JP3236978U - 起毛糸 - Google Patents

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嘉成 祖父江
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そぶえ産業 株式会社
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【課題】廃棄する際の環境負荷を低減できる起毛糸を提供する。【解決手段】起毛糸11は、芯糸12と、芯糸12と交差するとともに芯糸12に沿って並ぶ複数の毛羽糸13と、芯糸12に巻き付けられて複数の毛羽糸13を芯糸12に対して固定する押さえ糸14と、を備えている。芯糸12、毛羽糸13、及び押さえ糸14は、天然繊維によって構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、起毛糸に関する。
一般に、起毛糸は、芯糸、絡み糸、押さえ糸を有したループヤーンの絡み糸のループ部分をカットして開くことによって形成される。こうした起毛糸を形成するためのループヤーンは、通常、強度を確保するために、芯糸及び押さえ糸が例えばナイロンなどの化学繊維によって構成される。
ところで、上述のような化学繊維を用いたループヤーンから形成された起毛糸は、生分解されない。このため、こうした起毛糸を廃棄する際の環境負荷が大きくなってしまう。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための起毛糸は、芯糸と、前記芯糸と交差するとともに前記芯糸に沿って並ぶ複数の毛羽糸と、前記芯糸に巻き付けられて複数の前記毛羽糸を前記芯糸に対して固定する押さえ糸と、を備えた起毛糸であって、前記芯糸、前記毛羽糸、及び前記押さえ糸は、天然繊維によって構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、芯糸、毛羽糸、及び押さえ糸が全て生分解性を有する天然繊維によって構成されているため、起毛糸を廃棄する際の環境負荷を低減できる。
上記起毛糸において、前記芯糸及び前記押さえ糸は、シルク糸または麻糸によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、芯糸及び押さえ糸を天然繊維の中でも比較的強度が高いシルク糸または麻糸によって構成することで、起毛糸の強度を向上できる。
上記起毛糸において、前記毛羽糸は、カシミヤ糸またはカシミヤシルク混紡糸によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、カシミヤにより起毛糸の保温性を高めることができる。
本考案は、起毛糸を廃棄する際の環境負荷を低減できるという効果がある。
一実施形態の起毛糸を示す模式図である。 図1の起毛糸を形成するためのループヤーンを示す模式図である。 図2のループヤーンから図1の起毛糸を形成するときの状態を示す模式図である。
以下、起毛糸の一実施形態について図面に従って説明する。
<起毛糸11の構成>
図1に示すように、起毛糸11は、芯糸12と、複数の毛羽糸13と、押さえ糸14とを備える。芯糸12は、シルク糸または麻糸などの天然繊維によって構成される。芯糸12は、シルク糸によって構成することが好ましい。毛羽糸13は、天然繊維からなるマルチフィラメント糸を短くカットして起毛することによって形成される。
毛羽糸13は、カシミヤ糸またはカシミヤシルク混紡糸などの天然繊維によって構成される。毛羽糸13は、カシミヤシルク混紡糸によって構成することが好ましい。複数の毛羽糸13は、芯糸12と交差するとともに芯糸12に沿って並んだ状態で、押さえ糸14により芯糸12に対して固定される。
複数の毛羽糸13は、中央部において押さえ糸14により芯糸12に対して固定される。複数の毛羽糸13は、中央部よりも一方側の部分及び中央部よりも他方側の部分が芯糸12から互いに反対方向へ突出する。複数の毛羽糸13における中央部よりも一方側の部分及び中央部よりも他方側の部分は、これらを構成する複数の繊維13aが広がるように開いた状態になっている。
押さえ糸14は、シルク糸または麻糸などの天然繊維によって構成される。押さえ糸14は、シルク糸によって構成することが好ましい。押さえ糸14は、芯糸12に対して螺旋状に巻き付けられる。
<起毛糸11の製造方法>
起毛糸11を製造する場合には、まず、既知の方法により、図2に示すループヤーン21を製造する。ループヤーン21は、芯糸12と、絡み糸22と、押さえ糸14とを備える。絡み糸22は、毛羽糸13(図1参照)と同じ素材によって構成される。ループヤーン21は、絡み糸22を芯糸12に沿って蛇行させて複数のループ22aを形成するように芯糸12に絡ませながら押さえ糸14を芯糸12に巻き付けることによって芯糸12に絡み糸22を固定した構造になっている。
図1~図3に示すように、ループヤーン21は、起毛機23によって起毛されて起毛糸11になる。起毛機23には、中心軸24を有した円柱状の回転体25の周面に細かな溝を多数刻み付けて多数の切り刃26を形成したヤスリタイプのものが用いられる。回転体25は、セラミックや砥石などによって構成される。
そして、中心軸24を中心に回転体25を回転させながら、回転体25の周面の切り刃26にループヤーン21の絡み糸22を順次に接触させる。すると、絡み糸22は、切り刃26により、毛羽立たせられながらループ22aが切断されて開かれる。これにより、ループヤーン21の絡み糸22が複数の毛羽糸13になって起毛糸11が製造される。なお、毛羽糸13を構成する複数の繊維13aは、外側へ広がる。なお、図3においては、押さえ糸14を省略している。
<実施形態の効果>
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)起毛糸11は、芯糸12と、芯糸12と交差するとともに芯糸12に沿って並ぶ複数の毛羽糸13と、芯糸12に巻き付けられて複数の毛羽糸13を芯糸12に対して固定する押さえ糸14とを備える。芯糸12、毛羽糸13、及び押さえ糸14は、天然繊維によって構成されている。
この構成によれば、芯糸12、毛羽糸13、及び押さえ糸14が全て生分解性を有する天然繊維によって構成されているため、起毛糸11を廃棄する際の環境負荷を低減できる。
(2)起毛糸11において、芯糸12及び押さえ糸14は、シルク糸または麻糸によって構成されている。
この構成によれば、芯糸12及び押さえ糸14を天然繊維の中でも比較的強度が高いシルク糸または麻糸によって構成することで、起毛糸11の強度を向上できる。
(3)起毛糸11において、毛羽糸13は、カシミヤ糸またはカシミヤシルク混紡糸によって構成されている。
この構成によれば、カシミヤにより起毛糸11の保温性を高めることができる。また、毛羽糸13にカシミヤシルク混紡糸を用いた場合には、起毛糸11にシルクによる保湿性及び抗菌性を付与することができる。
(変更例)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。また、上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・毛羽糸13は、必ずしもカシミヤ糸またはカシミヤシルク混紡糸によって構成する必要はない。すなわち、毛羽糸13は、ウール(羊毛)などの動物繊維によって構成してもよいし、麻や綿などの植物繊維によって構成してもよい。
・起毛糸11において、芯糸12及び押さえ糸14は、必ずしもシルク糸または麻糸によって構成する必要はない。すなわち、芯糸12及び押さえ糸14は、カシミヤ糸やカシミヤシルク混紡糸などの動物繊維によって構成してもよいし、綿糸などの植物繊維によって構成してもよい。
・起毛糸11は、一部に絡み糸22のループ22aを有していてもよい。
11…起毛糸
12…芯糸
13…毛羽糸
13a…繊維
14…押さえ糸
21…ループヤーン
22…絡み糸
22a…ループ
23…起毛機
24…中心軸
25…回転体
26…切り刃

Claims (3)

  1. 芯糸と、
    前記芯糸と交差するとともに前記芯糸に沿って並ぶ複数の毛羽糸と、
    前記芯糸に巻き付けられて複数の前記毛羽糸を前記芯糸に対して固定する押さえ糸と、
    を備えた起毛糸であって、
    前記芯糸、前記毛羽糸、及び前記押さえ糸は、天然繊維によって構成されていることを特徴とする起毛糸。
  2. 前記芯糸及び前記押さえ糸は、シルク糸または麻糸によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の起毛糸。
  3. 前記毛羽糸は、カシミヤ糸またはカシミヤシルク混紡糸によって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の起毛糸。
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