JP3239948B2 - 入出力保護装置 - Google Patents
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Description
ージや静電気などによる外来ノイズから保護する入出力
保護装置に関し、特に、高電圧で急峻な立ち上がり特性
を有する外来ノイズに対しても保護できるようにした入
出力保護装置に関する。
部回路と、この内部回路に接続されて信号を入出力する
ためのパッドと、このパッドに接続されたリード端子と
を有し、このリード端子は外部の電気回路と接続され
る。半導体装置の入出力保護装置は、入出力用のパッド
と内部回路の間に設置され、サージや静電気などの外来
ノイズがリード端子に印加された場合、これをトランジ
スタやダイオードなどからなる保護素子で放電させ、内
部回路がこのような外来ノイズで破壊されないようにし
ていた。
は、図9に示すようにドレインノード及びソースノード
のアルミニウム配線31を一旦複数のコンタクト孔33
を介して導電層36と接続し、この導電層36を拡散層
34に細長い1個のコンタクト孔35で接続する構成と
することで、サージなどによる外来ノイズが印加された
場合に、特定の拡散層34域に電界が集中して、特定の
コンタクトが破壊されるのを防止していた。
図10に示すように、フィールド酸化膜42により分離
された素子領域にゲート電極44を挟んで形成されたほ
ぼ矩形形状の第1の拡散領域46及び第2の拡散領域4
8と、これら第1及び第2の拡散領域上に配置されたコ
ンタクト窓41、47とを有する半導体装置において、
第1の拡散領域46のゲート電極側の角部である境界点
43で電界が集中し易く、静電気ストレスが発生し易い
ことが開示されており、これを解決する為に該公報に記
載の発明では、第1の拡散領域46のゲート電極44と
反対側の角部に凹部45を設け、第1の拡散領域46と
ゲート電極44との境界線にほぼ平行な前記凹部の辺の
長さLと、この辺からゲート電極までの距離dとの比が
1.5以上となるように形成する構成が開示されてい
る。つまり、第1の拡散領域46に凹部45を設けるこ
とで、コンタクト窓41から境界点43までの距離が長
くなり、拡散抵抗を増大させることで、境界点43での
電界集中が緩和できるというものである。
ンモデル法(以下、MM法と記す)、あるいは人体帯電
モデル法(以下、HBM法と記す)などでその保護能力
が評価されていた。MM法は、日本電子機械工業会(以
下、EIAJと記す)、または米国のEOS/ESDア
ソシエーションでその試験方法が定められている。以
下、EIAJ準拠のMM法をEIAJ法、EOS/ES
Dアソシエーション準拠のMM法をEOS/ESD法と
記す。
法の試験方法は、200pFのコンデンサC0に所定の
試験電圧を充電し、これを半導体装置100のパッド5
3につながるリード端子(図示せず)に放電して、半導
体装置100が破壊するときの電圧を評価するものであ
る。具体的には、試験者は、先ずコンデンサC0に試験
電圧として50Vを印加してスイッチSWをONして、
半導体装置100のリード端子とパッド53を介して保
護素子101に放電させる。その後、試験者はテスタ
(図示せず)によって半導体装置100の機能試験を行
い、半導体装置100が正常に動作しているか否かをテ
ストし、破壊した半導体装置100の個数を計数する。
その後、試験者は試験電圧を50Vずつ増加させて同様
な試験を行い、半導体装置100の破壊個数を計数する
ことを繰り返す。
導体装置100の保護素子101に流れる電流波形を計
算によって求めるためのシミュレーションモデルを示
し、同図(b)は半導体装置100の平面図を示す。図
7(a)に示すシミュレーションモデルは、試験装置2
00と、試験される半導体装置100とからなる。試験
装置200は、試験電圧を充電する200pFのコンデ
ンサC0と、試験装置200の寄生インダクタンスL、
寄生抵抗R、寄生容量C、および、試験電圧を半導体装
置100に印加するためのスイッチSWとで構成され
る。
上に形成された保護素子101とこれに接続されたパッ
ド53とこれに接続されたリード端子(図示せず)とを
有する。保護素子101は、2つのN+拡散層52a,
52bを有し、これらN+拡散層52a,52bは所定
の間隔をもって対向配置されている。N+拡散層52
a,52bの間にはP型基板51が存在するので、図7
に示す保護素子101は、NPN寄生トランジスタを形
成している。N+拡散層52a,52bの上面には絶縁
膜54が形成され、その上面には金属配線55a,55
bが形成されている。金属配線55a,55bは、コン
タクト56a〜56e、57a〜57eを介してN+拡
散層52a,52bとそれぞれ接続されている。また、
N+拡散層52aは金属配線55aとパッド53を介し
てリード端子(図示せず)と接続され、N+拡散層52
bは金属配線55bとコンタクト58を介してP型基板
51と接続されるとともに接地されている。
SD法の各評価法が実際の保護素子101にどのような
影響を及ぼすか、半導体装置100のデバイスシミュレ
ーシタを用いて図7に示す等価回路のシミュレーション
を行った。
置200において、寄生容量Cは20pF、寄生インダ
クタンスLは10μH、寄生抵抗Rは10Ωであり、E
OS/ESD法では、寄生容量Cは7pF、寄生インダ
クタンスLは0.5μH、寄生抵抗Rは10Ωである。
また、200pFのコンデンサC0に充電する試験電圧
は、50Vとして計算した。
法とEOS/ESD法で試験電圧を印加したときのシミ
ュレーション結果を示す。同図において、縦軸は試験装
置200から半導体装置100の保護素子101に流れ
る電流値、横軸はスイッチSWをONしてからの経過時
間を示す。
J法では、放電電流のピーク値は小さいものの、長時間
に渡って放電電流が保護素子101に流れる。これに対
して、EOS/ESD法では、放電電流が流れる期間は
短いものの、4倍以上のピーク値をもつ放電電流が保護
素子101に流れる。
の試験電圧を満たせばよかったが、昨今では、要求され
る性能はますます厳しくなる傾向にある。すなわち、E
IAJ法による試験を満たすとともにEOS/ESD法
による試験でも200V以上の耐圧を有することが望ま
れている。
ESD法では、保護素子101を形成するN+拡散層5
2aの最端部に位置するコンタクト56a、56eが破
壊されていることが判った。この理由は、以下のように
考えられる。
ち上がり特性を有する正の高電圧パルスがパッド53に
印加されると、このパルスの電荷は保護素子101を構
成する寄生NPNトランジスタに伝わり、N+拡散層5
2aとP型基板51とのPN接合で最初にブレークダウ
ンが起こる。このブレークダウンは、N+拡散層52a
のコーナー部59(図7(b))で発生しやすい。コー
ナー部59でのブレークダウンによってP型基板51内
には正孔(ホール)が発生し、この正孔は局所的に基板
電位を上昇させる。時間の経過とともに、ブレークダウ
ン領域は、N+拡散層52aの中央部(コンタクト56
c付近)に向かって拡がっていき、P型基板電位をさら
に上昇させ、寄生NPNトランジスタをONさせる。こ
のように、比較的なだらかな立ち上がり特性を有する正
の高電圧パルスを印加した場合には、各コンタクトにほ
ぼ均等な電流が流れるので、内部回路を破壊することは
なかった。
に、立ち上がりが急峻な正の高電圧パルスが印加された
場合には、上述と同様にN+拡散層52aのコーナー部
59付近で最初にブレークダウンが発生するが、ブレー
クダウン領域がN+拡散層52aの中央部(コンタクト
56c付近)に向かって拡がる前に、対向するN+拡散
層52bに対して局所的に放電電流が流れると考えられ
る。このため、N+拡散層52aのコーナー部59に近
接する端部のコンタクト56a、56eに大電流が流れ
る。コンタクト56a、56eから流れ出た電流は、対
向するN+拡散層52bの端部のコンタクト57a、5
7eにそれぞれ流れ込むので、対向電極側の端部のコン
タクト57a、57eにも大電流が集中しやすくなる。
これによって、端部のコンタクト56a、56e、57
a、57eが破壊される。この結果、外来ノイズは保護
素子101によって十分放電されなくなり、内部回路に
高電圧が印加されることになるので、内部回路が破壊さ
れることになると推定される。
大電流が流れるEOS/ESD法では、前記図9に示し
た従来技術のように、たとえ導電層35を介して拡散層
34に接続していても、導電層35全体に、かつ一様に
電荷が拡散する間もなく、端部のコンタクト33aを介
してその直下の拡散層34に放電電流が流れてしまい、
その部分の拡散層34が破壊されたり、あるいはコンタ
クト33a自体が破壊され、十分に内部回路を保護しき
れないのが実状である。
拡散領域46のゲート電極44側の境界点43での静電
破壊については考慮されているが、コンタクト部41の
破壊については何ら考慮されていない。また、ゲート電
極44までの距離dと、凹部45を確保することが必須
条件であるため、保護素子の面積が大きくなり、チップ
面積を増加させる要因になる。
り特性を有する外来ノイズが印加されても、内部回路を
保護できる優れた入出力保護装置を提供することにあ
る。
鑑み鋭意検討した結果、少なくとも入出力部側に配され
るコンタクトに急激に流れる大電流を緩和する手段を配
することで、上記課題を解決できることを見出した。
された拡散層間に放電を誘発させて、内部回路へ高電圧
の外来ノイズの侵入を防止するバイポーラー保護素子を
有する入出力保護装置において、配線金属層と拡散層と
を接続する複数のコンタクトを有し、少なくとも保護素
子のパッド部側端部のコンタクトに、前記保護素子のパ
ッド部側端部以外のコンタクトよりもその抵抗を増大さ
せる手段を設けたことを特徴とする入出力保護装置であ
る。
端子に接続されるほぼ長方形状の第1の拡散層と、接地
電位又は電源電位、或いは所定の電位配線に接続される
ほぼ長方形状の第2の拡散層とが対向配置されている入
出力保護装置において、配線層と前記拡散層とを接続す
る複数のコンタクトを有し、前記第2の拡散層の長さに
比べて、前記第1の拡散層がその両端部側に少なくとも
前記複数のコンタクトの繰り返しピッチ1つ分以上長
く、前記第1の拡散層内にある1つのコンタクト列のコ
ンタクト数は、前記第2の拡散層内にある1つのコンタ
クト列のコンタクト数より少なくとも両端部側にそれぞ
れ1個以上多く、且つ、入出力端子に接続される第1の
拡散層内にあるコンタクト列の列方向のコンタクトピッ
チは、対向配置されている第2の拡散層内にあるコンタ
クト列のコンタクトピッチより大きいことを特徴とする
入出力保護装置である。
明する。
形態になる入出力保護装置の概略を示す平面図であり、
図2は、それぞれ図1のA−A’線、B−B’線、C−
C’線での断面図である。図1、図2に示すように、第
1導電性であるP型半導体基板1上に複数の矩形状の第
2導電性であるN+拡散層16a〜16cが平行に所定
の間隔をおいて配置され、P+拡散層17がN+拡散層1
6を挟むように配置されている。N+拡散層16aまた
は16cとP型半導体基板とN+拡散層16bとは、寄
生NPNトランジスタを構成し、保護素子として機能す
る。ここで、保護素子とは、入出力保護装置を構成する
1つの素子(寄生NPNトランジスタなど)であるとす
る。また、入出力保護装置とは、1組または複数の寄生
NPNトランジスタ(保護素子)で構成した保護回路、
または、複数の寄生NPNトランジスタ(保護素子)と
複数の寄生PNPトランジスタ(保護素子)とを組み合
わせた保護回路の総称であるとする。
と接地配線に接続されたアルミ配線(配線金属層)15
はそれぞれ、拡散層(N+拡散層16、P+拡散層17)
にコンタクト(10、13)を介して接続されている。
また、コンタクトの端部には、図2(a)に示すよう
に、タングステンシリサイドからなる中間配線12が形
成されている。この中間配線12は、第1コンタクト1
0を介してN+拡散層16と接続され、第2コンタクト
13を介してアルミ配線14と接続されている。つま
り、端部のコンタクトは、B−B’線の部分では第1コ
ンタクト10がN+拡散層16と接続されており、C−
C’線の部分では第2コンタクト13がアルミ配線1
4、15と接続されており、第1コンタクト10と第2
コンタクト13とは中間配線12により接続されてい
る。ここで、第1コンタクト10はタングステンシリサ
イド、第2コンタクトはアルミニウムまたはタングステ
ンである。
に中間配線12による抵抗層を設けて、外来ノイズが印
加されるアルミ配線14と保護素子を形成するN+拡散
層16aとを抵抗層を通して接続することで、高電圧で
急峻な外来ノイズが入出力パッドに印加されても、N+
拡散層16aの端部に向かって流れる放電電流が、端部
のコンタクトに集中することがなくなるので、端部のコ
ンタクトが破壊されることがなくなる。さらに、対向す
るN+拡散層16bの端部のコンタクトにも同様な抵抗
層を設けることで、対向電極側の端部のコンタクトが破
壊されることを防止できる。
も入出力パッドに近いコンタクトに施せばよいが、図1
に示すように更にもう一方の端部のコンタクトに同様に
対策を講じてもよい。入出力パッドに近いコンタクト
は、外来ノイズが最初に到達して集中することを防止す
るためであり、もう一方の他端対策コンタクトはN+拡
散層16aの端部に集中する電荷によって流れる放電電
流を制限するためのものである。
1では中央のN+拡散層16b)にも同様の対策を講じ
てもよい。更に、対策を講じた端部のコンタクトのとな
りのコンタクトにも前記端部のコンタクトより低い抵抗
値で対策を講じてもよい。以下、順次中央に向かって同
様の手法により対策を講じてもよい。また、中間配線1
2を形成することなく第1コンタクトでN+拡散層16
aとアルミ配線14とを接続し、第1コンタクトを第2
コンタクトより抵抗値の大きい材質の金属を埋め込むよ
うにしてもよい。
のコンタクトの抵抗値よりも高くすることで効果が得ら
れ、また、N+拡散層16aとの接続に使用するコンタ
クトの数、コンタクト間隔、コンタクト抵抗、要求され
る耐圧条件などにより異なるが、好ましくは2倍以上、
より好ましくは3倍以上とする。また、コンタクトの抵
抗値をあまり大きくしすぎると、対策を講じたコンタク
トのとなりのコンタクトが破壊される場合がある為、1
0倍以下とするのが好ましい。
ンタクトとの間隔の変更、第1コンタクトと第2コンタ
クトを接続する中間配線の長さ、材料、または膜厚の変
更、更に第1コンタクトを第2コンタクトよりも高抵抗
の埋め込み材料に変更するなど、何れの方法によっても
可能である。なお、前記したように順次中央に向かって
対策を講じるような場合には、これに限定されるもので
はない。
施形態になる入出力保護装置の概念図である。
ルミ配線と拡散層(第1の拡散層)とのコンタクトのう
ち端部コンタクトと対極の拡散層(第2の拡散層)との
距離を他のコンタクトの距離よりも長くすることでも端
部コンタクトの抵抗値を増大させることができる。
形状のN+拡散層22、23が形成されている。N+拡散
層22と23とは所定の間隔を隔てて平行に配置され、
N+拡散層22と23との間にはP型半導体基板が存在
する。N+拡散層22とP型半導体基板とN+拡散層23
とは、寄生NPNトランジスタを構成し、保護素子とし
て機能する。
…,b’,a’)を介してアルミ配線(図示せず)と接
続され、さらに入出力パッド21と接続される。同様
に、N +拡散層23は、コンタクトcを介してアルミ配
線(図示せず)と接続され、さらに接地電位と接続され
る。
22のコンタクトを対極の拡散層23のコンタクト列よ
り外側にそれぞれ一つずつ多くコンタクトを設けること
で、入力側の端部のコンタクト(a,a’)から対極の
コンタクト(c、c’)までの距離は、入力側コンタク
ト(b、b’)から対極のコンタクト(c、c’)まで
の距離より長くなるため、コンタクト(a,a’)での
電流集中を小さくすることができる。
層22を接続する端部コンタクトへの電流集中を低減す
ることで、端部コンタクトの破壊を防止するとともに、
内部回路の破壊を防止することができる。
タクトピッチL1を、対極のコンタクトピッチL2以上と
するのがより好ましい。
スタを用いた入出力保護装置では、入出力パッドと接続
された配線と拡散層との複数のコンタクトは、そのコン
タクト抵抗値がいずれも等しくなるように形成されてい
る。このため、定常状態ではどのコンタクトにも均等な
電流が流れることになる。本発明のように端部のコンタ
クトの抵抗を増大させるという発想や、過渡的な状態で
特定のコンタクトに放電電流が集中することを防止する
という発想は、従来にない全く新規な発想である。ま
た、抵抗を増大させる手段としては、上記に例示したも
のに限定されるものではなく、当業者が適宜変更して実
施できることは言うまでもない。
てNPN寄生トランジスタを例に説明したが、これに限
定されるものではなく、ソース−ドレインを対向拡散層
に有し、ソース−ゲート電極を接続したMOSFET
や、サイリスタなどで構成してもよい。また、P型半導
体基板の代わりにPウエル中に寄生NPNトランジスタ
を形成してもよいし、Nウエル中にPNP寄生トランジ
スタを形成してもよい。また、寄生NPNトランジスタ
を入出力パッドと接地電位間に設け、寄生PNPトラン
ジスタを入出力パッドと電源電位間に設けて、正負の外
来ノイズに対応するようにしてもよい。
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではなく、適宜、本発明の範囲内において変更可能で
あることは言うまでもない。
3及び4はDRAMの製造工程を例として本発明の入出
力保護装置の製造工程をメモリセル部(左側)の製造工
程を並記して示す工程断面図である。
に、素子分離領域2として300nm程度の厚い酸化膜
を形成する。次に、MOS型トランジスタのゲート酸化
膜3を10nm程度形成し、トランジスタのゲート電極
や配線となるゲート電極4を形成する。このゲート電極
4はメモリセル部ではワード線となる。ゲート電極4は
ポリシリコン200nm単層構造、またはポリシリコン
200nmとタングステンシリサイド100nmとの多
層構造となっている。メモリセルのMOS型トランジス
タのソース・ドレイン領域及び、入出力保護領域となる
N+拡散層5、16を形成するため、ヒ素(As)を2
×10+15cm2でイオン注入する(図3(a))。
に200nm)した後、MOS型トランジスタのN+拡
散層5に達するコンタクトホールを形成し、そこにポリ
シリコンを成膜しメモリセル部の電荷蓄積用の容量電極
7を選択的に形成する(図3(b))。続いて、メモリ
セル部のみに選択的に、メモリセルの容量絶縁膜8を形
成後(酸化膜厚換算で5nm程度)、容量電極7の対極
となる容量対極9をポリシリコンで形成する(図3
(c))。
モリセル部及び入出力保護部にそれぞれ第1コンタクト
ホール10(0.4μm□)を形成する。これらの第1
コンタクトホール10は、メモリセル部ではメモリセル
のMOS型トランジスタを次の工程で形成するビット線
に接続するものであり、入出力保護部では、端部のコン
タクト(第1コンタクト)になるものである(図3
(d))。
を前記絶縁膜24上に150nm程度の膜厚で、前記第
1コンタクトホール10を埋め込むと共に、所望のパタ
ーンを形成する(図4(a))。中間配線12の大きさ
は、2〜3μm幅で、3〜5μm長とし、コンタクトホ
ール10の間隔は0.5〜1μmとした。このWSi層
は、メモリセル部ではビット線11を形成し、入出力保
護部では中間配線12を形成し、端部のコンタクトの抵
抗を増大させる働きをする。このようにビット線と同一
材料で同時に形成する為、従来の製造工程をそのまま使
用することができる。
後、入出力保護部にアルミ配線と接続する為の第2コン
タクト13(0.5μm□)をあける(図4(b))。
この時、メモリセル部では、セル自身にコンタクトは設
けず、ポリシリコン等で形成されたワード線の抵抗を下
げる目的で、所定の間隔毎に、ワード線と平行に設けた
アルミ配線との接続部などにコンタクトが形成されてい
るが、ここでは図示していない。
ンタクト13をアルミニウムで埋め込むとともに、アル
ミ配線14(層厚:900nm、幅:2〜3μm)を選
択的に形成する。なお、第2コンタクト13は、タング
ステンを埋め込んでもよい。
ード線となるゲート電極4と平行に絶縁膜25上に設け
られる。一方、入出力保護部では、アルミ配線14は入
出力パッド21に接続され、同時に形成されるアルミ配
線15は接地電位配線へと接続されていく。
ィングパッドなどを開口するが、図示は省略する。
拡散層16とを接続する各コンタクトの抵抗を測定した
ところ、拡散層に接する第2コンタクトでは120Ω/
個の抵抗値であるのに対し、第1コンタクトと第2コン
タクトを中間配線で接続した部分では640Ω/個の抵
抗値を示した。
半導体装置100に対して、図7に示すEOS/ESD
法による試験を実施したところ、図6の上段に示すよう
な静電破壊(ESD)耐圧分布を得た。これに対して、
本発明のような対策を講じずに形成した従来の入出力保
護部を有する半導体装置100では、図6の下段に示す
ような分布であった。つまり、図6から分かるように、
平均値で約50V程度耐圧が改善され、最低耐圧では約
150V程度耐圧が改善されていた。
る。
メモリセル部と同時に入出力保護部にコンタクト開口を
行うことができ、実施例1との違いは、第1コンタクト
10及び中間配線12の形成は行わずに、入出力パッド
側に接続される拡散層のコンタクトが対極のコンタクト
よりその両端で1個ずつコンタクトが多くなるように形
成している点である。このようにして、図5に示すよう
に端部のコンタクト(a,a’)を一つずつ多くするこ
とで、コンタクトa−c間の実効的な抵抗値が、コンタ
クトb−c間の抵抗値より高くなっている。なお、ここ
では、コンタクトピッチL1を3μm、L2を2μmとし
て形成した。
半導体装置について、実施例1と同様にESD耐圧を評
価したところ、同様に平均値で約50V程度耐圧が向上
した。
とも入出力パッド側のアルミ配線と拡散層とを接続する
端部のコンタクトにその抵抗を増大させる手段を施すこ
とにより、急峻なパルスが印加されても、その対策を施
した端部のコンタクトに放電電流が集中することがなく
なり、端部のコンタクトが破壊されることがなく、従来
よりも高い耐圧を有する優れた入出力保護装置を提供す
ることが可能である。この結果、半導体装置の内部回路
が破壊することを防止でき、半導体装置の信頼性向上に
大きく寄与する。
線、C−C’線における断面図である。
工程を説明する図であり、DRAMの製造工程を例とし
てメモリセル部(左側)の製造工程を並記して示す工程
断面図である。
工程を説明する図であり、DRAMの製造工程を例とし
てメモリセル部(左側)の製造工程を並記して示す工程
断面図である。
概念図である。
のESD耐圧の結果を示すグラフである。
S/ESD法のデバイスシミュレーションを説明する等
価回路図である。
EOS/ESD法(b)における電流値の時間経過にお
ける変化を示すグラフである。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 第1導電性の半導体基板上に対向配置さ
れた第2導電性の拡散層間に放電を誘発させて外来ノイ
ズによる内部回路の破壊を防止する寄生バイポーラ保護
素子を有する入出力保護装置において、配線金属層と拡
散層とを接続する複数のコンタクトを有し、少なくとも
保護素子のパッド部側端部のコンタクトに、前記保護素
子のパッド部側端部以外のコンタクトよりもその抵抗を
増大させる手段を設けたことを特徴とする入出力保護装
置。 - 【請求項2】 前記パッド部側端部のコンタクトに加え
て、対向電極端部のコンタクトに抵抗を増大させる手段
を設けたことを特徴とする請求項1の入出力保護装置。 - 【請求項3】 前記パッド部側端部のコンタクトに加え
て、前記保護素子の他端部のコンタクトに抵抗を増大さ
せる手段を設け、これらのコンタクト間にこれらのコン
タクトよりその抵抗が低い少なくとも一つのコンタクト
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の入
出力保護装置。 - 【請求項4】 抵抗を増大させる手段が、拡散層に接す
る第1のコンタクトと、配線金属層に接する第2のコン
タクトとを、拡散層と配線金属層との間に形成した中間
配線層で接続したものである請求項1乃至3のいずれか
1項に記載の入出力保護装置。 - 【請求項5】 増大させる抵抗値が、第1のコンタクト
と第2のコンタクトとの間の中間配線層の長さによって
調整される請求項4に記載の入出力保護装置。 - 【請求項6】 増大させる抵抗値が、中間配線層の材料
の変更により調整される請求項4に記載の入出力保護装
置。 - 【請求項7】 前記中間配線層は、タングステンシリサ
イドである請求項4又は5に記載の入出力保護装置。 - 【請求項8】 前記第1のコンタクトが第2コンタクト
よりも高抵抗の材料で形成されている請求項3乃至7何
れか1項に記載の入出力保護装置。 - 【請求項9】 前記第1のコンタクトは、中間配線層形
成時に同時に埋め込み形成されたものである請求項8に
記載の入出力保護装置。 - 【請求項10】 半導体基板表面上に入出力端子に接続
されるほぼ長方形状の第1の拡散層と、接地電位又は電
源電位、或いは所定の電位配線に接続されるほぼ長方形
状の第2の拡散層とが対向配置されている入出力保護装
置において、配線層と前記拡散層とを接続する複数のコ
ンタクトを有し、前記第2の拡散層の長さに比べて、前
記第1の拡散層がその両端部側に少なくとも前記複数の
コンタクトの繰り返しピッチ1つ分以上長く、前記第1
の拡散層内にある1つのコンタクト列のコンタクト数
は、前記第2の拡散層内にある1つのコンタクト列のコ
ンタクト数より少なくとも両端部側にそれぞれ1個以上
多く、且つ、第1の拡散層内にあるコンタクト列の列方
向のコンタクトピッチは、対向配置されている第2の拡
散層内にあるコンタクト列のコンタクトピッチより大き
いことを特徴とする入出力保護装置。
Priority Applications (1)
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JP10-271431 | 1998-09-25 | ||
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JP2014225483A (ja) | 2011-09-16 | 2014-12-04 | パナソニック株式会社 | 半導体集積回路装置 |
-
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