝(被係合部)28が設けられた固定ばね座29が固定されている。ばね収容部25の奥側には、スライドばね座31が軸方向にスライド自在に設けられている。固定ばね座29とスライドばね座31との間には、一例として圧縮コイルばねによって構成される付勢ばね27が縮設(配置)されている。本実施形態のばね収容部25は、その内周面が楕円状に形成されている。また、固定ばね座29とスライドばね座31は、その外周面が、ばね収容部25の内周面に対応した楕円状のリング部材である。これにより、ばね収容部25において、スライドばね座31が回転しないように構成されている。ここで、スライドばね座31の回り止めの構成は、これに限定されるものではなく、他の適宜の構成を採用することができる。なお、固定ばね座29とスライドばね座31は、付勢ばね27と併せて、軸部11が挿通されるものである。
また、スライドばね座31には、後述する取付部材9の軸部11に設けられている雄ねじ部19と螺合する雌ねじ部17が内周面に設けられている。すなわち、本体部材7は、収容空間21に雌ねじ部17を有するものである。この他、本体部材7の基端8側には、対向する2つの側面を貫通する取付け穴33が形成されており、この取付け穴33にキーリングR等を装着することができるように構成されている。
取付部材9は、略立方体状の蓋部12と軸部11を備えている。具体的には、蓋部12の座面15(図4では右側の面)の中心に、本体部材7側に延びる所定長さの軸部11が一体に設けられている。そして、軸部11の座面15寄りの雌ねじ部17と対向する位置に雄ねじ部19が形成されており、座面15と接する軸部11の基部に係合突起(係合部)16が対向する位置に2つ設けられている。図8に示すように、本実施形態では、形状の異なる係合溝28a,28bと、それに対応して形状の異なる係合突起16a,16bを採用している。具体的には、係合溝28aは、幅が広く深さが浅い溝であり、係合溝28bは、幅が狭く深さが深い溝である。係合突起16aは、係合溝28aに対応して幅が広く高さが低い突起であり、係合突起16bは、係合溝28bに対応して幅が狭く高さが高い突起である。この態様を採用することにより、係合突起16と係合溝28は、対応する場合のみ係合する(係合突起16aと係合溝28a、係合突起16bと係合溝28b)。これにより、本体部材7と蓋部12とが接合する向き(姿勢)を1つに確定することが可能となる。
なお、2つの係合溝28と2つの係合突起16とを同じ形状とする態様としてもよい。また、係合溝28や係合突起16の数は2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。さらに、軸部11の先端にはユーティリティ工具23の一例である加熱式タバコ用のスティック残部35取り出し用の除去工具23Aが設けられている。
除去工具23Aは、先端が尖ったねじ部37によって構成されており、本実施形態では、このねじ部37と、雄ねじ部19と雌ねじ部17からなるねじ部と、の双方が、リードがピッチの2倍になる2条ねじによって構成されている。なお、除去工具23Aのねじ部37、雄ねじ部19及び雌ねじ部17は、通常の1条ねじを採用してもよいし、3条以上の多条ねじを採用してもよい。また、除去工具23Aのねじ部37を1条ねじとし、雄ねじ部19及び雌ねじ部17を2条ねじとする等、組み合わせてもよいし、スティック残部35を除去できる構成であれば、除去工具23Aの先端はねじ部以外の構成を採用してもよい。
雄ねじ部19と雌ねじ部17を螺合させていき、係合突起16と係合溝28が合致して係合する位置に達したとき、取付部材9の回転位置が本体部材7との所定の接合位置と一致する(蓋部12と本体部材7の外形が合致する)ように構成されている。以下、係合突起16と係合溝28が合致して係合する位置を、係合位置P(図8(b)参照)と称して説明する。
図4に示す状態では、付勢ばね27の付勢力によりスライドばね座31が開口面13とは反対方向(図4では右方向)に付勢されている。すなわち、雌ねじ部17が形成されたスライドばね座31によって取付部材9が開口面13とは反対方向(図4では右方向)に引っ張られた状態になっている。このため、係合突起16と係合溝28が係合するとともに、取付部材9は本体部材7側に引っ張り込まれた状態で、蓋部12の座面15を対向する本体部材7の開口面13に当接させて密着状態となる。
本実施形態では、本体部材7と取付部材9は、一例として高級感を抱かせるステンレス、チタン、カーボン等、あるいはこれらを含んだ合金等の金属素材によって形成されている。また、本体部材7と蓋部12の外形の横断面形状は、図6(a)に示すような四角形状に形成されている。なお、本体部材7と蓋部12の外形の横断面形状は、図6(b)に示すように、コーナーを斜めに面取りした形状やコーナーを丸く加工した角丸四角形状、図6(c)に示すような円形状や楕円形状等、この他5角形状、6角形状、8角形状等、他の多角形状を採用することも可能である。
次に、図7及び図8に基づいて、第1実施形態の装飾体1の取付部材9と本体部材7の着脱の手順について説明する。図7は、装飾体1の取付部材9と本体部材7の着脱の手順を段階的に示す説明図である。図8(a)は、係合突起16と係合溝28の非係合状態を示す断面図であり、同図(b)は、係合突起16と係合溝28の係合状態を示す断面図である。
図7(a)に示すように本体部材7から取り外した取付部材9を本体部材7に取り付ける場合には、取付部材9の軸部11を本体部材7の収容空間21に挿入する。取付部材9の軸部11に形成されている雄ねじ部19が本体部材7の収容空間21に形成されている雌ねじ部17の端部に当接することによって取付部材9の軸部11の進行は停止され、その進行が停止された位置が図7(b)に示す螺合開始点Oになる。
次に、取付部材9を締め付ける方向に回していくと雄ねじ部19と雌ねじ部17が螺合されていき、図7(c)に示すように、スライドばね座31が付勢ばね27の付勢力に抗して開口面13側(図7では左側)にスライドしていく。これにより、付勢ばね27が縮んだ状態となり、スライドばね座31が開口面13とは反対方向に付勢されて取付部材9が本体部材7に引き込まれ、取付部材9の係合突起16が開口面13に当接する。この状態(図7(c)に示す状態)が、図8(a)に示す、係合突起16と係合溝28の非係合状態に相当する。
さらに、取付部材9を締め付ける方向に回し、図8(b)に示すように、係合突起16aと係合溝28a、係合突起16bと係合溝28bが係合する係合位置Pに達したとき、それぞれの係合突起16と係合溝28が係合するとともに、図7(d)に示すように、蓋部12の座面15が、対向する本体部材7の開口面13に当接して密着状態になって接合される。このとき、付勢ばね27の付勢力によって取付部材9は、本体部材7側に勢いよく移動して蓋部12の座面15は本体部材7の開口面13に当接するため、クリック音が生じて組み立てが完了する。
図7(d)に示す組立て状態の取付部材9を本体部材7から取り外して、所望のユーティリティ作業を行う場合には、蓋部12を指で摘まんで取付部材9を引っ張り、係合突起16と係合溝28との係合を解除した後、取付部材9を緩める方向に回していく。やがて、雄ねじ部19と雌ねじ部17との螺合状態は解除される。これにより、取付部材9を本体部材7から取り外すことができる。
図5(a)に示すように、本体部材7から取付部材9を取り外した後、図5(b)に示すように、先端のユーティリティ工具23を、加熱式タバコ本体Iに残るスティック残部35に突き刺す。そして、取付部材9を回転させて、ユーティリティ工具23のねじ部37をスティック残部35に食い込ませる。これにより、取付部材9とスティック残部35を一体化できるので、スティック残部35を容易に除去することができる。
次に、第2実施形態の装飾体1Bについて説明する。第2実施形態の装飾体1Bは、前述した第1実施形態において本体部材7側に設けていたばね収容部25を蓋部12側に設けた実施の形態である。以下、第2実施形態特有の構成と着脱の手順を中心に説明し、第1実施形態における構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号を付して説明し、重複する説明は省略することがある。
本実施形態では、蓋部12の座面15から先端部側に所定深さの凹部39が形成され、この凹部39に軸部11を支持するベース41が設けられている。凹部39の底面と対向するベース41の底部には、半径方向に張り出したばね座を兼ねたフランジ部43が設けられている。また、ベース41の先端部に雄ねじ部19が形成され、その後方の胴部45の外周にリング状のスライドばね座47が外嵌めされている。また、付勢ばね27がフランジ部43とスライドばね座47との間に縮設(配置)されている。本実施形態では、凹部39の内周面は楕円状に形成されており、それに対応して、フランジ部43及びスライドばね座47の外周面も楕円状に形成されている。これにより、凹部39において、スライドばね座47が回転しないように構成されている。
本体部材7には軸部11を収容するための収容空間21のみが形成されており、本体部材7の開口面13には、スライドばね座47に形成された係合突起(係合部)50と係合する係合溝(被係合部)22が設けられている。また、係合溝22から奥側(図9では右側)にかけて所定長さの範囲に雌ねじ部17が形成されている。
本実施形態の装飾体1Bにおいて、本体部材7から取り外した取付部材9を本体部材7に取り付ける場合には、取付部材9の軸部11を本体部材7の収容空間21に挿入する。取付部材9を締め付ける方向に回していくと雄ねじ部19と雌ねじ部17が螺合されていき、スライドばね座47に形成された係合突起50が、本体部材7の開口面13に当接すると、スライドばね座47が凹部39の底面側(図9では左側)にスライドすることによって付勢ばね27が縮んだ状態となる。さらに、取付部材9を締め付ける方向に回し、係合突起50と係合溝22が係合する位置に達したとき、係合突起50と係合溝22が係合するとともに、蓋部12の座面15が、対向する本体部材7の開口面13に当接して密着状態になって接合される。このとき、付勢ばね27の付勢力によって取付部材9は、本体部材7側に勢いよく移動して蓋部12の座面15は本体部材7の開口面13に当接する。これによりクリック音が生じて組み立てが完了する。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、形状の異なる2つの係合突起50と、それに対応して形状の異なる2つの係合溝22を採用すれば、本体部材7と蓋部12とが接合する向き(姿勢)を1つに確定することが可能となる。
図9に示す組立て状態の取付部材9を本体部材7から取り外して、所望のユーティリティ作業を行う場合には、蓋部12を指で摘まんで取付部材9を引っ張り、係合突起50と係合溝22との係合を解除した後、取付部材9を緩める方向に回していく。やがて、雄ねじ部19と雌ねじ部17との螺合状態は解除され、取付部材9を本体部材7から取り外して加熱タバコのスティック残部35の除去等の所望のユーティリティ作業にユーティリティ工具23を使用することが可能になる。
以上説明したように、本考案によれば、ネックレス等の装飾品やキーホルダー等の装飾小物において、装飾性という本来の基本的な機能に加えて、便利なユーティリティ機能を兼ね備えた装飾体1を提供することができる。
本考案の装飾体1は、前述した2つの実施形態で述べた構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した範囲内で種々の変更を行うことが可能である。例えば、図10に示すように、ユーティリティ工具23として眼鏡や時計等に使用されている小型のねじに使用するドライバー23Bを適用することも可能である。また、図11に示すように、キーリングR等を取り付けるための取付け穴33は、前述した実施の形態のように本体部材7のボディ自体に直接設ける他、ボディから張り出して設けられるリング状の取付け片49に対して形成することが可能である。
なお、以上説明した各実施形態や各変形例の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を、他の実施形態や他の変形例に適用してもよい。
1 装飾体
7 本体部材
8 基端
9 取付部材
11 軸部
12 蓋部
13 開口面
13a 開口
15 座面
16 係合突起
17 雌ねじ部
19 雄ねじ部
21 収容空間
22 係合溝
23 ユーティリティ工具
23A (スティック残部の)除去工具
23B ドライバー
27 付勢ばね
28 係合溝
29 固定ばね座
31 スライドばね座
37 ねじ部
39 凹部
47 スライドばね座
50 係合突起

Claims (5)

  1. 本体部材と、該本体部材に対して着脱自在に取り付けられる取付部材と、を備えた装飾体であって、
    前記取付部材は、蓋部と、該蓋部から所定方向に延在する軸部と、を有するものであり、
    前記本体部材は、開口を有し該開口から前記軸部を収容する収容空間を備えるとともに、該収容空間に雌ねじ部を有するものであり、
    前記軸部は、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有するとともに、先端にユーティリティ工具が設けられたものであることを特徴とする装飾体。
  2. 前記本体部材と前記蓋部は、外形の横断面形状が多角形のものであり、
    前記取付部材は、前記軸部の基部に設けられた係合部を有するものであり、
    前記本体部材は、
    前記開口が設けられた開口面に固定され、前記係合部と係合する被係合部が形成された固定ばね座と、
    前記雌ねじ部が形成され軸方向にスライドするスライドばね座と、
    前記固定ばね座と前記スライドばね座との間に配置され該スライドばね座を前記開口面とは反対方向に付勢する付勢ばねと、を有するものであり、
    前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とを螺合させ前記スライドばね座が前記開口面側にスライドすることによって前記付勢ばねが縮んだ状態で前記係合部と前記被係合部が係合する位置に達したとき、該付勢ばねの付勢力により、該係合部と該被係合部が係合するとともに、前記蓋部の座面が、対向する前記本体部材の開口面に当接して密着状態になって接合されるものであることを特徴とする請求項1記載の装飾体。
  3. 前記本体部材と前記蓋部は、外形の横断面形状が多角形のものであり、
    前記本体部材は、前記開口が設けられた開口面に被係合部が設けられたものであり、
    前記蓋部は、
    前記被係合部と係合する係合部を有するとともに軸方向にスライドするスライドばね座と、
    前記スライドばね座を前記本体部材側に付勢する付勢ばねと、を有するものであり、
    前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とを螺合させ前記係合部と前記被係合部が係合する位置に達したとき、前記付勢ばねの付勢力により、該係合部と該被係合部が係合するとともに、前記蓋部の座面が、対向する前記本体部材の開口面に当接して密着状態になって接合されるものであることを特徴とする請求項1記載の装飾体。
  4. 前記ユーティリティ工具は、先端にねじ部が形成され、加熱式タバコ本体側に残ってしまったスティック残部を取り除く除去工具であることを特徴とする請求項1又は2記載の装飾体。
  5. 前記雄ねじ部と前記雌ねじ部は、多条ねじによって構成されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の装飾体。
JP2023003179U 2023-09-02 2023-09-02 装飾体 Active JP3244381U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023003179U JP3244381U (ja) 2023-09-02 2023-09-02 装飾体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023003179U JP3244381U (ja) 2023-09-02 2023-09-02 装飾体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3244381U true JP3244381U (ja) 2023-10-30

Family

ID=88509160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023003179U Active JP3244381U (ja) 2023-09-02 2023-09-02 装飾体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3244381U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4937013B2 (ja) 携帯時計が備える竜頭の製造方法
JP4714579B2 (ja) 時計
JP2007160083A (ja) クラスプ
JP3244381U (ja) 装飾体
JP2007171128A (ja) 時計
JP5480556B2 (ja) 装飾具の止具
CN210809572U (zh) 宝石镶口结构
JP2014176593A (ja) クラスプ
JPH1146823A (ja) ピアス型耳飾りにおける着脱式飾り装置
JP2003299510A (ja) 装身具用ピンの係止機構
JP2006223805A (ja) 装飾具の交換式アクセサリー
JP3790687B2 (ja) ピアス
JP2016202616A (ja) クラスプ
JP2009228287A (ja) ドアハンドル等の取付座
JP3232018U (ja) ボタン用装身具アダプター
KR200280016Y1 (ko) 장식체 교체형 반지
JP3811139B2 (ja) ピアス
WO2016121088A1 (ja) 留め具
JP3210272U (ja) 身飾品の留め具
JPH064922B2 (ja) ヘルメット用マウスガード等の固定具
JP2005074859A (ja) 装飾品
JP2005348796A (ja) 装飾用連結具
JP3106570U (ja) 装飾用留め金具
JP4129469B2 (ja) ガス栓
JP3145994U (ja) 組合せ変更可能な掛合具

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3244381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150