JP3242503B2 - 有限直動用転がり軸受 - Google Patents

有限直動用転がり軸受

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JP3242503B2
JP3242503B2 JP26045993A JP26045993A JP3242503B2 JP 3242503 B2 JP3242503 B2 JP 3242503B2 JP 26045993 A JP26045993 A JP 26045993A JP 26045993 A JP26045993 A JP 26045993A JP 3242503 B2 JP3242503 B2 JP 3242503B2
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    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/306Means to synchronise movements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,長手方向側壁面
に軌道溝が形成された一対の軌道部材の間に転動体を介
在させて前記各軌道部材を互いに相対運動させる有限直
動用転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,有限直動用転がり軸受は,図7で
示されるように,互いに平行に対向して相対移動できる
ように設定されている一対の軌道部材1,2,軌道部材
1と軌道部材2との間に配置された保持器5,及び該保
持器5に支持され且つ軌道部材1の軌道溝3と軌道部材
2の軌道溝4との間に介在された円筒ころ7から構成さ
れている。軌道部材1の長手方向側壁面1aには,上側
軌道面3a,下側軌道面3b及び研削逃げ溝3cが形成
された略V字状の軌道溝3が形成されている。また,軌
道部材2の長手方向側壁面2aには,上側軌道面4a,
下側軌道面4b及び研削逃げ溝4cが形成された略V字
状の軌道溝4が形成されている。また,軌道部材1,2
の長手方向両端面1aには,ねじ穴9が形成され,いず
れか一方の軌道部材1,2には保持器5のずれを防止す
るためにストッパ10が螺着されている。
【0003】上記有限直動用転がり軸受では,保持器5
は通常金属材料で作製され且つ保持孔6が等間隔に形成
されている。保持器5によって円筒ころ7を保持するに
は,保持器5に形成した保持孔6の縁部の上下部分に形
成した切り起こし爪20によって円筒ころ7を係止して
いる。また,円筒ころ7は,隣合う円筒ころが交差する
状態に配置されている。
【0004】また,実開昭62−89523公報には,
有限直線運動用転がり軸受のシール装置が開示されてい
る。該有限直線運動用転がり軸受のシール装置は,二つ
の角柱形状の軌道部材の隣接するそれぞれの面の長手方
向に略V字状の軌道溝を形成し,前記軌道溝間に保持器
付きの転動体を嵌合したものであり,前記保持器は薄板
で前記転動体を保持し等間隔に配置するための窓即ち保
持孔が形成され,少なくとも前記保持器の両端の前記保
持孔には,転動体と略同一の断面形状を有するシール部
が挿入・固着されているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した有限直動用転
がり軸受は,構造が単純であり,軌道溝の軌道面に精度
の高い機械加工が施せる上,厳密に長さ寸法を管理した
超精密な円筒ころを保持器に組み込んでいるため,極め
て滑らかで摩擦抵抗の小さな直線運動が得られる。その
ため,精密測定器,精密加工機等に多く使用されてき
た。
【0006】しかしながら,有限直動用転がり軸受が,
例えば,ストローク頻度が高く,振動や不等分布荷重等
を受ける使用状態において保持器がスリップしたり,外
れたりする恐れがあるため,軌道部材の長手方向両端に
は,保持器付きの円筒ころが当接し,停止させるストッ
パまたは端面止め板を省略することができなかった。特
に,一方の軌道部材と他方の軌道部材とが相対移動する
時に,軌道部材の相対移動に伴って保持器も相対移動す
るが,保持器の相対移動が軌道部材に対して不均一とな
り,保持器自体が軌道部材に対してずれたり,スリップ
が発生するため,保持器を軌道部材に対して常に適正な
位置に維持することが困難であった。
【0007】この発明の目的は,上記の課題を解決する
ことであり,軌道部材のストローク頻度が高く,振動や
不等分布荷重等を受ける使用状態において,前記ストッ
パまたは端面止め板を設けなくても,保持器がスリップ
して軌道部材に対して適正な位置からずれるのを防止す
ると共に,保持器が軌道部材から外れたりする恐れがな
く,軌道部材の相対移動を常に確実にスムースにするこ
とができる有限直動用転がり軸受を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は,長手方向側
壁面に軌道溝を形成した一対の軌道部材,前記各軌道部
材の前記軌道溝間の軌道路に配置された円筒ころ,及び
前記軌道部材間に配置された前記円筒ころを保持する板
状の保持器を有する有限直動用転がり軸受において,前
記軌道溝に形成された研削逃げ溝に配置されたラック,
及び該ラックに噛合し且つ前記円筒ころを保持するため
に前記保持器に形成された保持孔に係止されたギヤホル
ダを介して前記保持器に対して回転自在に装着されたピ
ニオンを有することを特徴とする有限直動用転がり軸受
に関する。
【0009】前記軌道溝には上側軌道面と下側軌道面が
形成され,前記研削逃げ溝は前記上側軌道面と前記下側
軌道面との間に形成されている。
【0010】前記ピニオンは前記保持孔を横切って形成
された装着孔に装着されている。
【0011】前記ギヤホルダは,前記ピニオンを回転自
在に支持する軸部,及び前記保持孔に係合し且つ前記ピ
ニオンの両側面にそれぞれ位置して前記軸部で連結され
た第1ギヤホルダ部と第2ギヤホルダ部から構成されて
いる。
【0012】前記軸部と前記第1ギヤホルダ部又は前記
第2ギヤホルダ部のいずれか一方とは一体構造に構成さ
れ,他方の前記第1ギヤホルダ部又は前記第2ギヤホル
ダ部には前記軸部が嵌入する穴部が形成されている。
【0013】前記軸部は前記第1ギヤホルダ部及び前記
第2ギヤホルダ部にそれぞれ形成された穴部に嵌入して
いる。
【0014】この有限直動用転がり軸受は,上記のよう
に,長手方向側壁面に上側軌道面と下側軌道面及び研削
逃げ溝とから成る略V字状の軌道溝を形成した二本の軌
道部材を前記軌道溝が対向するように平行させて配置
し,該2本の軌道部材により形成される軌道溝間に円筒
ころを嵌装した保持器が装着され,前記軌道溝の研削逃
げ溝内にそれぞれラックを固着し,前記保持器には回転
自在にピニオンが装着され,該ピニオンが前記ラックに
噛合されているため,軌道部材と保持器との相対移動時
に,ピニオンはラックと噛み合いながら移動する。その
ため,軌道部材は,保持器とスリップすることがないた
め移動を確実にコントロールすることができ,円筒ころ
を嵌装した前記保持器に軌道部材の端部からはずれるこ
とがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
による有限直動用転がり軸受の実施例を説明する。図1
はこの発明による有限直動用転がり軸受の一実施例を示
す断面図,図2は図1の有限直動用転がり軸受を示す斜
視図,及び図3は図2の線A−Aにおける断面図であ
る。各図において,図7に示す有限直動用転がり軸受の
部品に付した符号と同一の作用を有する部品には同一の
符号を付している。
【0016】この有限直動用転がり軸受は,2本の軌道
部材1,2と複数の円筒ころ7が嵌装された保持器5と
から成る。軌道部材1の長手方向側壁面1aには,上側
軌道面3a,下側軌道面3b及び研削逃げ溝3cが形成
された略V字状の軌道溝3が形成されている。また,軌
道部材2の長手方向側壁面2aには,上側軌道面4a,
下側軌道面4b及び研削逃げ溝4cが形成された略V字
状の軌道溝4が形成されている。各軌道部材1,2の軌
道溝3と4との間の軌道路には円筒ころ7が配置されて
いる。即ち,軌道溝3,4には,上側軌道面3aと下側
軌道面4bが形成され,研削逃げ溝3c,4cは,上側
軌道面3a,4aと下側軌道面3b,4bとの間に形成
されている。軌道部材1,2間に配置された円筒ころ7
は,板状の保持器5によって保持されている。また,軌
道部材1,2の長手方向両端面19には,ねじ穴9が形
成され,いずれか一方の軌道部材1,2には保持器5の
ずれを防止するためにストッパ10を螺着することもで
きる。
【0017】この有限直動用転がり軸受は,特に,軌道
溝3,4に形成された研削逃げ溝3c,4cに配置され
たラック11及び該ラック11に噛合し且つ保持器5に
形成された装着孔18に回転自在に装着されたピニオン
12を有することである。ピニオン12を保持するギヤ
ホルダ13は,ピニオン12を回転自在に支持する軸部
14c,及び保持器5に形成された保持孔6に係合し且
つピニオン12の両側面にそれぞれ位置して軸部14c
で連結された第1ギヤホルダ部即ち上部ギヤホルダ14
と第2ギヤホルダ部即ち下部ギヤホルダ15から構成さ
れている。即ち,ピニオン12は,保持器5に係止され
たギヤホルダ13を介して保持器5に装着されている。
【0018】この有限直動用転がり軸受において,軌道
部材1,2に形成された研削逃げ溝3c,4c内には,
プラスチック等の材料で作製されたラック11が保持器
5に装着されたピニオン12とかみ合うように固着され
ている。この有限直動用転がり軸受において,保持器5
はプラスチック等の弾性を有する薄板素材で作製され,
保持器5には円筒ころ7,7を嵌装するための保持孔
6,6が一定間隔で形成されている。円筒ころ7,7
は,隣接する円筒ころ7の回転軸芯が交差する方向で保
持孔6,6に嵌装されて保持されている。保持孔6,6
に嵌装された円筒ころ7は,それらの端面19が保持孔
6,6の上端及び下端に形成された係止爪8,8によっ
て当接状態になって保持されている。
【0019】また,保持器5には,ギヤホルダ13に回
転自在に組み込まれたピニオン12を装着するために,
保持器5に形成された保持孔6を横切って装着孔18が
形成されている。従って,保持器5の保持孔6にはギヤ
ホルダ13が装着され,また,装着孔18にはピニオン
12が装着される。保持孔6の上端及び下端には,保持
器5の長手方向に平行したV字溝6aが形成され,ま
た,V字溝6a中央の両側には,ギヤホルダ13を保持
するための突出部即ち係止爪17が設けられている。係
止爪17は,保持器5と一体に形成してもよいが,後述
の実施例のように,一箇所の係止爪17を別途形成して
おき,ギヤホルダ13を保持器5に装着した後,この別
途形成した係止爪17を保持器5の側面にギヤホルダ1
3を保持するように接合等で固着する構成にしてもよ
い。ピニオン12の装着孔18は,ピニオン12が保持
器5に対して自由に回転できるようにピニオン12の断
面形状よりやや大きく形成されている。
【0020】また,ピニオン12は,保持器5に嵌装し
たギヤホルダ13に対して回転自在であり,軌道部材
1,2に形成された研削逃げ溝3c,4c内に固着した
ラック11,11と噛合するように構成されている。ピ
ニオン12及びラック11は,金属製でも差し支えない
が,プラスチック等で作製することもできる。
【0021】ギヤホルダ13は,プラスチック等で作製
され,それぞれ断面三角形状をした上部ギヤホルダ14
と下部ギヤホルダ15とから成り,頂端部14a,15
aの稜線はギヤホルダ13に面する側の平面部14b,
15bと平行に延びている。また,上部ギヤホルダ1
4,下部ギヤホルダ15の一方,例えば,上部ギヤホル
ダ14の平面部14bの中央には,ピニオン12の中心
孔12aに遊嵌する軸部14cが一体構造で突設されて
おり,対する下部ギヤホルダ15の平面部15bの中央
には,軸部14cの先端が嵌合する穴部15cが形成さ
れている。即ち,ギヤホルダ13は,軸部14cと上部
ギヤホルダ14とは一体構造に構成され,他方の下部ギ
ヤホルダ部15には軸部14cが嵌入する穴部15cが
形成されている。ギヤホルダ13の断面形状は,三角形
をしたものを示したが,軌道部材1,2の長手方向側壁
面1a,2aの形状に合わせて適宜変更できる。
【0022】また,図1及び図3で示した実施例では,
ギヤホルダ13は,軸部14cが上部ギヤホルダ14と
一体構造で突設されているが,軸部14cは上部ギヤホ
ルダ14及び下部ギヤホルダ15と同様にプラスチック
で作製しても差し支えないが,金属で作製することもで
きる。
【0023】この有限直動用転がり軸受では,ピニオン
12を保持器5に装着するには,軸部14cにピニオン
12を遊嵌したギヤホルダ13は,一方の頂端部15a
を保持器5に形成した保持孔6の一方のV字溝6aに嵌
め,他方の頂端部14aを他方のV字溝6aの係止爪1
7を弾性変形させながら強制的にV字溝6aに嵌装され
て保持器5に組み付けることができる。
【0024】次に,この発明による有限直動用転がり軸
受の別の実施例を説明する。この実施例では,保持器5
を剛性を有する薄板素材で作製したものである。ギヤホ
ルダ13及びピニオン12も剛性を有する素材で作製し
た場合には,保持器5は,プラスチック等の弾性を有す
る素材で作製した上記実施例と同様に,ギヤホルダ13
をV字溝16aを弾性変形させながら保持器5に強制的
に嵌装することが可能であり,保持器5を加熱して熱膨
張させた状態でギヤホルダ13を保持器5に嵌装させ組
み立てることも可能である。また,ギヤホルダ13をプ
ラスチック等の弾性を有する素材で作製した場合の保持
器5は,ギヤホルダ13の一方の頂端部14a又は15
aを弾性変形させながらV字溝16aに強制的に嵌装す
ることにより組み立てられる。
【0025】図4はこの発明による有限直動用転がり軸
受の更に別の実施例を示す断面図である。この実施例で
は,ギヤホルダ13は,単品で形成した軸部14c,平
面部14bの中央に穴部15cを形成した上部ギヤホル
ダ14,及び平面部14bの中央に穴部15cを形成し
た下部ギヤホルダ15から構成する。ギヤホルダ13
は,軸部14cの両端を上部ギヤホルダ14と下部ギヤ
ホルダ15との穴部15cにそれぞれ嵌合することによ
って組み立てられるものである。
【0026】更に,この有限直動用転がり軸受につい
て,ギヤホルダ13を装着することができる保持器5の
別の実施例を図5及び図6を参照して説明する。
【0027】図5の(A)に示した保持器5の取付孔1
6は,図5で示した保持器5の取付孔16に形成した一
方のV字溝16aを傾斜面16bとし,傾斜面16bの
端部に別途作製された三角柱状の係止片19aが固着さ
れて,この部分にV字溝16aを形成する。従って,保
持器5は,取付孔16のV字溝16a及び傾斜面16b
にピニオン12を軸部14cに遊嵌したギヤホルダ13
を挿入し,ギヤホルダ13の挿入した後,傾斜面16b
に係止片19aを固着してギヤホルダ13を保持器5に
装着し組み立てる。また,図5の(B)に示した係止片
19a´は,保持器5に固着し易くするために,係止片
19aの側面に保持器5の外側と当接する当接縁19c
を形成したものである。
【0028】また,図6の(A)に示した取付孔16
は,図5で示した傾斜面16bの挿入側半分を,水平に
形成し半傾斜面16cに形成したものであり,図5で示
した実施例と同様に,半傾斜面16cの端部に別途作製
された三角柱状の係止片19bが固着されて,この部分
にV字溝16aを形成する。また,図6の(B)で示し
た係止片19b´は,保持器5に固着し易くするため
に,係止片19bの側面に保持器5の外側と接合する接
合縁19cを形成したものである。なお,V字溝16a
の構造は,図5及び図6に示されたものに必ずしも限定
されない。
【0029】
【発明の効果】この発明による有限直動用転がり軸受
は,上記のように構成されており,ストローク頻度が高
くても,軌道部材及び保持器は相対的なスリップが発生
することがなく,スムースな往復相対移動を行うことが
でき,軌道部材の移動を確実にコントロールすることが
できる。また,軌道部材は,スリップすることがなく移
動するため,従来製品ではストローク頻度が高く,振動
や不等分布荷重等により保持器が軌道部材よりはずれる
恐れがあるような使用状態においても,円筒ころが軌道
部材の端部からはずれることがない。このため,前記ス
トッパまたは端面止め板を省略することができるように
なった。また,軌道部材にストッパを設けたままでも,
円筒ころがストッパに衝突して損傷する恐れがない。
【0030】以上のように,この有限直動用転がり軸受
は,既存の有限直動用転がり軸受の機能を損なうことな
く,既存の有限直動用転がり軸受を簡単に且つ低コスト
で改良することにより作製することができる。即ち,ラ
ックの固着は,既存の有限直動用転がり軸受に形成され
た研削逃げ溝をそのまま利用でき,また,ピニオンの装
着は,既存の保持器に形成された円筒ころの保持孔をギ
ヤホルダの取付孔,ピニオンの装着孔に変更するだけの
一部設計変更で済むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による有限直動用転がり軸受の一実施
例を示す断面図である。
【図2】図1の有限直動用転がり軸受の一実施例を示す
斜視図である。
【図3】図2の線A−Aにおける有限直動用転がり軸受
の一実施例を示す断面図である。
【図4】図2の線A−Aにおける有限直動用転がり軸受
の別の実施例を示す断面図である。
【図5】この有限直動用転がり軸受の保持器の別の実施
例を示す断面図である。
【図6】この有限直動用転がり軸受の保持器の更に別の
実施例を示す断面図である。
【図7】従来の有限直動用転がり軸受の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1,2 軌道部材 1a,2a 側壁面 3,4 軌道溝 3a,4a 上側軌道面 3b,4b 下側軌道面 3c,4c 研削逃げ溝 5 保持器 6 保持孔 7 円筒ころ 8 係止爪 10 ストッパ 11 ラック 12 ピニオン 13 ギヤホルダ 14 上部ギヤホルダ(第1ギヤホルダ部) 14c 軸部 15 下部ギヤホルダ(第2ギヤホルダ部) 15c 穴部 16 ギヤホルダの取付孔 16a V字溝 18 ピニオンの装着孔 19 円筒ころの端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/04 - 29/06 F16C 33/38 - 33/44

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向側壁面に軌道溝を形成した一対
    の軌道部材,前記各軌道部材の前記軌道溝間の軌道路に
    配置された円筒ころ,及び前記軌道部材間に配置された
    前記円筒ころを保持する板状の保持器を有する有限直動
    用転がり軸受において,前記軌道溝に形成された研削逃
    げ溝に配置されたラック,及び該ラックに噛合し且つ
    記円筒ころを保持するために前記保持器に形成された
    持孔に係止されたギヤホルダを介して前記保持器に対し
    回転自在に装着されたピニオンを有することを特徴と
    する有限直動用転がり軸受。
  2. 【請求項2】 前記軌道溝には上側軌道面と下側軌道面
    が形成され,前記研削逃げ溝は前記上側軌道面と前記下
    側軌道面との間に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の有限直動用転がり軸受。
  3. 【請求項3】 前記ピニオンは前記保持孔を横切って形
    成された装着孔に装着されていることを特徴とする請求
    項1に記載の有限直動用転がり軸受。
  4. 【請求項4】 前記ギヤホルダは,前記ピニオンを回転
    自在に支持する軸部,及び前記保持孔に係合し且つ前記
    ピニオンの両側面にそれぞれ位置して前記軸部で連結さ
    れた第1ギヤホルダ部と第2ギヤホルダ部から構成され
    ていることを特徴とする請求項に記載の有限直動用転
    がり軸受。
  5. 【請求項5】 前記軸部と前記第1ギヤホルダ部又は前
    記第2ギヤホルダ部のいずれか一方とは一体構造に構成
    され,他方の前記第1ギヤホルダ部又は前記第2ギヤホ
    ルダ部には前記軸部が嵌入する穴部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項に記載の有限直動用転がり軸
    受。
  6. 【請求項6】 前記軸部は前記第1ギヤホルダ部及び前
    記第2ギヤホルダ部にそれぞれ形成された穴部に嵌入し
    ていることを特徴とする請求項に記載の有限直動用転
    がり軸受。
JP26045993A 1993-09-27 1993-09-27 有限直動用転がり軸受 Expired - Fee Related JP3242503B2 (ja)

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