JP6209805B1 - 鍵盤楽器練習時の手指の支持方法及び手指の支持具 - Google Patents

鍵盤楽器練習時の手指の支持方法及び手指の支持具 Download PDF

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Abstract

【課題】鍵盤楽器練習時に手指の第1関節の反り返りを防止するのみならず、打鍵時に第2関節が略まっすぐになってしまうことも防止することができる手指の支持方法及び支持具を提供する。【解決手段】人差し指の第1関節と第2関節の間及び第2関節と第3関節の間に支持体3と支持体5を設けている。支持体3は上面の固定部33で固定し、締め付け力を適宜調整しながら第1関節が屈曲自在となるようにして着脱自在に固定してある。支持体5は上面の固定部55で固定し、締め付け力を適宜調整しながら第2関節が屈曲自在となるようにして着脱自在に固定してある。逆反り規制部材4の端部を固定部45及び43で固定するようにして支持体5及び支持体3の下方から側面を通って爪先の上側に向けて回し、さらに最適な人差し指の屈曲状態となるように調整しながら逆反り規制部材4の他の端部を支持体3及び支持体5の他の側面から下方に向けて固定部43及び固定部45で着脱自在に逆反り規制部材4を固定している。【選択図】図6

Description

本発明は、鍵盤楽器練習時に第1関節が凹状となり手指が反り返るようになることを防止するのみならず、打鍵時に第2関節が略まっすぐになってしまうことも防止する手指の支持方法及び支持具を提供するものである。
ピアノ、オルガン、エレクトーンなどの鍵盤楽器の練習や演奏をする際に、手指の力が弱い人が力強く鍵盤を弾くときや、手指の骨や関節が柔らかいような子供が打鍵するときに、鍵盤の抗力に耐えられず関節部分が凹状となって手指が鍵盤とは反対側に反り返るような状態となってしまい、正しく弾けないばかりでなく痛くて練習などもできないという問題や、手指の関節を正しい位置に維持しなければならないなどの種々の問題があるものの、人間の手指の太さ、骨の硬さ、骨の形状、関節の強さなどは個人個人で異なるため、全ての人に適用できる支持方法や支持具はなかった。
また、打鍵時に第1関節が凹状となって手指が鍵盤とは反対側に反り返る癖がついてしまうと指先がグラついて不安定となり、指先に負担がかかるだけでなくクリアーな音やしっかりとした美しい響きの音を出すこともできず、将来、音楽家を目指す子供にとっては致命傷ともなりかねない。
また、第1関節が凹状とはならないものの打鍵時に第2関節が凹み、第1関節に向けて手指が略まっすぐになってしまうような人もいる。
このような問題に対し、例えば、楽器演奏の際に手指の関節を正しい角度に保持し、正しい指の動きをマスターするための楽器練習用補助具として、手指の第1関節と第2間接の間に2個又は4個のリングを装着して、それぞれの間接を楽器の演奏に望ましい所定の角度より広角とならないように保持する楽器練習用補助器具がある(特許文献1)。
また、ピアノ練習等の際に、左手指の強化を目的とした強化着用具の提案もある(特許文献2)。
また、ピアノ、オルガン、シンセサイザ等の鍵盤楽器の選択された調和音の間隔に該当する鍵(キー)に各々届かせるために手指に各々位置させるための矯正用の打鍵補助装置も提案されている(特許文献3)。
さらに、上述のような特殊な器具を使うことなく、種々のテープを直接手指に巻いて練習をしている場合も多い(非特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の補助器具では、リングと連結部とが一体形成されているので、指の太さや長さが個人個人で全く異なるため全ての人に適用することは困難であり、また、特に子供のように年齢によって手指の力や骨の硬さや関節の強さに個人差が大きいような場合には、個人個人に対して最適な手指の角度に調整することはできなかった。また、ゴム製のようなフレキシブルな材料を選択しても、緩くては効果が乏しく、きつ過ぎては手指の締め付けが激しくなり実用的ではなく、しかも、関節が凹状となって手指が反り返るようになると伸縮性によって追従してしまうため、手指の反り返りを防止することはできなかった。さらに、金属、セラミックス、木材のような材料では重くなり手指にかかる負担が大きく、しかも、指の太さや長さが個人個人で全く異なるため全ての人に適用することはできなかった。
また、特許文献2の強化着用具は、強化をするための用具であるため、特に子供のように年齢によって手指の力や骨の硬さや関節の強さに個人差が大きいような場合には、かえって手指が鍵盤とは反対側に反り返るようになることを助長することになりかねなかった。
また、特許文献3の打鍵補助装置では、各手指の間隔は一定に保持されるものの、手指が鍵盤とは反対側に反り返ることを防止することはできなかった。
また、非特許文献1のテープでは、テープを直接手指に巻いて手指の形を覚えこませるために固定するもので、関節部分が凹状となり手指が反り返るようになることを防止することはできず、さらに、第2関節が略まっすぐになってしまうという問題も解決することができず、しかも、練習ごとに取りはずして廃棄するため経済的にも不利であった。
特開2000−352924公報 実開平07−010752公報 特表昭57−500392公報
ななゆりブログ ピアノの部屋、"可愛い矯正ギブス"、[online]、[平成29(2017)年1月30日検索]、インターネット<URL:http://pianonanayuri.jugem.jp/?eid=476>
本発明は、鍵盤楽器練習時に手指の第1関節の反り返りを防止するのみならず、打鍵時に第2関節が略まっすぐになってしまうことも防止することができる手指の支持方法及び支持具を提供するものである。
本発明者は、上述したような問題に鑑み鋭意検討した結果、例えば人差し指の第1関節と第2関節の間に着脱テープを巻いて固定し、この着脱テープの下側(手のひら側)から側面側を通って爪先の上側(爪のある側)に向けて別の着脱テープを回していきながら人差し指の最適な屈曲状態となる位置で固定することで、鍵盤楽器を練習する個人個人に対して適用することができ、しかも手指の力や骨の硬さや関節の強さに個人差が大きいような場合であっても、簡便に手指の関節部分が凹状になることを防止できると共に、打鍵の際の手指の屈曲状態を正しく維持でき、しかも軽量化を図ることで長時間の練習でも手指にかかる負担がほとんどないことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、鍵盤楽器練習時の手指の支持方法において、
(1)一の手指の爪先と第1関節との間、第1関節と第2関節との間又は第2関節と第3関節との間の少なくとも1箇所に支持体を着脱自在に固定する方法と
(2)当該一の手指を鍵盤に対して適切な屈曲状態となるように調整しながら、当該一の手指が屈曲方向とは反対側に反り返ることを規制する逆反り規制部材を当該支持体に着脱自在に固定する方法と、
を有することを特徴とする鍵盤楽器練習時の手指の支持方法を提供するものである。
また、本発明は、鍵盤楽器練習時の手指の支持具において、
(1)一の手指の爪先と第1関節との間、第1関節と第2関節との間又は第2関節と第3関節との間の少なくとも1箇所に着脱自在に固定できる支持体と、
(2)当該一の手指が屈曲方向とは反対側に反り返ることを規制する逆反り規制部材とを有し、
(3)当該逆反り規制部材は当該支持体に着脱自在に固定可能とされており、
(4)当該逆反り規制部材は、当該一の手指に装着した状態で逆反り規制の対象となる関節部分より爪先側であって当該一の手指の上側に屈曲方向とは反対側に反り返ることを規制する逆反り規制点を有するようにされている
ことを特徴とする鍵盤楽器練習時の手指の支持具を提供するものである。
本発明の鍵盤楽器練習時の手指の支持方法及び支持具によれば、鍵盤楽器練習時のみならず演奏時でも、一の手指の爪先と第1関節との間、第1関節と第2関節との間又は第2関節と第3関節との間の少なくとも1箇所に支持体を着脱自在に固定できるため、手指に対する締め付け力が自在に調整できる。
さらに、手指を鍵盤に対して適切な屈曲状態となるように調整しながら、逆反り規制部材を当該支持体に着脱自在に固定できるため、手指の力や骨の硬さや関節の強さに個人差が大きいような場合であっても、個人個人に対して最適な手指の角度に調整して逆反りを防止できると共に、打鍵の際には手指が鍵盤側に屈曲自在であり、手指への押圧力や手指の屈曲角度も自由に調整できるため、子供から大人まで広範囲の人々が苦痛を感じずに長時間の練習や演奏をすることができる。
さらに、一定の厚みと幅を有する着脱テープのような軽量の帯状体を支持体や逆反り規制部材とすることにより、手指、手首、腕などに対する重量負担が軽減されるばかりでなく、例えば、右手の薬指で「ファ」の音を弾いた際に、隣の中指が薬指に寄り添うようにくっついて正しい形で弾けなくなるという問題も解消することができる。
さらに、深い音を出すために腕の重さを指先にのせるように打鍵する際にも、本発明により、手指の関節が凹状となって爪先が反り返るような状態を防止できるため、いわゆる脱力奏法の習得も同時に実現できる。
さらに、手指の逆反りを防止することができるばかりでなく、正しい形を保持したまま鍵盤練習ができるため、鍵盤楽器演奏時に必要な手指の筋肉などを鍛えることもできる。
本発明を説明するための模式図。 本発明の一実施形態の支持具を示す写真。 図2の部分拡大写真。 図2、3における支持具を指から外した状態を示す写真。 本発明の他の実施形態の支持具を示す写真。 図5の部分拡大写真。 図5、6における支持具を指から外した状態を示す写真。 本発明の他の実施形態の支持具を示す写真。 図8の部分拡大写真。 図8、9における支持具を指から外した状態を示す写真。
以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
図1は、例えば人差し指を模式的に示した図であり、マジックテープ(株式会社クラレの登録商標)のような軽量の帯状体の着脱テープや着脱バンドなどを支持体1及び逆反り規制部材2として説明する(図2から図4参照)。
まず、支持体1を人差し指の第1関節と第2関節との間にある固定点(又は固定面)S2やS3などで固定して装着する。その際、着脱自在とする固定部11は、支持体1の端部11同士を固定した部分に該当する。そして、その固定部11を人差し指の上側(図1において上側)とすれば、人差し指に対して支持体1を更に着脱容易とすることができ、しかも、支持体1の人差し指に対する締め付け力を適宜調整できるので、指を締め付け過ぎることもなく、個人個人に対して最適状態で固定することができる。
次に、支持体1の固定点(又は固定面)S2やS3などの位置において、第1関節よりも第2関節側であって、第1関節と隣接させるか又は第1関節と第2関節との間で、逆反り規制部材2の端部22を固定部21に固定する。
次いで、人差し指が鍵盤に対して適切な屈曲状態(図1においてFの白矢印方向)となるように調整しながら、逆反り規制部材2の他の端部22を支持体1の他の固定部21に着脱自在に固定する。
こうして、逆反り規制部材2が固定部21によって支持体1に固定され、打鍵する際には人差し指は鍵盤側に屈曲自在となる一方、鍵盤の抗力で第1関節が凹状となり手指が反り返ろうとしても、逆反り規制点Pによって人差し指を屈曲状態に維持できる。しかも逆反り規制部材2は支持体1に固定する際には、人差し指に対して調整自在となっているので、個人個人で最適な屈曲状態に調整でき、この状態を維持することが可能となる。
この状態を別の角度からみてみると(図1参照)、側面視において、逆反り規制点Pと固定点S2を結ぶ直線L2(固定面S2とした場合には直線L2を含む面)に対し、第1関節は常に上側に位置するようなっている。固定点(又は固定面)S3の場合も同様である。このため、人差し指の屈曲状態を個人個人で最適な状態に調整して維持することができる。しかも、特許文献1にあるように第1関節の下面(手のひら側)の屈曲部分で点固定として固定されるような状態ではなく、S2やS3のように屈曲部分を避けた位置で面積を広くして固定することで逆反り規制部材2と支持体1とが確実に固定され、爪先に鍵盤の抗力(図1において黒矢印方向)がかかっても、逆反り規制点Pにおける規制力Fにより、爪先が鍵盤とは反対側に反り返ることを確実に防止できる。
ここで、逆反り規制部材2の端部22と支持体1との固定部21を支持体1の下側から側面側を通って爪先の上側に向けて固定するようにすると、固定面Sの固定面積が大きくなるので、人差し指の逆反り規制効果をさらに高めることができる(図3参照)。
図2では、着脱テープを使用して右手の人差し指の第1関節と第2関節の間であって第1関節部分に隣接するように支持体1を上面の固定部11で着脱自在に固定したのち、逆反り規制部材2の端部22を固定部21で固定するようにして支持体1の下方から側面を通って爪先の上側に向けて回し、さらに最適な人差し指の屈曲状態となるように調整しながら逆反り規制部材2の他の端22を支持体1の他の側面から下方へ向けて固定部21で着脱自在に逆反り規制部材2を固定している。なお、「下方から側面」、または「側面から下方」とは、固定面積が大きくなるように固定することを意味している。
この状態の側面視拡大写真を図3に示す。支持体1の固定部11は人差し指の上側に設けているので、指の締め付けも容易に調整でき、着脱もさらに容易になる。逆反り規制部材2と支持体1との固定部21は、逆反り規制部材2の一端22を支持体1の下面から側面を通って爪先の上側に向けて固定されているので固定面積Sが大きくなり、逆反り規制点Pにおける逆反り規制効果がさらに向上する。なお、第1関節が凹状にはならないものの、打鍵時に第2関節が凹み、第1関節に向けて略まっすぐになってしまう人に対しては、この実施形態中、第1関節を第2関節と、第2関節を第3関節として適用できる。
図4は、図2や図3で示した一実施形態の支持具を人差し指から取り外した状態を示した写真で、図4(a)は人差し指の上側(爪のある側)から見た写真、(b)は下側から見た写真である。個人個人に特有の指の太さ、長さ、形状であっても、支持体1の固定部11を人差し指の上側に設けているので簡単に着脱状態が解除でき、しかも一定の固定状態を維持することも可能である。したがって、逆反り規制部材2の一方の端部22を支持体1の一方の固定部21(図4(a)において右側固定部21)に接着、縫合、係止、嵌合、留め具、ホック、ラチェットなどの種々の手段により完全固定でも着脱自在でもよく、逆反り規制部材2の他の端部22は支持体1の他の固定部21に対して着脱自在としておけばよい。
さらに、特定の練習者で手指の長さや太さに大幅な成長が認められない一定期間であれば、上記のように取り外した状態を把握することにより、例えば、固定部21を完全に固定し、固定部11のみを着脱自在にすることもできる。
図5は他の実施形態であり、図5(a)は上側斜視方向から見た写真、(b)は下側から見た写真、(c)は(a)を反対側から見た写真であり、支持体3、支持体5、逆反り規制部材4を着脱テープとしたものである(図5から図7参照)。左手の人差し指の第1関節と第2関節の間及び第2関節と第3関節の間に、それぞれ支持体3と支持体5を着脱自在に設けたものである。左手の人差し指の第1関節と第2関節の間であって第1関節部分に隣接するように支持体3を上面の固定部33で固定し、締め付け力を適宜調整しながら第1関節が屈曲自在となるようにして着脱自在に固定してある。また、第2関節と第3関節の間であって第2関節部分に隣接するように支持体5を上面の固定部55で固定し、締め付け力を適宜調整しながら第2関節が屈曲自在となるようにして着脱自在に固定してある(図6参照)。この支持体3と支持体5の固定順序に特に限定はない。
そして、逆反り規制部材4の端部を固定部45及び43で固定するようにして支持体5及び支持体3の下方から側面を通って爪先の上側に向けて回し、さらに最適な人差し指の屈曲状態となるように調整しながら固定しつつ、逆反り規制部材4の他の端部を支持体3及び支持体5の他の側面から下方に向けて固定部43及び固定部45で着脱自在に逆反り規制部材4を固定している(図5(b)参照)。なお、「下方から側面」、または「側面から下方」とは、固定面積が大きくなるように固定することを意味している。
図7は、図5や図6で示した他の実施形態の支持具を人差し指から取り外した状態で上側から見た写真である。個人個人に特有の指の太さ、長さ、形状であっても、支持体3の固定部33及び支持体5の固定部55を人差し指の上側に設けているので簡単に着脱状態が解除でき、しかも一定の固定状態を維持することも可能である。したがって、逆反り規制部材4の一方の端部を支持体3の一方の固定部43(図7において右側固定部43)や支持体5の一方の端部45に接着、粘着、縫合、係止、嵌合、留め具、ホック、ラチェットなどの種々の手段により完全固定でも着脱自在でもよく、逆反り規制部材4の他の端部は支持体3の他の固定部43や支持体5の他の固定部45に対して着脱自在としておけばよい。
さらに、特定の練習者で手指の長さや太さに大幅な成長が認められない一定期間であれば、上記のように取り外した状態を把握することにより、例えば、固定部43や固定部45を完全に固定し、固定部33と固定部55を着脱自在にすることもできる。なお、この実施形態によると、支持体3及び支持体5に逆反り規制部材4を固定するために逆反り規制部材4の長さが長くなり、余裕をもって固定できるので、指に窮屈な感じを与えず、逆反り規制効果も向上するので好ましい。
図8は他の実施形態であり、図8(a)は上側斜視方向から見た写真、(b)は下側から見た写真、(c)は(a)を反対側から見た写真であり、支持体6、支持体8、逆反り規制部材7を着脱テープとしたものである(図8から図10参照)。左手の中指の爪先と第1関節の間及び第1関節と第2関節の間に、それぞれ支持体6と支持体8を着脱自在に設けたものである。左手の中指の爪先と第1関節との間であって第1関節部分に隣接するように支持体6を上面の固定部66で固定し、締め付け力を適宜調整しながら第1関節が屈曲自在となるようにして着脱自在に固定してある。また、第1関節と第2関節の間であって第1関節部分に隣接するように支持体8を上面の固定部88で固定し、締め付け力を適宜調整しながら第1関節が屈曲自在となるようにして着脱自在に固定してある(図9参照)。この支持体6と支持体8の固定順序に特に限定はない。なお、第1関節は逆反りしないものの、打鍵時に第2関節が凹み、第1関節に向けて略まっすぐになってしまう人に対しては、この実施形態中、第1関節を第2関節と、第2関節を第3関節として適用できる。
そして、逆反り規制部材7の端部を固定部78及び76で固定するようにして支持体8及び支持体6の下方から側面を通って爪先の上側に向けて回し、さらに最適な中指の屈曲状態となるように調整しながら固定し、逆反り規制部材7の他の端部を支持体6及び支持体8の他の側面から下方に向けて固定部76及び固定部78で着脱自在に逆反り規制部材7を固定している(図8(b)参照)。なお、「下方から側面」、または「側面から下方」とは、固定面積が大きくなるように固定することを意味している。
図10は、図8や図9で示した他の実施形態の支持具を中指から取り外した状態で上側から見た写真である。個人個人に特有の指の太さ、長さ、形状であっても、支持体6の固定部66及び支持体8の固定部88を人差し指の上側に設けているので簡単に着脱状態が解除でき、しかも一定の固定状態を維持することも可能である。したがって、逆反り規制部材7の一方の端部を支持体6の一方の固定部76(図10において右側固定部76)や支持体8の一方の固定部78に接着、粘着、縫合、係止、嵌合、留め具、ホック、ラチェットなどの種々の手段により完全固定でも着脱自在でもよく、逆反り規制部材7の他の端部は支持体6の他の固定部76や支持体8の他の固定部78に対して着脱自在としておけばよい。
さらに、特定の練習者で手指の長さや太さに大幅な成長が認められない一定期間であれば、上記のように取り外した状態を把握することにより、例えば、固定部76と固定部78を完全に固定し、固定部66と固定部88を着脱自在にすることもできる。
支持体や逆反り規制部材としては樹脂性のテープ、バンド、ベルト、革製のバンド、ベルト、布製のテープ、バンド、ベルト、包帯、金属性のテープ、バンド、ベルトなど、あるいはこれらの複合体などの種々のものが使用できる。また、支持体や逆反り規制部材の形状としては、帯状体、チューブ形状、柔軟性のある棒状体なども用いることができ、固定方法としては本実施例のほか、留め具、ホック、磁石、ラチェットなど着脱自在とされるものであればよく、固定部に対する固定面積が確保できる点からは帯状体が好ましい。この場合、帯状体の面の直角方向に対しては一定の厚みを有しつつフレキシブルな性質を有していることが好ましく、帯状体の幅方向に対しては剛性や硬直性の性質を有していることが好ましく、帯状体の長さ方向に対しては伸縮性が無いか又は低い性質を有していることが好ましく(図3、図6、図9など参照)、色は透明でも目立たない色でもピアノ色でも、適宜採用すればよい。また、操作のし易さ及び確実さ、軽量性、経済性などの観点からは、マジックテープのような着脱テープや着脱バンドなどが好ましい。このような材料を選択することにより、指の締め付け力が簡単に調整できるにもかかわらず、逆反り規制力に優れた効果を発揮する。
1,3,5,6,8・・・支持体
2,4,7・・・逆反り規制部材
11,33,55,66,88・・・固定部
22・・・逆反り規制部材2の端部
21、43,45,76,78・・・固定部
P・・・逆反り規制点

Claims (6)

  1. 鍵盤楽器練習時の手指の支持方法において、
    (1)一の手指の爪先と第1関節との間、第1関節と第2関節との間又は第2関節と第3関節との間の少なくとも1箇所に支持体を着脱自在に固定する方法と
    (2)当該一の手指を鍵盤に対して適切な屈曲状態となるように調整しながら、当該一の手指が屈曲方向とは反対側に反り返ることを規制する逆反り規制部材を当該支持体に着脱自在に固定する方法と、
    を有することを特徴とする鍵盤楽器練習時の手指の支持方法。
  2. 前記支持体と前記逆反り規制部材が帯状体である請求項1に記載の鍵盤楽器練習時の手指の支持方法。
  3. 前記帯状体が着脱テープである請求項2に記載の鍵盤楽器練習時の手指の支持方法。
  4. 鍵盤楽器練習時の手指の支持具において、
    (1)一の手指の爪先と第1関節との間、第1関節と第2関節との間又は第2関節と第3関節との間の少なくとも1箇所に着脱自在に固定できる支持体と、
    (2)当該一の手指が屈曲方向とは反対側に反り返ることを規制する逆反り規制部材とを有し、
    (3)当該逆反り規制部材は当該支持体に着脱自在に固定可能とされており、
    (4)当該逆反り規制部材は、当該一の手指に装着した状態で逆反り規制の対象となる関節部分より爪先側であって当該一の手指の上側に屈曲方向とは反対側に反り返ることを規制する逆反り規制点を有するようにされている
    ことを特徴とする鍵盤楽器練習時の手指の支持具。
  5. 前記支持体と前記逆反り規制部材が帯状体である請求項4に記載の鍵盤楽器練習時の手指の支持具。
  6. 前記帯状体が着脱テープである請求項5に記載の鍵盤楽器練習時の手指の支持具。
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