JP3239300B2 - 自動変速機用油圧切換弁 - Google Patents

自動変速機用油圧切換弁

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JP3239300B2 JP30628894A JP30628894A JP3239300B2 JP 3239300 B2 JP3239300 B2 JP 3239300B2 JP 30628894 A JP30628894 A JP 30628894A JP 30628894 A JP30628894 A JP 30628894A JP 3239300 B2 JP3239300 B2 JP 3239300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧切換弁、特に、自
動変速機に配置された2つのクラッチに選択的に圧油を
供給するための自動変速機用油圧切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械や産業機械用の自動変速機とし
て、油圧クラッチにより前進及び後退を含む複数の変速
段で変速可能な自動変速機が知られている。この種の自
動変速機用の制御用油圧装置には、複数のクラッチに選
択的に圧油を供給するパイロット型の油圧切換弁が用い
られている。
【0003】パイロット型の油圧切換弁は、たとえば上
下に長い柱状空間を有するバルブボディと、上下に配置
された後退及び前進用の2つのスプールと、リターンス
プリングと、後退及び前進用の2つのソレノイドバルブ
と、油路とを備えている。後退及び前進用の2つのスプ
ールは、柱状空間内に移動自在に配置されている。リタ
ーンスプリングは、両スプール間に配置され、両スプー
ルを離反する方向に付勢する。後退及び前進用の2つの
ソレノイドバルブは、両スプールを接近する方向に移動
させる。油路は、ソレノイドバルブによるスプールの移
動によって2つのクラッチと油圧源とを選択的に断続す
る。
【0004】この油圧切換弁では、後退用のソレノイド
バルブをオンすると、後退側のスプールが接近する方向
(下方)に移動し、油圧源と後退用クラッチとを結ぶ油
路が接続されて圧油が供給される。また、前進用ソレノ
イドバルブをオンすると、前進用のスプールが接近する
方向(上方)に移動し、油圧源と前進用クラッチとを結
ぶ油路が接続され、圧油が前進用クラッチに供給され
る。また双方のソレノイドバルブをオフすると、リター
ンスプリングにより両スプールは離反する方向に移動
し、両油路が遮断されてニュートラル状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
前進用ソレノイドバルブをオンして前進走行を行ってい
るときに、誤作動により後退用ソレノイドバルブバルブ
がオンすると、両スプールの対向しない端部のそれぞれ
に等しい圧力が作用して油圧的にバランスがとれた状態
になる。したがって、両スプールが水平に配置されてい
る場合には、両スプールは現在の位置に維持されたまま
移動しない。しかし、前記従来の構成のように両スプー
ルが上下に配置されている場合には、油圧的にバランス
がとれていても、後退用スプール、前進用スプール及び
リターンばねの自重によりバランスがくずれ、これらの
3つの部材が下方に移動する。この結果、前進走行中に
後退用クラッチがオンになる可能性がある。この結果、
後退用クラッチ等が損傷する場合がある。
【0006】本発明の目的は、簡単かつ安価に誤作動に
よる変速を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自動変速機
用油圧切換弁は、自動変速機に配置された2つのクラッ
チに選択的に圧油を供給するための切換弁であって、バ
ルブボディと、2つのスプールと、付勢部材と、支持部
材と、2つの移動手段と、油路とを備えている。バルブ
ボディは上下に長い柱状空間を有している。両スプール
は柱状空間内に移動自在に配置されている。付勢部材は
両スプール間に配置され、両スプールを離反する方向に
付勢する。支持部材は下側のスプールの下部と柱状空間
の下端との間に配置され、両スプール及び付勢部材をそ
れらの自重に応じた力で弾性的に支持する。移動手段は
両スプールを個別に接近する方向に移動させる。油路
は、バルブボディに設けられ、移動手段によるスプール
の移動によって2つのクラッチと油圧源とを断続する。
【0008】発明2に係る自動変速機用油圧切換弁は、
発明1記載の制御弁において、移動手段は、各スプール
の対向しない端部のそれぞれに圧油を供給するソレノイ
ド弁を有している。
【0009】
【作用】発明1に係る自動変速機用油圧切換弁では、一
方の移動手段により一方のスプールが他方側に接近する
方向に移動させられると、油圧源と一方のクラッチとが
接続され、一方のクラッチに圧油が供給される。また他
方の移動手段により他方のスプールが一方側に接近する
方向に移動させられると、他方のクラッチと油圧源とが
接続され、他方のクラッチに圧油が供給される。また両
方の移動手段が、スプールを移動させないときには、付
勢手段により両スプールが離反する方向に配置され、油
圧源と両クラッチとは遮断され、油圧源からの圧油はど
ちらのクラッチにも供給されない。また、両方の移動手
段により、両方のスプールを互いに接近する方向に移動
させようとしたとき、移動手段による油圧的な力は均衡
しており、かつ両スプール及び付勢部材の自重は支持部
材によって支持される。このため、両スプールは移動し
ない。ここでは、支持部材を設け、両スプール及び付勢
部材をそれらの自重に応じた力で弾性的に支持している
ので、誤作動により2つの移動手段が両スプールを互い
に接近する方向に移動させようとしても、2つのスプー
ルはその位置に維持され、移動することはない。このた
め、簡単かつ安価な構成で誤作動による変速を防止でき
る。
【0010】発明2に係る自動変速機用油圧切換弁で
は、ソレノイド弁により、両スプールの端部に圧油が供
給されると、供給された圧油により、スプールが接近す
る方向に移動する。ここでは、パイロット用の圧油と動
作用の圧油とを同じ油圧源から供給でき、油圧回路構成
が簡素化する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例が採用された自動
変速機の制御用油圧装置を示している。図において、制
御用油圧装置1は、エンジン(図示せず)により回転駆
動される油圧ポンプ2と、油圧ポンプ2で発生した作動
油の圧力を調圧する主調整弁3と、切り換え時の圧力を
漸増させるためのアキュムレータ4と、圧力上昇時の上
昇時間(モジュレート時間)を設定するための絞り5
と、前進用クラッチ10及び後退用クラッチ11に選択
的に圧油を供給するための油圧切換弁6とを備えてい
る。
【0012】油圧切換弁6は、パイロット作動式の切換
弁であり、図2に示すように、バルブボディ12と、バ
ルブボディ12内に上下に配置された主切換弁13と、
バルブボディ12の下端及び上端に配置されたパイロッ
ト弁14,15とを有している。バルブボディ12に
は、上下に長い柱状空間16が形成されている。この柱
状空間16には、主切換弁13を構成する2つのスプー
ル20,21が上下に配置されている。スプール20は
後退用クラッチ11に選択的に圧油を供給するためのも
のであり、スプール21は前進用クラッチ10に選択的
に圧油を供給するものである。
【0013】両スプール20,21は柱状空間16内に
移動自在に配置されている。両スプール20,21は上
部及び下部に鍔部20a,20b、21a,21bをそ
れぞれ有している。スプール20の下側の鍔部20bと
スプール21の上側の鍔部21aとの間には、リターン
スプリング22が圧縮状態で配置されている。また、下
側のスプール21の下側の鍔部21bと柱状空間16の
下端との間には、支持スプリング23が配置されてい
る。支持スプリング23はリターンスプリング22より
弱く、かつスプール20,21及びリターンスプリング
22の自重が作用してもたわまないだけの剛性を有して
いる。
【0014】パイロット弁14はスプール21を上方に
移動させるためのものであり、ソレノイド30と、ソレ
ノイド30によって上下するスプール31とを有してい
る。このパイロット弁14は、ソレノイド30が励磁さ
れるとスプール31が下方に動き、油圧ポンプ2からの
調圧された圧油をスプール21に供給し、スプール21
を上方に移動させる。またソレノイド30が消磁される
とスプール21への圧油の供給は停止する。パイロット
弁15はスプール20を下方に移動させるためのもので
あり、ソレノイド32と、ソレノイド32によって上下
するスプール33とを有している。パイロット弁15も
パイロット弁14と同様に動作する。
【0015】バルブボディ12には、2つのパイロット
弁14,15に圧油を供給する供給油路40と、主切換
弁13の2つのスプール20,21に圧油を供給する供
給油路41と、パイロット弁14からスプール21に圧
油を供給するパイロット油路42と、パイロット弁15
からスプール20に圧油を供給するパイロット油路43
と、スプール20が切り換えられたときに後退用クラッ
チ11に圧油を供給するための供給油路44と、スプー
ル21が切り換えられたときに前進用クラッチ10に圧
油を供給するための供給油路45とが形成されている。
なお、供給油路41は、両スプール20,21がリター
ンスプリング22により上下の両端に配置されたとき、
鍔部20bの上方及び鍔部21aの下方にそれぞれ開口
している。また、供給油路44,45は、それぞれ鍔部
20b及び鍔部21aを挟んで供給油路41と逆側に開
口している。
【0016】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。パイロット弁14,15のソレノイド30,32が
ともに消磁されている場合には、リターンスプリング2
2により、両スプール20,21は柱状空間16の両端
に配置される。従って、供給油路41と供給油路44,
45とがいずれも遮断されるので、ポンプ2で発生した
圧油は、前進用クラッチ10及び後退用クラッチ11の
いずれにも供給されずニュートラル状態になる。
【0017】変速レバーが前進位置に配置されると、ソ
レノイド30が励磁され、ソレノイド32が消磁され
る。このため、供給油路40からパイロット油路42を
介してスプール21の鍔部21bの下方に圧油が供給さ
れる。この結果、リターンスプリング22の付勢力に抗
してスプール21が上方に移動する。スプール21が上
方に移動すると、鍔部21aが供給油路45の上方に位
置し、供給油路41と供給油路45とが連通する。この
結果、圧油が前進用クラッチ10に供給され、前進用ク
ラッチ10がオンして車輌が前進する。
【0018】また、変速レバーが後退位置に配置される
と、ソレノイド30が消磁され、ソレノイド32が励磁
される。このため、供給油路40からパイロット油路4
3を介してスプール20の鍔部20aの上方に圧油が供
給される。この結果、リターンスプリング22の付勢力
に抗してスプール20が下方に移動する。スプール20
が下方に移動すると、鍔部20bが供給油路44の下方
に位置し、供給油路41と供給油路44とが連通する。
この結果、圧油が後退用クラッチ11に供給され、後退
用クラッチ11がオンして車輌が後退する。
【0019】またパイロット弁14のソレノイド30が
励磁されている前進中において、誤作動によりソレノイ
ド32が励磁されると、スプール20は下方に移動しよ
うとするが、スプール20の上端とスプール21の下端
とにはそれぞれ同じ圧力が作用している。またスプール
21の下端には支持スプリング23が配置されている。
この結果、スプール20,21は前進位置に維持された
まま動くことはない。つまり、支持スプリング23が、
スプール20,21及びリターンスプリング22の自重
が作用してもたわまないだけの剛性を有しているので、
油圧的にバランスがとれていれば自重により両スプール
20,21が下方に移動することはない。このため誤作
動により双方のソレノイド30,32が励磁しても、前
進中に後退用クラッチがオンすることはない。また逆
に、後退時にソレノイド30が励磁した場合には、自重
分を支持スプリング23が支持しており、その他の力は
均衡しているので同様にスプール20,21が上方に移
動することはない。
【0020】〔他の実施例〕 (a) 主スプール20,21をパイロット圧で動作さ
せる構成に代えて、直接ソレノイドで動作させる構成に
してもよい。 (b) スプール20,21をパイロット圧により駆動
する構成に代えて、空気圧により駆動する構成にしても
よい。 (c) 前進用クラッチと後退用クラッチとに圧油を供
給する代わりに、1速,2速等の前進用の複数の変速用
のクラッチや後退用の複数の変速用のクラッチに圧油を
供給する油圧切換弁に本発明を適用してもよい。
【0021】
【発明の効果】発明1に係る自動変速機用油圧切換弁で
は、支持部材を設け、スプール及び付勢部材をそれらの
自重に応じた力で弾性的に支持しているので、2つの移
動手段がスプールを接近する方向に移動させようとして
も、2つのスプールはその位置に維持され、移動するこ
とはない。このため、簡単かつ安価な構成で誤作動によ
る変速を防止できる。
【0022】発明2に係る自動変速機用油圧切換弁で
は、パイロット用の圧油と動作用の圧油とを同じ油圧源
から供給でき、制御構成が簡素化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した自動変速機の制御
用油圧装置の油圧回路図。
【図2】油圧切換弁の実態回路図。
【図3】主切り換え弁の断面模式図。
【符号の説明】
6 油圧切換弁 12 バルブボディ 13 主切換弁 14,15 パイロット弁 16 柱状空間 20,21 スプール 22 リターンスプリング 23 支持スプリング 41,44,45 供給油路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 25/00 - 25/12 F16D 48/00 - 48/12 F16H 61/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機に配置された2つのクラッチに
    選択的に圧油を供給するための自動変速機用油圧切換弁
    であって、 上下に長い柱状空間を有するバルブボディと、 前記柱状空間内に移動自在に配置された2つのスプール
    と、 前記両スプール間に配置され、両スプールを離反する方
    向に付勢する付勢部材と、 下側のスプールの下部と前記柱状空間の下端との間に配
    置され、前記両スプール及び付勢部材をそれらの自重に
    応じた力で弾性的に支持する支持部材と、 両スプールを個別に接近する方向に移動させるための2
    つの移動手段と、 前記バルブボディに設けられ、前記移動手段によるスプ
    ールの移動によって前記2つのクラッチと油圧源とを断
    続するための油路と、を備えた自動変速機用油圧切換
    弁。
  2. 【請求項2】前記移動手段は、前記各スプールの対向し
    ない端部のそれぞれに圧油を供給するソレノイド弁を有
    する、請求項1記載の自動変速機用油圧切換弁。
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