JP3238864B2 - パネルの速度制御装置 - Google Patents

パネルの速度制御装置

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JP3238864B2
JP3238864B2 JP19608796A JP19608796A JP3238864B2 JP 3238864 B2 JP3238864 B2 JP 3238864B2 JP 19608796 A JP19608796 A JP 19608796A JP 19608796 A JP19608796 A JP 19608796A JP 3238864 B2 JP3238864 B2 JP 3238864B2
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章安 沢村
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Fuj Hensokuki Co Ltd
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Tachikawa Corp
Fuj Hensokuki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間仕切パネル等の
パネルの速度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、結婚式場等の広いスペースを
小さいスペースに仕切るための間仕切パネルは、結婚式
場の天井に設けられたレールに沿って走行する駆動ラン
ナーによって吊下支持されている。駆動ランナーには下
方へ向かって突出する吊下シャフトが設けられ、その吊
下シャフトの下端には間仕切パネルの上端が連結されて
いる。この駆動ランナー及び間仕切パネルは、レールに
沿って複数設けられている。そして、各駆動ランナーを
レールに沿って走行させることにより、各間仕切パネル
がレールに沿って順次移動するようになっている。
【0003】又、レールにはコーナ部が設けられ、その
コーナ部にてレールは水平方向へ屈曲している。駆動ラ
ンナーがレールのコーナ部に到達した場合、その駆動ラ
ンナーは一旦停止した後にレールの屈曲角度の分だけ吊
下シャフトを中心に水平方向へ旋回される。そして、駆
動ランナーが旋回することにより、その駆動ランナーの
進行方向がレールの屈曲に対応して変更される。駆動ラ
ンナーの進行方向が変更された後、その駆動ランナーを
走行させることにより、間仕切パネルがレールのコーナ
部を通過するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記間仕切
パネルでは、駆動ランナーがコーナ部に到達したとき、
その駆動ランナーを旋回させるために一旦停止させなけ
ればならない。従って、間仕切パネルがコーナ部を通過
するのに時間がかかるため、各間仕切パネルがコーナ部
で渋滞するという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、各パネルがコーナ部
で渋滞するのを防止することにある。第2の目的は、パ
ネルがレールに沿って走行する駆動ランナーに連結され
ている場合でも、そのパネルがコーナ部を通過するとき
の移動速度を大きくできるようにすることにある。
【0006】第3の目的は、コーナ部を通過するときの
パネルの揺れを抑えることにある。第4の目的は、パネ
ルの揺れを抑えつつ前記パネルがコーナ部を素早く通過
できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、コーナ部で屈曲するレー
ルに沿って移動できるように設けられた複数のパネル
と、前記パネルの移動方向両端部にそれぞれ連結された
駆動ランナーと、前記駆動ランナーをレールに沿って
させるための移動手段と、前記パネルの移動方向前側
に位置する駆動ランナーがコーナ部に到達したことを検
出して検出信号を出力するコーナ部検出手段と、前記コ
ーナ部検出手段からの検出信号に基づいて駆動ランナー
走行速度がコーナ部に到達する前よりも大きくなるよ
うに移動手段を制御する制御手段とを備えた。
【0008】
【0009】請求項記載の発明では、前記パネルの移
動方向後側に位置する駆動ランナーがコーナ部に接近し
たことを検出して検出信号を出力する接近検出手段が設
けられ、制御手段は前接近検出手段からの検出信号に基
づいて駆動ランナーの走行速度がそれまでよりも小さく
なるように移動手段を制御するものとした。
【0010】請求項記載の発明では、前記コーナ部検
出手段は、パネルの移動方向前側及び後側に位置する両
駆動ランナーがコーナ部に到達したときにそれぞれ検出
信号を出力するものとした。
【0011】即ち、請求項1記載の発明では、パネルは
一対の駆動ランナーに連結され、その両駆動ランナーを
レールに沿って走行させることにより移動される。そし
て、パネルの移動中に前記パネルの移動方向前側に位置
する駆動ランナーがレールのコーナ部に到達すると、駆
動ランナーの走行速度がコーナ部に到達する前よりも
きくされる。
【0012】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明の作用に加え、パネルの移動方向前側の駆動ランナ
ーがコーナ部を通過した後、パネルの移動方向後側の駆
動ランナーがコーナ部に接近すると、駆動ランナーの走
行速度がそれまでよりも小さくされる。そして、前記後
側の駆動ランナーはコーナ部で旋回され、その旋回によ
りレールの屈曲に対応して進行方向が変更される。
【0013】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明の作用に加え、パネルの移動方向後側に位置する駆
動ランナーがレールのコーナ部に到達すると、駆動ラン
ナーの走行速度が大きくされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図8に従って説明する。結婚式場等の広い
スペースの天井には、図1に示すように筒状に形成され
たレール11が水平方向へ延びるように設けられてい
る。このレール11の下壁11aには、前記レール11
と同方向へ延びる開口部12が設けられ、レール11内
には駆動ランナー13,14が設けられている。図2に
示すように、レール11の上壁11bにおける下面の左
右方向中央部には、駆動ランナー13,14に対する給
電及び制御信号の入出力を行うためのトロリ15が、レ
ール11と同方向へ延びるように設けられている。
【0015】前記駆動ランナー13,14の本体16は
箱状に形成され、本体16の左右両側板16a,16b
には左右両側方へ向かって突出する車軸17が、それぞ
れ回転可能に支持されている。車軸17には回転用ギヤ
18と車輪19とが取り付けられ、車輪19の外周面は
レール11における下壁11aの上面に当接している。
前記回転用ギヤ18には小ギヤ20が噛み合わされてい
る。この小ギヤ20には、本体16の内部に設けられた
移動手段としての交流ギヤードモータ25の出力軸25
aが、伝達機構21を介して駆動連結されている。伝達
機構21にはクラッチ22が設けられ、そのクラッチ2
2により小ギヤ20へのモータ駆動力の伝達が入り切り
されるようになっている。
【0016】本体16の左右両側板16a,16bの上
端部には、略L字状に形成されたブラケット23がそれ
ぞれ設けられている。ブラケット23は左右両外側方へ
向かって突出し、そのブラケット23の突出部分にはサ
イドローラ24が支持されている。そして、サイドロー
ラ24は、左右両側板16a,16bの内側面に接触す
ることによって転動するようになっている。
【0017】本体16の下板16cにおける左右方向中
央部には、レール11と同方向へ延びる揺動用スリット
31が設けられている。図3に示すように、揺動用スリ
ット31の両端部には軸受部32がそれぞれ設けられ、
両軸受部32間には揺動板33が下方へ向かって延びる
ように設けられている。又、両軸受部32間には、揺動
用スリット31と同方向へ延びる揺動軸34が設けられ
ている。揺動軸34は揺動板33の上端部を貫通し、揺
動軸34の両端部は両軸受部32により支持されてい
る。そして、揺動板33は、揺動軸34の軸線を中心に
揺動可能となっている。
【0018】揺動板33の下端には、水平方向へ延びる
吊下板35が、一対のボルト36によって固定されてい
る。吊下板35の下面には、吊下ボルト37が下方へ向
かって突出するように設けられている。そして、両駆動
ランナー13,14の吊下ボルト37には、図1に示す
間仕切パネル39から上方へ突出する一対の動力伝達軸
38が連結されている。従って、間仕切パネル39は、
一対の駆動ランナー13,14により吊下支持されてい
る。この間仕切パネル39の側方には操作台Sが設けら
れ、操作台Sには制御手段としてのコントローラCが設
けられている。尚、前記間仕切パネル39及び駆動ラン
ナー13,14は、レール11に沿って複数設けられて
いる。
【0019】図2に示すように、駆動ランナー13,1
4において、本体16の上板16dの左端部にはドグD
1,D2が設けられ、上板16dの右端部にはドグD
3,D4が設けられている。尚、ドグD2,D4は駆動
ランナー14のみに設けられている。又、駆動ランナー
13,14における本体16の上板16dには、四つの
集電子42を有する集電部材43が設けられている。集
電部材43は上板16dの上面における左右方向中央部
に位置し、各集電子42はレール11のトロリ15に接
触している。この各集電子42を介して、トロリ15か
ら駆動ランナー13,14へ給電が行われるとともに、
トロリ15と駆動ランナー13,14との間で制御信号
の入出力が行われるようになっている。
【0020】そして、トロリ15からの給電により駆動
ランナー13,14の交流ギヤードモータ25が駆動さ
れると、そのモータ25の出力軸25aが回転される。
出力軸25aの回転は伝達機構21、小ギヤ20及び回
転用ギヤ18を介して車軸17へ伝達される。出力軸2
5aの回転が車軸17へ伝達されて両車輪19が同じ方
向へ回転すると、駆動ランナー13,14はレール11
に沿って走行する。又、出力軸25aの回転が車軸17
へ伝達されて両車輪19が互いに逆の方向へ回転する
と、駆動ランナー13,14は吊下ボルト37の軸線を
中心に回転するようになっている。
【0021】前記レール11は図4に示すコーナ部44
にて水平方向に90°屈曲している。コーナ部44は四
角箱状に形成されたケース45を備えている。ケース4
5の外側壁45aには、その外側壁45aと直交する方
向へ延びる一対のレール11が接続され、レール11の
内側とケース45の内側とは連通している。ケース45
の下壁45bは、レール11の下壁11aと同じ高さに
位置している。ケース45の下壁45bの中心には貫通
孔46が設けられ、この貫通孔46の内側は回転スペー
ス47となっている。
【0022】ケース45の下壁45bには、一対のレー
ル11と同方向へ十字状に延びて貫通孔46に繋がる四
つの通過用スリット48a〜48dが設けられている。
そして、レール11内を走行する駆動ランナー13,1
4がコーナ部44内に進入すると、駆動ランナー13,
14の下側に設けられた図3に示す揺動板33は通過用
スリット48a,48dを通過して回転スペース47に
位置する。回転スペース47は、コーナ部44に位置す
る駆動ランナー13,14が吊下ボルト37の軸線を中
心に回転したとき、揺動板33がケース45の下壁45
bに干渉しない大きさに形成されている。
【0023】図4に示すように、図4の上下方向へ延び
るレール11において、コーナ部44の近傍に位置する
上壁11bの下面には、駆動ランナー13,14のドグ
D1を検出するための第1の光電センサ50が接近検出
手段として設けられている。更に、第1の光電センサ5
0よりもコーナ部44に近い位置には、駆動ランナー1
4のドグD2を検出するための第2の光電センサ51が
接近検出手段として設けられている。そして、駆動ラン
ナー13,14が図4の矢印A方向へ走行してコーナ部
44に接近すると、図2に示すように第1及び第2の光
電センサ50,51の下方をドグD1,D2が通過する
ようになっている。
【0024】図5に示すように、ケース45の上壁45
cの下面には、駆動ランナー13,14のドグD3を検
出するための第3の光電センサ52がコーナ部検出手段
として設けられている。そして、駆動ランナー13,1
4がコーナ部44内において、図6の二点鎖線で示すよ
うに位置すると、図5に示すように駆動ランナー13,
14のドグD3は第3の光電センサ52の下方に対応し
て位置するようになっている。
【0025】図4に示すように、図4の左右方向へ延び
るレール11には、駆動ランナー14のドグD4を検出
するための第4の光電センサ53が、前記第1及び第2
の光電センサ50,51と同様に設けられている。そし
て、駆動ランナー14がコーナ部44を図4の矢印A方
向からC方向へ通過した後、レール11に沿って走行し
続けると、第4の光電センサ53の下方をドグD4が通
過するようになっている。
【0026】次に、本実施形態における速度制御装置の
電気的構成を説明する。図7に示すように、第1〜第4
の光電センサ50〜53はコントローラCの入力側に接
続され、コントローラCの出力側には駆動ランナー1
3,14の交流ギヤードモータ25がそれぞれ接続され
ている。コントローラCは記憶部Mを備え、記憶部Mに
は低速値、中速値、定速値及び高速値の四種類の速度値
が記憶されている。尚、本実施形態では、低速値が1m
/毎分、中速値が3m/毎分、定速値が7m/毎分及び
高速値が8m/毎分に設定されている。そして、コント
ローラCは、駆動ランナー13,14の走行速度が前記
各速度値の内のいずれかとなるように、交流ギヤードモ
ータ25を駆動制御するようになっている。
【0027】間仕切パネル39を例えば図4の矢印A方
向へ移動させるには、駆動ランナー13を前にして両駆
動ランナー13,14を矢印A方向へ走行させる。この
とき、コントローラCは、駆動ランナー13,14の走
行速度V1,V2が定速値(7m/毎分)となるよう
に、両駆動ランナー13,14の交流ギヤードモータ2
5を制御する。
【0028】駆動ランナー13がコーナ部44へ接近す
ると、その駆動ランナーのドグD1が図2に示す第1の
光電センサ50によって検出される。即ち、第1の光電
センサ50は、ドグD1の検出に基づいて駆動ランナー
13がコーナ部44に接近したことを検出する。そし
て、第1の光電センサ50は、駆動ランナー13がコー
ナ部44に接近したことを検出すると、検出信号をコン
トローラCへ出力する。コントローラCは、第1の光電
センサ50からの検出信号に基づいて、駆動ランナー1
3,14の走行速度V1,V2が中速値(3m/毎分)
となるように、交流ギヤードモータ25を駆動制御す
る。
【0029】その後、駆動ランナー13が図6の実線で
示すようにコーナ部44に位置すると、駆動ランナー1
3は一旦停止した後に吊下ボルト37の軸線を中心に二
点鎖線で示す位置へ90°回転される。駆動ランナー1
3が二点鎖線で示すように位置すると、その駆動ランナ
ー13のドグD3が図5に示す第3の光電センサ52に
よって検出される。即ち、第3の光電センサ52は、ド
グD3の検出に基づいて駆動ランナー13がコーナ部4
4に到達したことを検出する。尚、本実施形態では、駆
動ランナー13が二線鎖線で示す位置に位置したこと
を、コーナ部44に到達したこととしている。
【0030】そして、第3の光電センサ52は、駆動ラ
ンナー13がコーナ部44に到達したことを検出する
と、検出信号をコントローラCへ出力する。コントロー
ラCは、第3の光電センサ52からの検出信号に基づい
て、駆動ランナー13の走行速度V1が高速値(8m/
毎分)となるように交流ギヤードモータ25を制御し、
前記駆動ランナー13を図4の矢印C方向へ走行させ
る。更に、コントローラCは、駆動ランナー13が加速
するのに対応して駆動ランナー14を加速させる。
【0031】その後、駆動ランナー14が矢印A方向へ
走行して図8(d)に示すようにコーナ部44に接近す
ると、その駆動ランナー14のドグD1が図2に示す第
1の光電センサ50によって検出される。即ち、第1の
光電センサ50は、ドグD1の検出に基づいて駆動ラン
ナー14がコーナ部44に接近したことを検出する。第
1の光電センサ50は、駆動ランナー14がコーナ部4
4に接近したことを検出すると、検出信号をコントロー
ラCへ出力する。コントローラCは、第1の光電センサ
50からの検出信号に基づいて、駆動ランナー14の走
行速度V2が中速値(3m/毎分)へと小さくなるよう
に、交流ギヤードモータ25を制御する。更に、コント
ローラCは、駆動ランナー14が減速するのに対応して
駆動ランナー13を減速させる。
【0032】その後、駆動ランナー14がコーナ部44
へ更に接近すると、その駆動ランナー14のドグD2が
図2に示す第2の光電センサ51によって検出される。
即ち、第2の光電センサ51は、ドグD2の検出に基づ
いて駆動ランナー14が更にコーナ部44へ接近したこ
とを検出する。第2の光電センサ51は、駆動ランナ1
4がコーナ部44へ更に接近したことを検出すると、検
出信号をコントローラCへ出力する。コントローラC
は、第2の光電センサ51からの検出信号に基づいて、
駆動ランナー14の走行速度V2が中速値(3m/毎
分)から低速値(1m/毎分)へと小さくなるように、
交流ギヤードモータ25を制御する。更に、コントロー
ラCは、駆動ランナー14が減速するのに対応して駆動
ランナー13を減速させる。
【0033】そして、駆動ランナー14が図6の実線で
示すようにコーナ部44に位置すると、駆動ランナー1
3は一旦停止した後に吊下ボルト37の軸線を中心に二
点鎖線で示す位置へ90°回転される。駆動ランナー1
4が二点鎖線で示すように位置すると、前記駆動ランナ
ー13の場合と同様に、第3の光電センサ52が駆動ラ
ンナー14がコーナ部44に到達したことを検出して検
出信号をコントローラCへ出力する。コントローラC
は、第3の光電センサ52からの検出信号に基づいて、
駆動ランナー13,14の走行速度V1,V2が高速値
(8m/毎分)となるように交流ギヤードモータ25を
制御し、前記駆動ランナー14を図6の矢印C方向へ走
行させる。
【0034】その後、駆動ランナー14が走行を続けて
コーナ部44から離れると、その駆動ランナー14のド
グD4が図4に示す第4の光電センサ53によって検出
される。第4の光電センサ53はドグD4を検出する
と、コントローラCへ検出信号を出力する。コントロー
ラCは、第4の光電センサ53からの検出信号に基づい
て、駆動ランナー13,14の走行速度V1,V2が定
速値(7m/毎分)となるように交流ギヤードモータ2
5を制御する。
【0035】次に、上記のように構成された速度制御装
置の作用を説明する。各間仕切パネル39をコーナ部4
4へ向かって図4の矢印A方向へ順次移動させる場合、
間仕切パネル39を吊下支持する駆動ランナー13,1
4は、図8(a)に示すように駆動ランナー13を前に
して矢印A方向へ走行される。駆動ランナー13がコー
ナ部44に接近すると、駆動ランナー13,14の走行
速度V1,V2が7m/毎分から3/m毎分へと小さく
される。そして、駆動ランナー13がコーナ部44に位
置して間仕切パネル39がコーナ部44に進入すると、
駆動ランナー13は一旦停止した後、図8(b)に示す
ように90°回転してレール11の屈曲に対応して方向
転換する。
【0036】駆動ランナー13は方向転換してから図8
(c)の矢印C方向へ走行される。このときの駆動ラン
ナー13の走行速度V1は、駆動ランナー13がコーナ
部44に到達する前よりも大きい値、即ち8m/毎分に
される。更に、駆動ランナー13が加速するのに対応し
て、駆動ランナー14も加速される。そのため、前記間
仕切パネル39よりも後続の間仕切パネル39が、コー
ナ部44を通過中の間仕切パネル39に追いつくことは
ない。その後、駆動ランナー14が図8(d)に示すよ
うにコーナ部44に接近すると、駆動ランナー14の走
行速度V2は3m/毎分へと小さくされる。更に、駆動
ランナー14が減速するのに対応して、駆動ランナー1
3も減速される。
【0037】そして、更に駆動ランナー14がコーナ部
44へ接近すると、駆動ランナー14の走行速度V2は
3m/毎分から1m/毎分へと小さくされる。又、駆動
ランナー14が減速するのに対応して駆動ランナー13
が減速される。この状態で、駆動ランナー14は、図8
(e)に示すようにコーナ部44に進入して停止され
る。
【0038】駆動ランナー14はコーナ部44で停止す
る直前に減速されるため、その駆動ランナー14が停止
したときにおいての、慣性による間仕切パネル39の厚
さ方向への揺れが抑えられる。そして、駆動ランナー1
4がコーナ部44で停止されると、その駆動ランナー1
4は90°回転してレール11の屈曲に対応して方向転
換する。その後、駆動ランナー14は図8(f)の矢印
C方向へ移動され、このときの駆動ランナー13,14
の走行速度V1,2は、駆動ランナー14が停止する前
よりも大きい値、即ち8m/毎分にされる。
【0039】その結果、間仕切パネル39は、後続の間
仕切パネル39がコーナ部44に到達する前に、そのコ
ーナ部44の通過を速やかに完了する。間仕切パネル3
9がコーナ部44の通過を完了した後、駆動ランナー1
3,14が走行を続けると、その駆動ランナー13,1
4の走行速度V1,V2が7m/毎分にされる。
【0040】以上詳述した本実施形態では、下記(a)
〜(c)に示す効果がある。 (a)間仕切パネル39がレール11のコーナ部44に
到達すると、その間仕切パネル39の移動速度がコーナ
部44に到達する前よりも大きくされる。その結果、前
記間仕切パネル39はコーナ部44を素早く通過するた
め、その間仕切パネル39に対して後続の間仕切パネル
39がコーナ部44で追いつくのを防止し、コーナ部4
4で各間仕切パネル39が渋滞するを防止することがで
きる。
【0041】(b)間仕切パネル39の移動方向後側に
位置する駆動ランナー14がコーナ部44に接近する
と、その駆動ランナー14の走行速度V2が小さくされ
る。そのため、駆動ランナー14がコーナ部44で停止
したときに、間仕切パネル39が慣性により厚さ方向へ
揺れるのを抑えることができる。従って、間仕切パネル
39がコーナ部44を通過したときに発生する揺れを抑
えることができる。
【0042】(c)前記駆動ランナー14がコーナ部4
4に到達すると、駆動ランナー13,14の走行速度V
1,V2が大きくされる。従って、間仕切パネル39の
揺れを抑えつつ、その間仕切パネル39におけるコーナ
部44の通過を素早く行うことができる。
【0043】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)本実施形態では、コーナ部検出手段として第3の
光電センサ52を例示し、接近検出手段として第1及び
第2の光電センサ50,51を例示したが、これに代え
てリミットスイッチ、超音波センサ、赤外線センサ又は
レーザセンサ等をコーナ部検出手段や接近検出手段とし
て使用してもよい。
【0044】(2)本実施形態では、間仕切パネル39
を駆動ランナー13,14により吊下支持し、その駆動
ランナー13,14をレール11に沿って走行させるこ
とにより間仕切パネル39を移動させたが、本発明はこ
れに限定されない。即ち、間仕切パネル39の上端部に
車輪19をレール11に沿って設け、その車輪19を交
流ギヤードモータ25で転動させることにより間仕切パ
ネル39を移動させてもよい。
【0045】(3)本実施形態において、交流ギヤード
モータ25を間仕切パネル39に設け、その交流ギヤー
ドモータ25の出力軸25aを連結軸やギヤ等の動力伝
達手段を介して駆動ランナー13,14の車輪19に駆
動連結するようにしてもよい。この場合、間仕切パネル
39を駆動ランナー13,14に連結する手間を省くこ
とができる。
【0046】(4)本実施形態では、二つの駆動ランナ
ー13,14により間仕切パネル39を吊下支持した
が、これに代えて一つの駆動ランナーにより間仕切パネ
ル39を吊下支持するようにしてもよい。この場合、駆
動ランナーの数を減らすことができる。
【0047】(5)本実施形態において、間仕切パネル
39の移動方向後側に位置する駆動ランナー14がコー
ナ部44に接近したとき、駆動ランナー13,14の走
行速度V1,V2を小さくしなくてもよい。この場合、
第2の光電センサ51やドグD2を省略することができ
るため、レール11や駆動ランナー14の構成を簡略化
することができる。
【0048】(6)上記(5)の場合において、間仕切
パネル39がコーナ部44を通過したときに厚さ方向へ
揺れるのを規制する規制部材61を、図8(e)の二点
鎖線で示すように、コーナ部44に対応する位置に設け
てもよい。この場合、駆動ランナー14がコーナ部44
を通過するときに間仕切パネル39が厚さ方向へ揺れて
も、その間仕切パネル39の揺れが規制部材61により
規制される。従って、駆動ランナー14がコーナ部44
に接近したとき、間仕切パネル39の揺れを抑えるため
に駆動ランナー13,14を減速させなくてもよいの
で、間仕切パンネル39がコーナ部44を通過するのに
必要な時間を確実に短くすることができる。
【0049】(7)本実施形態では、間仕切パネル39
の移動方向後側に位置する駆動ランナー14がコーナ部
44に到達した後、駆動ランナー13,14の走行速度
V1,V2を大きくしたが、本発明はこれに限定されな
い。即ち、各間仕切パネル39がコーナ部44で渋滞し
ないならば、駆動ランナー14がコーナ部44に到達し
た後の駆動ランナー13,14の走行速度V1,V2を
大きくしなくてもよい。この場合、交流ギヤードモータ
25の駆動制御が容易になる。
【0050】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。請求項記載のパネルの速度制御装置に
おいて、パネルの移動方向後側に位置する駆動ランナー
がコーナ部に到達したときに発生するパネルの揺れを規
制するための揺動規制部材を設けたパネルの速度制御装
置。この場合、パネルの揺れを防止するためにコーナ部
へ接近した駆動ランナーの走行速度を落とさなくてもよ
いので、パネルがコーナ部を通過するのに必要な時間を
確実に短くすることができる。
【0051】
【0052】
【発明の効果】請求項記載の発明では、パネルの移動
方向前側に位置する駆動ランナーがレールのコーナ部に
到達すると、駆動ランナーの走行速度がコーナ部に到達
する前よりも大きくされる。従って、パネルがレールに
沿って走行する駆動ランナーに連結されている場合で
も、そのパネルがコーナ部を通過するときの移動速度を
大きくすることができ、パネルはコーナ部を素早く通過
して、各パネルがコーナ部で渋滞するのを防止すること
ができる。
【0053】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明の効果に加え、パネルの移動方向後側の駆動ランナ
ーがコーナ部に接近すると、駆動ランナーの走行速度が
それまでよりも小さくされる。従って、前記後側の駆動
ランナーがコーナ部を通過したときに発生するパネルの
揺れを抑えることができる。
【0054】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明の効果に加え、パネルの移動方向後側に位置する駆
動ランナーがコーナ部に接近したときに一旦駆動ランナ
ーの走行速度が小さくされる。その後、後側の駆動ラン
ナーがコーナ部に到達すると、駆動ランナーの走行速度
が大きくされる。従って、パネルの揺れを抑えつつ、そ
のパネルにおけるコーナ部の通過を素早く行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の駆動ランナー及び間仕切パネルを
示す斜視図。
【図2】レール及び駆動ランナーを示す切欠断面図。
【図3】駆動ランナーを示す破断側面図。
【図4】コーナ部を示す平断面図。
【図5】コーナ部を示す縦断面図。
【図6】コーナ部を示す平断面図。
【図7】旋回装置の電気的構成を示すブロック回路図。
【図8】(a)〜(f)は駆動ランナー及び間仕切パネ
ルがコーナ部を通過する過程を示す模式図。
【符号の説明】
11…レール、13,14…駆動ランナー、25…移動
手段としての交流ギヤードモータ、39…パネルとして
の間仕切パネル、44…コーナ部、50…接近検出手段
としての第1の光電センサ、51…接近検出手段として
の第2の光電センサ、52…コーナ部検出手段としての
第3の光電センサ、C…制御手段としてのコントロー
ラ、V1,V2…走行速度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−71167(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーナ部(44)で屈曲するレール(1
    1)に沿って移動できるように設けられた複数のパネル
    (39)と、前記パネル(39)の移動方向両端部にそれぞれ連結さ
    れた駆動ランナー(13,14)と、 前記駆動ランナー13,14)をレール(11)に沿
    って走行させるための移動手段(25)と、 前記パネル(39)の移動方向前側に位置する駆動ラン
    ナー(13)がコーナ部(44)に到達したことを検出
    して検出信号を出力するコーナ部検出手段(52)と、 前記コーナ部検出手段(52)からの検出信号に基づい
    駆動ランナー(13,14)の走行速度(V1,V
    2)がコーナ部(44)に到達する前よりも大きくなる
    ように移動手段(25)を制御する制御手段(C)とを
    備えたパネルの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パネル(39)の移動方向後側
    置する駆動ランナー(14)がコーナ部(44)に接近
    したことを検出して検出信号を出力する接近検出手段
    (50,51)が設けられ、制御手段(C)は前記接近
    検出手段(50,51)からの検出信号に基づいて駆動
    ランナー(14)の走行速度がそれまでよりも小さくな
    るように移動手段(25)を制御するものである請求項
    1記載のパネルの速度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記コーナ部検出手段(5は、パネ
    ル(39)の移動方向前側及び後側に位置する両駆動ラ
    ンナー(13,14)がコーナ部(44)に到達したと
    きにそれぞれ検出信号を出力するものである請求項2記
    載のパネルの速度制御装置。
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