JP3235946U - ギター演奏補助具 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235946000001
【課題】力の弱い演奏者の場合であっても音のミュートやビビリ音発生等の不都合を回避し、正しい演奏を行うことができるギター演奏補助具を提供する。
【解決手段】ギター演奏補助具1は、ギター2を演奏する演奏者Mの左手人差し指の周方向全周を覆ってフィットするように挿通され、指先側の径が指根元側の径よりも小さい、トリコット生地による筒状体4と、筒状体4の内周面における人差し指の腹に対向する部位に取り付けられ、演奏者が左手でネック部3の弦を押えるときの押圧補助を行う補助体5とを有し、補助体5は、指先側の第1端部と指根元側の第2端部とが筒状体4に対して縫製により固定され、シリコン製のメッシュ素材により構成され、第1端部と第2端部との間において筒状体4との間に差込空間を形成可能とした第1シリコンメッシュ部材を備える。
【選択図】図2

Description

本考案は、ギター演奏補助具に関する。
従来、ギターの弦を押えるのに用いる指サックが知られている。(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のギター弾き指サックは、プラスチック製あるいはゴム製材料から構成されることが記載されている。
実全昭59-48596号公報(図1等)
上記従来技術のギター弾き指サックは、弾力性を持つ素材を用いて弦を押える時に指が痛くないように指を保護するものであって、演奏技術の補助を行うものではない。すなわち、ギター演奏におけるセーハ(人差し指で複数の弦を押さえる事)を行うにはある程度の指の力が必要であるが、指の力があっても、指の肉が少ない(指が細い)演奏者、あるいは加齢で指の肉がたるんでしまった演奏者においてはセーハの際に音のミュートやビビリ音等が生じてしまうという問題が生じていたが、従来技術の指サックはこの問題を解決できるものではなかった。また、特許文献1に記載のギター弾き指サックのように、指全体をプラスチック素材やゴム素材で覆うと、その厚みなどにもよるが、指の保護のためにある程度の厚みを持たせることを考えると、指の関節が曲げにくく、指先の感覚も鈍くなり、演奏そのものが行いづらくなる可能性がある。
本考案の目的は、指の肉が少ない演奏者または指の肉がたるんだ演奏者等の場合であっても音のミュートやビビリ音発生等の不都合を回避し、正しい演奏を行うことができるギター演奏補助具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願考案は、第1弦、第2弦、第3弦、第4弦、第5弦、第6弦の6本の弦がネック部に張られたギターを演奏する演奏者の左手人差し指に対して前記人差し指の背側及び腹側を含む周方向全周を覆ってフィットするように挿通され、指先側の径が指根元側の径よりも小さい、トリコット生地による筒状体と、前記筒状体の内周面における前記人差し指の腹に対向する部位に取り付けられ、前記演奏者が左手で前記ネック部の弦を押えるときの押圧補助を行う補助体と、を有し、前記補助体は、指先側の第1端部と指根元側の第2端部とが前記筒状体に対して縫製により固定され、シリコン製のメッシュ素材により構成され、前記第1端部と前記第2端部との間において当該筒状体との間に差込空間を形成可能とした第1シリコンメッシュ部材を備えるギター演奏補助具であることを特徴としている。
ギターを演奏するとき、奏法や和音コードの種類等によっては、第1弦~第6弦の6本全部または2本以上の複数本の弦(以下適宜、「押え対象弦」という)を、左手の人差し指1本で抑えなければならない場合がある。この場合、各弦の張力に抗して押え対象弦全部を人差し指1本でフレットに押さえつけなければならないため、かなり大きな指の力や握力等が必要となる。しかし、力があったとしても、演奏者の指の肉が少ない(指が細い)、または加齢により指の肉がたるんだ場合等においては、力を弦に伝えるための指の肉の量が足りず、上記に対応できずに押さえ対象弦のうちいくつかが不十分な押え態様となってしまい、音がミュートされたり、フレットとのビビリ音等が生じ、正しい演奏が困難となる。
本願考案のギター演奏補助具は、上記に対応し、人差し指を挿通する筒状体の中に、第1シリコンメッシュ部材を備えた補助体が設けられる。これにより、上記のように演奏者が左手人差し指で押え対象弦を押える際、筒状体の中の補助体が押圧補助を行うことで押え対象弦のすべてに対し確実に大きな力を作用させてフレットに対し押さえつけることができる。この結果、指の肉が少ない演奏者または指の肉がたるんだ演奏者等の場合であっても、前述の音のミュートやビビリ音等の不都合を回避し、正しい演奏を行うことができる。
本考案によれば、指の肉が少ない演奏者または指の肉がたるんだ演奏者等の場合であっても音のミュートやビビリ音発生等の不都合を回避し、正しい演奏を行うことができる。
本実施形態に係るギター演奏補助具の使用時の状態を表す斜視図である。 ギター演奏補助具と各弦への押さえ状態を説明する概念図である。 ギター演奏補助具1の装着外観を表す平面図である。 ギター演奏補助具の表面及び裏面から見た上面図、及びギター演奏補助具の斜視図である。 第2シリコンメッシュ部材11を挿入配置する概念図である。 ギター演奏補助具の制作方法の一例を表す概念図である。 ギター演奏補助具の制作方法の一例を表す概念図である。 指の長さ方向が短い変形例に係るギター演奏補助具1の装着外観を表す平面図である。 縫製線が曲線状の変形例に係るギター演奏補助具の平面図及び装着時の側面図である。 図9の変形例のギター演奏補助具の制作方法の一例を表す概念図である。 第2シリコンメッシュ部材が第1弦用メッシュ部材及び第4弦用メッシュ部材を備える変形例に係るギター演奏補助具の平面図である。 図11の変形例に係るギター演奏補助具1の使用時の状態を表す斜視図である。 第2シリコンメッシュ部材が小幅メッシュ部材である変形例に係るギター演奏補助具の平面図である。 図13の変形例に係るギター演奏補助具の使用時の状態を表す概念図である。 第1シリコンメッシュ部材が片凹み型メッシュ部材である変形例に係るギター演奏補助具の平面図である。 図15の変形例に係るギター演奏補助具の使用時の状態を表す概念図である。 第1シリコンメッシュ部材が両凹み型メッシュ部材25である変形例に係るギター演奏補助具と弦との位置関係を説明する概念図である。 図17の変形例に係るギター演奏補助具の平面図である。 図17の変形例に係るギター演奏補助具の使用時の状態を表す斜視図である。
以下、本考案の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1に、本実施形態に係るギター演奏補助具1の使用時の状態を表す斜視図を示す。ギター演奏補助具1は、第1弦A、第2弦B、第3弦C、第4弦D、第5弦E、第6弦Fの6本の弦がネック部3に張られたギター2を演奏する演奏者Mの左手人差し指に対して前記人差し指の背側及び腹側を含む周方向全周を覆ってフィットするように挿通される。この図では、演奏者Mは、第3弦Cのみを左手中指で押さえ、残りの第1弦A、第2弦B、第4弦D、第5弦E、第6弦Fを左手人差し指で押さえている。
図2に、ギター演奏補助具1とギターの各弦への押さえ状態を説明する概念図を示す。図2は第1弦A、第2弦B、第3弦C、第4弦D、第5弦E、第6弦Fの6本の弦を左手人差し指で押さえた状態である。
ギター演奏補助具1は指先側の径が指根元側の径よりも小さい、トリコット生地による筒状体4と、筒状体4の内周面における前記人差し指の腹に対向する部位に取り付けられ、演奏者Mが左手でネック部3の弦を押えるときの押圧補助を行う補助体5を有する。
演奏者Mの人差し指の指先はギター補助具1から露出し、補助体5は6本の弦を同時に押さえた時に、少なくとも第1弦A、第2弦B、第3弦C、第4弦Dに相当する部位を同時に押圧補助可能な寸法を有する。
図3はギター演奏補助具1の装着外観を表す平面図である。演奏者Mの左手人差し指にギター演奏補助具1が装着されている。補助体5は指先側の第1端部6と指根元側の第2端部7とが筒状体4に対して縫製により固定されている(補助体5は、煩雑を防ぐため図示を省略している)。第1端部6は左手人差し指の第1関節に略一致するように、または前記第1関節よりやや指先側に位置するように配置されている。第2端部7は第2関節よりも指の根本側であって、第3関節に略一致する場所、または第3関節よりやや指先側に配置されている。
図4(a)にギター演奏補助具1の表面から見た上面図を示す。図4(b)にギター演奏補助具1を裏面(指の腹に接触する面)から見た上面図を示す。図4(c)にギター演奏補助具1の差し込み空間9を表す斜視図を示す。
図4(a)に示す方角は、ギター演奏補助具1を平面に平置きした時に上から見た時の上下方向、前後方向、左右方向であり、これらは互いに直交する。同様の方角が図5~図9、図13、図17にも適宜適用される。
図4(b)に示すように、補助体5は、指先側(この図の後方向側)の第1端部6と指根元側(この図の前方向側)の第2端部7とが筒状体4に対して縫製により固定され、シリコン製のメッシュ素材により構成される第1シリコンメッシュ部材8を備える。
補助体5は少なくとも1枚以上のシリコン製のメッシュ素材から構成されている。なお、図示の煩雑性を防止するため、第1シリコンメッシュ部材8を一枚のシリコン製のメッシュ素材として図示しているが、実際には、第1シリコンメッシュ部材8は2枚のシリコン製のメッシュ素材を重ねて構成されている。
なお、補助体5として例えば皮やシリコンジェル等を用いても弦に対する所望の押圧補助効果が得られず、鋭意研究の結果、シリコン製のメッシュ素材を用いることを本考案者は見出した。
第1シリコンメッシュ部材8を構成するシリコン製のメッシュ素材1枚当たりの厚みは例えば0.1ミリメートルから1ミリメートルの範囲にあり、好ましくは0.5ミリメートル程度である。第1シリコンメッシュ部材8のメッシュの格子の径は例えば1ミリメートル程度である。第1シリコンメッシュ部材8のメッシュの格子の配列の向きは、この図の前後左右方向に対して斜めの向きになっていることが好ましい。このような素材を用いると演奏の邪魔とならず弦の押圧補助を行うことができ好ましい。
図4(c)では、差し込み空間9を説明するために、第1シリコンメッシュ部材8を構成するメッシュ素材を2枚とも図示している。第1端部6と第2端部7との間の領域で、第1シリコンメッシュ部材8を構成する2枚のシリコン製のメッシュ素材同士の間に差込空間9が形成される。この図では差し込み空間9の図示の強調のため第1シリコンメッシュ部材8のうち、片方を広げて見せている。
縫製線10は筒状体4を構成するトリコット生地を筒状にして縫い合わせた線である。筒状体4にトリコット生地を用いると、適度な緻密性と伸縮性を有するので、演奏の邪魔となりにくく、好ましい。図2等に示されるように、縫製線10は指の側面に配置されるようになっている。
補助体5は、シリコン製のメッシュ素材により構成され、差込空間9に挿抜自在に挿入配置される少なくとも1つの第2シリコンメッシュ部材11をさらに有する。図5に第2シリコンメッシュ部材11a~11c(以下、適宜、単に第1シリコンメッシュ部材11と称する)を差し込み空間9に挿入配置する概念図を示す。
第2シリコンメッシュ部材11aは、前後方向における幅が第1シリコンメッシュ部材8より少し短く、差し込み空間9に挿入した時、差し込み空間9の面積と略一致して重ね合わせることができるようになっている。
第2シリコンメッシュ部材11bは、前後方向の幅が短く、小さな台形状となっており、差し込み空間9の指先側(この図の後方向側)のみに挿入配置するようになっている。
第2シリコンメッシュ部材11cは、前後方向の幅が短く、小さな台形状となっており、差し込み空間9の指の根本側(この図の前方向側)のみに挿入配置するようになっている。なお、第2シリコンメッシュ部材11bより第2シリコンメッシュ部材11cの方が面積が大きくなっている。
また、例えば矩形状のシリコン製のメッシュ素材Sを演奏者Mが所望の大きさ、形状にカットし、第2シリコンメッシュ部材11として、差し込み空間9の所望の場所に所望の個数、挿入配置してもよい。
第2シリコンメッシュ部材11は例えば第1シリコンメッシュ部材8を構成するシリコン製のメッシュ素材と同様の素材である。例えば皮、シリコンジェル、その他、硬すぎる素材や厚みがある素材を差し込み空間9に差し込むと、差し込み空間9の中に固定することができずに、演奏中に差し込み空間9から飛び出てきたり、演奏が行いづらいものとなり好ましくない。
図6~図7にギター演奏補助具1の制作方法の一例を表す概念図を示す。
まず図6(a)にて二枚の台形状のシリコン製のメッシュ素材14を重ねて第1シリコンメッシュ部材8を構成し、仕付け糸15でこれらを固定する。
次いで図6(b)にて所定大きさのトリコット生地16に第1シリコンメッシュ部材8を重ね、第1端部6と第2端部7の二か所において縫製しトリコット生地16に縫い付ける。
次いで図6(c)にてトリコット生地16に型紙17を重ね、型紙17に沿って型紙線18に印をつける。なお、第1シリコンメッシュ部材8の大きさ及び型紙17の大きさはユーザに合わせ所望のサイズで制作できる。
次いで図7(a)において、型紙線18よりも左右方向に少し広い破断線19においてトリコット生地16を裁断する。
次いで図7(b)において裁断した生地を筒状にし、裁縫用ピンチ20等で固定し、型紙線18の外側(この図の左方向側)で仮縫い線21に沿って仮縫いする。
次いで図7(c)において型紙線18の内側(この図の右方向側)に縫製線10に沿って縫製し、型紙線18で生地を裁断して左側の端部を除去し、第1シリコンメッシュ部材8が縫製された筒状体4を構成する。この後、仕付け糸15を取り除き、筒状体4を裏返すと、ギター演奏補助具1が完成する。
<実施形態の効果>
ギター2を演奏するとき、奏法や和音コードの種類等によっては、第1弦A~第6弦Fの6本全部または2本以上の複数本の弦(以下適宜、「押え対象弦」という)を、左手の人差し指1本で抑えなければならない場合がある。この場合、各弦の張力に抗して押え対象弦全部を人差し指1本でフレットに押さえつけなければならないため、かなり大きな指の力や握力等が必要となる。しかし、力があったとしても、演奏者の指の肉が少ない(指が細い)、または加齢により指の肉がたるんだ場合等においては、力を弦に伝えるための指の肉の量が足りないので、上記に対応できずに押さえ対象弦のうちいくつかが不十分な押え態様となってしまい、音がミュートされたり、フレットとのビビリ音等が生じ、正しい演奏が困難となる。
本願考案のギター演奏補助具1は、上記に対応し、人差し指を挿通する筒状体4の中に、第1シリコンメッシュ部材8を備えた補助体5が設けられる。これにより、上記のように演奏者Mが左手人差し指で押え対象弦を押える際、筒状体4の中の補助体5が押圧補助を行うことで押え対象弦のすべてに対し確実に大きな力を作用させてフレットに対し押さえつけることができる。この結果、指の肉が少ない演奏者または指の肉がたるんだ演奏者等の場合であっても、前述の音のミュートやビビリ音等の不都合を回避し、正しい演奏を行うことができる。
なお、図1や図2では、説明のため、演奏者Mの左手人差し指は比較的伸ばした形として図示したが、実際の演奏時には、指は内側に丸まった形となる。また指の関節に相当する部分は指先等と比較して指の肉が少ない。このような理由から、第1弦A~第6弦Fの中で、第1弦Aと第4弦Dの押さえ態様が不十分となりやすい(特に、第4弦Dの押さえ態様が不十分となりやすい)。補助体5はこれらの押圧補助を行うものである。
また、本実施形態では特に、補助体5が、第1シリコンメッシュ部材8に加え、第1シリコンメッシュ部材8と筒状体4との間の差込空間9に挿抜自在に差し込まれる第2シリコンメッシュ部材11を備える。これにより、演奏者Mの手の大きさや形、ギターのネック部の太さや形状、演奏者Mの演奏姿勢や奏法のくせ、演奏曲の内容、等に合わせ、押え対象弦を押える時に押圧補助が特に必要となる部位に第2シリコンメッシュ部材11を効果的に挿入配置することができる。この結果、前述の音のミュートやビビリ音等を防止した正しい演奏を確実に行うことができる。第2シリコンメッシュ部材11は挿抜自在のため、同一の演奏者であっても、朝夕の時間帯の違いや体調により指の太さが変化する場合にも都度、対応できる。
<変形例>
なお、本考案は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)指の長さ方向が短いギター演奏補助具1′aの場合
図8にギター演奏補助具1′aの装着外観を表す平面図を示す。ギター演奏補助具1′aの指方向(この図の前後方向)の長さはギター演奏補助具1より短く、ギター演奏補助具1′aの前方向端部及び第2端部7′は演奏者Mの左手人差し指の第2関節より指先側(後方向側)に配置されている。
この変形例によれば、人差し指の第1関節から第2関節までの間のうち、第1関節側をギター演奏補助具1′a及び補助具5(図示なし)がカバーすることによって、特に押さえにくい弦である第4弦Dを含む押さえ弦の押圧補助を行うとともに、筒状体4′が短いので、より演奏の妨げになりにくくなっている。演奏する曲の構成や、演奏者Mの指の肉付きなどによって、この長さで十分なときに、使用することができる。
(2)縫製線10′が曲線状のギター演奏補助具1′bの場合
図9にギター演奏補助具1′bの平面図及び装着時の側面図を示す。図9(a)はギター演奏補助具1′bを表面から見た上面図、図9(b)はギター演奏補助具1′を表面から見た下面図、図9(c)はギター演奏補助具1′bを裏面(指の腹側に接する面)から見た上面図、図9(d)はギター演奏補助具1′bを裏面(指の腹側に接する面)から見た下面図、図9(e)はギター演奏補助具1′bを装着した人差し指を設置面(図示なし)に指を自然に伸ばして乗せた時の側面図である。
図9(e)に示すように、ギター演奏補助具1′bは縫製線10′が指を曲げた際に指の形にフィットするように、あらかじめ曲線となるように構成されている。また、図9(b)、図9(d)、図9(e)に示すように、ギター演奏補助具1′bは、筒状体4における縫製線10′が指の側面付近ではなく、指の背側の中央付近(左右方向における中央付近)に配置されるようになっている。
図10にギター演奏補助具1′bの制作方法の一例を表す概念図を示す。図10(a)において、トリコット生地16に対して第1シリコンメッシュ部材8を生地の中央に置き、型紙線18′及び破断線19′の指の長さ方向に沿った辺22を曲線状とする他は、ギター演奏補助具1と同様の方法で、第1シリコンメッシュ部材8をトリコット生地16に縫いつけ、印をつける。図10(b)にて、裁断線19′に沿って裁断したトリコット生地16を仮縫い線21′にて仮縫いし、図10(c)にて縫製線10′で縫製したのち、型紙線18′で左側端部を裁断し除去する。図10(a)において、トリコット生地16に対して第1シリコンメッシュ部材8を生地の中央に置き、制作していくため、縫製線10′は指の背側の中央付近に配置されるようになる。
この変形例のギター演奏補助具1′bによれば、筒状体4″の形状が指の形にフィットしたカーブを描いているので、装着感が心地よく、演奏が行いやすい。また、この変形例においても、実施形態と同様の効果を得る。
(3)第2シリコンメッシュ部材11′が第1弦用メッシュ部材12及び第4弦用メッシュ部材13を備える場合
図11にギター演奏補助具1′cの平面図を、図12にギター演奏補助具1′cの使用時の状態を表す斜視図を示す。
ギター演奏補助具1′cの第2シリコンメッシュ部材11′は第1弦用メッシュ部材12及び第4弦用メッシュ部材13を備える。ギター演奏補助具1′cの差し込み空間9はそれぞれギター2の第1弦A~第4弦Dに対応する部位を有する。第1弦用メッシュ部材12は差込空間9のうち、ギター2の第1弦Aに対応する部位に挿入配置される。第4弦用メッシュ部材13は、第1弦用メッシュ部材12とは別個独立した部材であって、差込空間9のうち、ギター2の第4弦Dに対応する部位に挿入配置される。
第1弦用メッシュ部材12及び第4弦用メッシュ部材13はそれぞれ、図5に示した第2シリコンメッシュ部材11c及び第2シリコンメッシュ部材11bに相当する形状を有する。
図12に示すように、ギター演奏補助具1′cの第1シリコンメッシュ部材8は少なくとも第1弦A~第4弦Dを押圧補助し、第2シリコンメッシュ部材11′は第1弦Aを、第2シリコンメッシュ部材13は第4弦Dをさらに押圧補助できるようになっている。
この図では、第1弦用メッシュ部材12は演奏者Mの人差し指の第3関節と第2関節との間に配置され、第4弦用メッシュ部材13は第1関節と第2関節との間に配置されるようになっている。
演奏者Mが左手でネック部3を握りつつ人差し指で押え対象弦を押えようとする場合、人差し指は、指根元側がギターの第1弦A側で指先側が第6弦F側となるような、やや丸まった姿勢となる。この時、第1関節の指根元側の肉の少ない、又は肉のたるんだ場所で第4弦Dを押圧し、第2関節の指根元側の肉の少ない、又は肉のたるんだ場所で第1弦Aを押圧することとなる。この結果、第1弦A及び第4弦Dに対する押さえ力が伝わらず、前述のミュートやビビリ音が生じやすい。本変形例ではこれに対応して、第1シリコンメッシュ部材8に重ねて用いられる第2シリコンメッシュ部材11′が第1弦用メッシュ部材12と第4弦用メッシュ部材13とを備えることにより、第1弦A及び第4弦Dに対し確実に大きな押さえ力を作用させ、上記不都合を回避することができ、かつ、第1弦用メッシュ部材12と第4弦用メッシュ部材13とは薄く小さい部材のため、演奏の行いやすさを阻害することも少ない。
なお、上記の手法を応用し、第2シリコンメッシュ部材でなく、第1シリコンメッシュ部材を、ギター2の第1弦Aに対応するものと、ギター2の第4弦Dに対応するものと、だけ設ける構成としてもよい。
(4)第2シリコンメッシュ部材11″が小幅メッシュ部材23である場合
図13にギター演奏補助具1′dの平面図を、図14にギター演奏補助具1′dの使用時の概念図を示す。ギター演奏補助具1′dの第2シリコンメッシュ部材11″は、差込空間9の指幅方向(この図の左右方向)寸法の略半分の指幅方向寸法を有し、差込空間9における中指側には配置されず親指側にのみ配置される、小幅メッシュ部材23である。
この図では、差し込み空間9に重畳する面積のうち、右方向側の半分に小幅メッシュ部材23が配置されているが、指に装着し、図1のように演奏の構えをすると指先が前方向を向くので小幅メッシュ部材23は演奏者から見て左方向側の半分に配置されることになる。
図14に示すように、第1シリコンメッシュ部材8は第1弦A~第4弦Dを押圧補助できるようになっており、第2シリコンメッシュ部材11″(小幅メッシュ部材23)は、そのうち、人差し指の腹側のうち親指側を特に押圧補助できるようになっている。
演奏者Mが左手でネック部3を握りつつ人差し指で押え対象弦を押えようとする場合、人差し指は、指根元側がギターの第1弦A側で指先側が第6弦F側となるような、やや丸まった姿勢となる。この場合、通常、人差し指は、その腹側部分がフレット面に対しまっすぐ対向する姿勢ではなく、フレット面に対してやや親指側に傾いた姿勢でフレット面に対し対向する姿勢となる。すなわち、人差し指の腹側部分のうち中指側は押え対象弦にはあまり当接せず、主に親指側が押え対象弦に当接することとなる。
本変形例ではこれに対応して、第2シリコンメッシュ部材11″としての小幅メッシュ部材23が、差込空間のうち中指側には配置されず、親指側のみに配置される。これにより、押え対象弦に対し効果的に押さえ力を作用させることができるとともに、必要性が乏しい側への第2シリコンメッシュ部材11″をなくすことで演奏者Mの人差し指に対する圧迫感・こわばり感等を低減することができる。
なお、上記の手法を応用し、第2シリコンメッシュ部材ではなく、第1シリコンメッシュ部材を、親指側(上記図13の右方向側)の略半分にのみ、配置する構成としてもよい。
(5)第1シリコンメッシュ部材8′が片凹み型メッシュ部材24である場合
図15にギター演奏補助具1′eの平面図を、図16にギター演奏補助具1′eの使用時の状態を表す概念図を示す。図15に示すようにギター演奏補助具1′eの第1シリコンメッシュ部材8′は、中指側の側面に湾曲形状の凹みを備えた片凹み型メッシュ部材24である。
図16に示すように、第1シリコンメッシュ部材8′(片凹み型メッシュ部材24)は、第1弦A~第4弦Dを押圧補助する際に人差し指の腹側のうち親指側の面積は広く、中指側の面積は狭くなるように、湾曲形状の凹みを有している。
演奏者Mが左手でネック部3を握りつつ人差し指で押え対象弦を押えようとする場合、人差し指は、指根元側がギターの第1弦A側で指先側が第6弦F側となるような、やや丸まった姿勢となる。この場合、通常、人差し指は、その腹側部分がフレット面に対しまっすぐ対向する姿勢ではなく、フレット面に対してやや親指側に傾いた姿勢でフレット面に対し対向する姿勢となる。すなわち、人差し指の腹側部分のうち中指側は押え対象弦にはあまり当接せず、主に親指側が押え対象弦に当接することとなる。
本変形例ではこれに対応して、第1シリコンメッシュ部材8′が、中指側の側面に湾曲形状の凹みを備えた片凹み型メッシュ部材24として構成される。これにより、凹みのない側において押え対象弦に対し効果的に押さえ力を作用させることができるとともに、押圧補助の必要性が乏しい側へを凹み形状とすることで演奏者の人差し指に対する圧迫感・こわばり感等を低減することができる。
(6)第1シリコンメッシュ部材8″が両凹み型メッシュ部材25である場合
図17にギター演奏補助具1′fと、ギター2の第1弦A~第4弦Dとのそれぞれの位置関係を説明する概念図を示す。この変形例におけるギター演奏補助具1′fの第1シリコンメッシュ部材8″は、親指側及び中指側それぞれの側面に湾曲形状の凹みを備えた両凹み型メッシュ部材25である。
図17に示すように両凹み型メッシュ部材25は、第1弦A及び第4弦Dを押さえるのに相当する部位、すなわちこの図の前後方向両端部においては左右方向の幅が広く、第2弦B及び第3弦Cを押さえるのに相当する部位、すなわち前後方向の中央部近傍においては、左右方向の幅が狭くなっている。
図18(a)にギター演奏補助具1′fを表面(指の腹に接しない面)から見た上面図、図18(b)にギター演奏補助具1′fを前記表面から見た下面図、図18(c)にギター演奏補助具1′fを裏面(指の腹に接する面)から見た上面図、図18(d)にギター演奏補助具1′fを前記裏面から見た下面図を示す。なお、この変形例でも、筒状体4の図9の変形例と同様に縫製線10′を指の形にフィットするようにカーブさせている。
図19はギター演奏補助具1′fの使用時の状態を表す斜視図である。ギター演奏補助具1′fの両凹み型メッシュ部材25は、演奏者Mが複数の押さえ対象弦を押さえる際に第1弦A及び第4弦Dに相当する部位の面積が広く、重点的に押圧補助できるようになっている。また、縫製線10′は指の背の中央付近にあり指の形にフィットした曲線状となるように構成されている。
演奏者Mが左手でネック部3を握りつつ人差し指で押え対象弦を押えようとする場合、人差し指は、指根元側がギターの第1弦A側で指先側が第6弦F側となるような、やや丸まった姿勢となる。この時、第1関節の指根元側の肉の少ない、又は肉のたるんだ場所で第4弦Dを押圧し、第2関節の指根元側の肉の少ない、又は肉のたるんだ場所で第1弦Aを押圧することとなる。この結果、第1弦A及び第4弦Dに対する押さえ力が伝わらず、前述のミュートやビビリ音が生じやすい。
この変形例では、これに対応して、第1シリコンメッシュ部材8″が、親指側及び中指側それぞれの側面に湾曲形状の凹みを設ける。これにより、押圧補助の必要性が乏しい幅方向中央部寄りの弦(例えば第2弦B、第3弦C等)に対応する第1シリコンメッシュ部材8″の領域を小さくすることで演奏者Mの人差し指に対する圧迫感・こわばり感等を低減することができる。また、押圧補助の必要性が高い幅方向両端側の弦(例えば第1弦A、第4弦D等)に対応する第1シリコンメッシュ部材8″の領域は大きいまま維持することで、演奏の妨げとなりにくく、かつ効果的に押さえ力を作用させることができる。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1、1′a~f ギター演奏補助具
2 ギター
3 ネック部
4、4′ 筒状体
5 補助体
6 第1端部
7、7′ 第2端部
8、8′、8″ 第1シリコンメッシュ部材
9 差し込み空間
10、10′ 縫製線
11、11′、11″ 第2シリコンメッシュ部材
12 第1弦用メッシュ部材
13 第4弦用メッシュ部材
23 小幅メッシュ部材
24 片凹み型メッシュ部材
25 両凹み型メッシュ部材

Claims (6)

  1. 第1弦、第2弦、第3弦、第4弦、第5弦、第6弦の6本の弦がネック部に張られたギターを演奏する演奏者の左手人差し指に対して前記人差し指の背側及び腹側を含む周方向全周を覆ってフィットするように挿通され、指先側の径が指根元側の径よりも小さい、トリコット生地による筒状体と、
    前記筒状体の内周面における前記人差し指の腹に対向する部位に取り付けられ、前記演奏者が左手で前記ネック部の弦を押えるときの押圧補助を行う補助体と、
    を有し、
    前記補助体は、
    指先側の第1端部と指根元側の第2端部とが前記筒状体に対して縫製により固定され、シリコン製のメッシュ素材により構成され、前記第1端部と前記第2端部との間において当該筒状体との間に差込空間を形成可能とした第1シリコンメッシュ部材を備える
    ことを特徴とするギター演奏補助具。
  2. 請求項1記載のギター演奏補助具において、
    前記補助体は、
    シリコン製のメッシュ素材により構成され、前記差込空間に挿抜自在に挿入配置される少なくとも1つの第2シリコンメッシュ部材をさらに有する
    ことを特徴とするギター演奏補助具。
  3. 請求項2記載のギター演奏補助具において、
    前記第2シリコンメッシュ部材は、
    前記差込空間のうち、前記第1弦に対応する部位に挿入配置される第1弦用メッシュ部材と、
    前記差込空間のうち、前記第4弦に対応する部位に挿入配置される、前記第1弦用メッシュ部材とは別個独立した第4弦用メッシュ部材と、
    を有することを特徴とするギター演奏補助具。
  4. 請求項2記載のギター演奏補助具において、
    前記第2シリコンメッシュ部材は、
    前記差込空間の指幅方向寸法の略半分の指幅方向寸法を有し、当該差込空間における中指側には配置されず親指側にのみ配置される、小幅メッシュ部材である
    ことを特徴とするギター演奏補助具。
  5. 請求項1又は請求項2記載のギター演奏補助具において、
    前記第1シリコンメッシュ部材は、
    中指側の側面に湾曲形状の凹みを備えた片凹み型メッシュ部材である
    ことを特徴とするギター演奏補助具。
  6. 請求項1又は請求項2記載のギター演奏補助具において、
    前記第1シリコンメッシュ部材は、
    親指側及び中指側それぞれの側面に湾曲形状の凹みを備えた両凹み型メッシュ部材である
    ことを特徴とするギター演奏補助具。
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