JP3241081B2 - ヘリコプタ - Google Patents

ヘリコプタ

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JP3241081B2
JP3241081B2 JP05165492A JP5165492A JP3241081B2 JP 3241081 B2 JP3241081 B2 JP 3241081B2 JP 05165492 A JP05165492 A JP 05165492A JP 5165492 A JP5165492 A JP 5165492A JP 3241081 B2 JP3241081 B2 JP 3241081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシングルロータ型ヘリコ
プタの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシングルロータ型ヘリコプタで
は、図16に示すように、主ロータ2の回転により発生
するトルク11は、テールロータ8を駆動して重心9ま
わりにテールロータ推力による偏揺れモーメント12を
つくることにより、打ち消している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシングルロータ
型ヘリコプタ1を横から見た図を図16(A)に、上方
から見た図を図16(B)に、前方から見た断面図を図
16(C)に示す。主ロータが図16(B)に示すよう
に上から見て反時計まわりの回転しているとすると、機
体にはヘリコプタの頭を右へ振るような主ロータトルク
11が発生する。そのため機体の重心9のまわりに、テ
ールロータ推力による偏揺れモーメント12をつくるこ
とにより、前記主ロータトルク11と釣合わせている。
しかし、このテールロータ8の消費する馬力(テールロ
ータ損失)により、前進速は減少するという問題があ
る。
【0004】本発明は、前述の問題点を解消して、主ロ
ータの回転によって発生するトルクを打ち消す方向に作
用するモーメントを発生させ、前進速度を向上すること
ができるヘリコプタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(第1の手段)本発明に
係るヘリコプタは、ヘリコプタの胴体の長手方向の中心
線13に対して後部側の左右が非対称となる形状の胴体
備え、上記胴体の非対称形状により主ロータの回転に
より発生するトルクの1部を打ち消すように構成した
とを特徴とする。
【0006】(第2の手段)本発明に係るヘリコプタ
は、第1の手段において水平尾翼の取付け位置を、胴体
の中心線からみて主ロータの回転方向と逆の側にのみ位
置するように配置したことを特徴とする。
【0007】(第3の手段)本発明に係るヘリコプタ
は、第1の手段において垂直尾翼の取付角52が、胴体
長手方向の中心線13に対し主ロータの回転方向と同
方向になるように傾けて取り付けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】主ロータの回転方向は、図1に示すように、上
方から見て反時計まわりであるとして以下説明する。
【0009】ヘリコプタの胴体の中心線13に対して、
ヘリコプタの胴体及び尾翼(水平尾翼、垂直尾翼、テー
ルロータ等)を左舷側に位置するように配置しているの
で、前進飛行時における左舷側の空力抵抗は大きくな
り、機体の重心9のまわりに、ヘリコプタの機首を左へ
振るような非対称形状による偏揺れモーメント34が形
成され、主ロータトルク11と反対方向に作用する。そ
のため、この主ロータトルク11の1部を打ち消すこと
が可能となる。従って従来のヘリコプタよりもテールロ
ータ損失を小さくできる。
【0010】さらに、水平尾翼を垂直尾翼の片側のみに
位置するように配置した水平尾翼36とすることによ
り、胴体中心線13から左舷側に作用する空力抵抗が大
きくなり、重心9のまわりに作用する偏揺れモーメント
をより大きくでき、テールロータ損失を小さくすること
ができる。
【0011】また、垂直尾翼の取付角52を、図3に示
すように胴体の中心線に対して主ロータの回転方向と同
方向になるように傾けて取り付けることにより、重心9
のまわりに垂直尾翼の取付角による偏揺れモーメント5
3を形成し、テールロータ損失をさらに小さくすること
ができる。テールロータ損失を小さくすることにより、
前進飛行に利用できる馬力が増大するので、ヘリコプタ
の上昇性能、高速性能等を向上することができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。以下の実施例では主ロータの回転方向は上方から見
て反時計まわりとした場合について述べる。 第1実施例
【0013】本発明の第1実施例を図1を参照しながら
説明する。図1(A)は、第1実施例を横から見た図、
図1(B)は第1実施例を上方から見た図、図1(C)
は第1実施例を前方から見た断面図を示す。
【0014】ヘリコプタの中心線13に対して、左右を
非対称形状として、胴体31の左舷側の外形線を直線的
に胴体31の後端部までのばし、後端部に水平尾翼6、
垂直尾翼7、テールロータ32等を取付ける。
【0015】このように配置すると、前進飛行時には中
心線13から左舷側の空力抵抗が大きくなって、重心9
まわりに非対称形状による偏揺れモーメント34が形成
され主ロータの回転により発生するトルクを打ち消す方
向に働く。そのため、テールロータ損失は従来のテール
ロータ損失よりも小さくでき、その馬力を上昇性能、高
速性能等の向上に利用できる。 第2実施例
【0016】本発明の第2実施例を図2を参照しながら
説明する。図2(A)は、第2実施例を横から見た図、
図2(B)は第2実施例を上方から見た図、図2(C)
は第2実施例を前方から見た断面図を示す。
【0017】ヘリコプタの胴体の中心線13に対して、
第1実施例のように左右非対称形状とし、さらに水平尾
翼の取付け位置を胴体の中心線から見て、主ロータの回
転方向と逆の側にのみ位置するように配置する。すなわ
ち、上方から見て主ロータの回転方向が反時計まわりの
ときは、水平尾翼を胴体の左舷側にのみ位置する水平尾
翼36となるように配置し、主ロータの回転方向が逆の
場合には胴体の左舷側にのみ位置するように配置する。
【0018】このようにすると、第1実施例よりも大き
な非対称形状による偏揺れモーメント34を得ることが
できるので、テールロータ損失は第1実施例の場合より
も小さくでき、その馬力を上昇性能、高速性能等の向上
に利用できる。なお、第2実施例は以下の実施例にも適
用することができる。 第3実施例
【0019】本発明の第3実施例を図3を参照しながら
説明する。図3(A)は、第3実施例を横から見た図、
図3(B)は第3実施例を上方から見た図、図3(C)
は第3実施例を前方から見た断面図を示す。
【0020】ヘリコプタの胴体の中心線13に対して、
第1実施例のように左右非対称形状とし、さらに垂直尾
翼の胴体に対する取付角52が胴体の中心線13に対
し、主ロータの回転方向と同方向になるように取付け
る。すなわち、上方から見て主ロータの回転方向が反時
計まわりのときは、垂直尾翼37の前縁を胴体中心線か
ら右側へ向けるようにし、主ロータの回転方向が逆のと
きは胴体中心線から左側へ向けるようにする。
【0021】このようにすると、垂直尾翼37に空気力
が作用して重心9のまわりに垂直尾翼の空気力による偏
揺れモーメント53が形成され、これと非対称形状によ
る偏揺れモーメント34との両方が主ロータトルク11
を打ち消す方向に働くので、第1実施例よりテールロー
タ損失を小さくすることができる。第3実施例は第2実
施例と併用することもでき、以下の実施例にも適用でき
る。 第4実施例
【0022】本発明の第4実施例を図4を参照しながら
説明する。図4(A)は、第4実施例を横から見た図、
図4(B)は第4実施例を上方から見た図、図4(C)
は第4実施例を前方から見た断面図を示す。
【0023】ヘリコプタの胴体の中心線13に対して、
第1実施例のように左右非対称形状とし、さらに主ロー
タ回転軸54を胴体の中心線13上ではなく右舷側にオ
フセット39させた位置に配置する。なお、主ロータの
回転方向10が上方から見て時計まわりの場合には、左
舷側とする。
【0024】このように主ロータ回転軸54を胴体中心
線からオフセットすると、主ロータの推力38が中心線
13からオフセットして作用するので、重心9のまわり
に主ロータ推力による偏揺れモーメント40が形成さ
れ、非対称形状による偏揺れモーメント34とともに主
ロータの回転により発生するトルク11を打ち消す方向
に作用するので、第1実施例よりもテールロータの損失
を小さくすることができる。第4実施例は第2,第3実
施例と併用することもでき、以下の実施例にも適用でき
る。 第5実施例
【0025】本発明の第5実施例を図5を参照しながら
説明する。図5(A)は、第5実施例を横から見た図、
図5(B)は第5実施例を上方から見た図、図5(C)
は第5実施例を前方から見た断面図を示す。
【0026】ヘリコプタの胴体41の中心線13に対し
て、上方から見て左右非対称形状として、左舷側は第1
実施例と同じ形状とし、右舷側は、胴体部より小さくす
る。その場合右舷側の空力抵抗は小となり、左舷側の空
力抵抗は大となるので、重心9のまわりに非対称形状に
よる偏揺れモーメント34を形成して、主ロータ2の回
転により発生するトルク11を打ち消す方向に作用す
る。従って、第1実施例よりテールロータ損失が小さく
することができので、ヘリコプタの上昇性能、高速性能
等の向上をはかることができる。 第6実施例
【0027】本発明の第6実施例を図6を参照しながら
説明する。図6(A)は、第6実施例を横から見た図、
図6(B)は第6実施例を上方から見た図、図6(C)
は第6実施例を前方から見た断面図を示す。
【0028】ヘリコプタの胴体42の中心線13に対し
て、上方から見て左右非対称形状として、左舷側は第1
実施例と同じ形状とし、右舷側は、胴体の幅の広い部分
から後方を上方から見て直線的に整形する。その場合右
舷側の空力抵抗は小となり、左舷側の空力抵抗は大とな
るので、重心9のまわりに非対称形状による偏揺れモー
メント34を形成して、主ロータ2の回転により発生す
るトルク11を打ち消す方向に作用するので、第1実施
例よりもテールロータ損失が小さくすることができる。
そのためヘリコプタの上昇性能、高速性能等の向上をは
かることができる。 第7実施例
【0029】本発明の第7実施例を図7を参照しながら
説明する。図7(A)は、第7実施例を横から見た図、
図7(B)は第7実施例を上方から見た図、図7(C)
は第7実施例を前方から見た断面図を示す。
【0030】ヘリコプタの胴体43の中心線13に対し
て、上方から見て左右非対称形状として、左舷側は第1
実施例と同じ形状とし、右舷側は、胴体の幅の広い部分
から後方部分を上方から見て後部が連続曲線で凸形状に
なるように整形する。その場合右舷側の空力抵抗は小と
なり、左舷側の空力抵抗は大となるので、重心9のまわ
りに非対称形状による偏揺れモーメント34を形成し、
主ロータ2の回転により発生するトルク11を打ち消す
方向に作用するので、第1実施例よりテールロータ損失
が小さくすることができる。第7実施例は、前述の第6
実施例よりもテールロータ損失を小さくできるのでヘリ
コプタの上昇性能、高速性能等の向上に利用することが
できる。 第8実施例
【0031】本発明の第8実施例を図7を参照しながら
説明する。図8(A)は、第8実施例を横から見た図、
図8(B)は第8実施例を上方から見た図、図8(C)
は第8実施例を前方から見た断面図を示す。
【0032】第8実施例は、ヘリコプタの胴体44の中
心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体44の幅の広い所から後方部分を第1
〜7実施例よりも左側に直線的に移動し、右舷側は第1
実施例を延長する形状とする。従って、水平尾翼6、垂
直尾翼7、テールロータ32等が胴体中心線13に対し
て第1〜7実施例よりも左側へよりオフセットされた形
状となり、重心9のまわりに非対称形状による偏揺れモ
ーメント34を形成して、主ロータ2の回転により発生
するトルクを打ち消す方向に作用し、第1〜7実施例の
場合よりもテールロータ損失を小さくすることができ
る。 第9実施例
【0033】本発明の第9実施例を図9を参照しながら
説明する。図9(A)は、第9実施例を横から見た図、
図9(B)は第9実施例を上方から見た図、図9(C)
は第9実施例を前方から見た断面図を示す。
【0034】第9実施例は、ヘリコプタの胴体45の中
心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体45の幅の広い所の中央部から後方を
第1〜7実施例よりも左側に移動し、右舷側も胴体45
のように修正する。従って、水平尾翼6、垂直尾翼7、
テールロータ32等が中心線13に対して第1〜7実施
例よりも左側へよりオフセットされた形状となり、重心
9のまわりに非対称形状による偏揺れモーメント34を
形成して、主ロータ2の回転により発生するトルクを打
ち消す方向に作用し、第1〜7実施例の場合よりもテー
ルロータ損失を小さくすることができる。 第10実施例
【0035】本発明の第10実施例を図10を参照しな
がら説明する。図10(A)は、第10実施例を横から
見た図、図10(B)は第10実施例を上方から見た
図、図10(C)は第10実施例を前方から見た図を示
す。
【0036】第10実施例は、ヘリコプタの胴体46の
中心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体46の幅の広い所の中央部から後方を
曲線的に第1〜7実施例よりも左側に移動し、右舷側は
第1実施例を延長する形状とする。従って、水平尾翼
6、垂直尾翼7、テールロータ32等が中心線13に対
して左側へよりオフセットされた形状となり、重心9の
まわりに非対称形状による偏揺れモーメント34を形成
して、主ロータ2の回転により発生するトルクを打ち消
す方向に作用し、第1〜7実施例の場合よりもテールロ
ータ損失を小さくすることができる。 第11実施例
【0037】本発明の第11実施例を図11を参照しな
がら説明する。図11(A)は、第11実施例を横から
見た図、図11(B)は第11実施例を上方から見た
図、図11(C)は第11実施例を前方から見た断面図
を示す。
【0038】第11実施例は、ヘリコプタの胴体47の
中心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体47の幅の広い所の中央部から後方を
曲線的(連続的になめらか)に第1〜7実施例よりも左
側に移動し、右舷側は胴体47の幅の広い部分から後方
を上から見て後部に凸形状に整形する。その場合右舷側
の空力抵抗は小さく、左舷側の空力抵抗は大きくなるた
め、重心9のまわりに非対称形状による偏揺れモーメン
ト34を形成して、主ロータ2の回転により発生するト
ルクを打ち消す方向に作用し、第1〜7実施例の場合よ
りもテールロータ損失を小さくすることができる。その
ためヘリコプタの上昇性能、高速性の能等の向上をはか
ることができる。 第12実施例
【0039】本発明の第12実施例を図12を参照しな
がら説明する。図12(A)は、第12実施例を横から
見た図、図12(B)は第12実施例を上方から見た
図、図12(C)は第12実施例を前方から見た断面図
を示す。
【0040】第12実施例は、ヘリコプタの胴体48の
中心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体48の前部から後方を直線的に第1〜
7実施例よりも左側に移動し、右舷側は第1実施例を延
長する形状とする。従って水平尾翼6、垂直尾翼7、テ
ールロータ32等が中心線13に対して左側へオフセッ
トされた形状となり、重心9のまわりに非対称形状によ
る偏揺れモーメント34を形成して、主ロータ2の回転
により発生するトルクを打ち消す方向に作用し、第1〜
7実施例に比しテールロータ損失を小さくすることがで
きる。 第13実施例
【0041】本発明の第13実施例を図13を参照しな
がら説明する。図13(A)は、第13実施例を横から
見た図、図13(B)は第13実施例を上方から見た
図、図13(C)は第13実施例を前方から見た断面図
を示す。
【0042】第13実施例は、ヘリコプタの胴体49の
中心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体49の前部から後方を直線的に第1〜
7実施例よりも左側に移動させるとともに、右舷側の胴
体49の幅の広い所から後方も直線的に整形する方法で
ある。
【0043】このようにすると、水平尾翼6、垂直尾翼
7、テールロータ32等が中心線13に対して左側へオ
フセットされた形状となり、重心9のまわりに非対称形
状による空気力による偏揺れモーメント34を形成し
て、主ロータ2の回転により発生するトルクを打ち消す
方向に作用するため、第1〜7実施例の場合よりもテー
ルロータ損失を小さくすることができる。そのためヘリ
コプタの上昇性能、高速性能等の向上をはかることがで
きる。 第14実施例
【0044】本発明の第14実施例を図14を参照しな
がら説明する。図14(A)は、第14実施例を横から
見た図、図14(B)は第14実施例を上方から見た
図、図14(C)は第14実施例を前方から見た断面図
を示す。
【0045】第14実施例は、ヘリコプタの胴体50の
中心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、胴体50の左舷側は前部から後方を曲線的(連続的
になめらか)に第1〜7実施例よりも左側に移動し、右
舷側は第1実施例を延長した形状とする。従って水平尾
翼6、垂直尾翼7、テールロータ32等が中心線13に
対して左側へオフセットされた形状となり、重心9のま
わりに非対称形状によ空気力に基づくる偏揺れモーメン
ト34を形成して、主ロータ2の回転により発生するト
ルク11を打ち消す方向に作用するため、第1〜7実施
例の場合よりもに比しテールロータ損失を小さくするこ
とができる。 第15実施例
【0046】本発明の第15実施例を図15を参照しな
がら説明する。図15(A)は、第15実施例を横から
見た図、図15(B)は第15実施例を上方から見た
図、図15(C)は第15実施例を前方から見た断面図
を示す。
【0047】第15実施例は、ヘリコプタの胴体51の
中心線13に対して、上方から見て左右非対称形状とし
て、左舷側の胴体51の前部から後方を曲線的(連続的
になめらか)にし、かつ第1〜7実施例よりも左側に移
動し、右舷側の胴体51の幅の広い所から後方部分を後
方に凸になるように曲線的に整形する。
【0048】このようにすると、水平尾翼6、垂直尾翼
7、テールロータ32等が中心線13に対して左側へオ
フセットされた形状となり、空力抵抗が大きくなり、右
舷側は曲線的な整形により空力抵抗は小さくなり、重心
9のまわりに非対称形状による偏揺れモーメント34を
形成して、主ロータ2の回転により発生するトルクを打
ち消す方向に作用し、第1〜7実施例の場合よりもテー
ルロータ損失を小さくすることができる。そのためヘリ
コプタの上昇性能、高速性能等の向上をはかることがで
きる。
【0049】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】(1)ヘリコプタの胴体の中心線に対し
て、左右が非対称形状となる形状の胴体にすることによ
り、機体の重心まわりに非対称形状による偏揺れモーメ
ントを形成して、主ロータの回転により発生するトルク
の1部を打ち消すことができる。
【0051】(2)ヘリコプタの水平尾翼の取付け位置
を、胴体の中心線からみて、主ロータの回転方と逆の側
にのみ位置するように配置したことにより、主ロータの
回転により発生するトルクの1部を打ち消すことができ
る。
【0052】(3)ヘリコプタの垂直尾翼の胴体に対す
る取付け角が、胴体の中心線に対し主ロータの回転方向
と同方向になるように取付けたことにより、主ロータの
回転により発生するトルクの1部を打ち消すことができ
る。
【0053】(4)そのため従来のヘリコプタに比し、
テールロータ損失を小さくすることができ、その馬力を
利用してヘリコプタの上昇性能、高速性能等を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図。
【図2】本発明の第2実施例を示す図。
【図3】本発明の第3実施例を示す図。
【図4】本発明の第4実施例を示す図。
【図5】本発明の第5実施例を示す図。
【図6】本発明の第6実施例を示す図。
【図7】本発明の第7実施例を示す図。
【図8】本発明の第8実施例を示す図。
【図9】本発明の第9実施例を示す図。
【図10】本発明の第10実施例を示す図。
【図11】本発明の第11実施例を示す図。
【図12】本発明の第12実施例を示す図。
【図13】本発明の第13実施例を示す図。
【図14】本発明の第14実施例を示す図。
【図15】本発明の第15実施例を示す図。
【図16】従来の技術を示す図。
【符号の説明】
1…ヘリコプタ、2…主ロータ、3…主ロータ回転軸、
4…エンジン、5…胴体、6…水平尾翼、7…垂直尾
翼、8…テールロータ、9…機体の重心、10…主ロー
タの回転方向、11…主ロータのトルク、12…テール
ロータの推力による偏揺れモーメント、13…胴体の中
心線、14…気流、15…横滑り角、16…偏揺れモー
メント、31…胴体、32…テールロータ、33…空力
抵抗大、34…非対称形状による偏揺れモーメント、3
5…進行方向、36…水平尾翼、37…垂直尾翼、38
…主ロータ推力、39…オフセット、40…主ロータ推
力による偏揺れモーメント、41〜45…胴体、52…
垂直尾翼の取付角、53…垂直尾翼取付角52による偏
揺れモーメント、54…主ロータ回転軸、55…空力抵
抗小。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64C 27/04 B64C 27/06 B64C 27/82

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリコプタの胴体の長手方向の中心線
    (13)に対して後部側の左右が非対称となる形状の胴
    体を有し、ヘリコプタの水平尾翼の取付け位置を、胴体
    の中心線からみて主ロータの回転方向と逆の側にのみ位
    置するように配置したことを特徴とするヘリコプタ。
  2. 【請求項2】 ヘリコプタの胴体の長手方向の中心線
    (13)に対して後部側の左右が非対称となる形状の胴
    体を有し、ヘリコプタの垂直尾翼の取付角(52)が、
    胴体の長手方向の中心線(13)に対し主ロータの回転
    方向と同方向になるように傾けて取り付けたことを特徴
    とするヘリコプタ。
JP05165492A 1992-03-10 1992-03-10 ヘリコプタ Expired - Fee Related JP3241081B2 (ja)

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