JP3235531U - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部を視認可能な窓部を有する包装体において、シール部の接合強度を確保しつつシール不良を検出可能な吸収性物品の包装体を提供する。【解決手段】吸収性物品の包装体1は、吸収性物品と、複数の吸収性物品を収容した包装シート20と、を有する。包装シートには、内部に収容された吸収性物品を視認可能に構成する窓部31と、包装シート同士が接合されたシール部32と、が設けられている。包装シートは、印刷が施されていない透明領域と、印刷が施された印刷領域と、を有する。透明領域には、シール部と窓部が設けられている。印刷領域には、シール部が延びる第1方向に沿う目印部35が設けられている。包装体における第1面21には、シール部及び目印部が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、複数の吸収性物品を収容した包装シートに窓部を設けた吸収性物品の包装体
に関する。
複数の吸収性物品を収容した包装シートに窓部を設けた吸収性物品の包装体が知られている。包装シートの窓部は、内部に収容された吸収性物品を視認可能に構成されている(下記特許文献1)。
特許文献1の包装体は、透明又は半透明な窓部を設けるとともに、窓部の周囲に色を有する有色区域を設けている。窓部と有色区域の両方を設けることにより、内部の視認性と包装体のデザイン性を両立できる。窓部と有色区域の両方を設ける手段としては、透明又は半透明なフィルムに対して、有色区域に対応する領域に印刷を施す構成を例示できる。
特表2005−511431号公報
一般的に、吸収性物品の包装体は、フィルム等からなる包装シートによって吸収性物品を包んでおり、包装体の外面には、包装シート同士が熱溶着等によって接合されたシール部が形成されている。このシール部全体に印刷が施されていると、シール部の接合強度を確保できなかったり、シール部において印刷が剥がれてしまったりする不具合のおそれがある。
しかし、シール部に印刷を施さないと、シール部が目立ちにくく、シール部の接合不良等のシール不良を検出し難いことがある。例えば、非接触のシール不良の検出方法として、シール部に投光子を照射し、その反射光を受光子で受けてシール不良を検出する方法がある。このような非接触のシール不良の検出方法にあっては、シール部が透明であると、シール不良を検出し難いことがあった。
よって、内部を視認可能な窓部を有する包装体において、シール部の接合強度を確保しつつシール不良を検出可能な吸収性物品の包装体を提供する。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、吸収性物品と、複数の前記吸収性物品を収容した包装シートと、を有し、前記包装シートには、内部に収容された前記吸収性物品を視認可能に構成する窓部と、前記包装シート同士が接合されたシール部と、が設けられた直方体状の吸収性物品の包装体であって、前記包装シートは、印刷が施されていない透明領域と、印刷が施された印刷領域と、を有し、前記透明領域には、前記シール部と前記窓部が設けられており、前記印刷領域には、前記シール部が延びる第1方向に沿う目印部が設けられており、前記包装体における第1面には、前記シール部及び目印部が設けられている。
図1は、実施形態に係る吸収性物品の包装体の底面側から見た斜視図である。 図2は、実施形態に係る吸収性物品の包装体の上面側から見た斜視図である。 図3は、吸収性物品の包装体の底面図である。 図4は、吸収性物品の展開平面図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、吸収性物品と、複数の前記吸収性物品を収容した包装シートと、を有し、前記包装シートには、内部に収容された前記吸収性物品を視認可能に構成する窓部と、前記包装シート同士が接合されたシール部と、が設けられた直方体状の吸収性物品の包装体であって、前記包装シートは、印刷が施されていない透明領域と、印刷が施された印刷領域と、を有し、前記透明領域には、前記シール部と前記窓部が設けられており、前記印刷領域には、前記シール部が延びる第1方向に沿う目印部が設けられており、前記包装体における第1面には、前記シール部及び目印部が設けられている。
透明領域の窓部によって内部の吸収性物品の視認性を確保できるとともに、印刷領域によってデザイン性を向上できる。また、シール部は、透明領域に設けられているため、シール部に印刷が設けられていることによる不具合を抑制でき、シール部の接合強度を確保できる。シール部に沿って目印部が配置されており、シール不良が発生している場合には、シール部と同じ第1面に設けられた目印部が曲がったり歪んだりする。目印部を介してシール不良を検出できる。
好ましい一態様によれば、前記シール部と前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において間隔を空けて配置されており、前記窓部は、前記シール部と前記目印部の間に配置されてよい。
本態様によれば、シール部と目印部の間に、透明領域における窓部が設けられているため、製造誤差によってシール部の位置がずれた場合であっても、シール部が印刷領域に配置されにくくなる。よって、シール部に印刷が設けられていることによる不具合を抑制できる。また、使用者は、窓部を介して吸収性物品の種類を確認したり吸収性物品の残数を確認したりできる。
好ましい一態様によれば、前記シール部と前記目印部の前記第2方向の距離は、5mm以上40mm以下であってよい。
本態様によれば、シール部と目印部の距離が40mm以下であるため、シール不良によって目印部の位置及び形状が変化し易く、目印部を介してシール不良をより検出し易い。また、シール部と目印部の距離が5mm以上であるため、シール部と目印部の間の窓部の視認性をより確保できる。使用者は、窓部を介した吸収性物品の確認をよりし易い。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、前記吸収性物品の厚み方向に積層されており、前記吸収性物品の厚み方向は、前記第1方向に沿ってよい。
本態様によれば、窓部が延びる第1方向に吸収性物品が積層されているため、使用者が窓部を介して吸収性物品の残数をより確認し易い。
好ましい一態様によれば、前記第1面における前記印刷領域は、装飾部を有し、前記装飾部は、前記透明領域と反対側において前記目印部に隣接してよい。
本態様によれば、装飾部が設けられていることにより、目印部が単体で設けられている構成と比較して、印刷領域全体が目立ち易くなる。印刷領域全体が目立つことにより、目印部を介したシール不良検出精度を向上できる。また、透明領域と印刷領域より区別されやすくなり、使用者は、透明領域の窓部を認識し易くなる。
好ましい一態様によれば、前記第1面における前記印刷領域は、装飾部を有し、前記装飾部は、前記目印部に対して前記シール部と反対側に配置されており、前記装飾部と前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において間隔を空けて配置されてよい。
本態様によれば、装飾部と目印部が離れているため、目印部が装飾部と一体化せずに目印部が目立ちやすくなる。よって、目印部を介したシール不良検出制度を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記窓部を介した前記吸収性物品の色と前記装飾部の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が同じ又は色相番号のずれが5以内であってよい。
本態様によれば、窓部を介した前記吸収性物品の色と前記装飾部の色が近似しているため、窓部と装飾部によってデザインを一体化できる。
好ましい一態様によれば、前記窓部を介した前記吸収性物品の色と前記目印部の色、及び前記装飾部と前記目印部の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が6以上ずれている又は白基調の色と黒基調の色によって構成されてよい。
本態様によれば、目印部の色が周囲と近似しないため、目印部がより目立ちやすくなり、目印部を介したシール不良の検出精度を高めることができる。
好ましい一態様によれば、前記印刷領域は、装飾部を有し、前記包装体の6面のうち少なくともいずれかの面には、前記装飾部が設けられており、前記装飾部は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、前記目印部と同じ色相番号の色を有してよい。
本態様によれば、シール不良を検出するための目印部の色が装飾部の色と近似するため、包装体のデザインと目印部が一体化し、包装体全体のデザイン性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において間隔を空けて配置された第1目印部と第2目印部を有し、前記第1目印部と前記第2目印部は、前記第1方向に沿っており、前記シール部を挟んで配置されてよい。
本態様によれば、シール不良の検出を第1目印部と第2目印部の両方によって行うことができ、シール不良の検出精度を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記窓部は、前記第1目印部と前記シール部の間の領域と前記第2目印部と前記シール部の間の領域に設けられてよい。
本態様によれば、シール部を挟んだ両側に窓部が設けられていることにより、窓部が目立ちやすくなるとともに窓部の視認性が向上する。
好ましい一態様によれば、前記包装体は、前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面には、前記吸収性物品を取り出すための開口が形成されてよい。
本態様によれば、開口が設けられた第2面と対向する第1面に目印部が設けられているため、包装体の開封後に開口を介して吸収性物品を出し入れする際に、目印部が目立ちにくい。よって、使用者は、目印部を意識することなく、包装体を使用できる。また、第2面にシール部が配置されていない形態にあっては、第2面の開口が柔軟に変形し易く、使用者が吸収性物品の出し入れを円滑に行いやすい。
好ましい一態様によれば、前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において前記透明領域に隣接しており、前記透明領域の前記第2方向の長さは、前記目印部の前記第2方向の長さよりも長くてよい。
本態様によれば、目印部が透明領域に隣接していることで、目印部がより目立ちやすくなる。透明領域の第2方向の長さが比較的長いため、透明領域を介して内容物の視認性を確保し易い。
(2)吸収性物品の包装体の構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品の包装体について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1及び図2は、第1実施形態に係る吸収性物品の包装体1の斜視図である。図1は、底面側から見た斜視図であり、図2は、上面側から見た斜視図である。図3は、吸収性物品の包装体の底面図である。吸収性物品の包装体1(以下、包装体1とする)は、吸収性物品10と、複数の吸収性物品10を包装する包装シート20と、を有する。
包装シート20内の空間に、吸収性物品10が複数収容されている。吸収性物品10としては、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナーを例示できる。
図4は、吸収性物品の展開平面図である。吸収性物品10は、着用者の身体前側と身体後側とに延びる長手方向Lと、前後方向に直交する幅方向Wと、着用者に向かう肌対向面側及び肌対向面側と反対側に向かう非肌対向面側に延びる厚み方向Tと、を有してよい。
吸収性物品10は、本体部15と、個包装シート18と、を有する。本体部15は、本体部15の肌対向面側に位置する肌面シート11と、本体部15の非肌対向面側に位置する非肌面シート12と、肌面シート11と非肌面シート12の間に配置された吸収体13と、を有してよい。吸収性物品10は、本体部15及び個包装シート18が共に折り畳まれており、本体部15が個包装シート18によって個別に包装されていてよい。
本体部15及び個包装シート18は、個包装シート18上に本体部15を配置した状態で共に折り畳まれる。折り畳み態様の一例としては、個包装シート18上に本体部15を配置した状態で、長手方向Lに沿う一対の長手折り線FLを基点に幅方向Wの内側に折り畳まれてよい。このとき、本体部15の肌対向面同士が対向するように折り畳まれてよい。次いで、本体部15及び個包装シート18は、幅方向Wに沿う一対の幅折り線FWを基点に長手方向Lに折り畳まれてよい。一対の幅折り線FWは、長手方向Lに間隔を空けて配置されてよい。
このように折り畳まれることにより、本体部15は、個包装シート18によって個別に包装される。折り畳まれた状態で、吸収性物品10の四方の側縁部には、個包装シート18の折り癖が形成されてよい。四方の折り癖の少なくとも一部は、包装シート20の窓部31に対向して配置されてよい。
吸収性物品10は、包装シート20内において吸収性物品10の厚み方向Tに積層されてよい。包装シート20の表面は、包装体1の外面を構成し、包装シート20の裏面は、包装体1の内面を構成し、吸収性物品10に接触してよい。包装シート20は、樹脂製の透光性を有するフィルムからなり、直方形に成形されてよい。包装シート20は、直方形に成形された状態で6面を有する。包装体1は、互いに対向する第1面21及び第2面22と、互いに対向する第3面23及び第4面24と、互いに対向する第5面25及び第6面26を有する。
本実施の形態の第1面21は、包装シートの表示部の上下方向に合わせて包装体1を配置した配置状態(図2に示す状態)において、下側に位置する底面を構成してよい。第2面22は、配置状態で上面を構成してよい。第3面23及び第4面24は、配置状態で正面及び背面を構成し、第5面25及び第6面26は、配置状態で左面及び右面を構成してよい。
包装体1は、一枚の包装シート20が折り畳まれることによって直方体状に成形されてよい。具体的には、長方形状の包装シート20の長手方向の中心で包装シートの短手方向に延びる折り線を基点として、包装シート20を谷折りに折り畳むとともに、谷折りに対する長手方向の両側で短手方向に延びる折り線を基点として、包装シートを山折りに折り畳む。山折りの折り線間の領域は、第2面22を構成する。一方の山折りの折り線は、第2面22と第3面23の境界を構成するとともに、他方の山折りの折り線は、第2面22と第4面24の境界を構成する。次いで、包装シート20の短手方向の両サイドをシールする。このシール部は、第5面25の中央及び第6面26の中央に形成されるシール部となる。この状態で、第1面21側が開口した袋状となり、包装シート20内に吸収性物品10を収納できる。吸収性物品10を包装シート20内に収納した後に、第5面25及び第6面26を、第1面21側の開口を覆うように折り畳むとともに、第3面23側から延びる包装シート20と第4面24側から延びる包装シート20を第1面21の中心でシールする。第1面21に設けられたシール部32は、短手方向に延びており、吸収性物品10を収納した後に包装体1を封止する部分である。本実施の形態では、第1面21のシール部32のシール不良を検出するように構成されている。なお、シール不良の検出は、非接触のシール不良の検出方法を用いることができ、例えば、作業者が目印部の位置や形状を視認して目視にてシール不良を検出してもよいし、特開平8−53111号等の公知の検出方法を用いてもよい。
図3に示すように、包装シート20は、印刷が施されていない透明領域R11と、印刷が施された印刷領域R12と、を有する。透明領域R11は、印刷が施されてなく、包装シート自体の色を有する。本実施の形態の包装シート20は、透明又は半透明のシートによって構成されている。透明領域R11には、窓部31と、シール部32と、が設けられている。印刷領域R12には、目印部35と、装飾部36と、が設けられている。
窓部31は、内部に収容された吸収性物品10を視認可能に構成されている。使用者は、窓部31を介して吸収性物品10を視認でき、吸収性物品10を取り出す際に吸収性物品10の種類(昼用又は夜用)を把握したり、吸収性物品10の残量を把握したり、個包装シート18のデザインを楽しんだりできる。本実施の形態の窓部31は、第1面21及び第2面22において吸収性物品10の厚み方向(積層方向)Tに延びていてよい。第1面においては、シール部32及び窓部31が延びる方向に沿って、吸収性物品が積層されている。このような構成によれば、窓部31を介して吸収性物品10の残数をより把握し易くなる。
シール部32が透明領域R11に設けられているため、シール部32において印刷が剥がれる不具合を抑制でき、シール部32の接合強度を確保できる。なお、本実施の形態のように、シール部32が複数形成されている構成にあっては、複数のシール部32のうち、最後に包装体1を封止するシール部(第1面のシール部)32のみが透明領域R11に設けられていてもよい。最後に包装体1を封止するシール部32は、シール強度をより確保する必要があるためである。好ましくは、シール部32が複数形成されている構成にあっては、全てのシール部32が透明領域R11に設けられていてよい。全てのシール部32が透明領域R11に設けられていていることにより、全てのシール部においてシール強度を確保することができる。
印刷領域R12には、シール部32が延びる第1方向D1に沿う目印部35が設けられている。目印部35は、シール部32のシール不良の検出に寄与するように構成されている。目印部35は、第1面の第1方向D1の全域に設けられていてもよいし、第1方向D1の一部の領域に設けられていてもよい。目印部35の第2方向D2の長さは、3mm以上10mm以下であってよい。目印部は、図1等に示すように直線状に延びてよい。
なお、本実施の形態のように、シール部32が複数形成されている構成にあっては、全てのシール部32に沿って目印部35が設けられていてもよいし、複数のシール部32のうち、最後に包装体1を封止するシール部(第1面のシール部)に沿う目印部35のみが設けられていてもよい。最後に包装体1を封止するシール部32は、シール不良を検出する必要があるためである。すなわち、シール不良の検出対象となるシール部32と同一面内に目印部35が検知できる状態で設けられていればよい。目印部35は、包装体1の外面又は内面に印刷等の手段によって設けられていればよいが、好ましくは、包装体1の外面に設けられていてよい。目印部35が包装体1の外面に設けられた形態にあっては、シール不良をより検出し易くなるとともに、内部の吸収性物品10にインク等が付着することを抑制できる。本実施の形態では、第1面21のシール部32のシール不良を検出するように構成されており、第1面21内にシール部32と目印部35が設けられている。シール部32に沿って目印部35が配置されており、シール不良が発生している場合には、シール部32と同じ第1面21に設けられた目印部35が曲がったり、歪んだりする。シール不良の検出の際に、透明領域R11内のシール部32を非接触で検出し難い場合であっても、当該目印部35を介してシール不良を検出できる。
印刷領域R12には、装飾部36が設けられてよい。装飾部36は、吸収性物品の商品名等の情報を表示する表示部37と、絵柄や模様を有するデザイン部38と、を有してよい。
シール部32と目印部35は、第1面21内において、第1方向D1と直交する第2方向D2において間隔を空けて配置されてよい。窓部31は、シール部32と目印部35の間に配置されてよい。シール部32と目印部35の間に、透明領域R11における窓部31が設けられているため、製造誤差によってシール部32の位置がずれた場合であっても、シール部32が印刷領域R12に配置されにくくなる。よって、シール部32に印刷が設けられていることによる不具合を抑制できる。また、使用者は、窓部31を介して吸収性物品の種類を確認したり吸収性物品の残数を確認したりできる。
シール部32と目印部35の第2方向D2の距離、すなわち、窓部31の第2方向D2の長さは、5mm以上40mm以下であってよく、より好ましくは、10mm以上20mm以下である。シール部32と目印部35の距離が40mm以下であるため、シール不良によって目印部35の位置及び形状が変化し易く、目印部35を介してシール不良をより検出し易い。また、シール部32と目印部35の距離が5mm以上であるため、シール部32と目印部35の間の窓部31の視認性をより確保できる。使用者は、窓部31を介した吸収性物品の確認をよりし易い。また、窓部31の第2方向D2の長さが10mm以上20mm以下であることにより、窓部31の視認性を確保しつつ、印刷領域R12によるデザイン性も確保しやすい。
目印部35は、第2方向D2において透明領域R11に隣接してよい。目印部35が透明領域R11に隣接していることで、目印部35がより目立ちやすくなる。透明領域R11の第2方向D2の長さは、目印部35の第2方向D2の長さよりも長くてよい。透明領域R11の第2方向D2の長さが比較的長いため、透明領域R11を介して内容物の視認性を確保し易い。
第1面21には、装飾部36が設けられており、装飾部36は、透明領域R11と反対側において目印部35に隣接してよい。装飾部36が設けられていることにより、目印部35が単体で設けられている構成と比較して、印刷領域R12全体が目立ち易くなる。印刷領域R12全体が目立つことにより、透明領域R11と印刷領域R12より区別されやすくなる。使用者は、透明領域R11の窓部31を認識し易くなる。
また、変形例において、第1面21には、装飾部36が設けられており、装飾部は、シール部32に対して透明領域R11の反対側に配置され、装飾部36と目印部35は、第2方向D2において間隔を空けて配置されてよい。装飾部36と目印部35の間には、窓部31が設けられてよい。変形例によれば、装飾部36と目印部35が離れているため、目印部35が装飾部36と一体化せずに目印部35が目立ちやすくなる。よって、目印部35を介したシール不良検出制度を向上できる。
窓部31を介した吸収性物品10の色と装飾部36の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が同じ又は色相番号のずれが5以内であってよい。窓部31を介した吸収性物品10の色と装飾部36の色が近似しているため、窓部31と装飾部によってデザインを一体化できる。窓部31を介した吸収性物品10の色は、個包装シート18を有する吸収性物品にあっては、窓部31を介した個包装シート18の色である。
窓部31を介した吸収性物品の色と目印部35の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が6以上ずれていてよい。同様に、装飾部と目印部35の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が6以上ずれていてよい。色相番号が6以上ずれていることにより、二つの色が区別され易い。又は、窓部31を介した吸収性物品の色と目印部35の色は、白基調の色と黒基調の色であってよい。同様に、装飾部と目印部35の色は、白基調の色と黒基調の色であってよい。窓部31を介した吸収性物品の色及び目印部35のうちの一方が白基調の色で、他方の色が黒基調の色であることにより、二つの色が区別され易い。目印部35の色が周囲と近似しないため、目印部35がより目立ちやすくなり、目印部35を介したシール不良の検出精度を高めることができる。ここで、白基調の色とは、白色基準板(L96.76 a+0.44 b+2.17)に対する(L*a*b*)色空間のΔLが4.0以下の色であってよい。また、黒基調の色とは、白色基準板に対するΔLが54.0以上の色であってよい。
包装体1の第1面から第6面のうち少なくともいずれかの面の装飾部36は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、目印部35と同じ色相番号の色を有してよい。シール不良を検出するための目印部35の色が装飾部の色と近似するため、包装体のデザインと目印部35が一体化し、包装体全体のデザイン性を向上できる。なお、吸収性物品10、装飾部36及び目印部35が複数の色を有する形態にあっては、少なくともいずれかの色が上記関係を満たしていればよい。
目印部35は、第2方向D2において間隔を空けて配置された第1目印部35Aと第2目印部35Bを有してよい。第1目印部35Aと第2目印部35Bは、第1方向D1に沿っており、シール部32を挟んで配置されてよい。シール不良の検出を第1目印部35Aと第2目印部35Bの両方によって行うことができ、シール不良の検出精度を向上できる。
窓部31は、第1目印部35Aとシール部32の間の領域と第2目印部35Bとシール部32の間の領域の両方に設けられてよい。シール部32を挟んだ両側に窓部31が設けられていることにより、窓部31が目立ちやすくなるとともに窓部31の視認性が向上する。
本実施の形態の第1面21には、第1面21の第2方向D2の中央にシール部32が設けられ、シール部32の第2方向D2の両側に窓部31が設けられ、窓部31の第2方向D2の両側に目印部35が設けられ、目印部35の第2方向D2の両側に装飾部36が設けられてよい。なお、変形例において、目印部35は、複数設けられずに、一方の窓部31の外側のみに設けられてよい。
第2面22には、吸収性物品10を取り出すための開口27が形成されてよい。開口27は、ミシン目によって構成されてよく、使用者がミシン目を切断することにより、開口が形成されてもよい。開口27を有する第2面22と対向する第1面21に目印部35が設けられているため、包装体1の開封後に開口27を介して吸収性物品を出し入れする際に、目印部35が目立ちにくい。よって、使用者は、目印部35を意識することなく、包装体1を使用できる。また、第2面22にシール部32が配置されていない形態にあっては、第2面22の開口が柔軟に変形し易く、使用者が吸収性物品10の出し入れを円滑に行い易くなる。
以上、上述の実施形態を用いて本考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本考案が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本考案は、実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本考案に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
内部を視認可能な窓部を有する包装体において、シール部の接合強度を確保しつつシール不良を検出可能な吸収性物品の包装体を提供する。
1 :包装体
10 :吸収性物品
20 :包装シート
21 :第1面
22 :第2面
31 :窓部
32 :シール部
35 :目印部
35A :第1目印部
35B :第2目印部
36 :装飾部
37 :表示部
38 :デザイン部
D1 :第1方向
D2 :第2方向
R11 :透明領域
R12 :印刷領域

Claims (17)

  1. 吸収性物品と、複数の前記吸収性物品を収容した包装シートと、を有し、
    前記包装シートには、内部に収容された前記吸収性物品を視認可能に構成する窓部と、前記包装シート同士が接合されたシール部と、が設けられた直方体状の吸収性物品の包装体であって、
    前記包装シートは、印刷が施されていない透明領域と、印刷が施された印刷領域と、を有し、
    前記透明領域には、前記シール部と前記窓部が設けられており、
    前記印刷領域には、前記シール部が延びる第1方向に沿う目印部が設けられており、
    前記包装体における第1面には、前記シール部及び前記目印部が設けられている、吸収性物品の包装体。
  2. 前記シール部と前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において間隔を空けて配置されており、
    前記窓部は、前記シール部と前記目印部の間に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記シール部と前記目印部の前記第2方向の距離は、5mm以上40mm以下である、請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記吸収性物品は、前記吸収性物品の厚み方向に積層されており、
    前記吸収性物品の前記厚み方向は、前記第1方向に沿っている、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記第1面における前記印刷領域は、装飾部を有し、
    前記装飾部は、前記吸収性物品の商品名の情報を表示する表示部を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記第1面における前記印刷領域は、装飾部を有し、
    前記装飾部は、前記目印部に対して前記シール部と反対側に配置されており、
    前記装飾部と前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において間隔を空けて配置されている、請求項5に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 前記窓部を介した前記吸収性物品の色と前記装飾部の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が同じ又は色相番号のずれが5以内である、請求項5又は請求項6に記載の吸収性物品の包装体。
  8. 前記窓部を介した前記吸収性物品の色と前記目印部の色、及び前記装飾部と前記目印部の色は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、色相番号が6以上ずれている又は白基調の色と黒基調の色によって構成されている、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  9. 前記窓部を介した前記吸収性物品、及び前記装飾部は、白基調の色を有し、
    前記目印部の色は、黒基調の色を有する、請求項8に記載の吸収性物品の包装体。
  10. 前記印刷領域は、装飾部を有し、
    前記包装体の6面のうち少なくともいずれかの面には、前記装飾部が設けられており、
    前記装飾部は、オストワルト色相環によって分類された24色の色票で、前記目印部と同じ色相番号の色を有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  11. 前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において間隔を空けて配置された第1目印部と第2目印部を有し、
    前記第1目印部と前記第2目印部は、前記第1方向に沿っており、前記シール部を挟んで配置されている、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  12. 前記窓部は、前記第1目印部と前記シール部の間の領域と前記第2目印部と前記シール部の間の領域に設けられている、請求項11に記載の吸収性物品の包装体。
  13. 前記包装体は、前記第1面と対向する第2面を有し、
    前記第2面には、前記吸収性物品を取り出すための開口が形成されている、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  14. 前記包装体は、前記第1面と対向する第2面を有し、
    前記第1面は、前記包装シートの表示部の上下方向に合わせて包装体を配置した配置状態において、下側に位置する底面を構成し、
    前記第2面には、前記目印部が設けられず、前記窓部が設けられている、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  15. 前記目印部は、前記第1面のみに設けられている、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  16. 前記目印部は、前記第1方向と直交する第2方向において前記透明領域に隣接しており、
    前記透明領域の前記第2方向の長さは、前記目印部の前記第2方向の長さよりも長い、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  17. 前記目印部は、前記シール部のシール不良を検出するために設けられ、前記第1方向に沿って直線状に延びている、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
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