JP3241075U - 荷受台昇降装置及び運用システム - Google Patents

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Abstract

Figure 0003241075000001
【課題】電気自動車の走行への影響を抑制することができる荷受台昇降装置及び運用システムを提供する。
【解決手段】電気自動車に架装される荷受台昇降装置100であって、荷受台と、荷受台を駆動する駆動機構と、駆動機構に対する作動油の給排が可能な油圧駆動部と、油圧駆動部による作動油の給排制御が可能な制御装置6とを備え、制御装置は、モバイル端末からの信号を受信する受信部62と、モバイル端末に信号を送信する送信部67と、車両に搭載されたバッテリの電圧値又は電流値を基にバッテリの状態であるバッテリ状態を検知するバッテリ状態検知部65bとを含み、バッテリ状態検知部で検知したバッテリ状態をモバイル端末200に送信する。
【選択図】図4

Description

本考案は、電気自動車に架装される荷受台昇降装置及びその運用システムに関する。
荷受台昇降装置とは、車両の荷台の床面の高さと地面の高さとの間で荷受台を昇降させ、車両の荷台に対する荷物等の積み降ろし作業を支援する装置である(特許文献1等参照)。
特開2017-178171号公報
車両に架装される荷受台昇降装置は、モータで駆動される油圧ポンプの吐出油により油圧アクチュエータを駆動して動作する。荷役台昇降装置のモータや制御装置は車両に搭載されたバッテリを電源として動作するため、荷役作業により車両のバッテリを消耗する。そのため、電気自動車に荷受台昇降装置を架装する場合、荷役台昇降装置の使用により電気自動車の走行用のエネルギーを一部消費することになる。従って、荷受台昇降装置を電気自動車に架装するに当たり、電気自動車の走行への影響に配慮する必要がある。
本考案の目的は、電気自動車の走行への影響を抑制することができる荷受台昇降装置及びその運用システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案は、電気自動車に架装される荷受台昇降装置であって、荷受台と、前記荷受台を駆動する駆動機構と、前記駆動機構に対する作動油の給排が可能な油圧駆動部と、前記油圧駆動部による作動油の給排制御が可能な制御装置とを備え、前記制御装置は、モバイル端末からの信号を受信する受信部と、前記モバイル端末に信号を送信する送信部と、前記車両に搭載されたバッテリの電圧値又は電流値を基に前記バッテリの状態であるバッテリ状態を検知するバッテリ状態検知部とを含み、前記バッテリ状態検知部で検知した前記バッテリ状態を前記モバイル端末に送信する荷受台昇降装置を提供する。
本考案によれば、電気自動車の走行への影響を抑制することができる。
本考案の一実施形態に係る荷受台昇降装置の荷受台引き出し動作を示す側面図である。 本考案の一実施形態に係る荷受台昇降装置に備わった油圧回駆動部の路図である。 本考案の一実施形態に係る荷受台昇降装置において、荷受台の引き出しの動作及び引き入れの動作の制御に関するタイミングチャートである。 本考案の一実施形態に係る荷受台昇降装置の運用システムの模式図である。
以下に図面を用いて本考案の実施形態を説明する。
(荷受台昇降装置)
-ハードウェア-
図1は本考案の一実施形態に係る荷受台昇降装置100と、これを架装する電気自動車の荷箱B1とを表す側面図である。図1に例示した荷受台昇降装置100は、電気自動車に架装される。この荷受台昇降装置100は、電気自動車の荷箱B1に対する荷物の積みおろしのために荷物を載置等する荷受台1を、荷箱B1の下方から車両後方側に引き出して使用するものである。
荷受台昇降装置100は、図1の(a)~(e)にそれぞれ示した段階の順番で、収納された状態から荷物の積みおろしが可能な状態に変化する。図1の(a)~(e)には、荷受台昇降装置100を操作する際にユーザが用いる操作装置(リモコン)R1も併せて表示してある。図1の(a)~(e)の各段階において、押し操作される操作装置R1のボタンを黒色で表示している。なお、図1では、左側を荷受台昇降装置100の前方側とし、右側を荷受台昇降装置100の後方側とする。
図1(a)は、荷受台1が収納位置にある状態を示している。この収納位置に荷受台1が収納された状態では、車両が走行可能な状態となる。図1(a)の通り、荷箱B1の後端よりも僅かに車両前方側に荷受台1が引き入れられている。なお、収納位置にある荷受台1は車両のバンパとしても機能する。
荷受台昇降装置100は、車両前後方向を長手方向とする車枠Cの後部において、車枠Cの上部に搭載した荷箱B1の下方に設けられており、折り畳み及び展開が可能な荷受台1と、この荷受台1を駆動する駆動機構Sとを備えている。この駆動機構Sには、荷受台1を車両前後方向に移動させるスライド駆動部2と、荷受台1を昇降させる昇降駆動部3とが含まれている。そして、荷受台昇降装置100には、油圧駆動部4(図2)による作動油の給排制御をし、駆動機構S、つまりスライド駆動部2及び昇降駆動部3の駆動制御をすることができる制御装置6(図4)を備えている。荷受台1、スライド駆動部2、及び昇降駆動部3は既知の構成(例えば、特開2013-208942号公報)を有し、車両前後方向又は上下方向に荷受台1を移動させることができる。
スライド駆動部2は、左右一対のガイドレール21、左右のスライダ22、連結部材23、及び左右のスライドシリンダ24を備えている。ガイドレール21は、車枠Cの下側に前後方向を長手方向として取り付けられている。スライダ22は、ガイドレール21に係合支持されていて、ガイドレール21に沿って前後にスライドする。連結部材23は、左右のスライダ22を連結している。スライドシリンダ24は、ガイドレール21及びスライダ22に対してそれぞれの端部が固定され、スライドシリンダ24の伸縮動作に伴ってスライダ22が前後にスライドする。これにより、スライダ22と一体となって荷受台1が前後に移動する。
昇降駆動部3は、チルトアーム31、リフトアーム32、コンプレッションアーム33、及びリフトシリンダ34をそれぞれ左右一対備えている。チルトアーム31は、その上端部が連結部材23に固定されたブラケット(不図示)に回動可能に連結されている。リフトアーム32は、前端部がチルトアーム31に対し、後端部が荷受台1に対してそれぞれ回動可能に連結されている。コンプレッションアーム33は、前端部が上記のブラケットに対し、後端部が荷受台1に対してそれぞれ回動可能に連結されている。リフトシリンダ34は、ロッド側がチルトアーム31の下端部に対し、ボトム側がリフトアーム32に対してそれぞれ回動可能に連結されている。リフトアーム32及びコンプレッションアーム33はスライダ22に対して荷受台1を昇降可能に連結する平行リンクを形成し、この平行リンクがリフトシリンダ34の伸縮駆動に伴って上下に回動駆動することで荷受台1が水平姿勢を保って昇降する。
荷受台1を収納位置から車両後方側に引き出す場合、図1(b)に示したように、操作装置R1の下ボタンを押すことによって、スライダ22を矢印A1に沿って車両後方側にスライドさせる。これにより、荷受台1は、荷箱B1の後端部から車両後方側に距離L1(約100mm程度)だけ突出した第1引き出し位置に移動する。
そのまま下ボタンを押し続けると、図1(c)に示したように、第1引き出し位置において荷受台1は矢印A2に沿って下降する。そして、荷箱B1から離れるように僅かに下降した第1下降位置に荷受台1が移動する。
下ボタンの押し操作を継続すると、図1(d)に示したように、第1下降位置において荷受台1は矢印A3に沿って車両後方側にスライドする。そして、荷箱B1の後端部から車両後方側に距離L2(>L1)だけ突出した第2引き出し位置に荷受台1が移動する。第2引き出し位置まで引き出されると、荷受台1は展開した状態で昇降動作が可能となる。
下ボタンの押し操作を更に続けると、図1(e)に示したように、第2引き出し位置において荷受台1は矢印A4に沿って下降する。そして、接地する第2下降位置に荷受台1が到達する。なお、荷受台1が第2下降位置まで下降すると、ユーザは下ボタンの押し操作を止める。そして、「く」の字状の荷受台1(図1(e)に示したように折れ曲がって支持部材に立て掛けられた荷受台1の先端部)を手動で地面に倒し、荷受台1を水平に展開した状態(不図示)にする。
図1(a)~図1(e)の一連の引き出し動作は、下ボタンの押し操作のみで荷受台1を収納位置から接地位置まで移動させるものであり、その操作はユーザにとって簡易で利便なものとなっている。そして、操作装置R1の上ボタンを押すと、展開して水平姿勢の荷受台1が上昇する。また、荷受台昇降装置100の使用後に荷受台1を収納位置に戻す際には、上記「く」の字状にユーザが手動で荷受台1を折り畳んだ上で、操作装置R1の上ボタンを押す。これにより、図1(a)~図1(e)で説明した引き出し動作と反対の動作である引き入れ動作が連続的に行われる。
-油圧駆動部-
上記のように動作する荷受台昇降装置100には、図2に示す油圧駆動部(パワーユニット)4が備わっている。
油圧駆動部4は、駆動機構Sに対する作動油の給排が可能な油圧システムである。具体的には、油圧駆動部4は、電動モータ41、電動モータ41によって駆動される油圧ポンプ42、油圧ポンプ42の吸込側に設けたオイルタンク43、油圧ポンプ42の吐出管路4aの圧油をリフトシリンダ34に供給する第1圧油供給通路4b、第1圧油供給通路4bの流れを連通又は遮断する上昇動作用制御弁44、第1圧油供給通路4bにおける上昇動作用制御弁44の上流側(上昇動作用制御弁44と油圧ポンプ42の間)から分岐してオイルタンク43に接続する圧油戻し通路4c、圧油戻し通路4cの流れを連通又は遮断する下降動作用制御弁45、下降動作用制御弁45の下流側に設けた流量制御弁Fv、油圧ポンプ42の吐出圧の最大値を規定するメインリリーフ弁Rm、及び電動モータ41とバッテリB(図4)との間に介設したコンタクタリレーCT(図4)を備えている。バッテリBは、荷受台昇降装置100を架装する電気自動車の例えば走行用のバッテリである。
操作装置R1の操作に応じて制御装置6から入力される操作信号により、コンタクタリレーCTを介してバッテリBから電動モータ41への給電制御が行われ、油圧ポンプ42が適宜駆動する。同時に、上昇動作用制御弁44及び下降動作用制御弁45のソレノイド44s,45sに制御装置6からの駆動指令信号が入力され、油圧ポンプ42の圧油給排制御が行われ、リフトシリンダ34が伸縮する。このリフトシリンダ34の伸縮に伴って荷受台1が昇降する。
なお、本実施形態では、荷受台1を上昇させる場合には電動モータ41を駆動してリフトシリンダ34に圧油を供給するが、荷受台1の下降動作は電動モータ41が停止した状態で行われる(電動モータ41を駆動しない)。下降動作に関しては荷受台1の自重が利用される。下降動作用制御弁45を開いて圧油戻し通路4cを開放すれば、荷受台1の重量が作用してリフトシリンダ34から作動油が抜け、リフトシリンダ34が収縮して荷受台1が下降する。荷受台1の下降速度は、流量制御弁Fvで調整される。
また、油圧駆動部4は、油圧ポンプ42の吐出管路4aから分岐してスライドシリンダ24のロッド側に接続する第2圧油供給通路4d、第2圧油供給通路4dに設けた絞り弁V及び逆止弁Rv、第2圧油供給通路4dから分岐してスライドシリンダ24のボトム側に接続する第3圧油供給通路4e、第3圧油供給通路4eの流れを連通又は遮断する引き出し動作用制御弁46、引き出し動作用制御弁46の下流側で第3圧油供給通路4eから分岐してオイルタンク43に接続する圧油戻し通路4f、及び圧油戻し通路4fの流れを連通又は遮断する引き入れ動作用制御弁47を備えている。
車両後方側に荷受台1を引き出す場合、操作装置R1の下ボタンの操作に応じて制御装置6から入力される操作信号により、コンタクタリレーCTを介してバッテリBから電動モータ41への給電制御が行われ、油圧ポンプ42が駆動される。同時に、引き出し動作用制御弁46のソレノイド46sに制御装置6から駆動指令信号が入力される。このとき、引き入れ動作用制御弁47は遮断位置であることから、油圧ポンプ42からの圧油が第3圧油供給通路4eを介しスライドシリンダ24のボトム側に供給され、荷受台1が車両後方側にスライドする。
一方、車両前方側に荷受台1を引き入れる場合、操作装置R1の上ボタンの操作に応じて制御装置6から入力される操作信号により、コンタクタリレーCTを介してバッテリBから電動モータ41への給電制御が行われ、油圧ポンプ42が駆動される。同時に、引き入れ動作用制御弁47のソレノイド47sに制御装置6から駆動指令信号が入力される。このとき、引き出し動作用制御弁46は遮断位置であることから、油圧ポンプ42からの圧油が第2圧油供給通路4dを介してスライドシリンダ24のロッド側に供給され、スライドシリンダ24のボトム側からの圧油が圧油戻し通路4fを介してオイルタンク43に流出する。これによって、スライドシリンダ24が収縮して荷受台1が車両前方側にスライドする。
なお、本実施形態においては、メインリリーフ弁Rmよりも下流側で引き出し動作用制御弁46及び引き入れ動作用制御弁47よりも上流側の位置に、吐出管路4aから分岐して圧油戻し通路4fに接続されたバイパス通路4gを有している。バイパス通路4gには、サブリリーフ弁Rsと切換弁48とが設けられている。切換弁48は、そのソレノイド48sへの駆動信号によって駆動され、サブリリーフ弁Rsへの圧油の連通又は遮断の状態を切り換える。サブリリーフ弁Rsは、そのリリーフ圧(例えば6MPa程度)がメインリリーフ弁Rmのリリーフ圧(例えば20MPa程度)よりも低く設定されており、切換弁48が連通位置に切り換わって吐出管路4aに接続した際には、吐出管路4aの圧油の最大値がメインリリーフ弁Rmのリリーフ圧よりも低い値に規定される。
上記の吐出管路4aには、ガイドレール21に荷受台1が押し付けられたことを検出する圧力センサ54が設けられている。リフトシリンダ34が伸張してガイドレール21に荷受台1が接触したら吐出管路4aの圧力が上昇する。この圧力が所定値を超えたことを圧力センサ54が検知したら、ガイドレール21に荷受台1が接触したと判定できる。
また、本実施形態では図示していないが、荷受台昇降装置100にはこの他にも様々なセンサが備わっている。例えば、ガイドレール21には、後端センサ53(図4)、格納センサ52(図4)、及び位置センサ71(図4)が設けられている。ガイドレール21には、スライダ22の前後方向の移動範囲を規制する前後のストッパ(不図示)が設けられている。
後端センサ53は、スライダ22が後側の上記ストッパに当接する位置(以下「後端位置」)にあることを検知する検知手段である。格納センサ52は、前側の上記ストッパに当接する位置(以下「前端位置」)と後端位置との間の所定位置(以下「中間位置」)よりも後端位置側にスライダ22があることを検知する検知手段である。そして、位置センサ71は、ユーザが脚を掛けるステップとして荷受台1を利用する場合に、第2操作装置(不図示)からの操作信号に基づいて機能する検知手段であり、上記中間位置よりも後端位置側にスライダ22があることを検知する。これらセンサには近接センサやリミットスイッチ等を用いることができる。
その他、荷受台1には、折り畳みヒンジ部に、荷受台1が折り畳み姿勢であることを検知する折畳センサ51(図4)が設けられている。折畳センサ51の出力に基づいて荷受台1が第1下降位置にあるか否かが制御装置6により判定される。
図3は制御装置6による荷受台1の引出し及び引入れの動作制御に関するタイミングチャートである。
まず、荷受台1の引き出し動作は図3(a)の通りとなる。
運転室内に設けられたメインスイッチSWがON状態とされた後、操作装置R1の下ボタンをユーザが押すと、コンダクタリレーCTに通電して電動モータ41を駆動すると共に、ソレノイド46sが励磁されてスライドシリンダ24が伸長する。このとき、同時にソレノイド47sも励磁されて瞬時の期間だけ引き入れ動作用制御弁47が連通状態とされることで、スライドシリンダ24の伸長時に生じる騒音を抑制できる。なお、収納位置では、荷受台1はガイドレール21に押し付けられているので、摩擦等で車両後方側の動作(第1引き出し動作)が阻害されないように、僅かな圧抜きもソレノイド45sの励磁によって行われる。荷受台1の引き出し中には、格納センサ52(図4)の信号を基に判定する。格納センサ52の信号がOFFでスライダ22が中間位置に達するまでは、下ボタンを押している間だけスライダ22が引き出され、下ボタン操作が解除された場合には停止状態とされる。
第1下降の動作制御は、スライダ22が中間位置に達すると、格納センサ52がOFFに切り換えられることで、引き出し動作用制御弁46を閉じてスライダ22の引き出し動作を停止状態とされる。そして、電動モータ41及び油圧ポンプ42を停止させると共に下降動作用制御弁45を開けて荷受台1を下降させる。第1下降の動作中には、荷受台1が所定の高さまで下降したかどうかを折畳センサ51(図4)の信号を基に判定する。折畳センサ51の信号がOFFに切り換えられた際には、その動作が停止状態とされる。
第1下降動作が停止された際、下ボタンが押されていると、第2引き出し動作に移行する。再度、電動モータ41を駆動すると共に引き出し動作用制御弁46を開けてスライダ22を引き出す。スライダ22の引き出し中には、スライダ22が後端位置に達したかどうかを後端センサ53(図4)の信号を基に判定する。後端センサ53の信号がONに切り換えられた際にはその動作が停止状態とされる。
そして、第2引き出し動作が停止された際、下ボタンが押されていると、第2下降の動作に移行する。このとき、電動モータ41油圧ポンプ42を停止させると共に下降動作用制御弁45を開けて荷受台1を再び下降させる。この下降動作は、下ボタンから操作信号が入力されている間継続され、荷受台1が接地してユーザが下降操作を止めたら停止状態とされる。
次に、荷受台1の引き入れ動作は図3(b)の通りとなる。
この引き入れ動作を行う場合、接地位置においてユーザが事前に手動で荷受台1を「く」の字状に折り曲げる。その後、操作装置R1の上ボタンを押す。上ボタンが押されることで、第1上昇の操作信号が入力され、コンダクタリレーCTに通電して電動モータ41を駆動すると共に、上昇動作用制御弁44を開いて荷受台1を上昇させる(第1上昇)。このとき、上昇動作用制御弁44と共に引き出し動作用制御弁46が開かれており、スライダ22が後端位置にある状態のまま荷受台1が接地位置から上昇する。荷受台1が第1上昇の動作中には、荷受台1が所定の高さに達したかどうか、具体的には荷受台1(のヒンジ部)の角度が設定角度に達したかどうかを折畳センサ51の信号を基に判定する。荷受台1が上記所定の高さに達するまでは、上ボタンが押されている間だけ荷受台1が上昇され、操作が解除された場合には停止状態とされる。
第1上昇の動作制御は、荷受台1が所定の高さに達すると、折畳センサ51がONに切り換えられ、上昇動作用制御弁44を閉じて荷受台1の上昇動作が停止状態とされる。そして、上ボタンが押されていると、引き入れ動作用制御弁47を開いて、荷受台1を上記の所定の高さで保持したままスライダ22を引き入れさせる。このとき、引き入れ動作用制御弁47を開くと同時に引き出し動作用制御弁46を僅かな時間だけ開いてスライドシリンダ24及びリフトシリンダ34の圧抜きを実行すると良い。第1引き入れの動作中には、スライダ22が中間位置に達したかどうかを格納センサ52の信号を基に判定する。格納センサ52の信号がONに切り換えられた際には、その動作が停止状態とされる。
第1引き入れ動作が停止状態とされた際、上ボタンが押されていると、第2上昇の動作に移行する。スライダ22が中間位置に達すると、引き入れ動作用制御弁47を閉じてスライダ22の引き入れ動作(第1引き入れ動作)が停止状態とされると共に、切換弁48を連通位置に切り換えてリリーフ圧をサブリリーフ弁Rsによる低リリーフ圧に切り換える。その後、上昇動作用制御弁44を開けて、スライダ22が中間位置にある状態のまま荷受台1を再び上昇させる。この荷受台1の再上昇を開始する際、上昇再開時点でリリーフ圧がサブリリーフ弁Rsによるリリーフ圧に厳密に低下していることは問われず、回路的にサブリリーフ弁Rsが作動できるであれば良い。第2上昇の動作中には、荷受台1が適切な高さに達したかどうかを圧力センサ54の信号を基に判定する。圧力センサ54の信号がONに切り換えられると、その動作が停止状態とされる。第2上昇動作では、その動作中に油圧回路のリリーフ圧をサブリリーフ弁Rsによる低リリーフ圧に下げることにより、荷受台1とガイドレール21との間に作用する押圧力が過大になることはない。
そして、第2上昇動作が停止状態とされた際、第2引き入れの動作に移行する。第2上昇動作によって圧力センサ54からの検出信号が入力され、この検出信号が所定圧力(例えば40MPa)以上の接触圧力であることを認識した場合に荷受台1が格納位置の高さに達したことを認識する。このとき、上昇用制御弁44を閉じて荷受台1の上昇動作を停止させ、ガイドレール21に荷受台1が接触したことをトリガとして、荷受台1を格納高さで保持したままスライダ22を引き入れさせる。
この第2引き入れ動作は、第2上昇動作が完了(ガイドレール21に荷受台1が接触したことを認識)した場合に制御装置6によって自動的に指令される動作であり、制御装置6は、操作装置R1の操作の有無に関係なく、引き入れ動作用制御弁47を開いてスライダ22を引き入れる。このとき、引き入れ動作用制御弁47を開いた時点から僅か(例えば500ms)に遅れて切換弁48を閉じ、油圧回路のリリーフ圧をメインリリーフ弁Rmによるリリーフ圧に復帰させる。第2引き入れ動作の開始時点に、ガイドレール21に対する荷受台1の接触圧力を弱めておくためである。こうして荷受台1を収納位置まで引き入れさせた後、制御装置6は電機モータ41及び油圧ポンプ42を停止させ、電源が切られたかどうかを判定し、電源OFFを確認して引き入れ動作を終了する。
(運用システム)
図4は荷受台昇降装置100の運用システムの模式図であり、荷受台昇降装置100については主に制御装置6の機能ブロックを表してある。図4に示す運用システムは、荷受台昇降装置100の他、モバイル端末200を含んでいる。モバイル端末200は、ユーザ等が携帯し持ち運べるコンピュータであり、典型的にはスマートフォンを用いることができる。その他、タブレットPC、ノートPC、PDA、携帯電話等もモバイル端末200として採用可能である。
-荷受台昇降装置の機能-
制御装置6には、上述した折畳センサ51、格納センサ52、後端センサ53、圧力センサ54、及び位置センサ71が接続されている。そして、制御装置6は、これらセンサ51~54,71の出力信号が入力される入力部61と、荷受台昇降装置100に対する操作装置R1やモバイル端末200からの信号を受信する受信部62と、入力部61及び受信部62に接続されて制御プログラムに従って演算処理を実行し各シリンダ24,34(図2)の動作を指示する演算部(CPU)63と、この演算部63で生成した指令信号を各制御弁44~48のソレノイド44s~48sやコンタクタリレーCTに適宜出力する指令部64とを備えている。さらに、制御装置6は、荷受台の昇降動作又はスライド動作の制御に必要な電動モータ41の作動や各センサ51~54,71の出力等を検知する検知部65と、その検知部65に接続されて検知部65から出力された検知データを記憶する記憶部66と、その記憶部66に接続されて外部に記憶部66に収納された記憶データを読み出してモバイル端末200に送信可能な送信部67とを備えている。
検知部65は、電動モータ41の温度を検知する温度検知部65aと、電気自動車に搭載されたバッテリBの電圧(又は電流)の検出値を基にバッテリ状態を検知するバッテリ状態検知部65bと、各ソレノイド44s~48sの磁場状態を検知する磁場検知部65cと、受信部62が操作装置R1からの操作信号を受信したか否かを検知する受信検知部65dとを有している。温度検知部65aは、電動モータ41の代わりに作動油の温度を検知するものとしても良い。これらの検知部65a~65dで検知された各検知データは、記憶部66に記録される。制御装置6は、バッテリ状態検知部65bで検知したバッテリ状態等の各検知データを記憶部66から読み出して送信部67を介してモバイル端末200に送信する。モバイル端末200においては、制御装置6から受信したバッテリ状態等の検知データが所定の形式で画面に表示される。この処理は、モバイル端末200からの表示要求信号に応じて実行されるようにすることもできるが、本実施形態では制御装置6により自動的に実行される。
また、検知部65には、油圧駆動部4の駆動回数を計測する回数計測部650も備わっている。この回数計測部650には、受信部62が操作装置R1からの操作信号を受信した回数を計測する受信検知部65dと、電動モータ41の駆動回数を計測するモータ駆動検知部65eを有する。受信検知部65dは、例えば、上ボタンが連続的に3秒以上押された場合に1回の上昇操作信号、下ボタンが連続的に3行以上押された場合に1回の下降操作信号を計数する。モータ駆動検知部65eは、例えば、電動モータ41の回転数、通電量等を基に電動モータ41が連続的に3秒以上駆動しているときに1回の駆動を計数する。
荷受台昇降装置100では、上記の通り、荷受台1を引き出す際に下ボタンを連続して押した状態にするため、モータの駆動時間もある程度の長さになる。荷受台1の収納時や荷役作業時も同様である。また、ドックシェルター等で荷受台1の昇降動作が繰り返し行われる場合等、停車状態でバッテリBを荷受台昇降装置100の動力として長時間使用する場合もある。電気自動車のバッテリBは大容量であるため、こうした荷受台昇降装置100の使用がバッテリ残量に与える影響は小さい。しかし、荷受台昇降装置100の使用頻度が過度に高い場合や、バッテリBの残量に余裕がない場合には、荷受台昇降装置100を使用するに当たり、バッテリBの残量等に注意が必要となる場面も想定され得る。そこで、荷受台昇降装置100では、稼動中に種々のデータが検知されて記憶部66に蓄積される。制御装置6は、記憶部66に記憶されるデータを基に種々の処理を実行する。
例えば、制御装置6は、バッテリ状態検知部65bで検知されるバッテリ状態が予め定めた条件を満たす場合(例えばバッテリ残量が所定値以下である場合)に、モバイル端末200にアラームをリアルタイムに送信する処理を実行する。アラームの形態は、表示、音、又はその組み合わせのいずれでも良い。バッテリ残量の所定値は、任意の設定値であるが、例えば1日の走行で消費される一般的なバッテリ消費量に所定のマージンをとった値を設定することができる。この処理は、モバイル端末200からの表示要求信号に応じて実行されるようにすることもできるが、本実施形態では制御装置6により自動的に実行される。バッテリ状態に関する予め定めた条件とは、典型的には電圧、電流、又は電圧又は電流を基に演算されるバッテリ残量が、所定値を下回ることである。制御装置6は、通常は荷受台昇降装置100の使用中にのみ通電されるので、アラームは荷受台昇降装置100の使用に伴ってモバイル端末200に通知される。電気自動車の走行中において、通常は荷受台昇降装置100のメインスイッチSWは切られて制御装置6には通電されないため、例えば走行に伴ってバッテリ残量が低下した場合に制御装置6からアラームが出力されることはない。
また、制御装置6は、バッテリ状態に基づき、バッテリ状態が予め定めた条件を満たす状態に遷移するまでに駆動機構Sを駆動できる回数又は時間を演算し、モバイル端末200に送信する処理を実行する。この処理も、モバイル端末200からの表示要求信号に応じて実行されるようにすることができるが、本実施形態では制御装置6により自動的に実行される。例えば、前述した通り、受信検知部65dやモータ駆動検知部65eにより、操作信号の受信回数や電動モータ41の動作回数が計数されるため、これら回数のデータと、バッテリ状態検知部65bで検知されるバッテリ状態のデータとをデータ時刻を突き合わせ、両者の相関を演算することができる。これにより、荷受台昇降装置100の1回の使用当たり又は電動モータ41の1回の動作当たりのバッテリ状態の変動(例えばバッテリ消費量)の統計値(平均値、中央値等)を演算することができる。制御装置6は、現在のバッテリ状態と予め定められた所定のバッテリ状態(例えば現在のバッテリ残量Z1と所定のバッテリ残量Z2)との差分を演算し、その差分を上記統計値で割ってバッテリ状態が予め定めた条件を満たす状態に遷移するまでに駆動機構Sを駆動できる使用可能回数を演算する。駆動機構Sの1回の動作当たりの実質的な所要時間は既知であるため、使用可能回数は使用可能時間に変換することもできる。そして、制御装置6は、演算した使用可能回数、使用可能時間又はその双方をモバイル端末200に送信する。なお、この処理は、上記バッテリ残量Z1,Z2がZ1>Z2である想定であるが、Z1≦Z2の場合は必然的に使用可能回数及び使用可能時間は0となる。この場合に、使用可能回数、使用可能時間のデータと合わせて、アラームが、制御装置6からモバイル端末200に送信されるようにすることもできる。
その他、制御装置6は、例えば温度検知部65aや磁場検知部65c等のその他の検知部の検知データ、又はこれら検知データから演算したデータを、モバイル端末200からの表示要求信号に応じてモバイル端末200に送信する機能を備えていても良い。
-モバイル端末の機能-
モバイル端末200には、この運用システムに係るプログラムがインストールされている。また、モバイル端末200は、基地局Xを介してインターネットINに接続可能であり、インターネットINから地図データを取得することができる。また、GNSS移動局を備えており、現在位置データを取得することも可能である。
そこで、好ましくは、モバイル端末200は、インターネットINを介して受信した地図データと現在位置を基に、電気自動車のバッテリBを充電可能な最寄りの充電場所を表示する機能を有する。充電場所の表示は、現在位置はモバイル端末200の現在位置であるが、モバイル端末200を携帯するユーザの操作に応じて実行されるようにすることもできるし、逐次実行されるようにすることもできる。また、充電場所の表示は、本システムのプラグラムの下で、制御装置6との通信が接続されている条件下で実行されるようにしても良い。この場合、モバイル端末200の現在位置は、必然的に荷受台昇降装置100及びこれを架装した電気自動車の現在位置と実質的に等しくなる。
また、上記のバッテリ状態が予め定めた条件を満たす場合のアラームに係る制御装置6の処理が、モバイル端末200で実行されるようにすることもできる。この場合、例えば制御装置6からモバイル端末200にバッテリ状態が逐次送信されるようにしておく。そして、モバイル端末200が、プログラムに従って、制御装置6から受信したバッテリ状態が予め定めた条件を満たすかどうか(例えばバッテリ残量が所定値を下回っているかどうか)を判定し、条件を満たす場合にアラームを出力するようにすることができる。
その際、好ましくは、モバイル端末200は、最寄りの充電場所に移動するまでに要する所要走行距離に応じて、使用可能回数又は使用可能時間を演算する機能を有する。最寄りの充電場所に移動するまでの所要走行距離は、地図データから取得可能、若しくは地図データに基づいて演算可能である。例えば最寄りの充電場所が近くにあって所要走行距離が比較的短距離である場合、充電場所に移動するための走行に要する電力は少なくなる。この場合、前述した所定のバッテリ残量Z2が低く見積もられ、その分だけ現在のバッテリ残量Z1について荷役作業に使用できる電力が増加し、使用可能回数や使用可能時間が多く演算される。反対に、最寄りの充電場所が近くになく所要走行距離が長距離に及ぶ場合、充電場所に移動するための走行に要する電力は増加する。この場合、前述した所定のバッテリ残量Z2が高く見積もられ、その分だけ現在のバッテリ残量Z1について荷役作業に使用できる電力が減少し、使用可能回数や使用可能時間が少なく演算される。所要走行距離と使用可能回数(又は使用可能時間)の関係は、プログラムにおいてデータテーブルとして用意されており、モバイル端末200では、このデータテーブルに基づいて所要走行距離に応じた使用可能回数(又は使用可能時間)が演算される。
その他、ユーザの操作に応じて各種データの表示要求信号をモバイル端末200から制御装置6に送信し、記憶部66に格納された各種データをモバイル端末200で閲覧するようにしても良い。これにより、検知部65による各種の検知データを検証や分析に活用できる。例えば、検知部65の検知データに基づいて荷受台1の昇降回数を計算することができ、温度検知部65aやバッテリ状態検知部65b等の検知データと昇降回数の相関を確認し、昇降動作の繰り返しにより電動モータ41の経年変化がどの程度進行するのかといったことを、具体的に把握することができる。また、電動モータ41の作動回数と操作信号の受信回数、操作時間等のデータを突き合わせ、荷役作業の質や環境、断続操作や連続操作の頻度等についてデータをとることもできる。
(効果)
以上の通り、本実施形態の荷役台昇降装置100によれば、荷役作業中に現在のバッテリBのバッテリ状態(例えばバッテリ残量)をユーザが携帯するモバイル端末200に送信することができる。従って、ユーザはバッテリ状態を把握しつつ荷受台昇降装置100を使用できる。このようにバッテリ状態を把握しつつ荷役作業が行えることで、電気自動車の走行への影響を抑制することができる。バッテリBのバッテリ残量は電気自動車の運転席の計器類で確認できるが、荷役作業中は運転席が無人である場合が多く、荷役最昇降装置100の使用中に車両の計器類でリアルタイムにバッテリ残量を確認することはできないため、モバイル端末200にバッテリ状態を送信する機能が有用である。
また、バッテリ状態が予め定めた条件を満たす場合に、制御装置6からモバイル端末200にアラームが送信されるため、例えばユーザがモバイル端末200でバッテリ状態を随時確認しなくても、重要な情報をユーザに通知することで、バッテリ残量が過度に減少するまでユーザが気付かずに荷役台昇降装置100を使用し続けることを抑制できる。制御装置6からのバッテリ状態のデータを基にモバイル端末200がアラームを生成し出力する場合も同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、バッテリ状態が予め定めた条件を満たす状態に遷移するまでに駆動機構Sを駆動できる使用可能回数又は使用可能時間を、制御装置6からモバイル端末200に送信できる。これにより、例えば使用可能回数又は使用可能時間が残り少ない場合に軽い荷物は荷受台昇降装置100を使用せずに積み降ろしする等、状況に応じた行動をユーザに促すことができる。制御装置6からのバッテリ状態のデータを基にモバイル端末200が使用可能回数等を演算し出力する場合も同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、モバイル端末200で取得される地図データや現在位置のデータを活用し、モバイル端末200で最寄りの充電場所を確認することができる。従って、荷受台昇降装置100の使用と移動走行の予定を考慮しつつ、バッテリ残量が不足しそうな場合にも備えられる。
また、モバイル端末200で取得される地図データや現在位置のデータを活用し、使用可能回数や使用可能時間を最寄りの充電場所と現在位置の位置関係に応じて演算することができる。従って、使用可能回数等を適正に見積もることができ、例えばこの後すぐに充電できるのでバッテリ残量を気にする必要がそれほどない状況であれば、使用可能回数等が多く演算される。使用可能回数の余裕を具体的に確認することにより、過度に荷受台昇降装置100の使用を控えてユーザが必要以上に疲労するといった事態を抑制できる。反対に、当分充電できないので走行以外でのバッテリ消費を抑えるべき状況であれば、使用可能回数が少なく演算される。これにより、荷受台昇降装置100の過度な使用に対してユーザに注意喚起することができ、その後の走行に必要なバッテリ残量が不足する事態を回避することができる。
また、検知部65による検知データをモバイル端末200で閲覧することで、荷受台昇降装置100の状態等を多面的かつ複合的に検証することができ、荷受台昇降装置100のメンテナンス効果の向上に貢献する。
(変形例)
上記実施形態では、バッテリ状態が所定の条件を満たす場合に制御装置6からモバイル端末200にアラームが送信される例を説明したが、制御装置6からのアラームは、モバイル端末200に代えて又は加えて、その他の装置、例えば操作装置(リモコン)R1に送信されるようにしても良い。
また、モバイル端末200は、インターネットINから地図データを取得し、自己のGNSS移動局から現在位置データを取得することとしたが、例えばモバイル端末200にインターネットINへの接続機能がないものを用いる場合、例えば電気自動車に車載されているカーナビゲーションシステムと通信可能にモバイル端末200を構成し、カーナビゲーションシステムから地図データや現在位置データを受信するように構成することも可能である。地図データについては、予めモバイル端末200のメモリに格納しておいても良い。
また、上記実施形態では、荷受台昇降装置100の荷受台1の引き出し動作及び引き入れ動作については図1で説明した。しかし、1回ずつの後進及び下降の動作で荷箱B1の下から荷受台1を引き出し、1回ずつの上昇及び前進の動作で荷箱B1の下方に荷受台1を引き入れるタイプの荷受台昇降装置にも本考案は適用可能である。また、荷受台1が荷箱B1の下方に収納される荷受台昇降装置に限らず、荷箱B1の後方で荷受台1が起立する状態を収納姿勢とする荷受台昇降装置にも本考案は適用可能である。更には、荷受台1がチルトアーム31やリフトアーム32によって昇降する荷受台昇降装置に限らず、車両後部に立設された左右一対のポストに沿って鉛直方向に昇降する荷受台昇降装置にも本考案は適用可能である。その他、制御装置を介して荷受台の昇降動作を制御する各種の荷受台昇降装置に本考案は適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
1…荷受台、4…油圧駆動部、6…制御装置、62…受信部、65b…バッテリ状態検知部、67…送信部、100…荷受台昇降装置、200…モバイル端末、B…バッテリ、R1…操作装置、S…駆動機構

Claims (7)

  1. 電気自動車に架装される荷受台昇降装置であって、
    荷受台と、前記荷受台を駆動する駆動機構と、前記駆動機構に対する作動油の給排が可能な油圧駆動部と、前記油圧駆動部による作動油の給排制御が可能な制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    モバイル端末からの信号を受信する受信部と、
    前記モバイル端末に信号を送信する送信部と、
    前記電気自動車に搭載されたバッテリの電圧値又は電流値を基にバッテリ状態を検知するバッテリ状態検知部とを含み、
    前記バッテリ状態検知部で検知した前記バッテリ状態を前記モバイル端末に送信する
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記制御装置は、前記バッテリ状態が予め定めた条件を満たす場合に、前記モバイル端末又は操作装置にアラームを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記制御装置は、前記バッテリ状態に基づき、前記バッテリ状態が予め定めた条件を満たす状態に遷移するまでに前記駆動機構を駆動できる回数又は時間を演算し、前記モバイル端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
  4. 請求項1に記載の荷受台昇降装置と、前記制御装置と通信するモバイル端末と、を備えた荷受台昇降装置の運用システムであって、
    前記モバイル端末は、前記制御装置から受信したバッテリ状態が予め定めた条件を満たす場合にアラームを出力する
    ことを特徴とする運用システム。
  5. 請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置と、前記制御装置と通信するモバイル端末と、を備えた荷受台昇降装置の運用システムであって、
    前記モバイル端末は、地図データと現在位置を基に、前記電気自動車の最寄りの充電場所を表示する
    ことを特徴とする運用システム。
  6. 前記モバイル端末は、前記制御装置から受信した前記バッテリ状態に基づき、前記バッテリ状態が予め定めた条件を満たす状態に遷移するまでに前記駆動機構を駆動できる使用可能回数又は使用可能時間を演算し表示する
    ことを特徴とする請求項5に記載の運用システム。
  7. 前記モバイル端末は、前記最寄りの充電場所に移動するまでに要する走行距離に応じて、前記使用可能回数又は前記使用可能時間を演算する
    ことを特徴とする請求項6に記載の運用システム。
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