JP3243235U - ベンチ型ボックス - Google Patents

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裕一 外山
愛 小杉
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Abstract

【課題】ボックス内部に水が漏れることを強力に抑制できるベンチ型ボックスを提供する。【解決手段】ベンチ型ボックスであって、ボックス部の蓋体部4は、所定方向に延びる複数の基体構成部材7を連設して構成される。その連設の接続領域17の構成は、基体構成部材7の一方の側面に設けられ、隣り合う基体構成部材7間を接続する第1接続部材8と、基体構成部材7の他方の側面に設けられ、隣り合う基体構成部材7間を接続する第2接続部材9とを有している。第1接続部材8に設けられた下方凸部と第2接続部材9に設けられた上方凸部とを係合させる構成によって連設構造を実現する。【選択図】図6

Description

本考案は、ボックス部と蓋体部とでベンチとして機能させるようにしたベンチ型ボックスに関する。
従来、荷物等を収納できるボックス部に蓋体部を開閉自在に取り付け、蓋体部をベンチとしても使用できるベンチ型ボックスが各種提案されている。
例えば、特許文献1には天板に特徴のあるベンチストッカーが提案されている。このベンチストッカーの天板は、隣り合うスラット部材の隙間を調整できる樋部を有しているのでサイズの異なる天板を用意することができると記載されている。
実用新案登録第3211772号公報
しかしながら、上記ベンチストッカーでは、天板に水の入り込む隙間が存在することになるので、水がストッカー内部に漏れることが発生しやすい課題があった。
例えば、豪雨などの場合や、隙間にゴミなどが溜まった場合に水がストッカー内部に漏れることが生じると予想される。
本考案は上記従来技術の課題を解決するためになされたものである。
本考案の目的は、ボックス内部に水が漏れることを強力に抑制できるベンチ型ボックスを提供することにある。
本考案の第1態様に係るベンチ型ボックスは、
収納空間を備えたボックス部と、
前記ボックス部の収納開口を覆う蓋体部と、
前記ボックス部に対して前記蓋体部を開閉自在に係合させる開閉構造部とを備え、
前記蓋体部が閉じられた状態のときに、前記ボックス部と前記蓋体部とでベンチとして機能させるようにしたベンチ型ボックスであって、
前記蓋体部は、
所定方向に延びる複数の基体構成部材と、
前記基体構成部材の一方の側面に設けられ、隣り合う前記基体構成部材間を接続する第1接続部材と、
前記基体構成部材の他方の側面に設けられ、隣り合う前記基体構成部材間を接続する第2接続部材と、を有し、
第1接続部材は、
前記一方の側面に突設するように設けられた第1係止板部と、
前記第1係止板部の先端側下部に設けられた下方凸部と、
前記第1係止板部の基端側下部に設けられた係止凸部と、を有し、
前記第2接続部材は、
前記他方の側面に突設するように設けられた第2係止板部と、
前記第2係止板部の先端側上部に設けられた上方凸部と、
底板部と、
前記底板部の先端側に立設された立板部と、を有し、
複数の前記基体構成部材を接続して前記蓋体部を構成する場合に、
前記下方凸部と前記上方凸部とを係合させるとともに、前記立板部を係止凸部に係合させることを特徴とする。
本考案の第2態様は、前記第1態様に記載のベンチ型ボックスであって、
前記第1係止板部の先端部は、前記他方の側面に当接している、ことを特徴とする。
本考案の第3態様は、前記第1態様に記載のベンチ型ボックスであって、
前記立板部の先端側面は、前記一方の側面に当接している、ことを特徴とする。
本考案の第4態様は、前記第1態様に記載のベンチ型ボックスであって、
前記基体構成部材の上壁と前記底板部との上下方向の中間位置に前記第1係止板部を設けることで、前記所定方向に延びる溝部を形成した、ことを特徴とする。
本考案の第5態様は、前記第1態様に記載のベンチ型ボックスであって、
前記下方凸部及び前記上方凸部は、それぞれ三角形凸条部を有する、ことを特徴とする。
本考案であれば、ボックス内部に水が漏れることを強力に抑制できるベンチ型ボックスを提供することができる。
本実施形態に係るベンチ型ボックスの蓋体部を閉じた状態の斜視図である。 本実施形態に係るベンチ型ボックスの蓋体部を開いた状態の斜視図である。 本実施形態に係るベンチ型ボックスの蓋体部を開いた状態の正面図である。 本実施形態に係るベンチ型ボックスの蓋体部を開いた状態の右側面図である。 本実施形態に係るベンチ型ボックスの蓋体部の裏面を示す斜視図である。 (a)は蓋体部の端部の構成を説明するための斜視図、(b)は基体構成部材の第1接続部材と第2接続部材の接続状態を説明するための拡大図である。 本実施形態に係る第1接続部材と第2接続部材の接続状態を説明するための要部拡大図である。 第1実施形態を説明するための図であり、(a)は基体構成部材の端面を端面壁で塞いだ構成を示す斜視図、(b)は溝部と端面壁の構成を示す右側面図である。 第2実施形態を説明するための図であり、(a)は基体構成部材の端面を塞ぎ壁で塞いだ構成を示す斜視図、(b)は塞ぎ壁の構成を示す右側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案に係る一実施形態であるベンチ型ボックスについて詳細に説明する。なお、本実施形態に係るベンチ型ボックス1は、略直方体のような六面体で構成されている場合を例にとって説明する。
図1は蓋体部を閉じた状態のベンチ型ボックスを示す斜視図、図2は蓋体部を開いた状態の斜視図、図3は蓋体部を開いた状態の正面図、図4は蓋体部を開いた状態の右側面図、図5は蓋体部の裏面を示す斜視図である。
本明細書におけるベンチ型ボックス1の説明において、ベンチ型ボックス1の横方向とは、ベンチとして使用する場合に例えば長手方向を示す方向であり、図1中矢印Xで示す方向である。ベンチ型ボックス1の縦方向とは、横方向と平面視で直交する方向であり、例えば短手方向となる方向であり、図1中矢印Yで示す方向である。また、ベンチ型ボックス1の高さ方向とは図1中矢印Zで示す方向である。
なお、蓋体部4のXYZ方向の取り方においては、ボックス部2の収納開口3を塞ぐように蓋体部4が閉じられた図1の状態を基準にして説明している。
(ベンチ型ボックス1の構成)
図1~図4に示すように、ベンチ型ボックス1は大別すると、収納空間6を備えたボックス部2と、ボックス部2の収納開口3を覆う蓋体部4と、ボックス部2に対して蓋体部4を開閉自在に係合させる開閉構造部5とを備えている。本実施形態では、開閉構造部5はヒンジによって構成してある。開閉構造部5はヒンジ以外にも、他の構成の開閉具又は凸部と凹部等の嵌合構造などを採用することもできる。
ボックス部2の開閉構造部5がある側の角部と開閉する蓋体部4の間には、開閉動作を安定して行う開閉支え具11が設けられ、開閉動作を急激に行うことを抑制して使用者が操作しやすいように構成してある。
図4に示すように、開閉支え具11は、回転式ダンパ部22回りに回動する第1腕部23と第2腕部24を備えている。第1腕部23は、蓋体部4の開閉動作の基端側であって、蓋体部4の右側端部寄りの裏面に一端が固定され、他端が回転式ダンパ部22に固定されている。
第2腕部24は、ボックス部2の開閉構造部5がある側の右側端部寄りの内側面に一端が固定され、他端が回転式ダンパ部22に固定されている。この実施形態では開閉支え具11は1個だけ設けられた構成が示してあるが、長手方向の左右両端寄りにそれぞれ開閉支え具11を設けてもよい。開閉支え具11はダンパ具14として機能する。
図2に示すように、蓋体部4の開閉支え具11が設けられた角部と対角線位置にある角部近傍には、突入片部12が設けられている。突入片部12は蓋体部4から突出する板材などで構成される。一方、蓋体部4が閉じる位置において突入片部12に対応するボックス部2の角部近傍位置に受入部13が設けられている。受入部13は突入片部12の先端域を受け入れることによって蓋体部4を閉じた時の安定性を向上させている。
また、ベンチ型ボックス1において、ボックス部2の中に荷物を収納した場合、その荷物を第三者が取り出せないようにするために、蓋体部4をボックス部2に施錠するための施錠構造(図示せず)を設けることもできる。施錠構造は、受入部13と突入片部12間に設けて、ベンチ型ボックス1の防犯性を向上することもできる。
(ボックス部2)
図1~図4に示すように、ボックス部2は、上下方向に延びる4本の支柱51と、上フレーム及び下フレームが固定された側面パネル54と、を有している。側面パネル54は、凹凸パネル57が採用され、直方体の前後左右の4つの側面を構成している。
また、底板(図1~図4では図示されていない)がボックス部2の下面に取り付けられて荷物等を収納する収納空間6が形成されている。なお、ボックス部2の上面には、荷物等を出し入れするための収納開口3が設けられている。
なお、支柱51やフレーム構造を用いず、前後左右のパネル及び底パネルを直接接続してボックス部2を構成することができる。
ボックス部2の構成素材としては、ある程度の安定性を有する上において、人が座った場合に支える形状強度があり、かつベンチとしての安定性が必要とされるので、ある程度の重量がある金属素材、例えばスチール素材などが好ましいと言える。
また、荷物等の収容物を安定して収容することができるとともに、蓋体部4をベンチの腰掛け面として使用したときに、通常、予想される人の体重を安定して保持できる構成なら、ボックス部2の構成は特に限定されない。
(蓋体部4)
蓋体部4は、所定方向に延びる基体構成部材7をそれらの側面で複数個、連結することで構成してある。
図2及び図5に示す構成では、基体構成部材7の端面には後述するような塞ぎ壁19が取り付けられた構成を示している。蓋体部4の裏面には防水用の裏張り部40が設けてある。また、塞ぎ壁19の下部側(ボックス部2側)には雨除けのゴムシート41が設けられている。
図6(b)に示すように、基体構成部材7は、金属又は合成樹脂などで構成された上下断面形状が略四角形又は繭形の外郭体26と、外郭体26の短手方向の中央部において長手方向に立設された補強立壁27と、を有している。外郭体26の補強立壁27の前後の空間は空洞部28となるので基体構成部材7の重量を小さくすることができる。但し、本考案に採用可能な基体構成部材7は、外郭体26及び空洞部28を有する構成に限定されない。
蓋体部4は、人が座った場合にベンチ面として人の体重を保持できる形状強度を有するとともに、素材としてはボックス部2の構成素材よりも、重量の軽い金属(例えばアルミニウム素材)又は合成樹脂等で形成されることが好ましい。
また、蓋体部4の重量を軽量化するために、蓋体部4の全体を中空構成にして、樹脂一体物として構成することもできる。
また、図1に示すように、蓋体部4はボックス部2の外縁よりも蓋体部4の外縁が大きく形成されている。この構成であれば雨が降った場合に、蓋体部4の外縁から滴り落ちる水滴が、ボックス部2内に侵入することを抑制できる利点がある。また、ボックス部2の外縁よりも蓋体部4の外縁が突出する長さが大きいと、利用者がベンチとして蓋体部4上に座る場合、足がボックス部2の側面に当たりにくくなって座りやすくなる利点がある。
蓋体部4は、所定方向に延びる複数の基体構成部材7を連接して構成してある。連結する個数を少なくするために、個々の基体構成部材7の延びる方向は、ベンチの長手方向に構成されることが好ましい。図1に示す構成では、ベンチの長手方向Xに延びる基体構成部材7が縦方向Yに5個連結された構成が示してある。
[第1実施形態]
以下、図6~図8を参照しつつ、蓋体部4の工夫に係る第1実施形態について説明する。
図6(a)は基体構成部材7の端面壁16を取り付ける前の状態の斜視図、図6(b)はその部分拡大図である。図7は第1接続部材8と第2接続部材9の各構成部の係合状態の詳細を説明する部分拡大図である。図8(a)は、基体構成部材7に端面壁16を取り付けた後の状態の斜視図、図8(b)は右側面拡大図である。なお、図8において端面壁16は分かりやすいように透明に描いている。
図6及び図7に示すように、基体構成部材7は、基体構成部材7の一方の側面7saに設けられ、隣り合う基体構成部材7間を接続する第1接続部材8と、基体構成部材7の他方の側面7sbに設けられ、隣り合う基体構成部材7間を接続する第2接続部材9と、を有している。第1接続部材8と第2接続部材9とを接続することで、個々の基体構成部材7・7が連設される。
本図面に例示されるベンチ型ボックス1においては、前記一方、前記他方の方向は、図1において縦方向Yで示される。
第1接続部材8及び第2接続部材9は製造コストを安くするために、基体構成部材7と一体成形することが好ましい。但し、基体構成部材7の構成と、別体として製造された第1接続部材8と第2接続部材9を嵌合や接着などの手段によって組み合わせる構成を除外するものではない。
図7に示すように、第1接続部材8は、基体構成部材7の一方の側面7saに突設するように設けられた第1係止板部8iと、第1係止板部8iの先端側下部に設けられた下方凸部8tと、第1係止板部8iの基端側下部に設けられた係止凸部8kと、を有している。下方凸部8tと係止凸部8kは蓋体部4の長手方向の長さだけ延びる凸条部となっていることが好ましい。下方凸部8tは上下方向の断面部分が三角形下凸条部30に形成されている。第1係止板部8iと三角形下凸条部30とを側方から見た場合に全体として先端部が鈎形に形成されている。また、係止凸部8kと一方の側面7saとで上凹部が形成されている。
この構成において、第1係止板部8iの先端部は、他方の側面7sbに当接していることが好ましい。他方の側面7sbに当接している構成を採用することによって、第1係止板部8iの先端部と他方の側面7sbとの隙間を極力小さくして、ボックス部2内に漏れる水を抑制することができる。
つまり、第1係止板部8iの先端部が他方の側面7sbに当接している構成は、水分がボックス部2内に漏れることを抑制する1次防御構成として機能する。
この点を考慮すると、嵌め込み構成などの変形などによって、第1係止板部8iの先端部は、他方の側面7sbに接するだけでなく圧接する構成も採用できると言える。
一方、図7に示すように、第2接続部材9は、第1接続部材8と互いに対向するように基体構成部材7の他方の側面7sbに設けられる。また、第2接続部材9は第1接続部材8よりも下方位置に設けられる。
第2接続部材9は、基体構成部材7の他方の側面7sbから突設するように設けられた第2係止板部9iと、第2係止板部9iの先端側上部に設けられた上方凸部9tと、底板部9sと、底板部9sの先端側(一方の側面7sa側)に立設された立板部9rと、を有している。上方凸部9tは上下方向の断面部分が三角形上凸条部31に形成されている。第2係止板部9iと三角形上凸条部31とを側方から見た場合に全体として先端部が鈎形に形成されている。
また、三角形下凸条部30と三角形上凸条部31の係合傾斜面は互いに隙間なく当接するように構成してある。図7に示すように、上記係合傾斜面は上下方向に延びる面とすることもできる。この場合は、三角形下凸条部30と三角形上凸条部31を構成する三角形は略直角三角形となる。
そして、複数の基体構成部材7を接続して蓋体部4を構成する場合に、下方凸部8tと上方凸部9tとを係合させるとともに、立板部9rの上部域を係止凸部8kに係合させるように構成してある。
この場合、図7に示すように、三角形下凸条部30と三角形上凸条部31の三角形が隙間なく係合して鈎同士が噛み合うように係合する。また、前記したように三角形下凸条部30と三角形上凸条部31がそれぞれ垂直な端面を有している場合は、三角形下凸条部30の端面と三角形上凸条部31の端面が強く係合するので、位置決め及び鈎形の機能を高めて水の侵入を抑制する点において好ましいと言える。
次に、水分がボックス部2内に漏れることを2次防御構成として設けられているのは、係止凸部8kと立板部9rの上部域による長手方向の係合構造である。
なお、係止凸部8kと立板部9rも凸条部とすることが好ましい。
この係合構造は、好ましくは圧接係合構造とされ、水分の浸透を抑制するように構成される。仮に1次防御構成を超えて侵入した水であっても、係止凸部8kと立板部9rの係合構造によって、第1接続部材8と第2接続部材9の接続構造において、それ以降の下側への水の侵入を強力に抑制できる。
水分がボックス部2内に漏れることを抑制する3次防御構成として設けられているのは、立板部9r、底板部9s及び他方の側面7sbで構成される漏れ水受体部15を有していることである。この漏れ水受体部15は、立板部9rの上部域が係止凸部8kに係合しているので、漏れ水受体部15の上部において、水の出口が塞がっていることになり、水が漏れにくい水受体部の構成になっている。
なお、必要により、一方の側面7saと立板部9rの先端側の側面が圧接する構成にすることもできる。
図7、図8(b)に示すように、接続領域17の上壁である第1係止板部8i(図7参照)は溝部18の底壁を構成しているので、蓋体部4上に降った雨の水が溝部18に流れ込んでも、溝部18から側方に排出できる。
また、第1実施形態においては、個々の基体構成部材7の端面を塞ぐ端面壁16を設けるとともに、第1接続部材8と第2接続部材9の接続領域17内に流れ込んだ水を排出又は蒸発させる水排出口20も設けている。
この構成では溝部18と水排出口20の2つの排出手段を備えているので、接続領域17内に水が漏れ出すことを強力に抑制することができる。
上記1次防御構成~3次防御構成を有していることによって、密着度が高いので基体構成部材7の側面7sa,側面7sbの間の溝部18に溜まった水が、下方位置にあるボックス部2内に侵入することを強力に抑制することができる。また、溝部18及び水排出口20の水は蓋体部4の左右の端面から横方向に排出することができ、水分がボックス部2内に侵入することを抑制できる。
[第2実施形態]
図9(a)は、基体構成部材7に塞ぎ壁19を取り付けた後の状態の斜視図、図9(b)はその右側面拡大図である。図9において、塞ぎ壁19は分かりやすいように透明に描いている。蓋体部4の工夫に係る第2実施形態においても第1接続部材8、第2接続部材9の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成を有しているので説明は省略する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、前記端面壁16に代えて塞ぎ壁19を採用した点にある。塞ぎ壁19の高さは、基体構成部材7の上壁7j(図7参照)の高さとほぼ同じに構成し、基体構成部材7の縦方向の連結個数分だけの長さを有する細長い板材等で構成される。
そして、その塞ぎ壁19に、溝部18の底壁から上方に広がって溝幅に等しい大きさの溝開口21を設けたことを特徴としている。接続領域17に対応する水排出口20は第1実施形態と同様に設けられているので、この構成では、塞ぎ壁19には、溝開口21と水排出口20の2つの開口が接続領域17に設けられていることになる。図1~図5に示す構成は、この塞ぎ壁19を採用した構成が示してある。
[その他の変形例]
本考案は、前記各実施形態に限定されず、本考案の要旨内において変形が可能である。
例えば、前記実施形態では、ボックス部2は、横方向に長い矩形をしており、荷物等を出し入れするための収納開口3を蓋体部4で覆うように設けられており、蓋体部4がヒンジを回動軸として開閉するように構成されているが、本考案の要旨内でその他の構成を採用することも可能である。
また、ボックス部2の形状は図1に示す構成に限定されず、細長い連設ベンチのような形状でもよい。さらに、ボックス部2の形状は本考案に係る側面パネルが支柱に固定できる構成であれば、多角形などであってもよい。
前記第1実施形態、第2実施形態では、端面水排出口20を設けた構成を例示したが、ベンチの使用形態などによって水の侵入を抑えることができる場合は、水排出口20を設けず、溝部18又は溝開口21による水の排出だけで構成することも可能である。
以上、実施形態を例示して本考案を説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に記載の構成には限定されない。本考案の技術的範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載に基づいて判断されるべきであり、その範囲内であれば、多様な変形や構成の追加、又は改良が行えることは言うまでもない。
1:収納空間
2:ボックス部
3:収納開口
4:蓋体部
5:開閉構造部
6:ベンチ型ボックス
7:基体構成部材
7j:上壁
7s: 基体構成部材の側面
7sa:一方の側面
7sb:他方の側面
8:第1接続部材
8i:第1係止板部
8t:下方凸部
8k:係止凸部
9:第2接続部材
9i:第2係止板部
9t:上方凸部
9s:底板部
9r:立板部
18:溝部
30:三角形下凸条部
31:三角形上凸条部

Claims (5)

  1. 収納空間を備えたボックス部と、
    前記ボックス部の収納開口を覆う蓋体部と、
    前記ボックス部に対して前記蓋体部を開閉自在に係合させる開閉構造部とを備え、
    前記蓋体部が閉じられた状態のときに、前記ボックス部と前記蓋体部とでベンチとして機能させるようにしたベンチ型ボックスであって、
    前記蓋体部は、
    所定方向に延びる複数の基体構成部材と、
    前記基体構成部材の一方の側面に設けられ、隣り合う前記基体構成部材間を接続する第1接続部材と、
    前記基体構成部材の他方の側面に設けられ、隣り合う前記基体構成部材間を接続する第2接続部材と、を有し、
    第1接続部材は、
    前記一方の側面に突設するように設けられた第1係止板部と、
    前記第1係止板部の先端側下部に設けられた下方凸部と、
    前記第1係止板部の基端側下部に設けられた係止凸部と、を有し、
    前記第2接続部材は、
    前記他方の側面に突設するように設けられた第2係止板部と、
    前記第2係止板部の先端側上部に設けられた上方凸部と、
    底板部と、
    前記底板部の先端側に立設された立板部と、を有し、
    複数の前記基体構成部材を接続して前記蓋体部を構成する場合に、
    前記下方凸部と前記上方凸部とを係合させるとともに、前記立板部を係止凸部に係合させることを特徴とする、ベンチ型ボックス。
  2. 前記第1係止板部の先端部は、前記他方の側面に当接している、請求項1記載のベンチ型ボックス。
  3. 前記立板部の先端側面は、前記一方の側面に当接している、請求項1に記載のベンチ型ボックス。
  4. 前記基体構成部材の上壁と前記底板部との上下方向の中間位置に前記第1係止板部を設けることで、前記所定方向に延びる溝部を形成した、請求項1記載のベンチ型ボックス。
  5. 前記下方凸部及び前記上方凸部は、それぞれ三角形凸条部を有する、請求項1に記載のベンチ型ボックス。
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