JPS6289523A - 多胴式の巻取り機または巻戻し機の駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は帯状板材を連続的に巻取りまたは巻戻す多胴式
の巻取り機または巻戻し機の駆動装置に関するものであ
る。

〈従来の技術〉 従来、例えば、連続焼鈍設備等における帯状の圧延材の
巻取りまたは巻戻しに使用する巻取り機または巻戻し機
として、巻取りまたは巻戻しの作業の連続性を確保して
これらの作業におけるアイドルタイムを短縮することに
より設備の生産性向上を図っている多胴式の巻取り機ま
たは巻戻し機が使用されている。

これは、複数の巻胴軸を有する機械本体を回転自在に支
持し、１つの巻胴軸を駆動して巻取りまたは巻戻しを行
った後、直ちに機械本体を公転させて巻胴軸の位置替え
をして巻取りまたは巻戻しを続行するものである。本発
明は、かかる巻取り機または巻戻し機の駆動装置に関す
るものであるが、ここで、既に案出されている多胴式の
巻取り機または巻戻し機の駆動装置を第２図および第３
図に基づいて説明する（特願昭５７−１０７６４３号明
細書参照）。

第２図および第３図において、機械本体２は筒状の本体
部２ａと、該本体部２ａと一体の筒状のスリーブ部２ｂ
とから成り、該本体部２ａにはその中心軸線に対して対
称な位置に一対の巻胴軸１ａ、ｌｂが支持されている。

機械本体２は巻胴軸側端部つまり本体部２ａの巻胴軸側
端部は基礎１３上に設置された複数の支持ローラ１４で
支持され、機械本体２の他端部つまりスリーブ部２ｂの
端部は基礎１３上の支持台１５に自動調芯機能を有する
軸受１６を介して回転自在に支持されている。

また、機械本体２の外周面には歯車１２が形成してあり
、該歯車１２には基礎１３上に設置された公転用駆動モ
ータ１７に連結された歯車１８が噛み合わされており、
公転用駆動モータ１７の作動で機械本体２は回転するよ
うになっている。２個の巻胴軸１ａ、ｌｂの駆動系は　
以下に述べるような構成となっているが、巻胴軸１ｂに
関しては、巻胴軸１ａと同様であるので巻胴軸１ａにつ
いて述べると同時に該巻胴軸ｌａ側の構成要素のすぐ後
に、括弧を付けて該構成要素に対応する巻胴軸ｌｂ側の
構成要素の符号を記すことにより説明することとする。

すなわち、機械本体２内における巻胴軸１ａ（１ｂ）の
軸部には一体に歯車１９ａ（１９ｂ）が取付けである。

また、機械本体２内の中央部には筒状のケーシング２０
が両端のメタル２０ｍにて支持されており、該ケーシン
グ２０には外歯２１　ａ（２１ｂ）　、内歯２２ａ（２
２ｂ）を具えたリングギヤ２３　ａ　（２３ｂ）が外歯
２１ａ（２１ｂ）を歯車１９　ａ　（１９ｂ）に噛み合
わせて回転自在に支持されている。一方、機械本体２の
スリーブ部２ｂから本体部２ａ内に中実の中間駆動軸２
４ａ　（２４ｂ）が延設され、本体部ｚａ内においてそ
の先端部はケーシング２０に回転自在に支持され、そこ
にリングギヤ２３ａ　（２３ｂ　）の内歯２２ａ（２２
ｂ）と噛み合う小歯車２５　ａ　（２５ｂ）が一体に取
付けられている。なお、ケーシング２０にはスリーブ部
２ｂの軸中心に通された可撓性を有する連結軸２６の一
端が固着されており、また、該連結軸２６の他端は基礎
１３上に設けた支持板２７にギヤカップリング等の可撓
接手２８を介して連結されていてケーシング２０に作用
する円周方向の回転反力を受は止める如く構成されてい
る。また、中間駆動軸２４ａ　（２４ｂ）は基礎１３上
に設けた前置歯車装置３の出力軸２９ａ（２９ｂ）に連
結され、その入力軸３０ｍ　（３０ｂ）には巻胴軸駆動
用モータ１ｌａ（ｌｌｂ）が連結し、駆動力を出力軸２
９　ａ　（２９ｂ）に伝えるようになっている。

したがって、巻胴軸駆動用モータ１ｌａ（ｌｌｂ）によ
る回転駆動力は、前置歯車装置３．中間駆動軸２４ａ　
（２４ｂ）を経て小歯車２５　ａ　（２５ｂ）に伝達さ
れる。小歯車２５ｍ（２５ｂ）とリングギヤ２３ａ（２
３ｂ）とは遊星歯車装置の遊星歯車と内歯車の関係で配
置され、小歯車２５　ａ　（２５ｂ）とリングギヤ２３
ａ（２３ｂ）の内歯２２ａ（２２ｂ）との噛み合いで小
歯車２５　ａ　（２５ｂ）の回転力はリングギヤ２３　
ａ　（２３ｂ）に減速して伝達され、さらに、リングギ
ヤ２３ａ　（２３ｂ　）の外歯２１ａ（２１ｂ）を介し
て巻胴軸１ａ（１ｂ）の歯車１９ａ　（１９ｂ）により
該巻胴軸１ａ（ｌｂ）に伝達される。この場合、小歯車
２５　ａ　（２５ｂ）は公転することなく自転のみし、
また、リングギヤ２３ａ（２３ｂ）も静止中のケーシン
グ２０の軸心のまわりに自転のみする。

次に、多胴式の巻取り機または巻戻し機においては、巻
胴軸１ａ　（ｌｂ）は自転と共に公転させる必要がある
が、これは、公転用駆動モータ１７の作動による歯車１
８と歯車１２との噛み合いにより機械本体２が公転する
と、巻胴軸１ａ（ｌｂ）上の歯車１９　ｍ　（１９ｂ）
は自転しつつリングギヤ２３ａ（２３ｂ）の外歯２１ａ
（２１ｂ）の回りを公転することになる。この場合、ケ
ーシング２０は小歯車２５ａ（２５ｂ）を内包し、リン
グギヤ２３ａ（２３ｂ）を支持した静止状態で機械本体
２の両端のメタル２０ａ上に自由支持されている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、近年、前記連続焼鈍設備等においては、処理
される圧延材の板幅ならびに板厚寸法等の範囲が広くな
り、ますます幅広の厚板を処理する必要が多くなってき
ている。

この結果、巻胴軸１ａ（ｌｂ）に作用する圧延材の巻取
り張力がますます増大し、この対応手段として巻胴軸１
ａ（ｌｂ）の駆動系のトルクを軽減して装置の小型化、
コンパクト化を図ると共に、巻胴軸１ａ（ｌｂ）の歯車
１９ａ　（１９ｂ）と中間駆動軸２４ａ（２４ｂ）の端
部の小歯車２５ａ（２５ｂ）との減速比を太き（する必
要がある。しかしながら、前述した多胴式の巻取り機ま
たは巻戻し機の駆動装置においては、歯車１９　ａ　（
１９ｂ）と歯車２５　ａ　（２５ｂ）はリングギヤ２３
ａ（２３ｂ）を挾んで連系していることと、該リングギ
ヤ２３　ａ　（２３ｂ）の支持用のケーシング２０の回
転防止用の連結軸２６が該ケーシング２０の軸中心位置
に設置されているから２本の中間駆動軸２４ａ、２４ｂ
間の軸心距離つまり２個の小歯車２５ａ、２５ｂの軸心
距離の縮減には限界があることとが相乗し、歯車１９ａ
　（１９ｂ）と歯車２５ａ　（２５ｂ　）との減速比を
大きくすると両巻胴軸１ａ、　　ｌｂ間の距離が増大し
て機械本体２が大型化し、設備コストも増大するという
問題がある。

本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従
来の装置に比して高減速比が得られると共に、小型化、
コンパクト化が果せて設備費の大幅な低減が可能となる
多胴式の巻取９機または巻戻し機の駆動装置を提供する
ことを目的とするものである。

く問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成させるため、本発明の構成は、複数の巻
胴軸を回転自在に支持する機械本体を駆動回転可能に支
持して前記巻胴軸を公転し得る如く構成された多胴式の
巻取り機または巻戻し機における前記巻胴軸を駆動する
装置において、前記機械本体の内部に各巻胴軸に連係す
る複数の平行軸型歯車機構を設けると共に該平行軸型歯
車機構を複数のリングギヤ機構を有する駆動源に連結し
て成ることを特徴として′、する。

く作　　　用〉 上記構成とすることにより、リングギヤ機構が機械本体
の外部の駆動源側に設けられたので、従来と同じ巻胴軸
間の軸心距離においても、減速比は大幅に高くなる。ま
た、リングギヤ支持用のケーシングの回転防止用の連結
軸が不要となったので中間駆動軸間の軸心距離も縮減さ
れる。

く実　施　例〉 以下、本発明に係る一実施例を一部断面平面図である第
１図に基づいて説明する。

第１図において、先に述べた従来例の構成要素と同−若
しくは同様の機能を有する構成要素には従来例と同一の
符号を付し、それらの重複する説明は省略すると共に、
それらの符号を適宜に用いて説明する。また、従来例に
おけると同様に、巻胴軸１ｂに関する説明は、巻胴軸１
ａと同様であるので巻胴軸１ａについて述べろ際に、該
巻胴軸ｌａ側の構成要素のすぐ後に、該構成要素に対応
する巻胴軸ｌｂ側の構成要素の符号を括弧を付けて記す
ことにより、巻胴軸１ａと同時に述べることとする。

本装置は、巻胴軸１ａ（ｌｂ）を回転自在に支持する筒
状の本体部２ａと該本体部２ａと一体の筒状のスリーブ
部２８とからなる機械本体２および巻胴軸１ａ（ｌｂ）
の駆動用の前置歯車装置３を主要構成部材として構成さ
れている。機械本体２は、その一端つまり本体部２ａの
巻胴軸１ａ（ｌｂ）側端部が基礎１３上に設置された複
数（実施例の場合は２個）の支持ローラ１４で支持され
、他端部つまりスリーブ部２ｂの端部は基礎１３上に設
置された前置歯車装置３のハウジング３ａ。

３ｂのうちハウジング３ｂの端部に自動調芯８１能を有
する軸受１６を介して回転自在に支持されている。また
、［１１本体２は公転用駆動モータ１７により歯車１８
および歯車１２を介して回転可能である。以上までに述
べた構成は従来装置における機械本体とほぼ同様である
。

機械本体２内における巻胴軸１ａ（ｌｂ）の軸部には一
体的に歯車１９ａ　（１９ｂ）が装着されている。一方
、機械本体２のスリーブ部２ｂから本体部２ａ内に可撓
性を有する中間駆動軸２４ａ　（２４ｂ）が延設されて
おり、本体部２ａ内部の該中間駆動軸２４ａ（２４ｂ）
におイテは、前記歯車１９ａ　（１９ｂ　）に噛み合う
小歯車４０ａ（４０ｂ）が一体内に取付けられていると
共に、その軸部は本体部２ａに回転自在に軸受支持され
ている。また、中間駆動軸２４ａ（２４ｂ）の本体部２
ａ側とは反対側の端部は、前置歯車装置３内に延びてお
り、該端部には小歯車２５ａ（２５ｂ）が一体内に取付
けられると共に、該端部はケーシング２０の内側に回転
自在に支持されている。前置歯車装置３内の中央部には
筒状のケーシング２０が回転自在に軸受支持されろと共
に、該ケーシング２０の一端は前置歯車装置３のハウジ
ング３ｂ内に延設されて可撓接手４１を介してスリーブ
部２ｂに連結されている。また、ケーシング２０には、
外歯２１ａ（２１ｂ）、内歯２２　ａ　（２２ｂ）を具
えたリングギヤ２３ａ　（２３ｂ）が、内歯２２ａ（２
２ｂ）を中間駆動軸２４ｇ　（２４ｂ）の軸端に取付け
た小歯車２５ａ（２５ｂ）に噛み合わせて回転自在に支
持されている。そして、リングギヤ２３　ａ　（２３ｂ
）の外歯２１ａ（２１ｂ）は、前置歯車装置３０入力軸
３０ａ（３０ｂ）に一体内に取付けた小歯車４２ａ（４
２ｂ）を介して巻胴軸駆動用モータ１ｌａ（１ｌ　ｂ）
に連結されている。

したがって、巻胴軸駆動用モータ１ｌａ（１ｌ　ｂ）に
よる回転駆動力は、前置歯車装置３の入力軸３０ｇ　（
３０ｂ）　、小歯車４２ａ（４２４）を経てリングギヤ
２３　ａ　（２３ｂ）に減速して伝達される。さらに、
リングギヤ２３　ａ　（２３ｂ）の回転力は、内歯２２
ａ（２２ｂ）を介して中間駆動軸２４ａ（２４ｂ）の一
端に取付けた小歯車２５　ａ　（２５ｂ）に伝達され、
中間駆動軸２４ａ　（２４ｂ）、小歯車４０ａ　（４０
ｂ）、歯車１９ａ　（１９ｂ）等を介して巻胴軸１ａ（
ｌｂ）に伝達される。

次に、従来装置の場合と同様に公転用駆動モータ１７を
作動させると歯車１８と歯車１２との噛み合いにより、
機械本体２とケーシング２０は一体的に公転し、中間駆
動軸２４ａ（２４ｂ）の軸端部の小歯車２５　ａ　（２
５ｂ）は自転しながらリングギヤ２３ａ　（２３ｂ）の
内歯２２　ａ　（２２ｂ）に沿って公転することとなる
。従って、巻胴軸１ａ（ｌｂ）は従来装置の場合と同様
に、自転しながら公転することとなり、該巻胴軸１ａ（
ｌｂ）の位置替えが行われる。

〈発明の効果〉 以上述べた如く、本発明によれば、リングギヤ機構をス
リーブ部の先端に連結して前置歯車装置内に組込むこと
により、リングギヤ支持用のケーシングの回転防止用の
連結軸が不要となり、これに伴って中間駆動軸間の軸心
距離つまり巻胴軸側の該巻胴軸の駆動用の小歯車の軸心
距離を縮小できることとなり、また、巻胴軸側の本体部
内の歯車と前記小歯車とはリングギヤを介在することな
く直接噛み合う構成となったので、従来装置に比して高
減速比が得られると共に、装置の小型化、コンパクト化
が果せて設備費の大幅な低減が可能となる等の効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の断面平面図、第２図は
従来例の断面平面図、第３図は第２図の側面図である。 また、図中の符号で、ｌａ、ｌｂは巻胴軸、２は機械本
体、３は前置歯車装置、ｌｌａ　、　ｌｌｂは巻胴軸駆
動用モータ、１２は歯車、１７は公転用駆動モータ、】
８は歯車、１９　ａ、　　１９　ｂは歯車、２３　ａ、
　２３　ｂはリングギヤ、２４ａ。 ２４ｂは中間駆動軸、２５　ａ、　２５　ｂ、　４０　
ａ。 ４０　ｂ、　４２　ａ、　４２　ｂは小歯車である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数の巻胴軸を回転自在に支持する機械本体を駆動回転
   可能に支持して前記巻胴軸を公転し得る如く構成された
   多胴式の巻取り機または巻戻し機における前記巻胴軸を
   駆動する装置において、前記機械本体の内部に各巻胴軸
   に連係する複数の平行軸型歯車機構を設けると共に該平
   行軸型歯車機構を複数のリングギヤ機構を有する駆動源
   に連結して成ることを特徴とする多胴式の巻取り機また
   は巻戻し機の駆動装置。