JP3240887B2 - プリロード計測機能付圧入機およびこの圧入機によるプリロード計測方法 - Google Patents

プリロード計測機能付圧入機およびこの圧入機によるプリロード計測方法

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JP3240887B2
JP3240887B2 JP22081895A JP22081895A JP3240887B2 JP 3240887 B2 JP3240887 B2 JP 3240887B2 JP 22081895 A JP22081895 A JP 22081895A JP 22081895 A JP22081895 A JP 22081895A JP 3240887 B2 JP3240887 B2 JP 3240887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、第1のワークに
装着されたベアリングに第2のワークを圧入した後、第
1,第2各ワーク相互間のベアリングを介した回転負荷
を測定するプリロード計測機能付圧入機およびこの圧入
機によるプリロード計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントアクスルは、車体側に
固定するナックルステアリングおよび、ロードホイール
が固定されるハブユニットを備えており、ロードホイー
ルはベアリングを介してナックルステアリングに対して
回転可能となっている。ナックルステアリングには、ベ
アリングの外輪が圧入されてベアリングが固定され、こ
のベアリングの内輪にハブユニットが圧入固定される。
【0003】図7は、ナックルステアリング1に圧入さ
れているベアリング3の内輪にハブユニット5を圧入す
るためのC型コラム式圧入機と呼ばれる圧入機の側面図
である。ベアリング3が圧入されているナックルステア
リング1は、ワーク受け治具7上にセットされており、
このナックルステアリング1に対し、ワーク圧入治具9
に保持されたハブユニット5が、油圧シリンダ11によ
り下降してベアリング3の内輪に対して圧入される。
【0004】ハブユニット5をナックルステアリング1
のベアリング3に圧入して構成されるフロントアクスル
組立体は、圧入作業後に圧入機上にて、あるいは圧入機
から取り外して別な位置にて、図8に示すように、ナッ
クルステアリング1の一部にばねばかり15を引っ掛
け、ハブユニット5とナックルステアリング1との間の
ベアリング3を介した回転負荷を、プリロードトルクと
して計測する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、従来の技術では、ハブユニット5のナックル
ステアリング1に対する圧入作業を機械(圧入機)で行
い、プリロード計測時には、ばねばかりを用いて作業者
が測定することから、圧入からプリロード計測に至る作
業が煩雑かつ時間がかかり、また、ばねばかりによるプ
リロード計測はナックルステアリング1を単に引っ張り
回転させる操作を行うだけであるので、判定があいまい
であり、品質保障上問題が生ずる。
【0006】そこで、この発明は、プリロード計測を、
容易かつ短時間で正確に行えるようにすることを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、ベアリングがその外輪が固定
されることで装着される第1のワークを前記ベアリング
の内輪を介して支持するワーク受け治具と、このワーク
受け治具に支持された前記第1のワークのベアリングの
内輪に、第2のワークを圧入するワーク圧入治具と、前
記ワーク受け治具を回転駆動させる駆動機構と、この駆
動機構を駆動させてベアリングの内輪を第2のワークと
ともに前記ワーク受け治具を介して回転させた状態で、
前記第1のワークに測定子が接触して第1のワークと第
2のワークとの間のベアリングを介した回転負荷を測定
するプリロード計測機とを有する構成としてある。
【0008】第2に、第1の構成において、ワーク圧入
治具は、プリロード計測機による回転負荷の計測時に、
第2のワークが圧入されたベアリングの内輪に、第2の
ワークを介して所定の加圧力を付与させる構成である。
【0009】第3に、第1の構成において、プリロード
計測機の測定子は、アーム状に形成されてその長手方向
ほぼ中央部を回動中心として回動可能に設けられ、前記
測定子の一方の端部が第1のワークの回転駆動力を受け
るべく第1のワークに接触可能であるとともに、他方の
端部が前記測定子の回動力を受けるべく設置されたロー
ドセンサに接触可能であり、前記測定子の他方の端部が
前記ロードセンサに対して非接触状態となる退避位置に
て、前記測定子を固定可能な固定解放機構を設けてあ
る。
【0010】第4に、第3の構成において、固定解放機
構は、測定子が退避位置となるよう押圧移動させるシリ
ンダ機構を備えている。
【0011】第5に、ベアリングがその外輪が固定され
ることで装着される第1のワークを前記ベアリングの内
輪を介してワーク受け治具にて支持し、前記第1のワー
クのベアリングの内輪にワーク圧入治具により第2のワ
ークを圧入し、圧入された第2のワークに対し前記ワー
ク圧入治具にて所定の加圧力を付与した状態で、前記ベ
アリングの内輪を第2のワークとともにワーク受け治具
を介して回転駆動させ、この回転に伴って回転する第1
のワークの回転駆動力を測定子が受けることで、第1の
ワークと第2のワークとの間のベアリングを介した回転
負荷をプリロード測定機により測定する方法としてあ
る。
【0012】第1の構成によれば、第1のワークに装着
されたベアリングに対するワーク圧入治具による第2の
ワークを圧入する作業に続き、ベアリングの内輪を駆動
機構により第2のワークとともにワーク受け治具を介し
て回転させることで、内輪の回転に伴う外輪の回転によ
り第1のワークも回転し、この第1のワークの回転駆動
力を測定子が受けて、第1のワークと第2のワークとの
間のベアリングを介した回転負荷がプリロード計測機に
よる計測されるので、プリロード計測が容易かつ短時間
で正確に行うことが可能となる。
【0013】第2の構成または第5の方法によれば、プ
リロード計測は、第2のワークが圧入されたベアリング
の内輪に、第2のワークを介して所定の加圧力が付与さ
れた状態で行えるので、ワークの実際の使用状態での計
測が可能となり、より正確なプリロード計測が可能とな
る。
【0014】第3の構成によれば、プリロード計測前に
行う駆動機構によるベアリング内輪のなじみ回転作業
は、アーム状の測定子の他方の端部がロードセンサに対
して非接触状態となる退避位置とした状態で行えるの
で、ロードセンサに測定子の他方の端部が当接すること
がなく、ロードセンサの破損が回避される。
【0015】第4の構成によれば、退避位置は、シリン
ダ機構により確実に保持可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0017】図1は、この発明の実施の一形態を示すC
型コラム式圧入機の正面図、図2は同側面図である。こ
の圧入機において圧入作業がなされるワークとしては、
前記従来例で示したものと同様に、第1のワークとして
のナックルステアリング1にあらかじめ外輪が圧入され
たベアリング3の内輪に、第2のワークとしてのハブユ
ニット5が圧入されるものである。
【0018】上記圧入機は、図1中で左右2か所にて同
時に圧入および圧入に続くプリロード計測を行うことが
可能なもので、圧入機本体17の下部上面に設けられた
テーブル19上には、一対のワーク受け治具21が回転
可能に設置されるとともに、各ワーク受け治具21の上
方には一対のワーク圧入治具23が設置されている。ワ
ーク圧入治具23は、1本の支持バー25の下面に回転
可能に装着されており、支持バー25は圧入機本体17
の上部下面に取り付けられた油圧シリンダ27によって
上下動可能に装着されている。ワーク圧入治具23の下
端には、ハブユニット5を保持するためのチャックが設
けられている。
【0019】油圧シリンダ27は、油圧の切替機構を備
えており、プリロード計測時には、前記油圧の切替機構
を、圧入時での油圧(3000kg以下)に対し、相互
に圧入されて一体となったナックルステアリング1およ
びハブユニット5からなるフロントアクスル組立体の実
際の使用状態にてナックルステアリング1とハブユニッ
ト5との相互間にて互いに及ぼし合う力に相当する油圧
(3500〜5000kg)に切り替えて行う。
【0020】テーブル19下方の圧入機本体17内に
は、一対の駆動機構としての駆動モータ29が設けられ
ており、駆動モータ29の回転はワーク受け治具21に
伝達される。テーブル19は、図1に示すように、圧入
機本体17に対して左右に突出しており、この左右両突
出部上には、ハブユニット5をナックルステアリング1
側に圧入固定した状態でワーク受け治具21を回転させ
ることによる内輪およびハブユニット5の回転により、
ナックルステアリング1とハブユニット5との間のベア
リング3を介した回転負荷を測定するためのプリロード
計測機31が設置されている。
【0021】図3は、ワーク受け治具21周辺の機構の
詳細を、図1中で左側のものについて示したもので、ワ
ーク受け治具21は、駆動モータ29の駆動軸29aに
ジョイント33を介して連動連結されるとともに、テー
ブル19に固定された円筒状の支持部材34に対して回
転可能に支持され、ナックルステアリング1をベアリン
グ3の内輪を介して支持する治具本体35と、治具本体
35に対して上下動可能な可動体37とを備えている。
なお、上記図3では、ハブユニット5がナックルステア
リング1側に圧入される前で、可動体37の上端がハブ
ユニット5内に入り込んた状態を示しており、ナックル
ステアリング1にはスプラッシュガードSが、ハブユニ
ット5にはボルトBがそれぞれ取り付けられている。
【0022】ワーク受け治具21の可動体37は、下端
側が治具本体35の上端に形成された挿入穴35a内に
上下動可能に挿入されている。可動体37と挿入穴35
aの底面との間には、可動体37を上方に付勢するコイ
ルスプリング39が介装されている。ハブユニット5を
ナックルステアリング1側に圧入する以前の図3の状態
では、可動体37がコイルスプリング39に付勢されて
上方に位置し、可動体37の上端がベアリング3内に挿
入されて上方に突出している。一方、治具本体35の上
端にはベアリング3の内輪が載置され、これによりナッ
クルステアリング1がワーク受け治具21側に支持され
ることになる。
【0023】摺動穴35aは下部側が大径となってお
り、一方可動体37は下端にて外方に突出する抜け止め
突起37aが形成され、この抜け止め突起37aが摺動
穴35aの大径部の上部下面に係止されることで、コイ
ルスプリング39により上方に付勢される可動体37の
摺動穴35aからの上方への抜けが規制されている。
【0024】プリロード計測機31は、アーム状の測定
子41が、テーブル19上に立設された回動中心軸43
を中心に回動可能に設けられ、図3のハブユニット5を
除いた状態の拡大された平面図である図4に示すよう
に、その長手方向のほぼ中心の回動中心軸43に対して
一方の端部に接触子45が、ナックルステアリング1の
外方への突出部位1aの側面(図4中で上面)に当接可
能に設けられている。アーム状の測定子41の他方の端
部には接触子47が設けられ、この接触子47が当接す
ることによって付与される負荷を検出するロードセンサ
49が、テーブル19上に立設された支持フレーム51
に装着されている。
【0025】上記支持フレーム51にはさらに、測定子
41を接触子47がロードセンサ47に対して非接触状
態となって退避位置となるよう図4中で右回りに回動変
位させる固定解放機構53が設けられている。固定解放
機構53は、支持フレーム51に固定されたシリンダ機
構であるエアシリンダ55と、エアシリンダ55のロッ
ド先端に設けられた押圧部材57とを備え、エアシリン
ダ55の動作により押圧部材57が測定子41を押圧し
て、接触子47とロードセンサ49とを非接触状態とす
べく図4中で右回りに回動させる。
【0026】図5は、上記した圧入機の動作を司る制御
ブロック図で、駆動モータ29,エアシリンダ55およ
び油圧シリンダ27の油圧切替機構59をそれぞれ駆動
制御する制御部61は、圧入動作およびプリロード計測
動作時に異常が発生したときに異常表示を行う表示部6
3の表示動作を制御するとともに、圧入作業時でワーク
圧入治具23の圧入荷重を検知するためにワーク圧入治
具23の下降移動軌跡上に設けた荷重センサ65,油圧
切替機構59における油圧の加圧量を検知する加圧セン
サ67および、ワーク圧入治具23の所定の下降端を検
知する圧入機本体17に設けた下降端センサ69の各検
出値の入力を受ける。
【0027】上記のように構成されたプリロード計測機
能付圧入機における動作を、図6に示すフローチャート
に基づき説明する。まず、ベアリング3が圧入済みのナ
ックルステアリング1をワーク受け治具21にセットす
るとともに(ステップ101)、ハブユニット5をワー
ク圧入治具23にセットする(ステップ103)。次
に、油圧シリンダ27による油圧を低圧(3000kg
以下)とした状態で(ステップ105)、ワーク圧入治
具23を下降させ(ステップ107)、ハブユニット5
をナックルステアリング1側のベアリング3の内輪に圧
入する。この圧入作業は、図3に示すように、圧入直前
の状態からさらにワーク圧入治具23を下降させてハブ
ユニット5をベアリング3の内輪に圧入していくと、こ
れに伴いワーク受け治具21の可動体37がハブユニッ
ト5に押されてコイルスプリング39に抗して下降す
る。
【0028】ワーク圧入治具23による圧入荷重が規定
範囲内かどうかを、ワーク圧入治具23が下降する際の
ハブユニット5がベアリング3に及ぼす力を、荷重セン
サ65により検知し(ステップ109)、この検出値が
規定範囲外であれば、表示部63に異常表示を行い(ス
テップ111)、動作を停止させる。
【0029】一方、検出した荷重が規定範囲内であれ
ば、ワーク圧入治具23が所定の位置まで下降したかど
うかを、下降端センサ69により検知するとともに(ス
テップ113)、油圧切替機構59による油圧シリンダ
27の加圧量が規定値かどうかを加圧センサ67により
確認する(ステップ115)。ワーク圧入治具23の下
降端が所定の位置まで達していない場合および、油圧シ
リンダ27による加圧量が規定値に達していない場合に
は、それぞれ前記表示部63に異常を表示し(ステップ
111)、動作を停止させる。
【0030】ワーク圧入治具23の下降端が所定の位置
まで達している場合で、かつ油圧シリンダ27による加
圧量が規定値に達している場合には、ハブユニット5の
圧入作業が完了したと判断して(ステップ117)、油
圧切替機構59による油圧を高圧(3500〜5000
kg)に切り替える(ステップ119)。つまり、高圧
に切り替えた油圧シリンダ27の作用を受けてワーク圧
入治具23が、べリング3に圧入された状態のハブユニ
ット5を加圧しておく。
【0031】圧入作業終了後は、プリロード計測作業に
移行するが、その前にベアリング3におけるグリスの片
寄りなどを解消させてスムーズな回転が可能となるよう
に、図4中の矢印Aで示すように、駆動モータ29を正
転(ステップ121)および逆転(ステップ123)さ
せ、なじみ回転を行う。このとき、エアシリンダ55
は、図4の状態から押圧部材57を矢印C方向に突出さ
せて測定子41を押圧して図5中で右回りに回動させ、
測定子41の他方の端部の接触子47をロードセンサ4
9から離反させ、両者を非接触状態としておく。接触子
47とロードセンサ49とを非接触状態とすることで、
なじみ回転時での接触子47のロードセンサ49への当
接が回避され、ロードセンサ49の破損が未然に防止さ
れる。
【0032】なじみ回転後は、エアシリンダ55により
押圧部材57を引き込んで図4の状態として測定子41
を解放する(ステップ125)。この状態で、駆動モー
タ29を、ワーク受け治具21が図4中で右回りに回転
すべく規定回転数にて駆動させることで、ベアリング3
の内輪およびこの内輪に圧入されているハブッユニット
5も、ワーク圧入治具23とともに同方向に回転する。
ベアリング3の内輪の回転に伴ってその外輪もナックル
ステアリング1とともに回転し、ナックルステアリング
1の回転によりその突出部位1aの側面が、測定子41
の接触子45に押圧接触して測定子41を回動中心軸4
3を中心として図4中で左回りに回動させる。測定子4
1の回動に伴って他端側の接触子47がロードセンサ4
9に接触してロードセンサ49を押圧し、これによりナ
ックルステアリング1とハブユニット5との間のベアリ
ング3を介した回転負荷、すなわちプリロードの測定が
なされる(ステップ127)。プリロードの測定値が規
定範囲外の場合には、表示部63にて異常表示を行う
(ステップ111)。
【0033】上記した圧入機によれば、ハブユニット5
をナックルステアリング1側に圧入後、プリロード計測
も圧入機に組み込まれたプリロード計測機31にて継続
して行えるので、圧入作業後のプリロード計測が容易か
つ短時間で行え、さらに駆動モータ29の駆動により内
輪およびハブユニット5を規定回転数にて回転させた状
態でプリード計測を行うので、判定が正確となって不良
品の発生を抑え、また異常が発生した場合には表示部6
3に異常を表示するので、不良品の流出を未然に防止す
ることが可能となる。
【0034】なお、上記実施例では、図1に示すよう
に、ハブユニット5をワーク圧入治具23にて保持した
状態で、ワーク圧入治具23をハブユニット5とともに
下降させさて圧入作業を行う構成としてあるが、ハブユ
ニット5を、ワーク受け治具21の可動体37の先端が
ハブユニット5内に挿入された状態となるようベアリン
グ3の内輪上に載置し、この状態でワーク圧入治具23
を下降させて圧入作業を行う構成としても構わない。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明に
よれば、第1のワークに装着されたベアリングに対する
ワーク圧入治具による第2のワークを圧入する作業に続
き、ベアリングの内輪を駆動機構により第2のワークと
ともにワーク受け治具を介して回転させることで、内輪
の回転に伴う外輪の回転により第1のワークも回転し、
この第1のワークの回転駆動力を測定子が受けて、第1
のワークと第2のワークとの間のベアリングを介した回
転負荷がプリロード計測機による計測されるので、プリ
ロード計測が容易かつ短時間で正確に行うことが可能と
なる。
【0036】第2の発明または第5の発明によれば、プ
リロード計測は、第2のワークが圧入されたベアリング
の内輪に、第2のワークを介して所定の加圧力が付与さ
れた状態で行えるので、ワークの実際の使用状態での計
測が可能となり、より正確なプリロード計測が可能とな
る。
【0037】第3の発明によれば、プリロード計測前に
行う駆動機構によるベアリング内輪のなじみ回転作業
は、アーム状の測定子の他方の端部がロードセンサに対
して非接触状態となる退避位置とした状態で行えるの
で、ロードセンサに測定子の他方の端部が当接すること
がなく、ロードセンサの破損を回避することができる。
【0038】第4の発明によれば、退避位置は、シリン
ダ機構により確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すC型コラム式圧
入機の正面図である。
【図2】図2は図1の左側面図である。
【図3】図1の要部の断面図である。
【図4】図1の圧入機におけるプリロード計測機の平面
図である。
【図5】図1の圧入機の動作を司る制御ブロック図であ
る。
【図6】図1の圧入機の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来例を示すC型コラム式圧入機の側面図であ
る。
【図8】従来のプリロード計測方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ナックルステアリング(第1のワーク) 3 ベアリング 5 ハブユニット(第2のワーク) 21 ワーク受け治具 23 ワーク圧入治具 29 駆動モータ(駆動機構) 31 プリロード計測機 41 測定子 45 接触子 47 接触子 49 ロードセンサ 53 固定解放機構 55 エアシリンダ(シリンダ機構)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−315872(JP,A) 特開 平4−336930(JP,A) 特開 昭62−255030(JP,A) 特開 平2−76647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリングがその外輪が固定されること
    で装着される第1のワークを前記ベアリングの内輪を介
    して支持するワーク受け治具と、このワーク受け治具に
    支持された前記第1のワークのベアリングの内輪に、第
    2のワークを圧入するワーク圧入治具と、前記ワーク受
    け治具を回転駆動させる駆動機構と、この駆動機構を駆
    動させてベアリングの内輪を第2のワークとともに前記
    ワーク受け治具を介して回転させた状態で、前記第1の
    ワークに測定子が接触して第1のワークと第2のワーク
    との間のベアリングを介した回転負荷を測定するプリロ
    ード計測機とを有することを特徴とするプリロード計測
    機能付圧入機。
  2. 【請求項2】 ワーク圧入治具は、プリロード計測機に
    よる回転負荷の計測時に、第2のワークが圧入されたベ
    アリングの内輪に、第2のワークを介して所定の加圧力
    を付与させる構成であることを特徴とする請求項1記載
    のプリロード計測機能付圧入機。
  3. 【請求項3】 プリロード計測機の測定子は、アーム状
    に形成されてその長手方向ほぼ中央部を回動中心として
    回動可能に設けられ、前記測定子の一方の端部が第1の
    ワークの回転駆動力を受けるべく第1のワークに接触可
    能であるとともに、他方の端部が前記測定子の回動力を
    受けるべく設置されたロードセンサに接触可能であり、
    前記測定子の他方の端部が前記ロードセンサに対して非
    接触状態となる退避位置にて、前記測定子を固定可能な
    固定解放機構を設けたことを特徴とす請求項1記載のプ
    リロード計測機能付圧入機。
  4. 【請求項4】 固定解放機構は、測定子が退避位置とな
    るよう押圧移動させるシリンダ機構を備えていることを
    特徴とする請求項3記載のプリロード計測機能付圧入
    機。
  5. 【請求項5】 ベアリングがその外輪が固定されること
    で装着される第1のワークを前記ベアリングの内輪を介
    してワーク受け治具にて支持し、前記第1のワークのベ
    アリングの内輪にワーク圧入治具により第2のワークを
    圧入し、圧入された第2のワークに対し前記ワーク圧入
    治具にて所定の加圧力を付与した状態で、前記ベアリン
    グの内輪を第2のワークとともにワーク受け治具を介し
    て回転駆動させ、この回転に伴って回転する第1のワー
    クの回転駆動力を測定子が受けることで、第1のワーク
    と第2のワークとの間のベアリングを介した回転負荷を
    プリロード測定機により測定することを特徴とするプリ
    ロード計測機能付圧入機によるプリロード計測方法。
JP22081895A 1995-08-29 1995-08-29 プリロード計測機能付圧入機およびこの圧入機によるプリロード計測方法 Expired - Lifetime JP3240887B2 (ja)

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Cited By (3)

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