JP3238728U - 畳 - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP3238728U
JP3238728U JP2022001916U JP2022001916U JP3238728U JP 3238728 U JP3238728 U JP 3238728U JP 2022001916 U JP2022001916 U JP 2022001916U JP 2022001916 U JP2022001916 U JP 2022001916U JP 3238728 U JP3238728 U JP 3238728U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tatami
edge
front side
frame
facing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022001916U
Other languages
English (en)
Inventor
安彦 古志
Original Assignee
おもてなしたたみ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by おもてなしたたみ株式会社 filed Critical おもてなしたたみ株式会社
Priority to JP2022001916U priority Critical patent/JP3238728U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3238728U publication Critical patent/JP3238728U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】畳の框部分の擦り減りを防ぎ、長期間の使用に耐え、また、見た目にも美しい畳を提供することを目的とする。【解決手段】畳床14に畳表10を貼り付けた畳の上前側と下前側に上前側・下前側畳縁を取り付けてなる畳において、前記畳床14の側面から底面にかけて前記畳表10を巻き付けた両端の框20に、框側畳縁22を取り付けて畳の全周に縁部材24からなる畳縁を取り付ける。前記縁部材24は、畳表10の端縁部と畳床14の側面の一部を被覆する幅を有する縁布とこの縁布の下側の縁下シートと前記縁布の端部に連結され前記畳床14の底面または側面に巻き込み固定する捲込みシートからなる。【選択図】図1

Description

本考案は、框部分の擦り減りを防ぎ、長期間の使用に耐え、また、見た目にも美しい畳に関するものである。
特許文献1によれば、図5に示すように、従来の一般的な畳9は、藁を55mm程度に圧縮した900mm弱×1800mm弱の畳床14の表面に、イ草からなる畳表10を被せてなるものである。短手の框20の部分は、(b)に示すように、畳表10を上面から側面を経て裏側まで巻き込んで畳糸13で縫製してなる。長手部分は、(c)に示すように、畳表10を側縁に沿って切断し、帯状の縁布11を畳糸13で縫製してなるもので、畳同士が接する部分は、上前18といい、敷居などに接する部分は下前19という。
従来の一般的な畳9において、畳床14に畳表10を張り付ける作業は、まず畳床14の一方端の角部に畳表10のイ草15の目を揃えて畳糸13で縫製する。次いで、他方端の角部に畳表10のイ草15の目を揃えて畳糸13で縫製するが、畳床14の上の畳表10にしわが寄らないように張り付けるために、畳床14をやや内側に湾曲させて畳糸13を引張ながら縫製し、縫製後に畳床14を平らにすることで畳表10は引っ張られてきれいに張り付けられる。
ところが、畳表10は、図4に示すように、イ草15が隣同士で密着するようにたて糸33に上下交互に編み込んだものであり、前記框20における畳床14の角の部分では、畳表10が強く曳かれ、かつ、90度に折り曲げられるので、イ草15の目が粗くなり、たて糸33が露出することもある。そのため、框20部分が擦り切れて使用期間が短くなるという問題があった。
これに対し、特許文献1によれば、図6、図7に示すように、畳表10を畳床12に接着剤36で接合し、全周縁に畳縁30を取付けて厚さ10mm以下の薄型の置敷型畳34を構成した例が記載されている。前記畳縁30は、縁布11に芯材としてウレタンからなる軟質材31を裏打ちし、前記畳床12は、弾力性、難燃性、無吸湿性に富み、経年変化がなく、廃棄還元型のEVAからなる合成樹脂に、遠赤外線を放射する遠赤外線発生部材16と抗菌性を有する抗菌剤17とを混合して数mmの厚さに成型してなり、この畳床12に、多数の通気孔32を穿設したものである。
図6、図7に示す薄型の置敷型畳34は、畳表10を畳床12に接着剤36で接合し、全周囲に畳縁30を取り付けているため、図5に示すように畳床14の框20において畳表10を裏側まで巻き込んで畳糸13で縫製してなる一般的な畳9とは異なり、框20における畳床14の角の部分では、擦り切れるという問題は発生しない。
特開平11-62191号公報
図6、図7に示すものは、カーペットや板敷きの床の上に簡易的に置いて使用する薄型の置敷型畳であり、図5に示すような畳表10を裏側まで巻き込んで畳糸13で縫製してなり、和室の部屋に敷き詰めて使用する一般的な畳9とは、その構成が明確に相違する。
このような畳表10を裏側まで巻き込んで縫製してなる一般的な畳では、依然として、框20における畳床14の角の部分では、畳表10が強く曳かれ、かつ、90度に折り曲げられるので、イ草15の目が粗くなり、たて糸33が露出し、框20部分が擦り切れて使用期間が短縮されるという問題があった。
本考案は、框部分の擦り減りを防ぎ、長期間の使用に耐え、また、見た目にも美しい畳を提供することを目的とするものである。
本考案の畳は、
畳床14に畳表10を貼り付けた畳の上前18側と下前19側に上前側・下前側畳縁21を取り付けてなる畳において、
前記畳床14の側面から底面にかけて前記畳表10を巻き付けた両端の框20に、框側畳縁22を取り付けて畳の全周に縁部材24からなる畳縁を取り付けたことを特徴とする。
前記縁部材24は、縁布11とこの縁布11の下側の縁下シート26からなることを特徴とする。
前記縁部材24は、畳表10の端縁部と畳床14の側面の一部を被覆する幅を有する縁布11とこの縁布11の下側の縁下シート26と前記縁布11の端部に連結され前記畳床14の底面または側面に巻き込み固定する捲込みシート27からなることを特徴とする。
前記縁部材24は、畳床14の框20における上面から側面を経て底面まで巻き込んで取り付けるようにしたことを特徴とする。
前記縁部材24は、畳床14の框20における上面から側面まで巻き込んで取り付けるようにしたことを特徴とする。
前記畳床14の4隅において前記框側畳縁22と前記上前側・下前側畳縁21とを上面から側面を経て底面まで重ね合わせて巻き込み取り付けるようにしたことを特徴とする。
畳床14に畳表10を貼り付けた畳の上前18側と下前19側に上前側・下前側畳縁21を取り付けてなる畳において、
前記畳表10は、たて糸方向の長さが畳床14の両端の框20側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込める長さを有するとともに、イ草15方向の幅が前記畳床14の上前18側においてこの畳床14の上前18側と一致するように切断し、前記畳床14の下前19側においてこの畳床14の下前19側から突出するような幅を有するものからなり、
前記畳表10は、たて糸33方向の両端が前記畳床14の両端の框20側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込み固定し、
前記畳表10の一方の前記框20側に、前記畳表10の幅より両端に前記畳床14の厚さの数倍長くした框側畳縁22を取り付けるとともに、前記畳表10の他方の前記框20側にも同様にして前記框側畳縁22を取り付け、
前記框20側に取り付けた前記框側畳縁22の前記上前18側と下前19側の両端に飛び出た前記畳縁10を前記畳床14の端面側に折り込んで固定し、
前記上前18側の前記畳表10の上に、両端に前記畳表10のたて糸33方向の長さより前記畳床14の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁21を前記框側畳縁22に取り付け、
前記畳床14の前記下前19側へ飛び出している前記畳表10を前記畳床14の前記下前19側に沿って切り揃え、前記下前19側の前記畳表10の上に、前記畳表10のたて糸33方向の長さより両端に前記畳床14の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁21を前記框側畳縁22に重ねて取り付け、
前記上前18と下前19の両側に伸ばして取り付けた前記上前側・下前側畳縁21をそれぞれ、前記框20側から飛び出た前記框側畳縁22の上に重ね合わせ、前記畳床14の4隅において上面から側面を経て底面まで巻き込み取り付けてなることを特徴とする。
前記框側畳縁22と前記前記上前側・下前側畳縁21を構成する縁部材24は、縁布11に、厚紙からなる縁下シート26を重ね合わせ、さらに、前記縁布11の端部に捲込みシート27を連結したものからなり、前記上前18と下前19に取り付けた前記上前側・下前側畳縁21の両端の縁布11は、前記上前18と前記下前19の両側に伸ばしておき、前記框20側から飛び出た前記框側畳縁22の縁布11とともに前記畳床14の端面側に折り込んでタッカー針25で固定してなることを特徴とする。
本考案の請求項1記載の畳は、
畳床に畳表を貼り付けた畳の上前側と下前側に上前側・下前側畳縁を取り付けてなる畳において、
前記畳床の側面から底面にかけて前記畳表を巻き付けた両端の框に、框側畳縁を取り付けて畳の全周に縁部材からなる畳縁を取り付けたので、次の作用効果を有する。
(1)畳表を畳床の裏側まで巻き込んで縫製してなる一般的な畳において、框における畳床の角の部分では、畳表が強く曳かれ、かつ、90度に折り曲げられ、イ草の網目が粗くなり、たて糸が露出するようなことがあっても、全周に縁部材からなる畳縁を取り付けたので、框部分が擦り切れることがなくなり、従来の2~5倍に使用期間を延ばすことができる。
(2)畳の全周に縁部材からなる畳縁を取り付けたので、見た目に優れている。
本考案の請求項2記載の畳は、
前記縁部材は、縁布とこの縁布の下側の縁下シートからなるので、畳縁にしわが寄らずに見た目がきれいで、縁布の損傷を防ぐことができる。
本考案の請求項3記載の畳は、
前記縁部材は、畳表の端縁部と畳床の側面の一部を被覆する幅を有する縁布とこの縁布の下側の縁下シートと前記縁布の端部に連結され前記畳床の底面または側面に巻き込み固定する捲込みシートからなるので、高価な縁布の幅を必要最小限に抑え、安価に提供できる。
本考案の請求項4記載の畳は、
前記縁部材は、畳床の框における上面から側面を経て底面まで巻き込んで取り付けるようにしたので、縁布を框部分にしっかりと取付けできる。
本考案の請求項5記載の畳は、
前記縁部材は、畳床の框における上面から側面まで巻き込んで取り付けるようにしたので、畳同士の接合部分や畳と敷居の接合部分のように、通常は隠れている箇所の縁布の縫い込み作業を省略して作業時間の短縮ができるとともに、畳のコストを安価にして提供できる。
本考案の請求項6記載の畳は、
前記畳床の4隅において前記框側畳縁と前記上前側・下前側畳縁とを上面から側面を経て底面まで重ね合わせて巻き込み取り付けるようにしたので、畳の4隅が補強されて潰れて型崩れするのを防止できる。
本考案の請求項7記載の畳は、
畳床に畳表を貼り付けた畳の上前側と下前側に上前側・下前側畳縁を取り付けてなる畳において、
前記畳表は、たて糸方向の長さが畳床の両端の框側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込める長さを有するとともに、イ草方向の幅が前記畳床の上前側においてこの畳床の上前側と一致するように切断し、前記畳床の下前側においてこの畳床の下前側から突出するような幅を有するものからなり、
前記畳表は、たて糸方向の両端が前記畳床の両端の框側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込み固定し、
前記畳表の一方の前記框側に、前記畳表の幅より両端に前記畳床の厚さの数倍長くした框側畳縁を取り付けるとともに、前記畳表の他方の前記框側にも同様にして前記框側畳縁を取り付け、
前記框側に取り付けた前記框側畳縁の前記上前側と下前側の両端に飛び出た前記畳縁を前記畳床の端面側に折り込んで固定し、
前記上前側の前記畳表の上に、両端に前記畳表のたて糸方向の長さより前記畳床の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁を前記框側畳縁に取り付け、
前記畳床の前記下前側へ飛び出している前記畳表を前記畳床の前記下前側に沿って切り揃え、前記下前側の前記畳表の上に、前記畳表のたて糸方向の長さより両端に前記畳床の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁を前記框側畳縁に重ねて取り付け、
前記上前と下前の両側に伸ばして取り付けた前記上前側・下前側畳縁をそれぞれ、前記框側から飛び出た前記框側畳縁の上に重ね合わせ、前記畳床の4隅において上面から側面を経て底面まで巻き込み取り付けてなるので、次の作用効果を有する。
畳床の4隅において框側畳縁と上前側・下前側畳縁とを上面から側面を経て底面まで重ね合わせて巻き込み取り付けることで、畳の4隅が補強されて強度が増すので、つぶれて型崩れするのを防止できるだけでなく、畳縁の中に硬質の部材が存在しないので畳縁で硬いものを踏みつけた時の違和感がなく、つまずきなども生じないものです。
本考案の請求項8記載の畳は、
前記框側畳縁と前記前記上前側・下前側畳縁を構成する縁部材は、縁布に、厚紙からなる縁下シートを重ね合わせ、さらに、前記縁布の端部に捲込みシートを連結したものからなり、前記上前と下前に取り付けた前記上前側・下前側畳縁の両端の縁布は、前記上前と前記下前の両側に伸ばしておき、前記框側から飛び出た前記框側畳縁の縁布とともに前記畳床の端面側に折り込んでタッカー針で固定してなる。
(a)は、本考案の畳23の框20部分の断面図、(b)は、異なる例の断面図である。 本考案の畳23を6畳間に敷き詰めた状態の平面図である。 畳床14に畳表10を張り付けた後、框20に框側畳縁22(縁部材24)を取り付ける作業工程を示すもので、(a)は、框側畳縁22(縁部材24)の取り付け過程の説明図、(b)は、框側畳縁22(縁部材24)の取り付け後の説明図である。 畳表10の拡大した平面図である。 (a)は、従来の一般的な畳9の平面図、(b)は、(a)のb-b線断面図、(c)は、(a)のc-c線断面図である。 従来の薄型置敷型畳34の平面図である。 図6のa-a線断面図である。
本考案は、
畳床14に畳表10を貼り付けた畳の上前18側と下前19側に上前側・下前側畳縁21を取り付けてなる畳において、
前記畳床14の側面から底面にかけて前記畳表10を巻き付けた両端の框20に、框側畳縁22を取り付けて畳の全周に縁部材24からなる畳縁を取り付ける。
前記縁部材24は、縁布11とこの縁布11の下側の縁下シート26からなる。
前記縁部材24は、畳表10の端縁部と畳床14の側面の一部を被覆する幅を有する縁布11とこの縁布11の下側の縁下シート26と前記縁布11の端部に連結され前記畳床14の底面または側面に巻き込み固定する捲込みシート27からなる。
前記縁部材24は、畳床14の框20における上面から側面を経て底面まで巻き込んで取り付ける。
他の例として、前記縁部材24は、畳床14の框20における上面から側面まで巻き込んで取り付ける。
前記畳床14の4隅において前記框側畳縁22と前記上前側・下前側畳縁21とを上面から側面を経て底面まで重ね合わせて巻き込み取り付ける。
畳床14に畳表10を貼り付けた畳の上前18側と下前19側に上前側・下前側畳縁21を取り付けてなる畳において、
前記畳表10は、たて糸方向の長さが畳床14の両端の框20側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込める長さを有するとともに、イ草15方向の幅が前記畳床14の上前18側においてこの畳床14の上前18側と一致するように切断し、前記畳床14の下前19側においてこの畳床14の下前19側から突出するような幅を有するものからなり、
前記畳表10は、たて糸33方向の両端が前記畳床14の両端の框20側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込み固定し、
前記畳表10の一方の前記框20側に、前記畳表10の幅より両端に前記畳床14の厚さの数倍長くした框側畳縁22を取り付けるとともに、前記畳表10の他方の前記框20側にも同様にして前記框側畳縁22を取り付け、
前記框20側に取り付けた前記框側畳縁22の前記上前18側と下前19側の両端に飛び出た前記畳縁10を前記畳床14の端面側に折り込んで固定し、
前記上前18側の前記畳表10の上に、両端に前記畳表10のたて糸33方向の長さより前記畳床14の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁21を前記框側畳縁22に取り付け、
前記畳床14の前記下前19側へ飛び出している前記畳表10を前記畳床14の前記下前19側に沿って切り揃え、前記下前19側の前記畳表10の上に、前記畳表10のたて糸33方向の長さより両端に前記畳床14の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁21を前記框側畳縁22に重ねて取り付け、
前記上前18と下前19の両側に伸ばして取り付けた前記上前側・下前側畳縁21をそれぞれ、前記框20側から飛び出た前記框側畳縁22の上に重ね合わせ、前記畳床14の4隅において上面から側面を経て底面まで巻き込み取り付けてなる。
前記框側畳縁22と前記前記上前側・下前側畳縁21を構成する縁部材24は、縁布11に、厚紙からなる縁下シート26を重ね合わせ、さらに、前記縁布11の端部に捲込みシート27を連結したものからなり、前記上前18と下前19に取り付けた前記上前側・下前側畳縁21の両端の縁布11は、前記上前18と前記下前19の両側に伸ばしておき、前記框20側から飛び出た前記框側畳縁22の縁布11とともに前記畳床14の端面側に折り込んでタッカー針25で固定してなる。
本考案による畳の一実施例を図面に基づき説明する。
図1(a)、図2において、本考案の畳23は、1畳ものが厚さ×幅×長さが55mm×900mm弱×1800mm弱の畳床で、この畳床14には、藁を圧縮したもの、厚さ20mm程度の発泡スチロール板の上下面に、厚さ15mm程度の木材のチップを圧縮した軟質パーチクル板を重ね合わせ、さらに最下面にシートを積層して全体を縫製したものなどがある。発泡スチロール板を主体とする畳床は、重さが藁を用いたものより半分以下とかなり軽いため、現在多用されてきている。
この畳床14に張り付けられる畳表10は、従来から知られている天然のイ草15を畳糸たて糸33で織り込んだものであり、厚さは、通常2.5mmである。この畳表10の大きさは、長さが畳床14の両端から側部を経て下端まで巻き込めるように畳床14の長さよりも両端にたとえば80mm程度だけ長くし、また、幅は畳同士が接触する上前18側を直線的に切断し、敷居等に接する下前19側に畳床14の幅よりたとえば30mm程度だけ長くする。
畳床14に畳表10を張付けるには、畳表10のイ草15と直交する方向に直線的に切断した側を畳床14の上前18側に合わせ、畳表10の両端を引っ張りながら畳床14の側面から下端まで巻き込み、コ字形などの釘38を一定間隔で打ち込み、さらに、畳表10のほつれ防止のために端縁に沿って接着テープ37を接着する。接着テープ37が十分な接着力を有する場合には、コ字形釘38を省くこともできる。
コ字形釘38の打ち込みは、機械打ちとすることができるが、手縫いのときは、図1(a)(b)、図3(a)(b)に示すように、側面から底面に斜めに畳糸13月の畳針を差し込み、畳表10を畳床14に固定することができる。
このようにして、前記14の両端の框20に畳表10を固定する。
前記畳床14の両端の框20に畳表10を貼り付けた後、畳表10を張り付けた框20の箇所に、従来はなかった框側畳縁22が取り付けられる。
前記框側畳縁22を構成する縁部材24は、縁布11に、厚紙などからなる縁下シート26を重ね合わせてなるもので、さらに、前記縁布11の端部に捲込みシート27を連結してなるものである。前記縁布11には、幅が85~90mmの木綿布、麻布、化学繊維布などが用いられ、また、縁下シート26には、幅が畳表10mmの厚紙などが用いられる。この縁下シート26は、図3(a)に示すように、一端縁から山折り目26a、谷折り目26b、谷折り目26cが形成され、それぞれ折り込み部、芯部、重ね合わせ部、折り込み部となる。
前記縁下シート26の谷折り目26bと谷折り目26cの外側に縁布11をあてがい、縁下シート26の山折り目26aを畳表12の框20に一致させて山折り目26bから1~2mm内側の縫代部分に沿って一定間隔でタッカー針25が打ち込まれる。タッカー針25の代わりに畳糸13で縫い込んでもよい。
前記縁布11と縁下シート26の端部に前記捲込みシート27が縫い込み糸29で縫い込み連結されている。この捲込みシート27は、図3(b)に示すように、縁下シート26の端部を框20の側部に垂らしたままで捲込みシート27を、畳表10を捲込んだ側部から底部まで引き込んで接着剤28で接合する。捲込みシート27の接合の後で必要に応じて側面にタッカー針25を打ち込んでもよい。
框20の一方側に框側畳縁22を取り付けた後、框20の他方側にも同様にして框側畳縁22を取り付ける。
前記框20に取り付けた框側畳縁22の縁布11は、上前18と下前19側に100mm程度伸ばしておき、飛び出た縁布11を畳床14の端面側に折り込んで固定する。
次に、上前18側に上前側・下前側畳縁21を取り付ける。上前18側は、予め畳表10が畳床14の側面と一致するように切断されているので、前記框20の場合と同様にして上前側・下前側畳縁21を取り付ける。
上前18に上前側・下前側畳縁21を取り付けた後、下前19側に上前側・下前側畳縁21を取り付ける。この下前19側への取り付けに際しては、畳床14の下前19側へ飛び出している畳表10を畳床14に沿って切り取り、前記同様にして上前側・下前側畳縁21を前記框側畳縁22に重ねて取り付ける。
前記上前18と下前19に取り付けた上前側・下前側畳縁21の縁布11は、上前18と下前19の両側に伸ばしておき、框20側から飛び出た縁布11とともに畳床14の端面側に折り込んでタッカー針25などで固定する。
このように、前記畳床14の4隅において前記框側畳縁22と前記上前側・下前側畳縁21とを上面から側面を経て底面まで重ね合わせて巻き込み取り付けることで、畳23の4隅が補強されて強度が増すので、つぶれて型崩れするのを防止できる。
前記実施例では、図1(a)に示すように、框側畳縁22(縁部材24)は、前記畳床14の側面から底面まで捲込んで取り付けたが、図1(b)に示すように、框側畳縁22(縁部材24)は、畳床14の側面までとし、タッカー針25や畳糸13で固定するようにしてもよい。
10…畳表、11…縁布、12…簡易畳床、13…畳糸、14…畳床、15…イ草、16…遠赤外線発生部材、17…抗菌剤、18…上前、19…下前、20…框、21…上前側・下前側畳縁、22…框側畳縁、23…本考案の畳、24…縁部材、25…タッカー針、26…縁下シート、27…捲込みシート、28…接着剤、29…縫い込み糸、30…畳縁、31…軟質材、32…通気孔、33…たて糸、34…置敷畳、35…縫い合わせ部、36…接着剤、37…接着テープ、38…コ字形釘。

Claims (8)

  1. 畳床に畳表を貼り付けた畳の上前側と下前側に上前側・下前側畳縁を取り付けてなる畳において、
    前記畳床の側面から底面にかけて前記畳表を巻き付けた両端の框に、框側畳縁を取り付けて畳の全周に縁部材からなる畳縁を取り付けたことを特徴とする畳。
  2. 前記縁部材は、縁布とこの縁布の下側の縁下シートからなることを特徴とする請求項1記載の畳。
  3. 前記縁部材は、畳表の端縁部と畳床の側面の一部を被覆する幅を有する縁布とこの縁布の下側の縁下シートと前記縁布の端部に連結され前記畳床の底面または側面に巻き込み固定する捲込みシートからなることを特徴とする請求項1記載の畳。
  4. 前記縁部材は、畳床の框における上面から側面を経て底面まで巻き込んで取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の畳。
  5. 前記縁部材は、畳床の框における上面から側面まで巻き込んで取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の畳。
  6. 前記畳床の4隅において前記框側畳縁と前記上前側・下前側畳縁とを上面から側面を経て底面まで重ね合わせて巻き込み取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の畳。
  7. 畳床に畳表を貼り付けた畳の上前側と下前側に上前側・下前側畳縁を取り付けてなる畳において、
    前記畳表は、たて糸方向の長さが畳床の両端の框側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込める長さを有するとともに、イ草方向の幅が前記畳床の上前側においてこの畳床の上前側と一致するように切断し、前記畳床の下前側においてこの畳床の下前側から突出するような幅を有するものからなり、
    前記畳表は、たて糸方向の両端が前記畳床の両端の框側においてそれぞれ側部を経て下端まで巻き込み固定し、
    前記畳表の一方の前記框側に、前記畳表の幅より両端に前記畳床の厚さの数倍長くした框側畳縁を取り付けるとともに、前記畳表の他方の前記框側にも同様にして前記框側畳縁を取り付け、
    前記框側に取り付けた前記框側畳縁の前記上前側と下前側の両端に飛び出た前記畳縁を前記畳床の端面側に折り込んで固定し、
    前記上前側の前記畳表の上に、両端に前記畳表のたて糸方向の長さより前記畳床の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁を前記框側畳縁に取り付け、
    前記畳床の前記下前側へ飛び出している前記畳表を前記畳床の前記下前側に沿って切り揃え、前記下前側の前記畳表の上に、前記畳表のたて糸方向の長さより両端に前記畳床の厚さの数倍長くした上前側・下前側畳縁を前記框側畳縁に重ねて取り付け、
    前記上前と下前の両側に伸ばして取り付けた前記上前側・下前側畳縁をそれぞれ、前記框側から飛び出た前記框側畳縁の上に重ね合わせ、前記畳床の4隅において上面から側面を経て底面まで巻き込み取り付けてなることを特徴とする畳。
  8. 前記框側畳縁と前記前記上前側・下前側畳縁を構成する縁部材は、縁布に、厚紙からなる縁下シートを重ね合わせ、さらに、前記縁布の端部に捲込みシートを連結したものからなり、前記上前と下前に取り付けた前記上前側・下前側畳縁の両端の縁布は、前記上前と前記下前の両側に伸ばしておき、前記框側から飛び出た前記框側畳縁の縁布とともに前記畳床の端面側に折り込んでタッカー針で固定してなることを特徴とする請求項7記載の畳。
JP2022001916U 2022-06-09 2022-06-09 Active JP3238728U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022001916U JP3238728U (ja) 2022-06-09 2022-06-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022001916U JP3238728U (ja) 2022-06-09 2022-06-09

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021095782 Continuation 2021-06-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3238728U true JP3238728U (ja) 2022-08-16

Family

ID=82839846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022001916U Active JP3238728U (ja) 2022-06-09 2022-06-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3238728U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5625912A (en) Mattress coverings
TWI475972B (zh) 具有冠狀板片之床墊以及製造該床墊的方法
US20050193490A1 (en) Textile construction
US3737929A (en) Mattress assembly
US2524456A (en) Carpet joint and process
US3010114A (en) Reinforced seam construction
JP3238728U (ja)
US3111690A (en) Mattress construction
CA3168486A1 (en) Hidden edge for flooring finishing
US7013514B1 (en) Fire retardant mattress
JPH1122160A (ja) 薄畳用軽量芯材およびこれを用いた薄畳
JP2577757Y2 (ja) 合成畳
US1950999A (en) Edge roll
CN215959120U (zh) 一种扪制家具
JP4553830B2 (ja) 縁布部材、縁布部材付き畳表及びこれらを用いた畳の張替え方法
JP2003129648A (ja) 縁無し畳の製造方法および前記縁無し畳
JP3148712U (ja) 段ボール棺
JP3138763U (ja) 中折れ薄畳
JPH0411575Y2 (ja)
JP3107454U (ja) 薄畳
JPH0638985Y2 (ja) 建材畳床
KR100337155B1 (ko) 깔개
JP3032995U (ja) 敷 物
JPH10339017A (ja) へりなし畳
JPH069227Y2 (ja) たたみ様敷物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3238728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150