JP3237690U - 衣服および送風部付き衣服 - Google Patents

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JP3237690U JP2022001061U JP2022001061U JP3237690U JP 3237690 U JP3237690 U JP 3237690U JP 2022001061 U JP2022001061 U JP 2022001061U JP 2022001061 U JP2022001061 U JP 2022001061U JP 3237690 U JP3237690 U JP 3237690U
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剛志 俣野
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株式会社山善
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Abstract

【課題】着用しながらにして、顔も冷却できる送風部を装着可能な衣服、および送風部付き衣服の提供を目的とする。【解決手段】装着者の前側を覆う前身頃2と、装着者の後側を覆う後身頃3と、衣服内に送風する送風部を装着可能な装着部と、を備え、前身頃は、衣服内に送風された風を装着者の顔の方へ放出する放出部20を備える。【選択図】図2

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 1.2021 YAMAZEN ハードウェアショー 令和3年10月26日~10月29日
本考案は、送風部を装着可能な衣服、および送風部付き衣服に関する。
下記特許文献1は、冷却ファンを備えた送付路付被服が提案されている。この送付路付
被服は、裾布部に冷却ファンが配置され、後身頃に一対の余剰部が設けられ、一対の余剰
部の間を外気が流通する通気路が形成されている。
この構成によれば、冷却ファンにより被服の内部に外気を取り入れると、一対の余剰部
の間を外気が流通して、背中の冷却に寄与するとされている。
特開2020-169425号公報
ところで、近時の暑さ対策として、背中だけでなく顔も冷却したいという要望がある。
そこで本考案は、着用しながらにして、顔も冷却できる送風部を装着可能な衣服、およ
び送風部付き衣服の提供を目的とする。
本考案は、装着者の前側を覆う前身頃と、装着者の後側を覆う後身頃と、衣服内に送風
する送風部を装着可能な装着部と、を備え、前記前身頃は、前記衣服内に送風された風を
装着者の顔の方へ放出する放出部を備える衣服である。
上記構成において、外気が送風部により装着部から取入れられて、衣服内で風となって
放出部から放出されることで、装着者の顔を冷やすことができる。
本考案では、前記放出部は、前記装着部よりも上側に配置される構成を採用することが
できる。
上記構成において、衣服内において下側の装着部に装着された送風部から、上側の放出
部へ向けて送風されるため、放出部から上向きに放出され易く、風による顔への冷却効果
が向上する。
本考案では、前記放出部は、前記前身頃に形成されて上向きに開口する開口部である構
成を採用することができる。
上記構成によれば、放出部は前身頃に形成された開口部であるから、放出部からの風が
上向きに放出され、顔が効果的に冷却される。
本考案では、前記放出部は、上側に配置される上生地部と、該上生地部に対して下側に
配置される下生地部と、を備え、前記上生地部が内側となり、前記下生地部が外側となる
ように配置されて重なり部が形成され、該重なり部において、放出用の前記開口部が形成
される構成を採用することができる。
上記構成において、重なり部における上生地部と下生地部の内外の配置によって、上向
きの開口部が形成されるため、風が上向きに放出できて、顔を効果的に冷やすことができ
る。
本考案では、前記放出部は、前記前身頃のうち装着者の胸部における上側部に対応する
領域に配置された構成を採用することができる。
上記構成によれば、装着者の顔に近い放出部とすることで、風で顔を効果的に冷やすこ
とができる。
本考案では、前記放出部は、前記前身頃に形成されて上向きに開口する開口部であり、
該開口部を閉じる開口閉じ部を備える構成を採用することができる。
上記構成によれば、装着者の顔への風の放出が不要なとき、開口閉じ部によって開口部
を閉じることができる。
本考案では、前記放出部は、前記前身頃の左右方向の中央部を介して左右に一対設けら
れ、該一対の放出部から放出される風は、前記前身頃の上方向、且つ中央方向へ向けて放
出するよう構成されてもよい。
上記構成によれば、放出部は前身頃の左右に一対で設けられており、これら放出部から
の風が前身頃の上方向、且つ中央方向に放出することで、顔に対する風を、左右の放出部
から中央方向に向けて集中させることができ、顔を効果的に冷やすことができる。
本考案では、前記放出部は、前記前身頃に形成されて、下から上に向けて開口面積が小
さくなるように開口した開口部である構成を採用することができる。
上記構成によれば、下から上に向けて開口面積を小さくすることで、放出部から放出さ
れた風の風速を大きくする(速める)ことができ、顔を効果的に冷やすことができる。
本考案は、上記の何れかに記載の前記衣服と、前記送風部と、を備える衣服とされる。
上記構成において、外気が送風部により装着部から取入れられて、衣服内で風となって
放出部から放出されることで、装着者の顔を冷やすことができる送風部付き衣服となる。
本考案によれば、着用しながらにして、顔も冷却できる送風部を装着可能な衣服、およ
び送風部付き衣服となる。
本考案の第一の実施形態に係る送風部付き衣服の正面図である。 同前身頃を開いた状態の正面図である。 同左前身頃を開いた状態の左放出部の正面図であり、図2におけるIII部分の拡大正面図である。 同図3のIV-IV断面のうち、開口閉じ部を閉じた状態の一部断面図である。 同図3のIV-IV断面のうち、開口閉じ部を開いた状態の一部断面図である。 同装着者が送風部付き衣服を着用した状態であって、開口閉じ部を開いた状態の斜視図である。
以下、本考案の一実施形態に係る送風部付き衣服を説明する。送風部付き衣服は、衣服
と送風部とを備え、送風部は衣服に対して着脱自在である。図1、図2に示すように、衣
服1は、装着者M(図6参照)の前側を覆う前身頃2と、装着者Mの後側を覆う後身頃3
と、前身頃2と後身頃3の間に配置されて、装着者Mの脇側を覆う襠部分4と、前身頃2
の上部、後身頃3の上部、および襠部分4の上部に有って装着者Mの腕を挿入する左右の
袖部材5,5と、前身頃2の上縁端および後身頃3の上縁端に連続して形成されて、装着
者Mの首M1を挿入する襟部分7とを有する。
前身頃2は、左前身頃8および右前身頃9に分かれ、前身頃2の前立10(幅方向中央
部)には、スライドファスナ11が丈方向に装着されている。スライドファスナ11は一
般的な部材であり、テープ12、エレメント13、スライダ14で構成され、一組の間で
スライダ14を動かすことで、左右のエレメント13どうしが順に組合わさって、丈方向
Hの任意位置で開閉できる。また、左前身頃8および右前身頃9には、それぞれ脇ポケッ
ト15が、外側に設けられている。
図2に示すように、左右の襠部分4は、前身頃2の上端部よりも丈方向H下側に対応す
る位置に配置されている。左右の襠部分4には、送風部16が装着され、送風部16は襠
部分4の下方に配置されている。送風部16が取付けられた状態で、衣服1は送風部付き
衣服1となる。この場合、送風部16はファンである。左右の襠部分4の下側には、ファ
ンである送風部16を取付ける孔17(例えば円形の孔)が形成されている。この孔17
は、襠部分4において、襠部分4の内外方向に亘って貫通されている。孔17は、送風部
16を装着するものであるから、襠部分4が送風部16の装着部である。このように送風
部16は、後身頃3と襠部分4とを含み、装着者Mの後側と全体を覆う後面部に設けられ
ている。
なお、送風部16は、バッテリー18に電気的に接続されることにより駆動されるタイ
プであって、襠部分4における孔17の上部には、バッテリー18を着脱自在に装着する
ポケット19が、襠部分4の内面に配置されている。なお該ポケット19の裏側の生地は
、メッシュ生地とされている。
前身頃2は、放出部20を備える。放出部20は、図2で示すように、前身頃2におい
て、襠部分4の上縁端4aのさらに丈方向上部に対応する位置に配置され、放出部20は
、前身頃2のうち、装着者Mの胸部における上側部に対応する上胸領域に配置されている
放出部20は、送風部付き衣服1の外側から送風部付き衣服1内に取入れられた風W(
図5参照)を、装着者Mの顔の方へ放出する部分であり、該風Wは、送風部16の駆動に
より送風部付き衣服1内に取り入れられる。
放出部20は、上側に配置される上生地部21と、上生地部21に対して下側に配置さ
れる下生地部22とを備えている。また、上生地部21が送風部付き衣服1の内側となり
、下生地部22が送風部付き衣服1の外側となるように配置されている。なお、図1にお
いて、放出部20は、前身頃2の範囲内であって、袖部材5,5には至らない位置に配置
されている。
このような放出部20は、右前身頃9および左前身頃8に形成されており、右放出部2
3および左放出部24は、前立10を中心に左右一対で構成されている。右放出部23お
よび左放出部24は左右対称の構成であるので、ここでは、左放出部24の説明をもって
右放出部23の説明に代える。
左放出部24の上生地部21は、左前身頃8の上部領域部分が用いられている。この上
部領域部分は、襟部分7と、袖部材5と、左前立25とで囲まれる領域とされる。図1~
図3に示すように、上生地部21では、その上辺21aが襟部分7の下端に沿って襟部分
7に縫着され、一方の側辺21bが袖部材5の入口5aに沿って袖部材5に縫着され、他
方の側辺21cが左前立25に沿って左前立25に縫着され、下辺21dが一方の側辺2
1bおよび他方の側辺21cに亘って配置されている。これによって、上生地部21は、
正面視して上方が短辺の略台形に形成されている。なお、上生地部21の下辺21dは、
袖部材5へ向けて上傾斜して形成されている。この下辺21dは、縫着の無い自由端とさ
れる。
次に、下生地部22について説明する。図4および図5に示すように、下生地部22は
、上生地部21の前後方向Sの外側に配置されている。下生地部22は、内生地26、外
生地27、および介装生地28を有する。
内生地26および外生地27では、外生地27が内生地26の外側にあって、内外二枚
重ねの一対の部材であり、正面視してそれぞれ同一形状である。また、内外生地30のう
ち、外生地27の下端部(下辺26d)は、左前身頃8の丈方向Hの下方に連続する一枚
の生地として形成される。以下、内生地26および外生地27を、内外生地30と称する
内外生地30、および後に述べる介装生地28は、上生地部21よりも前後方向Sに余
裕を有し、これにより、上生地部21に対して内外生地30全体が、該余裕を持って、上
生地部21に対して開放するように形成されている。
内外生地30は、上生地部21より丈方向Hが短く設定されている。すなわち、内外生
地30の上辺26aが、上生地部21の丈方向Hの途中に配置され、上生地部21の下辺
21dと、内外生地30の下辺26dとは略同一高さに設定されている。
図1に示すように、内外生地30の一方の側辺26bが、袖部材5の入口5aに沿って
袖部材5に縫着され、他方の側辺26cが左前立25に沿って左前立25に縫着されてい
る。図4に示すように、内外生地30の下辺26dは、一方の側辺26bおよび他方の側
辺26cに亘って配置されている。
また、内外生地30は、下辺26dの丈方向H上方近傍で互いに縫着されて、下縫着部
29が幅方向Dに形成されている。なお、内外生地30のうち、内生地26の下辺26d
は、縫着のない自由端とされる。これによって、内生地26の下辺26dは、上生地部2
1に対して前後方向Sに接近離間自在に構成されている。なお、上生地部21と、内外生
地30のうちの内生地26との間を、第一通風領域31と称し、上生地部21において、
内外生地30の丈方向Hの上部に相当する領域を、第二通風領域32と称する。
前記介装生地28は、図4および図5に示すように、上部で折られた生地が用いられて
いる。介装生地28は、内生地26および外生地27の上辺26aとの間に介装されてい
る。介装生地28と、内生地26および外生地27の上辺26aとは、上辺26aの丈方
向H近傍で縫着されて、該縫着部で一体化されている。
この状態では、上生地部21と内外生地30とは、接近離間自在とされるが、内外生地
30(介装生地28を含む)の該縫着部には、幅方向Dで延長された上縫着部33が形成
されている。この上縫着部33は、図1に示すように、内外生地30の該縫着部の左右方
向に形成された右縫着部33Aと左縫着部33Bとを有し、右縫着部33Aと左縫着部3
3Bは、内外生地30および上生地部21を縫着する部分である。この左右両側の右縫着
部33Aと左縫着部33Bとによって、内外生地30と上生地部21とは縫着されており
、上縫着部33における、右縫着部33Aと左縫着部33Bの間では、上生地部21に対
して内外生地30が接近離間自在となっている。
前述したように、下生地部22および上生地部21で構成される左放出部24は、送風
部付き衣服1内に送風された風Wを装着者の首や顔の方へ放出する部材であり、左放出部
24は、下から上に向けて開口面積が小さくなるように開口された開口部35を備えてい
る。このため、本実施形態では、前述するように、上生地部21と下生地部22とを連結
する右縫着部33Aと左縫着部33Bに加えて、下生地部22と上生地部21とが、丈方
向Hにおいて、所定部分で連結されている。
下生地部22および上生地部21の連結として、縫着部が形成されている。下生地部2
2と上生地部21との縫着部として、図1、図2、図3、図6に示すように、袖部材5側
の第一縫着部34と、左前立25側の第二縫着部36とを備える。
第一縫着部34は、袖部材5の入口5aに沿う方向の縫着部分であって、下生地部22
と上生地部21とを連結する。第一縫着部34は、図3に示すように、上生地部21の下
辺21dおよび内外生地30の下辺26dの近傍を始点X1として、丈方向Hに沿って直
線的、且つ中心側へ向けて傾斜して縫着されている。第一縫着部34の終点Y1は、右縫
着部33Aとされる。
第二縫着部36は、第一縫着部34に対して左前立25側に離間して形成されており、
左前立25に沿う方向の縫着部分であって、下生地部22と上生地部21とを連結する。
第二縫着部36は、上生地部21の下辺21dおよび内外生地30の下辺26dの近傍を
始点X2として、丈方向Hに沿って直線的、且つ袖部材5側へ向けて傾斜して縫着されて
いる。第二縫着部36の終点Y2は、左縫着部33Bとされる。
第一縫着部34および第二縫着部36の始点X1,X2どうしの幅方向Dの距離に比べ
、第一縫着部34および第二縫着部36の終点Y1,Y2どうしの幅方向Dの距離が小さ
く設定されている。換言すれば、第一縫着部34は、中心側へ向けて傾斜して縫着され、
第二縫着部36は、袖部材5側へ向けて傾斜して縫着されている。このため、左放出部2
4の下側の開口面積に比べ、上側の開口面積の方が小さくなっている。
このように、開口部35として、下生地部22および上生地部21との内外の重なり部
37において、第一縫着部34の始点X1と、第二縫着部36の始点X2との間で、上向
きに開口する下開口部38を形成し、第一縫着部34の終点Y1と第二縫着部36の終点
Y2との間で、上向きに開口する上開口部39を形成している。この下開口部38および
上開口部39は、丈方向Hに離間した孔である。
重なり部37において、上生地部21と下生地部22とを縫着する縫着する縫着部が幅
方向に離間して一対で設けられ、該一対の縫着部の間に放出部としての上向きの開口部が
形成されている。つまり、重なり部37において、上生地部21と下生地部22とを縫着
する、第一縫着部34および右縫着部33A、第二縫着部36および左縫着部33Bが設
けられている。そして、第一縫着部34と第二縫着部36の幅方向D長さ方向において、
重なり部37の上側に配置された上開口部39が、下側の下開口部38よりも短く設定さ
れている。
左放出部24は、下開口部38および上開口部39を閉じる開口閉じ部40を備えてい
る。図3、図4、図5に示すように開口閉じ部40は、下生地部22および上生地部21
の重なり部37の幅方向中央部に配置され、また、重なり部37の幅方向D途中に配置さ
れている。本実施形態では、開口閉じ部40はドット釦とされている。例えば、ドット釦
は、上生地部21に凸部41が形成されており、下生地部22において、凸部41に対向
する内生地26の位置に凹部42が形成されている。
このような開口閉じ部40を形成して、凸部41と凹部42とが嵌着することで、下開
口部38および上開口部39が閉じられ、凸部41と凹部42とが外れることで、下開口
部38および上開口部39が開かれる。
本実施形態では、左放出部24が上記のように構成されており、送風部付き衣服1にお
いて、前立10を中心に、左放出部24と左右対称な構成の右放出部23を備えている。
上記構成の衣服1において、送風部16を、装着部としての孔17に装着し、バッテリ
ー18をポケット19に装着し、装着者Mの腕を袖部材5,5に通して、衣服1を送風部
付き衣服1とする。また、バッテリー18を駆動して、スライダ14を操作してスライド
ファスナ18を閉じる。このようにして送風部付き衣服1を装着者Mに装着することで、
送風部16が駆動して、送風部付き衣服1の外から内へ向けて空気が入る。なお、開口閉
じ部40においては、凸部41と凹部42を外して、上開口部39を開いた状態、すなわ
ち上生地部21に対して、内外生地30がフリーの状態としておく。
上記空気、すなわち送風部付き衣服1内での風Wの流れを、以下に説明する。送風部1
6は、後面部を構成する襠部分4に装着されている。そして、左放出部24および右放出
部23は、図2で示すように、襠部分4の上縁端4aのさらに丈方向H上部に対応する位
置に配置されている。したがって、風Wは、一対の送風部16から装着者Mの脇を通過し
て、送風部16の上側の左放出部24および右放出部23から放出される。このように、
風Wは、左放出部24および右放出部23へ向けて送風されるため、上向きに放出され易
い。
このとき、内外生地30は、上生地部21よりも前後方向Sに余裕を有し、上生地部2
1に対して内外生地30全体が、該余裕を持って、上生地部21に対して開放するように
形成されているから、風Wの流れを妨げることがない。また、第一縫着部34と第二縫着
部36の幅方向D長さ方向において、重なり部37の上側に配置された上開口部39が、
下側の下開口部38よりも短く設定されているため、下生地部22が外方へ湾曲して下開
口部38および上開口部39を大きく開閉させ易くなる。
また、左放出部24および右放出部23は左前身頃8、右前身頃9に形成された下開口
部38および上開口部39であるから、風Wは、重なり部37における上生地部21と下
生地部22の内外の配置によって形成される第一通風領域31を通過し、第一通通領域3
1を通過した後に、第二通風領域32を通って、図6に示すように、首M1から顔に、上
向きに放出される。
左放出部24および右放出部23は、左前身頃8および右前身頃9のうち、装着者Mの
胸部における上側部に対応する上胸領域に配置されているから、装着者Mの顔に近い放出
部とすることで、風Wで顔を効果的に冷やすことができる。
左放出部24および右放出部23は、左前身頃8および右前身頃9の前立10(左右方
向の中央部)を介して左右に一対設けられており、第一縫着部34は、上生地部21の下
辺21dおよび内外生地30の下辺26dの近傍を始点X1として、丈方向Hに沿って中
心側へ向けて傾斜して縫着され、第一縫着部34の終点Y1は、右縫着部33Aとされ、
第二縫着部36は、上生地部21の下辺21dおよび内外生地30の下辺26dの近傍を
始点X2として、丈方向Hに沿って袖部材5側へ向けて傾斜して縫着されている。
このため、一対の左放出部24および右放出部23から放出される風Wは、
左前身頃8および右前身頃9の上方向、且つ中央方向へ向けて放出する。顔に対する風W
を、左右の左放出部24および右放出部23から中央方向に向けて集中させることができ
、顔を効果的に冷やすことができる。
さらに、左放出部24および右放出部23は、それぞれ下から上に向けて開口面積が小
さくなるように開口した下開口部38および上開口部39を有している。このため、左放
出部24および右放出部23から放出された風Wの風速を大きくする(速める)ことがで
き、顔を効果的に冷やすことができる。
なお、送風部16から取入れられた風Wは、装着者Mの脇を通過して、下開口部38に
至るとともに、上生地部21の下辺21dである縫着の無い自由端にも至る。つまり、風
Wは、下開口部38の左右部にも至るが、このような風Wは、右縫着部33Aと左縫着部
33Bによって、左放出部24および右放出部23から放出されない。
このような送風部付き衣服1は、工場内あるいは屋外で、例えば夏の季節に用いること
で、装着者Mの顔の冷却に適するが、送風部付き衣服1は、開口閉じ部40を有している
。そこで、開口閉じ部40において、凸部41と凹部42を嵌合することで、上開口部3
9が開きにくい。そして、送風部16を駆動していても、装着者Mの顔への風の放出が不
要なときに上開口部39を閉じることができ、しかも他部品との引っ掛かりもなく、安全
である。
本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、左前
身頃8および右前身頃9の上部に、左放出部24および右放出部23を配置した。しかし
ながら、左前身頃8および右前身頃9の何れか一方の上部に放出部を配置することもでき
る。また、上記実施形態では、左前身頃8および右前身頃9の上部に、送風部16よりも
丈方向Hの高い位置で、左放出部24および右放出部23を配置した。しかしながら、左
放出部24および右放出部23は、袖部材5において、装着者Mの肩に対応する領域に形
成することもできる。
あるいは、放出部20の配置は、装着者Mの胸部に対応する中ほどに配置する場合や、
胸部の下方に対応する場合や、あるいは装着者Mの腹に対応する場合であってもよい。こ
の場合の放出部20(左放出部24および右放出部2)の配置は、左右一対であっても、
装着者Mの中心に一つ配置したりすることも考えられる。要するに、上記実施形態では、
放出部20は左右一対で配置したが、放出部20は一つでも、あるいは三つでも考えられ
、左右に隣どうし並べても、あるいは上下に並べることもできる。
また、上記実施形態では、放出部20は、前身頃2に形成されて上向きに開口する下開
口部38および上開口部39であり、丈方向Hに離間した孔であったが、下開口部38お
よび上開口部39として、メッシュ生地を敷設することもできる。
上記実施形態では、送風部16は、襠部分4に配置したがこれに限らず、後身頃3ある
いは前身頃2に配置することもできる。また、送風部16は、放出部20に対して丈方向
H、あるいは幅方向Dに並ぶように配置してもよく、放出部20と対向する位置、例えば
、後身頃3における放出部20の真後ろに配置することもできる。
上記実施形態では、開口閉じ部40はドット釦とされた。しかしながらドット釦に限ら
ず、面ファスナやスライドファスナを用いるもともできる。あるいは、ドット釦、面ファ
スナ、スライドファスナを用いることなく、上生地部21にフラップを縫着して、開口部
35に蓋をすることもできる。
上記実施形態では、上生地部21と下生地部22とを連結する、右縫着部33Aと左縫
着部33B、あるいは、第一縫着部34および第二縫着部36は、縫着によって連結する
ものを挙げた。しかしながら、上生地部21と下生地部22とを連結する手段として、接
着剤あるいはシームテープ等の連結手段も考えられる。
上記実施形態では、内外生地30は、上生地部21よりも前後方向Sに余裕を有して、
風Wの放出時に、下生地部22が外方へ湾曲して下開口部38および上開口部39を大き
く開閉させた。しかしながら、内外生地30および上生地部21は、同じ長さでもよい。
1…送風部付き衣服、2…前身頃、3…後身頃、4…襠部分、4a…上縁端、5,5…
袖部材、5a…入口、7…襟部分、8…左前身頃、9…右前身頃、10…前立、11…ス
ライドファスナ、14…スライダ、16…送風部、17…孔、18…バッテリー、19…
ポケット、20…放出部、21…上生地部、21a…上辺、21b…側辺、21c…側辺
、21d…下辺、22…下生地部、23…右放出部、24…左放出部、25…左前立、2
6…内生地、26a…上辺、26b…側辺、26c…側辺、26d…下端部、27…外生
地、29…下縫着部、30…内外生地、31…第一通風領域、32…第二通風領域、33
…上縫着部、33A…右縫着部、33B…左縫着部、34…第一縫着部、35…開口部、
36…第二縫着部、37…重なり部、38…下開口部、39…上開口部、40…開口閉じ
部、D…幅方向、H…丈方向、M…装着者、M1…首、S…前後方向、W…風、X1,X
2…始点、Y1,Y2…終点

Claims (9)

  1. 装着者の前側を覆う前身頃と、
    装着者の後側を覆う後身頃と、
    衣服内に送風する送風部を装着可能な装着部と、を備え、
    前記前身頃は、前記衣服内に送風された風を装着者の顔の方へ放出する放出部を備えることを特徴とする衣服。
  2. 前記放出部は、前記装着部よりも上側に配置される請求項1に記載の衣服。
  3. 前記放出部は、前記前身頃に形成されて上向きに開口する開口部である請求項1又は請求項2に記載の衣服。
  4. 前記放出部は、上側に配置される上生地部と、該上生地部に対して下側に配置される下生地部と、を備え、
    前記上生地部が内側となり、前記下生地部が外側となるように配置されて重なり部が形成され、
    該重なり部において、放出用の前記開口部が形成される請求項3に記載の衣服。
  5. 前記放出部は、前記前身頃のうち装着者の胸部における上側部に対応する領域に配置されている請求項1又は請求項2に記載の衣服。
  6. 前記放出部は、前記前身頃に形成されて上向きに開口する開口部であり、該開口部を閉じる開口閉じ部を備える請求項1又は請求項2に記載の衣服。
  7. 前記放出部は、前記前身頃の左右方向の中央部を介して左右に一対設けられ、該一対の放出部から放出される風は、前記前身頃の上方向、且つ中央方向へ向けて放出するよう構成される請求項1又は請求項2に記載の衣服。
  8. 前記放出部は、前記前身頃に形成されて、下から上に向けて開口面積が小さくなるように開口した開口部である請求項1又は請求項2に記載の衣服。
  9. 請求項1又は請求項2に記載の前記衣服と、前記送風部と、を備えることを特徴とする送風部付き衣服。
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