JP3236793B2 - キャパシタを有する半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

キャパシタを有する半導体記憶装置およびその製造方法

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JP3236793B2 JP07682397A JP7682397A JP3236793B2 JP 3236793 B2 JP3236793 B2 JP 3236793B2 JP 07682397 A JP07682397 A JP 07682397A JP 7682397 A JP7682397 A JP 7682397A JP 3236793 B2 JP3236793 B2 JP 3236793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタを有す
る半導体記憶装置およびその製造方法に関し、より特定
的には、高誘電率材料を含むキャパシタ誘電体層を1対
の電極で挟んでなるキャパシタを有する半導体記憶装置
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータなどの情報機器の目
ざましい普及によって、半導体記憶装置の需要が急速に
拡大している。また機能的には、大規模な記憶容量を有
し、かつ高速動作が可能なものが要求されている。これ
に伴って、半導体記憶装置の高集積化および高速応答性
あるいは高信頼性に関する技術開発が進められている。
【0003】半導体記憶装置の中で、記憶情報のランダ
ムな入出力が可能なものとして、DRAM(Dynamic Ra
ndom Access Memory)が一般的に知られている。このD
RAMは、多数の記憶情報を蓄積する記憶領域であるメ
モリセルアレイと、外部との入出力に必要な周辺回路と
から構成されている。
【0004】このように構成されるDRAMの半導体チ
ップ上において、メモリセルアレイは大きな面積を占め
ている。また、このメモリセルアレイには、単位記憶情
報を蓄積するためのメモリセルがマトリックス状に複数
個配列されて形成されている。このメモリセルは、通常
1個のMOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジ
スタと、これに接続された1個のキャパシタとから構成
されており、1トランジスタ1キャパシタ型のメモリセ
ルとして広く知られている。このような構成を有するメ
モリセルは、その構造が簡単なためメモリセルアレイの
集積度を向上させることが容易であり、大容量のDRA
Mに広く用いられている。
【0005】DRAMの高集積化を1Gbit(ギガビ
ット)に代表されるGbit級へと押し進めた場合、メ
モリセルサイズの縮小が余儀なくされる。このメモリセ
ルサイズの縮小に伴って、キャパシタの平面的な占有面
積も同時に縮小される。そのため、キャパシタに蓄えら
れる電荷量(1ビットのメモリセルに蓄えられる電荷
量)が低下することになり、記憶領域としてのDRAM
の動作が不安定なものとなり、信頼性が低下する。
【0006】かかるDRAMの動作の不安定化を防止す
るため、限られた平面占有面積内においてキャパシタの
容量を増加させる必要がある。その手段の1つとして、
キャパシタ誘電体層に、いわゆる高誘電率材料と呼ばれ
る材料を採用する方法が検討されている。ここで高誘電
率材料とは、一般にシリコン酸化膜の数倍から数百倍の
誘電率を有する材料であり、この高誘電率材料をキャパ
シタ誘電体層に用いることにより、キャパシタの形状を
比較的単純な形状に維持したまま、容易に容量の増加を
図ることが可能となる。
【0007】なお、この高誘電率材料と呼ばれる材料の
一例としては、チタン酸バリウムストロンチウム((B
a,Sr)TiO3 :BST)、酸化タンタル(Ta2
5)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O
3 :PZT)、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛((P
b,La)(Zr,Ti)O3 :PLZT)、チタン酸
ストロンチウム(SrTiO3 :STO)、チタン酸バ
リウム(BaTiO3 :BTO)等が挙げられる。
【0008】以下、キャパシタ誘電体層に高誘電率材料
を用いた従来のメモリセル構造について説明する。
【0009】図13は、従来の半導体記憶装置の構成を
概略的に示す断面図である。図13を参照して、素子分
離絶縁層13によって分離されたシリコン基板11の領
域には、MOSトランジスタ20が形成されている。
【0010】MOSトランジスタ20は、1対のソース
/ドレイン領域15と、ゲート絶縁層17と、ゲート電
極層19とを有している。1対のソース/ドレイン領域
15は、互いに距離を隔ててシリコン基板11の表面に
形成されている。このソース/ドレイン領域15は、低
不純物濃度領域15aと高不純物濃度領域15bとから
なるLDD(Lightly Doped Drain )構造を有してい
る。ゲート電極層19は、1対のソース/ドレイン領域
15に挟まれる領域上にゲート絶縁層17を介在して形
成されている。
【0011】ゲート電極層14の周囲は絶縁層21で覆
われており、またソース/ドレイン領域15の一方に
は、ビット線23が電気的に接続されている。このビッ
ト線23を覆うように絶縁層25が形成されている。そ
してMOSトランジスタ20、ビット線23などを覆う
ように層間絶縁層27が形成されている。この層間絶縁
層27には、ソース/ドレイン領域15の他方に達する
コンタクトホール27aが形成されている。このコンタ
クトホール27aを埋込むようにプラグ層9が形成され
ており、このプラグ層9を通じてソース/ドレイン領域
15と電気的に接続するようにキャパシタ110が形成
されている。
【0012】キャパシタ110は、ストレージノード1
01と、キャパシタ誘電体層103と、セルプレート1
05とを有している。ストレージノード101は、層間
絶縁層27上に形成され、かつバリア層7を介在してプ
ラグ層9と電気的に接続されている。キャパシタ誘電体
層103は、上述したいわゆる高誘電率材料よりなって
おり、ストレージノード101を覆うように形成されて
いる。セルプレート105は、このキャパシタ誘電体層
103を介在してストレージノード101と対向するよ
うに形成されている。
【0013】このキャパシタ110を覆うように層間絶
縁層31が形成されており、その層間絶縁層31上に、
所望の形状にパターニングされた導電層33が形成され
ている。またこの導電層33を覆うように層間絶縁層3
5が形成されており、この層間絶縁層35上に所定の形
状にパターニングされた導電層37が形成されている。
【0014】キャパシタ誘電体層103に高誘電率材料
を用いた場合には、ストレージノード101の材料に
は、酸化物を作りにくく、酸化物となっても導電性を維
持でき、かつキャパシタ誘電体層103のペロブスカイ
ト構造を得やすい材料が求められる。これらの特性を満
たす材料として、Ru(ルテニウム)、Ir(イリジウ
ム)、Re(レニウム)、Pt(白金)、Pd(パラジ
ウム)、Rh(ロジウム)などが選ばれる。
【0015】そしてこの場合、ストレージノード101
とセルプレート105との電気的特性の非対称性をなく
すために、セルプレート105にはストレージノード1
01と同じ材質が用いられることが好ましい。
【0016】従来の半導体記憶装置の製造方法では、ス
トレージノード101とセルプレート105とを上述の
材質で形成する場合、ストレージノード101とセルプ
レート105とは、あらかじめ高真空(10-6Torr
程度)に排気したチャンバーでスパッタリングにより成
膜される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体記憶装置
の製造方法では、上述したように、ストレージノード1
01などのスパッタリング時にはチャンバ内は高真空の
状態とされる。しかし、その成膜用のチャンバ内は、完
全に真空の状態にはなっておらず、酸素などが残留して
いる。このため、スパッタリングにより成膜する際、ス
トレージノード101やセルプレート105中に酸素が
取込まれてしまう。取込まれた酸素は、ストレージノー
ド101などのRuと反応して高抵抗のRu酸化物を形
成する。これにより、ストレージノード101やセルプ
レート105の導電性が低下し、電極101,105の
低抵抗化が困難になるという問題点があった。
【0018】またストレージノード101などに酸素が
取込まれると、ストレージノード101などには膨張し
ようとする力、つまり圧縮応力が働くことになる。この
圧縮応力がかかった状態でキャパシタ誘電体層103が
成膜されると、その成膜時の加熱温度により、ストレー
ジノード101が変形する(歪む)。キャパシタ誘電体
層103の成膜時にストレージノード101が変形する
ため、キャパシタ誘電体層103には格子歪が生じる。
この格子歪により、キャパシタ誘電体層103中での原
子の移動が妨げられ、誘電体層の分極量が小さくなり、
キャパシタ誘電体層103の誘電率が低くなる。よっ
て、キャパシタ容量が低下し、Gbit級でのDRAM
の動作が不安定になるという問題点もあった。
【0019】加えて、従来の方法で形成されるストレー
ジノード101やセルプレート105では、結晶粒が不
均一に、かつ大きく成長する。このため、キャパシタの
電気特性や電極のパターニング時における加工性が損な
われてしまうという問題点もあった。
【0020】それゆえ、本発明の目的は、低抵抗化が容
易で、圧縮応力が小さく、かつ結晶粒が均一な電極を含
むキャパシタを有する半導体記憶装置およびその製造方
法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のキャパシタを有
する半導体記憶装置の製造方法は、高誘電率材料を含む
キャパシタ誘電体層を第1および第2の電極で挟んでな
るキャパシタを有する半導体記憶装置の製造方法であっ
て、第1および第2の電極の少なくともいずれかは、
0.1体積%以上4体積%以下の水素を含むガス中でス
パッタ蒸着法により、Ru、Ir、Re、Pt、Pd、
Rhよりなる群から選ばれた1種以上の材料よりなるよ
うに形成される。
【0022】
【0023】上記局面においては好ましくは、キャパシ
タ誘電体層はペロブスカイト構造を有するように形成さ
れる。
【0024】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層に含まれる高誘電率材料は、チタン酸バリウム
ストロンチウム、酸化タンタル、チタン酸ジルコン酸
鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、チタン酸ストロン
チウム、チタン酸バリウムよりなる群から選ばれた1種
以上の材料より形成される。
【0025】本発明の1の局面に従うキャパシタを有す
る半導体記憶装置は、高誘電率材料を含むキャパシタ誘
電体層を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタ
を有する半導体記憶装置であって、第1および第2の電
極の少なくともいずれかが、Ru、Ir、Re、Pt、
Pd、Rhよりなる群から選ばれた1種以上の材料より
なり、水素を0.01atm%以上1atm%以下含ん
でいる。
【0026】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体記憶装置は、高誘電率材料を含むキャパシタ誘
電体層を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタ
を有する半導体記憶装置であって、第1および第2の電
極の少なくともいずれかが、Ru、Ir、Re、Pt、
Pd、Rhよりなる群から選ばれた1種以上の材料より
なり、窒素を0.01atm%以上1atm%以下含ん
でいる。
【0027】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層はペロブスカイト構造を有している。
【0028】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層に含まれる高誘電率材料は、チタン酸バリウム
ストロンチウム、酸化タンタル、チタン酸ジルコン酸
鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、チタン酸ストロン
チウム、チタン酸バリウムよりなる群から選ばれた1種
以上の材料よりなっている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0030】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1における半導体記憶装置
の構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、
素子分離絶縁層13によって分離されたシリコン基板1
1の表面には、MOSトランジスタ20が形成されてい
る。
【0031】MOSトランジスタ20は、1対のソース
/ドレイン領域15と、ゲート絶縁層17と、ゲート電
極層19とを有している。1対のソース/ドレイン領域
15は、互いに距離を隔ててシリコン基板11の表面に
形成されている。このソース/ドレイン領域15は、低
不純物濃度領域15aと高不純物領域の15bとからな
るLDD構造を有している。ゲート電極層19は、たと
えばドープト多結晶シリコンよりなり、1対のソース/
ドレイン領域15に挟まれる領域上にゲート絶縁層17
を介在して形成されている。
【0032】ゲート電極層19の周囲は、たとえばシリ
コン酸化膜よりなる絶縁層21で覆われており、またソ
ース/ドレイン領域の一方には、たとえばドープト多結
晶シリコンよりなるビット線23が電気的に接続されて
いる。このビット線23の周囲は、たとえばシリコン酸
化膜よりなる絶縁層25で覆われている。そしてMOS
トランジスタ20、ビット線23等を覆うように上部表
面が平坦化された、たとえばBPSG(Boron-doped Ph
ospho-Silicate Glass)よりなる層間絶縁層27が形成
されている。この層間絶縁層27には、ソース/ドレイ
ン領域15の他方に達するコンタクトホール27aが形
成されている。このコンタクトホール27aを埋込むよ
うに、たとえばドープト多結晶シリコンよりなるプラグ
層9が形成されており、このプラグ層9を通じてソース
/ドレイン領域15と電気的に接続するようにキャパシ
タ10が形成されている。
【0033】キャパシタ10は、ストレージノード1
と、キャパシタ誘電体層3と、セルプレート5とを有し
ている。ストレージノード1は、層間絶縁層27上に形
成され、かつバリア層7を介在してプラグ層9と電気的
に接続されている。バリア層7は、たとえば窒化チタン
の単層構造、または窒化チタンとチタンとの2層構造、
またはチタンと窒化チタンとチタンとの3層構造により
形成されている。キャパシタ誘電体層3は、上述したい
わゆる高誘電率材料よりなっており、ストレージノード
1を覆うように形成されている。セルプレート5は、こ
のキャパシタ誘電体層3を介在してストレージノード1
と対向するように形成されている。
【0034】ストレージノード1とセルプレート5と
は、たとえば水素を0.01atm%以上1atm%以
下含むRu金属よりなっている。
【0035】このキャパシタ10を覆うように層間絶縁
層31が形成され、その層間絶縁層31上にパターニン
グされた導電層33が形成されている。この導電層33
上に層間絶縁層35が形成され、この層間絶縁層35上
にパターニングされた導電層37が形成されている。こ
の導電層33および37は、たとえばアルミニウムを含
む材料よりなっている。
【0036】次に、本実施の形態の製造方法について説
明する。図2〜図6は、本発明の実施の形態1における
半導体記憶装置の製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。まず図2を参照して、シリコン基板11の表面に
たとえばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法
などにより分離絶縁層13が形成される。
【0037】そしてシリコン基板11の表面にゲート絶
縁層17を介在してゲート電極層19が形成される。こ
のゲート電極層19などをマスクとしてイオン注入を施
すことにより、比較的低濃度の不純物領域15aが形成
される。ゲート電極層19を覆うように絶縁層21が形
成される。この絶縁層21などをマスクとしてイオン注
入を施すことにより比較的高濃度の不純物領域15bが
形成される。この比較的低濃度および比較的高濃度の不
純物領域15a、15bによりLDD構造のソース/ド
レイン領域15が形成される。このようにしてMOSト
ランジスタ20が形成される。
【0038】ソース/ドレイン領域12の一方と接する
ようにビット線23が絶縁層21上を延在するように形
成される。このビット線23を覆うように絶縁層25が
形成される。ビット線23、MOSトランジスタ20な
どを覆うようにたとえばBPSG膜よりなる層間絶縁層
27が、シリコン基板11の表面全面に形成された後、
平坦化処理される。
【0039】通常の写真製版技術およびエッチング技術
により、この層間絶縁層27に、ソース/ドレイン領域
15に達するコンタクトホール27aが開口される。そ
の後、コンタクトホール27aを埋込むように層間絶縁
層27上に導電層が形成され、この導電層に全面エッチ
バックが施されて、コンタクトホール27a内を埋込む
プラグ層9が形成される。
【0040】図3を参照して、層間絶縁層27上に、た
とえば窒化チタンよりなるバリア層7と,Ru金属より
なるストレージノード用導電層1とが順次積層される。
ここで、ストレージノード用導電層1は、たとえば0.
1体積%以上4体積%以下の水素を含むガス中でスパッ
タリングすることにより形成される。このように形成さ
れたストレージノード用導電層1は、たとえば水素を
0.01atm%以上1atm%以下含むRu金属より
なる。
【0041】図4を参照して、ストレージノード用導電
層1上に、通常の写真製版技術により所定の形状でレジ
ストパターン41が形成される。このレジストパターン
41をマスクとしてストレージノード用導電層1とバリ
ア層7とが順次エッチングされ、所望の形状を有するス
トレージノード1が形成される。この後、レジストパタ
ーン41が除去される。
【0042】図5を参照して、パターニングされたスト
レージノード1を覆うように高誘電率材料よりなるキャ
パシタ誘電体層3が形成される。
【0043】図6を参照して、このキャパシタ誘電体層
3を介在してストレージ1と対向するようにセルプレー
ト5が、たとえば0.1体積%以上4体積%以下の水素
を含むガス中でスパッタリングされることにより形成さ
れる。このように形成されるセルプレート5は、たとえ
ば水素を0.01atm%以上1atm%以下含むRu
金属よりなる。
【0044】この後、図1に示すように層間絶縁層3
1、導電層33、層間絶縁層35および導電層37が、
この順で形成されて、半導体記憶装置が完成する。
【0045】次に本願発明者が行なった実験について説
明する。本願発明者は、ガス中に水素を含む条件および
水素を含まない条件でスパッタリングした各電極に対し
て、抵抗値、応力値および平均粒径を調べるための実験
を行なった。その実験の方法および結果について以下に
示す。
【0046】(1) 電極の比抵抗について シリコン基板上にゲート酸化膜500nmを形成した後
スパッタリングによりRu膜を400℃で200nmの
膜厚で成膜した。このRu膜のシート抵抗値から比抵抗
を計算した。これにより得られた比抵抗と水素添加量と
の関係を図7に示す。
【0047】図7を参照して、スパッタガス中の水素の
添加量が0体積%(以下、水素無添加と称する)の場合
のRu膜の比抵抗が10μΩ・cmであった。これに対
して、水素を0.1体積%添加することでRu膜の比抵
抗は8.6μΩ・cmとなり、水素無添加の場合より1
5%減少した。またスパッタガス中の水素添加量を増や
していくとそれに伴って比抵抗が低下した。
【0048】また水素添加量が0.05体積%では比抵
抗が9.8μΩ・cmで水素無添加のものとほとんど変
化はなかった。一方、水素添加量が4体積%、5体積%
の双方とも、比抵抗が7.6μΩ・cmであり、双方に
おいて差が認められなかった。
【0049】以上の結果より比抵抗に関してのスパッタ
ガス中への効果的な水素添加量は0.1体積%以上4体
積%以下であることがわかった。
【0050】この結果は、水素添加による還元反応によ
って、成膜チャンバ中の残留ガス成分のうち酸素のRu
膜中への混入や、残留酸素によるRuの酸化反応を抑制
できたことによるものと考えられる。
【0051】なお、Ruのバルクの比抵抗は7.46μ
Ω・cm(理化学辞典)、CVDにより成膜されたRu
膜の比抵抗は16.9μΩ・cm(J Electrochem Soc,
132, pp 2677-2685)である。
【0052】(2) 電極のコンタクト抵抗について 次に、図1においてバリア層7をチタン(Ti)膜と窒
化チタン(TiN)膜との積層構造とし、そのバリア層
7上にスパッタリングによりRu膜を形成した。具体的
にはRu(200nm)1/TiN(35nm)7/T
i(10nm)7/多結晶シリコン9構造を作製し、そ
の構造における1μm□のサイズのコンタクト抵抗測定
用パターンを4端子法で測定した。これにより得られた
コンタクト抵抗と水素添加量との関係を図8に示す。
【0053】図8を参照して、水素無添加の場合のコン
タクト抵抗が45Ωであったのに比べ、水素を0.1体
積%添加した場合にはコンタクト抵抗は38Ωとなり、
水素無添加の場合より15%減少した。また、スパッタ
ガス中の水素添加量が多くなるほど、Ruのコンタクト
抵抗も減少した。
【0054】また水素添加量が0.05体積%では、コ
ンタクト抵抗が44Ωで水素無添加のものとほとんど変
化はなかった。一方、水素添加量が4体積%、5体積%
の双方とも、コンタクト抵抗が23Ω前後(それぞれ2
3Ω、22.5Ω)で、双方において差が認められなか
った。
【0055】以上の結果より、コンタクト抵抗に関して
のスパッタガス中への効果的な水素添加量は0.1体積
%以上4体積%以下であることがわかった。
【0056】この結果は、水素添加による還元反応によ
って、成膜チャンバ中の残留ガス成分のうち酸素のRu
膜中への混入や、残留酸素によるRuの酸化反応を抑制
できたことによると同時に、スパッタリング時の水素プ
ラズマがコンタクト抵抗を増大させる自然酸化物などを
還元し多結晶シリコン表面のクリーニング効果をもたら
すことによるものと考えられる。
【0057】(3) 電極の応力について シリコン基板上にスパッタリングによりRu膜を400
℃で300nmの膜厚で成膜し、得られたウェハの反り
量からRu膜の応力を計算した。これにより得られた応
力と水素添加量との関係を図9に示す。なお図9に示さ
れている応力値は、Ru膜内の圧縮応力値を示してい
る。
【0058】図9を参照して、水素無添加の場合の応力
値が3.0×10-9dyn/cm2であったのに比べ、
水素を0.1体積%添加した場合には圧縮応力が2.3
×10-9dyn/cm2 となり減少した。
【0059】また水素添加量が0.05体積%では応力
値は2.9×10-9dyn/cm2で、水素無添加のも
のとほとんど変化はなかった。一方、水素添加量が4体
積%の場合には、応力値が2.7×10-9dyn/cm
2 で水素無添加のものと比べ若干であるが圧縮応力が低
くなっていた。また水素添加量が5体積%の場合には、
圧縮応力値が4.0×10-9dyn/cm2 となり、水
素無添加のものよりも圧縮応力が大きくなり逆効果とな
っていることがわかった。
【0060】以上の結果より、応力に関してのスパッタ
ガス中への効果的な水素添加量は0.1体積%以上4体
積%以下であることがわかった。
【0061】この結果は、水素添加による還元反応によ
って、成膜チャンバ中の残留ガス成分のうち酸素のRu
膜中への混入や、残留酸素によるRuの酸化反応を抑制
できたことによるものと考えられる。酸素原子の大きさ
は水素原子に比べ大きいし、またRu酸化物になるとR
uの場合よりも体積が増大するからである。また、水素
を5体積%以上添加した場合には、水素混入による膜応
力の増大が顕著になるため、水素無添加の場合よりも圧
縮応力が大きくなったものと考えられる。
【0062】(4) 電極の平均粒径について シリコン基板上にスパッタリングによりRu膜を400
℃で200nmの膜厚で成膜し、Ru膜表面のSEM観
察から粒径を見積もった。これにより得られた平均粒径
と水素添加量との関係を図10に示す。
【0063】図10を参照して、水素無添加の場合の平
均粒径が0.08μmであったのに比べ、水素を0.1
体積%添加した場合にはRuの結晶粒径が0.07μm
となり細粒化していた。また結晶粒径のばらつきも、水
素無添加の場合には0.155μm〜0.035μmで
あるのに比べ、水素を0.1体積%添加した場合には
0.099μm〜0.4μmと小さくなり、均一化して
いた。
【0064】また水素添加量が0.05体積%では平均
粒径が0.079μmであり、水素無添加のものとほと
んど変化がなく、ばらつきも0.153μm〜0.03
5μmで水素無添加のものとほとんど変化はなかった。
一方、水素添加量が4体積%、5体積%の双方とも、平
均粒径が0.04μm、0.039μmとなり、双方に
おいて差が認められなかった。またばらつきについても
水素添加量が4体積%のものは0.055μm〜0.0
27μmであるのに対し、5体積%のものは0.057
μm〜0.025μmと差が認められなかった。
【0065】また、1GbitDRAMではキャパシタ
1個のサイズ(平面投影サイズ)がおおよそ0.2μm
×0.5μm程度と考えられる。このため、キャパシタ
の電極の加工性や電気特性の安定性を考慮すると、Ru
の最大の結晶粒径を0.1μm以下とし、かつ均一化す
ることが好ましい。よって、平均粒径に関してのスパッ
タガス中への効果的な水素添加量は0.1体積%以上4
体積%以下である。
【0066】この結果は、水素添加により、膜中に混入
した水素が結晶粒の粒成長を抑制したために生じたもの
と考えられる。
【0067】以上(1)〜(4)の結果より、抵抗値、
応力値および平均粒径のすべてにおいて適切な値を満た
す水素添加量の範囲は0.1体積%以上4体積%である
ことが判明した。上記知見に基づいて本実施の形態の半
導体記憶装置およびその製造方法はなされている。
【0068】なお、水素を0.1体積%以上4体積%以
下含むガス中でスパッタを行なうことでストレージノー
ド1およびセルプレート5を形成した場合、Ru膜より
なるストレージノード1およびセルプレート5には、
0.01atm%以上1atm%以下の水素が含まれて
いた。
【0069】本実施の形態では、0.1体積%以上4体
積%以下の水素を含むガス中でスパッタリングによりス
トレージノード1およびセルプレート5が形成される。
このため、電気抵抗が小さく、圧縮応力が小さく、かつ
結晶粒が均一かつ微細な電極を得ることができ、Gbi
t級に適した半導体記憶装置を得ることができる。
【0070】なお、スパッタガス中の水素含有量が0.
1体積%未満では電気抵抗、応力、粒径に水素添加の顕
著な効果が得られない。またスパッタガス中の水素含有
量が4体積%を超えると、電気抵抗および結晶粒径が4
体積%の値と変化がないばかりか、圧縮応力が逆に水素
無添加のものよりも大きくなってしまう。
【0071】上記の条件で製造される本実施の形態の半
導体記憶装置は、ストレージノード1およびセルプレー
ト5のいずれかが、水素を0.01atm%以上1at
m%以下含むRu膜よりなっている。このため、電気抵
抗が小さく、圧縮応力が小さく、かつ結晶粒が均一な電
極が得られる。
【0072】実施の形態2 実施の形態2の構成は、図1に示す実施の形態1の構成
とストレージノード1およびセルプレート5の構成が異
なる。本実施の形態におけるストレージノード1および
セルプレート5は、窒素を0.01atm%以上1at
m%以下含んでおり、またRu、Ir、Re、Pt、P
d、Rhよりなる金属または合金よりなっている。
【0073】なお、これ以外の構成については実施の形
態1とほぼ同様であるため、その説明を省略する。
【0074】また本実施の形態の製造方法は、図2〜図
6に示す実施の形態1と比較して、ストレージノード1
およびセルプレート5の製造方法が異なる。
【0075】ストレージノード1およびセルプレート5
は、1体積%以上25体積%以下の窒素を含むガス中で
スパッタリングすることにより形成される。またストレ
ージノード1およびセルプレート5は、Ru、Ir、R
e、Pt、Pd、Rhよりなる金属または合金より形成
される。
【0076】なお、これ以外の製造工程および条件につ
いては、実施の形態1とほぼ同様であるためその説明を
省略する。
【0077】次に、本願発明者が行なった実験について
説明する。本願発明者は、スパッタガス中に窒素を含む
条件および窒素を含まない条件でスパッタリングした各
電極に対して、応力値および平均粒径を調べるための実
験を行なった。その実験の方法および結果について以下
に示す。
【0078】(1) 電極の応力について シリコン基板上にスパッタリングによりRu膜を400
℃で300nmの膜厚で成膜し、得られたウェハの反り
量から応力を計算した。これにより得られた応力と窒素
添加量との関係を図11に示す。なお図11に示されて
いる応力値は、Ru膜内の圧縮応力値を示している。
【0079】図11を参照して、窒素無添加の場合の応
力値が3.0×10-9dyn/cm 2 であったのに比
べ、窒素を1体積%添加した場合には応力値が1.5×
10-9dyn/cm2 となり減少した。
【0080】また窒素添加量が0.05体積%では応力
値が2.9×10-9dyn/cm2であり、窒素無添加
のものとほとんど変化はなかった。一方、窒素添加量が
25体積%の場合には、応力値が2.7×10-9dyn
/cm2 となり、窒素無添加のものに比べて若干である
が圧縮応力が低くなっていた。また窒素添加量が30体
積%では、Ru膜は一部膜剥がれを生ずるほどの高い圧
縮応力となっていた。なお、この場合、剥がれによる応
力緩和のため応力値の具体的数値は示せない。
【0081】以上の結果より、応力に関してのスパッタ
ガス中への効果的な窒素添加量は1体積%以上25体積
%以下であることがわかった。
【0082】この結果は、窒素添加による還元反応を利
用して、成膜チャンバからの脱ガス成分のうち酸素に起
因した膜中への酸素混入やRuの酸化反応を抑制できた
ことによるものと考えられる。酸素原子の大きさは窒素
原子に比べ大きいし、Ru酸化物になるとRuの場合よ
りも体積が増大するからである。また窒素を30体積%
以上添加した場合には、窒素混入による膜応力の増大が
顕著になるため、窒素無添加の場合よりも圧縮応力が大
きくなったものと考えられる。
【0083】(2) 電極の平均粒径について シリコン基板上にスパッタリングによりRu膜を400
℃で200nmの膜厚で成膜し、Ru膜表面のSEM観
察から粒径を見積もった。これにより得られた平均粒径
と窒素添加量との関係を図12に示す。
【0084】図12を参照して、窒素無添加の場合の平
均粒径が0.8μmであったのに比べ、窒素を1体積%
添加した場合には、Ruの平均粒径が0.65μmとな
り細粒化していた。また結晶粒径のばらつきも、窒素無
添加の場合には0.155μm〜0.035μmである
のに比べ、窒素を1体積%添加した場合には0.091
μm〜0.03μmと小さくなり、均一化していた。
【0085】また窒素添加量が0.5体積%では平均粒
径が0.79μmであり、窒素無添加の場合とほとんど
変化はなく、ばらつきも0.154μm〜0.034μ
mで窒素無添加のものとほとんど変化はなかった。一
方、窒素添加量が25体積%の場合には平均粒径が0.
39μm、ばらつきが0.056μm〜0.025μm
であった。しかし窒素添加量が30体積%ではRu膜が
一部膜剥がれを生じ、実用的でないことがわかった。こ
の一部膜剥がれを生じたRu膜のはがれていない部分の
評価では平均粒径0.40μmであり、ばらつきは0.
055μm〜0.025μmであった。
【0086】また、1GbitDRAMではキャパシタ
1個のサイズ(平面投影サイズ)がおおよそ0.2μm
×0.5μm程度と考えられる。このため、キャパシタ
の電極の加工性や電気特性の安定性を考慮すると、Ru
の最大の結晶粒径を0.1μm以下にし、かつ均一化す
ることが好ましい。よって、平均粒径に関してのスパッ
タガス中への効果的な窒素添加量は1体積%以上25体
積%以下であることがわかった。
【0087】この結果は、窒素添加により、膜中に混入
した窒素が結晶粒の粒成長を抑制するために生じたもの
と考えられる。
【0088】上記(1)および(2)の結果より、応力
値および平均粒径の双方において適切な値を満たす窒素
添加量の範囲は、1体積%以上25体積%以下であるこ
とが判明した。上記知見に基づいて本実施の形態の半導
体記憶装置およびその製造方法はなされている。
【0089】窒素を1体積%以上25体積%以下含むガ
ス中でスパッタリングを行なってストレージノード1お
よびセルプレート5を形成した場合、Ru膜よりなるス
トレージノード1およびセルプレート5には、0.01
atm%以上1atm%以下の窒素が含まれていた。
【0090】本実施の形態では、1体積%以上25体積
%以下の窒素を含むガス中でスパッタリングによりスト
レージノード1およびセルプレート5が形成される。こ
のため、圧縮応力が小さく、かつ結晶粒が均一かつ微細
な電極を得ることができGbit級に適した半導体記憶
装置を得ることができる。
【0091】なお、スパッタガス中の窒素含有量が1体
積%未満では、応力、結晶粒径に窒素添加の顕著な効果
が得られない。また、ガス中の窒素含有量が25体積%
を超えると、結晶粒径が25体積%の値と変化がないば
かりか、圧縮応力が逆に窒素無添加のものよりも大きく
なってしまう。
【0092】なお実施の形態1および2では、ストレー
ジノード1およびセルプレート5の双方を、水素もしく
は窒素を含むガス中でスパッタリングにより成膜する場
合について説明したが、少なくともいずれかが水素また
は窒素を含むガス中でのスパッタリングにより成膜され
ればよい。
【0093】また、実施の形態1および2では、ストレ
ージノード1およびセルプレート5が、Ru膜により形
成された場合について説明したが、これに限られず、R
u、Ir、Re、Pt、Pd、Rhよりなる群から選ば
れた1種以上の材料よりなっていればよい。
【0094】また、実施の形態1および2では、キャパ
シタ誘電体層3は、ペロブスカイト構造を有しているこ
とが望ましい。これにより、キャパシタ誘電体層3は高
い誘電率を有し、Gbit級のDRAMへの適用が可能
となるからである。
【0095】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものでなはいと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0096】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置の製造方法で
は、0.1体積%以上4体積%以下の水素を含むガス中
でスパッタ蒸着法により第1および第2の電極の少なく
ともいずれかが形成される。このため、電気抵抗が小さ
く、圧縮応力が小さく、かつ結晶粒が均一かつ微細は電
極を得ることができる。
【0097】なお、ガス中の水素含有量が0.1体積%
未満では、電気抵抗、応力、粒径に水素添加の顕著な効
果が得られない。また、ガス中の水素含有量が4体積%
を超えると、電気抵抗、粒径が4体積%の値と変化がな
いばかりか、圧縮応力値が逆に水素無添加のものよりも
大きくなってしまう。
【0098】
【0099】
【0100】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層はペロブスカイト構造を有している。これによ
り、キャパシタ誘電体層は高い誘電率を有し、Gbit
級のDRAMへの適用が可能となる。
【0101】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層に含まれる高誘電率材料は、チタン酸バリウム
ストロンチウム、酸化タンタル、チタン酸ジルコン酸
鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、チタン酸ストロン
チウム、チタン酸バリウムよりなる群から選ばれる1種
以上よりなっている。このように適切な材料を選択する
ことにより、キャパシタの電荷量を増大させることが可
能となる。本発明の1の局面に従うキャパシタを有する
半導体記憶装置では、第1および第2の電極に水素が
0.01atm%以上1atm%以下含まれている。こ
のため、電気抵抗が小さく、圧縮応力が小さく、かつ結
晶粒が均一かつ微細な電極を得ることができる。
【0102】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体記憶装置では、第1および第2の電極に窒素が
0.01atm%以上1atm%以下含まれている。こ
のため、圧縮応力が小さく、かつ結晶粒が均一かつ微細
な電極を得ることができる。
【0103】上記局面において好ましくは、キャパシタ
誘電体層はペロブスカイト構造を有している。これによ
り、キャパシタ誘電体層は高い誘電率を有し、Gbit
級のDRAMへの適用が可能となる。
【0104】上記局面において好ましくは、ペロブスカ
イト構造を有する高誘電率材料は、チタン酸バリウムス
トロンチウム、酸化タンタル、チタン酸ジルコン酸鉛、
チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウムよりなる群から選ばれた1種以上
よりなる。このように適切な材料を選択することによ
り、キャパシタの電荷量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図7】 実験の結果得られた比抵抗と水素添加量との
関係を示す図である。
【図8】 実験の結果得られたコンタクト抵抗と水素添
加量との関係を示す図である。
【図9】 実験の結果得られた応力と水素添加量との関
係を示す図である。
【図10】 実験の結果得られた平均粒径と水素添加量
との関係を示す図である。
【図11】 実験の結果得られた応力と窒素添加量との
関係を示す図である。
【図12】 実験の結果得られた平均粒径と窒素添加量
との関係を示す図である。
【図13】 従来の半導体記憶装置の構成を概略的に示
す断面図である。
【符号の説明】
1 ストレージノード、3 キャパシタ誘電体層、5
セルプレート、10キャパシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/108 H01L 21/285 301 H01L 21/822 H01L 21/8242 H01L 27/105

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電率材料を含むキャパシタ誘電体層
    を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタを有す
    る半導体記憶装置の製造方法であって、 前記第1および第2の電極の少なくともいずれかは、
    0.1体積%以上4体積%以下の水素を含むガス中でス
    パッタ蒸着法により、Ru、Ir、Re、Pt、Pd、
    Rhよりなる群から選ばれた1種以上の材料よりなるよ
    うに形成される、キャパシタを有する半導体記憶装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記キャパシタ誘電体層はペロブスカイ
    ト構造を有するように形成される、請求項1に記載のキ
    ャパシタを有する半導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記キャパシタ誘電体層に含まれる前記
    高誘電率材料は、チタン酸バリウムストロンチウム、酸
    化タンタル、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン
    酸ランタン鉛、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリ
    ウムよりなる群から選ばれる1種以上の材料より形成さ
    れる、請求項1に記載のキャパシタを有する半導体記憶
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 高誘電率材料を含むキャパシタ誘電体層
    を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタを有す
    る半導体記憶装置であって、 前記第1および第2の電極の少なくともいずれかが、R
    u、Ir、Re、Pt、Pd、Rhよりなる群から選ば
    れた1種以上の材料よりなり、水素を0.01atm%
    以上1atm%以下含む、キャパシタを有する半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 高誘電率材料を含むキャパシタ誘電体層
    を第1および第2の電極で挟んでなるキャパシタを有す
    る半導体記憶装置であって、 前記第1および第2の電極の少なくともいずれかが、R
    u、Ir、Re、Pt、Pd、Rhよりなる群から選ば
    れた1種以上の材料よりなり、窒素を0.01atm%
    以上1atm%以下含む、キャパシタを有する半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 前記キャパシタ誘電体層はペロブスカイ
    ト構造を有する、請求項およびのいずれかに記載の
    キャパシタを有する半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記キャパシタ誘電体層に含まれる前記
    高誘電率材料は、チタン酸バリウムストロンチウム、酸
    化タンタル、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン
    酸ランタン鉛、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリ
    ウムよりなる群から選ばれる1種以上の材料よりなって
    いる、請求項のいずれかに記載のキャパシタを有
    する半導体記憶装置。
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