JP3238850B2 - 表面加工方法 - Google Patents
表面加工方法Info
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Description
光学部品やその成形金型等の表面を高い面精度で鏡面状
態に加工することのできる表面加工方法に関するもので
ある。
型等の表面形状が軸対称であれば、球面、非球面形状を
問わず、図5に示すような2軸制御の精密加工機を用い
て高精度の鏡面状態に加工することができる。これは、
回転部101の主軸と一体である加工台102に被加工
物Pを保持させ、被加工物PをZ軸のまわりに回転させ
ながら、これをZ軸方向へ移動させる一方で、円弧状の
刃先103aを有するダイヤモンドRバイト103をZ
軸に直交するX軸方向へ送ることで、Z軸のまわりに軸
対称の曲面Paを加工する。被加工物の加工面が軸対称
であれば、この方法で高い面精度の曲面に加工すること
ができる また、トーリックレンズやシリンドリカルレンズ等の軸
対称でない曲面を有するものは、図6に示すように、3
軸方向に位置制御されるNC工作機械の主軸201に高
精度ボールエンドミル202を取り付けて、主軸201
を回転させながらその回転軸(X軸)に直交する所定の
軸方向(Z軸方向)に送ることで被加工物Qの表面のZ
軸方向の帯状部分Qaを切削し、次いで主軸201また
は被加工物QをY軸方向に所定のピッチだけずらせて同
様に次の帯状部分Qbを切削する工程を繰り返えすこと
で、被加工物Q全体の表面を所定の曲面形状に加工する
のが一般的である。
の技術によれば、トーリックレンズのように軸対称でな
い光学部品等を製作する場合に、高い面精度で均一な鏡
面状態の曲面を得るのが難しい。その理由は以下の通り
である。
ールエンドミルを取り付けてこれを回転させるものであ
るため、ボールエンドミルの刃先の周速が回転中心にお
いてゼロとなり、従ってこの部分の切削性がゼロであ
り、径方向外方に位置する部分ほど周速が大きくなって
切削性が増大する。このようにボールエンドミルの刃先
の当る位置によって切削性が大きく変化すると、被加工
物の表面を均一な鏡面状態に加工することはできない。
に鑑みてなされたものであり、トーリックレンズのよう
に軸対称でない曲面形状を有する光学部品等でも、高い
面精度で均一な鏡面状態に加工できる表面加工方法を提
供することを目的とするものである。
めに、本発明の表面加工方法は、被加工物を保持する保
持面に平行な旋回軸のまわりを旋回するバイトを前記保
持面に沿って第1の方向に送りかつ前記被加工物をその
表面形状に応じて前記バイトに向かって進退させること
によって前記被加工物の所定の帯状部分を切削したうえ
で、前記バイトを前記保持面に沿って前記第1の方向に
対して直交する第2の方向に送る工程を繰り返すことを
特徴とする。
方向に対して直交する方向であるとよい。
工物の加工面の曲率または表面粗さの許容値に基づいて
制御されるとよい。
状の刃先を有する単結晶のダイヤモンドカッターである
とよい。
械の主軸に取り付けられているとよい。
トは、旋回軸と同軸の円筒面に外向きに配設された刃先
によって保持面上の被加工物の表面を切削する。前記円
筒面の周速は一定であるからバイトの切削性は均一であ
り、ボールエンドミルを用いた場合のように刃先が当た
る位置によって切削性が不均一になるおそれはない。従
って、被加工物の帯状部分を高い面精度で鏡面状態に加
工できる。
って前記切削工程を繰り返えすことで、被加工物全体の
表面を高い面精度で鏡面状態に加工できる。
をバイトに対して進退させれば、被加工物の帯状部分を
所定の起伏を有する曲面状に加工できる。この工程を繰
り返えすことで、被加工物の表面全体を均一な鏡面状態
の曲面形状に加工することができる。
するもので、これは、レーザプリンタやレーザファクシ
ミリ等の画像形成装置の光学系に用いるトーリックレン
ズを製作する工程に適用される。
作機械Mの保持面であるXYステージ10の表面に被加
工物Wを保持させ、旋回軸であるZ軸のまわりに回転す
るとともに第1の方向であるZ軸方向に往復移動する主
軸1に、バイトである単結晶のダイヤモンドカッター2
を保持するバイトホルダ3を取り付ける。XYステージ
10は第2の方向であるY軸方向(水平方向)に往復移
動するYステージ11と、その上でX軸方向(垂直方
向)に往復移動するXステージ12を有し、Yステージ
11のY軸方向の位置とXステージ12のX軸方向の位
置はそれぞれレーザ干渉計によってモニタされ、被加工
物Wを0.01μmの誤差の範囲で極めて高精度に位置
決めできる。
ば振れ量が0.05μm以下の極めて高い回転精度で回
転し、また、主軸1のZ軸方向の位置も、レーザ干渉計
によってモニタされ、前述と同様に高精度で制御され
る。
例えば、半径5mmで形状誤差である真円度が0.1μ
mの円弧状であり、旋回半径は25mmに設定されてい
る。
る。まず、Yステージ11を所定のY位置に固定して主
軸1をZ軸のまわりに回転させながら被加工物WをZ軸
方向に横切って移動させ、同時に、所定のプログラムに
従ってXステージ12をX軸方向に移動させることで被
加工物Wをダイヤモンドカッター2に向かって進退さ
せ、被加工物Wの表面のZ軸方向の帯状部分A1 を切削
する。本実施例はトーリックレンズを加工するものであ
るから、帯状部分A1 の切削面の傾斜は、Z軸を含む垂
直面に沿った断面が図1の(b)に示すようにXステー
ジ12の上下動によって形成された円弧状であり、ま
た、同図の(c)に示すようにY軸を含む垂直面に沿っ
た断面はダイヤモンドカッター2の旋回によって微細な
幅の円弧状に切削され、極めて高い面精度を有する帯状
の鏡面となる。
ピッチだけ移動させたうえで、帯状部分A1 と同様の方
法でこれに隣接する帯状部分A2 を切削する。この工程
を繰り返すことで被加工物WのY軸方向の全幅を所定の
曲面に加工することができる。
△Yは被加工物Wの加工面のY軸方向の表面粗さが許容
値以下になるように設定しなければならない。そこで以
下のようにYステージ11のピッチ△Yを制御する。
2の旋回半径Rと被加工物Wの加工面の曲率ρと表面粗
さδの間には以下の関係が成立する。
=f(Y)の1階、2階微分である。
に式(1)〜(3)に基づいてYステージ11のピッチ
を制御すれば、被加工物Wの加工面のY軸方向の表面粗
さを許容値以下に仕上げることができる。すなわち、被
加工物Wの加工面全体を高い面精度の鏡面に加工するこ
とができる。また、被加工物Wの加工面をその起伏に沿
って均一な幅の帯状部分に分割し、Yステージ11を1
ピッチ送るごとに各帯状部分を間欠的に前進させるよう
に構成してもよい。この場合は、被加工物Wの加工面の
曲率に基づいてYステージ11の送りピッチを制御する
ことになる。
水平方向の主軸にダイヤモンドカッターを取り付けてこ
れを旋回させることで曲面加工を行なうものであるた
め、加工面の各帯状部分の幅全体を均一な切削速度で切
削し高い面精度に均一に鏡面加工することができる。ボ
ールエンドミルを用いた従来例のように刃先の周速が径
方向に変化して面精度がバラつくおそれがないため、極
めて高い面精度を必要とする光学部品の製作に好適であ
る。
工工程を図4のフローチャートに基づいて説明する。
曲面形状データを超精密NC工作機械に入力する。ステ
ップS2で式(1)〜(3)に基づいてYステージのピ
ッチを算出し、ステップS3で工具の中心位置を設定
し、ステップS4で主軸の回転とZ軸方向の移動とXY
ステージの制御を行ない、被加工物の加工面を切削す
る。ステップS5で被加工物の加工面全体が加工済みで
あることを確認して加工サイクルを終了する。
ズの加工を行なうものであるため、加工面のZ軸方向の
垂直面に沿ってとった断面が均一な曲率の円弧状である
が、加工中の被加工物のX軸方向の位置を制御すること
で、いかなる曲面でも切削できることは言うまでもな
い。
で、次に記載するような効果を奏する。
面形状を有する光学部品等でも、高い面精度で均一な鏡
面状態に加工できる。これによって、すぐれた光学特性
を有するトーリックレンズ等を製作できる。
って、(a)は加工中の被加工物と切削装置を示す斜視
図、(b)と(c)は、それぞれ、加工中の被加工物と
ダイヤモンドカッターおよびバイトホルダを異なる断面
で示す模式部分断面図である。
る。
チの関係を示すグラフである。
チャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 被加工物を保持する保持面に平行な旋回
軸のまわりを旋回するバイトを前記保持面に沿って第1
の方向に送りかつ前記被加工物をその表面形状に応じて
前記バイトに向かって進退させることによって前記被加
工物の所定の帯状部分を切削したうえで、前記バイトを
前記保持面に沿って前記第1の方向に対して直交する第
2の方向に送る工程を繰り返すことを特徴とする表面加
工方法。 - 【請求項2】 バイトを送る第1の方向が、バイトの旋
回方向に対して直交する方向であることを特徴とする請
求項1記載の表面加工方法。 - 【請求項3】 バイトを第2の方向に送るピッチが、被
加工物の加工面の曲率または表面粗さの許容値に基づい
て制御されることを特徴とする請求項1または2記載の
表面加工方法。 - 【請求項4】 バイトが、形状誤差0.1μm以下の円
弧状の刃先を有する単結晶のダイヤモンドカッターであ
ることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載
の表面加工方法。 - 【請求項5】 バイトが、3軸位置制御の超精密NC工
作機械の主軸に取り付けられていることを特徴とする請
求項1ないし4いずれか1項記載の表面加工方法。
Priority Applications (1)
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JP17039095A JP3238850B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 表面加工方法 |
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JPH08336701A JPH08336701A (ja) | 1996-12-24 |
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JP17039095A Expired - Fee Related JP3238850B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 表面加工方法 |
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1995
- 1995-06-13 JP JP17039095A patent/JP3238850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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