JP3241463B2 - 工具研削装置及び工具研削方法 - Google Patents

工具研削装置及び工具研削方法

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JP3241463B2 JP31129992A JP31129992A JP3241463B2 JP 3241463 B2 JP3241463 B2 JP 3241463B2 JP 31129992 A JP31129992 A JP 31129992A JP 31129992 A JP31129992 A JP 31129992A JP 3241463 B2 JP3241463 B2 JP 3241463B2
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドリル等の工具を自動
研削する工具研削装置に関し、特に前記工具を研削機械
のチャック部に装着する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する技術が、本出願人によって
先に出願された特願平3−339644号の工具再生装
置に記載されている。この工具再生装置は、図8に示さ
れるように、研削されるドリル2をプリセット治具6を
用いてドリルホルダー4にセットし、ドリル2とドリル
ホルダー4とを一体で研削機械のチャック部(図示され
ていない)に装着する。ここで前記ドリルホルダー4は
外径が一定の円筒状部材であり、内側に装着されるコレ
ット部4cの内径がドリル2の径に応じて種々の値に設
定されている。即ち、ドリル2の種類に対応して所定の
ドリルホルダー4が準備されている。さらにドリルホル
ダー4の外側面には、所定位置にこのドリルホルダー4
にセットされるドリル2の種類情報を記憶する記憶片
(図示されていない)が固定されている。一方、前記研
削機械には、ドリルホルダー4の記憶片からドリル2の
種類情報を自動的に読み取るための情報読み取り手段が
設けられている。そして情報読み取り手段によって読み
取られたドリル2の種類情報から研削機械はドリル2の
研削プログラムを呼び出し、この研削プログラムに基づ
いてドリル2の自動研削を実施する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
工具再生装置によると、前記ドリル2の種類情報を記憶
した記憶片はドリルホルダー4に固定されているため、
ドリル2毎にドリルホルダー4が必要となる。このため
複数のドリル2を連続して研削する場合にはドリルホル
ダー4を多量に準備する必要があり、設備コストが高く
なる。また、ドリル2をドリルホルダー4にセットする
のは作業員が行うために、この作業に多くの工数が掛か
る。本発明の技術的課題は、ドリル2と、このドリル2
の種類情報を記憶する記憶片とを別々に予め決められた
位置関係で配置することにより、ドリルホルダー4を使
用しなくても研削機械の情報読み取り手段が前記ドリル
2の種類情報を読み取れるようにして、前記ドリル2を
研削機械のチャック部に直接装着できるようにするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、研削
予定の複数の工具を研削する順番に並べて載置し、運搬
することにより、それらの工具を研削する順番に基準位
置に配置するコンベアと、前記コンベアの進行方向にお
いて等間隔で形成されており、そのコンベアの幅方向に
延びる工具配置用の複数の溝と、前記工具の種類に応じ
て製作され、その対応する工具の種類情報を記憶する工
具情報記憶片と、前記工具配置用の溝の延長線上に形成
されており、前記工具情報記憶片が配置される複数の溝
と、前記工具情報記憶片から工具の種類情報を読み取っ
てその種類情報を研削機械に伝送する情報読み取り手段
とを有し、前記工具情報記憶片は、この工具情報記憶片
に対応する工具が配置された溝の延長線上にある溝に
置されることを特徴とする。請求項2の発明は、請求項
1記載の工具研削装置であって、工具配置用の溝及び工
具情報記憶片が配置される溝は、断面V字形に形成され
ていることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1
又は請求項2記載の工具研削装置であって、コンベアに
よって基準位置に配置された工具の回転方向の位置決め
を行い、その工具を研削機械のチャック部に送る工具送
り機構を有することを特徴とする。請求項4の発明は、
請求項1又は請求項2記載の工具研削装置であって、情
報読み取り手段によって工具の種類情報が読み取られた
工具情報記憶片を溝から押出す押出し部材と、溝から押
出された工具情報記憶片を回収箱に導くシュートとを有
することを特徴とする。請求項5の発明は、工具の種類
に応じて製作され、その対応する工具の種類情報を記憶
する工具情報記憶片を準備する工程と、コンベアの表面
において進行方向に等間隔で形成されており、そのコン
ベアの幅方向に延びる工具配置用の溝に研削予定の複数
の工具を研削する順番に並べてそれぞれ配置する工程
と、同種類の工具が連続して並べられているときに、最
初に研削される工具が配置されている溝の延長線上にあ
る溝にのみ前記工具情報記憶片を配置する工程と、情報
読み 取り手段によって前記工具情報記憶片から工具の種
類情報を読み取り、その工具情報記憶片とコンベアの進
行方向において同位置にある工具の種類情報を研削機械
に伝送する工程とを有することを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1の発明によると、工具の種類情報が記
憶された工具情報記憶片は、この工具情報記憶片に対応
する工具が配置された溝の延長線上にある溝に配置され
る。即ち、工具情報記憶片は対応する工具とコンベアの
幅方向に並んだ状態で配置されている。そして、工具情
報記憶片の情報が情報読み取り手段によって読み取られ
ることにより、その工具情報記憶片に対応する工具、即
ち、コンベアの幅方向においてその工具情報記憶片と並
べられた工具の情報が研削機械に伝送される。このた
め、従来のように、工具のホルダーに工具情報記憶片を
固定する方法と比べてホルダーが不要になる分だけ、設
備コストを低減させることができる。さらに、工具と工
具情報記憶片とをコンベア上に並べるだけでよいため、
工具をホルダーに収納する場合と比べて作業性が向上す
る。また、工具及び工具情報記憶片は溝に配置されるた
め、その工具と工具情報記憶片とがコンベアの進行方向
において位置ズレすることがない。なお、溝は、請求項
2のように、断面V字形に形成するのが好ましい。ま
た、請求項3のように、工具送り機構によって基準位置
に配置された工具の回転方向の位置決めを行い、その工
具を研削機械のチャック部に送ることができる。また、
請求項4のように、情報読み取り手段によって工具の種
類情報が読み取られた工具情報記憶片は押出し部材によ
って溝から押出し、その押出された工具情報記憶片をシ
ュートで回収箱に導けるようにするのが好ましい。ま
た、請求項5のように、同種類の工具が連続して並べら
れているときに、最初に研削される工具が配置されてい
る溝の延長線上にある溝にのみ工具情報記憶片を配置す
る方法のため、工具情報記憶片を工具の種類数だけ準備
しておけば良い。即ち、同じ種類の工具情報記憶片を複
数個準備する必要がない。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図7に基づいて本発明の一実施
例を説明する。図4は、本実施例に係る工具研削装置
(ドリル研削装置)の全体平面図、図5は図4の V-V矢
視図、図6は図4のVI-VI 矢視図である。前記ドリル研
削装置は、ドリル2の研削を行う加工ユニット40と、
この加工ユニット40に対してこれから研削するドリル
2を供給し、また研削が終了したドリル2を回収する供
給回収ユニット20とを備えている。そしてこれらの加
工ユニット40および供給回収ユニット20は制御盤6
0、操作ペンダント62等によって制御される。前記加
工ユニット40は、ドリル2の研削を行う研削砥石ユニ
ット42と、研削中にドリル2を把持して支えるワーク
ヘッド44、および研削砥石41のドレッシングを行う
ドレス装置46とから構成される。
【0007】前記研削砥石ユニット42は、研削砥石4
1およびこの研削砥石41を砥石軸41jの回りに回転
させる砥石軸モータ41tを備えている。そしてこの研
削砥石41と砥石軸モータ41tとが、砥石台41dに
固定されたX軸サーボモータ41x、Y軸サーボモータ
41yおよびZ軸サーボモータ41zによって、X軸方
向(図5中、紙面に垂直方向)、Y軸方向(上下方
法)、Z軸方向(図5中、左右方向)に所定の距離だけ
移動できるようになっている。前記ワークヘッド44
は、その先端にチャック45を備えており、このチャッ
ク45の部分でドリル2のシャンク部を把持できるよう
になっている。前記チャック45は、ドリル2を長い範
囲で把持できるように所定の長さを備えた爪が周方向に
等間隔で八枚設けられている。これによって、ねじれを
有しさらにバックテーパーが付いたドリル2でも、高剛
性で精度良く把持することができる。さらにワークヘッ
ド44には、前記ドリル2をチャック45に把持した状
態でその軸心回りに回動させるC軸サーボモータ44
c、B軸回動台44kの上にあってドリル2をX−Z平
面上で回動させるA軸サーボモータ44aおよび前記B
軸回動台44kをX−Z平面上で回動させるB軸サーボ
モータ44bが取り付けられている。
【0008】前記研削砥石41をドレッシングするドレ
ス装置46は、図7(a)に平面図、(b)に側面図が
示されるように、円盤状のドレス用砥石46tとこのド
レス用砥石46tを回転させるための砥石モータ46m
とを備えている。そしてこれらのドレス用砥石46tお
よび砥石モータ46mを載置する架台46kが、水平方
向に 90 °だけ回動できる構造になっている。これによ
って、研削砥石41のc面をドレッシングする場合には
ドレス用砥石46tのa面を使用し、また研削砥石41
のd面をドレッシングする場合にはドレス用砥石46t
を90°回動させてドレス用砥石46tのb面を使用する
ことが可能になる。これによって、研削砥石41のc
面、d面をドレッシングするために、従来のように、二
台のドレス用砥石、砥石モータを使用する必要がなくな
り、設備コストの低減および装置のコンパクト化が図れ
る。また、前記ドレス用砥石46tの中央部分は縦方向
周囲を中央カバー46cによって覆われており、この中
央カバー46cがドレス用砥石46tと一体に回動する
ようになっている。さらに、前記ドレス用砥石46tの
左回動端および右回動端には、前記中央カバー46cの
端部からドレス用砥石46tの先端までを覆う固定カバ
ー46h,46rが設けられている。これによって、ド
レス用砥石46tのa面あるいはb面以外は中央カバー
46c、固定カバー46rあるいは固定カバー46hに
覆われて安全が確保されている。即ち、前記加工ユニッ
ト40、制御盤60、操作ペンダント62およびドレス
装置46が研削機械に相当し、加工ユニット40の一部
を構成するワークヘッド44のチャック45が研削機械
のチャック部に相当する。
【0009】前記ドリル2の供給および回収を行う供給
回収ユニット20は、その要部詳細が図1に示されてい
るように、上段コンベア22、中段コンベア23および
下段コンベア24の三段のコンベアを備えている。前記
上段コンベア22は、これから研削しようとするドリル
2を加工ユニット40に供給するためのコンベアであ
り、コンベア表面の幅方向に断面台形状の突条22t
が、複数、形成されている。そしてこの突条22tがコ
ンベアの長手方向に密着した状態で並んで固定されてい
る。これによって、前記突条22tと突条22tとの間
には断面V字型の溝22mが形成され、この部分に前記
ドリル2が配置される。さらに、前記コンベア表面に
は、前記突条22tの延長線上に所定の距離をおいて短
突条22rが並んで固定されており、短突条22rと短
突条22rとの間には同じく断面V字型の溝22nが形
成されている。そしてこの溝22nに前記ドリル2の種
類情報を記憶するIDタグ2iが配置される。このID
タグは、サイズが60mm×15φのナイロン製円柱体であ
り、この円柱の一端面にドリル2の種類情報を記憶した
IDが埋め込まれている。さらに円柱の外側面にはドリ
ル2のツールNoが記載されている。したがって、この
IDタグ2iが工具情報記憶片として機能する。即ち、
ドリル2と、このドリル2の種類情報を記憶するIDタ
グ2iが上段コンベア22の幅方向に並んだ状態で配置
される。さらに前記ドリル2およびIDタグ2iは、断
面V字型の溝22m,22nに配置されているために、
上段コンベア22が駆動されてもドリル2とIDタグ2
iとがコンベアの進行方向にズレることはない。
【0010】前記中段コンベア23は、複数の空の通い
箱10を運搬するためのコンベアであり、上段コンベア
22と同方向に駆動される。ここで前記通い箱10は、
同種類のドリル2を纏めて収納するための工具収納箱で
あり、研削の必要があるドリル2を収納して各工場から
本整備工場に送られてくる。なお、通い箱10には各工
場名、作業グループ名、および収納される工具の仕様等
が記載されている。各工場から通い箱10に納められて
搬送されたドリル2は、作業員によって上段コンベア2
2上の各溝22mに順番に並べられ、この通い箱10は
前記ドリル2の真下に位置するように中段コンベア23
上に配置される。また下段コンベア24は、研削が完了
したドリル2を元通りに収納した通い箱10を所定位置
まで搬出するためのコンベアであり、前記上段コンベア
22および中段コンベア23と逆方向に所定のタイミン
グで駆動される。
【0011】前記上段コンベア22の搬送端には、ドリ
ル2の長さを測定し、さらにドリル2の回転方向の位置
決めを行って、そのドリル2を前記チャック45に送る
ためのローディング装置25が設置されている。このロ
ーディング装置25は、上段コンベア22上に設けられ
た断面V字型の溝22m,22nと平行になるように配
置されており、その前面(前記溝22m,22nに対向
する面)にドリル押出し部材25dとIDタグ押出し部
材25iとが取り付けられている。前記ドリル押出し部
材25dは、上段コンベア22の搬送端、即ち、基準位
置にある溝22mに収納されたドリル2を、その溝22
mに沿って前記ワークヘッド44のチャック45にまで
押し出すための部材であり、前記ドリル2の先端に当接
してこのドリル2を押圧するための平板25hを備えて
いる。ここで平板25hは、先端のV形部が前記溝22
mのV字型断面より若干小さく製作されており、この平
板25hのV形部が溝22mの壁面に当接しないように
配慮されている。さらにドリル押出し部材25dは、前
記ローディング装置25の長手方向に設けられたボール
ネジ25bと螺合するナット部(図示されていない)を
備えている。これによって前記ボールネジ25bがサー
ボモータ(図示されていない)によって回転されること
により、ネジ作用によって前記溝22mと平行に移動す
ることができる。なお、ドリル押出し部材25dの位置
は、サーボモータの回転角度から演算できるようになっ
ている。
【0012】前記IDタグ押出し部材25iは、基準位
置にある溝22n内に収納されているIDタグ2iをそ
の溝22nに沿って押し出すための部材であり、前記I
Dタグ2iの端部に当接してこのドリル2を押すための
平板25jを備えている。ここで平板25jは先端のV
形部が前記溝22nのV字型断面より若干小さく製作さ
れており、この平板25jのV形部が溝22nの壁面に
当接しないように配慮されている。前記IDタグ押出し
部材25iは、ローディング装置25内に取り付けられ
たエアーシリンダ(図示されていない)によって前記溝
22nと平行に移動することができるようになってい
る。そして前記IDタグ押出し部材25iによって溝2
2nから押し出されたIDタグ2iはシュート26s上
をころがって回収箱26pに収納される。ここで前記ド
リル押出し部材25dおよびIDタグ押出し部材25i
は、待機中、各々の平板25h,25jが上段コンベア
22の突条22tと短突条22rとの間に位置するよう
になっている。このため上段コンベア22が駆動して
も、前記平板25h,25jが上段コンベア22の突条
22t、短突条22rと干渉することがない。
【0013】前記ローディング装置25には、ドリル2
の長さ測定に使用されるセンサー25sが設置されてい
る。このセンサー25sは、真下にドリル2が有るか否
かを検出するためのセンサーであり、図2に示されるよ
うに、待機位置にあるドリル押出し部材25dの平板2
5hから上段コンベア22の幅方向に規定距離Lだけ離
れた位置に位置決めされている。なお、このセンサー2
5sからのドリル有無情報は前記制御盤60に入力され
る。したがって、前記ドリル押出し部材25dの平板2
5hがドリル2の先端を押して移動している状態で、前
記センサー25sがドリル2のシャンク部端を検出すれ
ば、このタイミングにおける前記センサー25sと前記
平板25hとの間の距離がドリル2の長さに等しくな
る。ここで前述のように、前記センサー25sは定位置
に位置決めされており、またドリル押出し部材25dの
位置はサーボモータの回転角度から演算できるために、
前記センサー25sとドリル押出し部材25dの平板2
5hとの間の距離、即ち、ドリル2の長さは演算により
求められる。
【0014】さらに前記ローディング装置25の側端部
には、前記チャック45側にドリル2の回転方向の位置
決めを行う位置決め部28が設けられている。この位置
決め部28は、その中心線が基準位置にある溝22mの
中心線とコンベアの進行方向において一致するように配
置されており、図3に正面概略図が示されるように、上
架台28uと下架台28dとから構成されている。そし
て各架台28u,28dにはそれぞれにローラ28rが
水平に取り付けられている。さらにこれらの上架台28
u、下架台28dが上下方向から接離することにより、
両ローラ28r間にドリル2を挟める構造になってい
る。この位置決め部28に対して、前述のようにドリル
押出し部材25dによって溝22mから押し出されたド
リル2が通されると、前記ドリル2に形成された螺旋状
の溝部2aが上下のローラ28rによって押さえられ
る。このため前記ドリル2は、自身の螺旋状の溝部2a
に倣って軸心回りに回転しながら軸心方向に移動し、前
記ドリル押出し部材25dの平板25hがこの位置決め
部28の直近に到達して停止した状態でドリル2の軸心
方向に移動が停止する。この状態で、前記ドリル2はそ
の先端部が上下のローラ28rによって挟まれているた
めに、前記ドリル2の切れ刃2eは常に同位相に保持さ
れる。即ち、ドリル2の長さが異なっていても、ドリル
2は最終的にその先端部が上下のローラ28rによって
挟まれるため切れ刃2eの位相が変化することはない。
なお、ドリル2はその先端部が上下のローラ28rによ
って挟まれた状態で、そのシャンク部がワークヘッド4
4のチャック45に把持される。
【0015】前記上段コンベア22の搬送端近傍には、
基準位置にある溝22nの1ピッチ手前の溝22nに収
納されたIDタグ2iの情報を読み取るためのID読み
取りセンサー29が配設されている。そして、このID
読み取りセンサー29からの信号が前記制御盤60に伝
送される。即ち、次に研削されるドリル2の種類情報が
ID読み取りセンサー29によって読み取られることに
なる。さらに前記上段コンベア22、中段コンベア23
および下段コンベア24の延長線上には前記通い箱10
を所定の高さにまで昇降するためのリフター30が設置
されている。また、前記リフター30の最上部には、研
削が完了したドリル2を前記ワークヘッド44のチャッ
ク45から受け取るためのアンローディング装置32が
取り付けられている。アンローディング装置32は前記
ローディング装置25とほぼ同レベルで平行に配置され
ており、その前面(前記ローディング装置25と対向す
る面)にドリル2を把持するためのハンド32hが取り
付けられている。このハンド32hは、アンローディン
グ装置32の内部に装着されたエアーシリンダ(図示さ
れていない)のピストンロッドに連結されており、この
エアーシリンダが作動されることによって所定位置まで
移動する。研削済のドリル2は前記ハンド32hによっ
てチャック45から受け取られ、前記リフター30に支
持された通い箱10に戻される。なお、元通りに所定本
数のドリル2が収納された通い箱10は、リフター30
によって下降されて下段コンベア24に供給される。
【0016】次に、本実施例に係るドリル研削装置の作
用を説明する。通い箱10に納められて各工場から本整
備工場に送られてきたドリル2は、作業員によって上段
コンベア22上の各溝22mに順番に収納される。ま
た、前記通い箱10に納められているドリル2と同じツ
ールNoのIDタグ2iが、同種類のドリル2のうち最
先に研削されるドリル2と並べられて溝22n内に収納
される。さらに空になった通い箱10は中段コンベア2
3上に載置される。また、別の通い箱10に納められて
送られてきたドリル2は、既にドリル2が配置されてい
る溝22mの隣の溝22mから順番に溝22m内に収納
される。さらに同種類のドリル2のうち最先に研削され
るドリル2と並べられて所定のツールNoのIDタグ2
iが溝22n内に収納される。そして空になった通い箱
10は、先に中段コンベア23上に載置された通い箱1
0の隣に配置される。この状態で上段コンベア22が駆
動されて、最先に研削されるドリル2と並んで配置され
たIDタグ2iがID読み取りセンサー29の脇を通過
すると、このID読み取りセンサー29がIDタグ2i
のドリル種類情報を読み取って制御盤60に伝送する。
そして前記ドリル2とIDタグ2iとを収納する溝22
m,22nが基準位置に到達した段階で上段コンベア2
2が停止する。なお、この状態が図1に示されている。
【0017】次に、ローディング装置25のドリル押出
し部材25dが駆動されて、このドリル押出し部材25
dの平板25hがコンベアの幅方向に移動する。これに
よって、前記平板25hがドリル2の先端に当接し、前
記ドリル2は溝22mに沿って移動する。そして前記ド
リル2のシャンク部端がセンサー25sの真下に達した
状態で、センサー25sがオンしてこのタイミングにお
ける平板25h、センサー25s間の距離、即ち、ドリ
ル2の長さが演算される。さらに溝22mに沿って移動
しているドリル2は、引き続き位置決め部28を通過す
る際に上下のローラ28rに挟まれて押圧される。これ
によってドリル2は、自身の螺旋状の溝部2aに倣って
軸心回りに回転しながら加工ユニット40のチャック4
5側に突出する。そしてドリル押出し部材25dの平板
25hが位置決め部28の直近に到達した状態でこのド
リル押出し部材25dが停止して、ドリル2は位置決め
部28のローラ28r間にその先端部を挟まれた状態に
保持される。これによって、前記ドリル2の切れ刃2e
は常に同位相に保持され、ドリル2の長さが異なってい
ても変化することがない。そして、ドリル2はその先端
部が上下のローラ28rによって挟まれた状態で、その
シャンク部がワークヘッド44のチャック45に把持さ
れる。
【0018】前記ワークヘッド44のチャック45にド
リル2が把持されると、制御盤60はそのドリル2の種
類情報(ツールNo等)に対応する研削プログラムおよ
びドリル2の長さ情報に基づいて加工ユニット40の研
削砥石ユニット42およびワークヘッド44を駆動させ
て、前記ドリル2の研削を実施する。なお、ドリル2の
長さ情報は、長さが異なることによるドリル2の心厚の
変化の補正用に使用される。また、前記ドリル押出し部
材25dの駆動と同時にIDタグ押出し部材25iが駆
動されて、基準位置にある溝22n内に収納されている
IDタグ2iが溝22nから押し出され、シュート26
sを通って回収箱26pに回収される。さらにリフタ3
0が中段コンベア23の高さに到達した状態で、前記中
段コンベア23が駆動されて、現在、研削中のドリル2
を収納するための通い箱10がリフタ30に載置され
る。この状態で前記リフタ30が上昇して、前記通い箱
10はアンローディング装置32のハンド32hの直下
に保持される。前記ドリル2の研削が終了すると、チャ
ック45はアンローディング装置32の横に位置決めさ
れてこの位置に保持される。この状態でアンローディン
グ装置32のハンド32hが移動してチャック45から
ドリル2を受け取り、この研削後のドリル2を通い箱1
0に収納する。
【0019】上段コンベア22の1ピッチ次の溝22m
に収納されているドリル2の研削も上記した方法と同じ
方法で行われる。ここでドリル2と並んでIDタグ2i
が配置されていなければ、このドリル2のツールNoは
前回研削されたドリル2のツールNoと等しいと判断さ
れて、このドリル2は前回の研削プログラムに基づいて
研削される。このようにして同種類のドリル2の研削が
全て終了して、同種類のドリル2が元通りに前記ハンド
32hの直下にある通い箱10に収納されると、リフタ
30が下段コンベア24の高さにまで下降して、前記通
い箱10は下段コンベア24に搬入される。そしてこの
下段コンベア24によって所定位置まで運搬される。な
お、同種類のドリル2の研削がこれで終了することは、
次のIDタグ2iによって別の種類のドリルのツールN
oが入力されることで知ることができる。
【0020】このように本実施例によると、制御盤60
にドリル2の種類情報をインプットするために、従来の
ように、ドリル2をホルダーにセットする必要がなくな
るために、ホルダーを多量に準備する必要がなくなって
設備コストが低くなる。また、ドリル2とIDタグ2i
とをコンベア上に並べるだけで良いために、従来のよう
に、ドリル2をホルダーにセットするのに比較して作業
が容易になる。さらに、同種類のドリル2をコンベア上
に連続して並べるために、最先に研削されるドリル2の
位置にIDタグ2iを配置しておくことにより、以後は
同じ研削プログラムに基づいて自動研削を実施すること
ができる。このために、IDタグ2iをドリル2の種類
数だけ準備しておけば良い。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、研削機械に工具の種類
情報をインプットするために、従来のように、工具をホ
ルダーにセットする必要がなくなる。このために、ホル
ダーを多量に準備する必要がなくなって設備コストが低
くなる。また、工具と工具情報記憶片とをコンベア上に
並べるだけで良いために、従来のように工具をホルダー
にセットするのに比較して作業が容易になる。さらに、
同種類の工具をコンベア上に連続して並べるために、最
先に研削される工具の位置に工具情報記憶片を配置して
おくことにより、以後は同じ研削プログラムに基づいて
自動研削を実施することができる。このために、工具情
報記憶片をドリル2の種類数だけ準備しておけば良く、
経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係るドリル研削装置の供給回収ユニ
ットの要部斜視図である。
【図2】供給回収ユニットのローディング装置の正面図
である。
【図3】ローディング装置の位置決め部の正面図であ
る。
【図4】一実施例に係るドリル研削装置の平面図であ
る。
【図5】図4のV − V 矢視図である。
【図6】図4のVI− VI 矢視図である。
【図7】ドレス装置の平面図、側面図である。
【図8】従来のドリル研削装置で使用されるドリルホル
ダの詳細図である。
【符号の説明】
2 ドリル(工具) 2i IDタグ(工具情報記憶片) 20 供給回収ユニット 22 上段コンベア(コンベア) 25 ローディング装置(工具送り機構) 29 ID読み取りセンサー(情報読み取り手段) 40 加工ユニット(研削機械) 42 研削砥石ユニット(研削機械) 44 ワークヘッド(研削機械) 45 チャック(研削機械のチャック部) 46 ドレス装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−269560(JP,A) 特開 平2−116762(JP,A) 特開 平4−256620(JP,A) 特開 平5−146959(JP,A) 特公 平1−51299(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 3/24 B23Q 7/03,41/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削予定の複数の工具を研削する順番に
    並べて載置し、運搬することにより、それらの工具を研
    削する順番に基準位置に配置するコンベアと、前記コンベアの進行方向において等間隔で形成されてお
    り、そのコンベアの幅方向に延びる工具配置用の複数の
    溝と、 前記工具の種類に応じて製作され、その対応する工具の
    種類情報を記憶する工具情報記憶片と、前記工具配置用の溝の延長線上に形成されており、前記
    工具情報記憶片が配置される複数の溝と、 前記工具情報記憶片から工具の種類情報を読み取ってそ
    の種類情報を研削機械に伝送する情報読み取り手段とを
    有し、 前記工具情報記憶片は、この工具情報記憶片に対応する
    工具が配置された溝の延長線上にある溝に配置されるこ
    とを特徴とする工具研削装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の工具研削装置であって、 工具配置用の溝及び工具情報記憶片が配置される溝は、
    断面V字形に形成されていることを特徴とする工具研削
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の工具研削装
    置であって、 コンベアによって基準位置に配置された工具の回転方向
    の位置決めを行い、その工具を研削機械のチャック部に
    送る工具送り機構を有することを特徴とする工具研削装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の工具研削装
    置であって、 情報読み取り手段によって工具の種類情報が読み取られ
    た工具情報記憶片を溝から押出す押出し部材と、 溝から押出された工具情報記憶片を回収箱に導くシュー
    トと、 を有することを特徴とする工具研削装置。
  5. 【請求項5】 工具の種類に応じて製作され、その対応
    する工具の種類情報を記憶する工具情報記憶片を準備す
    る工程と、 コンベアの表面において進行方向に等間隔で形成されて
    おり、そのコンベアの 幅方向に延びる工具配置用の溝に
    研削予定の複数の工具を研削する順番に並べてそれぞれ
    配置する工程と、 同種類の工具が連続して並べられているときに、最初に
    研削される工具が配置されている溝の延長線上にある溝
    にのみ前記工具情報記憶片を配置する工程と、情報読み
    取り手段によって前記工具情報記憶片から工具の種類情
    報を読み取り、その工具情報記憶片とコンベアの進行方
    向において同位置にある工具の種類情報を研削機械に伝
    送する工程と、 を有することを特徴とする工具研削方法。
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