JP3237936B2 - 鰻用飼料 - Google Patents
鰻用飼料Info
- Publication number
- JP3237936B2 JP3237936B2 JP36183592A JP36183592A JP3237936B2 JP 3237936 B2 JP3237936 B2 JP 3237936B2 JP 36183592 A JP36183592 A JP 36183592A JP 36183592 A JP36183592 A JP 36183592A JP 3237936 B2 JP3237936 B2 JP 3237936B2
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- Japan
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- eels
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鰻用飼料に関するもので
あり、更に詳細には嗜好性の優れた鰻用飼料に関するも
のである。
あり、更に詳細には嗜好性の優れた鰻用飼料に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】鰻の養殖において、生産性向上のために
は嗜好性のよい飼料であることが望まれ、その嗜好性物
質（摂餌誘因物質）としては、アサリ、ミジンコ、糸ミ
ミズ、日本近海のアミ、南極オキアミ等が知られてい
る。近年、ホワイトフィッシュミールを主要蛋白源とし
た養魚用人工配合飼料が普及し、これら嗜好性物質は加
工粉末にして養魚用人工配合に添加されているが、通常
は熱処理による変性のため、摂餌誘因効果がほとんど失
われてしまうことが知られている。
は嗜好性のよい飼料であることが望まれ、その嗜好性物
質（摂餌誘因物質）としては、アサリ、ミジンコ、糸ミ
ミズ、日本近海のアミ、南極オキアミ等が知られてい
る。近年、ホワイトフィッシュミールを主要蛋白源とし
た養魚用人工配合飼料が普及し、これら嗜好性物質は加
工粉末にして養魚用人工配合に添加されているが、通常
は熱処理による変性のため、摂餌誘因効果がほとんど失
われてしまうことが知られている。
【０００３】一方、例えば特開昭６２−１１８８５２号
に記載のように、生イカを摩砕後ビタミン類、ミネラル
類を混和し、次いでケーシングに充填し凍結してなる養
魚用飼料が知られており，粉体の配合飼料に比較して嗜
好性は優れたものとなるものの、より嗜好性のよい飼料
の開発が望まれている。
に記載のように、生イカを摩砕後ビタミン類、ミネラル
類を混和し、次いでケーシングに充填し凍結してなる養
魚用飼料が知られており，粉体の配合飼料に比較して嗜
好性は優れたものとなるものの、より嗜好性のよい飼料
の開発が望まれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の粉体状鰻用飼料
および生あるいは生に準じた鰻用飼料において、より嗜
好性の改善された鰻用飼料を提供することにある。
および生あるいは生に準じた鰻用飼料において、より嗜
好性の改善された鰻用飼料を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は嗜好性の良好な
鰻用飼料を開発すべく種々研究した結果、砂糖類を鰻用
飼料に混入すると極めて嗜好性がよく物性も良好な鰻用
飼料となることを見出し本発明を完成した。
鰻用飼料を開発すべく種々研究した結果、砂糖類を鰻用
飼料に混入すると極めて嗜好性がよく物性も良好な鰻用
飼料となることを見出し本発明を完成した。
【０００６】本発明においては鰻用飼料原料に摂餌誘因
物質として砂糖類を混入するが、その砂糖類としては、
赤ざら、中ざら等の粗糖、上白、中白等の精製糖および
液糖などの加工糖等が利用できる。
物質として砂糖類を混入するが、その砂糖類としては、
赤ざら、中ざら等の粗糖、上白、中白等の精製糖および
液糖などの加工糖等が利用できる。
【０００７】鰻用飼料原料への砂糖類の混入量として
は、その混入量が少ないと鰻の飼料への寄り付きが悪
く、また多過ぎてもその効果が薄らぐことから、水分含
量が６０〜８０％程度の生あるいは生に準じた鰻用飼料
においては０．５〜３．５％程度が望ましく、また粉体
状鰻用飼料においては、給餌の際に約１．３倍量の水を
添加し混練りして給餌することから１．５〜５．０％程
度を混入させるのが望ましい。
は、その混入量が少ないと鰻の飼料への寄り付きが悪
く、また多過ぎてもその効果が薄らぐことから、水分含
量が６０〜８０％程度の生あるいは生に準じた鰻用飼料
においては０．５〜３．５％程度が望ましく、また粉体
状鰻用飼料においては、給餌の際に約１．３倍量の水を
添加し混練りして給餌することから１．５〜５．０％程
度を混入させるのが望ましい。
【０００８】本発明において、上記砂糖類を混入する鰻
用飼料原料としては、水分含量が６０〜８０％程度の生
あるいは生に準じた鰻用飼料では、例えばイカ、南極オ
キアミ等の生原料、ビタミン、ミネラル、フレーバー、
嗜好性物質、アミノ酸、防腐剤等の原料が挙げられ、ま
た粉末状の鰻用飼料では、例えば魚粉、酵母、オキアミ
ミール等の蛋白原、アルファ澱粉、ＣＭＣ等の粘結剤、
ビタミン、ミネラル、その他原料が挙げられ、適宜選択
し組み合わせて使用される。
用飼料原料としては、水分含量が６０〜８０％程度の生
あるいは生に準じた鰻用飼料では、例えばイカ、南極オ
キアミ等の生原料、ビタミン、ミネラル、フレーバー、
嗜好性物質、アミノ酸、防腐剤等の原料が挙げられ、ま
た粉末状の鰻用飼料では、例えば魚粉、酵母、オキアミ
ミール等の蛋白原、アルファ澱粉、ＣＭＣ等の粘結剤、
ビタミン、ミネラル、その他原料が挙げられ、適宜選択
し組み合わせて使用される。
【０００９】砂糖類の混入する手段としては、製造工程
中適当な工程で添加すればよく、粉末状鰻用飼料におい
ては、給餌の際の加水混練り時に添加してもよい。
中適当な工程で添加すればよく、粉末状鰻用飼料におい
ては、給餌の際の加水混練り時に添加してもよい。
【００１０】本発明の鰻用飼料はしらす鰻から成鰻用ま
で使用できるものであるが、特にしらす鰻に対してその
嗜好性が顕著である。
で使用できるものであるが、特にしらす鰻に対してその
嗜好性が顕著である。
【００１１】
【実施例１】冷凍ムラサキイカの胴部部を孔径６ｍｍプ
レートのチョッパーにかけ、さらに孔径１ｍｍプレート
のチョッパーにかけて摩砕した。次いで、この摩砕した
イカ、ビタミン、ミネラル混合物および砂糖（上白糖）
を表１に示す量をサイレントカッターに投入しよく混和
した。これらをアルミ箔ケーシングに充填後、−３０℃
にて凍結し、本発明の鰻用飼料を得た。
レートのチョッパーにかけ、さらに孔径１ｍｍプレート
のチョッパーにかけて摩砕した。次いで、この摩砕した
イカ、ビタミン、ミネラル混合物および砂糖（上白糖）
を表１に示す量をサイレントカッターに投入しよく混和
した。これらをアルミ箔ケーシングに充填後、−３０℃
にて凍結し、本発明の鰻用飼料を得た。
【００１１】
【表１】
【００１２】これらの飼料を解凍後、ロ紙に塗布し、１
尾平均０．１９ｇの鰻１０４８尾収容の水槽に投入し、
嗜好性反応を観察した。その結果は表２の通りで、本発
明の鰻用飼料は極めて優れた集魚、摂餌効果のあること
が認められた。
尾平均０．１９ｇの鰻１０４８尾収容の水槽に投入し、
嗜好性反応を観察した。その結果は表２の通りで、本発
明の鰻用飼料は極めて優れた集魚、摂餌効果のあること
が認められた。
【００１３】
【表２】
【００１４】次に、５区を除き上記飼料にて、１０日間
飼育した飼育結果は表３の通りであり、本発明の鰻用飼
料は極めて優れた飼育成績であった。
飼育した飼育結果は表３の通りであり、本発明の鰻用飼
料は極めて優れた飼育成績であった。
【００１５】
【表３】
【００１６】
【実施例２】市販のしらす用配合飼料（日本農産工業製
品）に表４に示す割合で砂糖（上白糖）を添加して混
合、粉砕して鰻用飼料を得た。
品）に表４に示す割合で砂糖（上白糖）を添加して混
合、粉砕して鰻用飼料を得た。
【００１７】
【表４】
【００１８】これらの飼料１００部に対しそれぞれ水を
２００部づつ外割に添加し、ミキサーにて練って練り餌
とし、各区５１１尾の鰻に給餌して摂餌試験および飼育
試験を実施した。その結果、摂餌試験は表４、飼育成績
は表５の通りであり、本発明の鰻用飼料は極めて嗜好
性、飼育成績とも良好であった。
２００部づつ外割に添加し、ミキサーにて練って練り餌
とし、各区５１１尾の鰻に給餌して摂餌試験および飼育
試験を実施した。その結果、摂餌試験は表４、飼育成績
は表５の通りであり、本発明の鰻用飼料は極めて嗜好
性、飼育成績とも良好であった。
【００１９】
【表５】
【００２０】
【発明の効果】本発明は鰻用飼料原料に摂餌誘因物質と
して砂糖類を混入することにより従来の鰻用飼料よりも
極めて鰻に対する嗜好性が改善され、また飼育成績も優
れた鰻用飼料となるものである。
して砂糖類を混入することにより従来の鰻用飼料よりも
極めて鰻に対する嗜好性が改善され、また飼育成績も優
れた鰻用飼料となるものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 鰻用飼料原料に摂餌誘因物質として砂
糖類を混入することを特徴とする鰻用飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36183592A JP3237936B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 鰻用飼料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36183592A JP3237936B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 鰻用飼料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06181698A JPH06181698A (ja) | 1994-07-05 |
| JP3237936B2 true JP3237936B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=18475020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36183592A Expired - Lifetime JP3237936B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 鰻用飼料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3237936B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006115750A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Marubeni Nisshin Feed Co Ltd | 鰻用飼料及び鰻の飼育方法 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP36183592A patent/JP3237936B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06181698A (ja) | 1994-07-05 |
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