JP3244011B2 - 分割型コネクタ - Google Patents

分割型コネクタ

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JP3244011B2
JP3244011B2 JP33254496A JP33254496A JP3244011B2 JP 3244011 B2 JP3244011 B2 JP 3244011B2 JP 33254496 A JP33254496 A JP 33254496A JP 33254496 A JP33254496 A JP 33254496A JP 3244011 B2 JP3244011 B2 JP 3244011B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低嵌合力で嵌合操
作できるようにした分割型コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多極コネクタを低嵌合力で嵌合操
作し得るようにしたものとして、特開平6−14009
8号公報に記載のものが知られている。このものは、集
合ハウジングと、その集合ハウジングに嵌合される複数
の分割ハウジングを備えるとともに、集合ハウジングに
操作フレームを回動可能に軸支して、この操作フレーム
に形成された複数の駆動長孔に各分割ハウジングに突設
されたピンを嵌め、操作フレームの回動操作によって各
分割ハウジングを集合ハウジングに順次に嵌合するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のものは全体とし
て低嵌合力化が図れるものの、嵌合操作の際に操作フレ
ームを集合ハウジングの前面で大きく回動させねばなら
ないので、操作用のスペースに多くを要するという欠点
があった。本発明の分割型コネクタは上記のような事情
に基づいて完成されたものであって、その目的は、省ス
ペースを図りつつ低嵌合力化を実現するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、それぞれに端子金
具群を装着した雌雄のコネクタハウジングを備え、何れ
か一方のコネクタハウジングが複数に分割されて、他方
のコネクタハウジングに嵌合される分割型コネクタにお
いて、前記他方のコネクタハウジングには嵌合方向と略
直交する方向に移動可能なスライダが備えられ、そのス
ライダには前記各分割ハウジングと個別に係合してスラ
イダの移動に伴い各分割ハウジングを嵌合方向へ移動さ
せるカム部が設けられており、かつ各カム部は、各分割
ハウジングの嵌合タイミングがずれるようにカム曲線を
異にして形成されている構成としたところに特徴を有す
る。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記各カム部には、スライダの移動方向に沿って延
出した遅延部が設けられ、各カム部において遅延部が異
なった位置に配設されることで各分割ハウジングの嵌合
タイミングがずれる構成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記他方のコネクタハウジングに
は、前記スライダを押し込み操作する前に仮係止する仮
係止手段が備えられており、スライダが仮係止位置にあ
るときには、各分割ハウジングを所定の嵌合経路に位置
させつつ対応するカム部の始端部に臨ませることが可能
とされている構成としたところに特徴を有する。請求項
4の発明は、請求項1、請求項2または請求項3の発明
において、前記他方のコネクタハウジングには、すべて
の分割ハウジングが正規の嵌合位置に押し込まれた状態
において前記スライダを抜け止め状態に係止する本係止
手段が備えられている構成としたところに特徴を有す
る。
【0007】請求項5の発明は、請求項1、請求項2、
請求項3または請求項4の発明において、前記分割ハウ
ジングには、相手のコネクタハウジングに対する嵌合領
域を確定するための位置決め部が設けられている構成と
したところに特徴を有する。請求項6の発明は、請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4の発明におい
て、前記他方のコネクタハウジングが、複数の分割ハウ
ジングをフレームに組み付けて構成されているところに
特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>スライダを押し込み操作すると、各
分割ハウジングは対応するカム部のカム機能によって、
一方のコネクタハウジングに対してタイミングをずらし
ながら順次に嵌合される。各分割ハウジングの嵌合タイ
ミングすなわち嵌合力のピークがずらされることで、そ
れらが一斉に嵌合された場合に比べて一層の低嵌合力化
が実現される。しかもスライダは他方のコネクタハウジ
ングの側方から押し込み操作するだけでよいので、操作
用のスペースも少なく抑えることができる。 <請求項2の発明>フォロワ部が遅延部に係合している
間は、その分割ハウジングの嵌合動作が他の分割ハウジ
ングよりも遅延されることで、各分割ハウジングの嵌合
タイミングがずらされる。 <請求項3の発明>スライダを仮係止位置にセットすれ
ば、各分割ハウジングを所定の嵌合経路に位置させつつ
対応するカム部の始端部に合わせて仮組みすることがで
きる。
【0009】<請求項4の発明>スライダが所定位置ま
で押し込まれると本係止され、それに伴い各分割ハウジ
ングが正規の嵌合位置に嵌合された状態で抜け止め状態
に保持される。 <請求項5の発明>各分割ハウジングは、位置決め部に
よって相手のコネクタハウジングに対する嵌合領域が確
定される。相手のコネクタハウジングに仕切板等を設け
なくても対応する嵌合領域に嵌合することができる。 <請求項6の発明>雌雄両方のコネクタが分割形式を採
用しているものにも、同様に適用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
8に基づいて説明する。本実施形態の分割型コネクタ
は、図1に示すように、雌側のコネクタハウジング1
(以下、雌ハウジングという)と、雄側のコネクタハウ
ジング2(以下、雄ハウジングという)と、嵌合操作用
のスライダ3とを備えている。雌ハウジング1は、さら
に2個の分割ハウジング1A,1Bから構成されてお
り、各分割ハウジング1A,1Bは、それぞれ合成樹脂
材によって略直方体状の同じ形状に形成されている。各
分割ハウジング1A,1Bにはそれぞれ図示しないキャ
ビティが整列して形成され、同図の上面側から雌側端子
金具が挿入されて収容されるようになっている。
【0011】一方の雄ハウジング2は単体であって、合
成樹脂材により本体部5の上面側にフード部6を設けた
形状に形成されている。この雄ハウジング2の本体部5
にも図示しないキャビティが整列して形成され、同図の
下面側から雄側端子金具が挿入されて、それぞれのタブ
部をフード部6内に突出させた状態で収容されるように
なっている。
【0012】この雄ハウジング2のフード部6内には、
上記した分割ハウジング1A,1Bが2個並んで嵌合可
能とされている。その嵌合の際の案内として、分割ハウ
ジング1A,1Bの長辺側の面である左右の側面には、
一対の縦向きの突条8が対称位置に形成されているとと
もに、雄ハウジング2のフード部6の左右の側面には、
それらの突条8が嵌合されるガイド溝9が、各分割ハウ
ジング1A,1Bごとに2組形成されている。各分割ハ
ウジング1A,1Bには、上記の突条8の側方位置にお
いて、詳しくは後記するフォロワピン10が一対ずつ立
てられており、フード部6には、それらのフォロワピン
10を摺動可能に嵌合する上端開口の縦向きの摺動溝1
1が、2組形成されている。なお、上記した突条8とガ
イド溝9とは、分割ハウジング1A,1Bを雄ハウジン
グ2のフード部6に嵌合する場合に、前後方向の位置ず
れを招くことなく所定の嵌合空間に嵌合できるように機
能する。したがって、フード部6内に仕切板等を設ける
必要がない。また、突条8とガイド溝9とは、必ずしも
左右で対称ではなく、左右で前後方向にずれた位置に設
定されていてもよい。さらに、左右いずれか一方だけで
もよい。
【0013】雄ハウジング2には、嵌合操作用のスライ
ダ3が装着可能とされている。このスライダ3は同じく
合成樹脂材によって形成され、押し込み部となる基部1
3の両端から、雄ハウジング2のフード部6の左右の面
を挟み込むことができるような左右一対の側板14が突
設された形状となっている。各側板14は、基端側から
長さ方向の中央部を少し超えた位置まで一定幅で、その
先で下縁が所定寸法上がった段付き部15が設けられ、
さらにその先の下縁が昇り勾配の斜めに形成されてい
る。また、一定幅部分における基端側の所定長さ部分の
下縁には、図6にも示すように、内方に向けて直角曲げ
された屈曲部16が形成されている。
【0014】一方、雄ハウジング2におけるフード部6
の左右の面の外側には、所定間隔を開けて底付きのカバ
ー18が形成されており、カバー18とフード部6との
間に、スライダ3の両側板14がそれぞれ挿入される挿
入空間20が構成されている。なお、この挿入空間20
の入り口側の底部には、スライダ3の屈曲部16が嵌ま
る内向きの溝21が形成されており、屈曲部16を溝2
1に嵌めることで、スライダ3を一定姿勢で挿入空間2
0内に押し込むことができるようになっている。スライ
ダ3は、屈曲部16の先端面が溝21の奥面に突き当た
ることで、押し込みが停止されるようになっている。
【0015】上記したように、各分割ハウジング1A,
1Bの左右の面には、一対のフォロワピン10が対称位
置に突設されている。このフォロワピン10は詳細に
は、図6に示すように、円柱状の本体部23の先に頭部
24が形成された形状となっている。そして、上記した
フード部6に形成された摺動溝11には、同図に示すよ
うに、フォロワピン10のうちの本体部23が嵌合され
るようになっている。
【0016】スライダ3の両側板14には、各分割ハウ
ジング1A,1Bのフォロワピン10の頭部24が嵌合
可能なカム溝25A,25Bが、側板14の長さ方向の
前後に分かれて2組形成されている。各カム溝25A,
25Bは、図2に示すように、左側から右側に向けて4
5度以下の傾斜角度で下り勾配となった傾斜部26A,
26Bを備えている。左側のカム溝25Aでは、傾斜部
26Aの上端が始端部27Aとなっているとともに、傾
斜部26Aの下端から右方に向けて若干の水平部29A
が連設されて、その水平部29Aの端部が終端部28A
となっている。一方の右側のカム溝25Bでは、傾斜部
26Bの上端から左方に向けて若干の水平部29Bが連
設されて、その水平部29Bの端部が始端部27Bとな
っているとともに、傾斜部26Bの下端が終端部28B
となっている。また、各カム溝25A,25Bの始端部
27A,27Bには、上縁に開口したフォロワピン10
の導入口30が連設されている(図1参照)。
【0017】雄ハウジング2に設けられた両挿入空間2
0の入り口には、スライダ3を仮係止するための係止ピ
ン32が設けられている。各係止ピン32は、溝21の
少し上の位置においてフード部6から突設されている。
一方、スライダ3の側板14には、その係止ピン32が
嵌まる係止孔33が開口されている。この係止孔33
は、側板14の一定幅部分における長さ方向の略中央部
分の下縁部に形成されている。この係止孔33の後方に
は、仕切部34を介して、係止ピン32を嵌めて逃がす
逃がし溝35が長さ方向に沿って形成されている。
【0018】すなわち、スライダ3の両側板14が挿入
空間20に挿入されると、係止ピン32が段付き部15
から側板14を少し弾性変形させてその内面側に乗り上
げつつ押し込まれ、係止ピン32が係止孔33に嵌まっ
たところでその押し込みが一旦停止される。この位置が
スライダ3の仮係止位置であって、このとき、各カム溝
25A,25Bの導入口30が、フード部6に設けられ
た摺動溝11の上端の外側に整合するようになってい
る。
【0019】また、両挿入空間20の奥方の所定位置に
は、スライダ3を正規の押し込み位置で本係止するため
の係止片37が設けられている。この係止片37は、図
7にも示すように、カバー18上において、後方(同図
の右側)に延出して形成されており、先端の内面に突部
38が設けられて、外方に向けて撓み変形可能となって
いる。一方、スライダ3の両側板14における段付き部
15の外面側には、係止片37の突部38が嵌合可能な
係止孔40が凹み形成されている。その係止孔40の前
方には、テーパ面42を設けた乗上部41が設けられて
いる。すなわち、スライダ3が正規位置の手前まで押し
込まれると、係止片37がテーパ面42から乗上部41
に乗り上げて外側に撓み変形し、正規位置まで押し込ま
れると、係止片37が復元変形しつつ突部38が係止孔
40に嵌まって、スライダ3が抜け止め状態に本係止さ
れるようになっている。
【0020】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作用を説明する。まず、雄ハウジング2
に雄側端子金具を挿入して収容するとともに、各分割ハ
ウジング1A,1Bにそれぞれ雌側端子金具を挿入して
収容する。それとともに、スライダ3の両側板14を雄
ハウジング2の挿入空間20に差し込み、途中で屈曲部
16を溝21に合わせて押し込む。押し込みの途中で、
既述したように係止ピン32が側板14の内面に乗り上
げ、係止孔33に嵌まったところでスライダ3が仮係止
される。このとき、図2に示すように、各カム溝25
A,25Bの始端部27A,27Bが摺動溝11の上端
と整合する。雄ハウジング2にスライダ3を仮組みした
サブアッシイとして取り扱うことができる。
【0021】続いて、各分割ハウジング1A,1Bを雄
ハウジング2のフード部6に上方から差し込む。各分割
ハウジング1A,1Bは、突条8をフード部6のガイド
溝9に合わせて差し込まれ、所定量差し込まれると、同
図に示すように、フォロワピン10の本体部23が摺動
溝11の上端に臨みつつ、頭部24が導入口30からカ
ム溝25A,25Bの始端部27A,27Bに嵌まり込
む。
【0022】かかる状態から基部13を押して図2の矢
線方向にスライダ3を押し込むと、係止ピン32が係止
孔33から仕切部34を超えて逃がし溝35に嵌まりつ
つ押し込まれる。このスライダ3の押し込みにより、両
カム溝25A,25Bの機能によって両分割ハウジング
1A,1Bがフード部6内に向けて押し込まれるが、図
3に示すように、左側のカム溝25Aでは始端部27A
からすぐに傾斜部26Aが始まるのに対して、右側のカ
ム溝25Bでは、始端部27Bから少し水平部29Bを
経たのち傾斜部26Bが始まっているので、まず左側の
分割ハウジング1Aから嵌合が開始され、少し遅れてか
ら右側の分割ハウジング1Bの嵌合が開始される。
【0023】さらに、スライダ3の押し込みを継続する
と、図4に示すように、まず左側の分割ハウジング1A
のフォロワピン10がカム溝25Aの傾斜部26Aの下
端に至ってその嵌合が停止され、すなわち正規に嵌合さ
れた状態となる。そのとき、右側の分割ハウジング1B
のフォロワピン10は未だカム溝25Bの傾斜部26B
の途中にあって、嵌合途中にある。
【0024】さらにスライダ3を押し込むと、図5に示
すように、左側の分割ハウジング1Aは、フォロワピン
10がカム溝25Aの水平部29Aを通過することで正
規の嵌合位置に保持され、一方、右側の分割ハウジング
1Bは、フォロワピン10がカム溝25Bの傾斜部26
Bの下端に至ってその嵌合が停止され、遅れて正規に嵌
合される。このとき、雄ハウジング2に設けられた係止
片37の突部38が、図7に示すように、側板14の係
止孔40に弾性的に嵌まることでスライダ3が抜け止め
状態に本係止される。それに伴い、両分割ハウジング1
A,1Bも、正規に嵌合された状態で保持される。
【0025】上記の嵌合操作過程の嵌合力を見ると、図
8のグラフのようになる。すなわち、各分割ハウジング
1A,1Bの嵌合タイミングがずらされていることで、
一方の分割ハウジング1Aの嵌合力の推移は特性線aの
ようになり、他方の分割ハウジング1Bの嵌合力の推移
は、ピークのずれた特性線bのようになる。そして、両
者の合成嵌合力は特性線Xのようになって、ピーク値は
およそ15Kgfである。一方、2つの分割ハウジング
1A,1Bを同様のスライダ機構を用いて同じタイミン
グで嵌合操作した場合には、特性線xに示すような結果
が得られ、ピーク値はおよそ18Kgfであった。した
がって、嵌合タイミングをずらした本実施形態による
と、ピーク値の差Dで、約3Kgfの嵌合力の低減が図
られたことになる。
【0026】以上説明したように本実施形態によれば、
各分割ハウジング1A,1Bの嵌合タイミングすなわち
嵌合力のピークをずらして嵌合操作するようにしたか
ら、それらが一斉に嵌合された場合に比べて一層の低嵌
合力化を実現することができる。しかもスライダ3は、
雄ハウジング2の側方から直線的に押し込み操作するだ
けでよいので、操作用のスペースも少なく済む。
【0027】<第2実施形態>次に、図9ないし図14
によって本発明の第2実施形態を説明する。この第2実
施形態では、雄側のコネクタも分割形式となっている場
合を例示している。すなわち雄側のコネクタハウジング
50は、2個の分割ハウジング51A,51Bと、それ
を収容するフレーム52とから構成されている。フレー
ム52は、図13,14に示すように上下両面の開口さ
れた箱形に形成されており、中仕切板53によって前後
に2分割されている。分割ハウジング51A,51B
は、図示しない雄側端子金具が収容される本体部55の
上面にフード部56が形成された構造となっている。各
分割ハウジング51A,51Bは、フレーム52内の前
後の収容空間に下面側から挿入され、図14に示すよう
に、フレーム52及び中仕切板53の上縁に設けられた
係止部57に突き当たり、このときフレーム52の前後
の内側壁に設けられた係止突片58が分割ハウジング5
1A,51Bの側面に突設された突起59に係止するこ
とによって、フレーム52内に一体的に保持されるよう
になっている。
【0028】そして、フレーム52の左右の側壁の外側
にカバー18が形成され、第1実施形態と同様のスライ
ダ3が挿入される挿入空間20が形成されている。フレ
ーム52の左右の側壁には、雌側の分割ハウジング1
A,1Bに設けられたフォロワピン10を摺動可能に嵌
合する上端開口の縦向きの摺動溝11が2組形成され、
また雄側の各分割ハウジング51A、51Bのフード部
56の左右の側壁にも、上記のフォロワピン10を摺動
可能に嵌合する縦向きの摺動溝60が形成されている。
その他の構造は上記第1実施形態と同様であって、同一
機能を有する部位については同一符号を付すことで重複
した説明は省略する。
【0029】この第2実施形態の作用は以下のようであ
る。まず既述した要領によって、フレーム52の前後の
収容空間にそれぞれ分割ハウジング51A,51Bを挿
入して雄ハウジング50を形成し、スライダ3の両側板
14を雄ハウジング50の挿入空間20に差し込み、図
9に示す位置で仮係止する。このとき各カム溝25A,
25Bの始端部27A,27Bが、フレーム52の摺動
溝11並びに各分割ハウジング51A,51Bの摺動溝
60の上端と整合する。続いて、雌側の各分割ハウジン
グ1A,1Bを、雄側の対応する分割ハウジング51
A,51Bのフード部56に上方から差し込む。各分割
ハウジング1A,1Bが所定量差し込まれると、同図に
示すように、フォロワピン10の本体部23が摺動溝1
1,60の上端に臨みつつ、頭部24が導入口30から
カム溝25A,25Bの始端部27A,27Bに嵌まり
込む。
【0030】かかる状態から基部13を押して図9の矢
線方向にスライダ3を押し込むと、両カム溝25A,2
5Bの機能によって両分割ハウジング1A,1Bが雄側
の分割ハウジング51A,51Bのフード部56内に向
けて押し込まれるが、左側のカム溝25Aでは始端部2
7Aからすぐに傾斜部26Aが始まるのに対して、右側
のカム溝25Bでは、始端部27Bから少し水平部29
Bを経たのち傾斜部26Bが始まっているので、図10
に示すように、まず左側の分割ハウジング1Aから嵌合
が開始され、少し遅れてから右側の分割ハウジング1B
の嵌合が開始される。
【0031】さらに、スライダ3の押し込みを継続する
と、図11に示すように、まず左側の分割ハウジング1
Aのフォロワピン10がカム溝25Aの傾斜部26Aの
下端に至ってその嵌合が停止され、すなわち正規に嵌合
された状態となる。そのとき、右側の分割ハウジング1
Bのフォロワピン10は未だカム溝25Bの傾斜部26
Bの途中にあって、嵌合途中にある。
【0032】引き続きスライダ3を押し込むと、図12
に示すように、左側の分割ハウジング1Aは、フォロワ
ピン10がカム溝25Aの水平部29Aを通過すること
で正規の嵌合位置に保持され、一方、右側の分割ハウジ
ング1Bは、フォロワピン10がカム溝25Bの終端部
28Bに至ってその嵌合が停止され、遅れて正規に嵌合
される。このときスライダ3が抜け止め状態に本係止さ
れ、雌側の分割ハウジング1A,1Bが、対応する雄側
の分割ハウジング51A,51Bに正規に嵌合された状
態で保持される。
【0033】本第2実施形態においても、雌側の分割ハ
ウジング1A,1Bの嵌合タイミングすなわち嵌合力の
ピークをずらして嵌合操作されるから、それらが一斉に
嵌合された場合に比べて一層の低嵌合力化を実現するこ
とができる。しかもスライダ3は、雄ハウジング50の
側方から直線的に押し込み操作するだけでよいので、操
作用のスペースも少なく済む。
【0034】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)カム溝の傾斜部をさらになだらかにすれば、より
小さな力で嵌合操作することができる。 (2)本発明は、コネクタハウジングを3個以上に分割
した場合にも、同様に適用することができる。 (3)第1実施形態では雌ハウジング側を分割したので
あるが、これとは逆に雌ハウジング側を一体としてスラ
イダを装着するとともに、雄ハウジング側を分割した構
成とすることも可能である。その場合は、雌ハウジング
の嵌合面に適宜にスリットを設けて、そのスリット内に
雄側の分割ハウジングのフードを挿入しつつ嵌合するよ
うにすれば対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の分解斜視図である。
【図2】スライダが仮係止位置にあって分割ハウジング
が仮組みされた状態の一部切欠正面図である。
【図3】嵌合途中の状態の一部切欠正面図である。
【図4】一方の分割ハウジングが正規嵌合された状態の
一部切欠正面図である。
【図5】他方の分割ハウジングが遅れて正規嵌合された
状態の一部切欠正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本係止構造を示す部分拡大断面図である。
【図8】嵌合力のグラフである。
【図9】本発明の第2実施形態においてスライダが仮係
止位置にあって雌側の分割ハウジングが仮組みされた状
態の一部切欠正面図である。
【図10】嵌合途中の状態の一部切欠正面図である。
【図11】雌側の分割ハウジングの一方が正規嵌合され
た状態の一部切欠正面図である。
【図12】他方が遅れて正規嵌合された状態の一部切欠
正面図である。
【図13】スライダが本係止された状態における雌側の
分割ハウジングを除去した平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【符号の説明】 1…雌ハウジング 1A,1B…分割ハウジング 2…雄ハウジング 3…スライダ 8…突条(位置決め部) 9…ガイド溝 10…フォロワピン 11…摺動溝 14…側板 25A,25B…カム溝 27A,27B…始端部 29A,29B…水平部(遅延部) 30…導入口 32…係止ピン 33…係止孔 37…係止片 40…係止孔 50…雄ハウジング 51A,51B…分割ハウジング 52…フレーム

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに端子金具群を装着した雌雄の
    コネクタハウジングを備え、何れか一方のコネクタハウ
    ジングが複数に分割されて、他方のコネクタハウジング
    に嵌合される分割型コネクタにおいて、 前記他方のコネクタハウジングには嵌合方向と略直交す
    る方向に移動可能なスライダが備えられ、そのスライダ
    には前記各分割ハウジングに設けられたフォロワ部と個
    別に係合してスライダの移動に伴い各分割ハウジングを
    嵌合方向へ移動させるカム部が設けられており、かつ各
    カム部は、各分割ハウジングの嵌合タイミングがずれる
    ようにカム曲線を異にして形成されていることを特徴と
    する分割型コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記各カム部には、スライダの移動方向
    に沿って延出した遅延部が設けられ、各カム部において
    遅延部が異なった位置に配設されることで各分割ハウジ
    ングの嵌合タイミングがずれる構成となっていることを
    特徴とする請求項1記載の分割型コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記他方のコネクタハウジングには、前
    記スライダを押し込み操作する前に仮係止する仮係止手
    段が備えられており、スライダが仮係止位置にあるとき
    には、各分割ハウジングを所定の嵌合経路に位置させつ
    つ対応するカム部の始端部に臨ませることが可能とされ
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    分割型コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記他方のコネクタハウジングには、す
    べての分割ハウジングが正規の嵌合位置に押し込まれた
    状態において前記スライダを抜け止め状態に係止する本
    係止手段が備えられていることを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3記載の分割型コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記分割ハウジングには、相手のコネク
    タハウジングに対する嵌合領域を確定するための位置決
    め部が設けられていることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3または請求項4記載の分割型コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記他方のコネクタハウジングが、複数
    の分割ハウジングをフレームに組み付けて構成されてい
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3また
    は請求項4記載の分割型コネクタ。
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