JP3236023B2 - 粉末状薬剤投与デバイス - Google Patents

粉末状薬剤投与デバイス

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JP3236023B2
JP3236023B2 JP50745797A JP50745797A JP3236023B2 JP 3236023 B2 JP3236023 B2 JP 3236023B2 JP 50745797 A JP50745797 A JP 50745797A JP 50745797 A JP50745797 A JP 50745797A JP 3236023 B2 JP3236023 B2 JP 3236023B2
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悠治 牧野
嘉樹 鈴木
隆雄 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は粉末状薬剤の投与デバイスに関する。さらに
詳しくは、本発明は、1回の使用量が微量の粉末状薬剤
の1回分の投与量を容器内に保持した、体腔内またはそ
の他の患部に噴霧または吸入投与するための、携帯に便
利で、使用時の操作が簡便かつ使用後ただちに廃棄可能
で衛生的である、構造が堅牢で且つ比較的安価な粉末状
薬剤投与デバイスに関する。
背景技術 鼻アレルギー、喘息、扁平苔癬、広範囲びらん性口内
炎等の患者に対し、粉末状の薬剤を鼻腔または口腔内に
投与する治療が実施されている。このような薬剤投与に
おいては、粉末状焼剤施薬装置あるいは容器が使用され
るが、このような施薬装置は粉末状薬剤の収納方式から
大きく二つに分類される。
第1の種類は単回投与操作分の量(ユニットドーズ)
の粉末状薬剤が一つの単位として分割されて適当な容器
に収納されており、各投与操作で1ユニットドーズ毎に
投与されるユニットドーズ施薬装置あるいは容器であ
る。第2の種類は複数回の投与操作分の量(マルチドー
ズ)の粉末状薬剤が適当な容器に集合して収納されてお
り、単回の投与操作の度にユニットドーズの粉末状薬剤
が、集合して収納された容器から正確に分割されて投与
されるマルチドーズ施薬装置あるいは容器である。ま
た、前者のユニットドーズ施薬装置の一つとして単回投
与操作の度に廃棄可能な簡便な装置、すなわちディスポ
ーザブル装置を兼ねたディスポーザブル容器もある。
ユニットドーズ施薬容器の例としては、特開昭59−34
267号公報、特公昭63−6024号公報等が公知である。こ
れらの装置では一般的に、カプセル等に収納されたユニ
ットドーズ容器の保持部、それを穿孔する手段、および
穿孔され容器から粉末状薬剤を患者の鼻腔内等に噴霧す
るための空気流の導入手段などが備えられている。さら
に、そのディスポーザブル容器の例としては、特表平2
−500172号公報がある。同公報には、微粉末状薬剤が封
入され、且つその頭部には該粉末状薬剤噴霧または吸入
用の開口部が形成されるように構成されている薬剤保持
部と、空気導入手段とからなり、該薬剤保持部の底部
が、該粉末状薬剤不透過性で通気性の隔膜を介して該空
気導入手段と連設せしめられている粉末状薬剤施薬容器
が開示されている。
一方、マルチドーズ施薬容器の例としては、WO94/263
38号明細書がある。
同明細書には、装置本体と、該本体に着脱自在に取り
付けられかつ複数回投与操作分(マルチドーズ)の粉末
状薬剤を貯蔵可能な貯蔵室と、単回投与操作分(ユニッ
トドーズ)の容量を持った収納室を有し充填位置にて該
収容室を前記貯蔵室に連通させて収容室内の粉末状薬剤
を投与可能にするべく、前記本体に可動に取り付けられ
た薬剤分配手段と、該分配手段を充填位置と投与位置と
の間で移動可能とする手段と、充填位置にて前記収納室
を通して前記貯蔵室へ空気を噴射して貯蔵室内の粉末状
薬剤を攪拌するポンプ手段とを具備し、攪拌後の一定量
の粉末状薬剤を前記ポンプ手段による吸引力及び/又は
重力によって前記貯蔵室から前記収納室へ充填させるこ
とを特徴とする装置が開示されている。
上述の如く従来多くの施薬装置あるいは容器が考案さ
れているにもかかわらずそれぞれには課題が認められ
る。
すなわち、特開昭58−34267号公報、特公昭63−6024
号公報等のユニットドーズ施薬装置は薬剤容器を穿孔す
る手段を具備する必要がある。そのために、装置がある
程度大型化し、携帯に不便であるという課題がある。さ
らに各投与操作ごとに薬剤容器を装置に入れ、穿孔し、
投与後は除去する操作が必要で煩雑であること、長期間
の使用の間には装置を洗浄する必要があることなど、使
用時の操作性に課題がある。
また、WO94/26338号明細書などのマルチドーズ施薬装
置は、薬剤貯蔵部、単回投与分薬剤収容室、薬剤定量分
割手段、ポンプ手段等から構成されるため、かなり大型
化し携帯に不便であること、長期間使用の間には装置を
洗浄する必要があることなどが課題として挙げられる。
一方、特表平2−500172号公報等のディスポーザブル
容器は上記のマルチドーズ装置あるいはユニットドーズ
装置の課題は解決しているものの、薬剤保持部と空気導
入手段との間に隔壁があるため、製造工程が複雑になる
こと、また隔壁の周囲への接着強度が脆弱な場合にはポ
ンプ時に破壊される可能性があること、隔壁としてフィ
ルターを用いるため価格が高くなりがちで、一回使用後
廃棄するには経済的ではないことなどが課題として挙げ
られる。
すなわち、従来の粉末状薬剤施薬装置あるいは投与デ
バイスでは、小型化による携帯性、操作の簡便性、操作
の迅速性、製造工程の簡易性、部品数の最小化、低価格
等をすべて満足するものはないのが現状である。特に携
帯性、簡便性、衛生面を重要と考えるとき、製造工程が
簡易でありかつ安価なディスポーザブル投与器が強く望
まれている。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく特表平2−50
0172号公報で開示されているディスポーザブル容器につ
いて検討を加え、同公報に記載されている隔壁を除去
し、粉末状薬剤保持部と空気溜部とが一体化した空気溜
部付き粉末状薬剤保持部という形態で粉末状薬剤を収納
し、薬剤保持部の頭部を開口し空気溜部を押圧(ポンピ
ング)して粉末状薬剤を開口部より外部への噴霧を試み
た。しかしながら、一部は噴霧されるものの空気溜部が
負圧となる時に保持部内開口部近傍の薬剤が逆流し、収
納した薬剤をほとんど全て噴霧する事はできなかった。
すなわち、密閉した可撓性容器内に粉末状薬剤を収納
し、その容器の一部を開口後、容器を押圧、ポンピング
して内部の粉末状薬剤を開口部より噴霧排出しようとし
ても薬剤が逆流して全ての薬剤を噴霧排出することは極
めて困難であることがわかった。
また、鼻腔部の疾患を対象とする粉末状薬剤投与デバ
イスにおいて、両方の鼻腔内に均等に粉末状薬剤を噴霧
可能であることが必要とされている。
ここで、両鼻腔に均等に薬剤を噴霧投与するために
は、投与デバイスを片鼻に1個づつの計2個用いるか、
投与デバイス1個で両鼻腔内に同時に薬物を投与できる
ように噴霧口を2カ所備えたものを用いることなどが考
えられる。また、噴霧口を1箇所しか持たない粉末状薬
剤投与デバイスを1つだけ用いて、その内部に収納され
る粉末状薬剤を両鼻腔内に交互に噴霧投与を行い、薬剤
を両鼻腔内に均等に投与することが考えられる。
携帯性、簡便性、低価格等の条件を考えると、投与デ
バイスを2個用いる方法や噴霧口を2ヶ所備えたものは
好ましくなく、投与デバイスを1つだけ用いて、その内
部に収納される粉末状薬剤を両鼻腔内に交互に噴霧投与
を行い、均等に薬剤を鼻腔内に投与することが望まし
い。
ここで、噴霧口を1箇所しか持たない粉末状薬剤投与
デバイスを1つだけ用いて、その内部に収納される粉末
状薬剤を両鼻腔内に均等に投与するには、例えば右、
左、左、右…といった順に薬剤を鼻腔内に投与すること
が考えられる。
そのためには、はじめの4回もしくは6回の噴霧で収
納されている薬物量の90%以上が噴霧排出され、かつ1,
4回目に噴霧される粉末状薬剤の総和と2,3回目に噴霧さ
れる粉末状薬剤の総和が等しい、もしくは1,4,5回目に
噴霧される粉末状薬剤の総和と2,3,6回目に噴霧される
粉末状薬剤の総和が等しくなる必要がある。
発明の開示 以上に説明した従来技術における問題点、並びに課題
に鑑み、本発明は次のような粉末状薬剤投与デバイスを
提供することにある。
即ち、本発明の第1の目的は、携帯性、操作の簡便性
・迅速性、製造工程の簡易性、構造の堅牢性、部品数の
最小化・低価格化等の経済性、及び/又は定量噴霧性を
備えた粉末状薬剤の投与デバイスを提供することであ
る。
また、本発明の第2の目的は、鼻腔部の疾患に対して
適用する場合のように、1つの噴霧口でもって、定量の
粉末状薬剤を2箇所の患部に均等に投与可能な、携帯
性、操作の簡便性・迅速性等に優れた粉末状薬剤の投与
デバイスを提供することである。
上記第1の目的を達成する、第1の発明によれば、内
部に空気溜部を兼ねる粉末薬剤収容空間を規定する、壁
部の少なくとも一部が可撓性の薬剤保持部と、該薬剤保
持部の内部空間と外部とを連通する薬剤導出部とからな
り、該薬剤保持部の内部空間は該薬剤導出部を通じての
み外部に連通しており、該薬剤導出部は、一端に前記薬
剤保持部の外部側に位置する薬剤噴霧口を、他端に前記
薬剤保持部の内部空間内に位置する薬剤吸込口を有する
管状構造からなり、該薬剤導出部の薬剤吸込口の概ね直
下に前記薬剤保持部の内部空間の底部が位置すると共
に、該薬剤吸込口が該底部と近接して配置され、前記薬
剤保持部の可撓性の壁部を押圧・弛緩することにより粉
末薬剤を前記薬剤導出部を介して外部に噴出させるよう
にしたことを特徴とする粉末状薬剤投与デバイスが提供
される。
薬剤保持部の粉末薬剤収容空間には単回投与分の粉末
薬剤が収納される。これらの粉末薬剤は内部空間内の底
部周辺、即ち薬剤導出部の薬剤吸込口に近接した領域に
集積される。ここで、薬剤保持部の可撓性の壁部を押圧
することで、内部空間内の圧力が急激に増加し、内部の
空気が薬剤導出部の薬剤吸込口から外部へ流出しようと
する。その際、粉末薬剤が薬剤吸込口に吸い込まれ、薬
剤噴霧口から外部へ噴霧され、患部に投与される。その
後、薬剤保持部の可撓性の壁部は弛緩されるが、その
際、管状の薬剤導出部に留まっていた粉末薬剤は逆に内
部空間へ吸い込まれ、内部空間に留まっていた粉末薬剤
と共に攪拌される。このような操作を繰り返すことによ
り殆どすべての粉末薬剤を噴霧排出することができる。
また、上記第2の目的を達成する、第2の発明によれ
ば、底部領域に所定量の粉末薬剤を溜める形状をなし他
の大部分の領域が空気溜部である内部空間を規定する、
壁部の少なくとも一部が可撓性の薬剤保持部と、該薬剤
保持部の内部空間と外部とを連通する薬剤導出部とから
なり、該薬剤保持部の内部空間は、該薬剤導出部を通じ
てのみ外部に連通しており、該薬剤導出部は、一端に前
記薬剤保持部の外部側に位置する薬剤噴霧口を、他端に
前記薬剤保持部の内部空間内に位置する薬剤吸込口を有
する管状構造からなり、該薬剤導出部の該薬剤吸込口の
概ね直下に前記薬剤保持部の内部空間の底部が位置する
と共に、該薬剤吸込口が該底部と近接して配置されるよ
うにし、該管状構造の薬剤導出部の側面に、該薬剤吸込
口と連続又は近接するスリットを形成し、該スリットの
面積を該薬剤吸込口の面積の2倍未満とし、粉末薬剤の
上面が該薬剤吸込口より上側に、且つ前記スリットの上
端部より下側に位置するようにし、前記薬剤保持部の可
撓性の壁部の押圧弛緩を繰り返すことにより粉末薬剤を
前記薬剤導出部を介して外部に噴出させるようにしたこ
とを特徴とする粉末状薬剤投与デバイスが提供される。
薬剤保持部の粉末薬剤収容空間には所定量(即ち、単
回投与分)の粉末薬剤が収納される点は第1の発明と同
様である。しかしながら、この第2の発明では、内部空
間内の底部に集積される粉末薬剤の上面が該薬剤吸込口
より上側に、且つ前記スリットの上端部より下側に位置
しているので、薬剤保持部の可撓性の壁部の押圧・弛緩
を繰り返して、粉末薬剤を外部に噴霧排出する際にこの
スリットにより常に空気の流通路を確保し、さらには収
納されている粉末薬剤がこのときに生ずる気流により巻
き込まれて外部に噴霧排出される。これにより、初回に
噴霧される薬剤量が多くなりすぎ、かつ押圧・弛緩を数
回繰り返すことにより薬物量のほぼ全量を噴霧排出する
ことが可能となる。したがって、鼻腔部の疾患に対して
適用する場合のように、例えば、右左左右…のように左
右の両鼻腔部に繰り返して投与することにより左右均等
に粉末薬剤を投与可能となる。
発明の詳細な説明 まず、上記第1の発明と第2の発明の共通する内容に
ついて説明する。
使用にあたっては、薬剤噴霧口を上側、薬剤吸込口を
下側とした状態で、空域溜部を兼ねた薬剤保持部を横側
から押圧・弛緩することにより、単回投与分だけ収納さ
れた粉末状薬剤を全量噴霧投与することを可能とする。
薬剤保持部の壁部の少なくとも一部が可撓性材料から
なる。
ここで、少なくとも一部が可撓性材料からなるとは、
可撓性材料からなる部分を押圧・弛緩することによっ
て、薬剤保持部の内部に収納された粉末状薬剤を噴霧、
吸入可能ならしめるように薬剤保持部が空気溜部として
の機能も有することを意味する。薬剤保持部の全体をか
かる可撓性材料で構成する場合や、あるいは例えば薬剤
保持部のうち薬剤導出部との接合部付近をのぞく部分を
可撓性材料で構成し、それ以外は非可撓性材料で構成す
る場合も含まれる。
かかる可撓性材料としては、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン等の弾性を有するプラスチックス、又は天
然もしくは合成ゴム等を挙げることができる。これらの
中でもポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック
スが好ましい。
薬剤保持部の大きさは、収納される粉末状薬剤の量、
後記する薬剤導出部の断面積にも依存するが、通常薬剤
保持部を複数回押圧・弛緩することによって、薬剤保持
部に収納されている粉末状薬剤をほとんど全部排出でき
る程度の空気量を有するのが好ましい。また、単回の押
圧操作により薬剤保持部の内部に残存した粉末状薬剤を
薬剤保持部の内部で十分に流動攪拌できる程度の空気量
を有するものが好ましい。
また、携帯性を考えるとかかる薬剤保持部は大きすぎ
てはならず、その内容積は10cm3以下であることが望ま
しい。
薬剤導出部は、該薬剤保持部の外部側に位置するその
一端には、開口しうる又は開口した薬剤噴霧口を有し、
該薬剤保持部の内部側に位置するその他端には、薬剤吸
込口を有する管状構造からなる。このような構造を有す
ることにより、薬剤保持部の内部と外部とを連通する事
ができる。すなわち、薬剤保持部の内部は、この薬剤導
出部を介してのみ薬剤保持部の外部と連通する事ができ
る。
薬剤導出部は管状の形状を有するが、その断面形状と
しては特に制限はなく、例えば円状、楕円状等の形状を
挙げることができる。その断面積については特に制限は
ないが、1回分の投与量を複数回に分けて噴霧投与が可
能であることが望ましいことを考えあわせると、断面形
状を製造の簡易性から真円の管状とする場合、その内半
径が約2mm以下であることが好ましい。薬剤導出部は以
上のような条件を具備するものであれば直管状でも良い
し、また粉末状薬剤の吸入・噴霧が妨げられない範囲で
湾曲しているものであっても良い。
薬剤導出部の断面積は広すぎてはいけない。広すぎる
と薬剤保持部を押圧したときに十分な押圧ストロークを
とれず、その際生じる薬剤吸込口を通る空気流の流速が
遅くなりすぎるために、押圧弛緩による噴霧排出操作時
に薬剤が保持部内部に残留してしまうからである。製造
の簡易性から薬剤導出部を断面が真円の管状とする場
合、その外半径(薬剤吸込口の部位における外半径)は
約4mm以下であることが望ましい。
薬剤導出部は薬剤保持部と同様の可撓性材料を用いる
こともできるし、あるいはその他の材料を用いることも
できる。なかでも薬剤保持部と同様のポリエチレン、ポ
リプロピレン等の可撓性材料を用いるのが好ましい。
薬剤導出部は、薬剤導出部の薬剤吸込口の概ね直下に
薬剤保持部の底部が位置するように薬剤吸込口を薬剤保
持部に近接せしめて配置せしめられる。これによって、
薬剤保持部に収納された粉末状薬剤は、薬剤保持部を複
数回押圧・弛緩すると、薬剤導出部の薬剤吸込口から吸
入され、ついでこの粉末状薬剤が薬剤保持部の内部から
外部へ、薬剤噴霧口を介して噴霧又は吸入されることに
なる。ここで、薬剤導出部と薬剤保持部とは近接してい
なければならない。
何故ならば、距離が遠いと薬剤保持部を押圧、弛緩を
繰り返しても薬剤保持部内の薬剤を薬剤導出部の吸込口
から吸入できないからである。薬剤導出部と薬剤保持部
との最も近接する間隔は、薬剤保持部の容積や薬剤導出
部の内径、薬剤保持部に収納される粉末状薬剤の量、比
重等に依存する。
携帯に便利な薬剤保持部の大きさは体積にして10cm3
以下であり、通常使用される粉末状薬剤の見掛け比重が
約0.1〜3.0であり、また粉末状薬剤の一回の保持量(噴
霧量に等しい)が約5〜200mgであることを考慮する
と、収納される粉末状薬剤を残留することなく噴霧する
ためには当該間隔は5mm以下であることが好ましい。
薬剤導出部は、例えば薬剤保持部の底部とは反対側の
外部に設けられた薬剤導出部の断面に適合する開口部か
らこの薬剤導出部を薬剤保持部内に挿入し、次いで融着
するか、圧入するか、予め切ってあったネジにはめ込む
等の手段によって薬剤保持部と一体化せしめ、結果とし
て薬剤導出部と薬剤保持部とを接合することができる。
この場合、薬剤導出部の一端に設けられた薬剤噴霧口は
薬剤保持部の表面と同一面状に存在するように薬剤導出
部を薬剤保持部と接合することもできるし、あるいはこ
の薬剤噴霧口は薬剤保持部の外部表面から突出するよう
に薬剤導出部を薬剤保持部と接合することもできる。特
に粉末状薬剤を例えば鼻腔内等の比較的限定された範囲
の体腔内部に噴霧投与する場合には、この薬剤噴霧口が
薬剤保持部の外部に突出している方が使用に便利なので
好ましい。
薬剤導出部の薬剤噴霧口は、頭部に連設された摘部を
捻り取ることによって開口部が形成されるように構成さ
れている。または、適当な手段で蓋をして使用時以外で
は薬剤が外部へ漏出しないようにしておき、使用時には
蓋をはずして外部と内部を連通させるような方法でも良
い。そのような蓋として、薬剤噴霧口にかぶせる形式、
栓状にはめ込む形式、ネジ式などが使用できる。
このように製造された本発明の投与デバイスは、使用
時には薬剤導出部の頭部に連設された摘部を捻り取るこ
とによって薬剤噴霧口を開口するかもしくは蓋を取り、
薬剤保持部を何回か押圧・弛緩し、粉末状薬剤を薬剤保
持部内部で流動撹拌しつつ薬剤保持部内部に収納された
粉末状薬剤をほぼ全量噴霧排出することにより患部に対
して粉末状薬剤を噴霧投与することができる。
次に、薬剤導出部にスリットを有していない上記第1
の発明に特有の事項について説明する。
薬剤保持部の形状としては、底部の領域に所定量(単
回投与分)の微量の粉末状薬剤を集中的に溜めるように
するため、底面が平坦な形状ではなく、上下方向に延び
た楕円状、卵状、ナス状等の形状、あるいは球状、ナシ
状等の形状が望ましい。しかし、底部が平面状であって
も薬剤を集中的に溜められるものであれば、全体として
は円筒状、太鼓状であってもかまわない。
薬剤保持部の形状が円筒状である場合において、薬剤
吸込口に対面する薬剤保持部の底部が平面であるとき
は、その面積が広くなりすぎると押圧弛緩による噴霧排
出操作時にやはり薬剤が保持部内部に残留してしまう。
従って、薬剤吸込口に対面する平面の薬剤保持部底面の
面積は薬剤が残留しない範囲に限定され、例えば、通常
の粉末状薬剤の場合、薬剤吸込口断面を半径rの円とす
ると、薬剤保持部の底面を半径Rの円としたとき、R<
5rであるのが望ましい。
薬剤噴霧口及び薬剤吸込口の数は、それぞれ一つであ
ることが収納された粉末状薬剤を薬剤保持部内に残存さ
せずにほとんど全て噴霧又は吸入投与することができる
ので好ましい。しかしながら、薬剤噴霧口については、
例えば鼻腔内に粉末状薬剤を噴霧投与する場合には薬剤
噴霧口を一箇所とするか、又は薬剤噴霧口近傍で二股に
二分させた後それぞれの末端に薬剤噴霧口を一箇所ずつ
設け計二箇所とする等、目的に応じて複数箇所の薬剤噴
霧口を設けることもできる。
このような第1の発明の投与デバイスは粉末薬剤のほ
ぼ全量を噴霧することができ体腔、なかでも鼻腔内投与
用または口腔内投与用の投与デバイスとして適してい
る。また薬剤としては全身作用を目的とするもの、また
は局所作用を目的とするものの、いずれにも用いること
ができる。
次に、薬剤導出部にスリットを設けている上記第2の
発明に特有の事項について説明する。
薬剤保持部の形状としては、底部の領域に所定量(単
回投与分)の微量の粉末状薬剤を集中的に溜めるように
するため、底面が平坦な形状ではなく、上下方向に延び
た楕円状、卵状、ナス状等の形状、あるいは球状、ナシ
状等の形状が望ましい。しかし、底部が平面状であって
も薬剤を集中的に溜められるものであれば、全体として
は円筒状、太鼓状であってもかまわない。
薬剤導出部の軸の側面に吸込口と連続又は近接する形
でスリットを設けることにより、薬剤保持部内部に収納
された粉末状薬剤の上面が該薬剤導入部の薬剤吸込口よ
りも高い位置になる場合でも、薬剤保持部内に収納され
た粉末状薬剤の水平面がスリットの上端部よりも低い位
置にあるようにすることにより、保持部を押圧、弛緩を
繰り返して保持部内部の粉末状薬剤を外部に噴霧排出す
る際に常に空気の流通路を確保し、さらには収納されて
いる粉末状薬剤がこのときに生じる気流により巻き込ま
れて外部に噴霧排出される。これにより、初回に噴霧さ
れる薬剤量が多くなりすぎず、かつ収納される薬物量の
ほぼ全量を噴霧排出することが可能となり、さらには両
鼻腔内への均等な粉末状薬剤の噴霧投与が可能となっ
た。
かかるスリットの形状は特に制約はないが、製造の際
の成形性等を考慮すると、長方形もしくは三角形の形状
で、薬剤導出部の軸の側面に軸に対して平行な方向に吸
込口と連続する形で設置することが好ましい。
かかるスリットの面積は広すぎてはいけない。スリッ
トの面積が広いと保持部を押圧、弛緩を繰り返して保持
部内部の粉末状薬剤を外部に噴霧排出するときに生じる
気流の流速が遅くなることから、収納されている粉末状
薬剤が気流に巻き込まれて外部に噴霧排出されるという
効果がなくなり、薬剤保持部内に収納された粉末状薬剤
を全量噴霧排出する事ができなくなる。薬剤保持部の内
容積が10cm3以下であることを考慮に入れると、設けら
れるスリットの面積は、該吸込口の面積の2倍未満であ
ることが望ましい。
スリットの高さは、薬剤保持部内に収納すされた粉末
状薬剤の水平面がスリットの上端部よりも低い位置にあ
るようにすることが必要であることから、通常使用され
る粉末状薬剤の見掛け比重が約0.1〜3.0であり、粉末状
薬剤の1回の保持量が約5〜200mgであることを考慮す
ると2〜10mmが望ましい。
また、スリットの幅は広すぎてはいけない。設けられ
るスリットの面積は、該吸込口の面積の2倍未満である
ことが望ましく、スリットの高さは2〜10mmが望ましい
ことを考えあわせると、スリットが両側にあってその形
状を長方形とした場合、スリットの幅は0.1〜1mmが妥当
である。
スリットの数は任意に設定して良いが、設けられるス
リットの面積は、該吸込口の面積の2倍未満であること
が望ましく、精度の高い製品の製造の容易さ等を考えあ
わせると、その数は1〜4箇所であることが妥当であ
る。
このようにして製造された第2の発明に係る粉末状経
鼻薬剤投与デバイスは、使用時には薬剤噴霧口を摘部を
ひねり取ることにより開口し、薬剤保持部を押圧・弛緩
することにより、両鼻腔内に交互に粉末状経鼻薬剤を噴
霧投与する事により、両鼻腔内へ粉末状経鼻薬剤を均等
に投与する事ができる。
なお、薬剤導出部の軸の側面に設けられたスリット
は、もう一つの薬剤吸込口として使用するものではな
い。このスリットは、前述のように、保持部を押圧、弛
緩を繰り返して保持部内部の粉末状薬剤を外部に噴霧排
出する際に常に空気の流通路を確保し、さらには収納さ
れている粉末状薬剤がこのときに生じる気流により巻き
込まれて外部に噴霧排出される効果を得るのが目的であ
る。
そのため、円形等のもう一つの小さな薬剤吸入口を薬
剤導出部の軸の側面に設けた場合では、廃棄抵抗が小さ
いために、収納されている粉末状薬剤がこのときに生じ
る気流により巻き込まれて外部に噴霧排出される効果が
得られない。
このことは、単に薬剤吸入口の数を増やした場合の効
果とは異なり、気流による粉末状薬剤の巻き込みを促す
という新たな効果である。
このような第2の発明の投与デバイスは粉末薬剤のほ
ぼ全量を、両鼻腔にほほ均等に噴霧することができ、鼻
腔内投与用のデバイスとして適している。この場合の薬
剤としては、局所作用を目的とするものに特に適してい
るが全身作用を目的とするものであってもよい。
なお、第1及び第2の発明の投与デバイスに一回分の
液状の薬剤を収納させても液状薬剤はその殆ど全部が噴
霧排出されないことに注意すべきである。
すなわち、1回分の液状薬剤例えば0.1ml程度の水性
製剤を収納し、保持部の押圧弛緩を繰り返しても水性製
剤は逆流した空気により保持部内で保持部内面に飛散し
た後、その位置に付着し以降押圧弛緩を繰り返しても導
出部薬剤吸込口近傍には落下せず、約0.05mlの水性製剤
は容器より噴霧排出されないことが明らかとなった。さ
て、薬剤保持部に多数回分の液状薬剤を収納した液状薬
剤施薬装置は公知である。しかし、このような公知の液
状薬剤施薬装置に一回分の液状薬剤を収納しても一回分
の施薬装置とはなり得ない。
このように第1及び第2の発明に係る投与デバイス
は、携帯に便利で、使用時の操作が簡便で、使用後ただ
ちに廃棄可能で、構造が堅牢で、且つ比較的安価な粉末
状薬剤投与デバイスである。特に一回の使用量が微量の
粉末状薬剤の一回分の量を容器内に収納した投与デバイ
スとして適している。
図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し実施例に基づき第1及び第2
の発明に係る粉末状薬剤投与デバイスについて説明す
る。
図1は実施例1における投与デバイス(スリットあ
し)の構成を示す断面図である。
図2は実施例2における本発明の投与デバイス(スリ
ットなし)の構成を示す断面図である。
図3は実施例3における投与デバイス(スリットな
し)の構成を示す図で、(a)は本体部、即ち薬剤保持
部、(b)は薬剤導出部、(c)は吸込口の部分の拡大
図である。
図4は実施例3の投与デバイスとほぼ同様の形状では
あるが、スリットを設けていない場合の噴霧量の分布を
示した図である。
図5は実施例4における投与デバイス(スリットあ
り)の構成を示す図で、(a)は全体構成、(b)は薬
剤導出部、(c)は吸込口の部分の拡大図である。
図6は実施例3の投与デバイスにおいてスリットの幅
及び長さを特定したものである。
図7は図6に示すようなスリットを設けた場合の噴霧
量の分布を示した図である。
実施例 図1は薬剤保持部がナス型の実施例1の投与デバイス
の全体構成を示す断面図である。半径2mmの真円で1ケ
所で開口した開口部を有する、ナス型の薬剤保持部1を
ポリエチレンで成型加工して製造した。次いで、一回分
の投与量に相当する粉末状薬剤7を20mg粉末微量充填機
で開口部より薬剤保持部1内に充填した。次いで、ポリ
エチレン製直管状の薬剤導出部3を薬剤保持部開口部よ
り挿入した。薬剤導出部の断面は真円であり、内径は半
径1mm、外径は半径2mmの真円である。また薬剤導出部の
薬剤吸込口5から薬剤保持部の底部2までの距離aは3m
mとした。薬剤導出部と薬剤保持部開口部との接触部は
加熱し微小部分を溶融して接合した。その後、薬剤導出
部の薬剤噴霧口4に密接するキャップ6を被せ実施例1
の投与デバイスとした。
図2は薬剤保持部1の底部が半径Rの円平面である実
施例2の投与デバイスである。半径2mmの真円で1ケ所
で開口した、底部が平面状のナス型の薬剤保持部1をポ
リエチレンで成型加工して製造した。次いで、一回分の
投与量に相当する粉末状薬剤7を20mg粉末微量充填機で
開口部より薬剤保持部1内に充填した。次いで、ポリエ
チレン製直管状の薬剤導出部3を薬剤保持部開口部より
挿入した。薬剤導出部の断面は真円であり、内径は半径
1mm、外径は半径2mmの真円である。また薬剤導出部の薬
剤吸入口から薬剤保持部の底部2までの距離aは3mmと
した。薬剤導出部と薬剤保持部開口部との接触部は加熱
し微小部分を溶融して接合した。その後、薬剤導出部の
薬剤噴霧口4に密接するキャップ6を被せ実施例2の投
与デバイスとした。
図3は薬剤保持部が上下に長い楕円状の実施例3の投
与デバイスを示す。(a)は、上部に半径3mmの真円の
開口が開けられた長さ8mmの首部と、上下に長い楕円状
ないしラグビーボール状の形態をした内容積が約10m3
本体部とからなる。ポリエチレンで一体成形加工して製
造した薬剤保持部1を示す。薬剤保持部1の壁厚は本体
部では約0.5mm、首部では約1mmであり、本体部はその弾
性により手で容易に押圧でき、またその弾性復元力によ
り元の状態に弛緩するものである。(b)は、頭部に捻
じり取ることにより除去可能な摘部7を有すると共に、
薬剤噴霧口4から吸込口5まで内径2.3mmの薬剤排出通
路を有する、ポリプロピレンで一体成形加工して製造し
た直管状の薬剤導出部3を示す。薬剤導出部3の吸込口
5の両側には、(c)に示すように、この吸込口5に連
続する形状のスリット8が形成される。薬剤保持部1の
開口部より粉末薬剤としてのリノコート(商品名)カプ
セル充填前粉末を30mg充填し、薬剤排出部3を薬剤保持
部1の開口部に圧入して、実施例3の投与デバイスを得
た。各部分の寸法は図示のとおりであり、吸込口5と内
底部2との間隔を約2mmである。
図4は図3に示した投与デバイスとほぼ同様の形状で
はあるが、薬剤導出部3にスリットを設けていない場合
について、噴霧量を測定した結果を示すものである。こ
の場合において、薬剤導出部3の吸込口5と薬剤保持部
1の内底部との間隔を1mm、2mm、3mm、4mmと変化させた
もの4種類をそれぞれ準備し、粉末薬剤として各サンプ
ルについてリノコート(商品名)カプセル充填前粉末を
30mg充填した。このときの粉末薬剤の高さは内底部より
3.5mmであった。それぞれ10回押圧・弛緩を繰り返し、
その都度投与器の底部をテーブルに軽く打ちつけて粉末
薬剤を薬剤保持部1の下部に集めた。横軸に押圧・弛緩
の回数、縦軸に各回における粉末薬剤の噴霧量を示し
た。これによると、吸込口5と内底部2との間隔が4mm
の場合は、10回押圧・弛緩を繰り返した後においても、
全量が噴霧されないことが分かった。また、その間隔が
1〜3mmの場合でも、初回に約2/3の薬剤が噴射されるこ
とが分かった。
このように、スリット8を設けていない投与デバイス
においては、初期に噴霧される薬剤量が多くなりすぎ、
収納されている薬剤量の半分以上が噴霧されることとな
る。したがって、1つの噴霧口しか有していない携帯用
でディスポーザブルな鼻腔内疾患用の薬剤投与デバイス
としては、両鼻腔に対し均一に薬剤を投与することがで
きなくなり、不適切である。これに対し、スリット8を
設けた薬剤投与デバイスは以下に述べるように、初回に
噴霧される薬剤量を少なくなり且つ数回の押圧弛緩で殆
ど全ての薬剤を噴霧することができるので、両鼻腔に対
し均一な薬剤の投与が可能である。
図5は実施例4の投与デバイスを示すもので、スリッ
トの大きさを種々に変更した場合の薬剤噴霧量の変化を
調べるために製作したものである。(a)は実施例3と
同様の大きさ、形状を有するポリエチレンで一体成形加
工された薬剤保持部1に薬剤導出部3を圧入した状態を
示す。(b)に示す薬剤導出部3は、噴霧口4から吸込
口5まで内径2.5mmの薬剤排出通路を有し、頭部に捩じ
り取ることによる除去可能で且つ噴霧口4が開口する摘
部7を有する、ポリプロピレンで一体成形加工して製造
した直管状の薬剤導出部3を示す。薬剤導出部3の吸込
口5の両側に設けたスリット8の形状は、(c)に示す
ように、三角形状とし、その底辺すなわち幅(W)を1m
mと2mmに、また高さ(h)を2mm、3mm、4mm、5mmにそれ
ぞれ変化させた。薬剤としてリノコート(商品名)カプ
セル充填前粉末を30mgを充填して噴霧テストを実施し
た。また、その際吸込口5と内底部2との間隔を1mmと2
mmに変化させた。噴霧1回毎に投与器の底部をテーブル
に軽く打ちつけて粉末薬剤を薬剤保持部1の下部に集め
た。ただし、5,6,7回目と、8,9,10回目は充填した粉末
薬剤が全量噴霧されるか否かを見極めるために連続して
噴霧した。各サンプルについて10回噴霧した結果は下表
に示すとおりである。
この結果から明らかなように、スリット8の面積(2
箇所合計の面積)が薬剤吸込口の面積(内径2.5mmで面
積は約4cm2)と同様か又はそれ以下であれば、全噴霧量
を85%以上とすることができることが分かった。このよ
うに、スリット8の面積が大きすぎると充填した粉末薬
剤を全量噴霧することができない。
図6は前述した実施例3の投与デバイスにおいて、薬
剤導出部3の吸込口5の両側に設けたスリット8の形状
を、吸込口5から連続した長方形状とし、幅を0.5mm、
高さを4mmとした。また、薬剤排出部3における内径
は、噴霧口4では内径(直径)1.3mm、吸込口5および
薬剤排出通路部分の内径(直径)は2.5mmとした。薬剤
として前述と同様リノコート(商品名)カプセル充填前
粉末を約30mgを充填して噴霧テストを実施した。吸込口
5と内底部2との間隔は1mmである。10回の噴霧とも噴
霧1回毎に投与器の底部をテーブルに軽く打ちつけて粉
末薬剤を薬剤保持部1の底部に集めた場合について噴霧
量を測定した。その結果は下表のとおりである。
この結果から明らかなように、上述のようなスリット
8を設けることにより、初回に噴霧される薬剤量を全薬
剤量に対して約30程度に抑え、数回の噴霧で殆ど全ての
薬剤を噴霧できることが分かった。そして、例えば鼻炎
用等に適用する場合には、例えば右左左右右左…のよう
に左右の鼻腔内に繰り返して投与することにより両鼻腔
に対し均一に薬剤を投与できることが分かった。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 嘉樹 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝 人株式会社 東京研究センター内 (72)発明者 藤井 隆雄 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝 人株式会社 東京研究センター内 (56)参考文献 特開 昭56−68460(JP,A) 特表 平2−500172(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 11/00 - 15/08

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に空気溜部を兼ねた粉末薬剤収容空間
    を規定する、壁部の少なくとも一部が可撓性の薬剤保持
    部と、該薬剤保持部の内部空間と外部とを連通する薬剤
    導出部とからなり、 該薬剤保持部の内部空間は該薬剤導出部を通じてのみ外
    部に連通しており、 該薬剤導出部は、一端に前記薬剤保持部の外部側に位置
    する薬剤噴霧口を、他端に前記薬剤保持部の内部空間内
    に位置する薬剤吸込口を有する管状構造からなり、 該薬剤導出部の薬剤吸込口の直下に前記薬剤保持部の内
    部空間の底部が位置すると共に、該薬剤吸込口が該底部
    と近接して配置され、 前記薬剤保持部の可撓性の壁部を押圧・弛緩することに
    より粉末薬剤を前記薬剤導出部を介して外部に噴出させ
    るようにしたことを特徴とする粉末状薬剤投与デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】前記薬剤保持部は、底部領域に所定量の粉
    末薬剤を溜める形状をなし他の大部分の領域が空気溜部
    である内部空間を規定する、球状、楕円状、円筒状、卵
    形状、ナス状或いはナシ状等の形状を有することを特徴
    とする請求項1に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  3. 【請求項3】前記薬剤保持部は対称な形状を有し、前記
    可撓性の壁部は少なくとも両側に形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  4. 【請求項4】前記薬剤導出部は直線状の管状構造を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の粉末状薬剤投与デ
    バイス。
  5. 【請求項5】前記薬剤保持部の内部空間の容積が10cm3
    以下であることを特徴とする請求項1に記載の粉末状薬
    剤投与デバイス。
  6. 【請求項6】前記薬剤導出部の薬剤噴霧口は前記薬剤保
    持部の外側に突出していることを特徴とする請求項1に
    記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  7. 【請求項7】前記薬剤導出部はプラスチック材からな
    り、該薬剤導出部の前記薬剤噴霧口は、該薬剤導出部の
    頭部に連設され且つ該薬剤導出部それ自体と一体的にプ
    ラスチックで構成された摘部を捩じり取ることによって
    形成されるように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  8. 【請求項8】前記薬剤導出部の前記薬剤噴霧口は着脱可
    能な蓋を具備することを特徴とする請求項1に記載の粉
    末状薬剤投与デバイス。
  9. 【請求項9】鼻腔又は口腔内投与用であることを特徴と
    する請求項1に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  10. 【請求項10】底部領域に所定量の粉末薬剤を溜める形
    状をなし他の大部分の領域が空気溜部である内部空間を
    規定する、壁部の少なくとも一部が可撓性の薬剤保持部
    と、該薬剤保持部の内部空間と外部とを連通する薬剤導
    出部とからなり、 該薬剤保持部の内部空間は、該薬剤導出部を通じてのみ
    外部に連通しており、 該薬剤導出部は、一端に前記薬剤保持部の外部側に位置
    する薬剤噴霧口を、他端に前記薬剤保持部の内部空間内
    に位置する薬剤吸込口をそれぞれ有する管状構造からな
    り、 該薬剤導出部の該薬剤吸込口の直下に該薬剤保持部の内
    部空間の底部が位置すると共に、該薬剤吸込口が該底部
    と近接して配置されるようにし、 該管状構造の薬剤導出部の側面に、該薬剤吸込口と連続
    又は近接するスリットを1個所以上形成し、該スリット
    の面積を該薬剤吸込口の面積の2倍未満とし、粉末薬剤
    の上面が該薬剤吸込口より上側に、且つ前記スリットの
    上端部より下側に位置するようにし、 前記薬剤保持部の可撓性の壁部の押圧弛緩を繰り返すこ
    とにより粉末薬剤を前記薬剤導出部を介して外部に噴出
    させるようにしたことを特徴とする粉末状薬剤投与デバ
    イス。
  11. 【請求項11】前記薬剤保持部は、球状、楕円状、卵形
    状、ナシ状或いはナス 状等の形状を有することを特徴とする請求項10に記載の
    粉末状薬剤投与デバイス。
  12. 【請求項12】前記薬剤保持部は対称な形状を有し、前
    記可撓性の壁部は少なくとも両側に形成されていること
    を特徴とする請求項11に記載の粉末状薬剤投与デバイ
    ス。
  13. 【請求項13】前記薬剤導出部は直線状の管状構造を有
    することを特徴とする請求項10に記載の粉末状薬剤投与
    デバイス。
  14. 【請求項14】前記スリットは管状構造の薬剤導出部の
    軸線に関し対称的に2箇所設けられ、これらの2つのス
    リットの合計した面積が前記薬剤吸込口の面積の2倍未
    満であることを特徴とする請求項10に記載の粉末状薬剤
    投与デバイス。
  15. 【請求項15】前記薬剤保持部の内部空間の容積が10cm
    3以下であることを特徴とする請求項10に記載の粉末状
    薬剤投与デバイス。
  16. 【請求項16】前記薬剤導出部の薬剤噴霧口は前記薬剤
    保持部の外側に突出していることを特徴とする請求項10
    に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  17. 【請求項17】前記薬剤導出部はプラスチック材からな
    り、該薬剤導出部の前記薬剤噴霧口は、該薬剤導出部の
    頭部に連設され且つ該薬剤導出部それ自体と一体的にプ
    ラスチックで構成された摘部を捩じり取ることによって
    形成されるように構成されていることを特徴とする請求
    項10に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
  18. 【請求項18】前記薬剤導出部の前記薬剤噴霧口は着脱
    可能な蓋を具備することを特徴とする請求項10に記載の
    粉末状薬剤投与デバイス。
  19. 【請求項19】鼻腔内投与用であることを特徴とする請
    求項10に記載の粉末状薬剤投与デバイス。
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