JP3241941B2 - インクジェットカートリッジ保管容器 - Google Patents

インクジェットカートリッジ保管容器

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JP3241941B2 JP20375294A JP20375294A JP3241941B2 JP 3241941 B2 JP3241941 B2 JP 3241941B2 JP 20375294 A JP20375294 A JP 20375294A JP 20375294 A JP20375294 A JP 20375294A JP 3241941 B2 JP3241941 B2 JP 3241941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットカート
リッジを収納保管するインクジェットカートリッジ保管
容器に関し、特に記録装置に対して着脱可能に構成さ
れ、簡易で信頼性の高い保管状態を達成する改善された
保管構造を有するインクジェットカートリッジ保管容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクを使用して記録を行う形式の記録
装置の1形態として、インクを滴として吐出し被記録媒
体上に付着させて記録を行うインクジェット記録装置が
ある。近年、インクジェット記録装置は小型で安価なも
のの需要にともない、記録ヘッド部と記録ヘッド部に供
給されるインクタンク部とを走査キャリッジ上に搭載し
て、たとえばインクの使用を終了したときは操作者によ
って容易に交換可能な構成としたものが提案されてい
る。
【0003】ところで、交換可能な記録手段を搭載した
記録装置では、予備の記録手段や記録手段を使用しない
場合にこれらの記録手段を収納保管するための構成が提
案されている。例えば、実開昭55-63750号公報には予備
のインクカートリッジを印字ロール紙を保持する軸芯の
内部に収納保管する構成が、また実開昭61-93265号公報
にはインクカートリッジを装置本体の一部に専用の収納
部を設けて収納保管する構成が、さらに実開昭55-11621
5 号公報や実開昭59-41588号公報には記録装置の操作の
邪魔にならない装置の背面にインクペンを収納保管した
ペン収納部を係止片によって保持する構成が開示されて
いる。
【0004】これらの収納部材は内部にインクペンやイ
ンクカートリッジを収納して密閉保管あるいはキャップ
を直接ペン先などに取りつけることによってインクの蒸
発など保管時の不都合を解消するように構成されてい
る。
【0005】一方、特開平5-254583号公報には、記録ヘ
ッド部とインクタンク部とが一体的に構成されたインク
ジェットカートリッジを保管する保管箱として、保管箱
内部に記録ヘッド部を覆うキャップ材とキャップ材に連
接さた回復ポンプとを備え、保管箱の蓋体の開閉とポン
プとを連動させた構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年インク
ジェット装置では1つのインクタンク内に異なるインク
を収納したカラーインクジェットカートリッジと、単色
(例えばクロ)のインクを収納したインクジェットカー
トリッジを用いて、これらを必要に応じて交換しながら
カラー記録やモノクロ記録を実行できるように構成され
たものが提案されている。
【0007】このような記録形態においては、使用され
ていない一方のインクジェットカートリッジを保管する
のに、たとえば、それぞれに対応した保管容器を用意す
ること、あるいは1つの保管容器に2つのインクジェッ
トカートリッジが独立に収納できるように2倍容量の保
管容器を用意すること、などの対応が考えられるが、い
ずれも複数の保管容器が存在することにより取り扱い性
がよくない、あるいは保管容器が極めて大きくなってし
まうといった課題がある。
【0008】また、上述したように内部に回復機構を組
み込む保管容器は、異なる種類のインクジェットカート
リッジを1つの保管容器で対応させるのに有効であるか
のようであるが、回復動作によって排出されるインクに
よってキャップの周辺が汚れ、別のインクジェットカー
トリッジの吐出口面を逆に汚染する虞がある。
【0009】さらに、ペンに比べ比較的大きなインクジ
ェットカートリッジを保管容器に入れて装置の背面に容
器を取りつけることは、その配置スペースを確保しなけ
ればならない点で課題を残し、また取りつけに際して専
用の取り付け部材を必要としたり、取り付け位置が背面
であるためその取り扱いに不都合を来す虞がある。
【0010】本発明はこれらの課題を改善し、より簡便
な構成で、異なるインクを吐出するインクジェットカー
トリッジを安全確実に保管することができる保管容器を
提供することを目的とするものである。
【0011】また、保管容器の取り付けに際して、記録
装置が元来備える構成を有効に利用して確実にとりつけ
ることができる保管容器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成するために検討した結果、弾性キャップ部材の
弾性を利用するとともに、弾性キャップ部材が設けられ
る内壁面に凹部を設け弾性キャップ部材の撓りを最大限
に利用することで異なるインクジェットカートリッジに
対しても良好なキャッピング状態を構成できる、しかも
記録ヘッドがキャップ部材に対して当接する方向に押圧
する構成を採用することでより確実なキャップ状態を達
成できるとの知見を得た。
【0013】本発明は上述の知見に基づきなされたもの
で、記録ヘッド部と該記録ヘッド部に供給されるインク
を収納したインクタンク部とを有したインクジェットカ
ートリッジを収納する容器本体と、該容器本体の前記イ
ンクジェットカートリッジの収納・取出口を覆う蓋体
と、前記容器本体内部に備えられ前記記録ヘッド部を覆
う弾性キャップ部材と、を有するインクジェットカート
リッジ保管容器において、前記蓋体内壁面には前記イン
クジェットカートリッジの記録ヘッド部を前記弾性キャ
ップ部材に対して押圧する押圧力を発生するリブが設け
られるとともに、前記弾性キャップ部材が取りつけられ
る箇所に対応する前記容器本体の内壁面に凹部を有する
ことを特徴とする。
【0014】本発明において、前記弾性キャップ部材
は、前記記録ヘッド部のインクを吐出する吐出口を形成
した面の周囲に接触する弾性リブを備えており、該弾性
リブは前記面の周囲に接触する面の一部に切り欠きを有
している。
【0015】また、前記容器本体内部には、前記インク
ジェットカートリッジをガイドし、前記記録ヘッドの前
記弾性キャップ部材との当接状態を規制する規制リブを
有している。
【0016】さらに、前記インクジェットカートリッジ
は、前記記録ヘッド部と前記インクタンク部とが一体的
に構成された形態、あるいは前記記録ヘッド部と前記イ
ンクタンク部とが着脱可能に構成された形態のいずれか
であり、前記インクジェットカートリッジ保管容器は前
記両形態のインクジェットカートリッジを互換収納で
き、少なくとも前記記録ヘッド部と前記インクタンク部
とが着脱可能に構成された形態のインクジェットカート
リッジでは前記インクタンク部をガイドする枠体を前記
リブが押圧する。
【0017】加えて、前記容器本体の側面には、前記イ
ンクジェットカートリッジが使用される記録装置本体の
側面に対して取りつけが可能とされる係合体を有してい
る。さらに、前記装置本体は、第1筐体と第2筐体を接
合して外筐体を構成しており、前記第1筐体と第2筐体
との接合部に前記係合体が係合可能とされている。ま
た、前記係合体は2分割されているとともに、前記前記
第1筐体と第2筐体との接合部には補強リブが複数設け
られており、前記係合体は前記補強リブをはさみ込むよ
うにして取りつけられる。
【0018】
【作用】弾性キャップ部材に対応する容器本体の内壁面
に凹部を設けることで、記録ヘッド部が押圧されてキャ
ッピング状態を構成するに際してキャップが潰れ過ぎる
ことを回避することができ、これにより記録ヘッドの吐
出口面にたいする過負荷を防止しヘッドを良好に保護す
ることができる。
【0019】また、保管容器の蓋体にインクジェットカ
ートリッジをキャップに対して押圧するリブを設けるこ
とで、蓋体を閉めることでキャップ状態が完了すること
になり不要な押圧力がインクジェットカートリッジ及び
記録ヘッド部に対して作用することがなく収納の信頼性
を確保できる。
【0020】弾性キャップ部材の一部に切り欠きが備え
られているため、インクジェットカートリッジを保管容
器に収納し、記録ヘッドがキャップに当接する時にキャ
ップ内の空気が良好に逃げることができ、吐出口に形成
されているインクのメニスカスを破壊することがない。
【0021】また、保管容器本体内部に設けられたリブ
は、インクジェットカートリッジの収納時のガイドと、
キャップに対する当接状態を規制することができ、確実
で安定した収納状態を確保できる。
【0022】さらに、保管容器内に収納されるインクジ
ェットカートリッジは、記録ヘッドとインクタンクとが
一体的に構成されたものと交換可能とされたものとの両
者を可能とするため取り扱い性が向上する。また、記録
ヘッドとインクタンクとが交換可能な構成のインクジェ
ットカートリッジは記録ヘッドを有しインクタンク部を
ガイドする枠体をリブが押圧する構成になっているた
め、確実に記録ヘッドに対して押圧力を作用させること
ができる。
【0023】保管容器は、その側面に2分割された係合
体を備え、これをもって記録装置の側面に取りつけるこ
とができるため、インクジェットカートリッジの保管容
器に対する収納・取り出しの操作性が良い。また、保管
容器は記録装置に対して後方から前方に向けて装置を構
成する筐体に取り付けるようになっているのに対し、イ
ンクジェットカートリッジは上方から下方に向かって収
納・取り出しを行うようになっているので、保管容器の
取り付け状態に影響されることなく良好なインクジェッ
トカートリッジの操作性を確保できる。
【0024】また、2部材を接合して構成される記録装
置の接合部に隙間を有していることで、その隙間を保管
容器取り付けのための構成として利用するとともに、接
合部に設けられた補強リブを保管容器に設けられた2分
割された係合体ではさみ込むようにして保管容器の取り
付けが行われるため上下方向に不安定となることのない
確実な保管容器の取り付けを達成できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明が適用される実施例を図面を参
照して詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明が適用されるインクジェッ
トカートリッジを内部に収納・保管できる保管容器1の
概略を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面
図、(c)は右側面図、(d)は上面図をそれぞれ示
す。
【0027】保管容器1は、インクジェットカートリッ
ジを収納する容器本体2と容器本体2のインクジェット
カートリッジの収納・取り出しを行う開口を覆う蓋体3
とを備えている。そして、これら容器本体2と蓋体3と
はヒンジ部7によって一体的に取り付けられ、蓋体3が
回動可能になっている。また、容器本体2と蓋体3とは
保管容器1の前面でスナップ(係合体8と被係合体9
(不図示)との噛み合い構造)によって閉じられるよう
になっている。
【0028】容器本体2の左側面には、記録装置本体に
保管容器を取りつけるために用いられる取付用弾性アー
ム4が備えられている。取付用弾性アーム4は、(b)
図から明らかなように2分割された構成を有している。
この構成についての詳細は後述するが記録装置本体の取
り付け部に設けられた補強リブが取付用弾性アーム4の
分割された部分4aに位置するように取りつけられるも
のである。また、取付用弾性アーム4は分割された構成
であるためより確実に記録装置本体に対して弾性的に係
合し、その取り付け状態を確保している。もちろん取付
用弾性アーム4の形態は本例に限られず、単板構成であ
ってもよく、さらには複数分割された構造であってもよ
いことはいうまでもない。
【0029】取付用弾性アーム4と容器本体2との間隙
には複数本の内側リブ5が、また取付用弾性アーム4の
後方に連続して複数本の外側リブ6が設けられている。
内側リブ5と取付用弾性アーム4とによって記録装置本
体の筐体を確実にはさみ込み、さらに外側リブ6によっ
て保管容器の後方が装置本体の筐体外側に沿わされるこ
とになり保管容器は記録装置の側面に安定的に取り付け
ることができる。
【0030】図2は、保管容器1の内部構造を概略的に
示す図で、(a)は蓋体3を開放した状態で容器本体2
及び蓋体3の内部構造を示す図、(b)は(a)のA−
A線における断面図である。
【0031】保管容器1の内部は、図2(a)に示され
るように、容器本体2側の4つの内壁面それぞれに2本
づつリブ16a、16b、17a、17b、18a、1
8b、19a、19bが収納されるインクジェットカー
トリッジの外形にほぼ沿って設けられるとともに、底面
部分にはインクジェットカートリッジの記録ヘッドの吐
出口面に接触して吐出口を覆う弾性キャップを構成する
弾性体10が備えられている。内壁面に設けられたリブ
16、17、18、19によって、インクジェットカー
トリッジは誤装着されることなく所定の状態に収納され
る。
【0032】ここで、リブ16a、16bは、容器本体
の前面側に設けられたリブであり、図2(b)に示され
るように途中部分に大きな段差161b(段差161a
も同様な形状を有している。)を備えている。この段差
161は、後述するインクジェットカートリッジの一部
と当接してインクジェットカートリッジの侵入を規制し
て記録ヘッド部のキャッピング状態の適正化を達成して
いる。
【0033】弾性体10近傍の構成を拡大して図3
(a)、(b)に示す。弾性体10は、硬度約30゜の
塩素化ブチルゴム等から構成されるものであり、図3
(a)に示されるように、挿入されるインクジェットカ
ートリッジの記録ヘッドの吐出口面に相当する領域に接
触してキャッピング状態を構成する弾性リブ11が設け
られている。この弾性リブ11は、吐出口には直接接触
することがないように吐出口を囲むように高さ0.5〜
2mmのリブで長方形状として構成されている。そして
弾性リブ11の短辺部分には幅0.5〜2mm、深さ
0.1〜0.5mmの切り欠き11a、11bが設けら
れている。この切り欠き11a、11bはインクジェッ
トカートリッジが収納された際に、記録ヘッドが弾性リ
ブ11に当接直後にすぐ密着シール状態を構成した場
合、キャップを構成するための凹部111によって構成
される空間部の空気が逃げ場を失い直接吐出口に圧力が
加わわり、吐出口部分のインクメニスカスを押し戻し、
吐出口にインクが存在しない状態が構成されることによ
る印字不良を防止するために設けられている。
【0034】弾性体10の裏面には容器本体2に取り付
けられるためのボス13が2つ設けられている。このボ
ス13は容器本体に対応して設けられた取り付け穴に挿
入されて取り付けられる。ボス13は、図3(b)に示
されるように逆テーパーが付けられているので抜けにく
くなっている。また、ボスの対向面同位置において目印
穴12が設けられているので組み立て時にこの位置を押
すことでボスの取り付け穴への挿入をスムーズに行うこ
とができる。
【0035】なお、弾性体10のキャップ部分にほぼ対
応する容器本体の底面部分には、わずかな凹部14が設
けられている。この凹部14は深さ0.1〜0.5mm
として設けられるものであるが、これは記録ヘッドと弾
性リブ11との当接状態の適正化を図る目的で設けられ
たもので、インクジェットカートリッジの外形寸法や容
器本体内部に形成された内面リブ16の段差部分の寸法
などの公差によって生じ得る弾性リブ11の潰れ過ぎを
凹部14側に弾性体10が逃げることによって回避し、
吐出口面に対して不必要な大きな負荷が加えられること
を防止して記録ヘッドを保護するためである。
【0036】一方、蓋体3の内部には、図2(a)、
(b)に示されるように内面リブ20a、20b、21
a、21b、22a、22b、23a、23bが設けら
れるとともに、収納されたインクジェットカートリッジ
の記録ヘッド部に対向するインクタンク側の一部に当接
触する押圧リブ15が設けられている。これらのリブの
内、押圧リブ15、内面リブ21、22には段差が設け
られており、それぞれの段差部によって内部に収納され
るインクジェットカートリッジの上部縁を押え込むよう
に構成されている。このように上方からインクジェット
カートリッジを押え込むことによって記録ヘッドが弾性
リブ11に対する良好な当接状態を構成することができ
る。特に、押圧リブ15は、記録ヘッドに対向する領域
を押え込むように設けられているため、記録ヘッドの弾
性リブ11に対する確実な当接状態を確保できる。
【0037】ここで、本発明の保管容器が収納可能なイ
ンクジェットカートリッジの構成を図4、図5を用いて
以下簡単に説明する。
【0038】図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ、
インクジェットカートリッジの上面図、正面図、底面
図、を示すもので、インクタンク101内に黒インクの
みを収納し、記録ヘッド部102とインクタンク101
とが一体的構成されたモノクロ記録用のインクジェット
カートリッジ107を示す。インクタンク101から記
録ヘッド部102へはインク供給路106によってイン
クが供給される。
【0039】一方、図5(a)、(b)、(c)はそれ
ぞれ、インクジェットカートリッジの上面図、正面図、
底面図、を示すもので、図5に示されるインクジェット
カートリッジは、記録ヘッドに対してインクタンクが着
脱可能に構成されている。103はイエロー、シアン。
マゼンタ各色を一体的に収納したカラーインクタンクで
あり、104は黒インクを収納したインクタンクであ
る、これらのインクタンク103、104は記録ヘッド
102が設けられた枠体105に対して着脱されるよう
に構成されている。そしてインクタンク103、104
から記録ヘッド102へはインク供給路106によって
インクが供給される。
【0040】このようなインクジェットカートリッジ1
07あるいは108を保管容器1内に収納する際に記録
ヘッド102によって弾性体10の弾性リブ11がどの
ようにキャッピング状態を構成するか図6(a)〜
(d)を用いて説明する。まず、図6(a)に示めされ
るような保管容器1内に設けられた弾性体10に対し
て、図6(b)に示されるように記録ヘッド102が近
接し、弾性体10の弾性リブ11に接触する。このとき
容器本体2内部に設けられた内面リブ16、17、1
8、19によってインクジェットカートリッジの侵入が
規制され、過剰に弾性リブ11を押しつぶすことはな
い。したがって、この状態では弾性リブ11の短辺に設
けられた切り欠き11a、11bは潰れておらず、キャ
ップを構成する凹部111と外部とは連通状態にあり、
記録ヘッドの吐出口を加圧することはない。続いて、保
管容器1の蓋体3を閉じていくと、蓋体3の内面に設け
られた内面リブ21、22によってインクジェットカー
トリッジが押されていき、図6(c)に示されるように
弾性リブ11の短辺に設けられた切り欠き11a、11
bがその存在がなくなる。そして、さらに蓋体3を閉じ
てスナップによって容器本体2と係合した状態では図6
(d)に示されるように、さらに0.2〜1mm程度僅
かに弾性リブ11を押しつぶしてインクジェットカート
リッジの収納が完了する。弾性リブ11の潰れ量は、イ
ンクジェットカートリッジの記録ヘッド102の先端か
らインクタンク101あるいは枠体105の底部までの
寸法、内面リブ16の段差161の寸法、弾性体10及
び弾性リブの寸法、そして凹部14の寸法によって管理
されている。
【0041】このように本発明の構成を適用した保管容
器では容器内にインクジェットカートリッジを落とし込
んだ状態では、容器本体内の内面リブ16、17、1
8、19の作用によって記録ヘッド102は弾性リブ1
1と当接する状態で一旦インクジェットカートリッジの
侵入が止まるため、切り欠き11a、11bを存在させ
た状態が維持できるので吐出口のインクメニスカスを後
退させることがない。そして、蓋体3を閉じる動作によ
って徐々に記録ヘッドは弾性リブ11を潰していくため
吐出口に対して衝撃を与えることがなく良好な収納状態
が達成できる。
【0042】カラー記録用のインクジェットカートリッ
ジ108を保管容器内に収納した状態をインクジェット
カートリッジ108を仮想線で示して図7に示す。
【0043】図7から明らかなように、インクジェット
カートリッジ108は内面リブ15によって枠体105
aが、また内面リブ21a、21b、22a、22bの
段差211a、211b、221a、221bによって
枠体105b、105cが押圧されて装着状態を構成し
ている。
【0044】このように、インクタンク103、104
が交換タイプの構成を採用する場合に、インクタンク1
03、104を押さえ込むような構成とするとインクタ
ンク103、104を記録ヘッド102に対して押しつ
けるだけの状態となり、記録ヘッド102の吐出口面を
良好に弾性体10の弾性リブ11に対して押圧する作用
力を発生することができない。これに対して図7に示す
ように記録ヘッドが設けられている枠体105を直接押
圧することによって押圧力が直接記録ヘッド102に対
して作用するため、良好かつ確実なキャッピング状態が
得られる。
【0045】なお、カラー用のインクジェットカートリ
ッジ108のインクタンク103、104は、着脱が容
易に行えるようにつまみ部103a、104aを備えて
いるため、正規な位置にインクジェットカートリッジが
取り付けられていないと蓋体3を閉じることができな
い。
【0046】また、モノクロ用及びカラー用のインクジ
ェットカートリッジ107、108はともに外形状は実
質的に同一であり、保管容器に対して何の支障もなく互
換的に収納保管することができる。
【0047】さらに、インクジェットカートリッジの保
管・収納の動作において2段階的に記録ヘッドに対して
キャッピング状態を構成するため、吐出口に対して不要
な衝撃を与えることがなくインクの飛び散りなどを発生
しにくい構成になっている。そのため、モノクロ用及び
カラー用のインクジェットカートリッジ107、108
を互換的に保管しても、弾性体10や弾性リブ11ある
いは凹部111がインクで汚染される可能性が少なく混
色の問題が生じにくい。また、弾性リブ11が吐出口か
ら所定距離離れた周囲に当接している点も混色の問題を
生じにくくしている。
【0048】インクジェットカートリッジを保管容器1
から取り出す場合に蓋体3を開くことによって、上方か
らの押圧力が解放されるため、弾性リブ11の復元力に
よって僅かにインクジェットカートリッジを押しあげ
る。これによって弾性リブ11の切り欠き11a、11
bが現れ、凹部111と外部とが連通した状態となるた
め、インクジェットカートリッジを取り出しても記録ヘ
ッドの吐出口に対して何ら負荷を与えることなく、また
インクの飛び散りを生ずることなく取り出すことができ
る。この点もモノクロ用及びカラー用のインクジェット
カートリッジ107、108を互換的に保管することが
できる要因の1つである。
【0049】なお、インクジェットカートリッジは装置
から取りはずされる前に回復操作が実行されて吐出口面
が清浄な状態となっていることもモノクロ用及びカラー
用のインクジェットカートリッジを互換的に保管するこ
とができる要因の1つとして挙げられる。
【0050】なお、保管容器1は、インクジェットカー
トリッジ107、108の外形と保管容器の内面リブと
の関係で誤収納が防止されるようにも構成されている。
【0051】このように構成される保管容器1は、記録
装置に対して取り付けることができる。取り付けの状態
を図8に示す。
【0052】記録装置200の本体は、前カバー201
と後カバー202とを接合することで構成されており、
内部にはインクジェットカートリッジを交換可能に搭載
し、記録範囲と回復位置との間を走査するキャリッジ、
回復位置においてインクジェットカートリッジの記録ヘ
ッドの吐出状態を回復するための回復装置、記録がなさ
れる被記録媒体を搬送する搬送手段、これらの構成要素
を駆動する駆動手段また構成要素及び駆動手段の動作を
制御する制御装置などが組み込まれている。
【0053】記録装置本体の前カバー201と後カバー
202との接合部分は図8(a)に示されるように隙間
203を有している。この隙間203は装置内部に発生
する熱の放熱に寄与している。
【0054】保管容器1は、図8(b)に示されるよう
に保管容器1の側面に設けられた取付用弾性アーム4を
記録装置200の隙間203に後方から前方に向かって
差し込むことによって取り付けることができる。
【0055】なお、前カバー201と後カバー202と
の接合部分には、前カバー201の強度を向上するため
に設けられた補強リブ204が図8(a)に示されるよ
うに複数存在しているため、保管容器1の取付用弾性ア
ーム4は分割部4aによって2分割され、補強リブ20
4を分割部4aによって避けることができるようになっ
ている。そのため例えば、図8(c)に示されるように
記録装置200の下方に取り付けられるだけでなく、中
間部分や上方部分などに存在している補強リブ203を
取付用弾性アーム4の分割部4aによってはさみ込むよ
うにして取付用弾性アーム4を隙間203に差し込むこ
とで記録装置200の側面の中間部分や上方部分などに
適宜取り付けることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明が適用され
るインクジェットカートリッジの保管容器によれば、適
切に記録ヘッドをキャッピングすることができるため、
インクジェットカートリッジの保管の信頼性が高く、し
かもモノクロ用及びカラー用のインクジェットカートリ
ッジを互換的に収納・保管することができる。
【0057】また、記録装置の有する構成を利用して保
管容器を取り付けているため、取り付けのための特別な
構成を設けることなく簡便な構成で、確実かつ安定に記
録装置に取り付けられる保管容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される保管容器の構成を説明す
る図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は
右側面図、(d)は上面図である。
【図2】 本発明が適用される保管容器の内部構造を説
明する図で、(a)は保管容器の蓋体を開放した状態の
上面図、(b)は(a)図をA−A線で破断して示す断
面図である。
【図3】 弾性体の構成と取り付け状態を説明する図
で、(a)は弾性体概略正面図、(b)は容器本体に弾
性体を取り付けた状態を破断して示す部分拡大図であ
る。
【図4】 モノクロ用のインクジェットカートリッジの
概略を説明する図で、(a)は上面図、(b)正面図、
(c)は底面図である。
【図5】 カラー用のインクジェットカートリッジの概
略を説明する図で、(a)は上面図、(b)正面図、
(c)は底面図である。
【図6】 (a)、(b)、(c)、(d)はインクジ
ェットカートリッジを保管容器に収納する様子を順を追
って説明する弾性体近傍のみを拡大して示す説明図であ
る。
【図7】 保管容器内部にインクジェットカートリッジ
が収納された状態を説明する断面図である。
【図8】 保管容器を記録装置に対して取り付ける状態
を説明する図で、(a)は記録装置の保管容器の取り付
け部を拡大して示す斜視図、(b)は記録装置に対して
保管容器を装着する様子を示す斜視図、(c)は保管容
器の記録装置に対する装着状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保管容器 2 容器本体 3 蓋体 4 取付用弾性アーム 10 弾性体 11 弾性リブ 11a、11b 切り欠き 14 凹部 15 押圧リブ 102 記録ヘッド部 105 枠体 107 モノクロ用のインクジェットカートリッジ 108 カラー用のインクジェットカートリッジ 200 記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 哲夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 新町 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 丹野 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 瓦間 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−115088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/165 B41J 2/17 B41J 2/01

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッド部と該記録ヘツド部に供給さ
    れるインクを収納したインクタンク部とを有したインク
    ジェットカートリッジを収納する容器本体と、該容器本
    体の前記インクジェットカートリッジの収納・取出口を
    覆う蓋体と、前記容器本体内部に備えられ前記記録ヘッ
    ド部を覆う弾性キャップ部材と、を有するインクジェッ
    トカートリッジ保管容器において、 前記弾性キャップ部材は前記インクジェットカートリッ
    ジの記録ヘッド部前記弾性キャップ部材に対して押圧
    されることにより前記記録ヘッド部のインクを吐出する
    吐出口を形成した面の周囲に接触する弾性リブを備えて
    おり、該弾性リブは前記面の周囲に接触する面の一部に
    切り欠きを有することを特徴とするインクジェットカー
    トリッジ保管容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体内壁面には前記インクジェット
    カートリッジの記録ヘッド部を前記弾性キャップ部材に
    対して押圧する押圧力を発生するリブが設けられ、前記
    弾性キャップ部材が取りつけられる箇所に対応する前記
    容器本体の内壁面に凹部を有することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェットカートリッジ保管容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体内部には、前記インクジェ
    ットカートリッジをガイドし、前記記録ヘッドの前記弾
    性キャップ部材との当接状態を規制する規制リブを有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    トカートリッジ保管容器。
  4. 【請求項4】 前記インクジェットカートリッジは、前
    記記録ヘッド部と前記インクタンク部とが一体的に構成
    された形態、あるいは前記記録ヘッド部と前記インクタ
    ンク部とが着脱可能に構成された形態のいずれかであ
    り、前記インクジェットカートリッジ保管容器は前記両
    形態のインクジェットカートリッジを互換収納でき、少
    なくとも前記記録ヘッド部と前記インクタンク部とが着
    脱可能に構成された形態のインクジェットカートリッジ
    では前記インクタンク部をガイドする枠体を前記リブが
    押圧することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ットカートリッジ保管容器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体の側面には、前記インクジ
    ェットカートリッジが使用される記録装置本体の側面に
    対して取りつけが可能とされる係合体を有していること
    を特徽とする請求項1に記載のインクジェットカートリ
    ッジ保管容器。
  6. 【請求項6】 前記装置本体は、第1筐体と第2筐体を
    接合して外筐体を構成しており、前記第1筐体と第2筐
    体との接合部に前記係合体が係合可能とされていること
    を特徴とする請求項5に記載のインクジェットカートリ
    ッジ保管容器。
  7. 【請求項7】 前記係合体は2分割されているととも
    に、前記第1筐体と第2筐体との接合部には補強リブが
    複数設けられており、前記係合体は前記補強リブをはさ
    み込むようにして取りつけられることを特徴とする請求
    項6に記載のインクジェットカートリッジ保管容器。
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