JP3241480B2 - 位相調節装置 - Google Patents
位相調節装置Info
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Description
と従動軸の間における位相を調節するための位相調節機
構に関するものである。
歯車で連結されているのが普通である。そして、これら
駆動軸と従動軸の位相を変えるに際しては、歯車の噛み
合いを一旦外した状態で位相調節をするようになってい
る。
綴機におけるフィーダ部は図9に示すような構成をして
おり、駆動軸であるラインシャフト37と従動軸である
フィーダ軸31が歯車機構を介して連結されている。こ
のフィーダ部では、等間隔の送り爪30aを備えたギャ
ザリングチェーン30の循環移動と、刷本を落下させる
ドラム32,33,34のドラム軸32a,33a,3
4aに連結したフィーダ軸31の回転駆動を、減速機3
5を介した同一のモータ36で行っており、これにより
ギャザリングチェーン30の所定ピッチとドラム32,
33,34の1回転を同期させている。また、一般に中
綴機では、ギャザリングチェーン30上に各サイクル毎
に刷本を落とす場合と、数回に一度(主に2回に一度)
刷本を落とす場合があり、通常この切替えはギア比の異
なる歯車に切り替えることにより行われているが、図9
に示すフィーダでは、Aの歯車40,41を噛み合わせ
るか或いはBの歯車43を噛み合わせるかを手動のクラ
ッチの切替えにより行うようになっている。ここで、歯
車42はラインシャフト37にベアリングで取り付けら
れておりニュートラル状態になっている。そして、刷本
の寸法が変わったり或いは中綴機の回転スピードが変わ
ったりした場合には、歯車38〜43の噛み合いを手動
クラッチ機構により図のように一旦はずした状態とし、
手でドラム32,33,34を回して噛み合いの位置を
変えることによりラインシャフト37とフィーダ軸31
の位相調節を行って刷本の落下するタイミングを調節す
るようにしている。
機構をもつフィーダ部では、中綴機が運転中の場合に
は、ラインシャフト(駆動軸)もフィーダ軸(従動軸)
も回転しているため歯車の噛み合う位置を変えることが
できず、両者の位相調節ができないという問題点があっ
た。また、停止中に行う位相調節も、作業者がドラムを
回転させながら操作しており、しかも調節基準がないこ
とから、調節に当たっては中綴機を動かして様子を見
て、不十分であれば停止させ再調節するという作業を何
度も繰り返し行っている。さらに、調節ピッチが各歯車
の歯数に依存しており、しかも一般的なフィーダでは歯
車のピッチが約8度となっているので、刷本の落下する
位置では約10mmと粗い調節しかできないという問題
点もあった。
されたものであり、その目的とするところは、運転中或
いは停止中を問わず駆動軸と従動軸の位相調節を的確に
行うことができる位相調節装置を提供することにある。
に、本発明の位相調節装置は、駆動軸と、無端帯状体に
より駆動軸に対して一定比の角速度で回転する従動軸を
有する系において、駆動軸に対する従動軸の位相を変え
るための位相調節用変速機とその変速比を変えるための
機構を一方の軸に設けたことを特徴とするものである。
ための機構にアクチュエータを設けるようにしてもよ
い。
構成に加えて、駆動軸の角速度に対する従動軸の角速度
の回転比を変えるための回転比切替え用変速機とその変
速比を変えるための機構を設けることができる。
えるための機構にアクチュエータを設けるようにしても
よい。
め、駆動軸の回転位置を検出する手段と、従動軸の回転
位置を検出する手段と、これらの検出値から調節すべき
位相角度を算出する手段と、アクチュエータを任意に駆
動する手段を付加することもできる。
動軸及び従動軸の回転中においても、位相調節用変速機
の変速比を変えることにより従動軸の駆動軸に対する位
相が変えられる。
には、その変速比を変えることにより駆動軸と従動軸の
角速度比が適宜設定される。
機のフィーダ部における刷本落下タイミング調節機構部
に適用した場合を挙げて実施例を説明する。
イミング調節機構部に取り付けてなる中綴機のフィーダ
部を示す斜視図である。
動モータ1に減速機2及びラインシャフト3を介して連
結した刷本落下タイミング調節機構部4とこれに連結し
たフィーダ20とから構成されており、モータ1が駆動
することによりフィーダ20上部の刷本を順次ギャザリ
ングチェーン3上の所定位置に落下させるようになって
いる。なお図1では、フィーダ20上部におけるガイド
や刷本などの構成要素を省略して図示している。また、
駆動モータ1はギャザリングチェーン5を循環移動させ
る回転軸6も減速機2を介して回転するようになってお
り、これによりフィーダ20におけるドラム21,2
2,23のドラム軸21a,22a,23aが1回転す
るとギャザリングチェーン5における刷本を引っ掛ける
送り爪5aが所定のピッチ分進むようになっている。
照すればよく分かるように、刷本落下タイミング調節機
構部4は、ラインシャフト3(駆動軸)に3枚の径の異
なるスプロケット7a,7b,7cからなる回転比切替
え用変速機7が取り付けられており、また、フィーダ軸
24(従動軸)に3枚の径の異なるスプロケット8a,
8b,8cからなる位相調節用変速機8が取り付けられ
た構成になっている。両変速機7,8にはそれぞれアイ
ドラーテンショナー9,10、切替え用アイドラースプ
ロケット11,12が配設され、さらにこれらを軸方向
に移動させて変速機7,8を切り替えるためのアクチュ
エータとしてのエアシリンダ13,14がそれぞれ配設
されており、図示の如く無端帯状体であるチェーン15
が掛け回されて、ラインシャフト3からフィーダ軸24
に駆動が伝達されるようになっている。
付けられており、この歯車25はフィーダ20側面の歯
車26に噛み合うようになっている。そして、この歯車
26と同軸のスプロケット27がチェーン28によりド
ラム軸21a,22a,23aのスプロケット21b,
22b,23bをそれぞれ回転するようになっている。
したがって、モータ1の駆動は最終的にフィーダ部20
のドラム軸21,22,23に伝えられる。
動軸3に設けた変速機7のスプロケット7aは通常の同
期運転のために用いられる。すなわち、スプロケット7
aと従動軸24のスプロケット8bの歯数は1:1であ
り、図2に示すようにスプロケット7aからスプロケッ
ト8bに駆動が伝達された場合には、従動軸24側のフ
ィーダ20のドラム21,22,23は駆動軸3に対し
て1:1の角速度比で同期回転する。
軸24のスプロケット8bの歯数は1:2であり、図3
に示すようにスプロケット7cからスプロケット8bに
駆動が伝達された場合には、従動軸24側のフィーダ2
0のドラム21,22,23は駆動軸3に対して2:1
の角速度比で同期回転する。
示すようにスプロケット7bに切り替える。スプロケッ
ト7bは駆動軸3にベアリングで取り付けられており、
ニュートラル状態になっているので駆動はフィーダ20
に伝達されない。
ット7a,7b,7cの切替えは、自転車の変速機と同
様にアイドラーテンショナー9及び切替え用アイドラー
スプロケット11をスプロケット軸方向に移動させるこ
とで行う。移動させる手段としては、例えば3段階の位
置決めが可能な前記のエアーシリンダ13等のアクチュ
エータにより行うことができる。
に位相調節を行う場合には次のようにする。
合、即ち駆動軸3に対して従動軸24の位相を遅らせる
場合は、図5又は図6に示すように、位相調節用変速機
8におけるスプロケット8bへの駆動伝達を一時的にス
プロケット8aへの駆動伝達に切り替える。このように
従動軸24側のスプロケット8aに駆動が伝達される
と、スプロケット8aの歯数がスプロケット8bの歯数
より多いので、フィーダ軸24の回転はラインシャフト
3の回転より遅れる。このため、スプロケット8aで駆
動を伝達されている間は、フィーダ20の回転の位相が
遅れ、刷本落下タイミングも遅れることになる。そし
て、タイミングが適切になったところでスプロケット8
aの駆動伝達からスプロケット8bの駆動伝達に切り替
えることにより通常の同期運転となり、任意の位相、即
ち適切な刷本落下タイミングが得られることになる。
合、即ち駆動軸3に対して従動軸24の位相を早くする
場合は、図7又は図8に示すように、位相調節用変速機
8におけるスプロケット8bの駆動伝達からスプロケッ
ト8cの駆動伝達に切り替える。このように従動軸24
側のスプロケット8cに駆動が伝達されると、スプロケ
ット8cの歯数がスプロケット8bの歯数より少ないの
で、フィーダ軸24の回転はラインシャフト3の回転よ
り早くなる。このため、スプロケット8cで駆動を伝達
されている間は、フィーダ20の回転の位相が早くな
り、刷本落下タイミングも早くなることになる。そし
て、タイミングが適切になったところでスプロケット8
cの駆動伝達からスプロケット8bの駆動伝達に切り替
えることにより通常の同期運転ができ、任意の位相、即
ち適切な刷本落下タイミングが得られることになる。
ロケット8a,8b,8cの切替えも、回転比の切替え
の場合と同様の方法、即ちアイドラーテンショナー10
及び切替え用アイドラースプロケット12をエアーシリ
ンダー14等のアクチュエータで動かすことによって行
うことができる。
節を行いたい場合には、例えば次のようにする。
15をかけることによって、フィーダ20側の従動軸2
4はニュートラルになる(図4参照)。この状態でフィ
ーダ20側を回転することにより任意の位相角度に調節
できる。この時、フィーダ20側を回転するのに手で回
してもよいし、またクラッチとモーターを用いて例え
ば、フィーダ20がニュートラルな状態になったらクラ
ッチが入ってモーターでフィーダ20側を回転でき、フ
ィーダ20がニュートラル状態でなければクラッチが切
れてモーターの駆動が伝わらないようにしてもよい。そ
して、任意の位相角に調節し終えたら、運転したい角速
度比のスプロケット7a又は7cのどちらかにチェーン
15を掛け替える。
たい場合には例えば次のような方法がある。
れぞれ回転位置を検出する手段を取り付けておくことに
より、これらの検出値から調節すべき位相角度が分か
る。ここで、例えばラインシャフト3の回転位置検出と
フィーダ20の回転位置検出に図1に示すように各々エ
ンコーダ16,17を用いる場合には、次のような自動
調節方法がある。まず、各々の回転位置から位相差が算
出できるので調節すべき位相角度が分かる。次にライン
シャフト3のスプロケット7bにチェーンを掛けた状態
で中綴機を運転する。この時、ラインシャフト3は回転
するが、スプロケット7bはニュートラルなので、フィ
ーダ20には駆動が伝達されず位相角度は変化する。必
要な位相調節角度だけラインシャフト3が回転した瞬間
にチェーン15をスプロケット7a若しくはスプロケッ
ト7cに掛け替える。これにより任意の位相角度に自動
調節できる。
安価なものにするため、例えば原点に近接スイッチを設
けた場合では、次のような自動調節方法がある。まず、
ラインシャフト3側は、スプロケット7a若しくはスプ
ロケット7cを用い、フィーダ20側はスプロケット8
bを用いて中綴機を運転する。フィーダ20が回転し原
点を検出する近接スイッチがON状態になった瞬間のラ
インシャフト回転位置検出用のエンコーダ16の角度を
読み取る。この時読み取った角度がフィーダ20の位相
角度なので、これから調節すべき位相角度が分かる。次
に位相を調節するためにスプロケット8a若しくはスプ
ロケット8cを用いて、位相角度が設定値になるまで中
綴機を運転してラインシャフト3を回転させる。位相を
調節するのに必要なラインシャフト3の回転角度は次の
ように計算できる。すなわち、スプロケット7aとスプ
ロケット8bの歯数Z、スプロケット7cの歯数Z/
2、スプロケット8aの歯数Z+a、スプロケット8c
の歯数Z−aとして、 1:1で位相を早くする場合(スプロケット7a,8
c使用) 回転角度=(Z/(Z−a)−1)/位相角度×360 1:1で位相を遅くする場合(スプロケット7a,8
a使用) 回転角度=(1−Z/(Z+a))/位相角度×360 2:1で位相を早くする場合(スプロケット7c,8
c使用) 回転角度=2×(Z/(Z−a)−1)/位相角度×3
60 2:1で位相を遅くする場合(スプロケット7c,8
a使用) 回転角度=2×(1−Z/(Z+a))/位相角度×3
60 となる。そして、ラインシャフト3が計算した角度だけ
回転した瞬間にスプロケット8bにチェーン15を掛け
替える。これにより任意の角度に自動調節することがで
きる。
を算出する手段としては、例えばコンピュータ等があ
る。また、切替えのためのアクチュエータを任意に駆動
する手段としてはシーケンサ等がある。さらに上記以外
にも適当な手段があればそれを用いてもよい。
軸)側に回転比切替え用の変速機構を、フィーダ軸24
(従動軸)側に位相調節用の変速機構を設けたが、必ず
しもこの通りでなく各々を逆に取り付けてもよい。その
時は、回転比を設定するための各スプロケットの歯数の
比が上記実施例の場合と逆に、また位相調節のための各
スプロケットについては、位相を早くする・遅くするの
機能が逆になる。さらに上記実施例では、回転比切替え
用変速機及び位相切替え用変速機の各々に自転車に一般
的に用いられている変速機が行ったが、駆動軸と従動軸
の位置関係、軸方向スペース等により、例えば無断変速
機等の他の変速機を用いてもよい。なお、無断変速機を
用いる場合には、変速機の種類によっては、必ずしも伝
達回転比が厳密に1:1になるとは限らず、1回転で数
パーセントずつ回転角度がずれることもあるが、その場
合には例えば、駆動軸、従動軸それぞれの軸にエンコー
ダ等を設け各軸の回転位置を検出して、その検出値から
ずれ量を算出し、アクチュエータを随時駆動して回転位
置が常に一定になるように制御してもよい。また、上記
実施例では、駆動伝達手段としてチェーンを用いたが、
伝達トルクやスペースが許されるならタイミングベルト
等の他の無端帯状体を用いてもよい。
ので、次に記載する効果を奏する。
は、駆動軸と、無端帯状体により駆動軸に対して一定比
の角速度で回転する従動軸を有する系において、駆動軸
に対する従動軸の位相を変えるための位相調節用変速機
と該変速機の変速比を変えるための機構を一方の軸に設
けたので、両方の軸が回転中にあっても駆動軸に対する
従動軸の位相を調節することができる。
は、駆動軸の角速度に対する従動軸の角速度の回転比を
変えるための回転比切替え用変速機とその変速比を変え
るための機構を付加したので、駆動軸に対する従動軸の
位相を調節することができる上に、駆動軸と従動軸の角
速度比を適宜の比に設定することもできる。
軸の回転位置を検出する手段と、従動軸の回転位置を検
出する手段と、これらの検出値から調節すべき位相角度
を算出する手段と、アクチュエータを任意に駆動する手
段を付加したので、駆動軸に対する従動軸の位相を最適
な状態に自動調節することができる。
節機構部に取り付けてなる中綴機のフィーダ部を示す概
略斜視図である。
で同期回転している状態を示す説明図である。
で同期回転している状態を示す説明図である。
ルになっている状態を示す説明図である。
で同期回転している場合において従動軸の駆動軸に対す
る位相を遅らせるために位相調節用変速機を切り替えた
状態を示す説明図である。
で同期回転している場合において従動軸の駆動軸に対す
る位相を遅らせるために位相調節用変速機を切り替えた
状態を示す説明図である。
で同期回転している場合において従動軸の駆動軸に対す
る位相を早くするために位相調節用変速機を切り替えた
状態を示す説明図である。
で同期回転している場合において従動軸の駆動軸に対す
る位相を破約するために位相調節用変速機を切り替えた
状態を示す説明図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動軸と、無端帯状体により駆動軸に対
して一定比の角速度で回転する従動軸を有する系におい
て、駆動軸に対する従動軸の位相を変えるための位相調
節用変速機とその変速比を変えるための機構を一方の軸
に設けたことを特徴とする位相調節装置。 - 【請求項2】 位相調節用変速機の変速比を変えるため
の機構にアクチュエータを設けたことを特徴とする請求
項1記載の位相調節装置。 - 【請求項3】 駆動軸の角速度に対する従動軸の角速度
の回転比を変えるための回転比切替え用変速機とその変
速比を変えるための機構を設けたことを特徴とする請求
項1記載の位相調節装置。 - 【請求項4】 回転比切替え用変速機の回転比を変える
ための機構にアクチュエータを設けたことを特徴とする
請求項3記載の位相調節装置。 - 【請求項5】 駆動軸の回転位置を検出する手段と、従
動軸の回転位置を検出する手段と、これらの検出値から
調節すべき位相角度を算出する手段と、アクチュエータ
を任意に駆動する手段を有することを特徴とする請求項
2又は4記載の位相調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07742193A JP3241480B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 位相調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07742193A JP3241480B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 位相調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264982A JPH06264982A (ja) | 1994-09-20 |
JP3241480B2 true JP3241480B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=13633505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07742193A Expired - Lifetime JP3241480B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 位相調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3241480B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004037896A1 (de) * | 2004-08-05 | 2006-03-16 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Vorrichtung zum Zusammentragen flächiger Werkstücke |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP07742193A patent/JP3241480B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06264982A (ja) | 1994-09-20 |
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Date | Code | Title | Description |
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