JP3241315B2 - 回転ドア - Google Patents

回転ドア

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JP3241315B2
JP3241315B2 JP35720197A JP35720197A JP3241315B2 JP 3241315 B2 JP3241315 B2 JP 3241315B2 JP 35720197 A JP35720197 A JP 35720197A JP 35720197 A JP35720197 A JP 35720197A JP 3241315 B2 JP3241315 B2 JP 3241315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセンサからの信号に
よって回転動作を制御される回転ドアに関し、詳しく
は、回転部と固定部間の信号伝達構造ならびに電力伝達
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種回転ドアは、複数の扉を回
転軸の周りに放射状に取り付けて回転部を形成し、回転
軸を支承する固定部(建物側)には制御装置や、該制御
装置からの指令で作動して回転軸を回転させる駆動装置
等を配設し、回転軸と共に各扉が回転して通行路の開閉
を行うようになっている。それぞれの扉には、回転部の
起動のためのセンサや回転に伴い人がドアに衝突したり
挟まれた場合の安全のための各種センサが設けられてお
り、これらセンサから発信される検出信号ならびに各セ
ンサに供給する電力は、回転軸に設けられたスリップリ
ングと固定部に設けられたブラシを介して、回転部と固
定部の間を伝達するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような信号,
電力伝達方式を採用した場合、以下のような問題点があ
る。すなわち、スリップリングとブラシを用いた接触伝
達方式であるため、接触部の汚れや摩耗などによる接触
不良の虞れがあり、特に微弱信号伝送時に考慮を要す
る。また、センサの数(信号のチャンネル数)が増えた
場合、これに応じて接触部も増加し、スリップリング、
ブラシの形状が大きくなると共に構造が複雑になり、そ
れに応じてコスト高となる。スリップリングの数を少な
くするため、各扉に設けられたセンサを機能・種別ごと
にまとめ、夫々共通のスリップリングを用いるようにす
る、例えば各扉に設けた起動センサは、共通の1ケのス
リップリングを用いることとして信号の伝達を行ってい
る場合もある。しかし乍らこの方式では、夫々のセンサ
が正常に機能している場合は問題を生じないが、何れか
一つのセンサの動作が異常な場合、固定側ではそのセン
サを特定することは困難であり、保守点検が面倒になる
という不具合がある。
【0004】本発明は上述したような従来事情に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、回転部と固
定部の間の信号,電力の伝達を非接触方式で行えるよう
にして、上記従来の不具合を解消し得る新規な信号伝達
構造、電力伝達構造を備えた回転ドアを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、センサの種別、数の増大に対しても容易
に対応できるよう、非接触で信号の伝達を行うように構
成したものである。
【0006】すなわち本発明は、各扉に設けたセンサか
らの複数の信号を、回転部に設けた赤外線送信器に供給
するようにし、該送信器においてセンサ信号を赤外線と
して、固定部に設けた赤外線受信器に対し送信すること
により、センサ信号(センサ情報)を固定部側に非接触
方式で伝達すること、また、上記回転軸に同心円状に巻
かれた2次コイルを回転軸に設け、それに対向する位置
に同心円状に巻かれた1次コイルを固定部に設け電磁結
合するよう配置してトランスを形成し、1次コイルに所
定の交流電圧を印加することにより2次コイルにセンサ
等への電力を供給するようにしたことを要旨とするもの
である。
【0007】上記回転部は、複数の扉を回転軸の周りに
放射状に取り付けたもので、夫々の扉には複数のセンサ
を適宜個所に取り付けてある。回転軸は筒状に形成し、
その中空内部に各センサのケーブルを配設すると共に赤
外線送信器を設置して各ケーブルを接続する。赤外線送
信器は、上面側に赤外線発光素子が配されるよう投光面
が上側で、且つ赤外線発光素子が回転軸の軸心に位置す
るよう設置する。 上記トランスの2次コイルは電力供給
用のケーブルを介して各センサ等に接続される。
【0008】上記固定部は回転軸を支承する部分、例え
ば建物側になる天井面や床面等であって、前記各センサ
からの複数の信号(情報)が供給される制御装置、該制
御装置からの指令で作動して回転軸を回転させる駆動装
置等が配設される。また固定部には、赤外線送信器から
送られた赤外線を受光し選別することによりセンサ信号
を解読する赤外線受信器を設ける。赤外線受信器は、下
面側に赤外線受光素子が配されるよう受光面が下側で、
且つ赤外線受光素子が回転軸の軸心に位置して赤外線発
光素子と対向するよう設置する。前記発光素子と受光素
子とは近接しているほうが好ましく、よって赤外線送信
器、赤外線発光素子は、回転軸の中空内部の上部に設け
る。そうして、赤外線受信器で受信して解読したセンサ
信号を制御装置に供給し、該信号に応じて適時に指令を
発することで駆動装置の作動を制御することにより、セ
ンサ信号の状態に応じて回転部の回転動作を制御し、こ
れにより回転軸と共に各扉が回転して通行路の開閉を行
うようになる。
【0009】
【0010】以上の構成によれば、回転部と固定部間の
信号伝達、電力伝達を非接触方式で行うことが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の数例
を図面を参照して説明する。図1は回転ドアの概要を示
した正面図、図2はその平面断面図である。図中1は回
転ドアの中心に位置する回転軸で、固定部側になる床面
2と天井面3に配設した軸受4a,4bにより回転自在
に支持され、この回転軸1の外周に複数の扉5を放射状
に取り付けて回転部が形成され、回転軸1の回転に伴っ
て各扉5が一体に矢印6方向へ回転するようになる。
【0012】夫々の扉5は矩形状の扉枠5a内にガラス
等の透明板5bを嵌め込んだもので、中高部位に設けた
押杆5cには起動センサ7が設けられている。また図示
しないが扉枠5aや押杆5c等の適宜複数個所には、安
全センサとしての戸挟み検出センサ、接近センサ、折り
畳み検出センサ等が設けられている。
【0013】天井面3は、本例では建物の天井部に固定
される円筒状の上部枠8の底面を形成するもので、該天
井面3上には駆動装置9と制御装置10が設けられてい
る。駆動装置9は、回転軸1の上部外周に駆動用歯車9
aを取り付け、この駆動用歯車9aを減速機構を介して
モータ9bの駆動軸に接続し、モータ9bの駆動で回転
軸1が矢印6方向に回転するよう形成されている。制御
装置10は、前記モータ9bの駆動を制御するためのコ
ントローラで、各扉5に設けた上述の各種センサからの
信号の状態に応じて適時にモータ9bの駆動を開始又は
停止させるものである。
【0014】回転軸1は内部中空な筒形の軸体からな
り、その中空内部には各扉5に設けた上述の各種センサ
からの信号伝送ケーブル11が配設されている。また回
転軸1の上部は、天井面3に設けた通孔3aに挿入して
上部枠8内に突出し、該突出部分周りに信号伝達装置が
設けられている。
【0015】図3は信号伝達装置を示す回転軸1の上部
周りの拡大断面図、図4はその平面図である。通孔3a
を通って上部枠8内に突出した回転軸1の上端には、コ
形の取付金具12が取り付けられると共に赤外線送信器
aが配設されている。赤外線送信器aは、赤外線発光素
子13と送信器本体14からなり、赤外線発光素子13
は、取付金具12の上辺部12aに、投光面13aが上
になると共に中心を回転軸1の軸心と一致させて取り付
けられている。送信器本体14は取付金具12の下辺部
12bに取り付けられている。また送信器本体14の下
面側には、各センサからの信号伝送ケーブル11が、回
転軸1の中空内部を通して接続されている。赤外線発光
素子13と送信器本体14はケーブル15によって接続
されている。
【0016】取付金具12の上方には、左右下端部を通
孔3aの外側に固定して天井面3に取り付けられた門形
の固定部材16の中央面部16aが配設され、この中央
面部16aに赤外線受光素子17が搭載されている。受
光素子17は、受光面17aが上記発光素子13の投光
面13aと対向するよう下向きで、且つ発光素子13と
同軸状に位置するように設置されている。また、天井面
3の適宜個所には受信器本体18が設置され、該受信器
本体18と赤外線受光素子17とで赤外線受信器bが構
成される。受光素子17と受信器本体18はケーブル1
9によって接続されている。
【0017】上部枠8内に突出した回転軸1の上部に
は、絶縁材20を介して、適数、本例では上下2ケのス
リップリング21、22が取り付けられている。一方、
天井面3には、スリップリング21、22の外周に摺接
するように適数、本例では2ケのブラシ23、24が左
右に配設され、各ブラシの電極23a,24aには電源
が接続されている。スリップリング21、22と各セン
サは電力ケーブル25で接続されており、電力ケーブル
25は上記信号伝送ケーブル11と同様に、回転軸1の
中空内部を通して結合され、各センサに電力を供給する
ようになる。
【0018】以下、図5〜図8を参照して赤外線送信器
aと赤外線受信器bについて説明する。図5(A)は上
記した回転部側を示し、上述の各種センサと赤外線送信
器aを備えている。赤外線送信器aは、複数ケの各種セ
ンサからの信号を送信器本体14の送信回路30に送
り、各信号を順次切り換えて所定のパルスコード信号に
変換した後、搬送波キャリアをパルス変調し、発光素子
13より赤外線を発射するものである。送信回路30は
入力信号検出回路、デコーダ、出力合成回路、コードビ
ット信号発生回路、キャリア発生回路などよりなってい
る。パルスコードは送受信間の識別コード、連続/単発
コード、キー入力コードよりなり、これらのデータを時
系列信号としてサイクリックに発生する。赤外線搬送波
は通常30〜40kHzが使われる。
【0019】図5(B)は上記した固定部側を示し、赤
外線受信器b、駆動装置9、制御装置10を備えてい
る。赤外線受信器bは、発光素子13で発射された赤外
線を受光素子17で受信した後、受信器本体18内にお
いて、増幅回路45で所定のレベルに増幅し波形整形し
た後に受信回路50へ送るようになっている。受信回路
50は、送信されたパルスコードをチェックする入力チ
ェック回路、シフトレジスタ、出力バッファ、それらに
必要なタイミング回路よりなり、各センサからの信号ご
とに対応した出力信号を発生するものである。出力信号
は制御装置10に送られ、該制御装置10からの指令で
駆動装置9の制御を行うようになっている。
【0020】図6に基づいて送信回路30の具体例を説
明すれば、この送信回路30は発振回路31、分周回路
32、デコーダ33、H/S信号(ホールド/シングル
パルス信号=連続/単発コード(S))発生器34、コ
ードビット信号発生回路35、タイミング信号発生回路
36、入力切換回路37、OR回路38、出力合成回路
39、増幅回路40を備えている。また図中K1〜K6
はセンサ切換えマトリックス用入力端子である。T1〜
T3はタイミング信号出力端子でマトリックス用切換え
信号を出力する。TXOUTは送信出力端子で38kH
zの搬送波が12ビット、1サイクルの信号波で変調さ
れている。CODEはコード入力端子で送信、受信間で
のコード合わせ用の端子である。
【0021】発振回路31は発振子41と結合して45
5kHzのクロックパルスを発生する。分周回路32は
このクロックパルスを分周し、搬送波38kHz及び各
部に必要なパルスを供給する。デコーダ33は、図8
(A)に示すようなコードビット(C)、連続/単発コ
ード(S)、センサ入力(D)に対応したパルス信号
(同図(B)に示す(1ワード12ビット))を発生し
て、それぞれの回路にクロックパルスとして与える。H
/S信号発生器34は、図8(A)に示す連続/単発コ
ード信号H、S1、S2を発生する。コードビット信号
発生回路35は、赤外線送信器aと赤外線受信器bに夫
々同一のコード信号C1、C2、C3を発生し、赤外線
送信器aと赤外線受信器bのコードが同一コードの時に
送受信を行うもので、ノイズなどの影響を除去するため
のものである。また本例では関係ないが、赤外線送信器
aと赤外線受信器bを複数使用した場合、このコード信
号によりそれぞれの対を確認するようになる。各センサ
の出力はON/OFF信号で与えられ、図6に示すよう
に(K1〜K6)*(T1〜T3)で示すマトリックス
状に接続されている。
【0022】図6の送信回路30は最大18ケ(S1〜
S18)までのセンサを取り扱うことが出来る。その
内、S7〜S18は単発信号用の入力で、信号が入力さ
れると1回だけ出力する起動信号のような信号に使用さ
れる。S1〜S6は連続信号用で、信号が接続している
間出力するもので、主に挟まり検知などの安全がらみの
センサ信号に使用される。但し単発信号であっても、受
信器出力をホールドすることにより連続信号として扱う
ことも出来る。各センサは、タイミング信号発生回路3
6のセンサ切り換え用のパルスT1〜T3の順でサイク
リックに切り換えられ、さらに入力切換回路37により
K1〜K6が選択される。すなわち、S1〜S6、S7
〜S12、S13〜S18の順に選択される。センサ信
号、H/S信号、コードビット信号はOR回路38及び
出力合成回路39により、図8(A)に示す順序で伝送
命令が合成され、これにより搬送波(38kHz)を変
調する。
【0023】伝送命令とセンサ信号との関係は下表のと
おりとなっている。コードビットは一例をあげる。
【0024】
【表1】
【0025】この表において、コードビット=010で
センサK1、K4のみONであると、データは”010
100100100”となる(図8(C)参照)。
【0026】増幅回路40は、出力合成回路39により
合成された変調波を増幅し、発光素子13を駆動する。
【0027】図8により各部の信号を説明すれば、伝送
命令(A)はOR回路38より発生され、1ワード12
ビットよりなっている。各ビットはさらにデュティ25
%のパルス列の基本送信波(B)より構成されている。
コードビット信号、連続/単発コード信号、センサ入力
信号の各ビットはそれぞれ1の時:デュティ75%、0
の時:デュティ25%のパルスに変換される。同図
(C)は上記のデータ”010100100100”の
例を示したものである。この信号により出力合成回路3
9で搬送波38kHzを変調し、同図(D)に示す送信
信号を作っている。
【0028】図7に基づいて増幅回路45と受信回路5
0の具体例を説明すれば、増幅回路45は増幅回路4
6、検波回路47、波形整形回路48を備えている。受
信回路50は、発振回路51、分周回路52、入力チェ
ック回路53、シフトレジスタ54、コードビット信号
発生回路55、ラッチ回路56、出力バッファ57を備
えている。また図中RXINは受信信号入力端子で、搬
送波を除去した命令信号を入力する。CODEはコード
入力端子で、送信器のコードと、この端子にて設定され
たコードを比較し、同一コードであれば入力信号を受け
付ける。HP1〜HP6は連続信号出力端子で、受信信
号が入力されている間、この出力はHレベルを保持す
る。SP1〜SP10は単発信号出力端子で、受信信号
が入力されると一定の時間だけ出力がHレベルになる。
【0029】発振回路51は発振子58と結合し38k
Hzのクロックパルスを発生する。分周回路52は送信
回路30と同様にこのクロックパルスを分周して、各部
の動作に必要なタイミングパルス信号を発生する。受光
素子17で受光した信号は、増幅回路46を通り検波回
路47により38kHzの搬送波を除去して入力チェッ
ク回路53へ入力される。入力チェック回路53はシフ
トレジスタで構成され、正規の信号(送信器aから送ら
れてくる2サイクルの送信信号)であるかをチェックす
る。コードビット信号発生回路55は送信器a側(コー
ドビット信号発生回路35)と同様なコードビットを発
生し、入力チェック回路53により入力信号のコードビ
ットを比較し、本来の送信器aより送られた信号である
かをチェックする。シフトレジスタ54は入力チェック
回路53からの信号を受け、分周回路52からの信号に
より連続OR単発、データの1OR0を逐次判定し、そ
の結果をラッチ回路56へ送る。ラッチ回路56はそれ
ぞれのデータ(センサの種別、連続か単発か等)に応じ
てそれぞれの出力を所定の時間ホールドする。すなわ
ち、単発信号(K7〜K18)であれば図8(E)に示
すように送信波を2回受けた後約107msの間ホール
ド(H)となり、連続信号(K1〜K6)であれば図8
(F)に示すように送信波を2回受けた後センサ信号が
持続している間ホールド(H)となる。出力バッファ5
7は、ラッチ回路56の信号を連続信号:HP1〜HP
6、単発信号:SP1〜SP10として制御装置10に
供給するための増幅回路である。
【0030】図9には実施形態の他例を示す。この例で
は、上述した実施形態において、スリップリング21、
22とブラシ23、24による接触式の電力伝達構造部
分を、電磁誘導による非接触式の電力伝達方式に置き換
えたものである。以下、上述した実施形態との相違点の
み説明し、同様の構成については図中に同一の符号を付
すなどして、重複する説明は省略する。
【0031】この例では、上部枠8内に突出した回転軸
1の上部外周に、外面部分に凹部60を有する断面コ形
のリング状の2次側コア61を取り付け、その凹部60
内に、回転軸1に対して同心円状となるようリング状に
巻かれたコイルを内蔵して、トランスcの2次コイル6
2を形成する。回転軸1の上端面には支持板63を取り
付け、その上に上記取付金具12を設けて、赤外線発光
素子13、送信器本体14が設置される。
【0032】一方、天井面3には、門形の固定具64を
設けると共に、この固定具64の内側に、内面部分に凹
部65を有する断面コ形のリング状の1次側コア66
を、その凹部65が2次側コア61の凹部60と相対す
るよう配設して固定部に固定する。1次側コア66の凹
部65内には、前記2次コイル62と対向すると共に2
次コイル62と同心円状となるようリング状に巻かれた
コイルを内蔵して、トランスcの1次コイル67を形成
する。
【0033】これにより、1次コイル67に交流電圧を
印加することにより、2次コイル62に電力を供給す
る、すなわち、回転部と固定部の間で非接触方式で電力
を供給する事が出来る。2次コイル62には電力供給ケ
ーブル68が接続され、このケーブル68により、回転
軸1の中空内部を通して各センサに電力が供給される。
【0034】尚、図9示のトランスcは1次コイル67
と2次コイル62の電磁結合面69を円筒状に形成した
ものであるが、該電磁結合面が水平面になるよう1次コ
イルと2次コイルを上下に対向させて配置してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、回転部に
取り付けられたセンサと、固定部に設けられた制御装置
との間で、赤外線を媒介させることにより非接触方式で
信号の伝達を行う事が出来る。よって、微弱信号に対し
ても安定した信号伝達が行え、且つチャンネル数の増加
(センサ数の増加)に対してもスリップリングとブラシ
による接触方式よりも小型、安価に実施することができ
る。また、固定部に設けられた1次コイルと回転部に設
けられた2次コイル間を電磁結合するように配置してト
ランスを形成した場合は、固定部から回転部に非接触方
式で電力を供給することが出来、上記効果をより実効あ
るものとし得る等、多くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す正面図。
【図2】 図1の横断平面図。
【図3】 図1の要部拡大断面図。
【図4】 図3の平面図。
【図5】 赤外線送信器と赤外線受信器の概要を示すブ
ロック図。
【図6】 送信回路のブロック図。
【図7】 受信回路のブロック図。
【図8】 赤外線送信器と赤外線受信器の各部の信号を
説明するタイムチャート図。
【図9】 本発明の実施の形態の他例を示す要部拡大断
面図。
【符号の説明】
1:回転軸 5:扉 7:起動センサ 9:駆動装置 10:制御装置 a:赤外線送信器 13:赤外線発光素子 14:送信器本体 b:赤外線受信器 17:赤外線受光素子 18:受信器本体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の扉を回転軸の周りに放射状に取り
    付けて回転部を形成し、回転軸を支承する固定部には、
    前記回転部に設けた複数のセンサからの信号が供給され
    る制御装置と、該制御装置からの指令で作動して前記回
    転軸を回転させる駆動装置を配設し、回転軸と共に各扉
    が回転して通行路の開閉を行う回転ドアにおいて、上記
    回転部には、内部中空な筒形の前記回転軸の上端内部
    に、上記各センサからの複数の信号を赤外線として送信
    する赤外線送信器を前記回転軸の軸心と一致させて
    け、上記固定部には、前記送信器から送られた赤外線を
    受光し選別することによりセンサ信号を解読する赤外線
    受信器を前記送信器と同軸状に配置して設け、該受信器
    で解読したセンサ信号を制御装置に供給することによ
    り、センサ信号の状態に応じて回転部の回転動作を制御
    するようになし、上記回転軸の上部外周には、該回転軸
    に対して同心円状に巻かれた2次コイルを設け、該2次
    コイルと対向する位置で同心円状に巻かれた1次コイル
    を固定部に設け、これら1次コイルと2次コイルを電磁
    結合するように配置してトランスを形成し、前記1次コ
    イルに所定の交流電圧を印加することにより前記2次コ
    イルにセンサ等の電力を供給するようになした回転ド
    ア。
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