JP3240081B2 - 円筒部材の加工法 - Google Patents
円筒部材の加工法Info
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- JP3240081B2 JP3240081B2 JP09854093A JP9854093A JP3240081B2 JP 3240081 B2 JP3240081 B2 JP 3240081B2 JP 09854093 A JP09854093 A JP 09854093A JP 9854093 A JP9854093 A JP 9854093A JP 3240081 B2 JP3240081 B2 JP 3240081B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒部材の加工法、殊
に切欠きを有する円筒部材におけるバリを生じない切削
加工法に関するものである。
に切欠きを有する円筒部材におけるバリを生じない切削
加工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示す如く、円筒部材1の一部に切
欠き2を有する円筒状部分3を形成した場合、該部分3
の内面4等を旋削すると端面3aにバリを生ずることが
ある。このバリは、前記円筒状部分3の端面3aと、切
削面即ち内面4等の接線とのなす角度がほぼ135度以
下のときに生ずることが知られてれており、この対策と
して上記端面に前記角度以上となるように面取りを施す
ことが有効であることも公知である。
欠き2を有する円筒状部分3を形成した場合、該部分3
の内面4等を旋削すると端面3aにバリを生ずることが
ある。このバリは、前記円筒状部分3の端面3aと、切
削面即ち内面4等の接線とのなす角度がほぼ135度以
下のときに生ずることが知られてれており、この対策と
して上記端面に前記角度以上となるように面取りを施す
ことが有効であることも公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示すような一部に切欠き2を有する円筒状部分3を形成
した円筒部材1においては、工具が切欠き2を有する円
筒状部分3の内側に入りにくいため、手作業でヤスリ等
による面取りを行う必要があり、多くの人手と時間を要
するという問題があった。本発明は上記問題点を解決す
ることを課題として案出されたもので、円筒部材の一部
に切欠きを有する円筒状部分を形成し、該部分の内径等
を切削するに際し、これらの一連の工程の中においてバ
リの発生を防ぐ予備成形を行い、多くの人手と時間がか
かる円筒状部分形成後の面取りをなくした円筒部材の加
工法を提供することを目的とする。
示すような一部に切欠き2を有する円筒状部分3を形成
した円筒部材1においては、工具が切欠き2を有する円
筒状部分3の内側に入りにくいため、手作業でヤスリ等
による面取りを行う必要があり、多くの人手と時間を要
するという問題があった。本発明は上記問題点を解決す
ることを課題として案出されたもので、円筒部材の一部
に切欠きを有する円筒状部分を形成し、該部分の内径等
を切削するに際し、これらの一連の工程の中においてバ
リの発生を防ぐ予備成形を行い、多くの人手と時間がか
かる円筒状部分形成後の面取りをなくした円筒部材の加
工法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明円筒部材の加工法は、円筒部材の一端側に切欠
きを有する円筒部分を形成するに際し、前記円筒部材の
一部をプレス加工により一旦該部材と直角に拡開して切
欠きを設けた拡開部分を形成した上、前記各拡開部分を
引起し、端部を除いた該拡開部分の内側に切削代を設定
しつつ切削径より大きな円弧となるよう成形して、切欠
きを有する円筒状部分を形成し、該円筒状部分の内径を
前記切削径にて切削加工することを特徴とする。
の本発明円筒部材の加工法は、円筒部材の一端側に切欠
きを有する円筒部分を形成するに際し、前記円筒部材の
一部をプレス加工により一旦該部材と直角に拡開して切
欠きを設けた拡開部分を形成した上、前記各拡開部分を
引起し、端部を除いた該拡開部分の内側に切削代を設定
しつつ切削径より大きな円弧となるよう成形して、切欠
きを有する円筒状部分を形成し、該円筒状部分の内径を
前記切削径にて切削加工することを特徴とする。
【0005】
【作 用】上記本発明円筒部材の加工法では、まず円管
等の円筒部材を用意し、その一端側の一部をプレス加工
により一旦該部材と直角に拡開して拡開部分を形成し、
ここに切欠きを設ける。次に、プレス加工にて前記拡開
部分を引起し、端部を除いた該拡開部分の内側に切削代
を設定しつつ切削径より大きな円弧となるよう成形し
て、切欠きを有する円筒状部分を形成する。しかる後、
該円筒状部分内面を前記所定の切削径にて切削加工すれ
ば、バリを生じない加工ができる。
等の円筒部材を用意し、その一端側の一部をプレス加工
により一旦該部材と直角に拡開して拡開部分を形成し、
ここに切欠きを設ける。次に、プレス加工にて前記拡開
部分を引起し、端部を除いた該拡開部分の内側に切削代
を設定しつつ切削径より大きな円弧となるよう成形し
て、切欠きを有する円筒状部分を形成する。しかる後、
該円筒状部分内面を前記所定の切削径にて切削加工すれ
ば、バリを生じない加工ができる。
【0006】
【実施例】図1乃至図4により本発明円筒部材の加工法
を説明すると、まず円管等の円筒部材1を用意し、その
一端側の一部を図1に示すようにプレス加工により一旦
該部材1と直角に拡開して拡開部分1aを形成し、該部
分1aに切欠き2を設ける。次に、図2に示すようにプ
レス加工にて前記拡開部分1aを引起し切欠き2を有す
る円筒状部分3を形成するが、この際各円筒状部分3
は、図3に示すようにその両端付近3bを除いた該円筒
状部分3の内側4に切削代sを設定しつつ切削径rより
大きな半径Rの円弧となるよう成形する(従って、円筒
部材1の肉圧は上記切削代sを考慮したものとするのが
望ましい)。最後に該円筒状部分3の内側4を切削加工
すれば、図4に示すように切削面5をもつ製品が得られ
るが、このとき切削面5の接線と、円筒状部分3の内面
4の接線のなす角度θは、135°以上となるので、前
記バリが生ずることはない。
を説明すると、まず円管等の円筒部材1を用意し、その
一端側の一部を図1に示すようにプレス加工により一旦
該部材1と直角に拡開して拡開部分1aを形成し、該部
分1aに切欠き2を設ける。次に、図2に示すようにプ
レス加工にて前記拡開部分1aを引起し切欠き2を有す
る円筒状部分3を形成するが、この際各円筒状部分3
は、図3に示すようにその両端付近3bを除いた該円筒
状部分3の内側4に切削代sを設定しつつ切削径rより
大きな半径Rの円弧となるよう成形する(従って、円筒
部材1の肉圧は上記切削代sを考慮したものとするのが
望ましい)。最後に該円筒状部分3の内側4を切削加工
すれば、図4に示すように切削面5をもつ製品が得られ
るが、このとき切削面5の接線と、円筒状部分3の内面
4の接線のなす角度θは、135°以上となるので、前
記バリが生ずることはない。
【0007】
【発明の効果】以上のように本発明円筒部材の加工法
は、円筒部材の一端側に切欠きを有する円筒部分を形成
するに際し、前記円筒部材の一部をプレス加工により一
旦該部材と直角に拡開して切欠きを設けた拡開部分を形
成した上、前記各拡開部分を引起し、端部を除いた該拡
開部分の内側に切削代を設定しつつ切削径より大きな円
弧となるよう成形して、切欠きを有する円筒状部分を形
成し、該円筒状部分の内径を前記切削径にて切削加工す
ることを特徴とするので、円筒部材の一部に切欠きを有
する円筒状部分を形成し、該部分の内径等を切削するに
際し、これらの一連の工程の中においてバリの発生を防
ぐ予備成形を行うことにより、多くの人手と時間がかか
る円筒状部分形成後の面取りやバリ取り等の手作業をな
くした円筒部材の加工法を提供し得る効果がある。
は、円筒部材の一端側に切欠きを有する円筒部分を形成
するに際し、前記円筒部材の一部をプレス加工により一
旦該部材と直角に拡開して切欠きを設けた拡開部分を形
成した上、前記各拡開部分を引起し、端部を除いた該拡
開部分の内側に切削代を設定しつつ切削径より大きな円
弧となるよう成形して、切欠きを有する円筒状部分を形
成し、該円筒状部分の内径を前記切削径にて切削加工す
ることを特徴とするので、円筒部材の一部に切欠きを有
する円筒状部分を形成し、該部分の内径等を切削するに
際し、これらの一連の工程の中においてバリの発生を防
ぐ予備成形を行うことにより、多くの人手と時間がかか
る円筒状部分形成後の面取りやバリ取り等の手作業をな
くした円筒部材の加工法を提供し得る効果がある。
【0008】
【図1】本発明円筒部材の加工法の一部が適用され、前
記円筒部材の一部をプレス加工により一旦該部材と直角
に拡開して切欠きを形成した状態を示す斜視図
記円筒部材の一部をプレス加工により一旦該部材と直角
に拡開して切欠きを形成した状態を示す斜視図
【図2】本発明円筒部材の加工法の一部が適用され、一
端側に切欠きを有する円筒状部分を形成した円筒部材の
斜視図
端側に切欠きを有する円筒状部分を形成した円筒部材の
斜視図
【図3】図2に示す円筒部材における一部の円筒状部材
と切削径との関係を示す略示図
と切削径との関係を示す略示図
【図4】円筒状部材の内面の切削が終了した円筒部材の
斜視図 1 円筒部材 1a 拡開部分 2 切欠き 3 円筒状部分 3a 円筒状部分の端面 4 円筒状部分の内面 5 切削面 s 切削代
斜視図 1 円筒部材 1a 拡開部分 2 切欠き 3 円筒状部分 3a 円筒状部分の端面 4 円筒状部分の内面 5 切削面 s 切削代
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−113131(JP,A) 特開 昭55−144901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 1/00 B23B 5/00 B21D 19/00 B21D 28/00 B21D 51/10
Claims (1)
- 【請求項1】円筒部材の一端側に切欠きを有する円筒部
分を形成するに際し、前記円筒部材の一部をプレス加工
により一旦該部材と直角に拡開して切欠きを設けた拡開
部分を形成した上、前記各拡開部分を引起し、端部を除
いた該拡開部分の内側に切削代を設定しつつ切削径より
大きな円弧となるよう成形して、切欠きを有する円筒状
部分を形成し、該円筒状部分の内径を前記切削径にて切
削加工することを特徴とする円筒部材の加工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09854093A JP3240081B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 円筒部材の加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09854093A JP3240081B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 円筒部材の加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071202A JPH071202A (ja) | 1995-01-06 |
JP3240081B2 true JP3240081B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=14222522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09854093A Expired - Fee Related JP3240081B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 円筒部材の加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3240081B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP09854093A patent/JP3240081B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071202A (ja) | 1995-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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