JP3239045B2 - 文字列出力装置 - Google Patents

文字列出力装置

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JP3239045B2
JP3239045B2 JP14078195A JP14078195A JP3239045B2 JP 3239045 B2 JP3239045 B2 JP 3239045B2 JP 14078195 A JP14078195 A JP 14078195A JP 14078195 A JP14078195 A JP 14078195A JP 3239045 B2 JP3239045 B2 JP 3239045B2
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純子 樋口
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語文字と欧文文字
とを同時に使用して文書を作成する装置に好適に実施さ
れる文字列出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、DTP(Desk Top Publishin
g)ソフトウエアを用いて文書を作成し、記録用紙に印
刷する文書作成装置は、たとえば表示ディスプレイやキ
ーボードなどを含み文書を作成および編集する当該装置
本体と、本体で作成された文書を記録用紙に印刷するプ
リンタとがそれぞれ独自にフォントを有する。フォント
とは、1つの文字・記号・図形などのキャラクタのコー
ドなどに、その文字などを目視表示するためのデータ、
たとえば文字の形状を示す文字図形などのデータを対応
させたものである。前述した文書作成装置において、キ
ーボードから入力された文字コードが示す文字を表示デ
ィスプレイに表示する場合には、本体が有するフォント
から、文字の形状を示すグラフィックデータを得る。ま
た、前記文字をプリンタで紙面に印刷する場合には、プ
リンタが有するフォントから文字の形状を示すグラフィ
ックデータを得る。
【0003】このような文書作成装置において用いられ
る文字のフォントのうち、たとえば日本語フォントは等
幅文字が設定され、欧文フォントはプロポーショナル文
字に設定されていることが多い。プロポーショナル文字
とは、たとえば「I」と「M」のように、文字図形を表
示するために必要な領域の大きさが異なる場合に、文字
図形の横幅である文字幅を文字毎に変化させた文字から
成る文字フォントである。すなわち、前述した「I」の
文字幅が、「M」の文字幅よりも狭く設定される。たと
えば英語の文書を表示する場合に、このようなプロポー
ショナル文字が設定されたフォントを用いると、文字図
形と文字図形との間の間隔が一定になるので、見栄えの
よい表示を行うことができる。
【0004】また、欧文フォントには、たとえば「Cour
ier」など、等幅文字のフォントも存在する。図16は
欧文等幅フォントの一例であり、「SHARP CORPORATIO
N」である文字列1を、等幅フォントであるフォント2
の文字を用いて印刷したものである。フォント2の文字
は、全ての文字が文字幅d1を有する。当該フォント2
では、「R」と「I」の文字図形が、同一の幅を有し、
かつ文字列を形成したときに見栄えがよいように形成さ
れている。
【0005】また、日本語フォントの中に設定されてい
る欧文文字もまた、等幅文字で設定されている。図17
は、「SHARP株式会社」である文字列3を、ゴシッ
クフォントであるフォント4の文字を用いて印刷した例
である。フォント4は、仮名、漢字および欧米文字の各
文字が、全て文字幅d2を有する。日本語フォント内の
欧米文字もまた、文字図形が同一の大きさを有し、かつ
文字列を形成したときに文字間の間隔が開き過ぎること
のないように形成される。
【0006】このようなフォントを作成する従来技術
が、特開平2−256093号公報に開示されている。
本公報は、デザイン文字などの一般的なフォントとは異
なる独自の形状を有する文字において、各文字毎に独自
に固有のフォントを作成する技術に関する。当該技術で
は、文字図形のデータである文字パターン情報に予め定
められた所定の文字幅と、文字毎に独自に設定する文字
幅との比の値であるピッチデフォルト値を付加して記録
する。当該文字を印刷する場合には、このピッチデフォ
ルト値の値を用いて、隣接する文字との間を詰めて印刷
する。
【0007】図18は、前述した文字列3を2種類の等
幅フォントと組合わせて表示し、印刷した例を示す。
「SHARP」の部分は文字幅d1のフォント2の文字
を用い、「株式会社」の部分は文字幅d2のフォント4
の文字を用いて印刷されている。このように、種類の違
う等幅フォントは、それぞれ異なる文字幅を有する。し
たがって、図18のように、2種類の等幅フォントを用
いて作成した文字列の長さd4は、図17に示す1種類
のフォントを用いて作成した文字列の長さd3と異な
る。
【0008】このように、同一の字数の文字列であって
もフォントが異なると、文字列が占める範囲が異なる。
従来の文書作成装置では、欧文の等幅フォントと日本文
の等幅フォントとを混合して文字列を作成した場合、表
示ディスプレイでは欧文等幅フォントと日本語等幅フォ
ントとは、同一の文字幅を有するかのように表示される
けれども、記録用紙に印刷した場合、欧文等幅フォント
と日本文等幅フォントとも文字幅の明細が明確に表現さ
れ、文字列の位置がディスプレイに表示された文字列の
位置と相対的にずれている場合があった。
【0009】これによって、たとえば文字列内の文字の
配置を文字幅を基に決定するような文書作成装置を用い
ると、使用者の思いどおりのレイアウトの文書を作成す
ることが困難となることがあった。このような場合に
は、たとえば文字図形の中心軸を等間隔に配置するよう
に文字図形を配置して、印刷するような文書作成装置を
用いて文字列を印刷していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、等幅
フォントは、同一フォント内の文字幅は全て等しいけれ
ども、異なる等幅フォントの文字の文字幅と必ずしも等
しくはない。文字幅の異なる等幅フォントを混合して用
いて文字列を形成した場合、文字列全体から見て文字幅
が統一されていないように見える。また、日本語の文書
などの文字列は、一般に複数列にわたる文字列のうち、
文字の位置が列方向で等間隔に揃っているだけでなく、
列に直交する方向に対しても揃っている。このような場
合に、異なる文字幅のフォントの文字を混合して使用す
ると、直交方向の文字の位置がずれることがある。この
ような文字列から成る文書は、使用者から見て、見栄え
が悪いと感じられることがある。
【0011】欧文フォントには多数の書体が存在するけ
れども、等幅フォントとして用いられる書体は、プロポ
ーショナル文字フォントとして用いられる書体と比較し
て少ない。したがって、欧文文字列を等幅文字で表示す
る場合に、限定された書体しか用いることができないと
いう問題がある。
【0012】またさらに、複数のフォントを用いて1つ
の文字列を形成した場合に、フォント毎の文字幅が異な
ると、表示画面では同一文字幅に感じられていた文字列
が、印刷すると表示画面とは異なった状態で印刷される
ことがある。たとえば前述した文書作成装置で文書を作
成し印刷する場合に、表示ディスプレイに日本語と欧文
が混合した文字列が表示されていると、印刷された文書
の文字の配置状態が画面に表示された配置状態とは異な
る事例が多く発生していた。
【0013】たとえば、このような文書作成装置を用い
て、コンピュータやワードプロセッサの取扱い説明書な
どを作成し、表示ディスプレイに表示された文書をその
まま印刷して表示したい場合は、前述したディスプレイ
の表示の部分だけを、同一の書体で、かつその書体の文
字を等幅にだけ印刷するような別の文書作成装置を用い
て印刷し、必要な位置に切貼りするなどの方法を用いて
いた。
【0014】このように、従来の文書作成装置では、隣
接する文字図形との間隔を一定に保つようにして、文字
列の配置を決定する方法と、書体の文字幅にかかわらず
文字図形の中心を等間隔に配置する方法とのいずれか一
方の方法を用いて文字列の配置を決定していた。したが
って、文書の一部分を異なる方法の表示とすることが困
難であるという問題があった。前述したように、1文書
の中に、文字図形の配置方法を代えた文書を挿入したい
場合、挿入する文書を別に作成して切貼りする必要があ
り、文書の作成が繁雑になるという問題があった。
【0015】本発明の目的は、任意の文字列を、文字図
形の間隔を一定にして表示する方法、または同一の文字
幅を有する文字図形のように配置する方法とを任意に切
換えることができる文書作成装置を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、配置情報を含
む属性を指定可能で、複数の文字と、前記文字の配置条
件を複数設定する設定データとを入力する入力手段と、
予め定める複数の文字に対し、各文字毎に、文字図形と
付加情報とを含む複数種類のフォントをストアするフォ
ント記憶手段と、前記入力手段の出力に応答し、各文字
に対応するフォントを前記フォント記憶手段から読込
み、指定された文字の属性に応じた形態で文字図形を文
字列として表示する出力手段とを備える文字列出力装置
であって、前記入力手段の出力に応答し、入力された異
なる文字幅のプロポーショナル文字フォントと等幅文字
フォントとが混在して形成された文字列を、該文字列の
隣接する各文字図形との間隔を所定間隔に保って配列さ
れるプロポーショナル文字表示と、該文字列の各文字図
形が同じ等幅を有するように配列される等幅文字表示と
に選択する出力選択手段と、前記出力選択手段の出力に
応答し、プロポーショナル文字表示が選択されると、前
記文字列を構成する各文字図形の付加情報を基準に、各
文字図形が所定間隔になるように各文字図形の配置情報
を変更し、前記等幅文字表示が選択されると、前記文字
列を構成する各文字図形のうち、最大文字幅の文字図形
の付加情報を基準に、各文字図形が等幅になるように各
文字図形の配置情報を変更する属性変更手段と、前記属
性変更手段の出力に応答し、変更された前記配置情報に
応じて、前記文字列を構成する文字図形の配置位置を決
定する配置決定手段とを含み、前記配置情報は、当該文
字の文字図形を表示可能な範囲を示す設定文字幅であ
り、前記付加情報は、文字図形の幅を示すフォント文字
幅であることを特徴とする文字列出力装置である。また
本発明は、前記設定文字幅の値は、複数の文字のフォン
ト文字幅のうち最大の値の文字幅に等しいことを特徴と
する。また本発明は、前記出力手段は、前記入力手段の
出力に応答して、設定文字幅の値を設定する文字幅設定
手段を含むことを特徴とする。また本発明は、前記文字
列は、フォントおよび文字種のいずれか一方または両方
が異なる複数の文字から成り、前記出力手段は、前記入
力手段の出力に応答し、文字種毎に、文字図形の配置を
設定文字幅に応じて決定するか、設定文字幅の半分の幅
に応じて決定するかを選択する文字種幅選択手段を含
み、前記配置決定手段は、前記出力選択手段および前記
文字種幅選択手段の出力に応答して、前記文字列内での
文字列の配置を決定することを特徴とする。また本発明
は、前記出力手段は、文字図形の位置が、前記設定文字
幅の一方端部に位置する一端詰め、前記設定文字幅の他
方端部に位置する他端詰め、前記設定文字幅の中央に位
置するセンタリングのいずれか1つを選択する文字位置
選択手段を含み、前記配置決定手段は、出力選択手段お
よび文字位置選択手段の出力に応答し、等幅文字表示が
選択されかつ一端詰めが選択されると、前記文字図形の
位置を前記一方端部に決定し、前記等幅文字表示が選択
されかつ他端詰めが選択されると、前記文字図形の位置
を前記他方端部に決定し、前記等幅文字表示が選択され
かつセンタリングが選択されると、文字図形の位置を前
記中央部に決定する先頭文字位置決定手段を含むことを
特徴とする。また本発明は、前記出力手段は、入力手段
の出力に応答し、文字列の幅および文字列の文字数を設
定する割付設定手段と、前記割付設定手段の出力に応答
し、前記幅および文字数から設定文字幅の値を算出して
設定する割付文字幅設定手段とを含むことを特徴とす
る。また本発明は、前記出力手段は、文字列を印字する
印刷手段であることを特徴とする。また本発明は、前記
出力手段は、文字列を画像表示する表示手段であること
を特徴とする。また本発明は、前記配置決定手段は、文
字幅設定手段の出力に応答し、前記設定文字幅の値が、
入力された文字列の有する文字のフォント文字幅の最大
の値以上であるかどうかを判定する判定手段とを含み、
前記設定手段の値が最大の値よりも小さいときには、前
記配置を決定しないことを特徴とする。また本発明は、
前記配置決定手段は、前記設定文字幅の値が文字列の有
する文字のうち、設定文字幅に応じて表示位置を決定す
る文字種のフォント文字幅の最大値以上であり、かつ設
定文字幅の半の幅の値に応じて表示位置を決定する文字
種のフォント文字幅の前記最大の値以上であるかどうか
を判定する判定手段とを含み、設定文字幅の値が対応す
る文字種の最大の値よりも小さく、または設定文字幅の
半分の幅の値が対応する文字種の最大の値よりも小さい
ときには配置を決定しないことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明に従えば、文字列出力装置は、入力手段
から入力された文字を、入力された設定データに基づい
て、出力手段に文字列として目視表示する。前記文字列
は、配置情報を含む属性を指定することができる複数の
文字から成る。前記文字を出力手段に目視表示するため
のフォントは、文字図形や付加情報を含み、フォント記
憶手段にストアされている。文字図形とは、当該文字を
目視表示する際に、出力手段に出力される文字の形状で
ある。フォント記憶手段には、予め定められる複数の文
字に対し、複数のフォントがストアされている。当該装
置は、入力手段から複数の文字および設定データが入力
されると、各文字に対応するフォントを前記フォント記
憶手段から読込み、指定された文字の属性に応じた形態
で目視表示させる。
【0018】前記出力手段は、出力選択手段において、
欧文文字を含む文字列に好適に実施されるプロポーショ
ナル文字表示と、漢字や仮名などを含む文字列に好適に
実施される等幅文字表示とを操作者が任意に選択する。
いずれか一方の文字表示が選択されると、属性変更手段
において、前記文字の属性に含まれる配置情報を変更す
る。配置情報とは、たとえば当該文字の文字図形を表示
することができる範囲を示す設定文字幅である。文字列
が前記入力手段から入力された時点では、前記配置情報
には、フォントに含まれる付加情報と同一の情報が設定
されている。前記付加情報とは、たとえば当該付加情報
に対応する文字図形を表示するのに、最低限必要な範囲
を示すフォント文字幅である。
【0019】プロポーショナル文字表示が選択される
と、前記文字列の各文字の文字図形を、隣接する文字図
形との間隔を所定間隔に保って配置する。このとき属性
変更手段において、前記配置情報は、前記付加情報と同
一の情報に保たれる。
【0020】等幅文字表示が選択されると、前記配置情
報を、当該文字列の文字図形を配置した場合に各文字図
形の中心が等間隔で配置されるように変更する。すなわ
ち、プロポーショナル文字を含む文字列、または異なる
種類のフォントの文字を含む文字列において、当該文字
図形と隣接する文字図形との間に、文字図形の配置位置
を調整するための空白部分を挿入する。これによって、
隣接する文字図形との間隔を調整する。したがって、前
記配置情報は、付加情報に空白部分に対応する情報が加
えられた値に変更される。
【0021】配置決定手段は、前記配置情報に応じて、
文字図形の配置位置を決定する。これによって、プロポ
ーショナル文字表示が選択された場合、文字図形は、隣
接する文字図形との間隔を等間隔に保って配列される。
また、等幅文字表示が選択された場合は、前記文字列が
有する文字の付加情報が、見かけ上全て同一の大きさを
有するように配置される。すなわち、当該文字列を構成
する文字が、配置情報を付加情報とする等幅文字フォン
トの文字を用いて表示されているように表示される。
【0022】これによって、プロポーショナル文字を含
む文字列、または異なる複数のフォントの文字から成る
文字列を、見かけ上等幅文字から成る文字列であるよう
に配置することができる。したがって、プロポーショナ
ル文字フォントとしてストアされている書体の文字を用
いて、等幅文字フォントを用いた場合と同様の表示を行
うことができる。
【0023】さらにまた本発明に従えば、前記設定文字
幅の値は、前記文字列を構成する複数の文字のフォント
文字幅のうち、最大の文字幅の値と等しい。等幅文字表
示が選択された場合、配置決定手段は、この最大のフォ
ント文字幅を設定文字幅として、文字図形の配置を決定
する。これによって、当該文字列は、見かけ上、前記最
大の文字幅と等しいフォント文字幅の値を有する等幅フ
ォントの文字を用いた文字列であるように表示される。
【0024】また本発明に従えば、前記入力手段から設
定データが入力されると、出力手段の文字幅設定手段
は、前記設定文字幅の値を前記設定データに応じて設定
する。これによって、使用者が、設定文字幅の値を、少
なくとも当該文字列を構成する複数の文字のフォント文
字幅の最大値以上の値であれば、任意に設定することが
できる。
【0025】さらにまた本発明に従えば、前記文字列
は、仮名や欧米文字や数字などの文字種およびフォント
のいずれか一方、または両方が異なる複数の文字によっ
て構成される。前記出力制御手段の文字種幅選択手段
は、入力された設定データに応じて、文字列に含まれる
文字種毎に、文字図形の配置を前記設定文字幅に応じて
決定するか、または設定文字幅の半分の幅に応じて決定
するかを選択する。
【0026】前記配置決定手段は、等幅文字表示が選択
された場合、設定文字幅に応じて配置を決定する文字種
の文字を、設定文字幅を有する等幅文字フォントの文字
であるように表示されるように配置する。また、設定文
字幅の半分の幅に応じて配置位置を決定する文字種の文
字を、前記半分の幅を有する等幅文字フォントの文字で
あるように表示されるように配置する。これによって、
たとえば欧文文字の小文字など、他の文字種の文字図形
と比較して、文字図形の幅が文字種全体として狭い場合
には、当該文字種を予め指定して、他の文字種の文字に
対して、いわゆる半角文字であるように表示することが
できる。
【0027】また本発明に従えば、前記出力手段の文字
位置選択手段は、等幅文字表示が選択された場合、出力
手段に目視表示された文字図形の配置位置を、当該文字
図形を配置することができる範囲内、すなわち設定文字
幅内において、一方端部、他方端部、および中央部から
いずれか1つを選択する。前記表示位置決定手段は、等
幅文字表示が選択されると、当該文字列を構成する文字
を、設定文字幅を有する等幅文字フォントの文字である
ように配置すると同時に、その文字の文字図形を、設定
文字幅内の前記一方端部、他方端部、または中央部のい
ずれかに位置するように配置する。これによって、たと
えば設定文字幅が文字図形のフォント文字幅よりも大き
い場合において、設定文字幅内の任意の位置に文字図形
を配置することができる。
【0028】さらにまた本発明に従えば、前記出力手段
の割付設定手段は、入力された設定データに応じて、文
字列を構成する文字の文字図形を配置する領域の幅、お
よび前記領域内に配置する文字列の文字数を設定する。
割付文字幅設定手段は、前記配置する領域の幅と前記文
字数とから、当該文字列固有の設定文字幅の値を算出し
て設定する。これによって、配置決定手段は、前記領域
内に前記文字列を構成する文字が、当該設定文字幅を有
する等幅文字フォントの文字であるように配置する。こ
れによって、文字列を、所定の領域内に等幅文字フォン
トの文字であるように表示されるように配置する割付処
理を行うことができる。
【0029】また本発明に従えば、前記出力手段は、紙
などの記録媒体に、前記文字列を印字し、目視表示する
ことができる状態で記録することができる印刷手段であ
る。さらにまた本発明に従えば、前記出力手段は、陰極
線管などで実現され、文字列を画像表示することができ
る表示手段である。これによって、前記文字列を構成す
る文字の文字図形を、前記配置の方法にしたがって配置
し、各文字の属性に応じた形態で紙面または表示画面な
どに全く同一のイメージで目視表示することができる。
【0030】また本発明に従えば、前記配置決定手段
は、前記設定文字幅の値が、文字列の有する文字のフォ
ント文字幅の最大の値以上であるかどうかを判定手段に
おいて判定する。前記設定文字幅の値が前記最大の値よ
りも小さいときには、出力手段にたとえばエラー表示な
どを行い、前記文字列の配置を決定しない。
【0031】さらにまた本発明に従えば、前記判定手段
は、設定文字幅の値が、文字列の有する文字のうち、設
定文字幅に応じて配置位置を決定する文字種のフォント
文字幅の最大の値以上であり、かつ前記設定文字幅の半
分の値が、設定文字幅の半分の値に応じて、表示位置を
決定する文字種のフォント文字幅の最大の値以上である
かどうかを判定する。設定文字幅の値、または設定文字
幅の半分の値が、それぞれの値に対応して表示位置を決
定する文字種の最大の値のどちらか一方よりも小さい場
合には、前記出力手段にたとえばエラー表示などを行
い、配置を決定しない。当該文字列を構成する文字の文
字図形を表示する範囲である設定文字幅の値、または設
定文字幅の半分の幅の値が、当該文字のフォント文字幅
よりも小さい場合、当該文字の文字図形をその領域内に
表示することが不可能になる。このような場合は、たと
えばエラー表示などを行って、使用者に設定文字幅の設
定が誤りであることを知らせることができる。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である文字列出力
装置の簡略化した電気的構成を示すブロック図である。
当該文字列表示装置は、たとえばDPTソフトウエアな
どによって制御される文書作成装置において、好適に実
施される。
【0033】当該文字列出力装置は、入力手段21から
入力された文字列を、出力手段22に出力して目視表示
する。文字列は、複数の文字から構成される。文字と
は、本実施例では、漢字、仮名、欧米文字、数字、記号
など、前記入力手段を用いて入力および指定され、前記
入力および指定にしたがって、出力手段に固有の文字図
形を目視表示できる全てのものを含む概念である。
【0034】前記文字は、当該文字に対応する文字図形
を指定する情報の他に、属性を有する。前記属性には、
文字図形の線太さ、反転表示の是非など、文字図形の表
示形態を指定する情報と、前記文字列内における文字図
形の配置位置などを示す配置情報とを含む。前記入力手
段21および出力手段22は、メモリ23とともに、デ
ータ処理手段24に接続される。
【0035】入力手段21は、たとえばキーボード26
やマウス27を含んで構成される。前記文字列は、キー
ボード26などから入力してもよく、またマウス27を
用いて表示手段29の表示画面に表示された多数の文字
の中から指定し入力してもよい。さらにまた、文字は、
「あ」のように、文字そのものに対応したキーから入力
してもよく、また、文字および属性が符号化された文字
コードを用いて入力してもよい。入力手段21は、入力
された文字を、たとえば文字コードなどの形の文字デー
タとして、データ処理手段24に与える。
【0036】出力手段22は、表示手段29、および印
刷手段30を含んで構成される。表示手段29は、たと
えばその表示画面上に前記文字列を目視表示する。ま
た、印刷手段30は、記録用紙などの記録媒体に、前記
文字列を目視表示して記録する。
【0037】外部記憶手段23は、たとえばデータの読
出しおよび書込みが可能な、固定ディスク装置32やフ
ロッピーディスク装置33などで実現される。外部記憶
手段23は、データ処理手段24において処理されたデ
ータをストアする。また、当該外部記憶手段23には、
複数のフォントがストアされている。フォントとは、入
力手段21から入力される文字の文字データと、出力手
段22に出力され目視表示される文字の文字図形とを対
応させたデータである。また、フォントには、文字図形
のデータに付加して、たとえば文字図形の横幅であるフ
ォント文字幅などの付加情報が併せてストアされてい
る。
【0038】データ処理手段24は、処理手段35、メ
モリ36、および機器制御手段37を含んで構成され
る。前記入力手段21、出力手段22、外部記憶手段2
3は、機器制御手段37に接続される。機器制御手段3
7は、それぞれ機器駆動回路や、インタフェイスなどを
含む出力制御手段38〜40を介して、前記入力手段2
1、出力手段22、および外部記憶手段23と接続され
ている。たとえば、入力手段21は、入出力制御手段3
8を介し、入力された文字の文字データをデータ処理手
段24に入力する。データ処理手段24は、入出力制御
手段39を介して出力手段を駆動し、文字列を目視表示
する。また、データ処理手段24は、入出力制御手段4
0を介し、外部記憶手段23から文字のフォントを読込
む。また、入力手段21から入力された、文字列を構成
する複数の文字の文字データを、データ処理手段24
で、出力手段22で目視表示できるように処理し作成さ
れた表示データが、外部記憶手段23に転送されストア
される。
【0039】機器制御手段37を介して、入力手段21
から入力されたデータは、メモリ36を介して処理手段
35に与えられる。処理手段35では、入力された文字
列の文字の文字データに対応する文字図形を選択する。
また、文字図形の配置位置を決定し、当該位置に文字図
形を指定された表示形態で表示できるように設定して文
字図形や配置位置や表示形態のデータを含む表示データ
をメモリ36を介し、出力手段22に出力して目視表示
させる。
【0040】前記メモリ36には、処理手段35や機器
制御手段37の制御プログラムなどがストアされてい
る。また、メモリ36には、任意の文字を登録し、その
登録した文字に対応する文字図形を作成して、いわゆる
外字を設定するような文字作成プログラムや、フォント
としてストアされている文字図形を変形させて、変形文
字を作成するプログラムなどが共にストアされていても
よい。処理手段35は、メモリ36にストアされている
プログラムを用いて、入力された文字列を出力手段22
に出力して目視表示する。また、文字列内の文字の配置
位置や、各文字図形の表示形態などを変更する。
【0041】図2は、図1の文字列出力装置を用いて文
字列を目視表示する文字列表示動作を説明するためのフ
ローチャートである。本実施例の文字列表示装置は、プ
ロポーショナル文字表示と、等幅文字表示との2つの文
字表示形態をいずれかを選択して出力手段に目視表示さ
せることができる表示形態である。プロポーショナル文
字表示は、入力された文字列の各文字の文字図形が、隣
接する文字図形との間に所定間隔を有するように配列さ
れて目視表示される。等幅文字表示は、前記各文字の文
字図形が、そのフォント文字幅が等しい幅である等幅文
字の文字図形と同一の配置範囲内に配置されて目視表示
される表示形態である。
【0042】ステップa1からステップa2に進み、入
力手段21から文字列が入力されると、ステップa3に
進む。入力された文字列は、n個の文字で構成されてお
り、その文字図形を1方向、例えば横方向に連続して配
置して目視表示するものとする。
【0043】ステップa3では、外部記憶手段23にス
トアされているフォントを参照して、入力された文字列
を構成する各文字の文字データに対応する文字図形およ
び付加情報を、フォント情報として読込む。前記外部記
憶手段23には、1つの文字に対応して、複数の書体の
文字図形が、それぞれ付加情報を付加されてストアされ
ている。前記文字に付加されている属性には、目視表示
する場合の書体を指定した情報も含まれており、前記デ
ータ処理手段24は、指定された書体のフォントから、
フォント情報を読込む。このとき、当該フォントは、等
幅文字フォントでもよく、またプロポーショナル文字フ
ォントのどちらであってもよい。フォント情報を読込む
と、ステップa3からステップa4に進む。
【0044】ステップa4では、プロポーショナル文字
表示と等幅文字表示とを選択して、文字列を目視表示す
る場合の表示形態を選択する。また、等幅文字表示形態
で文字列を表示する場合には、後述するような複数の表
示形態を選択することができる。表示形態を指定する場
合は、たとえば、出力手段22の表示手段29の表示画
面などに各処理を選択する番号などを表示して、使用者
が、指定する処理に付された番号を入力手段から入力す
ることによって、指定を行うようにしてもよい。
【0045】ステップa4で、等幅文字表示の等幅処理
が選択された場合は、ステップa4からステップa5に
進む。等幅処理は、入力された文字列を構成する各文字
の文字図形の間隔を調整して、前記文字図形が全て等幅
文字であるように目視表示する。
【0046】図3(1)は、ステップa2において、入
力手段から入力された「ABCabcあいう」である文
字列41を、プロポーショナル文字表示の表示形態で目
視表示した状態を示す図である。図3(2)は、図3
(1)の文字列41に後述する等幅処理を実施した文字
列41aを目視表示した状態を示す図である。
【0047】文字列41は、欧文文字の大文字のフォン
ト文字幅d11、欧文文字の小文字のフォント文字幅d
12であるプロポーショナル文字フォントのフォント4
2と、フォント文字幅d13の等幅文字フォントである
フォント43とが混在されて形成された文字列である。
【0048】当該文字列41に等幅処理を施すと、フォ
ント42の文字図形を保った状態で、隣接する文字図形
との間隔、たとえば「B」の文字図形と「C」との文字
図形間の間隔d14や、「b」の文字図形と「c」の文
字図形の間隔d15が、「い」の文字図形と「う」文字
図形との間の間隔d16よりも大きく、かつ間隔d14
よりも間隔d15の方が大きくなるように設定される。
これによって、フォント42を用いて目視表示された
「ABCabc」の文字列は、文字列「あいう」のフォ
ント文字幅d13と同一のフォント文字幅を有する等幅
文字フォントの文字であるように配置される。
【0049】また、ステップa4で、入力された文字列
を、前記文字列を構成する文字が指定されたフォント文
字幅を有する等幅文字フォントの文字であるように配置
する幅指定処理が指定された場合は、ステップa6に進
む。
【0050】図4(1)は、ステップa2において入力
された「C:¥>COPY A:文書1」である文字列
46を、プロポーショナル文字表示の表示形態で目視表
示した状態を示す図である。図4(2)は、図4(1)
の文字列46に設定文字幅d21を指定して、幅指定処
理を実施した文字列46aを目視表示した状態を示す図
である。図4(3)は、図4(1)の文字列46に設定
文字幅d22を指定して、幅指定処理を実施した文字列
46bを目視表示した状態を示す図である。
【0051】文字列46は、欧文文字、英数字、および
記号がフォント47で目視表示され、漢字がフォント4
8で目視表示されている。フォント47は、最小フォン
ト文字幅がd23、最大フォント文字幅d24を有する
プロポーショナル文字フォントである。フォント48
は、フォント文字幅d25を有する等幅文字フォントで
ある。幅指定処理においては、入力された文字列を構成
する文字を、使用者が任意に設定した設定文字幅d2
1,d22の文字幅を有する等幅文字フォントの文字で
あるように配置して目視表示する。
【0052】ステップa4で、入力された文字列を、そ
の文字列を構成する文字が等幅文字フォントの文字であ
り、かつ指定文字に属する文字は半角文字であるように
配置する半角文字種指定処理が指定されると、ステップ
a4からステップa7に進む。
【0053】図5は、入力された文字列46に半角文字
種指定処理を実施した文字列46cを目視表示した状態
を示す図である。半角文字種指定処理では、入力された
文字列46を構成する文字が、全て設定文字幅d27を
有する等幅文字であるように配置して目視表示される。
かつ、指定された文字種、たとえば図5の例において
は、欧文文字、記号、および数字は、設定文字幅d28
を有する等幅文字であるように配置して目視表示する。
設定文字幅d28は、設定文字幅d27の半分の値を有
する。したがって、たとえば「文」である文字51の空
白部分を含む見かけ上の文字図形である配置範囲に対し
て、「O」である欧文文字52の配置範囲が半分の幅を
有するように、すなわち、全角文字「文」51に対する
半角文字であるように配置される。
【0054】またステップa4で、入力された文字列
を、その文字列を構成する文字が等幅文字フォントの文
字であり、各文字の文字図形を、配置範囲内の指定され
た位置に配置する文字位置指定処理が指定された場合に
は、ステップa4からステップa8に進む。
【0055】図6は、入力された「SHARP」である
文字列に文字位置指定処理を実施した文字列56a〜5
6cを目視表示した状態を示す図である。図6(1)
は、文字列を構成する各文字の文字図形が、各文字の配
置範囲57の一方端部、図6では左端に位置するように
処理した図である。図6(2)は、図6(1)の文字列
を構成する各文字の文字図形を各文字の配置範囲57の
中央部に位置するように処理した状態を示す図である。
図6(3)は、前記文字列を構成する各文字の文字図形
を配置範囲57の他方端部、図6では右端部に配置する
ように処理した状態を示す図である。当該処理では、配
置範囲57の横幅、すなわち設定文字幅d31が各文字
のフォント文字幅d32よりも大きい場合、文字図形が
配置される位置を、一端部、他端部、および中央部の中
から選択することができる。
【0056】ステップa4で、指定範囲内に入力された
文字列を構成する文字が、等幅文字フォントの文字であ
るように指定範囲内に配置する割付処理が選択される
と、ステップa4からステップa9に進む。
【0057】図7(1)は、「SHARP」である文字
列58を、プロポーショナル文字表示の表示形態で目視
表示した状態を示す図である。図7(2)は、前記文字
列58に、設定文字幅d36の幅指定処理を実施した文
字列58aを目視表示した状態を示す図である。図7
(3)は、前記文字列58に、設定文字幅d37の幅指
定処理を実施した文字列58bを目視表示した状態を示
す図である。図7(4)は、前記文字列58に、文字列
幅d38で文字数5の割付処理を実施した文字列を目視
表示した状態を示す図である。
【0058】プロポーショナル文字表示を行っていた文
字列58を、等幅文字表示とした場合、形成された文字
列58aの文字と文字との間隔が大きくなりすぎて、見
栄えが悪くなることがある。このようなときに、たとえ
ば設定文字幅d37を文字列58aの設定文字幅d36
の半分に設定して、幅指定処理を実施した場合に、かつ
文字列58の文字数が奇数であると、文字列56aの文
字3個分の文字列幅d39が、文字列58bの文字列幅
d40よりも長く、かつその終端部が文字列58aの各
文字の配置範囲の境界と一致していない場合がある。
【0059】このような文字列に後続して、全角文字を
含む文字列を配置し、かつ、この文字列が複数行にわた
る文書の一部を占めている場合などにおいては、当該文
字列58以降の文字の配置範囲の境界が、他の行の文字
列の配置位置と異なる場合がある。このような場合に、
当該文字列を配置する文字列設定幅d38を設定し、文
字列設定幅d38で設定された範囲内に、当該文字列を
構成する文字の配置範囲を均等に割振って配置する。こ
れによって、各文字は、設定文字幅d41を有する等幅
文字フォントの文字として、目視表示される。
【0060】ステップa4で、入力された文字列を構成
する文字の文字図形を、所定間隔をあけて順次的に配置
するプロポーショナル位置表示が選択されると、ステッ
プa4からステップa10に進む。
【0061】ステップa5〜a10において、ステップ
a4で指定された文字列の表示形態に対応して、各文字
の配置位置を決定すると、ステップa11に進む。ステ
ップa11では、ステップa3で読込んだフォント情報
と、ステップa5〜a10で決定された各文字図形の配
置位置を示す位置データを用い、当該文字列を表示手段
29に目視表示する。
【0062】ステップa11からステップa12に進
み、前記文字データ、フォントデータおよび位置データ
を含む表示データを、外部記憶手段23にストアするか
否かを判断する。そうであるときにはステップa13に
進み、機器制御手段37を介して外部記憶手段23に前
記表示データを転送し、ストアする。また、外部記憶手
段23にストアするデータとしては、入力された文字お
よび書体や文字図形の表示形態を示す属性を示す文字コ
ードと、文字列内の文字図形の配置位置を示す位置デー
タだけをストアして、フォントデータを含まないデータ
をストアするようにしてもよい。
【0063】ステップa13からステップa14に進
み、表示手段29に目視表示した文字列を、印刷手段3
0によって記録用紙に印刷するか否かを選択する。印刷
する場合には、ステップa14からステップa15に進
み、表示データを機器制御手段37を介して印刷手段3
0に転送し、印刷手段30において、記録用紙に前記文
字列を目視表示して記録する。また、印刷手段30は、
独自にフォントを備えていてもよい。このとき、印刷手
段30には、表示データのうち文字データ、位置データ
およびフォントデータの付加情報だけを転送し、文字図
形に関するデータは転送しないようにしてもよい。
【0064】印刷が終了すると、ステップa15からス
テップa16に進む。ステップa14で印刷をしないと
選択した場合は、ステップa16に進む。ステップa1
6では、当該処理を終了するか否かを選択する。終了す
る場合には、メモリ36に一時記憶されているデータ
や、印刷手段30に転送されたデータなどを全て消去し
てステップa17に進み、当該処理を終了する。このと
き、ステップa13で外部記憶手段にストアされた表示
データは、削除しない。処理を終了しない場合には、ス
テップa2に戻り、再び文字列を入力する状態に戻る。
【0065】図8は、「電源は、AC100Vのコンセ
ントを使用して下さい。それ以外の電源で使用されます
と、火災の原因となることがあります。」である文字列
61を、プロポーショナル文字表示で目視表示した状態
を示す図である。
【0066】当該文字列61は、「AC100V」であ
る文字列62が、最大文字幅d45のプロポーショナル
文字フォントで目視表示され、文字列62以外の文字列
がフォント文字幅d46である等幅文字フォントで目視
表示されている。文字列62の文字列幅d47は、同一
文字数の文字列幅d48と比較して短く、かつ文字列6
0bの以後の文字列が、隣接する他の行の文字列とずれ
て配置されている。すなわち、文字列62以後の文字列
内の配置位置の境界63は、隣接する行の配置位置の境
界64と一致していないでずれている。
【0067】図9は、文字列62に等幅処理を実施した
場合の文字列62aを含む文字列61を、目視表示した
状態を示す図である。文字列62aは、文字列幅d49
で示す範囲に、その文字図形の中心軸が等間隔に配置さ
れている。文字列幅d49は、前述した文字列幅d48
と等しい。このように、文書の一部に異なる文字幅のフ
ォントを用いた文字列が入力されている場合、文字幅を
文書の構成する文字の文字幅と同一の大きさに設定する
ことによって、複数行にわたる文書など文字列におい
て、行方向の文字列の配置を見栄えよくすることができ
ると同時に、列方向に配置される文字列を見栄えよく並
べることができる。
【0068】図10は、図2のステップa5で実施され
る等幅処理の配置位置決定動作を説明するためのフロー
チャートである。等幅処理では、入力された文字列を構
成する文字が、所定の文字幅を有する等幅文字であるよ
うに目視表示される配置位置を決定する。
【0069】処理される文字列は、n個の文字から構成
される。また、文字列先頭の文字からn番目の文字の文
字図形が有するフォント文字幅は、WNとする。
【0070】図2のフローチャートのステップa4で等
幅処理が選択され、ステップa5に進むと、当該フロー
チャートのステップb1からステップb2に進む。ステ
ップb2では、カウンタNに1を代入してリセットす
る。また同時に、最大文字幅WLに0を入力してリセッ
トする。最大文字幅WLは、入力された文字列を構成す
るn個の文字の文字図形が有するフォント文字幅のうち
で、最大のフォント文字幅を求めるための変数である。
ステップb2で初期設定を行った後、ステップb3に進
む。
【0071】ステップb3では、最大文字幅WLにスト
アされている値が、文字列のN番目の文字のフォント文
字幅WNよりも小さいか否かが判断される。最大文字幅
WLの値が、N番目の文字のフォント文字幅WNよりも
小さい場合は、当該フォント文字幅WNの値を最大文字
幅WLに代入して更新し、ステップb5に進む。当該フ
ォント文字幅WNが最大文字幅WLの値よりも小さいと
きは、そのままステップb5に進む。
【0072】ステップb5では、カウンタNに1を加算
して更新する。ステップb6では、カウンタNの値が前
記文字列の文字数nに等しいか否かが判断される。等し
くないとき、すなわち当該文字列を構成するn個の文字
のフォント文字幅について、未だ判定を行っていないも
のがある場合は、ステップb3に戻る。カウンタNの値
が、文字数nと一致した場合は、ステップb7に進む。
【0073】ステップb3〜ステップb6までの動作に
おいて、文字列を構成するn個の文字の文字図形のフォ
ント文字幅の中で、最大の文字幅の値が選択され、最大
文字幅WLにストアされる。たとえば、図3の文字列4
1の「あいう」のフォント文字幅d13が1であるとす
ると、「ABC」のフォント文字幅d11は0.8であ
り、「abc」のフォント文字幅d12が0.5であ
る。このような文字列41にステップb2〜ステップb
6までの動作が実行された場合、最大文字幅WLにはフ
ォント文字幅d3の値、すなわち「1」がストアされ
る。
【0074】文字列の最大文字幅WLが決定されるとス
テップb7に進み、前記カウンタNを1を代入してリセ
ットする。
【0075】ステップb7からステップb8に進む。ス
テップb8では、次式に基づいて、N番目の文字の配置
位置を決定する。
【0076】 XN = WL・(N−1)+(WL−WN)/ 2 …(1) 座標XNは、文字列の1番目の文字の配置位置の一方端
部、図3(1)では「A」の配置位置の左側端部を基準
として、N番目の文字の文字図形の一方端部を配置すべ
き位置を設定するX軸座標である。上式の第1項は、
(N−1)番目の文字の配置位置の他方端部、すなわち
当該N番目の文字の配置位置の一方端部のX座標を算出
する部分である。第2項は、N番目の文字の配置範囲の
中央に、当該文字の文字図形が配置されるように、N番
目の文字図形の一方方向に設ける空白部分の幅である。
したがって、本フローチャートにおける処理において
は、文字図形の配置範囲は、X軸方向の範囲が最大文字
幅WLの値に等しい。すなわち、当該文字列の構成する
n個の文字の文字図形のフォント文字幅のうちの最大の
値に等しい。また文字図形は、その配置範囲の中央に配
置される。これによって、文字列を構成する文字は、当
該配置範囲の大きさと等しい大きさの文字図形を有する
ような等幅文字フォントの文字であるように配置され
る。
【0077】前記式1の第2項は、最大文字幅WLとフ
ォント文字幅WNとの差を半分にした値である。すなわ
ち、当該文字の文字図形が配置されたX軸方向後方に
は、幅{(WL−WN)/2}の空白領域が形成され
る。これによって、たとえば図3(2)の表示例の文字
列41の3番目の「C」と、4番目の文字「a」との間
の間隔は、3番目の文字の文字図形の後ろに配置される
空白領域66および4番目の文字の文字図形の前方に配
置される空白領域67とによって、間隔が調整されてい
る。
【0078】ステップb8でN番目の文字の文字図形の
配置位置を算出すると、ステップb9に進み、前記カウ
ンタNの値に1を加算して更新する。ステップb9から
ステップb10に進み、カウンタNの値が文字数nと一
致するか否かが判断される。一致しない場合にはステッ
プb8に戻り、(N+1)番目の文字の配置位置を決定
する。
【0079】ステップb8〜ステップb10において、
当該文字列が構成する各文字の文字図形の配置位置であ
るX座標X1〜Xnを算出する。ステップb10でカウ
ンタNの値が文字列の文字数nと一致し、各文字の文字
図形についてX座標Xnを算出すると、ステップb11
に進んで動作を終了する。等幅処理が終了すると、図2
のフローチャートのステップa11に進む。
【0080】以上のように、フォント文字幅の異なる複
数の文字から構成される文字列を、前記複数の文字のフ
ォント文字幅のうちの最大のものと等しいフォント文字
幅を有する、等幅文字フォントの文字から構成される文
字列であるかのように配置することができる。したがっ
て、異なる文字幅を有するフォントの文字が混在した文
字列や、プロポーショナル文字フォントの文字で構成さ
れた文字列などを、同一の等幅文字フォントの文字とし
て表示することができる。
【0081】図11は、図2のフローチャートのステッ
プa6で実施される幅指定処理の配置位置決定動作を説
明するためのフローチャートである。幅指定処理では、
入力された文字列を構成する文字が、指定されたフォン
ト文字幅を有する等幅文字フォントの文字であるよう
に、各文字図形の配置位置を決定する。図11のフロー
チャートは、図10のフローチャートに類似のものであ
り、同一の動作を行うステップには同一の符号を付け、
説明は省略する。
【0082】図2のフローチャートで、ステップa4
で、幅指定処理が選択されるとステップa6に進む。ス
テップa6に進むと、図11のフローチャートのステッ
プc1からステップc2に進み、設定文字幅WIに、使
用者が指定した任意の文字幅の値を代入して設定する。
たとえば、使用者は、入力手段21のキーボード26な
どを用いて、設定文字幅WIの設定値を入力する。設定
文字幅WIは、たとえば「ポイント」などの単位で指定
してもよく、また「mm」など長さの単位で指定しても
よい。入力された設定値は、X座標の単位に換算され
て、設定文字幅WIに代入され、設定される。
【0083】ステップc2からステップb2に進み、初
期設定を行う。ステップb2からステップb3に進む。
ステップb3〜ステップb6において、入力された文字
列を構成する複数の文字がそれぞれ有する文字図形のフ
ォント文字幅W1〜Wnのうちで、最大の値を有するフ
ォント文字幅を選択し、その最大の値を、最大文字幅W
Lに代入して設定する。ステップb6からステップc8
に進み、設定文字幅WIが最大文字幅WL以上であるか
否かが判断される。そうであるときには、ステップc9
に進んでカウンタNに1を代入してリセットする。そう
でないときには、ステップc10に進む。
【0084】ステップc10では、設定文字幅WIが最
大文字幅WLよりも小さく、すなわち、前記n個の文字
図形の中に、そのフォント文字幅が設定文字幅WIより
も大きいものが含まれ、設定文字幅の配置範囲内に文字
図形を配置することができないので、表示が不可能であ
ることを示すエラーメッセージを表示して、ステップc
14へ進み、動作を終了する。これによって、隣接する
文字図形が重なるように配置されたりして、見栄えの悪
い、不良な表示を行うことを防止することができる。
【0085】ステップc9からステップc11に進む。
ステップc11では、N番目の文字の文字図形の配置位
置であるX座標XNを次式に従って算出し、決定する。
【0086】 XN = WI・(N−1)+(WI−WN)/ 2 …(2) 上式は、前述した図10のフローチャートの式1に類似
のものである。上式の第1項は、1番目の文字から(N
−1)番目の文字までの(N−1)個の文字図形が配置
される範囲であり、(N−1)番目の文字の文字図形が
配置される配置範囲の終端のX座標を示す。式2の第2
項は、(N−1)番目の配置範囲の終端と、N番目の文
字図形の先端との間に介在される空白領域の幅、すなわ
ち前記終端から当該文字図形の基準位置までの間隔を示
す。
【0087】X座標XNを求めると、ステップc11か
らステップc12に進み、カウンタNの値に1を加算し
て更新する。ステップc12からステップc13に進
み、カウンタNの値が文字列の文字数nに等しいか否か
が判断される。等しくないときには、すなわち前記文字
列のn個の文字図形の全てについて、X座標XNが決定
されていない場合はステップc11に戻り、続いて(N
+1)番目の文字の文字図形の配置位置を決定する。ス
テップc13で、カウンタNの値が文字数nと一致した
場合には、ステップc13からステップc14に進み、
動作を終了する。ステップc14で幅指定処理が終了す
ると、図2のフローチャートのステップa11に進む。
【0088】本フローチャートにおける処理では、各文
字図形を、当該文字図形が配置される配置範囲の中央に
位置するように配置する。
【0089】これによって、文字列を構成するn個の文
字の文字図形を、それぞれその幅が利用者が設定した設
定文字幅WIである配置範囲内に配置して目視表示させ
ることができる。たとえば、図4の(1)に示す「C:
¥>COPY A:文書1」であるプロポーショナル文
字フォント47と、等幅文字フォント48とが混在され
て構成される文字列46を、図4(2)および図4
(3)に示すように、設定文字幅d21,d22を有す
る等幅文字フォントで構成された文字列であるように表
示することができる。設定文字幅d21,d22は、文
字列46を構成する14個の文字のフォント文字幅W1
〜W14のうちの最大のフォント文字幅の値d25より
も大きい。したがって、任意のフォントを有する文字か
ら成る文字列を、使用者の設定した文字幅を有する等幅
文字から構成される文字列であるように目視表示するこ
とができる。
【0090】図12は、図2のフローチャートのステッ
プa7で実施される半角文字種指定処理の配置位置決定
動作を説明するためのフローチャートである。半角文字
種指定処理では、入力された文字列を構成する等幅文字
であり、かつ指定文字種に属する文字は、半角文字であ
るように配置する。図12のフローチャートは、図10
および図11のフローチャートに類似のものである。
【0091】図2のフローチャートのステップa4で、
半角文字種指定処理が選択されるとステップa7に進
む。ステップa7に進むと、図12のフローチャートの
ステップe1からステップe2に進む。ステップe2で
は、入力手段21からの出力に応じて、半角文字である
ように配置する文字種を決定する。半角文字として配置
する文字は、たとえば欧文文字や数字や記号など、他の
文字種、たとえば漢字などと比較して、文字図形の幅の
狭い文字を選択する。
【0092】文字種の指定は、たとえば操作者が表示手
段29の表示画面に表示された、文字種とそれに対応し
た番号とを目視して、入力手段21のキーボード26か
ら選択した文字種に付加された番号をキーボード26か
ら入力するようにしてもよい。また、前記表示手段29
の表示画面内に表示される所定のキャラクタを入力手段
21のマウス27で移動させ、表示画面に表示された文
字種の表示を選択してクリックし、入力してもよい。
【0093】半角文字とする指定文字種を決定すると、
ステップe2からステップe3に進む。ステップe3で
は、カウンタNに1を代入してリセットする。同時に、
最大文字幅WLに0を代入してリセットする。さらにま
た、半角最大文字幅WLLに0を代入してリセットす
る。半角最大文字幅WLLは、入力された文字列を構成
するn個の文字のうちに含まれる、半角文字に指定され
た文字種の全ての文字のフォント文字幅の値のうちで、
最大の値が代入される。以上のように初期設定が終了す
ると、ステップe3からステップe4に進む。
【0094】ステップe4では、これからその文字図形
の配置位置を決定するN番目の文字の文字種が指定文字
種であるか否か、すなわち当該文字を半角文字として表
示するか否かを判断する。そうであるときには、ステッ
プe4からステップe5に進み、半角最大文字幅WLL
の値が、当該文字のフォント文字幅WNの半分の値(W
N/2)よりも小さいか否かが判断される。小さいとき
には、ステップe5からステップe6に進み、半角最大
文字幅WLLにN番目の文字のフォント文字幅WNの半
分の値(WN/2)を代入して更新し、ステップe9に
進む。半角最大文字幅WLLの値が、前記フォント文字
幅WNの半分の値(WN/2)よりも小さい場合には、
そのままステップe5からステップe9に進む。
【0095】ステップe4で当該文字の文字種が、指定
文字種ではないとき、すなわちN番目の文字を全角文字
として目視表示する場合は、ステップe4からステップ
e7に進む。ステップe7では、最大文字幅WLの値が
当該文字のフォント文字幅WNよりも小さいか否かが判
定される。小さいときには、ステップe7からステップ
e8に進み、最大文字幅WLにN番目の文字のフォント
文字幅WNの値を代入して更新し、ステップe9に進
む。最大文字幅WLの値が、前記フォント文字幅WNよ
りも大きいときには、そのままステップe7からステッ
プe9に進む。
【0096】ステップe9では、カウンタNに1を加算
して更新する。ステップe10では、カウンタNの値が
当該文字列の文字数nと等しいか否かが判定される。等
しいときには、ステップe11に進む。異なるときに
は、ステップe10からステップe4に戻り、続いて
(N+1)番目の文字について、フォント文字幅の判定
を行う。
【0097】ステップe10でカウンタNの値が前記文
字数nの値と一致し、n個の文字の全てについて文字幅
の判定が終了すると、ステップe11に進む。ステップ
e11では、設定文字幅WIを使用者が指定するか否か
が判断される。そうであるときには、ステップe11か
らステップe12に進み、入力手段21から入力された
値を設定文字幅WIに代入して設定する。
【0098】ステップe12からステップe13に進
み、ステップe12で設定した設定文字幅WIが全角文
字の最大文字幅WLよりも大きく、かつ設定文字幅WI
の半分の値(WI/2)が、半角文字の半角最大文字幅
WLLよりも大きいか否かが判断される。そうでないと
き、すなわち最大文字幅WLが設定文字幅WIよりも大
きい、あるいは半角文字最大幅WLLが設定文字幅WI
の半分の値(WI/2)よりも大きい、またはその両方
の場合には、ステップe13からステップe14に進
む。ステップe14では、表示手段29の表示画面にエ
ラーメッセージを表示してステップe16に進み、動作
を終了する。
【0099】ステップe11において、操作者が設定文
字幅WIを設定しない場合には、ステップe11からス
テップe15に進み、半角最大文字幅WLLの2倍の値
が、最大文字幅WLよりも大きいか否かが判断される。
大きいときには、ステップe16に進み、設定文字幅W
Iに半角最大文字幅WLLの2倍の値をストアして設定
し、ステップe18に進む。小さいときには、ステップ
e15からステップe17に進み、設定文字幅WIの値
に最大文字幅WLを代入して設定し、ステップe18に
進む。
【0100】ステップe13、ステップe16、および
ステップe17のいずれかにおいて、設定文字幅WIの
値を決定すると、ステップe18に進む。ステップe1
8では、累積幅Wを0に代入してリセットする。同時
に、カウンタNに1を代入してリセットする。ステップ
e18からステップe19に進む。ステップe19で
は、これから配置位置を決定するN番目の文字の文字種
が、半角文字に指定された指定文字種であるか否か、す
なわち当該文字の文字図形を半角文字として表示するか
否かを判断する。そうであるときには、ステップe19
からステップe20に進む。ステップe20では、次式
に基づいて、当該文字の配置位置であるX座標XNを演
算し、決定する。
【0101】 XN = W +(WI/2−WN)/ 2 …(3) 上式の第1項は、(N−1)番目の文字の文字図形が配
置される配置範囲の終端のX座標を示す。すなわち、1
番目の文字から(N−1)番目の文字までの、各文字図
形が配置される配置範囲の幅の累計である累積幅Wであ
る。また、上式の第2項は、(N−1)番目のの配置範
囲の終端と、N番目の文字図形の先端との間に介在され
る空白領域の幅である。また、当該文字図形が配置され
る配置範囲は、幅が設定文字幅WIの半分の値(WI/
2)である。本フローチャートの処理において、文字図
形は、当該文字図形が配置される配置範囲の中央に位置
するように配置される。ステップe20からステップe
21に進み、累積幅Wに設定文字幅WIの半分の値(W
I/2)を加算して更新する。更新すると、ステップe
21からステップe22に進む。
【0102】 W = W + WI / 2 …(4) ステップe19で、配置位置を決定するべき文字の文字
種が全角文字として表示されるべき文字種であると判断
されると、ステップe19からステップe22に進む。
ステップe22では、次式に基づいて、当該文字の文字
図形の配置位置であるX座標XNの値を演算し、決定す
る。
【0103】 XN = W +(WI−WN)/ 2 …(5) 上式の第1項は、1番目の文字から(N−1)番目の文
字までの各文字図形が配置される配置範囲の累積幅Wで
ある。第2項は、(N−1)番目の配置範囲とN番目の
文字図形との間に介在される空白領域の幅である。当該
文字図形が配置される配置範囲は、その幅が設定文字幅
WIに等しい。X座標XNが決定されるとステップe2
2からステップe23に進む。ステップe23では、累
積幅Wに設定文字幅WI、すなわち当該文字図形を配置
する配置範囲の幅の値を加算して更新する。ステップe
23からステップe24に進む。
【0104】ステップe20またはステップe22で文
字図形の配置位置を決定し、ステップe21またはステ
ップe23で累積幅Wを更新するとステップe24に進
む。ステップe24では、カウンタNに1を加算して更
新する。ステップe24からステップe25に進み、カ
ウンタNの値が前記文字列の文字数nに等しいか否かが
判断される。そうでない場合には、ステップe19に戻
り、(N+1)番目の文字について、配置位置を決定す
る。カウンタNの値が文字数nと一致し、当該文字列の
全ての文字の文字図形について配置位置を決定すると、
ステップe26に進んで動作を終了する。半角文字種指
定処理が終了すると、図2のフローチャートのステップ
a7からステップa11に進む。
【0105】本処理では、指定した文字種の文字を配置
する配置範囲の幅を、指定しない文字種、すなわち全角
文字で表示する文字種の文字図形が配置される配置範囲
の幅の半分の値として表示する。これによって、指定さ
れた文字種を、見かけ上半角文字であるように表示する
ことができる。
【0106】たとえば、図5の文字列46cは、図4
(1)の文字列46を、欧文文字と記号と数字とを半角
文字とする文字種として指定して、当該処理を実施した
状態を示す。これによって、欧文文字、記号、および数
字を配置する配置範囲の幅である幅d28は、漢字を配
置する配置範囲の幅d27の半分の値に設定される。し
たがって、文字図形のフォント文字幅の値の小さい文字
種の文字を、設定文字幅の値d27の等幅文字で表示し
た漢字に対して、幅の狭いいわゆる半角文字として表示
することができる。
【0107】これによって、それぞれ任意のフォント文
字幅を有する文字から構成される文字列を、所定の幅を
有する等幅文字フォントの文字で構成される文字列とし
て表示することができ、かつフォント文字幅の狭い文字
図形を有する文字は、半角文字として、文字図形の間を
つめて表示することができる。
【0108】図13は、図2のフローチャートのステッ
プa8で実施される文字位置指定処理の配置位置決定動
作を説明するためのフローチャートである。文字位置指
定処理では、入力される文字列を構成する文字を、等幅
文字フォントの文字であるように配置し、かつ各文字の
文字図形を、配置範囲内の指定された位置に配置する配
置位置を決定する。図13のフローチャートは、図10
および図11のフローチャートと類似のものであり、同
一の構成を有し、同一の動作を行うステップには同一の
符号を付し、説明は省略する。
【0109】図2のフローチャートのステップa4で文
字位置指定処理が選択されると、ステップa4からステ
ップa8に進む。ステップa8に進むと、図13のフロ
ーチャートのステップf1からステップc2に進む。ス
テップc2では、設定文字幅WIの値を使用者が指定し
た値に設定する。ステップc2からステップb2に進
み、初期設定を行って、ステップb3に進む。ステップ
b3〜ステップb6において、入力された文字列を構成
するn個の文字の文字図形のフォント文字幅のうち、最
大のフォント文字幅の値を求めて、その値を最大文字幅
WLに代入する。ステップb6からステップc8に進
み、設定文字幅WIが最大文字幅WL以上であるか否か
が判断される。そうであるときは、ステップc9でカウ
ンタNに1を代入してリセットした後、ステップf11
に進む。そうでないときには、ステップc10でエラー
メッセージを表示して、ステップf21で処理を終了す
る。
【0110】ステップf11では、N番目の文字の文字
図形の配置範囲の中で、文字図形をどこに配置するかを
選択する。当該文字図形の先端を、当該配置範囲の隣接
する(N−1)番目の文字の配置範囲との境界に接する
ように配置する左詰めを選択した場合には、ステップf
12に進む。ステップf12では、次式に基づいて、N
番目の文字の文字図形の配置位置であるX座標XNを演
算し、決定する。
【0111】 XN = WI・(N−1) …(6) X座標XNが決定されると、ステップf12からステッ
プf13に進み、カウンタNに1を加算して更新する。
ステップf13からステップf14に進み、カウンタN
の値が文字列の文字数nの値と一致するか否かを判断す
る。一致しない場合には、ステップf12に戻る。
【0112】ステップf11で、前記文字図形の終端
を、当該配置範囲の(N+1)番目の文字の配置範囲と
の境界に接するように配置する右詰めを選択した場合に
は、ステップf11からステップf15に進む。ステッ
プf15では、次式に基づいてN番目の文字の文字図形
の配置位置XNを演算し、決定する。
【0113】 XN = WI・ N − WN …(7) 上式の第1項は、N番目の文字の文字図形の配置される
配置範囲の終端のX座標を示す。当該文字図形の配置さ
れる配置範囲の終端のX座標から、当該文字図形のフォ
ント文字幅の値を減算することによって、当該文字図形
の先端である基準位置のX座標を決定する。X座標XN
が決定されると、ステップf15からステップf16に
進み、カウンタNに1を加算して更新する。ステップf
16からステップf17に進み、カウンタNの値が、文
字列の文字数nに等しいか否かが判断される。そうでな
い場合には、ステップf15に戻る。
【0114】ステップf11で前記文字図形の配置位置
を、当該文字の配置範囲の中央に位置するように配置す
るセンタリングを選択した場合は、ステップf11から
ステップc11に進む。ステップc11では、前述した
式2に基づいて、配置位置であるX座標XNを演算し、
決定する。X座標XNが決定されると、ステップc11
からステップc12に進み、カウンタNの値に1を加算
して更新する。ステップc12からステップc13に進
み、カウンタNの値が文字列の文字数nの値と一致する
か否かが判断される。そうでないときには、ステップc
11に戻る。
【0115】ステップc14、ステップc17、および
ステップc13のいずれかで、カウンタNの値が文字列
の文字数nの値と一致したと判断されると、すなわち、
当該文字列の全ての文字について、文字図形の配置位置
を決定すると、ステップf21に進み、動作を終了す
る。文字位置指定処理を終了すると、図2のフローチャ
ートのステップa8からステップa11に進む。
【0116】これによって、配置範囲の中であれば、当
該配置範囲内に配置される文字図形の位置を、右詰め、
左詰め、またはセンタリングのいずれかから選択するこ
とができる。したがって、文字列の前後に位置する文字
との位置を変更することができ、さらに見栄えのよい文
書を作成することができる。
【0117】図14は、図2のフローチャートのステッ
プa9で実施される割付処理の配置位置決定動作を説明
するめたのフローチャートである。割付処理は、指定範
囲内に入力された文字列を構成する文字が等幅文字であ
るように配置する配置位置を決定する。図14のフロー
チャートは、図10および図11のフローチャートと類
似のものであり、類似の構成を有し、同一の動作を行う
ステップには、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0118】図2のフローチャートのステップa4で割
付処理が選択されると、ステップa9に進む。ステップ
a9に進むと、図14のステップg1からステップg2
に進む。ステップg2では、入力手段21から入力され
た値に応じて、入力された文字列を配置する範囲である
文字列幅xと、文字列幅x内に割当てる文字数、すなわ
ち入力された文字列の文字数とを、それぞれ代入して決
定する。文字列幅xは、たとえば基本となる文字列の文
字の配置範囲の幅に基づき、基本となる文字列の何文字
分の配置範囲であるかという形で指定してもよい。ま
た、ポイント数や長さで指定してもよい。
【0119】文字列幅xおよび割当てる文字数yが設定
されると、ステップg2からステップg3に進む。ステ
ップg3では、次式に基づいて、設定文字幅WIを決定
する。
【0120】 WI = WZ ・(x/y) …(8) WZは、文字列の配置範囲を決定する基準となる基準文
字列の1文字の配置範囲の幅を示す。これによって、基
準文字列の1文字の配置範囲WZのx個分の範囲に、y
個の文字の文字範囲を均等に配置することができる。
【0121】ステップg3で設定文字幅が決定される
と、ステップb2に進み、初期設定を行う。ステップb
2からステップb3に進む。ステップb3〜ステップb
6において、文字列を構成するn個の文字の文字図形の
フォント文字幅の値の中から、最大の値を選択し、その
値を最大文字幅WLに代入する。ステップb6からステ
ップg8に進み、最大文字幅WLが設定文字幅WIより
も小さいか否かが判断される。小さいときには、ステッ
プc9でカウンタNの値に1を代入してリセットする。
大きいときには、ステップc10でエラーメッセージを
表示してステップg15に進み、動作を終了する。
【0122】最大文字幅WLが設定文字幅WIよりも小
さいときには、ステップg9からステップg11に進
む。ステップc11〜ステップc13で、各文字の配置
位置であるX座標X1〜Xnを決定する。当該文字列の
全ての文字について、X座標を決定すると、ステップc
13からステップg15に進み、動作を終了する。割付
処理が終了すると、図2のフローチャートのステップa
9からステップa11に進む。
【0123】図7(2)に示すように、幅指定処理を施
した文字列58aの、隣接する文字の文字図形との間の
間隔が開き過ぎ、かつ文字列が奇数個の文字を有する場
合において、文字列58aを基準となる文字列として、
文字列幅xを文字列58aの3文字分の文字列幅d39
に設定し、文字数yを5と設定して割付処理を実施する
と、文字列58は、文字列幅d39に文字列「SHAR
P」が均等に配置された文字列58cとして目視表示さ
れる。このとき、文字列58cの設定文字幅の値d41
は、文字列56aの設定文字幅の値d36よりも小さ
く、文字列56bの設定文字幅の値d37よりも大き
い。
【0124】たとえば、文字列幅d39に文字列56b
に示す幅の文字を配置した場合には、図7(3)に示す
ように、6文字分の文字を配置することができる。当該
文字列幅に5文字を配置する場合、文字列56bの文字
の配置範囲の幅d37を1とすると、割付処理を実施し
て配置される文字の配置範囲の幅d41は、次式で決定
される。
【0125】 6 / 5 = 1.2 …(9) したがって、文字列56を割付処理を実施した文字列5
6cの配置範囲の幅d41は、半角の文字の文字列56
bの文字列の配置範囲の幅d37の1.2倍の値を有す
る。
【0126】図15は、図2のフローチャートのステッ
プa10で実施されるプロポーショナル処理の配置位置
決定動作を説明するためのフローチャートである。当該
処理は、プロポーショナル文字フォントおよび等幅文字
フォントの文字図形を隣接する文字図形との間隔を所定
間隔に保って配列されるプロポーショナル文字表示を実
施する場合に選択される。また、ステップa5〜a9で
選択された等幅文字表示の各処理を解除して、各処理が
実施される前の状態に戻す場合にも選択される。本動作
では、文字図形間の所定間隔を0とする。
【0127】図2のステップa4でプロポーショナル処
理が選択されると、ステップa10に進む。ステップa
10が進むと、図15のステップh1からステップh2
に進む。ステップh2では、1文字目の文字の文字図形
の配置位置であるX座標X1に0を代入し、カウンタN
に1を代入してリセットする初期設定を行う。初期設定
が終了すると、ステップh2からステップh3に進む。
ステップh3では、カウンタNの値が、入力された文字
列の文字数nの値と一致するか否かが判断される。一致
しない場合には、ステップh4に進み、カウンタNに1
を加算して更新する。ステップh4からステップh5に
進み、N番目の文字の文字図形の配置位置であるX座標
XNを次式に基づいて算出し、決定する。
【0128】 XN = X(N−1) + W(N−1) …(10) 上式の第1項であるX(N−1)は、(N−1)番目の
文字の文字図形の配置位置のX座標である。第2項であ
るW(N−1)は、(N−1)番目の文字のフォント文
字幅である。N番目の文字の文字図形の配置位置のX座
標XNは、隣接する(N−1)番目の文字の文字図形の
終端の位置と一致する。ステップh5からステップh3
に戻る。
【0129】ステップh3でカウンタNの値が当該文字
列の文字数nの値と一致すると、すなわち全ての文字に
ついて配置位置であるX座標X1〜Xnを決定するとス
テップh6に進み、動作を終了する。プロポーショナル
処理が終了すると、図2のフローチャートのステップa
10からステップa11に進む。これによって、隣接す
る文字との文字図形との間隔が所定間隔であるプロポー
ショナル表示に従って配置された文字図形によって、文
字列を目視表示することができる。
【0130】以上のような動作を行うことによって、本
実施例の文字列出力装置では、プロポーショナル文字表
示と等幅文字表示とを任意に選択することができる。ま
た、等幅文字表示を行う場合には、プロポーショナル文
字フォント、または等幅文字フォントのどちらを用いて
も、文字列を構成する各文字の文字図形の中心軸線間の
処理間隔を所定位置に保つことができる。したがって、
プロポーショナル文字フォントとして、ストアされてい
る書体の文字は、等幅文字として目視表示することがで
きる。したがって、同一書体の文字について、プロポー
ショナル処理表示フォントおよび等幅文字フォントの2
つのフォントを有しなくても、等幅文字およびプロポー
ショナル文字として表示することができる。
【0131】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、当該文字
列出力装置は、入力手段から入力された複数の文字から
構成される文字列を、その文字の有する属性に応じた形
態で、出力手段に目視表示する。当該文字列の目視表示
の形態は、プロポーショナル文字表示と、等幅文字表示
とを任意に選択することができる。また、プロポーショ
ナル文字表示と等幅文字表示とは、当該文字列として設
定された場合にだけ有効とされる配置情報を変更し、こ
の配置情報に応じて前記文字の文字図形の配置を決定す
ることによって変更する。
【0132】これによって、フォント記憶手段にストア
されているフォント自体を変更することなく、当該フォ
ントとしてストアされた書体の文字図形を、見かけ上同
一書体の別のフォントを用いて表示した文字列であるか
のように表示することができる。したがって、所定の文
字列を入力し、前述したいずれかの文字表示を選択して
目視表示した後に、前記文字列の目視表示で用いたフォ
ントを用いて別の文字列を目視表示する場合において、
先に目視表示した文字列の設定に影響されない。また、
配置情報は、いつでも変更することができるので、プロ
ポーショナル文字表示と、等幅文字表示とを任意にいつ
でも変更することができ、編集作業の効率が向上する。
【0133】前記文字列の文字図形が全て等しい文字幅
を有するように配列する等幅文字表示を選択した場合、
前記文字列を構成する文字が有する配置情報である設定
文字幅を変更して表示する。これによって、たとえば、
プロポーショナル文字フォントがフォント記憶手段にス
トアされていれば、当該フォントを用いて、同一書体の
等幅文字フォントを用いて目視表示した文字列と同一の
表示を行うことができる。したがって、フォント記憶手
段にストアするフォントの数を減少することができる。
これによって、フォント記憶手段として装置に備えられ
るメモリを減少させることができ、製品のコストを減少
させることができる。
【0134】また、文字列単位で、プロポーショナル文
字表示と等幅文字表示とを選択するだけで、たとえば、
等幅文字表示を選択すると、文字図形の中心間隔を均一
にすることができる。したがって、日本語文字や欧文文
字などが混在された文字列を目視表示する場合に、任意
のフォントを用い、かつ見栄えのよい表示を行うことが
できる。したがって、当該文字列出力装置を備えた文書
作成装置の品質を向上させることができる。
【0135】前記配置情報である設定文字幅の値は、複
数の文字のフォント文字幅のうち、最大の文字幅の値以
上に設定される。また、前記値を操作者が任意に設定す
ることもできる。これによって、前記文字列を構成する
文字の文字図形の幅を変更することなく、文字間隔を調
整して、見かけ上同一文字幅を有するかのように文字を
配置する。これによって、文字間隔が間延びした場合
や、所定の文字列を所定の範囲に収めたいときに、文字
間隔を変更することができる。したがって、より見栄え
のよい表示を行うことができる。
【0136】さらにまた本発明によれば、前記文字列
に、文字種の異なる文字が混在されて構成されている場
合、文字種毎に、文字図形の中心間隔を設定文字幅また
は設定文字幅の半分の幅のいずれかに選択することがで
きる。したがって、文字種毎にいわゆる全角文字または
半角文字を選択したかのような表示を行うことができ
る。
【0137】欧文文字、とくに小文字などは、漢字など
に比較して、文字自体が小さく幅も狭いので、漢字など
の元々等幅文字フォントで表される文字と同一の文字幅
を有するように設定すると、文字間隔が拡がり過ぎて間
延びしたかのような印象を受ける。文字種毎に、文字図
形の中心間隔を変更して、たとえば漢字1字分に対し
て、欧文小文字2文字をあてはめるように設定するの
で、見栄えのよい表示を行うことができる。また、各文
字毎に、文字幅を設定する必要がなく、編集操作の繁雑
さを解消することができる。
【0138】さらにまた本発明によれば、当該文字表示
を行う場合において、文字図形を表示することができる
範囲内において、文字図形の位置を、一方端部と他方端
部と中央部とから選択することができる。これによっ
て、漢字と欧米文字などが連続して配置されている場合
において、文字図形を表示する範囲が文字図形のフォン
ト文字幅よりも広い場合は、フォント文字種の異なる文
字が隣接する箇所で、文字図形の間隔が極端に変化する
場合がある。前記領域内での配置位置を設定変更するこ
とによって、前後の文字との位置関係を制御することが
できるので、当該文字列を含む文書全体のレイアウトを
見栄え良く調整することができる。したがって、見栄え
のよい文書を作成することができる。
【0139】さらに本発明によれば、当該装置では、操
作者が任意に指定した範囲内に、前記文字列を構成する
文字の文字図形を均等に配置することができる。文字列
が占める範囲を設定することによって、当該文字列を含
む文書の文字の配置を行方向および列方向に全体的に揃
えることができる。したがって、文字列が複数行にわた
るような文章である場合、より見栄えのよい文書を作成
することができる。また前記範囲を、たとえば漢字複数
個分と設定し、ここに欧米文字小文字の5つの文字を割
振るといった設定の仕方ができるので、設定が容易であ
る。
【0140】また本発明によれば、文字列出力装置は、
入力された文字列を、表示手段の表示画面、または印刷
手段によって印刷された紙面において、前述した表示形
態に基づいて文字図形を配置して、目視表示させること
ができる。
【0141】さらにまた本発明によれば、当該装置は、
設定された設定文字幅の値が、前記文字列の構成する文
字のうちのフォント文字幅の最大の値未満であるときに
は、文字図形で配置を決定しない。さらに、前記文字列
に間隔が設定された文字種が混在されている場合、前記
設定文字幅の値は、全角の文字種のフォント文字幅の最
大の値未満である場合および前記設定文字幅の半分の幅
の値が、半角文字種のフォント文字幅の最大の値未満で
ある場合においても、前記配置を決定しない。前記配置
を決定しない場合には、たとえば表示手段に前記設定文
字幅の値の設定が不適確であることを表示する。
【0142】これによって、操作者が任意に決定する設
定文字幅の値が、その文字幅にしたがって当該文字表示
を行った場合に、文字図形を配置する範囲が当該文字図
形よりも小さくなるという不都合を防止することができ
る。また、設定文字幅の値が不適格であることを、たと
えば、表示画面などに表示して、使用者に知らせる。こ
れによって、当該文字列出力装置を備えた文書作成装置
の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である文字列出力装置の簡略
化した電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の文字列出力装置を用いて文字列を目視表
示する文字列表示動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】入力された文字列41と、文字列41に等幅処
理を実施した文字列41aとを目視表示した状態を示す
図である。
【図4】入力された文字列46と、文字列46に幅指定
処理を実施した文字列46a,46bを目視表示した状
態を示す図である。
【図5】図4(1)の文字列46に半角文字種指定処理
を実施した文字列46cを目視表示した状態を示す図で
ある。
【図6】入力された文字列に、文字位置指定処理を実施
した文字列56a,56b,56cを目視表示した状態
を示す図である。
【図7】入力された文字列58に幅指定処理を実施した
文字列58a,58bと、割付処理を実施した文字列5
8cとをそれぞれ目視表示した状態を示す図である。
【図8】プロポーショナル処理を実施した文字列61を
目視表示した状態を示す図である。
【図9】図8の文字列61に等幅処理を実施した文字列
61aを目視表示した状態を示す図である。
【図10】入力された文字列を構成する文字が、等幅文
字であるように配置する等幅処理の配置位置決定動作を
説明するためのフローチャートである。
【図11】入力された文字列を構成する文字が、指定さ
れたフォント文字幅を有する等幅文字であるように配置
する幅指定処理の配置位置決定動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】入力された文字列を構成する文字が等幅文字
であり、かつ指定文字種に属する文字が半角文字である
ように配置する半角文字種指定処理を配置位置決定動作
を説明するためのフローチャートである。
【図13】入力された文字列を構成する文字が等幅文字
であり、各文字の文字図形を配置範囲内の指定された位
置に配置する文字位置指定処理の配置位置決定動作を説
明するためのフローチャートである。
【図14】指定範囲内に入力された文字列を構成する文
字が等幅文字であるように配置する割付処理の配置位置
決定動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】入力された文字列を構成する文字の文字図形
を、隣接する文字図形との間隔を所定間隔に保って配置
するプロポーショナル処理を配置位置決定動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図16】従来技術の文書作成装置において、欧文等幅
フォントを用いて目視表示した文字列を示す図である。
【図17】従来技術の文書作成装置において、日本語等
幅フォントの欧米文字について表示した目視表示した文
字列4を示す図である。
【図18】従来技術の文書作成装置において、2種類の
フォントを混合して目視表示した文字列3を示す図であ
る。
【符号の説明】
21 入力手段 22 出力手段 23 外部記憶手段 24 データ処理手段 WL 最大文字幅 WN フォント文字幅 WI 設定文字幅 N カウンタ WLL 半角最大文字幅 W 累積幅 x 文字列幅 y 文字数
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−113495(JP,A) 特開 平1−160653(JP,A) 特開 昭59−202869(JP,A) 特開 平4−128967(JP,A) 特開 昭60−43689(JP,A) 特開 平7−64983(JP,A) 特開 平7−68887(JP,A) 特開 平6−219011(JP,A) 特開 平6−934(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/32 G06F 17/21

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配置情報を含む属性を指定可能で、複数
    の文字と、前記文字の配置条件を複数設定する設定デー
    タとを入力する入力手段と、 予め定める複数の文字に対し、各文字毎に、文字図形と
    付加情報とを含む複数種類のフォントをストアするフォ
    ント記憶手段と、 前記入力手段の出力に応答し、各文字に対応するフォン
    トを前記フォント記憶手段から読込み、指定された文字
    の属性に応じた形態で文字図形を文字列として表示する
    出力手段とを備える文字列出力装置であって、 前記入力手段の出力に応答し、入力された異なる文字幅
    のプロポーショナル文字フォントと等幅文字フォントと
    が混在して形成された文字列を、該文字列の隣接する各
    文字図形との間隔を所定間隔に保って配列されるプロポ
    ーショナル文字表示と、該文字列の各文字図形が同じ等
    幅を有するように配列される等幅文字表示とに選択する
    出力選択手段と、 前記出力選択手段の出力に応答し、プロポーショナル文
    字表示が選択されると、 前記文字列を構成する各文字図形の付加情報を基準に、
    各文字図形が所定間隔になるように各文字図形の配置情
    報を変更し、前記等幅文字表示が選択されると、前記文
    字列を構成する各文字図形のうち、最大文字幅の文字図
    形の付加情報を基準に、各文字図形が等幅になるように
    各文字図形の配置情報を変更する属性変更手段と、 前記属性変更手段の出力に応答し、変更された前記配置
    情報に応じて、前記文字列を構成する文字図形の配置位
    置を決定する配置決定手段とを含み、 前記配置情報は、当該文字の文字図形を表示可能な範囲
    を示す設定文字幅であり、前記付加情報は、文字図形の
    幅を示すフォント文字幅であることを特徴とする文字列
    出力装置。
  2. 【請求項2】 前記設定文字幅の値は、複数の文字のフ
    ォント文字幅のうち最大の値の文字幅に等しいことを特
    徴とする請求項1記載の文字列出力装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、 前記入力手段の出力に応答して、設定文字幅の値を設定
    する文字幅設定手段を含むことを特徴とする請求項1記
    載の文字列出力装置。
  4. 【請求項4】 前記文字列は、フォントおよび文字種の
    いずれか一方または両方が異なる複数の文字から成り、 前記出力手段は、 前記入力手段の出力に応答し、文字種毎に、文字図形の
    配置を設定文字幅に応じて決定するか、設定文字幅の半
    分の幅に応じて決定するかを選択する文字種幅選択手段
    を含み、 前記配置決定手段は、前記出力選択手段および前記文字
    種幅選択手段の出力に応答して、前記文字列内での文字
    列の配置を決定することを特徴とする請求項1記載の文
    字列出力装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、文字図形の位置が、前
    記設定文字幅の一方端部に位置する一端詰め、前記設定
    文字幅の他方端部に位置する他端詰め、前記設定文字幅
    の中央に位置するセンタリングのいずれか1つを選択す
    る文字位置選択手段を含み、 前記配置決定手段は、出力選択手段および文字位置選択
    手段の出力に応答し、等幅文字表示が選択されかつ一端
    詰めが選択されると、前記文字図形の位置を前記一方端
    部に決定し、前記等幅文字表示が選択されかつ他端詰め
    が選択されると、前記文字図形の位置を前記他方端部に
    決定し、前記等幅文字表示が選択されかつセンタリング
    が選択されると、文字図形の位置を前記中央部に決定す
    る先頭文字位置決定手段を含むことを特徴とする請求項
    1記載の文字列出力装置。
  6. 【請求項6】 前記出力手段は、 前記入力手段の出力に応答し、文字列の幅および文字列
    の文字数を設定する割付設定手段と、 前記割付設定手段の出力に応答し、前記幅および文字数
    から設定文字幅の値を算出して設定する割付文字幅設定
    手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の文字列出
    力装置。
  7. 【請求項7】 前記出力手段は、文字列を印字する印刷
    手段であることを特徴とする請求項1記載の文字列出力
    装置。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、文字列を画像表示する
    表示手段であることを特徴とする請求項1記載の文字列
    出力装置。
  9. 【請求項9】 前記配置決定手段は、 文字幅設定手段の出力に応答し、前記設定文字幅の値
    が、入力された文字列の有する文字のフォント文字幅の
    最大の値以上であるかどうかを判定する判定手段とを含
    み、 前記設定手段の値が最大の値よりも小さいときには、前
    記配置を決定しないことを特徴とする請求項3または6
    記載の文字列出力装置。
  10. 【請求項10】 前記配置決定手段は、 前記設定文字幅の値が文字列の有する文字のうち、設定
    文字幅に応じて表示位置を決定する文字種のフォント文
    字幅の最大値以上であり、かつ設定文字幅の半分の幅の
    値に応じて表示位置を決定する文字種のフォント文字幅
    の前記最大の値以上であるかどうかを判定する判定手段
    とを含み、 設定文字幅の値が対応する文字種の最大の値よりも小さ
    く、または設定文字幅の値の半分の値が対応する文字種
    の最大の値よりも小さいときには配置を決定しないこと
    を特徴とする請求項4記載の文字列出力装置。
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