JP3236884U - アンテナ方向調整用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナ装置に取り外しが容易で、アンテナの主ビーム方向を調整する作業者の負担を軽減するアンテナ方向調整用治具を提供する。【解決手段】アンテナ装置のアンテナの向きを調整するためのアンテナ方向調整用治具であって、同一平面上の少なくとも異なる2方向を指し示す照準部と、照準部が指し示す異なる2方向が成す面を略水平にしつつ、アンテナ方向調整用治具をアンテナ装置に取り付ける取付部と、を有する。【選択図】図1
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、アンテナ方向調整用治具に関する。
アンテナ装置を設置する際に、電波を送受信するアンテナ装置の主ビーム方向を、電波を送受信したい特定の方向に向ける調整が行われている。
先行技術文献1(特開2000-278022号公報)には、水平面上に所定の広がりの指向性を有するアンテナを鉛直軸回りに回動自在に支持する支持部材と、このアンテナを回動させる回動アクチュエータと、この回動アクチュエータの回転角度を検出する回動角度センサと、検出される回動角度が目標の回動角度になるよう回動アクチュエータを駆動する駆動制御部とを備えたことを特徴とするアンテナ姿勢制御装置が開示されている。
先行技術文献1(特開2000-278022号公報)には、水平面上に所定の広がりの指向性を有するアンテナを鉛直軸回りに回動自在に支持する支持部材と、このアンテナを回動させる回動アクチュエータと、この回動アクチュエータの回転角度を検出する回動角度センサと、検出される回動角度が目標の回動角度になるよう回動アクチュエータを駆動する駆動制御部とを備えたことを特徴とするアンテナ姿勢制御装置が開示されている。
アンテナがアンテナ支柱を中心に回転可能に取り付けられたアンテナ装置の主ビーム方向を調整する作業の一例としては、作業者がアンテナ支柱に登り、アンテナ支柱と、アンテナと、電波を送受信したい特定の方向にある目標物と、が一直線になるようにアンテナを配置する作業がある。この際、アンテナ支柱が高所にある場合やアンテナ支柱に他のアンテナや他の装置が設置されている場合等があり、アンテナ支柱に登る作業者の負担が大きくなることがある。アンテナ装置自体に制御装置を備えて遠隔で操作することで、作業者の負担を軽減する方法がある。しかしながら、既存のアンテナ装置に制御装置を取り付けるのは困難であり、新規のアンテナ装置に対して制御装置を備えるのも費用がかかる。本考案の目的は、アンテナ装置に取り外し容易な治具により、アンテナの主ビーム方向を調整する作業者の負担を軽減することにある。
上記の目的を達成する本考案は、アンテナ装置のアンテナの向きを調整するためのアンテナ方向調整用治具であって、同一平面上の少なくとも異なる2方向を指し示す照準部と、照準部が指し示す異なる2方向が成す面を略水平にしつつ、アンテナ方向調整用治具をアンテナ装置に取り付ける取付部と、を有するアンテナ方向調整用治具である。
このようなアンテナ方向調整用治具において、照準部が指し示す異なる2方向は垂直に交わることを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、照準部が指し示す1方向は、視覚により特定できる特定点を2つ有する照準器により指し示され、2つの特定点を結んで形成される直線の中心を照準器の中心とし、照準部は、2つの照準器を有し、2つの照準器の中心は重なりあうことを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、板状の本体部を備え、照準部は本体部に形成されることができる。
また、照準部は、本体部に開けられた多角形の形状をした開口によって形成され、多角形の2つの頂点で1つの照準器とし、少なくとも2以上の照準器を有することを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、取付部は、磁力を発生する吸着面を備えることができる。
また、照準部が指し示す方向の少なくとも1つと吸着面との関係が平行であることを特徴とすることができる。
さらに、吸着面は少なくとも一つの直線の辺を有し、取付部は、直線の辺から吸着面に対して垂直にせり出すせり出し面を備えることを特徴とすることができる。
またさらに、直線の辺は照準部が指し示す方向のうちの一つと平行であることを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、本体部の板面を略垂直方向から見たときに、板面を挟んで反対側から来る可視光を透過する領域を有する透過部をさらに有し、照準部は、照準部が示す方向を表す直線を認識させるための印を有し、印は、透過部の可視光を透過する領域にあり、板面を略垂直方向から見たときに板面を挟んで反対側にある対象と印とを重ねて見ることができることを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、照準部が指し示す異なる2方向は垂直に交わることを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、照準部が指し示す1方向は、視覚により特定できる特定点を2つ有する照準器により指し示され、2つの特定点を結んで形成される直線の中心を照準器の中心とし、照準部は、2つの照準器を有し、2つの照準器の中心は重なりあうことを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、板状の本体部を備え、照準部は本体部に形成されることができる。
また、照準部は、本体部に開けられた多角形の形状をした開口によって形成され、多角形の2つの頂点で1つの照準器とし、少なくとも2以上の照準器を有することを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、取付部は、磁力を発生する吸着面を備えることができる。
また、照準部が指し示す方向の少なくとも1つと吸着面との関係が平行であることを特徴とすることができる。
さらに、吸着面は少なくとも一つの直線の辺を有し、取付部は、直線の辺から吸着面に対して垂直にせり出すせり出し面を備えることを特徴とすることができる。
またさらに、直線の辺は照準部が指し示す方向のうちの一つと平行であることを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、本体部の板面を略垂直方向から見たときに、板面を挟んで反対側から来る可視光を透過する領域を有する透過部をさらに有し、照準部は、照準部が示す方向を表す直線を認識させるための印を有し、印は、透過部の可視光を透過する領域にあり、板面を略垂直方向から見たときに板面を挟んで反対側にある対象と印とを重ねて見ることができることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、上記の目的を達成する本考案は、アンテナ装置のアンテナの向きを調整するためのアンテナ方向調整用治具であって、板状部材の板面に形成され、特定の方向を指し示す照準部と、板状部材の板面を略水平にしてアンテナ装置に取り付けることができる取付部と、板状部材に設けられ、板面を略垂直方向から見たときに、板状部材を透過して板状部材の反対側にある対象を視認可能であり、対象に対して照準部により示される方向を認識可能な透過部と、を有するアンテナ方向調整用治具である。
このようなアンテナ方向調整用治具において、透過部は、板状部材の面に形成された多角形状の開口であり、照準部は、透過部における開口の多角形の頂点を含んで構成され、開口の多角形における2つの頂点により特定の方向を指し示すことを特徴とすることができる。
また、透過部は、板状部材の面に形成され、端部が鋭角となっている十字形状の開口であり、照準部は、透過部における開口が形成する十字形状の対向する2点により特定の方向を指し示すことを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、透過部は可視光を透過する部材により作成されることを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、透過部は、板状部材の面に形成された多角形状の開口であり、照準部は、透過部における開口の多角形の頂点を含んで構成され、開口の多角形における2つの頂点により特定の方向を指し示すことを特徴とすることができる。
また、透過部は、板状部材の面に形成され、端部が鋭角となっている十字形状の開口であり、照準部は、透過部における開口が形成する十字形状の対向する2点により特定の方向を指し示すことを特徴とすることができる。
このようなアンテナ方向調整用治具において、透過部は可視光を透過する部材により作成されることを特徴とすることができる。
本願の考案によると、アンテナ装置に取り外し容易な治具により、アンテナの主ビーム方向を調整する作業者の負担を軽減することができる。
以下、添付図面を参照して、本考案の実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態のアンテナ方向調整用治具1>
図1は、実施の形態であるアンテナ方向調整用治具1の斜視図である。
実施の形態のアンテナ方向調整用治具1は、アンテナの向きを定めるための照準器を有する本体部10と、アンテナ方向調整用治具1をアンテナ装置に取り付けるための吸着部20とを備える。本体部10と吸着部20とは、連結部30によって固定されている。
本体部10は、板状の部材からなり、図1において視認できる面を本体部10の上面とする。また、本体部10の上面に対して反対側の面を本体部10の下面とする。ここで、本体部10の上面が向く方向を上方向、上方向に対して反対の方向を下方向とする。また、図1に示すように、本体部10の上面の延びる方向のうちの一つを幅方向とし、本体部10の上面の延びる方向で幅方向に垂直な方向を縦方向とする。
図1に示す縦方向であって、図1において左上から右下へ向かって本体部10を見た場合に見える面を、本体部10の正面とする。また、幅方向から見た本体部10を本体部10の側面とする。
<実施の形態のアンテナ方向調整用治具1>
図1は、実施の形態であるアンテナ方向調整用治具1の斜視図である。
実施の形態のアンテナ方向調整用治具1は、アンテナの向きを定めるための照準器を有する本体部10と、アンテナ方向調整用治具1をアンテナ装置に取り付けるための吸着部20とを備える。本体部10と吸着部20とは、連結部30によって固定されている。
本体部10は、板状の部材からなり、図1において視認できる面を本体部10の上面とする。また、本体部10の上面に対して反対側の面を本体部10の下面とする。ここで、本体部10の上面が向く方向を上方向、上方向に対して反対の方向を下方向とする。また、図1に示すように、本体部10の上面の延びる方向のうちの一つを幅方向とし、本体部10の上面の延びる方向で幅方向に垂直な方向を縦方向とする。
図1に示す縦方向であって、図1において左上から右下へ向かって本体部10を見た場合に見える面を、本体部10の正面とする。また、幅方向から見た本体部10を本体部10の側面とする。
<本体部10>
図2Aは、本体部10の上面図である。図2Bは、本体部10の正面図である。図2Cは、本体部10の側面図である。
本体部10は、照準部11と、切替確認部12と、フック取付部13aおよび13bと、貫通孔14と、せり出し部15と、抑え部16aおよび16bとを備える。
図2Aは、本体部10の上面図である。図2Bは、本体部10の正面図である。図2Cは、本体部10の側面図である。
本体部10は、照準部11と、切替確認部12と、フック取付部13aおよび13bと、貫通孔14と、せり出し部15と、抑え部16aおよび16bとを備える。
照準部11は、遠方の目標物を指し示す照準器を複数備え、複数の照準器は同一平面上の方向を指し、少なくとも異なる2方向を指し示す。他の観点からみると、照準部11は、作業者が遠方の目標物に視線を向けて、その視線上に照準が合うように照準器を移動させることで、本体部10の位置を定めるための照準器を同一平面上に複数備える。照準器として具体的には、例えば、視覚により特定できる点である特定点の2つで照準器の1つとすることができる。遠方の目標物に照準を合わせることの一例としてとは、遠方の目標物と2つの特定点とが直線上に並ぶように2つの特定点の位置を定めることが挙げられる。目標物としては、遠方にあるビル等の人工物や、木や地形などの自然物等が選択される。例えば、作業者が地図を参照して、照準を合わせたい方向にある物体を目標物として選択する。
照準部11の複数の照準器は本体部10の一部の範囲にまとめて設ける必要はなく、複数の照準器は、本体部10において別々の位置に設けられていてもよい。
本実施の形態では、照準部11は、本体部10の板状部材にくり抜いて照準器が作成される。照準部11は、第1の十字と第2の十字とがくり抜かれた形状をしている。第1の十字は、十字の中心から端部に行くにつれて幅が狭まり、端部の形状は鋭角となる。図2Aに示すように、第1の十字の端部をそれぞれ、頂点11a、11b、11c、11dと称する。頂点11aと11bとを結んだ直線と、頂点11cと11dとを結んだ直線と、は同じ長さであり、垂直に交わる。頂点11aと11bとを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。また、頂点11cと11dを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。
第2の十字は、第1の十字の半分程度の大きさである。図2Aに示すように、第2の十字の端部をそれぞれを頂点11e、11f、11g、11hと称する。頂点11eと11fとを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。また、頂点11gと11hとを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。
第1の十字と第2の十字とは、それぞれの中心の位置を重ねて、45度傾いた関係にある。
照準部11は、第1の十字と第2の十字とによって同一平面上の8つの方向を指し示すことができる。
照準部11の複数の照準器は本体部10の一部の範囲にまとめて設ける必要はなく、複数の照準器は、本体部10において別々の位置に設けられていてもよい。
本実施の形態では、照準部11は、本体部10の板状部材にくり抜いて照準器が作成される。照準部11は、第1の十字と第2の十字とがくり抜かれた形状をしている。第1の十字は、十字の中心から端部に行くにつれて幅が狭まり、端部の形状は鋭角となる。図2Aに示すように、第1の十字の端部をそれぞれ、頂点11a、11b、11c、11dと称する。頂点11aと11bとを結んだ直線と、頂点11cと11dとを結んだ直線と、は同じ長さであり、垂直に交わる。頂点11aと11bとを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。また、頂点11cと11dを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。
第2の十字は、第1の十字の半分程度の大きさである。図2Aに示すように、第2の十字の端部をそれぞれを頂点11e、11f、11g、11hと称する。頂点11eと11fとを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。また、頂点11gと11hとを2つの特定点とし、1つの照準器として用いる。
第1の十字と第2の十字とは、それぞれの中心の位置を重ねて、45度傾いた関係にある。
照準部11は、第1の十字と第2の十字とによって同一平面上の8つの方向を指し示すことができる。
切替確認部12は、吸着部20に設けられ磁力を切り替える切替部21(後述)のONとOFFとを確認するための開口である。切替確認部12は、本体部10の下面に取り付けられる切替部21を、本体部10の上面から見たときに確認しやすい位置に設けられる。本実施の形態では、切替確認部12は、略長方形の開口である。
フック取付部13a、13bは、本体部10の板状部材をくり抜いて設けられ、フックを取り付けることができるように板状部材の端の方に設けられる。フック取付部13a、13bはフックを取り付けることができる程度の大きさの開口である。本実施の形態では、フック取付部13a、13bの形状は、平行な2直線の端部を円弧でつないだ形状である。フック取付部13a、13bは、例えば、ビルの屋上などの高所で作業する場合に、落下防止用の紐の一端を作業者自身に取り付け、他端をフック取付部13aまたは13bに取り付けることに利用される。
貫通孔14は、ボルトを通すことができる大きさの孔である。貫通孔14を通したボルトで吸着部20を固定するため、貫通孔14の位置は、本体部10と吸着部20との位置関係を定める一つの要素となる。
せり出し部15は、吸着部20を用いてアンテナの向きを調整したいアンテナ装置にアンテナ方向調整用治具1を取り付ける際のガイドとなる。詳しくは後述するが、本実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を利用する際に、吸着部20の吸着力を有する面をアンテナ装置の部品の角の一面に接触させる。そして、せり出し部15をアンテナ装置の部品の角の他の面に接触させることで、アンテナ装置の部品とアンテナ方向調整用治具1の位置関係を、意図する位置関係にする。本実施の形態では、図2Aに示すようにせり出し部15は本体部10の板状部材の一部であり、本体部10を上面から見たときに矩形に飛び出ている部分である。
抑え部16a、16bは、本体部10に対する吸着部20の位置を定めるために設けられる。抑え部16a、16bに挟まれるように吸着部20が本体部10に対して固定される。本実施の形態では、図2B、Cに示すように、本体部10の下面から、下面の向く方向に直方体状の抑え部16a、16bが延びる。
本体部10において、照準部11の位置と、吸着部20を配置する位置との位置関係は、吸着部20をアンテナの向きを調整したいアンテナ装置に取り付けた際に、アンテナ装置自身によって、主ビーム方向と平行となる照準器が指す方向を遮ることのない位置関係にすると好適である。
本実施の形態では、図2Aに示すように、本体部10の板状部材は幅方向と縦方向に延び、照準部11の位置と、吸着部20を固定する位置を定める貫通孔14および抑え部16a~b(図2B)と、が縦方向において離れるように配置される。
貫通孔14と、抑え部16a~bとは、吸着部20の向きと照準部11の照準器の向きとが予め定めた特定の関係になるように設けられる。本実施の形態では、照準部11の頂点cと11dとを結んだ直線と、抑え部16aと16bとが平行となるように設けられている。
フック取付部13a、13bの位置は、特に限定するものでなく、適宜設計される。例えば、アンテナ方向調整用治具1の重心に近い位置にあると、アンテナ方向調整用治具1を手元から落とした場合に、アンテナ方向調整用治具1に対する余計な回転力を抑制することができ、好適である。本実施の形態では、フック取付部13a、13bは、吸着部20が固定される範囲を挟んで、幅方向において対向して設けられている。
本体部10の上面の外形は、特に限定されるものではなく、持ちやすさや使いやすさやデザイン性等を考慮して適宜設計される。本実施の形態では、図2Aに示すように、本体部10の上面の外形は、幅方向中央に対して線対称となっており、180度広がった円弧を備え、円弧の両端から直線が延び、そして直線が滑らかに90度曲がり、幅方向の内側に向かう。幅方向内側に向かう直線は、幅方向の中央付近で出っ張りを形成する。
本実施の形態では、図2Aに示すように、本体部10の板状部材は幅方向と縦方向に延び、照準部11の位置と、吸着部20を固定する位置を定める貫通孔14および抑え部16a~b(図2B)と、が縦方向において離れるように配置される。
貫通孔14と、抑え部16a~bとは、吸着部20の向きと照準部11の照準器の向きとが予め定めた特定の関係になるように設けられる。本実施の形態では、照準部11の頂点cと11dとを結んだ直線と、抑え部16aと16bとが平行となるように設けられている。
フック取付部13a、13bの位置は、特に限定するものでなく、適宜設計される。例えば、アンテナ方向調整用治具1の重心に近い位置にあると、アンテナ方向調整用治具1を手元から落とした場合に、アンテナ方向調整用治具1に対する余計な回転力を抑制することができ、好適である。本実施の形態では、フック取付部13a、13bは、吸着部20が固定される範囲を挟んで、幅方向において対向して設けられている。
本体部10の上面の外形は、特に限定されるものではなく、持ちやすさや使いやすさやデザイン性等を考慮して適宜設計される。本実施の形態では、図2Aに示すように、本体部10の上面の外形は、幅方向中央に対して線対称となっており、180度広がった円弧を備え、円弧の両端から直線が延び、そして直線が滑らかに90度曲がり、幅方向の内側に向かう。幅方向内側に向かう直線は、幅方向の中央付近で出っ張りを形成する。
<吸着部20>
図3は、吸着部20の斜視図である。
吸着部20は、アンテナ方向調整用治具1をアンテナの方向を調整したいアンテナ装置に取り付ける機能を有する。アンテナ装置に取り付ける方法は限定されるものではないが、アンテナ装置に取り付けた際に、アンテナ装置に対して、意図する位置関係となるように取り付けることが求められる。本実施の形態では磁石を用いて吸着部20の平らな面をアンテナ装置の平らな面に取り付けることで意図する位置関係となるように取り付ける。
また、吸着部20は本体部10に取り付けられる際に、本体部10の照準部11と特定の関係にあることが望まれる。
本実施の形態では、吸着部20は、立体的形状の筐体の内部に磁石を備える。吸着部20は、磁力のON/OFFを切り替える切替部21と、ボルトの雄ネジをねじ込むネジ穴22と、を備える。ここで、図3において、切替部21を備える面と対向する面を吸着側面23とし、ネジ穴22を備える面に対向する面を吸着下面24とし、切替部21が設けられている面の右辺から連なる面を側面25bと呼び、切替部21が設けられている面の左辺から連なる面を側面25aと呼ぶ。
図3は、吸着部20の斜視図である。
吸着部20は、アンテナ方向調整用治具1をアンテナの方向を調整したいアンテナ装置に取り付ける機能を有する。アンテナ装置に取り付ける方法は限定されるものではないが、アンテナ装置に取り付けた際に、アンテナ装置に対して、意図する位置関係となるように取り付けることが求められる。本実施の形態では磁石を用いて吸着部20の平らな面をアンテナ装置の平らな面に取り付けることで意図する位置関係となるように取り付ける。
また、吸着部20は本体部10に取り付けられる際に、本体部10の照準部11と特定の関係にあることが望まれる。
本実施の形態では、吸着部20は、立体的形状の筐体の内部に磁石を備える。吸着部20は、磁力のON/OFFを切り替える切替部21と、ボルトの雄ネジをねじ込むネジ穴22と、を備える。ここで、図3において、切替部21を備える面と対向する面を吸着側面23とし、ネジ穴22を備える面に対向する面を吸着下面24とし、切替部21が設けられている面の右辺から連なる面を側面25bと呼び、切替部21が設けられている面の左辺から連なる面を側面25aと呼ぶ。
切替部21は、吸着部20の内部に備える磁石を回転させることで、磁石から発生する磁束が吸着側面23および吸着下面24から外部に漏れるような磁石の配置と、磁束が外部に漏れにくい磁石の配置とを切り替える。
ネジ穴22は、本体部10と吸着部20との位置関係を定める一つの要素となる。本実施の形態では、切替部21を有する面の上辺から連なる面の中央に設けられる。
吸着側面23は、切替部21を有する面に対向する面であり、切替部21のスイッチがONの場合に、吸着側面23から磁束が漏れ、OFFの場合には吸着側面23から磁束が漏れにくい構造となっている。
吸着下面24は、ネジ穴22を備える面に対向する面であり、切替部21のスイッチがONの場合に、吸着下面24から磁束が漏れ、OFFの場合には吸着下面24から磁束が漏れにくい構造となっている。
ネジ穴22は、本体部10と吸着部20との位置関係を定める一つの要素となる。本実施の形態では、切替部21を有する面の上辺から連なる面の中央に設けられる。
吸着側面23は、切替部21を有する面に対向する面であり、切替部21のスイッチがONの場合に、吸着側面23から磁束が漏れ、OFFの場合には吸着側面23から磁束が漏れにくい構造となっている。
吸着下面24は、ネジ穴22を備える面に対向する面であり、切替部21のスイッチがONの場合に、吸着下面24から磁束が漏れ、OFFの場合には吸着下面24から磁束が漏れにくい構造となっている。
図4は、吸着側面23を垂直な方向から見た図である。本実施の形態では、吸着下面24は、曲面にも取り付けできるよう加工されており、図4に示すように、幅方向において左右から中央に行くにつれて凹むように加工されている。上下方向において最も下に細長い面が2つあり、右側の面を面241aとし、左側の面を面241bとする。面241aと241bとは同一平面上にあり、吸着下面24を平面に接触させた場合に、面241aと241bの双方が平面に接触する。
吸着下面24は、幅方向中央に対して対称であり、面241aに続いて幅方向内側には、幅方向内側に傾く方向を向く面242aがある。面242aに続いて幅方向内側には、下方向を向く面243aがある。面243aに続いて幅方向内側方向を向く面244aがあり、さらに面244aに続いて下方向を向く面245がある。そして、吸着下面24には、面241a、242a、243aおよび244aが幅方向中央に対して対称となる位置に、面241b、242b、243bおよび244bがある。
吸着下面24は、幅方向中央に対して対称であり、面241aに続いて幅方向内側には、幅方向内側に傾く方向を向く面242aがある。面242aに続いて幅方向内側には、下方向を向く面243aがある。面243aに続いて幅方向内側方向を向く面244aがあり、さらに面244aに続いて下方向を向く面245がある。そして、吸着下面24には、面241a、242a、243aおよび244aが幅方向中央に対して対称となる位置に、面241b、242b、243bおよび244bがある。
側面25a、25bは、本体部10に固定される際に、抑え部16a、16bに接触し、抑え部16a、16bに応じた配置で固定される。
<本体部10と吸着部20との関係>
連結部30は、ボルト31とワッシャー32とを備える。本体部10と吸着部20とを固定するために、ボルト31を、ワッシャー32の孔を通し、さらに本体部10に開いている貫通孔14(図2A)を通し、吸着部20のネジ穴22(図3)にボルトの雄ネジを締め付ける。ボルトを締め付けると、ネジ穴22を備える面と、本体部10の裏面とが接触する。また、吸着部20の側面25aが本体部10の抑え部16aと接触し、吸着部20の側面25bが本体部10の抑え部16bと接触する。抑え部16a及び16bによって吸着部20はネジ穴22を軸として回転することが抑制され、吸着部20の位置と本体部10との位置関係が意図する関係に固定される。
本実施の形態では、吸着部20の吸着側面23と本体部10のせり出し部15の下面が垂直に交わるように本体部10と吸着部20とが固定される。そして吸着側面23とせり出し部15の下面が交わった交点が作る直線は、照準部11の頂点11aと11bとを結んだ線と平行となるように固定されている。
なお、ここでは、連結部30をボルト31とワッシャー32としたが、本体部10と吸着部20とを意図する位置関係で固定できればよく、本体部10と吸着部20との位置関係を定めて接着剤等により固定してもよい。
連結部30は、ボルト31とワッシャー32とを備える。本体部10と吸着部20とを固定するために、ボルト31を、ワッシャー32の孔を通し、さらに本体部10に開いている貫通孔14(図2A)を通し、吸着部20のネジ穴22(図3)にボルトの雄ネジを締め付ける。ボルトを締め付けると、ネジ穴22を備える面と、本体部10の裏面とが接触する。また、吸着部20の側面25aが本体部10の抑え部16aと接触し、吸着部20の側面25bが本体部10の抑え部16bと接触する。抑え部16a及び16bによって吸着部20はネジ穴22を軸として回転することが抑制され、吸着部20の位置と本体部10との位置関係が意図する関係に固定される。
本実施の形態では、吸着部20の吸着側面23と本体部10のせり出し部15の下面が垂直に交わるように本体部10と吸着部20とが固定される。そして吸着側面23とせり出し部15の下面が交わった交点が作る直線は、照準部11の頂点11aと11bとを結んだ線と平行となるように固定されている。
なお、ここでは、連結部30をボルト31とワッシャー32としたが、本体部10と吸着部20とを意図する位置関係で固定できればよく、本体部10と吸着部20との位置関係を定めて接着剤等により固定してもよい。
<アンテナ装置100>
図5は、アンテナ方向調整用治具1を利用して方向調整を行うアンテナ装置100の一例を説明する斜視図である。
アンテナ装置100は、通常、遠くまで電波を送信できるようにビルの屋上等の高所に設置される。ここでは、ビルの屋上に設置されているアンテナ装置100を一例として説明する。アンテナ装置100は、アンテナを内部に収納しているアンテナ筐体101と、アンテナ筐体101を支える鋼管柱102と、を備える。鋼管柱102は固定具(不図示)によって、重力方向に伸びるように屋上の床面に固定されている。アンテナ筐体101と鋼管柱102とは、天頂側(図5において上側)に設けられた取付部材103aと地上側(図5において下側)に設けられた取付部材103bとによって連結されている。取付部材103aと取付部材103bとは同様の構成となっており、取付部材103と称する場合がある。
図5は、アンテナ方向調整用治具1を利用して方向調整を行うアンテナ装置100の一例を説明する斜視図である。
アンテナ装置100は、通常、遠くまで電波を送信できるようにビルの屋上等の高所に設置される。ここでは、ビルの屋上に設置されているアンテナ装置100を一例として説明する。アンテナ装置100は、アンテナを内部に収納しているアンテナ筐体101と、アンテナ筐体101を支える鋼管柱102と、を備える。鋼管柱102は固定具(不図示)によって、重力方向に伸びるように屋上の床面に固定されている。アンテナ筐体101と鋼管柱102とは、天頂側(図5において上側)に設けられた取付部材103aと地上側(図5において下側)に設けられた取付部材103bとによって連結されている。取付部材103aと取付部材103bとは同様の構成となっており、取付部材103と称する場合がある。
アンテナ筐体101は、円柱形状で円柱の伸びる方向に2メートル程の長さがある。アンテナ筐体101には、取付部材103を固定するためネジ穴(不図示)が設けられている。
鋼管柱102は、鋼によって作られた円柱形状のポールである。ここでは、鋼管柱102としたが、鋼以外のアルミニウム、ステンレス鋼又は木などで構成された柱であってもよい。
取付部材103は、柱側に取り付けるための柱側取付具140と、アンテナ側に取り付けられるアンテナ側取付具130とを備える。そして、柱側取付具140と、アンテナ側取付具130とを連結することで、アンテナ筐体101と鋼管柱102とが連結されている。
柱側取付具140は、半円形固定具141とコ形固定具142とボルト144とナット145を有する。半円形固定具141とコ形固定具142とは、鋼管柱102を挟んで対向するように設けられている。半円形固定具141は、鋼管柱102の外周に対応するように半円形となっており、半円の両端部から90度曲がり鋼管柱102の中心から見て径方向に伸びる。径方向に伸びる部位にボルトを通す孔が開いている。コ形固定具142は、断面形状がコ字状となるように曲げられた金属板で構成されている。そして、コ形固定具142は、コ字状の開いている側が、鋼管柱102の外周に対応するように段状に切り取られている。
半円形固定具141の両端部とコ形固定具142の両端部とに設けられた穴を貫通して挿入されたボルト144をナット145で締め付けることで、鋼管柱102に接する部分を鋼管柱102の表面に食い込ませる。これによって、柱側取付具140は固定される。さらに、半円形固定具141には、締め具143を備える。締め具143のボルトを締めることで、半円形固定具141とコ形固定具142とが、鋼管柱102にさらに固定される。半円形固定具141とコ形固定具142との材質としては、通常、鋼が用いられる。このため、磁力によりアンテナ方向調整用治具1の吸着部20を取り付け可能である。
柱側取付具140は、半円形固定具141とコ形固定具142とボルト144とナット145を有する。半円形固定具141とコ形固定具142とは、鋼管柱102を挟んで対向するように設けられている。半円形固定具141は、鋼管柱102の外周に対応するように半円形となっており、半円の両端部から90度曲がり鋼管柱102の中心から見て径方向に伸びる。径方向に伸びる部位にボルトを通す孔が開いている。コ形固定具142は、断面形状がコ字状となるように曲げられた金属板で構成されている。そして、コ形固定具142は、コ字状の開いている側が、鋼管柱102の外周に対応するように段状に切り取られている。
半円形固定具141の両端部とコ形固定具142の両端部とに設けられた穴を貫通して挿入されたボルト144をナット145で締め付けることで、鋼管柱102に接する部分を鋼管柱102の表面に食い込ませる。これによって、柱側取付具140は固定される。さらに、半円形固定具141には、締め具143を備える。締め具143のボルトを締めることで、半円形固定具141とコ形固定具142とが、鋼管柱102にさらに固定される。半円形固定具141とコ形固定具142との材質としては、通常、鋼が用いられる。このため、磁力によりアンテナ方向調整用治具1の吸着部20を取り付け可能である。
アンテナ側取付金具131は、断面形状がコ字状部分と、コ字状の両端部がアンテナ筐体101の外周に対応するように円弧状に広がっている円弧部がある。
そして、円弧部分に開いている孔にボルト132、133を通し、アンテナ筐体101に設けられているネジ穴に締め付けることとで、アンテナ側取付金具131をアンテナ筐体101に固定する。
アンテナ側取付金具131の材質としては、通常、鋼が用いられる。このため、磁力によりアンテナ方向調整用治具1の吸着部20を取り付け可能である。
そして、円弧部分に開いている孔にボルト132、133を通し、アンテナ筐体101に設けられているネジ穴に締め付けることとで、アンテナ側取付金具131をアンテナ筐体101に固定する。
アンテナ側取付金具131の材質としては、通常、鋼が用いられる。このため、磁力によりアンテナ方向調整用治具1の吸着部20を取り付け可能である。
<主ビーム方向と取付部材との関係>
アンテナ装置100の主ビーム方向が鋼管柱102の中心とアンテナ筐体101の中心とを結んだ線上にあるように、アンテナ筐体101が鋼管柱102に取り付けられている。
アンテナ側取付金具131の側面のうち鋼管柱102からアンテナ筐体101へ向かう方向は主ビーム方向を向いている。
また、アンテナの主ビーム方向とコ形固定具142のコの断面の側面は主ビーム方向を向いている。
アンテナ装置100の主ビーム方向が鋼管柱102の中心とアンテナ筐体101の中心とを結んだ線上にあるように、アンテナ筐体101が鋼管柱102に取り付けられている。
アンテナ側取付金具131の側面のうち鋼管柱102からアンテナ筐体101へ向かう方向は主ビーム方向を向いている。
また、アンテナの主ビーム方向とコ形固定具142のコの断面の側面は主ビーム方向を向いている。
<アンテナの方向調整方法>
図6は、従来から行われているアンテナの方向調整方法の一例と、実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を利用した方向調整方法の一例とを説明するための図である。
図6は、アンテナ装置100と、アンテナ装置100に取り付けられたアンテナ方向調整用治具1と、アンテナの方向を調整するための目標となる目標物との関係を示した図である。なお、図示する関係上、主ビーム方向の目標物が2つあるよう見えるが、目標物は十分遠くにある同一の物である。
アンテナの方向調整を行う作業者は、まず、柱側取付具140を固定しているボルトと締め具143のボルトを緩め、アンテナ筐体101が鋼管柱102を中心として周方向に移動できるようにする。なお、柱側取付具140を固定しているボルトおよび締め具143のボルトを緩めた際にアンテナ筐体101が重力方向に落ちる場合は、柱側取付具140を固定しているボルトを緩める前に、例えば、柱側取付具140の下に柱側取付具140と同形状の金具を固定して落下を防止する。
図6は、従来から行われているアンテナの方向調整方法の一例と、実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を利用した方向調整方法の一例とを説明するための図である。
図6は、アンテナ装置100と、アンテナ装置100に取り付けられたアンテナ方向調整用治具1と、アンテナの方向を調整するための目標となる目標物との関係を示した図である。なお、図示する関係上、主ビーム方向の目標物が2つあるよう見えるが、目標物は十分遠くにある同一の物である。
アンテナの方向調整を行う作業者は、まず、柱側取付具140を固定しているボルトと締め具143のボルトを緩め、アンテナ筐体101が鋼管柱102を中心として周方向に移動できるようにする。なお、柱側取付具140を固定しているボルトおよび締め具143のボルトを緩めた際にアンテナ筐体101が重力方向に落ちる場合は、柱側取付具140を固定しているボルトを緩める前に、例えば、柱側取付具140の下に柱側取付具140と同形状の金具を固定して落下を防止する。
従来の方法では、作業者は鋼管柱102を登り、鋼管柱102の天頂とアンテナ筐体101の天頂とに目線の高さを合わせる。そして、鋼管柱102の中心と、アンテナ筐体101の中心と目標物とが一直線に並ぶようにアンテナ筐体101を移動させてアンテナの方向を調整している。
図6および図2Aを参照して実施形態のアンテナ方向調整用治具1を用いたアンテナの方向調整方法の説明をする。
実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を用いたアンテナの方向調整方法は、アンテナ装置100の地上側の取付部材103bに対してアンテナ方向調整用治具1を取り付けてアンテナの方向調整を行う。
実施の形態のアンテナ方向調整用治具1は、複数の方向を指す照準部11を有するため、アンテナの主ビーム方向を向けたい方向にある目標物だけでなく、他の方向にある目標物も利用することができる。例えば、本実施の形態では、照準部11は、十字形状の対向する2点を特定点とする照準器を利用することができる。具体的には、図2Aに示すように、照準部11の頂点11aと11bとを2つの特定点として、頂点11cと11dとを2つの特定点として、頂点11eと11fとを2つの特定点として、頂点11gと11hとを2つの特定点として照準器を利用することができる。そのため、本実施の形態では、8方向の先にある物体のいずれかを目標物として利用することができる。
図6では、アンテナ装置100の地上側の取付部材103bのアンテナ側取付金具131bにアンテナ方向調整用治具1が取り付けられている。作業者は、吸着部20の切替部21をOFFにして吸着力が働かない状態で、アンテナ方向調整用治具1の吸着側面23をアンテナ側取付金具131の側面に接触させ、そして、アンテナ方向調整用治具1のせり出し部15をアンテナ側取付金具131bの上部に接触させる。その状態で吸着部20の切替部21をONにし磁力が働く状態にする。そして、吸着部20の磁力によって、アンテナ方向調整用治具1がアンテナ側取付金具131bに固定される。
実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を用いたアンテナの方向調整方法は、アンテナ装置100の地上側の取付部材103bに対してアンテナ方向調整用治具1を取り付けてアンテナの方向調整を行う。
実施の形態のアンテナ方向調整用治具1は、複数の方向を指す照準部11を有するため、アンテナの主ビーム方向を向けたい方向にある目標物だけでなく、他の方向にある目標物も利用することができる。例えば、本実施の形態では、照準部11は、十字形状の対向する2点を特定点とする照準器を利用することができる。具体的には、図2Aに示すように、照準部11の頂点11aと11bとを2つの特定点として、頂点11cと11dとを2つの特定点として、頂点11eと11fとを2つの特定点として、頂点11gと11hとを2つの特定点として照準器を利用することができる。そのため、本実施の形態では、8方向の先にある物体のいずれかを目標物として利用することができる。
図6では、アンテナ装置100の地上側の取付部材103bのアンテナ側取付金具131bにアンテナ方向調整用治具1が取り付けられている。作業者は、吸着部20の切替部21をOFFにして吸着力が働かない状態で、アンテナ方向調整用治具1の吸着側面23をアンテナ側取付金具131の側面に接触させ、そして、アンテナ方向調整用治具1のせり出し部15をアンテナ側取付金具131bの上部に接触させる。その状態で吸着部20の切替部21をONにし磁力が働く状態にする。そして、吸着部20の磁力によって、アンテナ方向調整用治具1がアンテナ側取付金具131bに固定される。
この状態で、作業者は、アンテナ方向調整用治具1の頂点11aと11bとを特定点として、主ビームを向けたい方向にある目標物に照準を定める。具体的には、頂点11aと11bと目標物とが一直線に並ぶようにアンテナ筐体101を鋼管柱102を中心に周方向に回転させる。
また、例えば、主ビームから90度方向にちょうどよい目標物がある場合は、作業者は頂点11cと11dとを特定点として、90度方向の目標物に照準を定めることもできる。具体的には、11cと11dと目標物とが一直線に並ぶようにアンテナ筐体101を鋼管柱102を中心に周方向に回転させる。
また、例えば、主ビームを向けたい方向に対して45度傾いている目標物を利用する場合は、作業者は、頂点11gと11hとを特定点として、45度方向の目標物に照準を定める。具体的には、頂点11gと11hと目標物とが一直線に並ぶように、アンテナ筐体101を配置することで主ビーム方向を調整することができる。
また、例えば、主ビームから90度方向にちょうどよい目標物がある場合は、作業者は頂点11cと11dとを特定点として、90度方向の目標物に照準を定めることもできる。具体的には、11cと11dと目標物とが一直線に並ぶようにアンテナ筐体101を鋼管柱102を中心に周方向に回転させる。
また、例えば、主ビームを向けたい方向に対して45度傾いている目標物を利用する場合は、作業者は、頂点11gと11hとを特定点として、45度方向の目標物に照準を定める。具体的には、頂点11gと11hと目標物とが一直線に並ぶように、アンテナ筐体101を配置することで主ビーム方向を調整することができる。
また、ここでは、アンテナの主ビーム方向がアンテナ側取付金具131bの側面と平行となっており、アンテナ方向調整用治具1の吸着側面23と頂点11aと11bとを結ぶ線が平行となっていることを利用して主ビーム方向を定めている。ここで、例えば、アンテナの主ビーム方向とアンテナ側取付金具131bの側面が45度傾いている場合は、そのことを考慮して、主ビームを向けたい方向にある目標物に対して、頂点11fと11eとを2つの特定点として照準を定めると、主ビームを向けたい方向に主ビームが向くことになる。
図7は、実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を利用した方向調整方法のさらなる一例を説明するための図である。
図7は、地上側の取付部材103bのアンテナ側取付金具131の側面にアンテナ方向調整用治具1の吸着部20の吸着側面23を吸着させて固定している様子が描かれている。なお、鋼管柱102は、図示の都合上、省略している。屋上の床面にアンテナ装置100のアンテナの主ビーム方向を向けたい方向を示す直線が描かれている。これは、例えば、作業者が、鋼管柱102が設置されている屋上の床面に対して、ビニールシートなどで養生し、ビニールシートの上にコンパスなどを用いて主ビームを向けたい方向を示す直線を描いたものである。主ビームを向けたい方向を示す直線を目印線と称する。
図7は、地上側の取付部材103bのアンテナ側取付金具131の側面にアンテナ方向調整用治具1の吸着部20の吸着側面23を吸着させて固定している様子が描かれている。なお、鋼管柱102は、図示の都合上、省略している。屋上の床面にアンテナ装置100のアンテナの主ビーム方向を向けたい方向を示す直線が描かれている。これは、例えば、作業者が、鋼管柱102が設置されている屋上の床面に対して、ビニールシートなどで養生し、ビニールシートの上にコンパスなどを用いて主ビームを向けたい方向を示す直線を描いたものである。主ビームを向けたい方向を示す直線を目印線と称する。
作業者は、アンテナ方向調整用治具1の上面をほぼ垂直方向から見られる位置に視線を置いて、アンテナの主ビーム方向と平行な照準器を目印線に対して合わせる。具体的には、アンテナ方向調整用治具1の照準部11の頂点11aと11bとが目印線に重なるようにアンテナ筐体101を移動させる。
屋上の床面上に描かれた直線を目印線の一例として挙げたが、他にも、ビルの縁や道路上に描かれている横断歩道等が主ビームを向けたい方向に対して平行になっている場合等、すなわち、主ビームを向けたい方向と地上にある物体の直線部分とが特定の関係にある場合に、これらを目印線として利用することができる。
また、目印線は主ビームを向けたい方向と平行なものだけでなく、主ビーム方向に対して特定の角度に傾いた直線を目印線としてもよい。例えば、アンテナ装置100にアンテナ方向調整用治具1を取り付けた際に、アンテナの主ビーム方向に対して90度傾いた照準器を有する場合に、目印線として主ビームを向けたい方向に対して90度傾いた直線を用いることができる。この場合、床面上に描かれた主ビームを向けたい方向に対して90度傾いた直線に、アンテナの主ビーム方向に対して90度傾いた照準器を合わせることで、主ビームを向けたい方向に主ビームを向けることができる。
屋上の床面上に描かれた直線を目印線の一例として挙げたが、他にも、ビルの縁や道路上に描かれている横断歩道等が主ビームを向けたい方向に対して平行になっている場合等、すなわち、主ビームを向けたい方向と地上にある物体の直線部分とが特定の関係にある場合に、これらを目印線として利用することができる。
また、目印線は主ビームを向けたい方向と平行なものだけでなく、主ビーム方向に対して特定の角度に傾いた直線を目印線としてもよい。例えば、アンテナ装置100にアンテナ方向調整用治具1を取り付けた際に、アンテナの主ビーム方向に対して90度傾いた照準器を有する場合に、目印線として主ビームを向けたい方向に対して90度傾いた直線を用いることができる。この場合、床面上に描かれた主ビームを向けたい方向に対して90度傾いた直線に、アンテナの主ビーム方向に対して90度傾いた照準器を合わせることで、主ビームを向けたい方向に主ビームを向けることができる。
以上説明したように、本実施の形態のアンテナ方向調整用治具1を利用したアンテナ方向の調整方法は、容易にアンテナ装置100の地面側の取付金具にアンテナ方向調整用治具1を取り付けることでき、取り付けた位置の高さまで目線を移動させることで、目標物に照準を定めることができる。これによって、作業者が鋼管柱102およびアンテナ装置100の天頂まで目線を移動させる作業負担が軽減される。
また、アンテナ方向調整用治具1の照準部11は、同一平面上の複数の方向を指すことができるため目標物の選択肢が広がる。
さらに、アンテナ方向調整用治具1は、照準部11が切り抜きで作成されているため、照準器の開口から地面方向を視覚的に見ることができ地面方向にある目印線を利用することができる。地面方向にある目印線が、板状部材の反対側にある対象の一例である。照準部11の開口が透過部の一例である。これにより、例えば、濃霧によって遠方の目標物を視覚により確認できない場合や遠方に目標物とすべき適切な建築物等がない場合でもアンテナの方向調整を行うことができる。
また、目印線として、例えば、地面に描かれている交通標識の白線やビルの縁などを利用してアンテナの主ビーム方向を調整することもできる。
また、アンテナ方向調整用治具1の照準部11は、同一平面上の複数の方向を指すことができるため目標物の選択肢が広がる。
さらに、アンテナ方向調整用治具1は、照準部11が切り抜きで作成されているため、照準器の開口から地面方向を視覚的に見ることができ地面方向にある目印線を利用することができる。地面方向にある目印線が、板状部材の反対側にある対象の一例である。照準部11の開口が透過部の一例である。これにより、例えば、濃霧によって遠方の目標物を視覚により確認できない場合や遠方に目標物とすべき適切な建築物等がない場合でもアンテナの方向調整を行うことができる。
また、目印線として、例えば、地面に描かれている交通標識の白線やビルの縁などを利用してアンテナの主ビーム方向を調整することもできる。
また、実施の形態の照準部11は、45度毎に照準を定めることができるため、例えば、主ビーム方向に対して90度傾いた目印線や45度傾いた目印線なども用いることができる。
また、本実施の形態では、照準部11の照準器の1つと吸着側面23と平行となるように構成されているが、例えば、アンテナの主ビームとアンテナ部品の面とが作る角度が30度傾いていることが予め分かっている場合は、そのことを考慮してアンテナ方向調整用治具1を作成することができる。具体的には、アンテナ方向調整用治具1を作成する際に照準器の1つが指す方向と吸着面とが作る角度を、アンテナの主ビームに対してアンテナ部品の面が傾いている角度である30度分傾けてもよい。すなわち、アンテナ方向調整用治具1を利用したいアンテナ装置100に合わせて、少なくとも一つの照準器の方向と主ビームの方向とが特定の関係になるように本体部10と吸着部20とを固定するとよい。好適には、アンテナ方向調整用治具1をアンテナ装置100に取り付けた場合に、少なくとも一つの照準器がアンテナ装置100の主ビームの方向と平行となるようにするとよい。
また、本実施の形態では、照準部11の照準器の1つと吸着側面23と平行となるように構成されているが、例えば、アンテナの主ビームとアンテナ部品の面とが作る角度が30度傾いていることが予め分かっている場合は、そのことを考慮してアンテナ方向調整用治具1を作成することができる。具体的には、アンテナ方向調整用治具1を作成する際に照準器の1つが指す方向と吸着面とが作る角度を、アンテナの主ビームに対してアンテナ部品の面が傾いている角度である30度分傾けてもよい。すなわち、アンテナ方向調整用治具1を利用したいアンテナ装置100に合わせて、少なくとも一つの照準器の方向と主ビームの方向とが特定の関係になるように本体部10と吸着部20とを固定するとよい。好適には、アンテナ方向調整用治具1をアンテナ装置100に取り付けた場合に、少なくとも一つの照準器がアンテナ装置100の主ビームの方向と平行となるようにするとよい。
<照準部11の変形例>
上記では、2つの十字の一方を45度傾けて配置したくり抜きを照準部11として説明したが、目標物に対してアンテナの向きを合わせる照準部11の他の例を説明する。
図8は、照準部11の変形例を示す図である。
図8(a)は、照準部11の第1の変形例を示す図である。照準部11の第1の変形例1では、照準部11のくり抜きの代わりに、本体部10の上面の表面に十字形状の矢印を描いたものである。また、切替確認部12の開口を跨いで十字の矢印の一方と平行にワイヤ17が通されている。
照準部11の第1の変形例では、矢印の先を遠方の目標物に向けることで本体部10の位置を決めることができる。また、この変形例では、切替確認部12の開口を用いて地面側にある目印線を認識することができ、切替確認部12が透過部の一例である。切替確認部12の開口から地面方向を見て、ワイヤ17を地面方向の目印線に合わせることで、本体部10の位置を定めることができる。
上記では、2つの十字の一方を45度傾けて配置したくり抜きを照準部11として説明したが、目標物に対してアンテナの向きを合わせる照準部11の他の例を説明する。
図8は、照準部11の変形例を示す図である。
図8(a)は、照準部11の第1の変形例を示す図である。照準部11の第1の変形例1では、照準部11のくり抜きの代わりに、本体部10の上面の表面に十字形状の矢印を描いたものである。また、切替確認部12の開口を跨いで十字の矢印の一方と平行にワイヤ17が通されている。
照準部11の第1の変形例では、矢印の先を遠方の目標物に向けることで本体部10の位置を決めることができる。また、この変形例では、切替確認部12の開口を用いて地面側にある目印線を認識することができ、切替確認部12が透過部の一例である。切替確認部12の開口から地面方向を見て、ワイヤ17を地面方向の目印線に合わせることで、本体部10の位置を定めることができる。
図8(b)は、照準部11の第2の変形例を示す図である。照準部11の第2の変形例では、可視光を透過するプラスチック素材により本体部10を作成し、照準器として本体部10の表面に矢印が描かれている例である。
照準部11の第2の変形例では、本体部10は可視光を透過するため、本体部10の上面から本体部10を見た場合に、本体部10の下に隠れる物体も視認することができる。これによって矢印の直線部分と地面方向にある目印線とを合わせることができる。
なお、ここでは、本体部10の部材すべてを、可視光を透過する素材としたが、照準部11の周辺だけ可視光を透過する素材としてもよい。
照準部11の第2の変形例では、本体部10は可視光を透過するため、本体部10の上面から本体部10を見た場合に、本体部10の下に隠れる物体も視認することができる。これによって矢印の直線部分と地面方向にある目印線とを合わせることができる。
なお、ここでは、本体部10の部材すべてを、可視光を透過する素材としたが、照準部11の周辺だけ可視光を透過する素材としてもよい。
<吸着部20の変形例>
図9は、吸着部20の変形例を示す図である。吸着部20の変形例は、アンテナ方向調整用治具1の吸着部20をネジ穴22の挿入方向を軸として180度回転させ、さらにL字カバー28を加えた構成である。
L字カバー28は、板状の部材により構成される。L字カバー28は、吸着部20の外形である立方体の一面と同じ大きさの正方形の正方形面と、正方形面の辺の長さを短辺とする長方形の長方形面とからなり、正方形面の一辺から垂直に長方形面が接続されている。そして、正方形面の中央にボルトが通る程度の大きさの貫通孔であるカバー貫通孔(不図示)が開いている。
本体部10の貫通孔14(図2A参照)、L字カバー28のカバー貫通孔、吸着部20のネジ穴22(図3参照)の順でボルト31を通して締めることで、本体部10と吸着部20とに挟まれL字カバー28が固定される。
図9は、吸着部20の変形例を示す図である。吸着部20の変形例は、アンテナ方向調整用治具1の吸着部20をネジ穴22の挿入方向を軸として180度回転させ、さらにL字カバー28を加えた構成である。
L字カバー28は、板状の部材により構成される。L字カバー28は、吸着部20の外形である立方体の一面と同じ大きさの正方形の正方形面と、正方形面の辺の長さを短辺とする長方形の長方形面とからなり、正方形面の一辺から垂直に長方形面が接続されている。そして、正方形面の中央にボルトが通る程度の大きさの貫通孔であるカバー貫通孔(不図示)が開いている。
本体部10の貫通孔14(図2A参照)、L字カバー28のカバー貫通孔、吸着部20のネジ穴22(図3参照)の順でボルト31を通して締めることで、本体部10と吸着部20とに挟まれL字カバー28が固定される。
吸着下面24の一辺から垂直に、L字カバー28の長方形面の一部がせり出す。そして、吸着下面24とL字カバー28との交点が作る直線は、照準部11の頂点11aと11bとを結んだ直線と平行となる。
アンテナ装置100の部品うち、主ビーム方向と平行な角部を持つ部品の角部に、吸着下面24とL字カバー28のせり出し面とを接触させて吸着させることで、照準器のうちの一つの向きを主ビーム方向と平行にすることができる。
アンテナ装置100の部品うち、主ビーム方向と平行な角部を持つ部品の角部に、吸着下面24とL字カバー28のせり出し面とを接触させて吸着させることで、照準器のうちの一つの向きを主ビーム方向と平行にすることができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態には限定されない。例えば、上記実施の形態では、本体部10を板状であるとした。これに対し、本体部10を板状ではなく厚みのあるブロックの形状としてもよい。また、照準部11の開口は2つの十字形状を組み合わせた形状であるとした。これに対し、照準部11の形状は、1つの十字形状であってもよく、十字形状は腕同士が直交しない斜め十字でもよい。さらに、照準部11の形状を多角形とし、多角形の2つの頂点により特定の方向を指し示す構成としてもよい。また、照準部11の開口の形としては点として認識できるような角をもつものであればよく、開口の辺を曲線としていてもよい。
また、上記実施の形態では、アンテナ装置100に対して、磁石を用いて磁力によって吸着部20を取り付けたが、例えば、両面テープ等を用いて粘着力によって吸着部20を取り付けてもよい。
また、上記実施の形態では、アンテナ装置100に対して、磁石を用いて磁力によって吸着部20を取り付けたが、例えば、両面テープ等を用いて粘着力によって吸着部20を取り付けてもよい。
1…アンテナ方向調整用治具、10…本体部、11…照準部、11a~h…頂点、12…切替確認部、15…せり出し部、16a~b…抑え部、20…吸着部、22…ネジ穴、23…吸着側面、24…吸着下面、25a、b…側面、28…L字カバー、100…アンテナ装置、101…アンテナ筐体、102…鋼管柱
Claims (14)
- アンテナ装置のアンテナの向きを調整するためのアンテナ方向調整用治具であって、
同一平面上の少なくとも異なる2方向を指し示す照準部と、
前記照準部が指し示す異なる2方向が成す面を略水平にしつつ、前記アンテナ方向調整用治具を前記アンテナ装置に取り付ける取付部と、
を有するアンテナ方向調整用治具。 - 前記照準部が指し示す異なる2方向は垂直に交わることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ方向調整用治具。
- 前記照準部が指し示す1方向は、視覚により特定できる特定点を2つ有する照準器により指し示され、2つの当該特定点を結んで形成される直線の中心を当該照準器の中心とし、
前記照準部は、2つの前記照準器を有し、2つの当該照準器の中心は重なりあうことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ方向調整用治具。 - 板状の本体部を備え、
前記照準部は前記本体部に形成される請求項1に記載のアンテナ方向調整用治具。 - 前記照準部は、前記本体部に開けられた多角形の形状をした開口によって形成され、当該多角形の2つの頂点で1つの照準器とし、少なくとも2以上の照準器を有することを特徴とする請求項4に記載のアンテナ方向調整用治具。
- 前記取付部は、磁力を発生する吸着面を備える請求項1に記載のアンテナ方向調整用治具。
- 前記照準部が指し示す方向の少なくとも1つと前記吸着面との関係が平行であることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ方向調整用治具。
- 前記吸着面は少なくとも一つの直線の辺を有し、
前記取付部は、前記直線の辺から前記吸着面に対して垂直にせり出すせり出し面を備えることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ方向調整用治具。 - 前記直線の辺は前記照準部が指し示す方向のうちの一つと平行であることを特徴とする請求項8に記載のアンテナ方向調整用治具。
- 前記本体部の板面を略垂直方向から見たときに、当該板面を挟んで反対側から来る可視光を透過する領域を有する透過部をさらに有し、
前記照準部は、当該照準部が示す方向を表す直線を認識させるための印を有し、
前記印は、前記透過部の可視光を透過する領域にあり、前記板面を略垂直方向から見たときに当該板面を挟んで反対側にある対象と当該印とを重ねて見ることができることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ方向調整用治具。 - アンテナ装置のアンテナの向きを調整するためのアンテナ方向調整用治具であって、
板状部材の板面に形成され、特定の方向を指し示す照準部と、
前記板状部材の板面を略水平にしてアンテナ装置に取り付けることができる取付部と、
前記板状部材に設けられ、前記板面を略垂直方向から見たときに、当該板状部材を透過して当該板状部材の反対側にある対象を視認可能であり、当該対象に対して前記照準部により示される方向を認識可能な透過部と、
を有するアンテナ方向調整用治具。 - 前記透過部は、前記板状部材の面に形成された多角形状の開口であり、
前記照準部は、前記透過部における前記開口の多角形の頂点を含んで構成され、当該開口の多角形における2つの頂点により前記特定の方向を指し示すことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ方向調整用治具。 - 前記透過部は、前記板状部材の面に形成され、端部が鋭角となっている十字形状の開口であり、
前記照準部は、前記透過部における前記開口が形成する前記十字形状の対向する2点により前記特定の方向を指し示すことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ方向調整用治具。 - 前記透過部は可視光を透過する部材により作成されることを特徴とする請求項11に記載のアンテナ方向調整用治具。
Priority Applications (1)
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JP2022000232U JP3236884U (ja) | 2022-01-27 | 2022-01-27 | アンテナ方向調整用治具 |
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JP2022000232U JP3236884U (ja) | 2022-01-27 | 2022-01-27 | アンテナ方向調整用治具 |
Publications (1)
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JP3236884U true JP3236884U (ja) | 2022-03-25 |
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Family Applications (1)
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JP2022000232U Active JP3236884U (ja) | 2022-01-27 | 2022-01-27 | アンテナ方向調整用治具 |
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JP (1) | JP3236884U (ja) |
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- 2022-01-27 JP JP2022000232U patent/JP3236884U/ja active Active
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