JP3236921U

JP3236921U - 中音ラウドスピーカー

Info

Publication number: JP3236921U
Application number: JP2021600144U
Authority: JP
Inventors: チャイ，グオチアン; シェン，ユエウー; グー，ボー
Original assignee: スーチョウソナボックスエレクトロニクスカンパニー，リミティッド
Priority date: 2019-04-02
Filing date: 2019-10-17
Publication date: 2022-03-31
Anticipated expiration: 2029-10-17
Also published as: CN209330397U; WO2020199554A1; EP3952338A1; US11950072B2; US20220150639A1; EP3952338A4

Abstract

本考案は、作動範囲が２０ＫＨｚまで延伸可能であるとともにラウドスピーカーの高周波指向性が改善された中音ラウドスピーカーに関する。フレームと、前記フレームに設けられた振動膜と、前記フレームに設けられた磁気回路システムと、前記振動膜に接続されたボイスコイルとを備える中音ラウドスピーカーであって、前記振動膜は、正面及び裏面を有するハニカムパネルと、前記ハニカムパネルの正面及び裏面にそれぞれ被覆された被膜とを含み、前記ハニカムパネルは、複数の孔を有する。【選択図】図１

Description

関連出願の相互参照
本願は、２０１９年４月２日に出願された申請番号２０１９２０４３５４１７．９の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が引用文として本考案に組み込まれる。

本考案は、ラウドスピーカー分野に関し、特に中音ラウドスピーカーに関する。

従来の中音ラウドスピーカーでは、通常、１０ＫＨｚの帯域幅が実現され、また、強い指向性が要求される。しかしながら、従来の中音ラウドスピーカーでは、帯域幅はさらに２０ＫＨｚまで延伸しにくく、指向性も改善されにくい。

上記問題に鑑み、本考案は、作動範囲が２０ＫＨｚまで延伸可能であるとともにラウドスピーカーの高周波指向性が改善された中音ラウドスピーカーを提供する。

上記目的を達成するために、本考案が採用する技術案は、以下の通りである。

フレームと、前記フレームに設けられた振動膜と、前記フレームに設けられた磁気回路システムと、前記振動膜に接続されたボイスコイルとを備える中音ラウドスピーカーであって、前記振動膜は、正面及び裏面を有するハニカムパネルと、前記ハニカムパネルの正面及び裏面にそれぞれ被覆された被膜とを含み、前記ハニカムパネルは、複数の孔を有する。

一実施例において、前記ハニカムパネルの前記孔は、前記ハニカムパネルの正面から裏面まで貫通する貫通孔である。

一実施例において、前記ハニカムパネルの材料は、紙、ノーメックス（Ｎｏｍｅｘ（登録商標））絶縁紙、アルミニウム、発泡材のいずれか１種または複数種の組み合わせである。

一実施例において、被膜の材料は、紙、ガラス繊維、アルミニウム、ケブラー（Ｋｅｖｌａｒ（登録商標））のいずれか１種または複数種の組み合わせである。

一実施例において、前記振動膜は平板状である。

一実施例において、前記振動膜は、前記ハニカムパネル及び前記被膜からなり、前記振動膜全体が平板状である。

一実施例において、前記振動膜は、エッジを介して前記フレームに接続され、前記リングと前記振動膜の外縁とは固定的に接続される。

一実施例において、前記エッジと前記ハニカムパネルの正面の被膜とは固定的に接続される。

一実施例において、前記磁気回路システムは、Ｕヨーク、主磁石鋼、フロントパネル及び副磁石鋼を含み、前記Ｕヨークは、前記フレームに固定的に接続され、前記主磁石鋼、前記フロントパネル、及び前記副磁石鋼は、前記Ｕヨークの底部に積層して設けられ、前記ボイスコイルは、前記Ｕヨークの上端部と前記フロントパネルとの間の隙間に挿設される。

一実施例において、前記主磁石鋼は前記Ｕヨークに接着され、前記フロントパネルは前記主磁石鋼に接着され、前記副磁石鋼は前記フロントパネルに接着される。

一実施例において、前記ボイスコイルは、ボイスコイルボビンを介して前記振動膜に固定的に接続される。

一実施例において、前記中音ラウドスピーカーは、さらにダンパーを含み、前記ダンパーと前記ボイスコイルボビンとが接続される。

一実施例において、前記ダンパーは、前記ボイスコイルボビンに外設されるとともに前記フレームに固定的に接続される。

一実施例において、前記振動膜は、前記ハニカムパネル及び前記被膜からなり、前記振動膜全体が平板状であり、前記振動膜の外縁がエッジを介して前記フレームに固定的に接続され、前記磁気回路システムは、Ｕヨーク、主磁石鋼、フロントパネル及び副磁石鋼を含み、前記Ｕヨークは、その中部が凹んで周縁が上に延び、前記Ｕヨークの上端部が、前記フレームに固定的に接続され、前記主磁石鋼、前記フロントパネル、及び前記副磁石鋼は、前記Ｕヨークの底部に積層しかつ同軸上に設けられ、前記ボイスコイルは、前記Ｕヨークの上端部と前記フロントパネルとの間の隙間に挿設される。

本考案は上記方案を採用し、従来と比べると、以下のような利点がある。

当該中音ラウドスピーカーでは、振動膜に多孔状のハニカムパネルが採用され、帯域幅を２０ＫＨｚまで延伸可能で、ラウドスピーカーの高周波指向性が改善された。

本考案の技術案をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明に用いる図面を簡単に説明するが、もちろん、以下に説明する図面は、本考案のいくつかの実施例のみであり、当業者にとっては、進歩性のある労力を出さなくてもこれらの図面に基づいて、他の図面を得ることもできる。

本考案の実施例に係る中音ラウドスピーカーの構造概略図である。図１における振動膜の断面図である。本考案の実施例における中音ラウドスピーカーと従来の中音ラウドスピーカーの周波数応答曲線をそれぞれ示す。本考案の実施例における中音ラウドスピーカーと従来の中音ラウドスピーカーの６０°軸外れの周波数応答曲線をそれぞれ示す。

以下、本考案の利点及び特徴を当業者に理解されやすいように本考案の好ましい実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施形態に対する説明は、本考案を理解するのを助けるためのものであり、本考案を限定するものではない。

図１は、本考案の実施例に係る中音ラウドスピーカーを示しており、フレーム１と、フレーム１に設けられた振動膜２と、フレーム１に設けられた磁気回路システム３と、振動膜２に接続されたボイスコイル４とを備える。

図２に示すように、前記振動膜２は、正面及び裏面を有するハニカムパネル２１と、ハニカムパネル２１の正面及び裏面にそれぞれ被覆された被膜２２とを含み、ハニカムパネル２１は、複数の孔２１０を有する。すなわち、振動膜２は、２層の被膜２２と２層の被膜２２の間にあるハニカムパネル２１とからなる３層構造である。ハニカムパネル２１の孔２１０は、ハニカムパネル２１の正面から裏面まで貫通する貫通孔であり、孔２１０の形状は、丸孔、角孔または六角形孔等である。ハニカムパネル２１の材料は、紙、ノーメックス（英：Ｎｏｍｅｘ）絶縁紙、アルミニウム、或いは発泡材（発泡プラスチックや発泡金属等）であり、ノーメックスは、Ｎｏｍｅｘとも称され、一種のＭｅｔａＡｒａｍｉｄであり、ＭｅｔａＡｒａｍｉｄ１３１３とも称される。被膜２２の材料は、紙、ガラス繊維、アルミニウム、ケブラー（Ｋｅｖｌａｒ）である。

振動膜２は、平板状であり、具体的には、ハニカムパネル２１全体が平板状である。

本実施例では、前記振動膜２は、前記ハニカムパネル２１及び前記被膜２２からなり、前記振動膜２は、全体として平板状である。

振動膜２は、エッジを介してフレーム１に接続され、エッジと振動膜２の外縁とは固定的に接続される。具体的には、エッジとハニカムパネル２１の正面の被膜２２とは、固定的に接続される。

磁気回路システム３は、Ｕヨーク３１と、主磁石鋼３２と、フロントパネル３３と、副磁石鋼３４とを含む。Ｕヨーク３１は、その中部が凹んで周縁が上に延び、Ｕヨーク３１の上端部がフレーム１に固定的に接続され、主磁石鋼３２、フロントパネル３３および副磁石鋼３４がＵヨーク３１の底部に積層され、ボイスコイル４がＵヨーク３１の上端部とフロントパネル３３との間の隙間に挿設される。主磁石鋼３２はＵヨーク３１に接着され、フロントパネル３３は主磁石鋼３２に接着され、副磁石鋼３４はフロントパネル３３に接着され、同心度が確保されるように三者は同軸に設けられる。

ボイスコイル４は、ボイスコイルボビン５を介して振動膜２に固定的に接続される。中音ラウドスピーカーは、ボイスコイルボビン５に接続されるダンパー６をさらに含む。ダンパー６は、ボイスコイルボビン５に外設されるとともにフレーム１に固定的に接続される。

図３を参照し、本実施例の図１に示す中音ラウドスピーカーと従来の中音ラウドスピーカーにそれぞれ周波数応答テストを行い、照合を行った。なお、濃色の周波数曲線は、本実施例の図１に示す中音ラウドスピーカーの周波数曲線であり、薄い色の周波数曲線は、従来の中音ラウドスピーカーの周波数曲線である。図３に示すように、本実施例の図１に示す中音ラウドスピーカーシステムの高周波延伸は、従来の中音ラウドスピーカーより優れている。

図４を参照し、本実施例の図１に示す中音ラウドスピーカーと従来の中音ラウドスピーカーについて、それぞれ６０°軸外れの周波数応答テストを行い、照合を行った。なお、濃色の周波数曲線は、本実施例の図１に示す中音ラウドスピーカーの６０°軸外れの周波数曲線であり、薄い色の周波数曲線は、従来の中音ラウドスピーカーの６０°軸外れの周波数曲線である。図４に示すように、本実施例の図１に示す中音ラウドスピーカーの指向性は、従来の中音ラウドスピーカーより優れている。

上記実施例は、本考案の技術的思想及び特徴を説明するための好ましい実施例であり、その目的は、この技術を知る者に本考案の内容を理解させ、それに応じて本考案を実施させることであり、実施例によって本考案の保護範囲を限定することができない。

１、フレーム
２、振動膜
２１、ハニカムパネル
２１０、孔
２２、被膜
３、磁気回路システム
３１、Ｕヨーク
３２、主磁石鋼
３３、フロントパネル
３４、副磁石鋼
４、ボイスコイル
５、ボイスコイルボビン
６、ダンパー

Claims

フレームと、前記フレームに設けられた振動膜と、前記フレームに設けられた磁気回路システムと、前記振動膜に接続されたボイスコイルとを備える中音ラウドスピーカーであって、前記振動膜は、正面及び裏面を有するハニカムパネルと、前記ハニカムパネルの正面及び裏面にそれぞれ被覆された被膜とを含み、前記ハニカムパネルは、複数の孔を有することを特徴とする中音ラウドスピーカー。
前記ハニカムパネルの前記孔は、前記ハニカムパネルの正面から裏面まで貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記ハニカムパネルの材料は、紙、ノーメックス絶縁紙、アルミニウム、発泡材のいずれか１種または複数種の組み合わせであることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記被膜の材料は、紙、ガラス繊維、アルミニウム、ケブラーのいずれか１種または複数種の組み合わせであることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記振動膜は平板状であることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記振動膜は、前記ハニカムパネル及び前記被膜からなり、前記振動膜全体が平板状であることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記振動膜は、エッジを介して前記フレームに接続され、前記エッジと前記振動膜の外縁とは固定的に接続されることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記エッジと前記ハニカムパネルの正面の被膜とは固定的に接続されることを特徴とする請求項７に記載の中音ラウドスピーカー。
前記磁気回路システムは、Ｕヨークと、主磁石鋼と、フロントパネルと、副磁石鋼とを含み、前記Ｕヨークは、前記フレームに固定的に接続され、前記主磁石鋼、前記フロントパネル、及び前記副磁石鋼は、前記Ｕヨークの底部に積層して設けられ、前記ボイスコイルは、前記Ｕヨークの上端部と前記フロントパネルとの間の隙間に挿設されることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記主磁石鋼は前記Ｕヨークに接着され、前記フロントパネルは前記主磁石鋼に接着され、前記副磁石鋼は前記フロントパネルに接着されることを特徴とする請求項９に記載の中音ラウドスピーカー。
前記ボイスコイルは、ボイスコイルボビンを介して前記振動膜に固定的に接続されることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記中音ラウドスピーカーは、さらにダンパーを含み、前記ダンパーと前記ボイスコイルボビンとが接続されることを特徴とする請求項１１に記載の中音ラウドスピーカー。
前記ダンパーは、前記ボイスコイルボビンに外設されるとともに前記フレームに固定的に接続されることを特徴とする請求項１２に記載の中音ラウドスピーカー。
前記振動膜は、前記ハニカムパネル及び前記被膜からなり、前記振動膜全体が平板状であり、前記振動膜の外縁がエッジを介して前記フレームに固定的に接続され、前記磁気回路システムは、Ｕヨーク、主磁石鋼、フロントパネル及び副磁石鋼を含み、前記Ｕヨークは、その中部が凹んで周縁が上に延び、前記Ｕヨークの上端部が、前記フレームに固定的に接続され、前記主磁石鋼、前記フロントパネル、及び前記副磁石鋼は、前記Ｕヨークの底部に積層しかつ同軸上に設けられ、前記ボイスコイルは、前記Ｕヨークの上端部と前記フロントパネルとの間の隙間に挿設されることを特徴とする請求項１に記載の中音ラウドスピーカー。