JP2016052076A - スピーカ用平面振動板と、それを用いたスピーカ - Google Patents

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裕子 堤
Yuko Tsutsumi
裕子 堤
中山 幸一
Koichi Nakayama
幸一 中山
哲司 小浦
Tetsuji Koura
哲司 小浦
寿弘 大鹿
Toshihiro Oshika
寿弘 大鹿
久世 光一
Koichi Kuze
光一 久世
智則 澁谷
Tomonori Shibuya
智則 澁谷
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【課題】本発明は、スピーカ用平板状振動板と、それを用いたスピーカに関するもので、原音再生に対する歪の抑制を目的とする。
【解決手段】そして、本発明は、この目的を達成するために、菱形状もしくは亀甲形状のセル7を有した円環形状のハニカム構造のコア材8と、このコア材8の両面側に接着層9を介して設けられたスキン層10とを備え、コア材8の外周部分に配置されたセル7は、外方に向けて開口した形状とした。
これにより、コア材8の外周側におけるスキン層10との接着力が増加し、その結果、コア材8とスキン層10の固着状態が平面振動板の全面にわたって安定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種電子機器に使用されるスピーカ用平面振動板と、それを用いたスピーカに関するものである。
以下、従来のスピーカ用平面振動板について図面を用いて説明する。図5は従来の平面振動板を用いたスピーカの構成を示した断面図であり、図6は従来の平面振動板に用いられたコア材の上面外観図である。
ここで示したスピーカ1は同軸型であり、スピーカ1は低音再生用の平面振動板2と、高音再生用の高音用振動板3と、ボイスコイル4と、ボイスコイル4の振動を平面振動板2へ伝達するボイスコイルボビン5とを有する。
平面振動板2は、音源位置の単一化が図られる点で評価が高い物ではあるが、平板状であることに起因する機械的強度の脆弱性を有する。このため、平面振動板2は剛性の高いコア材2Aと、スキン層2Bとを有し、スキン層2Bはコア材2Aの両面へ接着剤(図示せず)によって貼り付けられている。そして、図6に示したハニカム構造がコア材2Aに用いられ、これによって平面振動板2の機械的な強度が向上させられている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
実願昭54−163846号のマイクロフィルム
従来のスピーカ用平面振動板では、コア材2Aを構成する個々のセル2Cは同一の形状でかつ、同一の大きさで整列して配置されていた。つまり、円状に個々のセル2Cが配置されてなく、行列として配置されていた。このため、平面振動板2の特に内周端と外周端では、そこに位置するセル2Cは閉じた状態のものやあるいは開口した状態ものなど、部位ごとに異なった形状を有していた。このため、平面振動板2の内周端や外周端では部位ごとにコア材2Aとスキン層2Bとの間に介在する接着剤(図示せず)の量もまた異なり、スキン層2Bに対するコア材2Aの固着力は、コア材2Aにおける外周側や内周側で、あるいはその部位ごとに大きく異なる。
この結果、平面振動板2におけるコア材2Aとスキン層2Bとの固着状態に基づく振動に関する特性が、平面振動板2の内周側と外周側とで異なり、スピーカ1による原音再生に歪が発生する虞があった。
そこで本発明は、スピーカによる原音再生に対する歪の発生を抑制することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、菱形状もしくは亀甲形状のセルを有した円環形状のハニカム構造のコア材と、前記コア材の両面側に接着層を介して設けられたスキン層とを備え、前記コア材の最外周のセルは、外周方向に開口状態とし、これにより初期の目的を達成する物である。
以上のように、本発明は、菱形状もしくは亀甲形状のセルを有した円環形状のハニカム構造のコア材と、前記コア材の両面側に接着層を介して設けられたスキン層とを備え、前記コア材の最外周のセルは、外周方向に開口状態としたので、開口した部分のセル部分が、コア材の外周側において接着層を介してスキン層に接着されることとなる。
このため、コア材の外周側におけるスキン層との接着力が増加し、その結果としてコア材とスキン層の固着状態が平面振動板の全面にわたって安定し、これにより、平面振動板の振動に関する特性が全面にわたって安定し、スピーカによる原音再生に対する歪を抑制することが可能となるものである。
発明の実施の形態における平面振動板の断面図 本発明の実施の形態における平面振動板に用いられるコア材の上面外観図 本発明の実施の形態における平面振動板を用いた同軸型スピーカの断面図 (a)本発明の実施の形態に対する比較例として用いた平面振動板の外周縁の部分拡大図、(b)本発明の実施の形態における平面振動板の外周縁の部分拡大図 従来の平面振動板を用いたスピーカの構成を示した断面図 従来の平面振動板に用いられたコア材の上面外観図
以下、本発明の実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における平面振動板の断面図、図2は本発明の実施の形態における平面振動板に用いられるコア材の上面外観図である。
図1、図2に示すように、平面振動板6は、亀甲形状のセル7を有した円環形状のハニカム構造のコア材8と、コア材8の両面側に接着層9を介して設けられたスキン層10とを含む。
セル7はコア材8の円環の中心を軸Aとして対称に配置されている。そして、コア材8の最外周側の複数のセル7は、それぞれ、外周方向に開口状態としている。
以上の構成により、コア材の外周側におけるスキン層との固着力が増加し、その結果としてコア材とスキン層の固着状態が平面振動板の全面にわたって安定する。これにより、平面振動板の振動に関する特性が全面にわたって安定し、スピーカによる原音再生に対する歪を抑制することが可能となる。
ここで、図2に示した個々のセル7は6角形の亀甲形状としているが、個々のセル7は菱形状としてもよい。
以下、平面振動板6およびそれを用いたスピーカの構成について詳しく説明する。
図3は本発明の実施の形態における平面振動板を用いた同軸型スピーカの断面図である。同軸型スピーカ11は低音再生用の円環状の平面振動板6と、平面振動板6の内周側の空間に配置された高音再生用の高音振動板12とを有する。
平面振動板6は低音用ボイスコイル13に結合されたドライブコーン14が結合されることによって駆動される。また、高音振動板12は高音用ボイスコイル15によって駆動される。
なお、低音用ボイスコイル13と、高音用ボイスコイル15は、良く知られているように、それぞれ別の磁気回路の磁気ギャップ部分に、可動自在に配置されている。
平面振動板6は、上述のごとく、ハニカム構造のコア材8と、コア材8の両面側に接着層9を介して設けられたスキン層10とを有する。
コア材8は複数のセル7によって構成されており、個々のセル7は菱形状もしくは亀甲形状に形成されている。
また、全てのセル7は、個々のセル7の対角を結ぶ線が軸Aから径方向へ放射される線上に位置するように配置されている。つまり、セル7はコア材8の円環の中心を軸Aとして対称に配置されている。
また、菱形状もしくは亀甲形状のセル7は、軸Aから径方向へ放射される線分方向の位置によって、形状の偏平度が次第に変化する。つまり、コア材8の内周側と外周側とでは、同一の径方向の線分上におけるセル7の偏平度は異なる。そしてセル7の偏平度は、コア材8の外周側から内周側へと向かうにしたがって、コア材8の径方向に対して直行する方向の寸法が減少し、つまり、偏平の度合が増している。
この一方で、菱形状もしくは亀甲形状のセル7は、同一の円周上では、セル7の偏平度は同一となる。
また、外周側と内周側とをはじめとして、円周方向に存在するセル7の数は、その円周の径に関係なく同一としていること、および、偏平度が異なる個々のセル7が有する面積は異なっていても個々のセル7を構成するセル辺部7Aの長さは全てのセル7において同一としている。
さらに、先にも述べたように、コア材8の内周側と外周側とでは、同一の径方向の線分上におけるセル7の偏平度は異なる。そしてセル7の偏平度は、コア材8の外周側から内周側へと向かうにしたがって、偏平の度合いを次第に増している。
この構造とすることにより、平面振動板6の単位面積あたりでセル7が配置されている数は、外周側よりも内周側が次第に多くなる。つまり、セル7の配置密度は、外周側よりも内周側が次第に多くなる。
このような状況では、平面振動板6の単位面積あたりでセル7が配置されている数が、外周側が、内周側よりも少なくなるので、ハニカム構造のコア材8と、コア材8の両面側に接着層9を介して設けられたスキン層10との接着力が、平面振動板6の外周方向で弱くなる虞がある。
そこで、本実施形態では、図4(b)のごとく、最外周に位置したセル7は、外方に向けて開口した形状とした。
図4(a)は、比較のための構成であり、先ずは、この図4(a)の比較例について説明する。比較例(最外周に位置したセル7が、外方に向けて開口していないもの)では、この図4(a)に示すように、セル先端部7Bがスキン層外周縁部10Aに、あるいはスキン層外周縁部10Aへ内側で近接して固着されている。この場合、当然ながらスキン層外周縁部10Aは最外周に位置したセル7と同数の点でコア材8と固着されている。
これに対して、本実施形態の図4(b)の構成では、開口したセル7のセル辺部7Aの先端がスキン層外周縁部10Aに、あるいはスキン層外周縁部10Aへ内側で近接して接合されている。この場合、スキン層外周縁部10Aはセル7数の倍の点でコア材8と固着されている。つまり、スキン層外周縁部10Aはコア材8に対して多くの点数で、かつ、狭い間隔で固着されている。このため、固着状態は強固となる。
特に、スキン層外周縁部10Aは平面振動板6の端面に位置するために、スキン層10とコア材8との固着状態は不安定化しやすい。
そこで、本実施形態では、この固着状態の不安定化を抑制するために、コア材8の最外周に位置したセル7は、外方に向けて開口した不完全なセル7としたものであり、この構成では、セル辺部7Aが外方向へ突出した状態となる。
また、セル辺部7Aの先端がスキン層外周縁部10Aに、あるいはスキン層外周縁部10Aに内側で近接した状態で、接着層9を介して設けられたスキン層10に固着される。
なお、本実施形態では、固着状態が不安定化しやすいスキン層外周縁部10Aに、開口したセル7が配置されることによって、特に大きな効果が得られることについて説明したが、同様に、スキン層内周縁部(図示せず)にも内側に向かって開口したセル7が配置されてもよい。スキン層内周縁部も同様に平面振動板6の端面に位置するので、スキン層内周縁部もまたコア材8に対して多くの点数で、かつ、狭い間隔で固着されて、固着状態が強固とされることで、固着状態の不安定化は抑制される。
また、セル7が開口した不完全なセル7は、スキン層外周縁部10Aおよびスキン層内周縁部の双方に対応して設けられても、あるいは、スキン層外周縁部10Aおよびスキン層内周縁部の何れか一方に対応して設けられてもよい。
そして、このような構成とされた平面振動板6は、図3のごとく、平面振動板6の外周側で同軸型スピーカ11の外周フレーム16に設けられた外側エッジ部17によって、および、平面振動板6の内周側で高音振動板12の外周に設けられた内側エッジ部18によって、支持されている。つまり、平面振動板6は、円環の内周側と外周側との双方から支持されている。そして、平面振動板6の内周側と外周側とにおける、剛性が安定することで、平面振動板6の振動特性のばらつきが抑制される。
本発明のスピーカ用平面振動板は、平面振動板6の振動に関する特性が平面振動板6の全面にわたって安定するので、平面振動板を用いた同軸型スピーカは原音に近い音を再生することが可能となるという効果を有し、各種電子機器において有用である。
6 平面振動板
7 セル
7A セル辺部
7B セル先端部
8 コア材
9 接着層
9A 接着剤
10 スキン層
10A スキン層外周縁部
11 同軸型スピーカ
12 高音振動板
13 低音用ボイスコイル
14 ドライブコーン
15 高音用ボイスコイル
16 外周フレーム
17 外側エッジ部
18 内側エッジ部

Claims (3)

  1. 菱形状もしくは亀甲形状のセルを有した円環形状のハニカム構造のコア材と、
    前記コア材の両面側に接着層を介して設けられたスキン層とを備え、
    前記コア材の最外周側の複数のセルは、それぞれ、外周方向に開口状態としたスピーカ用平板状振動板。
  2. 前記コア材の最内周側の複数のセルは、内周方向に開口状態とした請求項1に記載のスピーカ用平板状振動板。
  3. 請求項1または2に記載のスピーカ用平板状振動板と、このスピーカ用平板状振動板にドライブコーンを介して結合したボイスコイルと、このボイスコイルが、その磁気ギャップに配置された磁気回路とを備えたスピーカ。
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