JP3240327U - 動力電池蓋板 - Google Patents
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Abstract
本考案は動力電池蓋板及びその製造方法を提供し、当該動力電池蓋板は、第１の段面を有するザグリ穴が設けられたトップカバーであって、ザグリ穴を取り囲むように設けられたバーリングが設けられているトップカバーと、本体及び本体と接する凸リングを含むポストであって、本体はザグリ穴内に係合され、凸リングはザグリ穴の第１の段面とバーリングとの間に挟まれているポストと、本体及び凸リングの表面に被覆されている第１のゴム被覆部材とを含む。【選択図】図２
Description
本考案は出願日が２０１９年１２月３１日であり、出願番号は２０１９１１４１８８６７．８の中国特許出願の優先権を主張し、当該出願における全ての内容は引用により本考案に組み込まれる。
本考案は動力電池の技術分野に関し、例えば動力電池蓋板及びその製造方法に関する。
関連技術において、動力電池蓋板の構造の大部分はレーザ溶接プロセスによってポストの固定を完成する必要があり、溶接製造の過程において、レーザ溶接は接続欠陥を生成しやすく、接続強度に失効リスクをもたらす。溶接しやすくするためにいくつかの追加の構造を設けてレーザ溶接を行う必要があるため、ポストは大きな電池内部空間を占用し、かつコストが高い。
本考案は動力電池蓋板を提供し、当該動力電池蓋板の構造は簡単で、製造しやすく、構造が安全で、製造歩留まりが高い。
本考案は動力電池蓋板の製造方法を提供し、当該方法を採用して動力電池蓋板を製造することで、生産製造コストを低減することができる。
本考案の実施例は、第１の段面を有するザグリ穴が設けられたトップカバーであって、前記ザグリ穴を取り囲むように設けられたバーリングが設けられているトップカバーと、本体及び前記本体と接する凸リングを含むポストであって、前記本体は前記ザグリ穴内に係合され、前記凸リングは前記第１の段面と前記バーリングとの間に挟まれているポストと、前記本体及び前記凸リングの表面に被覆されている第１のゴム被覆部材とを含む動力電池蓋板を提供している。
本考案は、
前記ポストの外周面に前記第１のゴム被覆部材を形成することと、
前記ポストを前記ザグリ穴内に放置することで、前記凸リングの下端面を第１のゴム被覆部材によって前記第１の段面に当接させることと、
前記バーリングを折り曲げることで、前記バーリングを前記凸リングに圧着させることとを含む動力電池蓋板の製造方法をさらに開示している。
前記ポストの外周面に前記第１のゴム被覆部材を形成することと、
前記ポストを前記ザグリ穴内に放置することで、前記凸リングの下端面を第１のゴム被覆部材によって前記第１の段面に当接させることと、
前記バーリングを折り曲げることで、前記バーリングを前記凸リングに圧着させることとを含む動力電池蓋板の製造方法をさらに開示している。
以下図面を参照しながら具体的な実施形態によって本考案の技術案をさらに説明する。
なお、本考案の説明では、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等で示される方位又は位置関係は、図面に示した方位又は位置関係に基づくものであり、本考案の説明を容易にし説明を簡略化するためのものに過ぎず、指している装置又は要素が特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではなく、したがって本考案への規制と解釈してはならないことを理解すべきである。
また、「第１」、「第２」と限定された特徴は１つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含み、特徴を区別して説明するために用いられ、順序の区別も軽重の区別もない。本考案の記述において、特に説明がない限り、「複数」の意味は２つ又は２つ以上である。
なお、本考案の説明では、他の明確な規定と限定がない限り、用語「取付」、「接する」、「接続」は、広義に解釈すべきであり、例えば、固定して接続されてもよいし、着脱可能に接続又は一体的に接続されてもよく、機械的に接続されてもよいし、電気的に接続されてもよく、直接的に接続されてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されてもよいし、２つの素子内部の連通であってもよい。当業者であれば、上述する用語の本考案での具体的な意味を具体的に理解することができる。
以下図１～図６を参照しながら本実施例の動力電池蓋板の構造を説明する。
図１～図６に示すように、本実施例は、第１の段面１１１を有するザグリ穴１１が設けられたトップカバー１であって、ザグリ穴１１を取り囲むように設けられたバーリング１２が設けられているトップカバー１と、本体２１及び本体２１と接する凸リング２２を含むポスト２であって、本体２１はザグリ穴１１内に係合され、凸リング２２はザグリ穴１１の第１の段面１１１とバーリング１２との間に挟まれているポスト２と、本体２１及び凸リング２２の表面に被覆される第１のゴム被覆部材３とを含む動力電池蓋板を開示している。
図２に示すように、本実施例において、第１の段面１１１は前記バーリング１２に面して設けられている。
本実施例は凸リング２２とバーリング１２を圧着することにより、ポスト２とトップカバー１との接続を実現し、ポスト２とトップカバー１との間は溶接接続する必要がなく、実際の生産製造過程において、ポスト２をトップカバー１のザグリ穴１１内に入れ、次にバーリング１２を折り曲げすることで、凸リング２２をザグリ穴１１の第１の段面１１１とバーリング１２との間に圧着することができ、これによりポスト２とトップカバー１との間の接続を完成し、ポスト２の表面には第１のゴム被覆部材３が設けられているため、第１のゴム被覆部材３はトップカバー１と極柱２との間の隙間を充填することができ、これによりポスト２とトップカバー１との間の安定した接続を保証することができる。
本実施例の動力電池蓋板は、トップカバー１にポスト２の凸リング２２構造を圧着可能なバーリング１２が設けられているため、トップカバー１とポスト２との間の位置制限接続を実現し、動力電池蓋板の全体構造を簡略化し、動力電池の内部空間を増加させ、動力電池蓋板の組み立てを容易にする。
ある実施例において、凸リング２２は本体２１の下端面に接続され、第１のゴム被覆部材３の下端面は第１の段面１１１に当接する。これにより、ポスト２の下端面はトップカバー１の下端面の上方に位置し、ポスト２が動力電池全体の内部に伸びるサイズを減少させ、これにより動力電池の内部空間の大きさを保証する。他の実施例において、実際の需要に応じて、ポスト２の構造は凸リング２２が本体２１を取り囲むように設けられた構造に形成されてもよい。このような場合に、ポスト２の本体２１はザグリ穴１１を貫通して設けられ、第１のゴム被覆部材３の下端面は第１の段面１１１に当接することができる。
ある実施例において、図３に示すように、動力電池蓋板は、バーリング１２の表面に被覆される第２のゴム被覆部材４をさらに含んでいる。増設された第２のゴム被覆部材４はポスト２の安定性を増加させることができ、これによりポスト２がザグリ穴１１から離脱することを回避する。
図３に示した実施例において、第２のゴム被覆部材４は第１のゴム被覆部材３と接続されている。
ある選択可能な実施例において、第１のゴム被覆部材３及び第２のゴム被覆部材４はプラスチック層又はゴム層である。例示的には、第１のゴム被覆部材３はプラスチック層又はゴム層であることで、第１のゴム被覆部材３がポスト２とトップカバー１との間の隙間に充填される時に変形させることができ、これによりポスト２とトップカバー１との接続安定性をよりよく保証する。第１のゴム被覆部材３はプラスチック層又はゴム層であることで、第２のゴム被覆部材４の成形を容易にすることができ、これにより動力電池蓋板の製造の利便性に役立つ。
例示的には、第１のゴム被覆部材３及び第２のゴム被覆部材４の形成態様は射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、塗料を塗る等の被覆プロセスのうちのいずれか１種であり、かつ第１のゴム被覆部材３及び第２のゴム被覆部材４はＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＦＡ（テトラフルオロエチレン?パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体）、ＰＰＳ（ポリフェニレンスルフィド）等の被覆材料を採用して製造されてもよい。また、第１のゴム被覆部材３及び第２のゴム被覆部材４は実際の必要に応じて絶縁材料又は導電性材料を採用して製造してもよい。
ある実施例において、図６に示すように、本体２１の外周面には第２の段面２１１が形成され、第１のゴム被覆部材３は第２の段面２１１を被覆している。これによって、本体２１と第１のゴム被覆部材３との接触面積を増大させ、これにより第１のゴム被覆部材３が本体２１から脱落することを回避する。
図１及び図６に示すような実施例において、動力電池蓋板の第２の段面２１１は第１の段面１１１の向きと同じである。
以下図１～２及び図５～６を参照しながら本考案の例示的な実施例に係る動力電池蓋板の構造を説明する。
図１～２及び図５～６に示すように、本実施例の動力電池蓋板は、第１の段面１１１を有するザグリ穴１１が設けられたトップカバー１であって、ザグリ穴１１を取り囲むように設けられたバーリング１２が設けられているトップカバー１と、本体２１と本体２１に接する凸リング２２とを含むポスト２であって、凸リング２２は本体２１の下端面に接続され、凸リング２２の下端面は第１の段面１１１に当接し、バーリング１２は折り曲げられた後に凸リング２２に圧着されているポスト２と、本体２１及び凸リング２２の表面に被覆されている第１のゴム被覆部材３とを含む。
図３に示すように、例示的に、本実施例の動力電池蓋板はバーリング１２に被覆された第２のゴム被覆部材４を含む。
図４に示すように、例示的には、ポスト２は凸リング２２が本体２１を取り囲むように設けられた構造を形成してもよく、かつポスト２の本体２１はザグリ穴１１を貫通するように設けられ、凸リング２２の下端面は第１のゴム被覆部材３によって第１の段面１１１に当接する。
以下図７を参照しながら本考案の実施例の動力電池蓋板の製造方法のステップを説明する。
本考案は、
Ｓ１：ポスト２の外周面に第１のゴム被覆部材３を形成することと、
Ｓ２：ポスト２をザグリ穴１１内に放置することで、凸リング２２を第１の段面１１１に当接させることと、
Ｓ３：バーリング１２を折り曲げ、バーリング１２を凸リング２２に圧着させることとを含む動力電池蓋板の製造方法をさらに開示している。
Ｓ１：ポスト２の外周面に第１のゴム被覆部材３を形成することと、
Ｓ２：ポスト２をザグリ穴１１内に放置することで、凸リング２２を第１の段面１１１に当接させることと、
Ｓ３：バーリング１２を折り曲げ、バーリング１２を凸リング２２に圧着させることとを含む動力電池蓋板の製造方法をさらに開示している。
本実施例の製造方法を採用して動力電池蓋板を生産すると、溶接接続の方式を採用する必要がなく、バーリング１２を折り曲げる形式を採用してバーリング１２の凸リング２２に対する圧着を実現し、これにより機械的な位置制限構造を採用してポスト２とトップカバー１との接続を実現する。このような接続方式は操作しやすく、製造合格率が高い。
本実施例の製造方法は、バーリング１２を折り曲げることを採用することでポスト２とトップカバー１との接続を実現し、このような機械的な位置制限の接続方式は、動力電池蓋板の構造を簡略化し、動力電池蓋板の製造効率及び製造合格率を向上させる。
ある実施例において、バーリング１２を折り曲げた後に、
Ｓ４：バーリング１２の表面に第２のゴム被覆部材４を形成することをさらに含む。
Ｓ４：バーリング１２の表面に第２のゴム被覆部材４を形成することをさらに含む。
ある選択可能な実施例において、第１のゴム被覆部材３及び第２のゴム被覆部材４の形成方法は射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、又は塗料を塗るのいずれかの被覆方法である。これにより、第１のゴム被覆部材３及び第２のゴム被覆部材４の製造方式を簡略化し、動力電池蓋板の製造フローを簡略化する。
一実施例は、
射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、又は塗料を塗るのいずれかの方式を採用してポスト２の外周面に第１のゴム被覆部材３を形成することと、
ポスト２をザグリ穴１１内に放置することで、凸リング２２の下端面を第１のゴム被覆部材３によって、第１の段面１１１に当接させることと、
バーリング１２を折り曲げ、バーリング１２を凸リング２２に圧着させることと、
射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、又は塗料を塗るのいずれかの方式を採用してバーリング１２の表面に第２のゴム被覆部材３を形成することとを含む動力電池蓋板の製造方法を提供している。
射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、又は塗料を塗るのいずれかの方式を採用してポスト２の外周面に第１のゴム被覆部材３を形成することと、
ポスト２をザグリ穴１１内に放置することで、凸リング２２の下端面を第１のゴム被覆部材３によって、第１の段面１１１に当接させることと、
バーリング１２を折り曲げ、バーリング１２を凸リング２２に圧着させることと、
射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、又は塗料を塗るのいずれかの方式を採用してバーリング１２の表面に第２のゴム被覆部材３を形成することとを含む動力電池蓋板の製造方法を提供している。
本明細書の説明において、参照用語「ある実施例」、「他の実施例」、等の説明とは当該実施例又は例示を参照しながら説明された具体的な特徴、構造、材料又は特長が本考案の少なくとも１つの実施例又は例示に含まれることを意味する。本明細書において、上述した用語に対する模式的な表現は必ずしも同じ実施例又は例示を指すとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特長は任意の１つ又は複数の実施例又は例示において適切な方式で結合することができる。
本考案は動力電池蓋板を提供し、トップカバーにはポストを圧着することができる凸リング構造が設けられているため、トップカバーとポストとの間の位置制限接続を実現し、動力電池蓋板の全体構造を簡略化し、動力電池の内部空間を向上させ、動力電池蓋板の組み立てを容易にする。
本考案は動力電池蓋板の製造方法を提供し、バーリングを折り曲げることを採用することでポストとトップカバーとの接続を実現するため、このような機械的な位置制限の接続方式は、動力電池蓋板の製造フローを簡略化し、動力電池蓋板の製造効率を向上させ、動力電池蓋板の製造合格率を向上させる。
１ トップカバー
１１ ザグリ穴
１１１ 第１の段面
１２ バーリング
２ ポスト
２１ 本体
２１１ 第２の段面
２２ 凸リング
３ 第１のゴム被覆部材
４ 第２のゴム被覆部材
１１ ザグリ穴
１１１ 第１の段面
１２ バーリング
２ ポスト
２１ 本体
２１１ 第２の段面
２２ 凸リング
３ 第１のゴム被覆部材
４ 第２のゴム被覆部材
本考案は動力電池の技術分野に関し、例えば動力電池蓋板に関する。
Claims (9)
- 第１の段面（１１１）を有するザグリ穴（１１）が設けられたトップカバー（１）であって、前記ザグリ穴（１１）を取り囲むように設けられたバーリング（１２）が設けられているトップカバー（１）と、
本体（２１）及び前記本体（２１）と接する凸リング（２２）を含むポスト（２）であって、前記本体（２１）は前記ザグリ穴（１１）内に係合され、前記凸リング（２２）は前記第１の段面（１１１）と前記バーリング（１２）との間に挟まれているポスト（２）と、
前記本体（２１）及び前記凸リング（２２）の表面に被覆されている第１のゴム被覆部材（３）とを含む、
動力電池蓋板。 - 前記凸リング（２２）は前記本体（２１）の下端面に接続され、前記凸リング（２２）の下端面は前記第１のゴム被覆部材（３）によって前記第１の段面（１１１）に当接している、
請求項１に記載の動力電池蓋板。 - 前記凸リング（２２）は前記本体（２１）を取り囲むように設けられ、前記本体（２１）は前記ザグリ穴（１１）を貫通するように設けられ、前記凸リング（２２）の下端面は前記第１のゴム被覆部材（３）によって前記第１の段面（１１１）に当接している、
請求項１に記載の動力電池蓋板。 - 前記バーリング（１２）の表面に被覆する第２のゴム被覆部材（４）をさらに含む、
請求項１に記載の動力電池蓋板。 - 前記第１のゴム被覆部材（３）及び前記第２のゴム被覆部材（４）はプラスチック層又はゴム層である、
請求項４に記載の動力電池蓋板。 - 前記本体（２１）の外周面には第２の段面（２１１）が形成され、前記第１のゴム被覆部材（３）は前記第２の段面（２１１）を被覆している、
請求項１に記載の動力電池蓋板。 - 請求項１～６のいずれか一項に記載の動力電池蓋板の製造方法であって、
前記ポスト（２）の外周面に前記第１のゴム被覆部材（３）を形成することと、
前記ポスト（２）を前記ザグリ穴（１１）内に放置することで、前記凸リング（２２）の下端面を前記第１のゴム被覆部材（３）によって前記第１の段面（１１１）に当接させることと、
前記バーリング（１２）を折り曲げることで、前記バーリング（１２）を前記凸リング（２２）に圧着させることとを含む、
動力電池蓋板の製造方法。 - 前記のバーリング（１２）を折り曲げることで、前記バーリング（１２）を前記凸リング（２２）に圧着させた後、
前記バーリング（１２）の表面に第２のゴム被覆部材（４）を形成することを含む、
請求項７に記載の動力電池蓋板の製造方法。 - 前記第１のゴム被覆部材（３）及び前記第２のゴム被覆部材（４）の形成方法は射出、絶縁カバーの取り付け、糊付け、又は塗料を塗るのいずれかの被覆方法である、
請求項８に記載の動力電池蓋板の製造方法。
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