JP3235686B2 - 浴槽湯の清浄化装置及び清浄化方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は浴槽装置に係り、特に活
性石、活性炭等の濾材が充填された濾過タンクを適宜洗
浄して効果的に湯の汚れを濾過し絶えず湯を清浄に保て
るようにする逆洗機能を持つ浴槽湯の清浄化装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来技術】最近、浴槽内の湯を循環ポンプで汲み上げ
各種の清浄化処理機器の配備された循環路を強制的に循
環させ清浄化処理された湯を再び浴槽内に噴出させる浴
槽湯の清浄化装置が開発された。

【０００３】この浴槽湯の清浄化装置には、湯を循環す
るための循環ポンプ、大きな汚れを濾過するため吸湯管
の湯の吸入口に設けられるプレフイルター、汚れを濾過
すると同時に濾材の能力に応じた水処理を行う多孔質の
粒状濾材が充填された濾過タンク、殺菌のためのオゾン
殺菌装置、湯を適温に保つためのヒータ等の清浄化処理
機器が配備されている。

【０００４】前記濾過タンクには、汚れ成分をイオン交
換により取り除くと同時にミネラルを溶出して活性化さ
せる麦飯石のような活性石、汚れを吸着して取り除く活
性炭、汚れをイオン交換すると同時に吸着して取り除く
ゼオライト等の各種の水処理能力を持った多孔質粒状物
質が単独或は複合して充填され濾過層が形成されてい
る。

【０００５】このため濾過タンクは、前記したように、
濾過層による単なる濾過能力だけでなく、充填されてい
る濾材の能力に応じた水処理能力を持ち浴槽湯の清浄化
に効果を発揮するのである。

【０００６】以上のような清浄化装置の開発により、湯
を交換することなく２４時間いつでも清浄かつ適温の湯
で快適な入浴を楽しめるようになった。

【０００７】このような清浄化装置は、運転を続けると
濾過タンクに充填された濾材に汚れが付いて濾過層が目
詰まりし、湯の循環量が減って清浄化の能力が落ちてし
まう。

【０００８】このため濾過層が目詰まりした場合には、
濾過層を形成する濾材は必ずしも安くなく頻繁に交換で
きないので、濾材を濾過タンクから取り出して洗浄する
ようにしている。

【０００９】また、濾材の洗浄は手間が掛かると同時に
汚い作業であまり好まれないので、濾材を濾過タンクか
ら取り出さないでも自動的に洗浄できるように、湯を濾
過層を清浄化処理の場合とは反対の方向に流して濾材を
洗浄するいわゆる逆洗装置を取り付け自動的に洗浄でき
るようにした装置も多く開発されている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
逆洗装置を利用しての洗浄では、逆流する湯の圧力がそ
れほど強くないので湯が流れても濾材の層が崩れないで
濾材が相互に密着した状態になっていて、汚れは余り良
く取り除けなかった。

【００１１】このため濾材に超音波の振動を与えるなど
して濾材の層を崩し少しでも洗浄の効果をあげるような
工夫が種々と試みられているが、濾材粒子は比較的大き
く重いので濾材の層を振動により崩してばらばらにする
のは難しかった。

【００１２】またこの濾材の層に振動を与えるための装
置は複雑で高価なものとなると同時に故障し易く、装置
のメンテイナンスが大変である。

【００１３】本発明は、前記したような従来技術の欠点
を解消し、簡便で安価な装置を利用し効果的な逆洗が行
える浴槽湯の清浄化装置と清浄方法を提供することを目
的とするものである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、浴槽
内の湯を吸湯管を介して循環ポンプで汲み上げ濾材の充
填された濾過タンクで汚れを濾過した後浴槽に再び噴湯
管を介して戻し浴槽湯を絶えず清浄に保つための浴槽湯
の清浄化装置において、濾過タンク内を湯が順方向に流
れる清浄化循環路と逆方向に流れる逆洗循環路とに湯の
循環路を切り換える切換弁を湯の循環路に配備し、前記
濾過タンクに、内部を真空排気する排気装置に連接する
排気管と真空排気に基づく減圧下でタンク内の湯を沸騰
温度まで加熱するヒータとを配備したことを特徴とする
浴槽湯の清浄化装置であり、また濾過タンクに真空吸引
力に基づき逆洗用の湯を急速に湯を流入させるための真
空タンクが直結したことを特徴とする前記浴槽湯の清浄
化装置であり、さらに、濾過タンク内の汚れた濾材の洗
浄を、タンク内の湯の加熱と真空排気とを行い減圧下で
低温で沸騰した湯で洗浄した後逆方向に流れる湯で逆洗
して行うことを特徴とする浴槽湯の清浄化方法である。

【００１５】

【発明の作用】本発明は前記したように構成され、濾材
の洗浄の際には、まず濾過タンク内に溜められた湯をヒ
ータで入浴温度以上に加熱すると同時に排気管を介して
真空排気すると、タンク内が減圧となるので１００℃以
下の温度でも湯が沸騰温度となって沸騰し、これにより
濾材は層が崩れると同時に汚れが剥がれ落ちる。

【００１６】この沸騰した湯での洗浄を所定時間行った
後に逆洗すると、前記したように濾材の層は既に崩れ汚
れも剥がれ落ちているので、濾材はきれいに洗浄でき
る。

【００１７】また濾過タンクに真空タンクを直結してお
くと、逆洗の際に、真空タンクにより大きな容量の真空
部が濾過タンクの下流に形成されているので、真空吸引
力により多量の湯が急速にタンク内に流入し濾材は一層
きれいに洗浄できる。

【００１８】さらに装置は、濾過タンク及び真空タンク
内を排気するための真空排気装置を必要とするが、特に
真空ポンプのような高価な装置を設けなくても湯の循環
路に設けた局部的に湯の流速を速めて負圧を作るベンチ
ユリー式のアスピレータを利用すれば良く、しかもこの
アスピレータはオゾン殺菌のためのオゾン吸入装置とし
て或いは泡バスとするために空気を吸い込むジエツトノ
ズルとして設けられた装置を併用できるので簡便で安く
できる。

【００１９】

【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。

【００２０】図１が本発明の第１の実施例の構成を示す
配管図であり、１が浴槽、２が湯、３が浴槽１から湯２
を吸い上げる先端に大きな汚れを濾過するためのプレフ
イルター４を設けた吸湯管、５が湯を強制的に循環させ
るための循環ポンプである。

【００２１】６が活性炭、麦飯石、ゼオライトのような
濾材７を装填した濾過タンクであり、この濾過タンク６
にはタンク内の湯を１００Ｔｏｒｒ程度の減圧下で６０
℃前後の沸騰温度まで加熱するためのヒータ８が配備さ
れると同時に、タンク内を排気するための排気管９が接
続されている。

【００２２】１０は濾過タンク６で清浄化された湯を浴
槽１に吸入された空気とともにジエツト流として噴出す
る先端にジエツトノズル１１が設けられた噴湯管であ
り、１２は逆洗によって濾材７を洗浄した際の湯を捨て
るための二方弁１３を途中に設けた排湯管である。

【００２３】１４及び１５は吸湯管３及び噴湯管１０の
途中に設けた三方弁であり、１６は三方弁１４及び１５
に接続し吸湯管３と噴湯管１０とを短絡させる連結管で
あり、前記二方弁１３及び三方弁１４並びに１５が湯の
循環路を清浄化と逆洗とに切り換えるための切換弁とし
て機能する。

【００２４】勿論前記循環路の切り換えは、実施例のよ
うに二方並びに三方の弁を複数用いなくても例えば七方
等の多方弁一個を用いても容易に行える。

【００２５】１７はオゾン殺菌のため空気をオゾン化す
るための高圧放電型のオゾナイザであり、このオゾナイ
ザー１７にはオゾン化するための空気を吸い込む吸気管
１８が二方弁１９を介して接続すると同時に、オゾン化
された空気をジエツトノズル１１に送るオゾン管２０が
接続しており、オゾン管の途中に配備した三方弁２１に
濾過タンク６の排気管９が接続している。

【００２６】以上のように構成される装置の動作につい
て説明すると、湯の清浄化の場合には、三方弁の１４は
吸湯管３方向に、１５は噴湯管１０方向に湯が流通する
ように開き、二方弁１３は閉じ排湯管１２には湯は流通
しない状態となっている。

【００２７】また三方弁２１はオゾン管２０方向に開き
同時に二方弁１９も開き、オゾナイザ１７でオゾン化さ
れた空気ジエツトノズル１１から湯中に噴出する状態に
なっている。

【００２８】この状態で装置が作動されると、吸湯管３
で汲み上げられた浴槽１内の湯２は矢印に示すように順
方向に流れ、濾過タンク６で濾材７で処理されると同時
に４２〜４３℃程度の入浴温度にヒータ８で加熱された
後、噴湯管１０の先端のジエツトノズル１１からオゾン
ナイザ１７でオゾン化された空気とともにジエツト流と
なって再び浴槽１に噴出される。

【００２９】この結果、本装置では濾材による清浄化だ
けでなく、泡風呂及びオゾン殺菌の効果が得られる。

【００３０】次に濾過タンク６の濾材７が汚れてこの洗
浄を行う場合には、三方弁は１４は連結管１６方向に、
１５はジエツトノズル１１方向に開かれ、２１は排気管
９方向に開かれ、二方弁の１３は閉じたままとし、１９
は閉じる。

【００３１】このように弁が切り換えられた状態になる
と、吸湯管３で汲み上げられた浴槽１内の湯２は、図２
の矢印に示すように、濾過タンク６には流通しないで連
結管１６を経て直接噴湯管１０に流通しジエツトノズル
１１から浴槽１に噴出する。

【００３２】この際、ジエツトノズル１１が負圧部とな
っているので排気管９が開かれていることにより濾過タ
ンク６内は空気がオゾン管２０を介して排出され次第に
減圧となって行く。

【００３３】一方ヒータ８の加熱温度は入浴温度から沸
騰温度に切り換えられ、濾過タンク６内に溜まっている
湯は沸騰温度まで加熱される。

【００３４】なお湯の沸騰温度はタンク内の減圧度との
関係で定まり、減圧度１００Ｔｏｒｒ程度なら５０℃程
度、１５０Ｔｏｒｒ程度なら６０℃程度、２５０Ｔｏｒ
ｒ程度なら７０℃程度であり、装置にもよるが１００〜
１５０Ｔｏｒｒ程度の減圧度は容易に得られるので沸騰
温度は５０〜６０℃程度となる。

【００３５】このように濾過タンク６内を減圧にすると
同時に湯の温度を上げるとやがて湯が減圧度に応じた沸
騰温度で沸騰し出し、濾材７は層が崩れると同時に表面
に付いた汚れが剥がれ落ちる。

【００３６】湯の沸騰状態を所定の時間保ち濾材７の層
を完全に崩すと同時に表面に付いた汚れを剥がし落とし
たなら、次の逆洗に移る。

【００３７】逆洗の際には、三方弁の１４は連結管１６
方向に開いた状態を保ち、１５は濾過タンク６方向に開
き、二方弁１３も開き、湯が濾過タンク６の濾材７の層
を下から上に流れる逆洗のための湯の循環路を作る。

【００３８】この際三方弁２１はオゾナイザ１７方向に
開いた状態にするが、勿論二方弁１９は閉じた状態とす
る。

【００３９】前記したように弁を切り換えて逆洗の循環
路を形成すると、吸湯管３から汲み上げられた浴槽１内
の湯２は、図３の矢印に示すように、連結管１６を経て
噴湯管１０を逆方向に流れ濾過タンク６に入り、濾材７
の層を下から上に通って上方の排湯管１２から排出さ
れ、濾材７の逆洗が行われる。

【００４０】所定の時間逆洗を行い濾材７が綺麗になっ
たら再び前記したように弁を切り換え湯の清浄化に戻
る。

【００４１】次に第２実施例について図４により説明す
るが、本第２実施例は、吸湯管３の途中に真空タンク２
２を配備し濾過タンク６と直列に接続し、また二方弁１
３の配備された排湯管１２を真空タンク２２に接続した
点が第１実施例と異なる。

【００４２】この第２実施例においても、湯を清浄化す
る場合及び濾材の洗浄の場合の弁の切り換えは第１実施
例の場合と全く同一であり、湯の清浄化の場合には、矢
印に示すように、吸湯管３から吸い上げられた湯は真空
タンク２２を経て濾過タンク６に入り処理される。

【００４３】濾材７の洗浄の場合は、図５に矢印で示す
ように、まず吸湯管３から吸い上げられた湯が連結管１
６を経て噴湯管１０のジエツトノズル１１から浴槽１に
噴出するよう循環し、この循環により作られるジエツト
ノズル１１の負圧により濾過タンク６と真空タンク２２
内の空気が排気管９及びオゾン管２０を介して同時に排
気する。

【００４４】これにより、第１実施例の場合と同様に、
濾過タンク６内が減圧となって湯が沸騰し濾材７の沸騰
洗浄が行われると同時に、真空タンク２２が所定の減圧
度に保たれる。

【００４５】前記した濾材７の減圧下での沸騰洗浄が終
わったなら、三方弁１５を切り換え濾過タンク６方向に
開く。

【００４６】すると濾材７の層の下流に真空タンク２２
により形成された大容量の減圧部があるので真空吸引力
により多量の湯が一気に濾過タンク６の中に流れ込み、
強い力で濾材を衝撃的に逆洗した後真空タンク２２に入
る。

【００４７】この濾材７の衝撃的な逆洗が終わったなら
二方弁１３を開き、図５に矢印で示すように、洗浄湯を
排湯管１２から排出しつつ所定時間逆洗する。

【００４８】このように、逆洗時において、濾材の層の
下流側に大容量の減圧部を設け真空吸引力を利用して逆
洗開始時に衝撃的な洗浄を行うと、減圧部の容量が小さ
いために一気に多量の逆洗用の湯を濾過タンク６内に吸
入できない実施例１の場合に比べて一層逆洗効果が高く
なる。

【００４９】次に第３実施例について図７により説明す
ると、これは第２実施例と同様に濾過タンク６に真空タ
ンク２２を直結しているが、この場合は、真空タンク２
２を排湯管１２の途中に配備し二方弁２３を介して濾過
タンク６に接続している。

【００５０】この第３実施例では真空タンク２２を減圧
する方法として、二方弁２３を開いて濾過タンク６と導
通状態にした後、第２実施例と同様に、矢印に示すよう
に湯を循環させてジエツトノズル１１の吸気力を利用し
て濾過タンク６と一緒に真空タンク２２内の空気を排気
する方法がまず考えられる。

【００５１】しかしながら、本第３実施例の特徴は真空
タンク２２を単独に任意の時に真空排気し高度の減圧状
態にしておき、第２実施例のように減圧状態を作るため
の湯の循環をさせなくても減圧を利用した沸騰洗浄及び
衝撃的逆洗に直ちに移れ、しかもこれを非常に効果的に
行えることである。

【００５２】すなわち図示しないが、真空タンク２２に
排気管を設け、この排気管を水道に取り付けたアスピレ
ータ、或いはオゾン管２０に接続しておけば、二方弁２
３を閉じて湯の清浄化の循環を行っている間に長時間に
わたって真空タンク２２の排気が行え、この結果濾材の
洗浄が必要になった際には高い減圧度の真空タンク２２
が用意されている。

【００５３】したがつて濾材の洗浄に際しては、まず濾
材の沸騰洗浄が行える状態に各弁を開閉した後二方弁２
３を開くと、濾過タンク６は、内部の空気が排湯管１２
を介して真空タンク２２内に吸引されて直ちに減圧状態
になり、濾材７の沸騰洗浄が始まる。

【００５４】所定の時間だけ沸騰洗浄が行われたなら、
第２実施例の場合と同様に、衝撃的な逆洗状態に弁を切
り換え衝撃的な逆洗を行い、続いて通常の逆洗状態に弁
を切り換え排湯管１２から汚れた湯を排出させつつ逆洗
する。

【００５５】第３実施例では前記したように真空タンク
２２が予め高度の減圧状態になっているので前記したよ
うに濾材の洗浄に必要に応じて直ちに移れると同時に、
真空タンク２２の減圧度が高いので、減圧を利用しての
沸騰洗浄及び衝撃的洗浄が一層効果的にできる。

【００５６】以上は簡便で効果的に濾材を洗浄できる清
浄化装置本体の実施例を説明したが、この実施例に示し
た技術思想に基づいて形成した濾材洗浄装置について図
８により説明する。

【００５７】濾材洗浄装置２４は洗浄タンク２５と真空
タンク２６とを連結管２７で連結して形成されており、
洗浄タンク２５の上面は洗浄する濾材３２の入った濾材
バスケツト３１を出し入れするための口として開いてお
り、２８がこの開口を塞ぐ蓋、２９は濾材バスケツト３
１を収容するため下方部に配備した棚板であり、この棚
板２９のさらに下方に加熱用のヒータ３０を配備し、底
面には吸水弁３４を設けた吸水管３３が接続している。

【００５８】真空タンク２６の上方部には吸気管３８が
接続する三方弁３６を設けた排気管３５の一端が接続
し、この排気管３５の他の一端が水道管に取り付けられ
たアスピレータ３７に接続し、底面には排水弁４０を設
けた排水管３９が接続している。

【００５９】以上のように構成される濾材洗浄装置２４
を用いて濾材を洗浄する場合は、洗浄タンク２５に、蓋
２８を開け洗浄すべき濾材３２の入った濾材バスケツト
３１を棚板２９の上に載せてまず収納し、続いて吸水弁
３４を閉じた状態で濾材３２より上の水位まで浴槽１内
の浴水２を汲み出して張り、蓋２８を閉じる。

【００６０】その後ヒータ３０で洗浄タンク２５内に張
られた浴水を加熱し、同時に三方弁３８を吸気管３８方
向を閉じた状態としてアスピーレータ３７により洗浄タ
ンク２５及び真空タンク２６の中の空気の排気を行う。

【００６１】洗浄タンク内が減圧状態となり水温がこの
減圧度に応じた沸騰温度まで加熱されると濾材３２の沸
騰洗浄が始まり、この洗浄を所定時間続けた後に吸水管
３３を浴槽１の浴水２の中に入れ吸水弁３４を開く。

【００６２】これにより浴水２が真空吸引力により吸水
管３３を介して洗浄タンク２５内に一気に流入し濾材３
２を衝撃的に逆洗し、この洗浄水が連結管２７を介して
真空タンク２６の中に入る。

【００６３】浴水２を吸い込まなくなり濾材３２の衝撃
的な逆洗が終わったなら、三方弁３６を吸気管３８側に
開いた状態にして真空タンク２６内を常圧に戻した後排
水弁４０を開いて溜まっている洗浄水を排水管３９を介
して排出し、洗浄作業を終わる。

【００６４】勿論一回の洗浄作業により濾材が完全にき
れいにならない場合には、前記作業を濾材がきれいにな
るまで繰り返す。

【００６５】

【発明の効果】本発明は以上のような構成及び作用のも
のであり、減圧の下で、湯の沸点降下を利用しての沸騰
洗浄、さらには真空吸引力を利用しての衝撃的な逆洗を
も行って極めて効果的に濾材を洗浄できるようになる。

【００６６】この結果、簡便で安価でメンテイナンスが
容易で、しかも濾材の洗浄が容易なために絶えずきれい
になった濾材を用い効果的に清浄化が行える浴槽湯の清
浄化装置とこの装置を利用しての清浄化方法が提供され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１実施例清浄化状態、

【図２】 第１実施例沸騰洗浄状態、

【図３】 第１実施例逆洗状態、

【図４】 第２実施例清浄化状態、

【図５】 第２実施例沸騰洗浄状態、

【図６】 第１実施例逆洗状態、

【図７】 第３実施例、

【図８】 濾材洗浄装置。

【符号の簡単な説明】

１ 浴槽 ２ 湯 ３ 吸湯管 ５ 循環ポンプ ６ 濾過タンク ７ 濾材 ８ ヒータ ９ 排気管 １０ 噴湯管 １１ ジエツトノズル（アスピレー
タ） １２ 排湯管 １３，１４，１５ 切換弁 ２２ 真空タンク

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽内の湯を吸湯管を介して循環ポンプで
   汲み上げ濾材の充填された濾過タンクで汚れを濾過した
   後浴槽に再び噴湯管を介して戻し浴槽湯を絶えず清浄に
   保つための浴槽湯の清浄化装置において、濾過タンク内
   を湯が順方向に流れる清浄化循環路と逆方向に流れる逆
   洗循環路とに湯の循環路を切り換える切換弁を湯の循環
   路に配備し、前記濾過タンクに、内部を真空排気する排
   気装置に連接する排気管と真空排気に基づく減圧下でタ
   ンク内の湯を沸騰温度まで加熱するヒータとを配備した
   ことを特徴とする浴槽湯の清浄化装置。
2. 【請求項２】濾過タンクに真空吸引力に基づき逆洗用の
   湯を急速に流入させるための真空タンクが直結したこと
   を特徴とする請求項１記載の浴槽湯の清浄化装置。
3. 【請求項３】濾過タンク内の汚れた濾材の洗浄を、タン
   ク内の湯の加熱と真空排気とを行い減圧下で低温で沸騰
   した湯で洗浄した後逆方向に流れる湯で逆洗して行うこ
   とを特徴とする浴槽湯の清浄化方法。