JP3241827B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3241827B2
JP3241827B2 JP30608592A JP30608592A JP3241827B2 JP 3241827 B2 JP3241827 B2 JP 3241827B2 JP 30608592 A JP30608592 A JP 30608592A JP 30608592 A JP30608592 A JP 30608592A JP 3241827 B2 JP3241827 B2 JP 3241827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段により被記録
材に記録する記録装置におけるパワーオフシーケンスに
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】上記インクジェット記録装置においては、
キースイッチにより電源をオフ状態にする時、記録ヘッ
ドがキャップされないまま放置され、吐出口内およびそ
の近傍のインクの乾燥により良好な品位の記録が行なわ
れなくなることを防止するために、パワーオフにする前
に記録ヘッドのキャップ動作(キャッピング)を行なう
シーケンスが採用されている。その動作を実現するため
に、パワーオフ状態と称してはいるものの制御系への通
電を絶たずに擬似的なオフ状態を設けることが行なわれ
ている。
【0007】一般に、シリアル式の記録装置において
は、記録ヘッドを搭載したキャリッジの位置により紙送
りモータのトルク伝達方向を制御し、記録装置の制御に
必要な機能を実施しているものがある。例えば、インク
ジェット記録装置においては、キャリッジの位置と紙送
りモータの回転方向との組み合わせにより、記録ヘッド
からインクを吸引するのに必要なポンプ動作、自動給紙
装置からの被記録材の給紙、通常の紙送り動作の切り換
え機能などが実施されている。こうした構成の記録装置
においては、従来例をそのまま実施すると、パワーオフ
時における記録ヘッドのキャッピング状態は保証できる
ものの、例えば吸引回復動作実行中にパワーオフしてし
まうとポンプ動作が中断され、吸引途中の大量のインク
が記録ヘッド表面に付着したままの状態で放置され、次
の記録動作時に表面に溜まったインクの除去が完全に行
なわれない場合、良好な画像記録が得られないことや、
回復動作が完了していないため、次にパワーオンした時
に不完全な画像記録が行われてしまうという不都合があ
った。
【0008】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、キャリッジの位置に
より動作モードを切り換えてインクジェット記録手段の
回復処理等の複合的な機能を実現するに際し、パワーオ
フした後における記録手段の吐出口面のインク付着を無
くすことができ、次にパワーオンした後の記録動作を完
全な回復動作終了後の状態で実行することができ、それ
によって良好な画像記録を行ない得る記録装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題解決のための手段】本発明は、例えばインクジェ
ット記録装置の場合、パワーオフするための操作が行な
われた時に、実行中の記録手段のインク吐出性能を回復
させるための吸引回復動作の処理を完了させ、さらに回
復手段を駆動するための駆動源の駆動力を該回復手段へ
伝達する方向から伝達しない方向へ切り換えて初期化し
た後にパワーオフ状態に移行することで、パワーオフ
した後における記録手段の吐出口面のインク付着を無く
すことができ、次にパワーオンした後の記録動作を完全
な回復動作終了後の状態で実行することができ、それに
よって良好な画像記録を行ない得る記録装置を提供する
ものである。すなわち、請求項1の発明(記録装置)
は、上記目的を達成するため、記録手段を搭載し被記録
材に沿って移動するキャリッジと、前記記録手段の吐出
口からインクを吸引することで吐出性能を回復させるた
めの回復動作を行なう回復手段と、該回復手段を駆動す
るための駆動力を発生する駆動源と、前記キャリッジの
位置により前記駆動源の駆動力を前記回復手段へ伝達す
るか否かを切り換える切り換え手段と、疑似的にパワー
オフ状態を実現するためのスイッチ手段と、を有し、前
記スイッチ手段が押された時に前記回復手段による回復
動作が行なわれている場合には、回復動作を中断するこ
となく続行し、回復動作が終了した後に、前記駆動源の
駆動力を前記回復手段へ伝達する方向から伝達しない方
向へ、前記切り換え手段を切り換えて初期化し、次いで
パワーオフ状態に移行することを特徴とする。
【0010】請求項2及び3の発明は、上記構成に加え
て、前記スイッチ手段によるパワーオフ前の初期化動作
実行中にパワーオン状態を示す表示手段を点滅させ、パ
ワーオフ状態に移行した時点でオフ状態にする構成、あ
るいは、前記記録手段は被記録材へインクを吐出して記
録を行なうインクジェット記録手段である構成とするこ
とにより、一層効率よく上記目的を達成するものであ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用するのに好適な記録装置の要
部構成を、インクジェット記録装置の場合を例に挙げて
示す斜視図である。図1において、1は内蔵するエネル
ギー発生手段(圧電素子、抵抗発熱体など)により記録
情報に応じてインク滴を吐出する複数の吐出口を備えた
(記録手段)記録ヘッド、2は記録ヘッド1を搭載して
主走査方向へ往復移動するキャリッジ、3はキャリッジ
2を摺動自在に支持するキャリッジ軸、4は記録対象の
シート状の被記録材、5は被記録材4を記録状況に応じ
て搬送(紙送り)するフィードローラである。
【0012】6はフィードローラ5および自動給紙を行
うための駆動源となるパルスモーター、7は記録ヘッド
1の吐出口面を覆う(密閉する)ためのキャップユニッ
トを搭載してキャリッジ軸3と平行に移動可能なポンプ
キャリッジ、8はポンプキャリッジ7の平行移動をガイ
ドするためのガイド軸、9はポンプキャリッジ7を図1
中の右方向へ付勢するための戻しバネである。ポンプキ
ャリッジ7にはアーム部7aが設けられ、その先端部に
はキャリッジ2の右側面に設けられた突起2aが嵌入可
能な孔7bが設けられている。キャリッジ2が図1中の
左側へ移動してきた時、前記突起2aが前記孔7bに嵌
入することにより、記録ヘッド1の吐出口面にキャップ
29を圧接させる場合にキャリッジ2がキャリッジ軸3
回りで回動することが阻止される。
【0013】図2は図1の記録装置の駆動源および伝達
切り換え機構を示す部分斜視図であり、図3は図2中の
伝達切り換え用のギア配置を示す部分斜視図である。ポ
ンプキャリッジ7の後部には、図2に示すように、キャ
リッジ移動方向の弾力性を持った切り換え力伝達用の板
バネ10の一端が固定されている。さらに、前記板バネ
10の他端は、スライドギア11を支持しているスライ
ドギア支持台12に挟みこまれるように保持されてい
る。また、スライドギア支持台12は、スライド軸13
に沿ってキャリッジ移動方向に移動可能に装着されてい
る。したがって、ポンプキャリッジ7の移動(位置)に
応じて、前記板バネ11を介して、スライドギア11の
移動(位置)を規制することができる。すなわち、キャ
リッジ2が左方へ移動して突起2aがポンプキャリッジ
7のアーム部7aに当接(係合)した状態では、これら
が一緒に移動することによりスライドギア11はキャリ
ッジ2の移動に連動してその方向に移動する。
【0014】スライドギア11は、その位置によって、
図3に示すようにキャリッジ移動方向に配列されかつ独
立して回動可能に軸支された複数のギアのそれぞれに個
別に噛合することができる。図3において、複数のギア
のうち、14はフィードローラ5に固定された紙送りギ
アに駆動力を伝達するフィードギア、15は自動給紙装
置(Auto Sheet Feeder:以下ASF
と称す)へ駆動力を伝達するASFギア、16は吸引回
復装置に駆動力を伝達するポンプギアである。ポンプギ
ア16は2枚のギア16a,16bが一体に組み合わさ
れたものであり、図中左側のギア16bが吸引回復装置
のアイドラギアに噛合している。したがって、キャリッ
ジ2の停止位置によって、ポンプキャリッジ7および板
バネ10を介して、スライドギア11が複数のギア1
4、15、16のいずれかに噛合し、パルスモータ6の
駆動力を選択的に伝達できるように構成されている。す
なわち、キャリッジの移動によって、一つの駆動源6の
伝達を切り換えるように構成されている。
【0015】前記記録手段(記録ヘッド)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録手段1は、前
記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより
生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧
力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録
を行なうものである。
【0016】図4は、前記記録手段(記録ヘッド)1の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
図4において、被記録材4と所定の隙間(例えば、約
0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面5
1には、所定のピッチで複数の吐出口52が形成され、
共通液室53と各吐出口52とを連通する各液路54の
壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するため
の電気熱変換体(発熱抵抗体など)55が配設されてい
る。本例においては、記録ヘッド1は、前記吐出口52
がキャリッジ2の走査方向と交叉する方向に並ぶような
位置関係で、該キャリッジ2に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体55を駆動(通電)して、液路54内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口52
からインクを吐出させる記録ヘッド1が構成されてい
る。
【0017】次に、キャリッジ2の位置によりトルク伝
達方向を切り換える切り換え手段の他の各種の機構例に
ついて説明する。以下に説明する各種の機構例(実施
例)は図1に示すような記録装置に適用したものであ
り、図示以外の部分では図1の記録装置と実質上同じ構
成を有するものである。また、各図は記録装置の記録領
域外(図示の例では、記録装置の右側端部に近い部分)
の構成を示すものである。
【0018】図5〜図11は第1の実施例に係わる駆動
伝達切り換え手段を有する記録装置の要部構成を示すも
のであり、図5〜図7はそれぞれ記録装置の要部を前面
から見たキャリッジの位置を異にする図、図8〜図11
はそれぞれ記録装置を図5〜図7中の右方向から見た図
である。図5は記録ヘッド1がキャッピングされず、切
り換えレバー18が中立点に固定された状態を示し、図
6は記録ヘッド1がキャッピングされず、切り換えレバ
ー18がフリーとなり、切り換え可能な状態を示し、図
7は記録ヘッド1がキャッピングされ、切り換えレバー
18がフリーとなり、切り換え可能となった状態を示
す。
【0019】図5において、記録ヘッド1は、図中下向
にインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されてお
り、キャリッジ2をガイド軸に沿って移動(主走査)
させながら被記録材4上に画像を記録していく。1行分
の記録が終了すると、記録動作(インク吐出)を中断し
て被記録材4をキャリッジ移動方向と直角の方向(副走
査方向)に所定量紙送りし、次いで、再びキャリッジ2
をガイド軸に沿って移動(主走査)させながら次の行
の画像を記録していく。被記録材4はフィードローラ5
に圧接されており、被記録材4の紙送り(搬送)は該フ
ィードローラ5を所定量回転させることにより行なわれ
る。
【0020】フィードローラ5の駆動源はモーター(パ
ルスモーター)6であり、その回転力はフィードギア1
7を介して第1のポンプギア19に伝達することができ
るが、この伝達の可否(伝達、遮断)は切換レバー18
で切り換え制御することができる。第1のポンプギア1
9は、第2のポンプギア20および第3のポンプギア2
1を介して、ポンプカム22を駆動するように構成され
ている。
【0021】記録装置の記録領域外(フィードローラ5
を外れた位置)には、キャリッジ2の移動方向と垂直に
ワイパー23が装着されており、キャリッジ2の移動に
よって該ワイパー23で記録ヘッド1のインク吐出面
(吐出口面)51をワイピング(拭き取り清掃)するよ
うに構成されている。また、記録領域外の位置には、ス
ライドレバー24がスライドレール25に沿って左右方
向に移動可能に装着されており、該スライドレバー24
はスライドバネ26によって図5中の左向きに付勢され
ている。スライドレバー24にはヘッド当接部24aが
設けられており、記録ヘッド1が図5の位置により左側
にある場合には記録ヘッド1とヘッド当接部24aは離
れており、記録ヘッド1が記録領域を外れて図5中の右
側へ移動してくると、記録ヘッド1がヘッド当接部24
aに当接し、スライドレバー24は記録ヘッド1(キャ
リッジ2)とともに右方向に移動する。また、スライド
レバー24は、記録ヘッド1が右端位置から左向きに移
動する場合も、前記ヘッド当接部24aが離れるまでは
キャリッジ2と連動して移動する。
【0022】キャリッジ2の移動方向と直角の方向の回
転軸27aを中心に回転可能なシリンダ27が設けられ
ている。このシリンダ27には、記録ヘッド1の吐出口
面51を覆う(キャッピングする)ためのキャップ29
が固定されている。このシリンダ27は、シリンダバネ
28によって図5中の左回転(反時計)方向に付勢され
ており、通常時には、図5に示すように、キャップ29
が斜目方向に向いたキャップ開放(記録ヘッド1をキャ
ッピングしない)状態となっている。また、シリンダ2
7には上方へ延びた係合部27bが設けられ、前記スラ
イドレバー24が右方向へ移動した時、該スライドレバ
ー24に設けられたシリンダ駆動部24bと前記係合部
27bが係合するように構成されている。
【0023】図7は図5に示すキャリッジ2の位置より
右端へキャリッジ2が移動した状態を示す。図7におい
て、記録ヘッド1がスライドレバー24のヘッド当接部
24aを押すことにより、スライドレバー24がスライ
ドレール25に沿ってスライドバネ26の付勢力に反し
て右方向に移動する。スライドレバー24の右向き移動
に伴って、該スライドレバーのシリンダ駆動部24bが
シリンダ27の係合部27bと係合し、シリンダバネ2
8の付勢力に抗して、該シリンダ27をその回転軸27
aを中心に右(時計)方向に回転させ、キャリッジ2が
図7の位置に到達すると、シリンダ27に固定されたキ
ャップ29が記録ヘッド1の正面に位置し、吐出口面5
1は該キャップ29によってキャッピング(密閉した状
態)される。
【0024】図6は、キャリッジ2が図5と図7の中間
に位置し、記録ヘッド1は未だキャッピングされない
が、前記フィードギア17の回転力を切り換え伝達する
ための切り換えレバー18は可動(切り換え可能)とな
っている状態を示す。図8および図9は、それぞれ、前
記シリンダ27の回りおよび前記ワイパー23の回りを
示す側面図である。図8は図7のキャッピング状態を示
し、この状態では、スライドレバー24のシリンダ駆動
部24bによってシリンダ27の係合部27bが押圧さ
れ、シリンダ27が回転軸27aを中心に回転し、キャ
ップ29が記録ヘッド1のインク吐出面(吐出口面)5
1に密着した状態(キャッピング状態)となっている。
【0025】図8において、シリンダ27には、図中左
右方向に移動可能なピストン30が装着されている。前
記ポンプギア19を介してポンプカム22が回転駆動さ
れると、該ポンプカム22に設けられたカム面により前
記ピストン30が左右方向に移動し、キャップ29を介
して記録ヘッド1の吐出口からインクをシリンダ27内
に吸引し、吸引したインク(廃インク)を該シリンダ2
7に設けた廃インク管31より排出するように構成され
ている。すなわち、これらによって、記録ヘッド1の吐
出性能を回復させるための回復装置が構成されている。
【0026】図9において、ワイパー23はワイパーホ
ルダー32に固定されており、このワイパー23と記録
ヘッド1の吐出口面51とのオーバーラップ量は、記録
ヘッド1のインク吐出部(吐出口面51)の右側方部に
倣うカム形状を有するワイパーホルダーの突起部32a
によって管理されている。なお、ワイパーホルダー32
は、キャリッジ移動方向に設けられた回転軸32bを中
心に回転可能に取り付けられており、該ワイパーホルダ
ー32に回動可能に装着されたワイパーカム33を介し
てワイパーバネ34により記録ヘッド1の吐出口面51
側へ付勢されている。
【0027】ワイパー23は、図5〜図7で示す右方向
にキャリッジ2が移動する際に、スライドレバー24の
ワイパーカム部24c(図9)により、ワイパーカム3
3をワイパーバネ34の付勢力に抗して跳ね退け、ワイ
パーホルダー突起部32aによって確保されるオーバー
ラップ量をもって記録ヘッド1の吐出口面51をワイピ
ング(拭き取り清掃)する。
【0028】一方、キャリッジ2が左方向へ移動する際
には、ワイパーカム33は、スライドレバー24のワイ
パーカム部24cによって図9中の下方に押され、該ワ
イパーカム33が装着されたワイパーホルダー32はワ
イパーバネ34に抗して回転軸32bを中心に図9中の
左方向(反時計方向)に回転する。したがって、該ワイ
パーホルダーに保持されたワイパー23は記録ヘッド1
の吐出口面51から離れた状態になる。
【0029】次に、図10および図11と図5〜図7を
参照して、フィードローラ軸5aの回動力(駆動力)の
切り換え機構について説明する。このフィードローラ軸
5aの駆動力は、例えば、図1中のパルスモーター6等
のモーターから成る駆動源から前記フィードローラ5の
軸5aに伝達されたものである。図5〜図7並びに図1
0および図11において、切り換えレバー18はフィー
ドローラ軸5aを回転中心として回転可能に装着されて
おり、該切り換えレバー18の下方先端部分に設けられ
た振り子ギア軸18aには振り子ギア35が軸支されて
いる。この振り子ギア35は前記フィードローラ5に固
定されたフィードギア17と噛み合っている。
【0030】フィードローラ5が回転するとそのフィー
ドローラ軸5aに固定されたフィードギア17が回転
し、該フィードギア17の回転によって振り子ギア35
が回転駆動される。その際、該振り子ギア35を軸支し
ている切り換えレバー18は、前記フィードギア17の
回転方向に応じて所定方向のトルクを受け、固定されず
に回転可能である場合には、フィードローラ軸5aを中
心に所定方向に回転する。例えば、フィードギア17が
図11中の右方向(時計方向)に回転すると、切り換え
レバー18も右回転方向(時計方向)へ回動し、振り子
ギア35が第1のポンプギア19と噛み合うようにな
り、フィードローラ5の回転力が回復手段を駆動するた
めの第1のポンプギア19に伝達される。逆に、フィー
ドギア17を左回転させると、切り換えレバー18も左
回転方向へ回動し、振り子ギア35がASFギア36と
噛み合うようになり、フィードローラ5の回転力がAS
Fを駆動するためのASFギア36に伝達される。
【0031】しかしながら、図5および図10の切り換
えレバー18の中立位置に固定された状態では、前述の
ようなポンプギア19またはASFギア36への駆動力
伝達切り換え動作は行なわれない。すなわち、図5およ
び図10の状態では、キャリッジ2が図5中の右側へ充
分には移動していないためにスライドレバー24は図5
中の右方向に移動されず、スライドレバー24の左端に
設けられているピン部24dが切り換えレバー18のピ
ン受け部18bに深く係合した状態となっており、その
ため、切り換えレバー18はフィードローラ5がいずれ
の方向に回転しても図10に示す中立位置に固定された
ままとなり、前述の駆動力伝達の切り換えは行なわれな
い。なお、切り換えレバー18のピン受け部18bは、
図10中の紙面に垂直な方向の上方部分(ピン部24d
の入口側)が前記ピン部24dの断面形状より充分に大
きな形状を有し、紙面に垂直な方向の下方部分(ピン挿
入方向の奥側)が前記ピン部24dの断面形状と略同じ
形状となるように、テーパーがついた孔で形成されてい
る。
【0032】そこで、図5および図10のスライドレバ
ー24の位置においては、ピン部24dが切り換えレバ
ー18のピン受け部18bに奥深く係合しているため、
切り換えレバー18は、その振り子ギア35がポンプギ
ア19およびASFギア36のどちらにも噛み合わない
中立位置に保持(固定)され、したがって、フィードロ
ーラ5が回転しても、振り子ギア35が空回りするだけ
で、その回転力(駆動力)はポンプギア19およびAS
Fギア36のいずれにも伝達されない。なお、通常で
は、図10に示す状態の時に、フィードローラ5を回転
させて被記録材4の紙送りが行なわれる。
【0033】次に、フィードローラ5の正逆転により駆
動伝達を切り換え得る状態を示す図6、図7および図1
1について説明する。これらの図において、キャリッジ
2が右端方向へ移動してくると、前述のようにスライド
レバー24が右方向へ移動し、スライドレバー24の左
端に設けられたピン部24dが切り換えレバー18のピ
ン受け部18bから外れる。すると、図11に示すよう
に、切り換えレバー18が回転可能となり、前述したよ
うに、フィードローラ5の回転および回転方向を制御す
ることによって、その回転力をポンプギア19またはA
SFギア36に切り換え伝達することができる。
【0034】すなわち、例えば、フィードギア17(フ
ィードローラ5)を左回転させると切り換えレバー18
も左回転し、切り換えレバー18に回転支持されている
振り子ギア35をASFギア36に噛み合せることがで
き、また、フィードギア17を右回転させると切り換え
レバー18も右回転し、振り子ギア35をポンプギア1
9に噛み合せることができ、フィードローラ5の駆動力
を該振り子ギア35を介してASFギア36またはポン
プギア19のいずれかに切り換え伝達することができ
る。このようにして、キャリッジが図6および図7に示
す位置にある時に限って、フィードローラ5の右回転に
よってポンプ(回復装置のポンプ)を駆動し、該フィー
ドローラ5の左回転によってASF(自動給紙装置)を
駆動するように、駆動力の伝達を切り換えることが可能
な構成が得られた。すなわち、駆動源の正逆転によっ
て、駆動力の伝達を切り換え得る構成が得られた。
【0035】図12〜図14は第2の実施例に係わる駆
動伝達切り換え手段を有する記録装置の要部構成を示す
図であり、図12はキャリッジ2がキャッピング位置に
達しない時の記録装置の前面図であり、図13はキャリ
ッジ2がキャッピング位置に達した時の記録装置の前面
図であり、図14は図13の側面図である。図12〜図
14において、キャップ29が設けられたシリンダ27
は、そのアーム部27dに連結されたシリンダバネ28
によって、通常では、図12に示すようにキャップ29
が記録ヘッド1から離れるように傾斜した位置(キャッ
ピングしない位置)に保持されている。そこで、キャリ
ッジ2に搭載された記録ヘッド1が右端へ移動してくる
と、図13に示すように、記録ヘッド1がシリンダ27
のヘッドレバー部27cを押すことにより、シリンダ2
7がシリンダバネ28に抗して回転し、キャップ29が
記録ヘッド1の吐出口形成面51に密着するキャッピン
グ状態になる。
【0036】図15は図12の状態(キャップ29が開
放した状態)における切り換えレバー18およびその回
りを横から見た側面図である。図15の状態において
は、シリンダ27のアーム部27dはシリンダバネ28
によって下方へ下がった状態となり、このアーム部27
dと切り換えレバー18のカム部18cとの係合によっ
て切り換えレバー18の回動が規制(阻止)されてい
る。すなわち、切り換えレバー18はシリンダ27のア
ーム部27dによって中立位置に保持(固定)され、フ
ィードローラ5の駆動力(回転力)は、振り子ギア35
までは伝達されるが、ポンプギア19およびASFギア
36のいずれにも伝達されない状態になっている。例え
ば、図15に示すように、フィードギア17が左回転し
ても、切り換えレバー18の左方向回転がシリンダ27
のアーム部27dによって阻止されているので、振り子
ギア35はASFギア36に噛み合わない状態となって
いる。
【0037】図16は図13の状態(キャップ29で記
録ヘッド1をキャッピングした状態)における切り換え
レバー18およびその回りを横から見た側面図である。
図16の状態においては、シリンダ27のアーム部27
dがシリンダバネ28に抗して上へ上昇した状態になっ
ている。この状態では、シリンダ27のアーム部27d
が切り換えレバー18の回転中心またはその近傍に位置
しているため、切り換えレバー18のカム部18cは該
アーム部27dに規制されることがなく、したがって、
切り換えレバー18はフィードローラ軸5aを中心に自
由に回転することができる。
【0038】したがって、図16の状態でフィードギア
17(フィードローラ5)を図示のように左方向(反時
計方向)に回転させると、図11の場合と同様の作用に
よって切り換えレバー18が左方向に回転し、振り子ギ
ア35がASF(自動給紙装置)ギア36に噛み合う。
こうして、フィードローラ5の回転力(駆動力)によっ
てASF(自動給紙装置)を駆動することが可能とな
る。また、図16の状態でフィードローラ5を右方向に
回転させると、図11の場合と同様の作用によって、振
り子ギア35がポンプギア19に噛み合うことになり、
フィードローラ5の回転力によってインク吐出回復用の
ポンプを駆動することが可能となる。すなわち、図16
の状態では、フィードローラ5の回転方向(正逆転)に
よって、ASFへの駆動力伝達とポンプへの駆動力伝達
とを切り換えることが可能になる。なお、図12〜図1
6で説明した第2実施例に係わる切り換え手段を備えた
記録装置のその他の部分の構成および動作は、図5〜図
11で説明した第1実施例の場合と実質上同じである。
【0039】図17および図18は、それぞれ、第3実
施例に係わる駆動伝達切り換え手段を備えた記録装置の
要部構成を横から見た側面図であり、図17はキャリッ
ジ2が記録位置を含む記録位置方向にある時の状態を示
し、図18はキャリッジ2が移動範囲の端部(例えば、
キャッピング位置)にある時の状態を示す。キャリッジ
2が記録位置方向にある図17の状態では、フィードギ
ア17(フィードローラ5)の駆動力はポンプギア19
およびASFギア36のいずれにも伝達されない。一
方、キャリッジ2が端部にある図18の状態では、フィ
ードギア17の駆動力は、その回転方向によって、ポン
プギア19への伝達とASFギア36への伝達を切り換
えることが可能となる。
【0040】図17および図18において、キャリッジ
2の移動方向と平行に設けられた回転軸37aを中心と
して回転可能に装着されたリリースレバー37が設けら
れており、該リリースレバー37は、通常時には、図1
7に示すようにリリースバネ38によって図中の右回転
方向に付勢されている。また、キャリッジ2の移動方向
と平行に設けられた回転軸39aを中心として回転可能
に装着されたリリースカム39が設けられており、該リ
リースカム39の先端部に形成された受け孔39bには
前記リリースレバー37の先端部に設けた駆動軸37b
が係合している。さらに、前記リリースカム39の他端
部と切り換えレバー18の下端部との間には、該切り換
えレバー18の動きを規制するためのレバーバネ40が
取り付けられている。
【0041】図17の状態では、リリースレバー37は
リリースバネ38によって右回転方向へ引っ張られてお
り、リリースカム39はリリースレバー37の駆動軸3
7bを介して左方向へ回転した位置に保持されており、
切り換えレバー18はレバーバネ40によって下方向へ
引っ張られた状態になっている。したがって、この図1
7の状態では、切り換えレバー18が図示のような下向
きの中立位置に保持されるため、フィードギア17(フ
ィードローラ5)を左右いずれの方向に回転させても、
その回転力はポンプギア19およびASFギア36のい
ずれにも伝達されない。
【0042】一方、キャリッジ2が端部に位置する図1
8の状態では、リリースレバー37は、キャリッジ2の
カム部2aによって、リリースバネ38に抗して左回転
方向に回動させられる。そのため、リリースカム39
は、リリースレバー37の駆動軸37bによって右回転
方向に回動させられる。このような状態になると、図1
8に示すように、リリースカム39の他端部と切り換え
レバー18の下端部との間に取り付けられたレバーバネ
40のバネ力が無効となり、切り換えレバー18はフィ
ードローラ軸5aを中心として回動可能な状態となる。
【0043】そこで、例えば、図18に示すようにフィ
ードギア17(フィードローラ5)を左回転させると、
図11の場合と同様、切り換えレバー18が左回転し、
振り子ギア35をASFギア36に噛み合わせることが
できる。すなわち、フィードローラ5を左回転させるこ
とにより、その駆動力(回転力)によってASF(自動
給紙装置)を駆動することが可能になる。一方、フィー
ドギア17を右回転させると、切り換えレバー18を右
回転させて振り子ギア35をポンプギア19に噛み合わ
せることにより、フィードローラ5の駆動力(回転力)
によって回復操作用のポンプを駆動することが可能にな
る。
【0044】このように、図18の状態では、駆動源の
正逆転によって、駆動力の伝達を切り換えることができ
る。なお、図17および図18で説明した第3実施例に
係わる切り換え手段を備えた記録装置のその他の部分の
構成および動作は、図5〜図11で説明した第1実施例
あるいは図12〜図16で説明した第2実施例の場合と
実質上同じである。
【0045】以上、図5〜図18を参照して説明した駆
動伝達切り換え手段の各実施例によれば、正逆転動作に
より駆動の伝達が切り換わる切り換え機構において、キ
ャリッジ2の動作によって駆動が伝達されない中立位置
へ切り換わるように構成したので、モーター等から成る
駆動源の数を減らすことができ、コストダウンを図るこ
とが可能となる。また、キャリッジ2の移動方向、すな
わち、記録装置の幅方向の寸法を小さくすることがで
き、記録装置の小型軽量化を図ることができる。さら
に、キャリッジ2を所定位置に停止させるだけでよく、
単にその位置で駆動源を正逆転させることにより駆動を
切り換えることができるので、切り換え時間の短縮化お
よびシーケンスの簡単化を図ることができ、記録装置の
信頼性を向上させることができる。
【0046】図19〜図27は第4実施例に係わる駆動
伝達切り換え手段を備えた記録装置の右端部分の要部構
成を示す図である。図19〜図21はそれぞれ記録装置
の右端部分でのキャリッジ2の位置が異なる時の状態を
示す前面図であり、図22〜図24はそれぞれ図19〜
図21中の右側から見た側面図であり、図25〜図27
はそれぞれ図19〜図21中の矢印A方向から切り換え
レバー18とスライドレバー24の状態を見た模式図で
ある。
【0047】図19〜図27の第4実施例の構成は、切
り換えレバー18とスライドレバー24の嵌合(係合状
態)を除いて、図5〜図11の第1実施例の場合と実質
上同じである。したがって、駆動切り換え機構の全体構
成を示す図19〜図24においては、図5〜図11の第
1実施例の各部分に対応する部分を同一符号で示し、そ
れらの詳細説明は省略する。
【0048】図19、図22および図25は、キャリッ
ジ2が未だ左方向位置にあって、記録ヘッド1がキャッ
ピングされず、切換レバー18が中立位置に固定されて
フィードローラ5の正逆転が紙送りのみに使用される状
態を示す。図20、図23および図26は、キャリッジ
2が右端部に接近し、記録ヘッド1がキャップ29と対
向する位置にあるが、記録ヘッド1が未だキャッピング
されず、切り換えレバー18がフィードローラ5の正回
転方向にはロックされ、逆回転方向にはフリーとなり、
ASF(自動給紙装置)には駆動が伝達されず、回復系
のポンプには駆動が伝達される状態を示す。図21、図
24、図27は、キャリッジ2が充分な右端部の位置
(キャッピング位置)にあり、記録ヘッド1がキャップ
29でキャッピングされ、切り換えレバー18がフィー
ドローラ5の正逆転の両方向にフリーとなり、該フィー
ドローラ5の正逆転によってASFの駆動および回復系
の駆動を切り換えることが可能な状態を示す。
【0049】次に、図19〜図27を参照して、キャリ
ッジ2の位置による前述3つの状態における駆動の切り
換えについて説明する。図19、図22および図25に
おいて、切り換えレバー18はフィードローラ軸5aを
回転中心として回転可能に装着されており、該切り換え
レバー18の下方先端部に設けられた振り子ギア軸18
aには振り子ギア35が軸支されている。切り換えレバ
ー18がフリーの状態である場合には、フィードローラ
5を回転させることによりフィードローラ軸5aに固定
されたフィードギア17が回転すると、該フィードギア
17の回転方向(正逆転)に応じて、該フィードギア1
7に噛み合っている振り子ギア35を介して、切り換え
レバー18はフィードローラ軸5aを中心として所定方
向に回転する。例えば、フィードギア17が図24中の
右方向に回転すると切り換えレバー18も右方向に回転
し、振り子ギア35がポンプギア19と噛み合うように
なる。逆に、フィードギア17が左回転すると切換レバ
ー18も左回転し、振り子ギア35がASFギア36と
噛み合うようになる。こうして、フィードローラ軸5a
の正逆転に応じて、回復系への駆動力伝達とASF(自
動給紙装置)への駆動力伝達を切り換えることができ
る。
【0050】しかしながら、図19、図22および図2
5の状態では、キャリッジ2が左方向位置にあるので、
スライドレバー24は図19中の右方向に移動されず、
スライドレバー24の左端に設けられているピン部24
dが切り換えレバー18のピン受け部18bに深く係合
した状態となっており、このため、フィードローラ軸5
aが回転しても切り換えレバー18は中立位置に固定さ
れたままとなり、いずれの側にも前述のような駆動力伝
達は行なわれない。すなわち、スライドレバー24のピ
ン受け部18bは図25〜図27に示すような形状とな
っており、図25の状態では、スライドレバー24のピ
ン部24dが切換レバー18のピン受け部18bの奥深
くまで係合しているため、切り換えレバー18は図22
に示す中立位置に保持(固定)されることになる。その
ため、フィードローラ5が回転しても、振り子ギア35
はポンプギア19およびASFギア36のいずにも噛み
合わうことができず、フィードローラ5の回転力は振り
子ギア35の空回りで終わり、駆動力の伝達は行なわれ
ない。なお、通常の紙送り(被記録材4の搬送)は、図
22の状態でフィードローラ5を回転(正転)させるこ
とにより行なわれる。
【0051】次に図20、図23および図26の状態に
ついて説明する。図20に示すように、キャリッジ2が
右方向へ移動して右端部の近傍に位置にくると、スライ
ドレバー24が記録ヘッド1によって右方向へ所定量だ
け移動させられ、図26に示すように、スライドレバー
24の左端に設けられたピン部24dが切り換えレバー
18のピン受け部18bの中間位置に嵌合する(差し込
まれた)状態となる。この状態では、図23および図2
6に示すように、切り換えレバー18はポンプキア19
側へのみ回転可能となり、フィードギア17を右回転さ
せると切り換えレバー18も右回転し、該切り換えレバ
ー18に軸支されている振り子ギア35がポンプギア1
9に噛み合う。一方、図20および図26の状態でフィ
ードギア17を左回転させた場合には、切り換えレバー
18は途中でロックされ、振り子ギア35はASFギア
36とは噛み合うことができない。
【0052】図20、図23および図26の状態では、
キャリッジ2は、搭載された記録ヘッド1がキャップ2
9と対向するが該キャップ29によって未だキャッピン
グされない位置にある。このキャリッジ位置は、例え
ば、記録ヘッド1の予備吐出等が可能な位置である。し
たがって、このキャリッジ位置においてフィードローラ
5を右回転させれば、振り子ギア35がポンプギア19
と噛み合うことによりポンプを駆動することができ、予
備吐出されたキャップ内のインクを吸引処理(排出)す
ることができる。なお、通常の回復動作中においても、
キャップ29を記録ヘッド1に圧接してインク吸引を行
なった後に、キャリッジ2を図20の位置まで戻してキ
ャップ29を吐出口面51から離し、前述のようにキャ
ップ29内のインクを吸引排出することにより、キャッ
プ29内のインクを吸引するための空吸引を行なうこと
ができる。
【0053】一方、図20、図23および図26の状態
で紙送りを行いたい場合、もしくは紙送りを行っている
際中に予備吐出を行う場合等は、このキャリッジ位置に
てフィードギア17を左回転させる必要がある。この場
合においては、前述のように切り換えレバー18が途中
でロックされ、振り子ギア35がASFギア36と噛み
合うことがないので、ASF(自動給紙装置)が駆動さ
れるという不都合はない。
【0054】次に、図21、図24および図27の状態
について説明する。キャリッジ2を図20の位置からさ
らに右方向へ移動させると、スライドレバー24もさら
に右方向へ移動し、図21に示すように記録ヘッド1の
吐出口面51をキャップ29で密閉するキャッピング位
置になる。このキャッピング位置では、図27に示すよ
うに、スライドレバー24の左端に設けられたピン部2
4dが切換レバー18のピン受け部18bより抜けた状
態となる。すなわち、図24に示すように、切り換えレ
バー18がポンプギア19側およびASFギア36側の
いずれの方向にも回転可能となる。
【0055】そこで、フィードギア17を右回転させる
と、切り換えレバー18も右回転し、切り換えレバー1
8に軸支されている振り子ギア35がポンプギア19に
噛み合う。また、フィードギア17を左回転させると、
切り換えレバー18も左回転し、振り子ギア35がAS
Fギア36に噛み合う。すなわち、フィードローラ5の
正逆転により、その駆動力の伝達をいずれの側へも切り
換えることができる。
【0056】図21、図24、図27に示すキャリッジ
2の位置では、記録ヘッド1はキャップ29によってキ
ャッピング(密閉)されており、この状態では、フィー
ドギア17を右回転させることにより記録ヘッド1の吐
出口52の回復動作を行なうことができ、また、フィー
ドギア17を左回転させることによりASF(自動給紙
装置)を駆動することが可能となる。
【0057】図28〜図30は第5実施例に係わる駆動
伝達切り換え手段を備えた記録装置の要部構成を示す部
分断面図である。なお、本実施例は図25〜図27に示
した第4実施例の各状態を他の方法で実現するものであ
る。図28〜図30において、スライドレバー24の切
り換えレバー18との嵌合部分は、図28〜図30中の
上下方向に段差を有する形状をしており、前述の第4実
施例におけるキャリッジ2の各位置(図19〜図21)
により、図28〜図30に示す各位置を取るように構成
されている。また、切り換えレバー18には、スライド
レバー24の段差形状の最も広い部位が係合し得る大き
さの受け部(孔)が形成されている。図28〜図30に
示す第5実施例は、以上の点で前述の第4実施例と相違
しているが、その他の部分では実質上同じ構成を有して
いる。
【0058】図28はキャリッジ2が左方向位置(図1
9の位置)にある時の状態を示し、この図28の状態に
おいては、スライドレバー24は最も左方向に移動した
位置にあり、該スライドレバー24の段差形状の最も広
い部分が切り換えレバー18と係合(嵌合)している。
したがって、この状態では、切り換えレバー18の回転
は両方向ともスライドレバー24によって規制(または
阻止)されており、そのため、フィードローラ5を正逆
いずれの方向に回転させても、駆動の伝達は行われず、
回復動作およびASF動作のいずれも行うことができな
い。
【0059】図29はキャリッジ2が左端部にある程度
接近した位置にあり、スライドレバー24を右方向へ途
中まで移動させた状態を示す。図29の状態において
は、スライドレバー24の段差形状の片側(上側)のみ
広くなった部分が切り換えレバー18の受け部と係合
(嵌合)している。そのため、切り換えレバー18は図
中の上方向へのみ回転することができ、図中の下方向へ
の回転は規制(阻止)されている。したがって、図29
の状態では、フィードギア17を右回転させることによ
り回復動作は可能であるが、該フィードギア17を左回
転させてもASF動作は不可能である。
【0060】図30は、キャリッジ2が図29の位置か
らさらに右方向へ移動し、記録ヘッド1をキャッピング
する位置にある時の状態を示す。図30の状態において
は、スライドレバー24の段差形状の最も細い部分が切
り換えレバー18の受け部と係合(嵌合)している。そ
のため、切り換えレバー18は、図中の上下方向とも規
制されておらず、いずれの方向にも回転可能な状態とな
っている。したがって、ポンプギア19を介する回復動
作およびASFギア36を介するASF動作とも駆動可
能であり、フィードギア17の正逆転によって回復動作
およびASF動作のための駆動伝達を切り換えることが
できる。
【0061】図31は第6実施例に係わる駆動伝達切り
換え手段を備えた記録装置の要部構成を示す部分断面図
である。なお、本実施例は、図28〜図30に示した第
5実施例の各状態の他に、回復動作が不可でASF動作
が可である位置を設けたものである。図31において、
スライドレバー24はくしば形状をしており、キャリッ
ジ2の移動により図31中の左右方向に移動するように
構成されている。図31中のa〜dは、スライドレバー
24が左右方向に移動する際の切り換えレバー18の相
対的位置を示す。すなわち、キャリッジ2が左側の位置
から右方向へ移動するにしたがって、切り換えレバー1
8は順次d→c→b→aの相対的位置を取ることにな
る。
【0062】キャリッジ2が右端部のキャッピング位置
にある時には、切り換えレバー18はa位置にある。こ
の状態では、切り換えレバー18はスライドレバー24
による規制を全く受けずにいずれの方向にも回転するこ
とができ、したがって、フィードローラ5の正逆転によ
って回復動作およびASF動作の双方に駆動伝達を切り
換えることができる。
【0063】キャリッジ2の左向き移動によりスライド
レバー24が左方向へ移動して切り換えレバー18が相
対的にbの位置となった場合には、ASF動作側のみ規
制された状態となり、したがって、ASFの駆動伝達は
不可能だが、回復動作への駆動伝達は可能な状態とな
る。
【0064】キャリッジ2およびスライドレバー24が
さらに左側へ移動することにより、切り換えレバー18
が相対的にcの位置となった場合には、回復動作側のみ
規制された状態となり、したがって、回復動作への駆動
伝達は不可能だが、ASF動作への駆動伝達は可能な状
態となる。
【0065】キャリッジ2がさらに左側へ移動すると、
キャリッジ2とスライドレバー24との当接が解除さ
れ、切り換えレバー18が相対的にdの位置となる。こ
の状態では、切り換えレバー18の回復動作側およびA
SF動作側の動きの双方が規制され、回復動作への駆動
伝達およびASF動作への駆動伝達の両方が不可能な状
態となる。
【0066】このように、図31に示すようなくしば状
のスライドレバー24を用いることにより、回復動作お
よびASF動作の両方をそれぞれ独立に動作可能または
動作不可能にすることができ、キャリッジ2の移動のみ
でこれらを組み合わせた全ての状態を実現させることが
できる。
【0067】図32〜図38は第7実施例に係わる駆動
伝達切り換え手段を備えた記録装置の右端部分の要部構
成を示す図である。図32〜図34はそれぞれ記録装置
の右端部分でのキャリッジ2の位置が異なる時の状態を
示す前面図であり、図35〜図38はそれぞれ図32〜
図34中の右側から見た側面図である。
【0068】図32〜図38の第7実施例の構成は、切
り換えレバー18とスライドレバー24との嵌合(係合
状態)を除いて、図12〜図13の第2実施例の場合と
実質上同じである。したがって、駆動切り換え機構の全
体構成を示す図32〜図34においては、図5〜図11
の第1実施例の各部分に対応する部分を同一符号で示
し、それらの詳細説明は省略する。
【0069】図34および図38は、キャリッジ2が未
だ左方向位置にある通常状態を示し、この状態では、シ
リンダ27はそのアーム部27dに係止されたシリンダ
バネ28によって図5に示す角度位置となっている。
【0070】記録ヘッド1を搭載したキャリッジ2が右
端へ向けて移動するに従い、記録ヘッド1がシリンダ2
7のヘッドレバー部27cを押すことにより、シリンダ
27がシリンダバネ28に抗して回転し、図33に示す
ように記録ヘッド1の吐出口面51がキャップ29と対
向する状態となる。この状態では、吐出口面51はまだ
キャッピングされていない。記録ヘッド1がさらに右端
へ移動すると、図32に示すように、シリンダ27がさ
らに回動してキャップ29が吐出口面51に密着し、記
録ヘッド1がキャッピングされた状態となる。
【0071】図35は図32に示す状態を横方向から見
て切り換えレバー18の周りを示す側面図であり、フィ
ードギア17(フィードローラ5)を左回転させた状態
を示す。この状態では、シリンダ27のアーム部27d
の先端部が切り換えレバー18の略回転中心付近にて該
切り換えレバー18のカム部18cと係合している。し
たがって、図32および図35のキャッピング位置で
は、切り換えレバー18の回転は前記アーム部27dに
よって何ら規制されない状態となっている。この状態で
は、フィードギア17を左回転させると、図35に示す
如く、振り子ギア35がASFギア36と噛み合い、A
SF(自動給紙装置)を駆動することが可能となる。一
方、この状態でフィードギア17を右回転させると、振
り子ギア35が第1のポンプギア19と噛み合い、回復
ポンプを駆動することが可能となる。すなわち、図32
および図35に示すキャッピング位置では、フィードロ
ーラ5の正逆転により、ASFおよび回復ポンプの双方
に対する駆動伝達を切り換えることができる。
【0072】図33は図32からキャリッジ2を若干左
向きに移動させた時の状態またはキャリッジ2を右方向
へ移動させる場合に右端のキャッピング位置の手前で停
止させた状態を示す。図36および図37は図33に示
す状態を横から見た図であり、図36はフィードギア1
7を右回転させた状態を示し、図37はフィードギア1
7を左回転させた状態を示す。この状態では、シリンダ
27のアーム部27dは、図36に示すように、切り換
えレバー18のカム部18cの下側中間部に位置してお
り、フィードギア17を右回転させる時の切り換えレバ
ー18の回転は阻止(規制)されないが、該フィードギ
ア17を左回転させる時の切り換えレバー18の回転は
阻止(規制)される状態となっている。したがって、フ
ィードギア17を右回転させると、振り子ギア35がポ
ンプギア19と噛み合って回復ポンプへの駆動伝達が可
能となる。一方、フィードギア17を左回転させる場合
には、前記カム部18cと前記アーム部27dとの係合
によって切り換えレバー18の回転が阻止(規制)され
るため、振り子ギヤ35がASFギア36と噛み合うこ
とはなく、ASFへの駆動伝達は行われない。すなわ
ち、キャリッジ2を図33に示す位置に停止させること
により、回復動作は可能であるが、ASFの駆動は不可
能である状態を実現することができる。
【0073】図34はシリンダ27が未だ回転しない
(あるいは殆ど回転しない)状態を示し、図38は図3
4に示す状態を横から見た側面図である。この状態で
は、図38に示すように、シリンダ27のアーム部27
dは下方位置にあって切り換えレバー18のカム部18
cの細幅部分に係合しており、フィードギア17が回転
しても切り換えレバー18はいずれの方向にも回転でき
ない状態となっている。したがって、フィードローラ5
が左右いずれの方向に回転しても、切り換えアーム18
は中立位置に保持され、振り子ギア35はポンプギア1
9およびASFギア36のいずれとも噛み合うことはな
い。すなわち、図34のキャリッジの位置では、フィー
ドローラ5を正逆転いずれの方向に駆動しても、振り子
ギア35が空回りするだけであり、回復動作およびAS
F駆動のいずれも行われない。なお、記録中などにおけ
る被記録材4の紙送りは、通常、この図34および図3
8の状態の時に行なわれる。
【0074】以上、図19〜図38で説明した駆動伝達
切り換え手段の第4〜第7実施例によれば、図5〜図1
8で説明した第1〜第3実施例の場合と同様の効果が得
られる他に、例えば、記録ヘッド1がキャッピング(密
閉)されることなくキャップ29と対向する状態にある
予備吐出の位置においても、回復ポンプによる回復動作
を行なうだけではなく、予備吐出と同時に紙送りを行な
う(ASFを駆動させない)ことが可能となる。このた
め、記録装置の動作シーケンスを簡略化するとともに、
記録動作の全体的なスループットを向上することが可能
となった。
【0075】前述した駆動伝達切り換え手段の各実施例
においては、パワーオン状態でパワーキー等のスイッチ
手段が押されると、割り込みルーチンでそのキー(スイ
ッチ)の処理が行われる。すなわち、上記記録装置は、
被記録材4に沿って移動するキャリッジ2に搭載した記
録手段(記録ヘッド)1と、前記キャリッジ2の往復移
動方向の位置により駆動源(モーター)6の駆動力の伝
達方向を切り換える切り換え手段と、キースイッチ等の
スイッチ手段により擬似的にパワーオフ状態を実現する
機能とを有し、前記スイッチ手段によりパワーオフ状態
に移行する前に前記駆動源6の駆動力伝達方向の切り換
え手段を初期化するように構成されている。
【0076】また、具体的には、前記スイッチ手段が押
された時に前記駆動源6の伝達手段により記録手段1の
回復動作が行なわれている場合には、回復動作を中断す
ることなく実行し、回復動作が終了した後にパワーオフ
状態に移行するように構成されている。さらに、前記ス
イッチ手段によるパワーオフ前の初期化動作実行中にパ
ワーオン状態を示す表示手段を点滅させ、パワーオフ状
態に移行した時点でオフ状態にするように構成されてい
る。
【0077】図39は、前記割り込み処理中の制御手順
およびメインルーチン内での回復処理のシーケンスを示
すフローチャートである。図39において、パワーオン
の状態においてパワーキーが押されると割り込み処理に
入り、キーが押された時に、記録ヘッド1の回復動作が
実行されている場合、すなわち、前述の各実施例におけ
るポンプギア19への駆動力伝達中またはその過程にあ
る場合(ステップS1)には、パワーキーが押されると
ともにパワーオフ状態に移行すべきことを記憶するフラ
グがセットされる(ステップS2)。さらに、ステップ
S3において、パワーキーが押されたことをユーザーに
認識させるためにパワーオンを示す表示機構の点滅を開
始し、割り込み処理から抜ける。
【0078】一方、メインルーチンである回復処理ルー
チンにおいては、回復処理が実行され(ステップS1
1)、この回復処理の全てが終了した時点、つまりポン
プギア19およびASFギア36の双方が駆動伝達遮断
状態(駆動伝達が切れた状態)になった時点で、前述の
ステップS2でセットしたフラグのオン・オフをチェッ
クする(ステップS12)。そして、フラグがオンの状
態であれば、通常のパワーオフシーケンスを実行してパ
ワーオフ状態に移行する。すなわち、ステップS4でキ
ャリッジ2をイニシャル位置(キャッピング位置)に移
動させ、ステップS5でキャッピング動作およびワイピ
ング予備吐出を行ない、次いで、ステップS6におい
て、全駆動系を停止するとともに表示を消灯して擬似パ
ワーオフ状態に移行する。また、ステップS12でフラ
グがオフの状態であれば、単に次のステップに移行して
パワーオン状態での処理を持続する。
【0079】以上説明した実施例によれば、キャリッジ
2の位置により、駆動源の駆動力を、記録ヘッド1の吐
出口からインクを吸引することで吐出性能を回復させる
ための回復手段へ伝達するか否かを切り換えることによ
り、複合的な機能を実現する機能を備えた記録装置にお
いて、パワーオフ状態に移行するための操作が行なわれ
た時に回復動作が行なわれている場合には、回復動作を
中断することなく続行し、回復動作が終了した後に、前
記駆動源の駆動力を前記回復手段へ伝達する方向から伝
達しない方向へ、前記切り換え手段を切り換えて初期化
し、次いでパワーオフ状態に移行するように構成したの
で、パワーオフした後における記録ヘッド1の表面(吐
出口面51)のインク付着を無くすことができ、次にパ
ワーオンした後の記録動作を完全な回復動作終了後の状
態で実行することができ、それによって良好な画像記録
を行ない得る記録装置が提供される。つまり、前記吸引
回復動作の一連の処理を完了させて所定のイニシャライ
ズ(初期化)動作を行なった後に、所定のパワーオフ動
作(疑似的なパワーオフ動作)を行なうように構成した
ので、効率よく上記作用効果を実現させることができ
る。
【0080】なお、前述した切り換え手段の各実施例で
は、キャリッジ2に搭載した記録ヘッド1でスライドレ
バー24またはシリンダ27を移動させるように構成し
たが、これはキャリッジ2自体または該キャリッジ2と
ともに移動する他の部材を用いて移動させるように構成
してもよい。
【0081】また、前述の各実施例では、1個の記録手
段(記録ヘッド)1で記録する場合を例示したが、本発
明は、異なる色で記録する複数の記録手段を備えたカラ
ー用の記録装置、あるいは色彩が同じで濃度が異なるイ
ンクで記録する複数の記録手段を用いる階調記録用の記
録装置など、記録手段(記録ヘッド)の数に関係なく、
同様に適用することができ、同様の作用効果を達成し得
るものである。さらに、前述の各実施例では、記録ヘッ
ドとインクタンクを一体化したカートリッジタイプの記
録手段(ヘッドカートリッジ)1を使用する場合を例に
挙げて説明したが、本発明は、記録ヘッドとインクタン
クを別々に設け、これらをインク供給管等で接続する構
成のものなど、その他の記録ヘッドおよびインクタンク
の構成形態を有する記録装置においても、同様に適用す
ることができ、同様の効果が得られるものである。
【0082】なお、本発明は、インクジェット記録装置
に適用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械
変換体等を用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するも
のに適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してイ
ンクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェッ
ト記録装置において優れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成
できるからである。
【0083】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0084】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0085】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0086】さらに、記録装置が記録できる被記録材
(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有するフルライ
ンタイプの記録ヘッドに対しても、本発明は有効に適用
できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でもよい。加えて、上例のようなシリアルタイプのもの
でも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置
本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0087】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリー
ニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれ
とは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行
なうことも安定した記録を行なうために有効である。
【0088】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0089】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0090】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0091】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の記録装置によれば、記録手段を搭載し被記録材に沿
って移動するキャリッジと、前記記録手段の吐出口から
インクを吸引することで吐出性能を回復させるための
復動作を行なう回復手段と、該回復手段を駆動するため
の駆動力を発生する駆動源と、前記キャリッジの位置に
より前記駆動源の駆動力を前記回復手段へ伝達するか否
かを切り換える切り換え手段と、疑似的にパワーオフ状
態を実現するためのスイッチ手段と、を有し、前記スイ
ッチ手段が押された時に前記回復手段による回復動作が
行なわれている場合には、回復動作を中断することなく
続行し、回復動作が終了した後に、前記駆動源の駆動力
を前記回復手段へ伝達する方向から伝達しない方向へ、
前記切り換え手段を切り換えて初期化し、次いでパワー
オフ状態に移行する構成としたので、キャリッジの位置
により動作モードを切り換えてインクジェット記録手段
インク吐出性能を回復させるための回復処理を含む
合的な機能を実現するに際し、パワーオフした後におけ
る記録手段の吐出口面のインク付着を無くすことがで
き、次にパワーオンした後の記録動作を完全な回復動作
終了後の状態で実行することができ、それによって良好
な画像記録を行ない得る記録装置が提供される。
【0093】請求項2および3の発明によれば、上記構
成に加えて、前記スイッチ手段によるパワーオフ前の初
期化動作実行中にパワーオン状態を示す表示手段を点滅
させ、パワーオフ状態に移行した時点でオフ状態にする
構成、あるいは、前記記録手段は被記録材へインクを吐
出して記録を行なうインクジェット記録手段である構成
としたので、一層効率よく上記効果を達成できる記録装
置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置の要部構成を例示す
る模式的斜視図である。
【図2】図1の記録装置の駆動伝達切り換え手段を示す
部分斜視図である。
【図3】図2中の伝達切り換え用のギア配置を示す部分
斜視図である。
【図4】図1の記録装置の記録手段のインク吐出部の構
造を模式的に示す部分斜視図である。
【図5】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手段
の第1実施例における駆動伝達を行わない中立状態での
要部構成を示す前面図である。
【図6】図5の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達の切り
換えが可能なキャップ開放状態での要部構成を示す前面
図である。
【図7】図5の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達の切り
換えが可能なキャッピング状態での要部構成を示す前面
図である。
【図8】図5の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達の切り
換えが可能なキャッピング状態での要部構成を示す側面
図である。
【図9】図5の駆動伝達切り換え手段の記録手段をワイ
ピングするためのワイパー回りの構成を示す側面図であ
る。
【図10】図5の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達機構
の切り換えレバーが中立位置に固定された状態を示す側
面図である。
【図11】図5の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達機構
の切り換えレバーが回転可能な状態を示す側面図であ
る。
【図12】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手
段の第2実施例における駆動伝達を行わない中立状態で
の要部構成を示す前面図である。
【図13】図12の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達の
切り換えが可能なキャッピング状態での要部構成を示す
前面図である。
【図14】図13中のシリンダ回りを示す側面図であ
る。
【図15】図12中の切り換えレバー回りを示す側面図
である。
【図16】図13中の切り換えレバー回りを示す側面図
である。
【図17】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手
段の第3実施例における駆動伝達を行わない中立状態で
の要部構成を示す側面図である。
【図18】図17の駆動伝達の切り換えが可能な状態を
示す側面図である。
【図19】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手
段の第4実施例における駆動伝達を行わない中立状態で
の要部構成を示す前面図である。
【図20】図19の駆動伝達切り換え手段の片側へのみ
駆動伝達可能な状態を示す前面図である。
【図21】図19の駆動伝達切り換え手段の駆動伝達切
り換えが可能なキャッピング状態を示す前面図である。
【図22】図19の側面図である。
【図23】図20の側面図である。
【図24】図21の側面図である。
【図25】図19の位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図26】図20の位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図27】図21の位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図28】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手
段の第5実施例における駆動伝達不可能な中立位置での
切り換えレバーとスライドレバーの状態を示す部分断面
図である。
【図29】図28の片側へのみ駆動伝達可能な状態を示
す部分断面図である。
【図30】図28の両側へ駆動伝達切り換え可能な状態
を示す部分断面図である。
【図31】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手
段の第6実施例における切り換えレバーとスライドレバ
ーの各相対位置での状態を示す部分断面図である。
【図32】本発明による記録装置の駆動伝達切り換え手
段の第7実施例における両側へ駆動伝達切り換え可能な
キャッピング位置での状態を示す前面図である。
【図33】図32の駆動伝達切り換え手段の片側へのみ
駆動伝達可能な状態を示す前面図である。
【図34】図32の駆動伝達切り換え手段のいずれの側
へも駆動伝達不可能な状態を示す前面図である。
【図35】図32の側面図である。
【図36】図33の位置でフィードギアを右回転させた
時の状態を示す側面図である。
【図37】図33の位置でフィードギアを左回転させた
時の状態を示す側面図である。
【図38】図34の側面図である。
【図39】本発明による記録装置においてスイッチ手段
を押してパワーオフ状態に移行する際の動作シーケンス
を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ 2a キャリッジカム部 3 キャリッジ軸 4 被記録材 5 フィードローラ 5a フィードローラ軸 6 パルスモーター 17 フィードギア 18 切り換えレバー 18a 振り子ギア軸 18b ピン受け部 18c カム部 19 第1のポンプギア 20 第2のポンプギア 21 第3のポンプギア 22 ポンプカム 23 ワイパー 24 スライドレバー 24a ヘッド当接部 24b シリンダ駆動部 24c ワイパーカム部 24d ピン部 25 スライドレール 26 スライドバネ 27 シリンダ 27a 回転軸 27b 係合部 27c ヘッドレバー部 27d アーム部 28 シリンダバネ 29 キャップ 30 ピストン 31 廃インク管 32 ワイパーホルダー 33 ワイパーカム 34 ワイパーバネ 35 振り子ギア 36 ASFギア 37 リリースレバー 37a 回転軸 37b 駆動軸 38 リリースバネ 39 リリースアーム 39a 回転軸 39b 受け孔 40 レバーバネ 51 吐出口面 52 吐出口 55 電気熱変換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41J 19/18 (72)発明者 中田 和宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 笠原 隆史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−5181(JP,A) 特開 平4−251753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/165 B41J 2/18 B41J 2/185 B41J 2/505 B41J 19/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段を搭載し被記録材に沿って移動
    するキャリッジと、前記記録手段の吐出口からインクを
    吸引することで吐出性能を回復させるための回復動作を
    行なう回復手段と、該回復手段を駆動するための駆動力
    を発生する駆動源と、前記キャリッジの位置により前記
    駆動源の駆動力を前記回復手段へ伝達するか否かを切り
    換える切り換え手段と、疑似的にパワーオフ状態を実現
    するためのスイッチ手段と、を有し、 前記スイッチ手段が押された時に前記回復手段による回
    復動作が行なわれている場合には、回復動作を中断する
    ことなく続行し、回復動作が終了した後に、前記駆動源
    の駆動力を前記回復手段へ伝達する方向から伝達しない
    方向へ、前記切り換え手段を切り換えて初期化し、次い
    パワーオフ状態に移行することを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段によるパワーオフ前の
    初期化動作実行中にパワーオン状態を示す表示手段を点
    滅させ、パワーオフ状態に移行した時点でオフ状態にす
    ることを特徴とする請求項1の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は被記録材へインクを吐出
    して記録を行なうインクジェット記録手段であることを
    特徴とする請求項1又は2の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、インク吐出用の熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えているイン
    クジェット記録手段であることを特徴とする請求項
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、前記電気熱変換体によ
    って印加される熱エネルギーによりインクに生じる膜沸
    騰を利用して、吐出口よりインクを吐出させることを特
    徴とする請求項の記録装置。
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