WO2019176961A1

WO2019176961A1 - 吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージ

Info

Publication number: WO2019176961A1
Application number: PCT/JP2019/010086
Authority: WO
Inventors: 伸亨加藤; 千裕山本; 太朗入戸野; 竜也田村
Original assignee: ユニ・チャーム株式会社
Priority date: 2018-03-15
Filing date: 2019-03-12
Publication date: 2019-09-19
Also published as: KR20200002564U; CN214679188U

Abstract

吸収性物品（１）と包装材（１０）とを有する吸収性物品包装体（２０）であって、包装材（１０）は、内側になる面側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄（３０）を有し、吸収性物品包装体（２０）を開封して展開し、吸収性物品（１）の肌側から見た状態において、動物図柄（３０）の少なくとも一部が視認可能であり、当該動物図柄（３０）の上下方向が、吸収性物品（１）の前記前後方向に揃っていること。

Description

吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージ

　本発明は、吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージに関する。

　吸収性物品包装体として、特許文献１には、生理用ナプキン本体が包装シートの上面に重ねて接着された状態で、包装シートをナプキン本体と一緒に３つに折り畳んだ包装生理用ナプキンが開示されている。特許文献１の包装生理用ナプキンでは、バックシートに絵柄が設けられている。

特開２００５－１８５８５８号公報

　本発明が解決しようとする課題は、以下の第１課題～第２課題のうちの少なくとも１つである。
　第１の課題は、生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドである吸収性物品の中には、前後方向を備えるものがある。例えば、着用者の臀部側に位置する後側の方が前側に比べて、幅が広く長い形状であったり、排泄口が位置する前側の方が後側に比べて吸収能力が高い構成になっていたりする場合がある。しかし、吸収性物品の使用に不慣れなユーザーは、吸収性物品の前後方向を誤って装着してしまう場合がある。
　特許文献１のナプキンに設けられた絵柄は、吸収体が吸収した経血のシミをカムフラージュすることを目的としている。そのため、例示されている絵柄は、比較的大柄の葉や蔓性草花であったり、細かい格子模様であったり、星形等の比較的小さい絵柄が多数散りばめられたものであった。これらの絵柄は方向性を有さず、ユーザーはこれらを見ても吸収性物品の前後方向を知ることはできない。

　そこで、本発明は、吸収性物品の使用に不慣れなユーザーが正しい前後方向の向きで吸収性物品を装着できるように誘導する吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージの提供を目的とする。

　第２の課題は、生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドである吸収性物品の包装体は、一般に、パッケージに複数個ずつ内包された状態で流通する。一方、家庭では、吸収性物品包装体はパッケージから取り出された状態で保管されることが多い。ただし、吸収性物品は、昼用、夜用等の用途に応じて使い分けられたり、母と娘で使用する製品が異なっていたりと、複数種類の吸収性物品包装体が混在した状態で保管される。そのため、特許文献１のナプキンのように絵柄が設けられていることで、複数種類の製品から所望の製品を選択できる。
　しかし、特許文献１のナプキンに設けられた絵柄は、吸収体が吸収した経血のシミをカムフラージュすることを目的としている。そのため、例示されている絵柄は、比較的大柄の葉や蔓性草花であったり、細かい格子模様であったり、星形等の比較的小さい絵柄が多数散りばめられたものであった。これらの絵柄は方向性を有さない。そのため、吸収性物品包装体が平らに置かれた状態で上に積み重ねられて（平積みされて）保管されてしまうことがある。そうすると、下の方から所望の製品を取り出しにくく、また、下の方の製品が長期間使用されず、上に重ねられた製品の重みにより吸収性物品の厚みが低下し、着け心地や吸収性能が低下するおそれがあった。

　そこで、本発明は、吸収性物品包装体を立てて保管するようにユーザーを誘導する吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージの提供を目的とする。

　上記第１の課題を達成するための主たる発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドであって、前後方向を備える吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記包装材は、前記吸収性物品を包装する際に内側になる面側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、前記吸収性物品包装体を開封して展開し、前記吸収性物品の肌側から見た状態において、前記動物図柄の少なくとも一部が視認可能であり、当該動物図柄の前記上下方向が、前記吸収性物品の前記前後方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品包装体である。

　上記第１の課題を達成するための主たる発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドであって、前後方向を備える吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材と、を有する吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品は、上下方向を備える動物図柄を有し、前記吸収性物品の前記動物図柄の上下方向が、前記吸収性物品の前後方向に揃っており、前記パッケージは、当該パッケージの外部から視認可能であって、前記吸収性物品の前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、かつ、当該動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることと、前記吸収性物品包装体は、当該吸収性物品包装体の外部から視認可能であって、前記吸収性物品の前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、かつ、前記吸収性物品包装体が前記パッケージに内包されている状態において、前記吸収性物品包装体が有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることと、のうちの少なくとも一方であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　上記第２の課題を達成するための主たる発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドである吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体は、当該吸収性物品包装体の外部から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、前記包装材が、前記吸収性物品を内包しつつ、所定方向に沿う折り部にて折り畳まれた状態において、前記折り部に前記動物図柄の少なくとも一部が位置し、かつ、前記所定方向が前記動物図柄の前記上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品包装体である。
　本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

　第１の課題に対する本発明の効果は、吸収性物品の使用に不慣れなユーザーが正しい前後方向の向きで吸収性物品を装着できるように誘導する吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージを提供できる。

　第２の課題に対する本発明の効果は、吸収性物品包装体を立てて保管するようにユーザーを誘導する吸収性物品包装体、及び、吸収性物品のパッケージの提供できる。

生理用ナプキン１を肌側から見た平面図である。図２Ａは包装材１０の内側面１０１を説明する平面図であり、図２Ｂは包装材１０の外側面１０２を説明する平面図である。図３Ａは、吸収性物品包装体２０の一方側面、図３Ｂは、吸収性物品包装体２０の他方側面の平面図である。吸収性物品包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態の図である。図５Ａ及び図５Ｂは吸収性物品包装体２０の折り畳み方法の説明図である。個包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態の一部の図である。図７Ａはナプキン１の粘着部９の説明図であり、図７Ｂはナプキン１の粘着部９の剥離シート１３の説明図である。個包装体２０を開封する様子を示す図である。図９Ａから図９Ｃは、個包装体２０の変形例の説明図である。個包装体２０のパッケージ４０の概略斜視図である。パッケージ４０の正面４０Ａを示す図である。パッケージ４０の窓部４１の説明図である。包装材１０の外側面１０２を説明する平面図である。図１４Ａは吸収性物品包装体２０の平面図であり、図１４Ｂは吸収性物品包装体２０の折り部２１の説明図である。吸収性物品包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態の図である。図１６Ａ及び図１６Ｂは吸収性物品包装体の折り畳み方法の説明図である。個包装体２０のパッケージ４０の概略斜視図である。図１８Ａ及び図１８Ｂはパッケージ４０内での個包装体２０の状態を説明する図である。パッケージ４０の正面４０Ａを示す図である。図２０Ａ及び図２０Ｂは個包装体２０の動物図柄３１の向きが異なる場合の説明図である。図２１Ａ及び図２１Ｂはパッケージ４０の変形例の説明図である。図２２Ａから図２２Ｄは個包装体２０の変形例の説明図である。包装材１０の動物図柄３１の変形例の説明図である。家庭での個包装体２０の保管方法の一例を示す図である。図２５Ａから図２５Ｄは個包装体２０の変形例の説明図である。

　本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
　生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドであって、前後方向を備える吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記包装材は、前記吸収性物品を包装する際に内側になる面側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、前記吸収性物品包装体を開封して展開し、前記吸収性物品の肌側から見た状態において、前記動物図柄の少なくとも一部が視認可能であり、当該動物図柄の前記上下方向が、前記吸収性物品の前記前後方向に揃っていること。

　このような吸収性物品包装体によれば、開封展開時に、吸収性物品と共に包装材の動物図柄を見たユーザーは、包装材の動物図柄の上下方向が吸収性物品の前後方向に対応していることを潜在的に認知しやすい。そのため、正しい前後方向の向きで吸収性物品を装着するようにユーザーを誘導できる。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、その肌側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、前記吸収性物品の前記動物図柄は、前記包装材の前記動物図柄と同じ種類の動物であり、前記吸収性物品の前記動物図柄の上下方向が、前記吸収性物品の前記前後方向に揃っていること。

　このような吸収性物品包装体によれば、開封展開時に、上下方向が揃っている包装材の動物図柄と吸収性物品の動物図柄を見たユーザーは、両動物図柄の上下方向が吸収性物品の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、排泄液を吸収する吸収体、及び、吸収体よりも肌側に位置する肌側シートを備え、前記吸収体と前記肌側シートとのうちの少なくとも一方が、その厚さ方向に窪んだ凹部を有し、前記吸収性物品の前記動物図柄は、前記凹部によって形成されていることを特徴とする吸収性物品包装体。

　このような吸収性物品包装体によれば、一般の吸収性物品が有する凹部を利用して動物図柄を形成することで、吸収性物品の製造工程を容易にできる。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体を開封して展開し、前記吸収性物品の肌側から見た状態において、前記包装材が有する少なくとも１つの前記動物図柄の全部位が視認可能であること。

　このような吸収性物品包装体によれば、開封展開時にユーザーが包装材の動物図柄及びその上下方向を認識しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、前記吸収性物品の前方領域のうち、前記吸収性物品の幅方向における幅が最も広い幅広部を有し、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記幅広部よりも前記幅方向の一方側に延出する前記包装材の前記幅方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記幅方向の長さ以上であること。

　このような吸収性物品包装体によれば、包装材の動物図柄が幅方向に欠けにくく、開封展開時にユーザーが包装材の動物図柄及びその上下方向を認識しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記包装材は、前記吸収性物品と共に、前記吸収性物品の幅方向に沿う折り位置にて折り畳まれており、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における、前側の前記包装材の端から最も前側の前記折り位置までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であること。

　このような吸収性物品包装体によれば、吸収性物品包装体を開封して展開する際に最初に視認される包装材の部位に配置される動物図柄が前後方向に欠けにくく、開封展開時にユーザーが包装材の動物図柄及びその上下方向を認識しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、ずれ止め用の粘着部を有し、前記吸収性物品が前記粘着部によって前記包装材に固定されている場合、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における、前側の前記包装材の端から前側の前記粘着部の端までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であり、前記吸収性物品が前記粘着部を覆う剥離シートを介して前記包装材に固定されており、前記剥離シートが粘着剤によって前記包装材に固定されている場合、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における、前側の前記包装材の端から前側の前記粘着剤の端までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であること。

　このような吸収性物品包装体によれば、開封展開時に吸収性物品からめくれた包装材の部位に配置される動物図柄が前後方向に欠けにくく、ユーザーが包装材の動物図柄及びその上下方向を認識しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前後方向における、前側の前記包装材の端から前側の前記剥離シートの端までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であること。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記包装材の開封端はテープによって止着されており、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における前側の前記包装材の端部に、前記テープが固定されていること。

　このような吸収性物品包装体によれば、吸収性物品包装体を開封して展開する際に最初に視認される吸収性物品の部位側と、動物図柄の上側とが一致する。そのため、正しい前後方向の向きで吸収性物品が装着されやすくなる。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記包装材は、前記内側になる面の反対面側から視認可能であって、前記内側になる面側から視認可能な前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、前記内側になる面側から視認可能な前記動物図柄の方が、前記反対面側から視認可能な前記動物図柄に比べて、濃度が濃いこと。

　このような吸収性物品包装体によれば、個包装体を外部から見たユーザーに動物図柄の上下方向が刷り込まれる。さらに、吸収性物品包装体の開封展開時に、濃度の濃い動物図柄がユーザーに認識されやすい。よって、ユーザーは、動物図柄の上下方向が吸収性物品の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記包装材の前記内側になる面側から視認可能な前記動物図柄は、黒色及び黒色と異なる色の有色を有するか、又は、反対色を有すること。

　このような吸収性物品包装体によれば、包装材の動物図柄が目立ち、ユーザーが包装材の動物図柄を認識しやすい。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、排泄液を吸収する吸収体を備え、前記吸収性物品の外形形状は、前記吸収性物品の前後方向に対称な形状であり、前記吸収体の形状及び坪量の少なくとも一方は、前記吸収性物品の前後方向に非対称であること。

　このような吸収性物品包装体によれば、吸収性物品の外観から前後方向を認知しにくい場合にも、ユーザーが正しい前後方向の向きで吸収性物品を装着するように誘導できる。

　かかる吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージは、その外部から視認可能な動物図柄を有し、当該動物図柄は、前記包装材の前記内側になる面側から視認可能な前記包装材が有する前記動物図柄と同じ種類の動物であり、前記パッケージが有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていること。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、パッケージを見たユーザーに動物図柄の上下方向が刷り込まれる。よって、吸収性物品包装体の開封展開時に、吸収性物品と共に包装材動物図柄を見たユーザーは、動物図柄の上下方向が吸収性物品の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすい。

　かかる吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージは、その外部から前記吸収性物品包装体を視認可能な窓部を有し、前記吸収性物品包装体は、その外部から視認可能な動物図柄を有し、当該動物図柄は、前記包装材の前記内側になる面側から視認可能な前記包装材が有する前記動物図柄と同じ種類の動物であり、前記パッケージの前記窓部から視認される前記吸収性物品包装体が有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていること。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、パッケージを見たユーザーに動物図柄の上下方向が刷り込まれる。よって、吸収性物品包装体の開封展開時に、吸収性物品と共に包装材の動物図柄を見たユーザーは、動物図柄の上下方向が吸収性物品の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすい。

　生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドであって、前後方向を備える吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材と、を有する吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品は、上下方向を備える動物図柄を有し、前記吸収性物品の前記動物図柄の上下方向が、前記吸収性物品の前後方向に揃っており、前記パッケージは、当該パッケージの外部から視認可能であって、前記吸収性物品の前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、かつ、当該動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることと、前記吸収性物品包装体は、当該吸収性物品包装体の外部から視認可能であって、前記吸収性物品の前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、かつ、前記吸収性物品包装体が前記パッケージに内包されている状態において、前記吸収性物品包装体が有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることと、のうちの少なくとも一方であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、パッケージの動物図柄の上下方向とパッケージの上下方向とが揃っている状態や、パッケージを開封した時等に吸収性物品包装体の動物図柄の上下方向とパッケージの上下方向とが揃っている状態を見たユーザーの潜在意識には、動物図柄及びその上下方向が刷り込まれる。よって、吸収性物品の動物図柄を見たユーザーは、その動物図柄の上下方向が吸収性物品の前後方向に対応していることを潜在的に認知しやすい。そのため、正しい前後方向の向きで吸収性物品を装着するようユーザーを誘導できる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージは、当該パッケージの外部から前記吸収性物品包装体の少なくとも一部を視認可能な窓部を有し、前記窓部から視認される前記吸収性物品包装体の前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、パッケージの外部から、吸収性物品包装体の動物図柄の上下方向とパッケージの上下方向とが揃っている状態を視認できる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記吸収性物品包装体の前記動物図柄の上下方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、上下方向に欠けていない又は欠けた部位の小さい動物図柄を窓部から視認でき、動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品包装体の前記動物図柄は、前記動物図柄の上下方向に間隔を空けて配置されるとともに、前記動物図柄の幅方向に重複して配置された第１動物図柄及び第２動物図柄を有し、前記第１動物図柄は、前記第２動物図柄よりも上側に配置されており、前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において前記動物図柄の上下方向における前記第１動物図柄の上端から前記第２動物図柄の上端までの長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、窓部に対向する吸収性物品包装体の部位に、動物図柄の少なくとも一部が配置され、また、複数の動物図柄が上下方向に並んで配置されやすくなる。よって、動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、複数の前記吸収性物品包装体がその厚み方向に並んだ状態で内包されており、前記包装材が、前記吸収性物品を内包しつつ、所定方向に沿う折り部にて折り畳まれた状態において、前記吸収性物品包装体の前記動物図柄の少なくとも一部が前記折り部に位置し、かつ、当該動物図柄の上下方向が前記所定方向に揃っており、前記パッケージの前記窓部から、前記折り部に位置する前記動物図柄の少なくとも一部が視認可能であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージに内包されている状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さの１／２以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、吸収性物品包装体の折り部に、幅方向に欠けていない又は欠けた部位の小さい動物図柄が配置され、それがパッケージの窓部から視認される。そのため、動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージに内包されている状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品包装体は、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記動物図柄が配置されている配置領域と、前記動物図柄が配置されていない非配置領域とを、前記動物図柄の幅方向に交互に有し、前記パッケージに内包されている状態での前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記非配置領域の幅よりも大きいことを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、吸収性物品包装体の折り部に、動物図柄の少なくとも一部が配置され、それがパッケージの窓部から視認される。そのため、動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記厚み方向に隣り合う前記吸収性物品包装体それぞれの前記折り部に位置する前記動物図柄の少なくとも一部は、前記パッケージの前記窓部から視認可能であって、前記動物図柄の上下方向にずれて配置されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、吸収性物品包装体の動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　かかる吸収性物品包のパッケージであって、前記吸収性物品は、排泄液を吸収する吸収体、及び、吸収体よりも肌側に位置する肌側シートを備え、前記吸収体と前記肌側シートとのうちの少なくとも一方が、その厚さ方向に窪んだ凹部を有し、前記吸収性物品の前記動物図柄は、前記凹部によって形成されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、ユーザーは、吸収性物品の使用後も、吸収性物品の動物図柄を視認でき、その上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きで吸収性物品を装着していたかを確認できる。

　生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドである吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体は、当該吸収性物品包装体の外部から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、前記包装材が、前記吸収性物品を内包しつつ、所定方向に沿う折り部にて折り畳まれた状態において、前記折り部に前記動物図柄の少なくとも一部が位置し、かつ、前記所定方向が前記動物図柄の前記上下方向に揃っていること。

　このような吸収性物品包装体によれば、保管時に、吸収性物品包装体を平らに配置して重ねてしまうと、折り部の動物図柄が寝てしまうので、ユーザーが吸収性物品包装体を立てて保管するように誘導できる。

　かかる吸収性物品包装体であって、折り畳まれた状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さの１／２以上であること。

　このような吸収性物品包装体によれば、折り部に、幅方向に欠けていない又は幅方向に欠けた部位の小さい動物図柄が位置しやすく、折り部の動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすい。よって、ユーザーが吸収性物品包装体を立てて保管するように誘導できる。

　かかる吸収性物品包装体であって、折り畳まれた状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さ以上であること。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体は、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記動物図柄が配置されている配置領域と、前記動物図柄が配置されていない非配置領域とを、前記動物図柄の幅方向に交互に有し、折り畳まれた状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記非配置領域の幅よりも大きいことを特徴とする吸収性物品包装体。

　このような吸収性物品包装体によれば、折り部に、動物図柄の少なくとも一部が位置するため、折り部の動物図柄及びその上下方向がユーザーに認識されやすい。よって、ユーザーが吸収性物品包装体を立てて保管するように誘導できる。

　かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品包装体が有する複数の動物図柄は、前記動物図柄の幅方向及び上下方向に並んで配置されており、かつ、前記上下方向に隣り合う前記動物図柄は、前記幅方向にずれて配置されるとともに、前記幅方向に重なり部分を有することを特徴とする吸収性物品包装体。

　かかる吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品包装体の前記折り部は、第１折り部と、前記第１折り部の反対側の第２折り部とを有し、前記第１折り部では、前記配置領域の方が前記非配置領域よりも大きく、前記第２折り部では、前記非配置領域の方が前記配置領域よりも大きく、複数の前記吸収性物品包装体がその厚み方向に並んだ状態で内包されており、複数の前記吸収性物品包装体それぞれの前記第１折り部が同じ側に位置していることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品包装体によれば、ユーザーは、例えばパッケージから複数の吸収性物品包装体を取り出した際に、厚み方向に並んだ複数の吸収性物品包装体の束において、動物図柄がより多く配置されている面（第１折り部側の面）と、動物図柄があまり配置されていない面（第２折り部側の面）とを見ることになる。そのため、ユーザーは、無意識のうちに、動物図柄を基準にして、個包装体を立てて保管しやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品包装体の開封端はテープによって止着されており、前記テープは、前記第１折り部よりも前記第２折り部の近くに配置されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、ユーザーが保管場所から吸収性物品包装体を取り出した際に、吸収性物品包装体におけるテープの位置が一定になりやすく、スムーズに開封できる。

　かかる吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、複数の前記吸収性物品包装体がその厚み方向に並んだ状態で内包されており、前記吸収性物品包装体が前記パッケージに内包されている状態において、前記折り部に位置する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、例えばパッケージの開封時に、折り部の動物図柄の上下方向がパッケージの上下方向に揃っている状態を見たユーザーの潜在意識には、折り部の動物図柄及びその上下方向が刷り込まれる。よって、ユーザーは、折り部の動物図柄を基準にして、吸収性物品包装体を立てて保管しやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージは、当該パッケージの外部から前記吸収性物品包装体の前記折り部の少なくとも一部を視認可能な窓部を有し、前記窓部から視認される前記折り部の前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージである。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、窓部から吸収性物品包装体を見たユーザーは、パッケージ内での吸収性物品包装体の状態と同じに、吸収性物品包装体を立てて保管しやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の上下方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、上下方向に欠けていない又は欠けた部位の小さい折り部の動物図柄が窓部から視認されやすく、ユーザーの潜在意識には、折り部の動物図柄が立っている状態が刷り込まれる。よって、パッケージ内での吸収性物品包装体の状態と同じに、吸収性物品包装体を立てて保管しやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記吸収性物品包装体の前記動物図柄は、前記動物図柄の上下方向に間隔を空けて配置されるとともに、前記動物図柄の幅方向に重複して配置された第１動物図柄及び第２動物図柄を有し、前記第１動物図柄は、前記第２動物図柄よりも上側に配置されており、前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において前記動物図柄の上下方向における前記第１動物図柄の上端から前記第２動物図柄の上端までの長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、窓部に対向する吸収性物品包装体の折り部の部位に動物図柄が位置しやすく、窓部から折り部の動物図柄を視認したユーザーの潜在意識には、折り部の動物図柄が立っている状態が刷り込まれる。よって、パッケージ内での吸収性物品包装体の状態と同じに、吸収性物品包装体を立てて保管しやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記厚み方向に隣り合う前記吸収性物品包装体それぞれの前記折り部に位置する前記動物図柄の少なくとも一部は、前記パッケージの前記窓部から視認可能であって、前記動物図柄の上下方向にずれて配置されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品のパッケージによれば、折り部の動物図柄がユーザーに認識されやすく、窓部から折り部の動物図柄を視認したユーザーの潜在意識には、折り部の動物図柄が立っている状態が刷り込まれる。よって、パッケージ内での吸収性物品包装体の状態と同じに、吸収性物品包装体を立てて保管しやすくなる。

　かかる吸収性物品のパッケージであって、前記パッケージは、当該パッケージの外部から視認可能であって、前記吸収性物品包装体の前記動物図柄と同じ種類であり、かつ、同一系統の色を備える動物図柄を有し、前記パッケージの前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。

　このような吸収性物品包装体によれば、パッケージの動物図柄の上下方向がパッケージの上下方向に揃っている状態を見たユーザーの潜在意識には、パッケージの動物図柄及びその上下方向が刷り込まれる。よって、ユーザーは、パッケージの動物図柄に類似した吸収性物品包装体の動物図柄を基準にして、吸収性物品包装体を立てて保管しやすくなる。

＝＝＝実施形態＝＝＝
　本発明に係る吸収性物品包装体は、生理用ナプキン、パンティライナー（おりものシート）、又は吸収パッドである吸収性物品と、吸収性物品を包装する包装材とを有する。以下の実施形態では、吸収性物品を生理用ナプキンとして説明する。

＜＜生理用ナプキン１の基本構成＞＞
　図１は、生理用ナプキン１（以下「ナプキン」ともいう）を肌側から見た平面図である。ナプキン１は、互いに直交する前後方向（長手方向）と幅方向（短手方向）と厚さ方向を有する。前後方向において着用者の腹側となる側が前側であり、着用者の背側となる側が後側である。厚さ方向において着用者に当接する側が肌側であり、その反対側が非肌側である。

　ナプキン１は、排泄液を吸収する吸収体２と、吸収体２よりも肌側に配置された液透過性のトップシート３と、吸収体２よりも非肌側に配置された液不透過性のバックシート４を有する。吸収体２としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマー（所謂ＳＡＰ）を含有させたものを所定の形状に成形したものを例示できる。

　また、ナプキン１は、前後方向の略中央部（詳しくは着用者の排泄口に当接する排泄口当接部）において、幅方向（短手方向）の外側に延出した一対のウィング部５を有する。図１に示すように、前後方向においてウィング部５が位置するナプキン１の領域を中央領域１Ｂとし、中央領域１Ｂよりも前側のナプキン１の領域を前方領域１Ａとし、中央領域１Ｂよりも後側のナプキン１の領域を後方領域１Ｃとする。

　また、ナプキン１は、吸収体２とトップシート３（肌側シート）とのうちの少なくとも一方が、その厚さ方向に窪んだ圧縮凹部７（凹部）を有している。本実施形態では、トップシート３の肌側面からトップシート３及び吸収体２が厚さ方向に圧縮され、トップシート３及び吸収体２が接合一体化されている。圧縮凹部７によって、吸収体２の型崩れを防止でき、吸収体２の液拡散性を向上させることができる。

　また、圧縮凹部７は、吸収体２の外周縁部において、多数の点状圧縮部８が間隔を空けて線状に並ぶことにより構成されており、全体として前後方向に長い略環状を成している。さらに、本実施形態の圧縮凹部７は動物の形状（図１では猫）を成している。つまり、本実施形態のナプキン１には、圧縮凹部７によって、ナプキン１の肌側から視認可能な「動物図柄３２」が形成されている。具体的には、ナプキン１の前方領域１Ａに猫の頭部３２１、中央領域１Ｂに猫の胴部、後方領域１Ｃに猫の脚部及び尻尾を表している。ナプキンの表面は一般に白いが、圧縮凹部７によれば、３次元的な陰影又は吸収性繊維の粗密で動物図柄３２を表現できる。よって、インク等を使用せずに又は使用量を減らして動物図柄３２を表現できる。ただし、圧縮凹部７はナプキン１の肌側から視認可能であればよく、例えば、吸収体２のみが圧縮されて動物図柄を形成していてもよい。また、トップシート３のみにエンボス加工を施すことで動物図柄を設けてもよい。また、バックシート４側から圧縮されていてもよい。

　また、後述するナプキン１の折り位置ＦＬ２（図１６Ａ参照）において、吸収体２を幅方向（短手方向）に３等分し、左側領域、中央領域、右側領域に分けた場合の、いずれかの領域において、長手方向に延びた一対の圧縮部３２４，３２５が設けられているとよい。本実施形態では、ナプキン１の後方領域１Ｃであり、吸収体２の右側領域に、長手方向に延びた一対の圧縮部３２４，３２５が設けられている。この一対の圧縮部３２４，３２５によって、猫の尻尾が表されている。

　このように、幅方向の狭い吸収体２の領域に、一対の圧縮部３２４，３２５が設けられていることで、吸収体２の剛性が高まり、吸収体２のよれや崩れを抑制できる。特に、着用者の臀部に当接するナプキン１の後方領域１Ｃは、臀部の動きによって吸収体２がよれやすいが、ナプキン１の使用後も、一対の圧縮部３２４，３２５による猫の尻尾部分の形状が維持されやすい。ナプキン１の使用後に、猫の尻尾部分の形状が維持されることで、猫全体の図柄も視認されやすくなる。

　なお、圧縮凹部７では、周囲に比べて吸収体２の厚みが薄く、密度が高くなっている。これらの比較は周知の方法で行うとよい。吸収体２の厚みの比較としては、ミツトヨ（株）製のダイアルシックネスゲージＩＤ－Ｃ１０１２Ｃ又はそれと同等のものを使用し、対象部位を加圧して測定した値を取得して比較する方法や、目視で比較する方法を例示できる。吸収体２の密度の比較としては、ナプキン１から対象部位をサンプルとして切り出し、サンプルの質量及び面積を測定し、サンプルの質量を面積で除することで得られた単位面積当たりの質量（ｇ／ｍ²）を、上記の方法で取得した厚み（ｍ）で除することで得られた値（ｇ／ｍ³）を比較する方法を例示できる。

　また、図１に示すナプキン１の構成は一例であり、これに限定されない。例えば、ウィング部を有さないナプキンでもよい。その場合、ナプキンの前端から、ナプキン１の前後方向における全長の１／３の長さまでの領域を前方領域とする。また、例えば、トップシートの幅方向（短手方向）の両側部から幅方向の外側に延出する一対のサイドシートを有し、サイドシート及びバックシートによってウィング部を構成するナプキン等であってもよい。

＝＝＝第１実施形態＝＝＝
＜＜包装材１０について＞＞
　図２Ａは、包装材１０の内側面１０１を説明する平面図であり、図２Ｂは、包装材１０の外側面１０２を説明する平面図である。包装材１０は、長方形状であるシート状の部材であり、長手方向及び幅方向を有するとともに、内側面１０１、及び、内側面１０１の反対面である外側面１０２を有する。包装材１０の内側面１０１は、ナプキン１を包装する際に内側になる面である。包装材１０の外側面１０２は、ナプキン１を包装材１０で包装した吸収性物品包装体２０（後述の図３Ａ参照）の外部から視認される面である。

　包装材１０の長手方向における一方側の端部には、包装材１０の開封端１０ａを止着するテープ１１が設けられている。テープ１１は、その一部が包装材１０の長手方向の外側に延出するように、包装材１０の外側面１０２に接着剤等で固定されている。

　また、包装材１０は、内側面１０１側から視認可能である複数の動物図柄３０と、外側面１０２側から視認可能である複数の動物図柄３１とを有する。本実施形態では、内側面１０１に印刷された動物図柄３０が外側面１０２側に透けて視認されるものとする。よって、外側面１０２側から視認される動物図柄３１は、内側面１０１側から視認される動物図柄３０が反転した図柄となっている。

　本実施形態の動物図柄３０，３１は、猫であり、猫の頭部３０１，３１１と胴体３０２，３１２と尻尾３０３，３１３と猫の首に付けられたリボン３０４，３１４を有する。よって、動物図柄３０，３１は互いに直交する上下方向及び幅方向を有する。上下方向において、猫の頭部３０１，３１１側が上側であり、猫の尻尾３０３，３１３側が下側である。

　また、動物図柄３０，３１は、その上下方向が包装材１０の長手方向に揃うように配置されている。包装材１０の長手方向の一方側（テープ１１側）が動物図柄３０，３１の上側となっている。また、全ての動物図柄３０，３１が同じ向きに配置されている。

　また、複数の動物図柄３０，３１は包装材１０の長手方向及び幅方向に間隔を空けて並んで配置されるとともに、包装材１０の長手方向に隣り合う動物図柄３０，３１は幅方向にずれて配置されている。つまり、複数の動物図柄３０，３１は千鳥状に配置されている。

　包装材１０の地色は白色であっても有色であってもよい。本実施形態のナプキン１の主な着用対象者は、例えばナプキンの使用期間が短いユーザーである若年層や、そのブランドの商品の使用を開始して間もないユーザー等である。そのため、本実施形態では、若年層が好む傾向にあるピンク色の印刷を白色のシートに施して包装材１０とした。また、動物図柄３０，３１における猫の部位３０１～３０３，３１１～３１３を黒色とし、猫のシルエットを表すものとする。また、猫に付けられたリボン３０４，３１４は包装材１０のピンク色よりも濃いピンク色とする。

　また、図示しないが、包装材１０は、動物図柄３０，３１とは別の図柄や、商品名やサイズ等を示す文字を有していてもよい。また、包装材１０の地色は１色で構成されるに限らず、例えば淡いピンク色と濃いピンク色の縞模様で構成されていてもよい。

＜＜吸収性物品包装体（個包装体）２０について＞＞
　図３Ａは、吸収性物品包装体２０の一方側面（テープ１１が止着されている側の面）の平面図であり、図３Ｂは、吸収性物品包装体２０の他方側面の平面図である。図４は、吸収性物品包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態の図である。図５Ａ及び図５Ｂは、吸収性物品包装体２０の折り畳み方法の説明図である。

　吸収性物品包装体２０は、包装材１０によってナプキン１が個別に包装されたものである（以下「個包装体」ともいう）。個包装体２０では、図４に示すように、包装材１０の内側面１０１上に、ナプキン１がその肌側面を上にして配置されている。また、包装材１０の長手方向がナプキン１の前後方向に沿い、かつ、包装材１０の幅方向がナプキン１の幅方向に沿っている。

　本実施形態の個包装体２０では、包装材１０が、ナプキン１と共にナプキン１の肌側面を内側にし、幅方向に沿う２つの折り位置ＦＬ１，ＦＬ２にて折り畳まれているものとする。なお、折り位置の数は２つに限らず、１つでも３つ以上であってもよい。また、個包装体２０は、幅方向に沿う折り位置だけでなく、包装材１０の長手方向に沿う折り位置にて折り畳まれていてもよい。

　個包装体２０では、図３Ａ及び図３Ｂに示すように、包装材１０の幅方向の両側端部１３が接合されている。接合方法は、例えば、ヒートシール、超音波シール、接着剤、これらの組み合わせ等、周知の接合方法を例示できる。また、テープ１１が包装材１０の外側面１０２に固定され、包装材１０の開封端１０ａはテープ１１によって止着されている。

　テープ１１が把持されて、ナプキン１の前側の折り位置ＦＬ１での折りが展開されると、図５Ｂの状態になる。この時、ナプキン１のウィング部５は幅方向の内側に折り返されており、ウィング部５の上面の粘着部５Ａ（図５Ａ参照）は剥離シート１２で覆われている。ちなみに、ウィング部５は、ナプキン１の着用時において、着用者の下着の非肌側面側に折り返され、粘着部５Ａによって下着の非肌側面に固定される。さらに、ナプキン１の後側の折り位置ＦＬ２での折りが展開されると、図５Ａの状態となる。

＜＜個包装体２０の動物図柄について＞＞
　図６は、個包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態の一部の図である。図７Ａは、ナプキン１の粘着部９の説明図であり、図７Ｂは、ナプキン１の粘着部９の剥離シート１３の説明図である。図８は、個包装体２０を開封する様子を示す図である。

　前述のように個包装体２０の包装材１０は、ナプキン１を包装する際に内側になる内側面１０１側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄３０（猫）を有する。以下の説明では、包装材１０の内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０を、「包装材内側面の動物図柄３０」や「包装材の動物図柄３０」ともいう。

　そして、個包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態において（図４参照）、包装材内側面の動物図柄３０の少なくとも一部が視認可能であるとする。つまり、ナプキン１から延出する包装材１０の余白領域に（包装材１０におけるナプキン１の非配置領域に）、包装材内側面の動物図柄３０の少なくとも一部が配置されているとする。さらに、その動物図柄３０の上下方向が、ナプキン１の前後方向に揃っているとする。すなわち動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に沿って略平行であり、動物図柄３０の上側がナプキン１の前側と一致している。なお、包装材１０及びナプキン１の幅方向と、動物図柄３０の幅方向も揃っている。

　そのため、ナプキン１を使用するために個包装体２０を開封して展開したユーザーは、ナプキン１と共に、上下方向を備える動物図柄３０を見ることになる。この時、ユーザーは、包装材内側面の動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを、潜在的に認知しやすい。そのため、ユーザーは、無意識のうちに、動物図柄３０の上側に位置していたナプキン１の前方領域１Ａを自身の前側（腹側）に合わせて、ナプキン１を装着しやすくなる。よって、ナプキン１の使用に不慣れなユーザーであっても、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するように誘導できる。

　動物図柄３０の代わりに、ナプキン１の前後方向を示す「矢印」や「前側」といった文字等を設けた場合にも、正しい前後方向の向きでナプキン１が装着されやすくなる。しかし、上記のような、方向を示す直接的な表現である場合、ナプキン１の前後方向を確認して装着しなければならにというプレッシャーをユーザーに与えてしまう。

　一方、本実施形態では、動物図柄３０の上下方向に基づいて、ナプキン１の前後方向をユーザーに示唆する。そのため、ユーザーが正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するように自然に誘導できる。よって、ユーザーがナプキン１の前後方向を確認する手間を軽減でき、短時間でナプキン１を装着できる。例えば、ナプキン１の使用に不慣れな女子小中高生は、学校の休み時間等の決められた時間内にナプキン１を交換することが多い。そのため、本実施形態のように短時間で装着できるナプキン１が有効である。

　また、ナプキン１の前後方向を示す図柄として動物図柄を採用することで、個包装体２０が可愛らしいデザインとなる。よって、生理期間中の憂鬱な気分も緩和できる。

　なお、包装材１０の内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０、及び、以下に説明する動物図柄は、それらを見たユーザーが動物の上下方向を分かる図柄であればよい。例えば、猫に限らず、クマやウサギ等の別の動物であってもよい。また、表情（目口鼻等）が描かれた図柄や、頭だけの図柄（例えば後述の図９Ａ参照）等であってもよい。

　また、図１に示すように、本実施形態のナプキン１の外形形状は、ナプキン１の前後方向に対称な形状となっている。ただし、吸収体２の坪量（ｇ／ｍ²）は、ナプキン１の前後方向に非対称となっている。具体的に説明すると、吸収体２は、中央部分に高坪量領域２Ａを有し、高坪量領域２Ａの周囲に低坪量領域２Ｂを有する。ただし、ナプキン１を前後方向に２等分する中心線ＣＬ１に対して、高坪量領域２Ａが前側に寄って配置されている。そうすることで、着用者の排泄口が位置する前側の吸収能力が高まる。

　このように、ナプキン１の機能向上のため、吸収体２の形状及び坪量の少なくとも一方が、ナプキン１の前後方向に非対称である場合がある。つまり、ナプキン１の外観は前後対称であるが、ナプキン１の外観から視認不可能な吸収体２が前後非対称である場合がある。この場合、ユーザーはナプキン１の前後方向を認知しにくく、誤った前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。よって、本発明が有効となる。

　なお、吸収体２の坪量（単位面積当たりの質量）の比較は周知の方法で行うとよい。例えば、ナプキン１から対象部位をサンプルとして切り出し、サンプルの質量及び面積を測定し、サンプルの質量を面積で除することで得られた値（ｇ／ｍ²）で比較するとよい。また、ナプキン１を前後方向に沿って切った断面に基づいて比較してもよい。

　また、ナプキン１は、その肌側から視認可能であって、圧縮凹部７によって形成された動物図柄３２を有する。ナプキン１の動物図柄３２は、上下方向を有し、また、包装材内側面の動物図柄３０と同じ種類の動物、すなわち猫である。

　そして、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向が、ナプキン１の前後方向に揃っている。すなわちナプキン１の動物図柄３２の上下方向がナプキン１の前後方向に沿って略平行であり、ナプキン１の動物図柄３２の上側がナプキン１の前側と一致している。具体的に説明すると、図１に示すように、ナプキン１の前方領域１Ａに猫の頭部３２１が位置し、ナプキン１の中央領域１Ｂに猫の胴体３２２が位置し、ナプキン１の後方領域１Ｃに猫の尻尾３２３が位置している。

　この場合、個包装体２０を開封して展開したユーザーは、上下方向が揃っている包装材内側面の動物図柄３０とナプキン１の動物図柄３２を同時に見ることになる。そのため、ユーザーは、両動物図柄３０，３２の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを、潜在的により認知しやすくなる。よって、ユーザーが正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するように誘導できる。

　また、ナプキン１が動物図柄３２を有することで、ナプキン１が包装材１０から分離した後も、包装材内側面の動物図柄３０に対してナプキン１がどの向きで配置されていたかが分かりやすい。換言すると、個包装体２０を開封して展開した状態（図４）を見たユーザーの潜在意識には、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向がナプキン１の前後方向に対応することが刷り込まれる。そのため、ナプキン１が単体になった後も、ユーザーは、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。その他、ナプキン１が動物図柄３２を有することによって、ナプキン１単体のデザイン性も向上する。

　なお、ナプキン１の動物図柄３２が、包装材内側面の動物図柄３０と同じ種類の動物であるとは、例えば両動物図柄３２，３０が共に猫の図柄であればよく、両動物図柄３２，３０が同一形状又は相似形状であるものに限定されず、異なる形状であってもよい。以下に説明する他の動物図柄（包装材の外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１やパッケージ４０の動物図柄３５）についても同様である。

　また、一般のナプキンでは、吸収体の型崩れ防止等の目的で圧縮凹部が形成される。その圧縮凹部７によって動物図柄３２を形成することで、圧縮凹部７とは別に、例えば印刷等でナプキン１に動物図柄を設ける場合に比べて、ナプキン１の製造工程を容易にでき、低コスト化を図れる。また、ナプキンの表面は一般に白いが、圧縮凹部７によれば、３次元的な陰影又は吸収性繊維の粗密で動物図柄３２を表現できる。よって、インク等を使用せずに又は使用量を減らして動物図柄３２を表現できる。

　また、圧縮凹部７によって形成された動物図柄３２は、排泄液の吸収後も視認可能である。よって、ユーザーは、ナプキン１の使用後も、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着していたかを確認できる。

　また、ナプキン１の折り位置ＦＬ２（図５Ａ参照）において、吸収体２を幅方向に３等分し、左側領域、中央領域、右側領域に分けた場合の、いずれかの領域において、長手方向に延びた一対の圧搾部３２４，３２５が設けられているとよい。本実施形態では、ナプキン１の後方領域１Ｃであり、吸収体２の右側領域に、長手方向に延びた一対の圧搾部３２４，３２５が設けられている。この一対の圧搾部３２４，３２５によって、猫の尻尾が表されている。

　このように、幅方向の狭い吸収体２の領域に、一対の圧搾部３２４，３２５が設けられていることで、吸収体２の剛性が高まり、吸収体２のよれや崩れを抑制できる。特に、着用者の臀部に当接するナプキン１の後方領域１Ｃは、臀部の動きによって吸収体２がよれやすいが、ナプキン１の使用後も、一対の圧搾部３２４，３２５による猫の尻尾部分の形状が維持されやすい。ナプキン１の使用後に、猫の尻尾部分の形状が維持されることで、猫全体の図柄も視認されやすくなる。

　また、個包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態（図４）において、包装材内側面の複数の動物図柄３０のうちの少なくとも１つの動物図柄３０（３０Ａ）の全部位が視認可能であることが好ましい。つまり、ナプキン１から延出する包装材１０の余白領域に、ナプキン１と重ならず、かつ、包装材１０の端で欠けていない動物図柄３０が設けられているとよい。

　そうすることで、ユーザーは、個包装体２０を開封して展開した状態において、欠けていない動物図柄３０（３０Ａ）を視認できる。そのため、ユーザーは、包装材内側面の動物図柄３０（３０Ａ）及びその上下方向を認識しやすく、包装材内側面の動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを、潜在的により認知しやすい。よって、正しい前後方向の向きでナプキン１が装着されやすくなる。

　また、ユーザーは、個包装体２０を開封して展開する際に、まず、テープ１１を把持して折り位置ＦＬ１での折りを展開し、個包装体２０を図５Ｂの状態にする。一般に、最初に展開して視認されたナプキン１の部位（１Ａ）側が、ナプキン１の前後方向における前側であると認識されやすい。そこで、個包装体２０を開封して展開した状態（図４）において、ナプキン１の前後方向における前側の包装材１０の端部に、テープ１１が固定されていることが好ましい。

　そうすることで、ユーザーは、個包装体２０を開封して展開する際に最初に視認されるナプキン１の部位（１Ａ）側と、包装材内側面の動物図柄３０の上側とが一致している状態を見る。そのため、ユーザーは、包装材内側面の動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを、潜在的により認知しやすく、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　また、ユーザーは、最初に個包装体２０を展開した状態（図５Ｂ）において視認される包装材内側面の動物図柄３０に着目しやすい。そのため、前側の折り位置ＦＬ１よりも前側の包装材１０の余白領域に、欠けていない動物図柄３０Ａが配置されていることが好ましい。さらに、個包装体２０を開封して展開した状態において、包装材内側面３０の動物図柄３０の大きさは、以下に説明する大きさであることが好ましい。

　なお、本実施形態では、包装材内側面の動物図柄３０の大きさは全て同じとする。図６に示すように、包装材内側面の動物図柄３０の上下方向の最大長さをＬ２とし、幅方向における最大幅をＷ３とする。包装材内側面の動物図柄３０の大きさが異なる場合には、最小の動物図柄３０の大きさが以下の大きさであるとよく、より好ましくは最大の動物図柄３０の大きさが以下の大きさであるとよい。

　まず、ナプキン１は、図６に示すように、ナプキン１の前方領域１Ａのうち、ナプキン１の幅が最も広い幅広部１Ａ１を有する。その幅広部１Ａ１よりも幅方向の一方側に延出する包装材１０の幅方向の長さ（Ｗ１とＷ２とのうちの少なくとも一方）は、包装材内側面の動物図柄３０の最大幅Ｗ３以上であることが好ましい。すなわち、Ｗ１≧Ｗ３かつＷ２≧Ｗ３である場合と、Ｗ１≧Ｗ３かつＷ２＜Ｗ３である場合と、Ｗ１＜Ｗ３かつＷ２≧Ｗ３である場合の何れかであることが好ましい。

　そうすることで、ナプキン１から幅方向の外側に延出する包装材１０の余白領域に、幅方向に欠けていない動物図柄３０や、幅方向に欠けた部位の小さい動物図柄３０が配置されやすい。よって、動物図柄３０及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　また、ナプキン１の前後方向において、前側の包装材１０の端１０ａから、最も前側の折り位置ＦＬ１までの前後方向の長さＬ１は、包装材内側面の動物図柄３０の最大長さＬ２以上であることが好ましい（Ｌ１≧Ｌ２）。

　そうすることで、最初に個包装体２０を展開した状態（図５Ｂ）において、ナプキン１から延出する包装材１０の余白領域に、上下方向に欠けていない動物図柄３０や、上下方向に欠けた部位の小さい動物図柄３０が配置されやすい。よって、動物図柄３０及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　ユーザーは、欠けていない動物図柄３０や欠けた部位の少ない動物図柄３０を、ナプキン１と共に見ることで、動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを、潜在的により認知しやすい。よって、正しい前後方向の向きでナプキン１が装着されやすくなる。

　また、ナプキン１（ウィング部５以外の本体部分）は、バックシート４の非肌側面に、ずれ止め用の粘着部９（本発明の粘着部）を有する。ナプキン１の着用時において、ナプキン１は粘着部９によって着用者の下着の肌側面に固定される。図７Ａでは粘着部９をナプキン１の肌側面に仮想的に示している。

　包装材１０に粘着部９を覆う剥離シートが設けられておらず、ナプキン１が粘着部９によって包装材１０に直接固定される場合がある。その場合、図７Ａに示すように、ナプキン１の前後方向において、前側の包装材１０の端１０ａから、前側の粘着部９の端９ａまでの前後方向の長さＬ３は、包装材内側面の動物図柄３０の前後方向の長さＬ２以上であることが好ましい（Ｌ３≧Ｌ２）。

　一方、ナプキン１が粘着部９を覆う剥離シート１３を介して包装材１０に固定され、図７Ｂに示すように、剥離シート１３が粘着剤１４によって包装材１０に固定されている場合がある。その場合、ナプキン１の前後方向において、前側の包装材１０の端１０ａから前側の粘着剤１４の端１４ａまでの前後方向の長さＬ４は、包装材内側面の動物図柄３０の前後方向の長さＬ２以上であることが好ましい（Ｌ４≧Ｌ２）。

　また、包装材１０に剥離シート１３が設けられている場合、より好ましくは、ナプキン１の前後方向において、前側の包装材１０の端１０ａから前側の剥離シート１３の端１３ａまでの前後方向の長さＬ５は、包装材内側面の動物図柄３０の前後方向の長さＬ５以上であるとよい（Ｌ５≧Ｌ２）。

　これは、例えば、ユーザーが個包装体２０を開封して展開する際に、図８に示すように粘着剤１４の端１４ａを起点に包装材１０がめくれたり、図示しないがナプキン１の粘着部９の端９ａを起点に包装材１０がめくれたりしやすいからである。その場合に、包装材内側面の動物図柄３０の大きさを上記にすることで、ナプキン１からめくれた包装材１０の部位に（例えば図８の太線で囲われた部位に）、上下方向に欠けていない動物図柄３０や上下方向に欠けた部位の小さい動物図柄３０が配置されやすい。よって、動物図柄３０及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　ナプキン１からめくれた包装材１０の部位の動物図柄３０を見たユーザーの潜在意識には、動物図柄３０の上下方向が刷り込まれる。そのため、個包装体２０を開封して展開した状態（図４）において、動物図柄３０と共にナプキン１を見たユーザーは、動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを、潜在的により認知しやすい。よって、ユーザーが正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するように誘導できる。

　また、本実施形態では、包装材内側面の動物図柄３０が黒色（猫の部位）とピンク色（リボンの部位）で構成される。このように包装材内側面の動物図柄３０が、黒色、及び、黒色と異なる色の有色を有することが好ましい。また、包装材内側面の動物図柄３０が反対色を有していてもよい。例えば、動物図柄が、緑系統の色と、その反対色となる赤系統の色を有するとよい。

　そうすることで、包装内側面の動物図柄３０が目立ち、ユーザーに認識されやすくなる。よって、動物図柄３０とナプキン１を共に見たユーザーは、動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすく、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　なお、有色とは、無色透明及び白色以外の色とする。白色とは、例えば、マンセル表色系で「Ｎ９．５」と表される色や、ＲＧＢ色空間で「２５５，２５５，２５５」と表される色（所謂真っ白）に加え、真っ白との色差が１２未満である色も白色に含まれるものとする。
　また、黒色と異なる色とは、例えば、黒色との色差が１３以上の色とする。その他、色見本（例えば、日本工業規格ＪＩＳ　Ｚ８１０２：２００１の付表１）で示される色名が黒色ではない色であってもよい。
　また、反対色とは、例えば、オストワルト色相環において、正反対の位置にある色同士（補色）や、ある色及びある色の正反対の位置の隣に位置する色同士とする。

　また、本実施形態では、包装材１０の内側面１０１に印刷された動物図柄３０が、外側面１０２側に透けて視認されている。よって、包装材１０は、外側面１０２（反対面）側から視認可能であって、内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０と同じ種類の動物図柄３１を有することになる。また、両動物図柄３０，３１は同じ黒色であるが、内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０の方が、外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１に比べて、濃度が濃く、視認性が高くなっている。

　そのため、個包装体２０を開封する前に、外側面１０２側から視認される動物図柄３１を見たユーザーの潜在意識に、動物図柄３１が刷り込まれる。そして、個包装体２０の開封後も、ユーザーは、潜在意識に刷り込まれた動物図柄３１と同じ種類の動物図柄３０を、ナプキン１と共に見ることになる。特に、包装材内側面の動物図柄３０の濃度は濃いため、包装材内側面の動物図柄３０がユーザーに認識されやすい。よって、ユーザーは、動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすく、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　ただし、上記に限らず、例えば、包装材１０は、包装材１０の外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１を有していなくてもよい。また、包装材１０の外側面１０２に動物図柄が印刷されて濃淡が逆であってもよいし、各面１０１，１０２に個別に動物図柄３０，３１が印刷されてもよい。また、包装材１０が有する動物図柄３０，３１は印刷によって形成するに限らず、例えば、エンボスパターンで形成されていてもよい。

　また、動物図柄３０，３１の濃度の比較は周知の方法で行うとよい。例えば、測色器（コニカミノルタ社製の色彩色差計ＣＲ－３００等）を用いて、両動物図柄３０，３１の「色差」を測定する方法を例示できる。

　具体的に説明すると、まず、測定対象の包装材１０の下に、白色の不織布（１５ｇ／ｍ²のＳＭＳ不織布）１０枚を配置する。
　次に、色差計を用いて、剥離シート１２，１３が位置しない動物図柄３０，３１の部位、及び、白色の不織布を測定する。内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０を測定する場合には、包装材１０の内側面１０１を上にし、外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１を測定する場合には、包装材１０の外側面１０２を上にする。なお、測定値（Ｌ^*値、ａ^*値、ｂ^*値）は、複数回（例えば５回）測定した値の平均値を用いるとよい。　
　次に、白色の不織布の測定結果と、各動物図柄３０，３１の測定結果との差（ΔＬ^*、Δａ^*、Δｂ^*）に基づき、白色に対する各動物図柄３０，３１の色差ΔＥ^*ａｂを次式にて算出する。
　ΔＥ^*ａｂ＝[（ΔＬ^*）²＋（Δａ^*）²＋（Δｂ^*）²]^1/2
　この色差ΔＥ^*ａｂが大きいほど、動物図柄３０，３１の色差が大きいといえる。

　また、内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０、及び、外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１が、同色である場合（ここでは黒色）、両動物図柄３０，３１の色差ΔＥ^*ａｂは６．５以上であることが好ましい。そうすることで、各動物図柄３０，３１を見たユーザーは、異なる印象を持ちやすく、濃い方の動物図柄３０をより認識しやすくなる。

＜＜個包装体２０の変形例について＞＞
　図９Ａから図９Ｃは、個包装体２０の変形例の説明図である。
　前述のナプキン１（図１）は、ナプキン１の前後方向の広い範囲に亘る動物図柄３２を１つ有していたが、これに限らない。例えば、図９Ａに示すように、ナプキン１の一部に小さい動物図柄３３を複数（又は１つ）設けてもよい。

　また、トップシート３及び吸収体２を圧縮した圧縮凹部７によって、ナプキン１の動物図柄３２を形成するに限らない。例えば、図９Ｂに示すように、ナプキン１の幅方向の両側部に形成された溶着部１Ｄのパターンによって、ナプキン１の動物図柄３４を形成してもよい。また、ナプキン１の肌側面に動物図柄を印刷してもよい。

　また、図９Ｃに示すように、ナプキン１が、包装材内側面の動物図柄３０と同じ種類の動物図柄を有していなくてもよい。

＜＜個包装体２０のパッケージ４０について＞＞
　図１０は、個包装体２０のパッケージ４０の概略斜視図である。図１１は、パッケージ４０の正面４０Ａを示す図である。図１２は、パッケージ４０の窓部４１の説明図である。図１０に示すように、個包装体２０はパッケージ４０（袋体）に複数内包された状態で流通する。

　本実施形態のパッケージ４０は、略直方体形状であり、正面４０Ａと、正面４０Ａに対向する裏面と、互いに対向する一対の側面４０Ｂと、互いに対向する上面４０Ｃ及び下面を有する。また、パッケージ４０は、互いに直交する横方向と上下方向と奥行方向を有する。パッケージ４０が有する面のうち、商品名４２（図１１参照）が最も大きく書かれた面を正面４０Ａとする。そして、正面４０Ａに書かれた商品名４２の上下方向をパッケージ４０の上下方向とする。なお、パッケージ４０の形状は、図１０に示すものに限定されず、例えば、筒状の包装材の上下を封じた袋形状のものであってもよい。

　パッケージ４０内では、複数の個包装体２０がその厚み方向（図３Ａの紙面に直交する方向）に重ねられている。複数の個包装体２０が重ねられた方向がパッケージ４０の横方向に沿い、個包装体２０の幅方向がパッケージ４０の奥行方向に沿っており、個包装体２０の平面がパッケージ４０の側面４０Ｂに対向している。

　そして、本実施形態のパッケージ４０は、図１１に示すように、パッケージ４０の外部から視認可能な動物図柄３５を有する。例えばパッケージ４０の外表面に動物図柄３５が印刷されている。

　パッケージ４０の動物図柄３５は、個包装体２０の包装材１０の内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０（図４参照）と同じ種類の動物、すなわち猫とする。さらに、パッケージ４０の動物図柄３５の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っている。すなわち動物図柄３５の上下方向がパッケージ４０の上下方向に沿って略平行であり、動物図柄３５の上側がパッケージ４０の上側と一致している。

　また、本実施形態のパッケージ４０は、図１２に示すように、透明性を備えた窓部４１を有する。窓部４１よって、パッケージ４０の外部から個包装体２０の一部が視認可能となっている。また、窓部４１はパッケージ４０の側面４０Ｂに設けられている。よって、窓部４１から個包装体２０の動物図柄３１が視認可能となっている。

　窓部４１から視認される個包装体３１の動物図柄３１は、包装材１０の外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１であり、包装材１０の内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０（図４参照）と同じ種類の動物図柄３１（すなわち猫）である。さらに、窓部４１から視認される個包装体２０の動物図柄３１の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っている。すなわち動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に沿って略平行であり、動物図柄３１の上側がパッケージ４０の上側と一致している。

　そのため、パッケージ４０に印刷された動物図柄３５の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態（図１１）や、窓部４１から視認される個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態（図１２）を見たユーザーの潜在意識には、動物図柄３５，３１の上下方向が刷り込まれる。よって、個包装体２０を開封して展開した状態（図４）において、パッケージ４０の外部から見た動物図柄３５，３１と同じ種類の動物図柄３０をナプキン１と共に見たユーザーは、動物図柄３０の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを潜在的により認知しやすい。よって、正しい前後方向の向きでナプキン１が装着されやすくなる。

　また、図１２に示すように、パッケージ４０の窓部４１の上下方向の最大長さＬ６は、個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１の上下方向の長さＬ２以上であることが好ましい（Ｌ６≧Ｌ２）。また、パッケージの奥行方向（個包装体２０の幅方向）における窓部４１の最大幅Ｗ４は、個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１の幅方向の長さＷ３以上であることが好ましい。（Ｗ４≧Ｗ３）。そうすることで、窓部４１から視認される個包装体２０の動物図柄３１は、上下方向や幅方向に欠けにくく、動物図柄３１及びその上下方向がユーザーに認識されやすくなる。

　また、パッケージ４０の外部から、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５と、窓部４１を介した個包装体２０の動物図柄３１の両方が視認可能であることが好ましいが、一方のみが視認可能であってもよい。また、パッケージ４０が動物図柄３５及び窓部４１を有していなくてもよい。

＝＝＝第２実施形態＝＝＝
＜＜包装材１０について＞＞
　図１３は、包装材１０の外側面１０２を説明する平面図である。第２実施形態の包装材１０は、長方形状であるシート状の部材であり、長手方向及び短手方向を有するとともに、内側面１０１、及び、内側面１０１の反対面である外側面１０２を有する。包装材１０の内側面１０１は、ナプキン１を包装する際に内側になる面である。包装材１０の外側面１０２は、ナプキン１を包装材１０で包装した吸収性物品包装体２０（後述の図１４Ａ参照）の外部から視認される面である。

　第２実施形態の動物図柄３０，３１は、猫であり、猫の頭部（図１３の３１１）と胴体（３１２）と尻尾（３１３）と猫の首に付けられたリボン（３１４）を有する。よって、動物図柄３０，３１は互いに直交する上下方向及び幅方向を有する。上下方向において、猫の頭部（３１１）側が上側であり、猫の尻尾（３１３）側が下側である。

　また、第２実施形態の動物図柄３０，３１は、その上下方向が包装材１０の短手方向に揃い、その幅方向が包装材１０の長手方向に揃うように配置されている。また、全ての動物図柄３０，３１が同じ向きに配置されている。

　また、複数の動物図柄３０，３１は包装材１０の長手方向及び短手方向に間隔を空けて並んで配置されるとともに、包装材１０の短手方向に隣り合う動物図柄３０，３１は、包装材１０の長手方向にずれて配置されている。つまり、複数の動物図柄３０，３１は千鳥状に配置されている。

　包装材１０の地色は白色であっても有色であってもよい。第２実施形態のナプキン１の主な着用対象者は、例えばナプキンの使用期間が短いユーザーである若年層や、そのブランドの商品の使用を開始して間もないユーザー等である。そのため、本実施形態では、若年層が好む傾向にあるピンク色の印刷を白色のシートに施して包装材１０とした。また、動物図柄３０，３１における猫の部位３０１～３０３，３１１～３１３を黒色とし、猫のシルエットを表すものとする。また、猫に付けられたリボン３０４，３１４は包装材１０のピンク色よりも濃いピンク色とする。

　なお、包装材１０の外側面１０２に動物図柄が印刷されていてもよいし、包装材１０は、その内側面１０１側から視認可能な動物図柄３０を有していなくてもよい。また、各面１０１，１０２に個別に動物図柄３０，３１が印刷されてもよい。また、包装材１０が有する動物図柄３０，３１は印刷によって形成するに限らず、例えば、エンボスパターンによって形成してもよい。

＜＜吸収性物品包装体（個包装体）２０について＞＞
　図１４Ａは、吸収性物品包装体２０の平面図であり、図１４Ｂは、吸収性物品包装体２０の折り部２１の説明図である。図１５は、吸収性物品包装体２０を開封して展開し、ナプキン１の肌側から見た状態の図である。図１６Ａ及び図１６Ｂは、吸収性物品包装体２０の折り畳み方法の説明図である。

　吸収性物品包装体２０は、包装材１０がナプキン１を個別に内包しつつ折り畳まれたものである（以下「個包装体」ともいう）。個包装体２０は、図１４Ａ及び図１４Ｂに示すように、互いに直交する横方向、縦方向、及び、厚み方向を有する。

　個包装体２０を開封して展開した状態（図１５）では、包装材１０の内側面１０１上に、ナプキン１がその肌側面を上にして配置されている。また、包装材１０の長手方向がナプキン１の前後方向に沿い、かつ、包装材１０の短手方向がナプキン１の短手方向に沿っている。

　本実施形態の個包装体２０では、包装材１０が、ナプキン１と共にナプキン１の肌側面を内側にし、短手方向に沿う２つの折り位置ＦＬ１，ＦＬ２にて折り畳まれているものとする。折り位置ＦＬ１に沿う方向（所定方向）すなわち包装材１０の短手方向が、個包装体２０の横方向に対応し、包装材１０の長手方向が、個包装体２０の縦方向に対応している。

　ナプキン１は厚みを有するため、個包装体２０は包装材１０の折り位置ＦＬ１，ＦＬ２にて厚み（Ｗ３）を有する。厚み（Ｗ３）を有する個包装体２０の面であり、個包装体２０をその縦方向に見た場合に見える側面を「折り部２１」という。個包装体２０の縦方向の一方側に位置する折り部２１を「第１折り部２１１」といい、その反対側に位置する折り部２１を「第２折り部２１２」という。詳しくは、ナプキン１の前後方向における前側の折り位置ＦＬ１（図１６Ｂ）での折り部２１が「第1折り部２１１」であり、後側の折り位置ＦＬ２（図１６Ａ）での折り部２１が「第２折り部２１２」である。

　なお、折り位置の数は２つに限らず、１つでも３つ以上であってもよい。また、個包装体２０は、包装材１０の短手方向に沿う折り位置だけでなく、包装材１０の長手方向に沿う折り位置にて折り畳まれていてもよい。また、単体で折り畳まれたナプキン１を、包装材１０が内包しつつ、包装材１０の短手方向に沿う折り位置で折り畳まれていてもよい。

　個包装体２０では、図１４Ａ及び図１４Ｂに示すように、包装材１０の幅方向の両側端部１３が接合されている。接合方法は、例えば、ヒートシール、超音波シール、接着剤、これらの組み合わせ等、周知の接合方法を例示できる。また、テープ１１が包装材１０の外側面１０２に固定され、包装材１０の開封端１０ａはテープ１１によって止着されている。

　テープ１１が把持されて、ナプキン１の前側の折り位置ＦＬ１での折りが展開されると、図１６Ｂの状態になる。この時、ナプキン１のウィング部５は幅方向の内側に折り返されており、ウィング部５の上面の粘着部５Ａ（図１６Ａ参照）は剥離シート１２で覆われている。ちなみに、ウィング部５は、ナプキン１の着用時において、着用者の下着の非肌側面側に折り返され、粘着部５Ａによって下着の非肌側面に固定される。さらに、ナプキン１の後側の折り位置ＦＬ２での折りが展開されると、図１６Ａの状態となる。

＜＜個包装体２０のパッケージ４０について＞＞
　図１７は、個包装体２０のパッケージ４０の概略斜視図である。図１８Ａ及び図１８Ｂは、パッケージ４０内での個包装体２０の状態を説明する図である。図１８Ａはパッケージ４０の正面４０Ａ側から見た図であり、図１８Ｂはパッケージ４０の裏面４０Ｄ側から見た図である。図１９は、パッケージ４０の正面４０Ａを示す図である。

　個包装体２０は、複数個ずつパッケージ４０（袋体）に内包された状態で流通する。本実施形態のパッケージ４０は、略直方体形状であり、正面４０Ａと、正面４０Ａに対向する裏面４０Ｄと、互いに対向する一対の側面４０Ｂと、互いに対向する上面４０Ｃ及び下面を有する。また、パッケージ４０は、互いに直交する横方向と上下方向と奥行方向を有する。パッケージ４０が有する面のうち、最も大きい商品名４２（図１９参照）が設けられた面を正面４０Ａとする。そして、正面４０Ａに設けられた商品名４２の上下方向をパッケージ４０の上下方向とする。なお、パッケージ４０の形状は、図１７に示すものに限定されず、例えば、筒状の包装材の上下を封じた袋形状のものであってもよい。

　パッケージ４０では、複数の個包装体２０がその厚み方向に並んだ状態で内包されている。個包装体２０が並んだ方向（厚み方向）がパッケージ４０の横方向に沿い、個包装体２０の横方向（折り部２１が延びる方向）がパッケージ４０の上下方向に沿い、個包装体２０の縦方向がパッケージ４０の奥行方向に沿っている。よって、個包装体２０の平面（例えば図１４Ａに示す面）がパッケージ４０の側面４０Ｂに対向している。また、個包装体２０の第１折り部２１１がパッケージ４０の正面４０Ａに対向し、個包装体２０の第２折り部２１２がパッケージ４０の裏面４０Ｄに対向している。

＜＜パッケージ４０における動物図柄について＞＞
　前述のように（図１参照）、ナプキン１は、その肌側から視認可能であって、圧縮凹部７によって形成された動物図柄３２を有する。ナプキン１の動物図柄３２は、上下方向を有する猫である。

　そして、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向が、ナプキン１の前後方向に揃っている。すなわちナプキン１の動物図柄３２の上下方向がナプキン１の前後方向に沿って略平行であり、ナプキン１の動物図柄３２の上側がナプキン１の前側と一致している。具体的に説明すると、ナプキン１の前方領域１Ａに猫の頭部３２１が位置し、ナプキン１の中央領域１Ｂに猫の胴体３２２が位置し、ナプキン１の後方領域１Ｃに猫の尻尾３２３が位置している。

　また、図１９に示すように、本実施形態のパッケージ４０は、その正面４０Ａに、パッケージ４０の外部から視認可能な動物図柄３５を有する。例えばパッケージ４０の外表面に動物図柄３５が印刷されている。この動物図柄３５は、ナプキン１が有する動物図柄３２と同じ種類の動物、すなわち猫である。さらに、パッケージ４０の動物図柄３５の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っている。すなわち動物図柄３５の上下方向がパッケージ４０の上下方向に沿って略平行であり、動物図柄３５の上側がパッケージ４０の上側と一致している。

　そのため、パッケージ４０に印刷された動物図柄３５の上下方向とパッケージ４０の上下方向とが揃っている状態を見たユーザーの潜在意識には、動物図柄３５及びその上下方向が刷り込まれる。よって、ナプキン１を装着するために、個包装体２０を開封して展開した状態（図１５）において、パッケージ４０の動物図柄３５と同じ種類であるナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その動物図柄３２が上下方向を有し、その動物図柄３２の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを潜在的に認知しやすい。そのため、ユーザーは、無意識のうちに、動物図柄３２の上側に位置していたナプキン１の前方領域１Ａを自身の前側（腹側）に合わせて、ナプキン１を装着しやすくなる。よって、ナプキン１の使用に不慣れなユーザーであっても、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するよう誘導できる。

　また、本実施形態の個包装体２０は、個包装体２０の外部から視認可能であって、ナプキン１が有する動物図柄３２と同じ種類の動物図柄３１を有する。個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１とは、包装材１０に設けられた図柄３１であって、図１３に示すように包装材１０の外側面１０２側から視認可能な図柄３１である。

　また、図１３に示すように、包装材１０の動物図柄３１の上下方向は、包装材１０の短手方向に揃っている。そのため、包装材１０が、ナプキン１を内包しつつ、包装材１０の短手方向（所定方向）に沿う折り部２１で折り畳まれた個包装体２０の状態（図１４Ｂ）において、折り部２１に位置する包装材１０の動物図柄３１の上下方向は、折り部２１が延びる方向に揃っている。

　そして、図１８Ａに示すように、個包装体２０の折り部２１の延びる方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている。よって、個包装体２０がパッケージ４０に内包されている状態において、個包装体２０が有する動物図柄３１の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っている。すなわち個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に沿って略平行であり、動物図柄３１の上側がパッケージ４０の上側と一致している。

　さらに、本実施形態のパッケージ４０は、その正面４０Ａに、透明性を備えた窓部４１を有する。窓部４１によって、パッケージ４０の外部から個包装体２０の一部が視認可能となっている。本実施形態では、図１８Ａ及び図１８Ｂに示すように、個包装体２０が有する折り部２１のうち、第１折り部２１１の方が第２折り部２１２に比べて、動物図柄３１が配置されている領域が大きい。そこで、個包装体２０は、パッケージ４０内において、第１折り部２１１がパッケージ４０の正面４０Ａの窓部４１に向くように配置されている。

　したがって、図１９に示すように、パッケージ４０の窓部４１から、個包装体２０の第１折り部２１１に位置する動物図柄３１の少なくとも一部が視認可能となっている。そして、パッケージ４０の窓部４１から視認される個包装体２０（第１折り部２１１）の動物図柄３１の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っている。

　この場合も同様に、窓部４１から視認される個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態を見たユーザーの潜在意識には、動物図柄３１及びその上下方向が刷り込まれる。よって、ナプキン１を装着するために、個包装体２０を開封して展開した状態（図１５）において、個包装体２０の動物図柄３１と同じ種類であるナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その動物図柄３２が上下方向を有し、その動物図柄３２の上下方向がナプキン１の前後方向に対応していることを潜在的に認知しやすい。そのため、ナプキン１の使用に不慣れなユーザーであっても、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するよう誘導できる。

　また、動物図柄３２の代わりに、ナプキン１の前後方向を示す「矢印」や「前側」といった文字等をナプキン１に設けた場合にも、正しい前後方向の向きでナプキン１が装着されやすくなる。しかし、上記のような、方向を示す直接的な表現である場合、ナプキン１の前後方向を確認して装着しなければならにというプレッシャーをユーザーに与えてしまう。特に、ナプキン１は比較的に暗く狭いトイレの個室内で装着されるため、ユーザーにとってナプキン１の方向を確認する作業は手間となる。

　一方、本実施形態では、パッケージ４０、個包装体２０、及び、ナプキン１の動物図柄３５，３１，３２の上下方向に基づいて、ナプキン１の前後方向をユーザーに示唆する。そのため、ユーザーが正しい前後方向の向きでナプキン１を装着するように自然に誘導できる。よって、ユーザーがナプキン１の前後方向を確認するプレッシャーや手間を軽減でき、短時間でナプキン１を装着できる。例えば、ナプキン１の使用に不慣れな女子小中高生は、学校の休み時間等の決められた時間内にナプキン１を交換することが多い。そのため、本実施形態のように短時間で装着できるナプキン１が適している。

　また、ナプキン１の前後方向を示す図柄として動物図柄を採用することで、個包装体２０が可愛らしいデザインとなる。よって、生理期間中の女子小中高生の憂鬱な気分も緩和できる。

　なお、パッケージ４０の外部から、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５と、窓部４１を介した個包装体２０の動物図柄３１の両方を視認可能とすることが好ましいが、何れか一方のみを視認可能としてもよい。つまり、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５は有するが窓部４１を有さない形態でもよいし、窓部４１は有するがパッケージ４０の外表面の動物図柄３５を有さない形態でもよい。また、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５は有するが個包装体２０（包装材１０）が動物図柄３１を有さない形態でもよい。

　また、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５と、個包装体２０の動物図柄３１を視認可能にする窓部４１とが、パッケージ４０の異なる面に設けられていてもよいが、同じ面、特にパッケージ４０の正面４０Ａに設けられているとよい。そうすることで、パッケージ４０の動物図柄３５及び個包装体２０の動物図柄３１が、ユーザーに着目されやすく、ユーザーの潜在意識により刷り込まれる。

　パッケージ４０や個包装体２０やナプキン１の動物図柄３５，３１，３２は、それらを見たユーザーが動物の上下方向を分かる図柄であればよい。例えば、猫に限らず、クマやウサギ等の別の動物であってもよい。また、動物のシルエットに限らず、表情（目口鼻等）が描かれた図柄であってもよい。また、頭と胴体を有するに限らず、頭だけの図柄（例えば後述の図２２Ａ参照）であってもよい。

　また、パッケージ４０や個包装体２０の動物図柄３５，３１が、ナプキン１の動物図柄３２と同じ種類の動物であるとは、それら動物図柄３５，３１，３２が、例えば、猫の図柄であればよく、同一形状又は相似形状であるものに限定されず、異なる形状であってもよい。

　また、ナプキン１の折り位置ＦＬ２（図１６Ａ参照）において、吸収体２を幅方向に３等分し、左側領域、中央領域、右側領域に分けた場合の、いずれかの領域において、長手方向に延びた一対の圧搾部３２４，３２５が設けられているとよい。本実施形態では、ナプキン１の後方領域１Ｃであり、吸収体２の右側領域に、長手方向に延びた一対の圧搾部３２４，３２５が設けられている。この一対の圧搾部３２４，３２５によって、猫の尻尾が表されている。

　このように、ナプキン１の吸収性等の機能向上のために、吸収体２の形状及び坪量の少なくとも一方が、ナプキン１の前後方向に非対称である場合がある。つまり、ナプキン１の外観は前後対称であるが、ナプキン１の外観から視認不可能な吸収体２が前後非対称である場合がある。この場合、ユーザーはナプキン１の前後方向を認知しにくく、誤った前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。よって、本発明の採用がより有効となる。

　次に、パッケージ４０の窓部４１から視認可能な個包装体２０の動物図柄３１の大きさについて説明する。つまり、包装材１０の外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１の大きさである。そのため、個包装体２０を開封して展開した状態における動物図柄３１の大きさとして、包装材１０が展開している状態を示す図１３を用いて説明する。

　また、本実施形態では、包装材１０の動物図柄３１の大きさは全て同じとする。ただし、包装材１０の動物図柄３１の大きさが異なる場合にも、窓部４１から視認される動物図柄３１の大きさが以下の大きさであるとよい。

　まず、図１９に示すように、パッケージ４０の上下方向における窓部４１の最大長さＬ２は、個包装体２０を開封して展開した状態における個包装体２０の動物図柄３１の上下方向の長さＬ１以上（図１３参照）であることが好ましい（Ｌ２≧Ｌ１）。

　そうすることで、上下方向に欠けていない個包装体２０の動物図柄３１や上下方向に欠けた部位の小さい動物図柄３１が、パッケージ４０の窓部４１から視認される。そのため、パッケージ４０を見たユーザーに、個包装体２０の動物図柄３１及びその上下方向が認識されやすく、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態が、ユーザーの潜在意識に刷り込まれる。よって、ナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　また、個包装体２０を開封して展開した状態において、動物図柄３１は、図１３に示すように、動物図柄３１の上下方向に間隔を空けて配置され、かつ、動物図柄３１の幅方向が一致（重複）して配置された動物図柄３１の列が、動物図柄３０の幅方向に並んでいる。動物図柄３０の列における、ある動物図柄（第１動物図柄）３１ａの上端から、その下の動物図柄（第２動物図柄）３１ｂの上端までの上下方向の長さをＬ３とする。この長さＬ３は、個包装体２０の折り部２１に配置される、ある動物図柄３１の上端から、その下の動物図柄３１の上端までの上下方向の長さである。そこで、パッケージ４０の上下方向における窓部４１の最大長さＬ２は、この長さＬ３以上であることが好ましい（Ｌ２≧Ｌ３）。

　そうすることで、窓部４１に対向する個包装体２０の折り部２１の部位に、動物図柄３１の少なくとも一部が配置され、また、複数の動物図柄３１が上下方向に並んで配置されやすくなる。そのため、パッケージ４０の窓部４１から個包装体２０の動物図柄３１が視認され、その動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態が、ユーザーの潜在意識に刷り込まれやすい。よって、ナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　また、パッケージ４０に内包されている状態における個包装体２０の厚みＷ３は、個包装体２０を開封して展開した状態における動物図柄３１の幅方向の長さＷ１（図１３参照）の１／２以上であることが好ましい（Ｗ３≧Ｗ１／２）。より好ましくは、パッケージ４０に内包されている状態における個包装体２０の厚みＷ３は、個包装体２０を開封して展開した状態における動物図柄３１の幅方向の長さＷ１以上であることが好ましい（Ｗ３≧Ｗ１）。

　そうすることで、窓部４１に対向する個包装体２０の折り部２１の部位に、幅方向に欠けていない動物図柄３１や幅方向に欠けた部位の小さい動物図柄３１が配置され、それらがパッケージ４０の窓部４１から視認される。そのため、パッケージ４０を見たユーザーに、個包装体２０の動物図柄３１及びその上下方向が認識されやすく、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態が、ユーザーの潜在意識に刷り込まれる。よって、ナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　また、図１３に示すように、個包装体２０は、開封して展開した状態において、動物図柄３１が配置されている配置領域Ａ１と、動物図柄３１が配置されていない非配置領域Ａ２とを、動物図柄３１の幅方向に交互に有している。そこで、パッケージ４０に内包されている状態における個包装体２０の厚みＷ３は、個包装体２０を開封して展開した状態における非配置領域Ａ２の幅Ｗ４よりも大きいことが好ましい（Ｗ３＞Ｗ４）。

　そうすることで、窓部４１に対向する個包装体２０の折り部２１の部位に、動物図柄３１の配置領域Ａ１の少なくとも一部が位置する。そのため、パッケージ４０の窓部４１から個包装体２０の動物図柄３１が視認され、その動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態が、ユーザーの潜在意識に刷り込まれやすい。よって、ナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　なお、本実施形態では、配置領域Ａ１と非配置領域Ａ２の幅は全て一定であるとする。ただし、一定でない場合には、パッケージ４０に内包されている状態における個包装体２０の厚みＷ３は、最小の非配置領域Ａ２の幅Ｗ４よりも大きければよく、より好ましくは最大の非配置領域Ａ２の幅Ｗ４よりも大きいとよい。

　また、図１９に示すように、パッケージ４０内において、個包装体２０はその厚み方向に並んでいる。個包装体２０の厚み方向に隣り合う個包装体２０それぞれの折り部２１に位置する動物図柄３１（３１ｃ，３１ｄ）の少なくとも一部は、動物図柄３１の上下方向にずれて配置されていることが好ましい。

　仮に、隣り合う個包装体２０それぞれの動物図柄３１の上下方向の位置が完全に一致してしまうと、動物図柄３１の輪郭が分かりにくく、動物図柄３１がユーザーに認識されにくくなってしまう。そこで、上記のように動物図柄３１をずらすことで、パッケージ４０を見たユーザーに、個包装体２０の動物図柄３１及びその上下方向が認識されやすく、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態が、ユーザーの潜在意識に刷り込まれる。よって、ナプキン１の動物図柄３２を見たユーザーは、その上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　なお、パッケージ４０に内包されている状態における個包装体２０の厚みＷ３の測定は周知の方法で行うとよい。例えば、パッケージ４０の窓部４１から視認される個包装体２０の厚みを、定規等を用いて測定するとよい。また、窓部４１を有さないパッケージ４０の場合には、例えば、パッケージ４０の横方向の長さを測定し、その測定値からパッケージ４０（袋体）の厚みを減じ、その値を個包装体２０が並ぶ数で除してもよい。

　また、本実施形態では、個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１、及び、パッケージ４０の動物図柄３５が、黒色（猫の部位）とピンク色（リボンの部位）で構成される。このように動物図柄３１，３５が、黒色、及び、黒色と異なる色の有色を有することが好ましい。また、動物図柄３１，３５が反対色を有していてもよい。例えば、動物図柄が、緑系統の色と、その反対色となる赤系統の色で構成されているとよい。

　そうすることで、パッケージ４０において、その外表面の動物図柄３５、及び、個包装体２０の動物図柄３１が目立ち、パッケージ４０の外観を見たユーザーに動物図柄３５，３１が認識されやすくなる。よって、パッケージ４０や個包装体２０の動物図柄３５，３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態が、ユーザーの潜在意識に刷り込まれやすくなる。

＜＜変形例について＞＞
　図２０Ａ及び図２０Ｂは、個包装体２０の動物図柄３１の向きが異なる場合の説明図である。図２０Ａは個包装体２０の平面図であり、図２０Ｂはパッケージ４０の窓部４１を示す図である。図２０Ａに示すように、個包装体２０の縦方向（包装材１０の長手方向）に動物図柄３１の上下方向が揃い、個包装体２０の横方向（包装材１０の短手方向）に動物図柄３１の幅方向が揃っていてもよい。つまり、個包装体２０の折り部２１の延びる方向に、動物図柄３１の上下方向が揃っていなくてもよい。

　この場合、図２０Ｂに示すように、個包装体２０はその横方向がパッケージ４０の奥行方向に揃うように、パッケージ４０に内包されているとよい。さらに、パッケージ４０の側面４０Ｂに、個包装体２０の平面（例えば図２０Ａに示す面）を視認可能な窓部４１を設けるとよい。そうすることで、パッケージ４０の側面４０Ｂの窓部４１から視認される個包装体２０の動物図柄３１の上下方向を、パッケージ４０の上下方向に揃えることができる。よって、図２０Ｂの状態が潜在意識に刷り込まれたユーザーは、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　図２１Ａ及び図２１Ｂは、パッケージ４０の変形例の説明図である。パッケージ４０が、ナプキン１の動物図柄３２と同じ種類の動物図柄３５を有さず、かつ、窓部４１を有していなくてもよい。その場合、個包装体２０がパッケージ４０に内包されている状態において、個包装体２０が有する動物図柄３１が、パッケージ４０の上下方向に揃っていればよい。

　例えば、パッケージ４０から個包装体２０を取り出すための切り取り線４３ａがパッケージ４０の上面４０Ｃ（図１７参照）に設けられているとする。その場合、図２１Ａに示すように、パッケージ４０から個包装体２０を上に取り出したときに、ユーザーは、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態を視認できる。

　また、例えば、切り取り線４３ｂがパッケージ４０の側面４０Ｂに設けられているとする。その場合、図２１Ｂに示すように、パッケージ４０を開封した時に、ユーザーは、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態を視認できる。その状態が潜在意識に刷り込まれたユーザーは、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

　図２２Ａから図２２Ｄは、個包装体２０の変形例の説明図である。
　前述の個包装体２０が有するナプキン１（図１）は、ナプキン１の前後方向の広い範囲に亘る動物図柄３２を１つ有していたが、これに限らない。例えば、図２２Ａに示すように、ナプキン１の一部に小さい動物図柄３３を複数（又は１つ）設けてもよい。

　また、トップシート３及び吸収体２を圧縮した圧縮凹部７によって、ナプキン１の動物図柄３２を形成するに限らない。例えば、図２２Ｂに示すように、ナプキン１の幅方向の両側部に形成された溶着部１Ｄのパターンによって、ナプキン１の動物図柄３４を形成してもよい。また、ナプキン１の肌側面に動物図柄を印刷してもよい。

　また、個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１は、包装材１０に設けられるに限らない。例えば、図２２Ｃに示すように、ずれ止め用の粘着部９が塗布されているナプキン１のバックシート４に、動物図柄３１が設けられていてもよい。また、例えば、図２２Ｄに示すように、ナプキン１のずれ止め用の粘着部９を覆う剥離シート１３に、動物図柄３１が設けられていてもよい。

　図２３は、包装材１０の動物図柄３１の変形例の説明図である。図１３に示す包装材１０は、動物図柄３１が配置されていない非配置領域Ａ２を有しているが、これに限らない。例えば、図２３に示すように、個包装体２０（包装材１０）を開封して展開した状態において、複数の動物図柄３１は、動物図柄３１の幅方向及び上下方向に並んで配置されており、かつ、上下方向に隣り合う動物図柄３１ｅ，３１ｆは、幅方向にずれて配置されるとともに、幅方向に重なり部分Ａ３を有するようにしてもよい。

　この場合、包装材１０は、動物図柄３２の幅方向（図２３では包装材１０の長手方向）の全域にわたり、動物図柄３２が配置され、非配置領域を有さない。そのため、パッケージ４０の窓部４１に対向する個包装体２０の折り部２１に、動物図柄３１の少なくとも一部が配置される。そのため、パッケージ４０の窓部４１から個包装体２０の動物図柄３１が視認され、動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態がユーザーの潜在意識に刷り込まれる。よって、ユーザーは、ナプキン１の動物図柄３２の上下方向に基づいて、正しい前後方向の向きでナプキン１を装着しやすくなる。

＝＝＝第３実施形態＝＝＝
　第３実施形態は、第２実施形態と同じ包装材１０（図１３）及び個包装体２０（図１４～図１６）を例に挙げて説明する。また、第３実施形態のナプキン１は動物図柄を有していなくてもよい。

＜個包装体２０（吸収性物品包装体）の動物図柄３１＞
　図２４は、家庭での個包装体２０の保管方法の一例を示す図であり、個包装体２０を保管するカゴ５０を鉛直方向の上側から見た図である。個包装体２０は、後述するパッケージ４０（図１９参照）に複数個ずつ内包された状態で流通する。パッケージ４０を購入したユーザーは、パッケージ４０から個包装体２０を取り出した状態で保管することが多い。また、ナプキンは、昼用、夜用等の用途に応じて使い分けられたり、母と娘で使用する製品が異なっていたりと、図２４に示すように複数種類のナプキンの個包装体２０，５１，５２が混在した状態で保管される。

　ただし、個包装体２０，５１，５２が平らに置かれた状態で上に積み重ねられてしまう
と（平積みされてしまうと）、下の方から所望の製品を取り出しにくくなるという問題があった。また、下の方の製品が長期間使用されず、上に重ねられた製品の重みによりナプキンの厚みが低下し、着け心地や吸収性能が低下するおそれがあった。

　これに対して、本実施形態の個包装体２０は、個包装体２０の外部から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄３１を有する。本実施形態では、包装材１０に、その外側面１０２側から視認可能な動物図柄３１が設けられており、動物図柄３１の上下方向は包装材１０の短手方向に揃っている。

　そして、包装材１０が、ナプキン１を内包しつつ、包装材１０の短手方向（所定方向）に沿う折り部２１にて折り畳まれた個包装体２０の状態（図１４Ｂ）において、折り部２１に包装材１０の動物図柄３１の少なくとも一部が位置し、かつ、折り部２１の延びる方向に動物図柄３１の上下方向が揃っている。

　そのため、本実施形態の個包装体２０を平らに配置してしまうと、折り部２１の動物図柄３１が横に倒れて寝てしまう。よって、ユーザーは、無意識のうちに、折り部２１の動物図柄３１の上下方向が鉛直方向に揃うように個包装体２０を配置したり、図２４に示すように、折り部２１の動物図柄３１が鉛直方向の上側に向くように個包装体２０を配置したりしやすくなる。つまり、個包装体２０が立てて保管されるようにユーザーを誘導できる。換言すると、複数の個包装体２０がその厚み方向に並んだ個包装体２０の束が、鉛直方向ではなく、水平方向に延びるように保管される。そのため、個包装体２０が平積みされたときの問題（個包装体２０の取り出しにくさや個包装体２０の厚みの低下）が生じない。

　さらに、ユーザーは、潜在的に個包装体２０の配置の向きの基準としていた動物図柄３１が視認されるように、個包装体２０を配置して保管しやすい。そのため、図２４に示すように、複数種類の個包装体２０，５１，５２の中から、動物図柄３１を有する本実施形態の個包装体２０を選択でき、容易に取り出せる。

　動物図柄３１の代わりに、「矢印」や「上」といった文字等を個包装体２０の折り部２１に設けた場合にも、ユーザーが個包装体２０を立てて保管するように誘導できる。しかし、上記のような、方向を示す直接的な表現である場合、個包装体２０の方向を確認して配置しなければならにというプレッシャーをユーザーに与えてしまう。これに対して、本実施形態では、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向に基づいて、個包装体２０の配置の向きをユーザーに示唆するだけであり、ユーザーにプレッシャーを与えてしまうことを抑制できる。

　なお、個包装体２０の折り部２１の動物図柄３１は、それらを見たユーザーが動物の上下方向を分かる図柄であればよい。例えば、猫に限らず、クマやウサギ等の別の動物であってもよい。また、動物のシルエットに限らず、表情（目口鼻等）が描かれた図柄であってもよい。また、頭と胴体を有するに限らず、頭だけの図柄であってもよい。

　次に、包装材１０の動物図柄３１の大きさについて説明する。本実施形態では、包装材１０が有する全ての動物図柄３１の大きさは同じとする。ただし、包装材１０が有する動物図柄３１の大きさが異なる場合にも、折り部２１に位置する動物図柄３１の大きさが以下の大きさであると好ましい。

　まず、折り畳まれた状態における個包装体２０の厚みＷ３（図１４Ｂ参照）は、個包装体２０を開封して展開した状態における動物図柄３１の幅方向の長さＷ１（図１３参照）の１／２以上であることが好ましい（Ｗ３≧Ｗ１／２）。より好ましくは、折り畳まれた状態における個包装体２０の厚みＷ３は、個包装体２０を開封して展開した状態における動物図柄３１の幅方向の長さＷ１以上であることが好ましい（Ｗ３≧Ｗ１）。

　そうすることで、個包装体２０の折り部２１に、幅方向に欠けていない動物図柄３１や幅方向に欠けた部位の小さい動物図柄３１が配置される。よって、折り部２１の動物図柄３１及びその上下方向が、ユーザーに認識されやすく、折り部２１の動物図柄３１に基づき、ユーザーが個包装体２０を立てて保管するように誘導できる。

　折り畳まれている状態における個包装体２０の厚みＷ２の測定は周知の方法で行うとよい。例えば、ミツトヨ（株）製のダイアルシックネスゲージＩＤ－Ｃ１０１２Ｃ又はそれと同等のものを使用し、接触子の面積を２０ｃｍ²、接触圧を３ｇｆ／ｃｍ²（２９４Ｎ／ｍ²）に設定して測定することができる。

　また、図１３に示すように、個包装体２０は、開封して展開した状態において、動物図柄３１が配置されている配置領域Ａ１と、動物図柄３１が配置されていない非配置領域Ａ２とを、動物図柄３１の幅方向に交互に有している。そこで、折り畳まれた状態における個包装体２０の厚みＷ３は、個包装体２０を開封して展開した状態における非配置領域Ａ２の幅Ｗ４よりも大きいことが好ましい（Ｗ３＞Ｗ４）。

　そうすることで、個包装体２０の折り部２１に、動物図柄３１の配置領域Ａ１の少なくとも一部が位置する。よって、折り部２１の動物図柄３１及びその上下方向が、ユーザーに認識されやすく、折り部２１の動物図柄３１に基づき、ユーザーが個包装体２０を立てて保管するように誘導できる。

　なお、本実施形態では、配置領域Ａ１と非配置領域Ａ２の幅は全て一定であるとする。ただし、一定でない場合には、個包装体２０の厚みＷ３は、最小の非配置領域Ａ２の幅Ｗ４よりも大きければよく、より好ましくは最大の非配置領域Ａ２の幅Ｗ４よりも大きいとよい。

　パッケージ４０では、複数の個包装体２０がその厚み方向に並んだ状態で内包されている。個包装体２０が並んだ方向（厚み方向）がパッケージ４０の横方向に揃い、個包装体２０の横方向（折り部２１が延びる方向）がパッケージ４０の上下方向に揃い、個包装体２０の縦方向がパッケージ４０の奥行方向に揃っている。よって、個包装体２０の平面（例えば図１４Ａに示す面）がパッケージ４０の側面４０Ｂに対向している。また、個包装体２０の第１折り部２１１がパッケージ４０の正面４０Ａに対向し、個包装体２０の第２折り部２１２がパッケージ４０の裏面４０Ｄに対向している。

　本実施形態の個包装体２０（図１４Ｂ）では、折り部２１に、個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１の少なくとも一部が位置し、折り部２１の延びる方向に動物図柄３１の上下方向が揃っている。そのため、上記のように、個包装体２０の折り部２１が延びる方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている場合、個包装体２０の折り部２１に位置する動物図柄３１の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃うことになる。すなわち折り部２１の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に沿って略平行であり、動物図柄３１の上側がパッケージ４０の上側と一致している。

　さらに、本実施形態のパッケージ４０は、その正面４０Ａに、透明性を備えた窓部４１を有する。また、パッケージ４０内において、個包装体２０は、第１折り部２１１がパッケージ４０の正面４０Ａの窓部４１に向くように配置されている。したがって、図１９に示すように、パッケージ４０の窓部４１から、個包装体２０の第１折り部２１１の少なくとも一部、及び、第１折り部２１１に位置する動物図柄３１の少なくとも一部が視認可能となっている。そして、窓部４１から視認される第１折り部２１１の動物図柄３１の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っている。

　この場合、パッケージ４０を見たユーザーは、個包装体２０の折り部２１の動物図柄３１が横に倒れて寝ている状態ではなく、パッケージ４０の上下方向に沿って立っている状態を視認することになる。そのため、パッケージ４０を見たユーザーの潜在意識には、個包装体２０及びその動物図柄３１が立っている状態が刷り込まれる。よって、ユーザーは、パッケージ４０から個包装体２０を取り出して保管する際に、無意識のうちに、パッケージ４０内での個包装体２０の状態（図１７Ａ）と同じに、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。

　次に、窓部４１の大きさについて説明する。本実施形態では、包装材１０が有する全ての動物図柄３１の大きさを同じとするが、包装材１０が有する動物図柄３１の大きさが異なる場合にも、折り部２１に位置する動物図柄３１に対して窓部４１の大きさが以下であることが好ましい。

　そうすることで、上下方向に欠けていない個包装体２０の動物図柄３１や上下方向に欠けた部位の小さい動物図柄３１が、パッケージ４０の窓部４１から視認される。そのため、パッケージ４０を見たユーザーの潜在意識には、個包装体２０の動物図柄３１が立っている状態が刷り込まれる。よって、ユーザーは、個包装体２０の保管時に、パッケージ４０内での個包装体２０の状態と同じに、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。

　また、個包装体２０を開封して展開した状態において、動物図柄３１は、図１３に示すように、動物図柄３１の上下方向に間隔を空けて配置され、かつ、動物図柄３１の幅方向が一致（重複）して配置された動物図柄３１の列が、動物図柄３０の幅方向に並んでいる。動物図柄３１の列における、ある動物図柄（第１動物図柄）３１ａの上端から、その下の動物図柄（第２動物図柄）３１ｂの上端までの上下方向の長さをＬ３とする。この長さＬ３は、個包装体２０の折り部２１に配置される、ある動物図柄３１の上端から、その下の動物図柄３１の上端までの上下方向の長さである。そこで、パッケージ４０の上下方向における窓部４１の最大長さＬ２は、この長さＬ３以上であることが好ましい（Ｌ２≧Ｌ３）。

　そうすることで、窓部４１に対向する個包装体２０の折り部２１の部位に、動物図柄３１の少なくとも一部が配置され、また、複数の動物図柄３１が上下方向に並んで配置されやすくなる。そのため、パッケージ４０の窓部４１から個包装体２０の動物図柄３１が視認され、パッケージ４０を見たユーザーの潜在意識には、個包装体２０の動物図柄３１が立っている状態が刷り込まれる。よって、ユーザーは、個包装体２０の保管時に、パッケージ４０内での個包装体２０の状態と同じに、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。

　また、図１９に示すように、パッケージ４０の窓部４１からは、複数の個包装体２０がその厚み方向に並んでいる状態が視認される。そして、パッケージ４０内において、個包装体２０の厚み方向に隣り合う個包装体２０それぞれの折り部２１に位置する動物図柄３１（３１ｃ，３１ｄ）の少なくとも一部は、動物図柄３１の上下方向にずれて配置されていることが好ましい。

　仮に、隣り合う個包装体２０それぞれの動物図柄３１の上下方向の位置が完全に一致してしまうと、動物図柄３１の輪郭が分かりにくく、動物図柄３１がユーザーに認識されにくくなってしまう。そこで、上記のように動物図柄３１をずらすことで、パッケージ４０を見たユーザーに、個包装体２０の動物図柄３１が認識されやすくなり、パッケージ４０を見たユーザーの潜在意識には、個包装体２０の動物図柄３１が立っている状態が刷り込まれる。よって、ユーザーは、個包装体２０の保管時に、パッケージ４０内での個包装体２０の状態と同じに、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。

　また、前述のように、個包装体２０は、開封して展開した状態（図１３）において、動物図柄３１が配置されている配置領域Ａ１と、動物図柄３１が配置されていない非配置領域Ａ２とを有している。そして、個包装体２０の第１折り部２１１（図１８Ａ）では、配置領域Ａ１の方が非配置領域Ａ２よりも大きく、個包装体２０の第２折り部２１２（図１８Ｂ）では、非配置領域Ａ２の方が配置領域Ａ１よりも大きくなっている。つまり、個包装体２１の第１折り部２１１の方が第２折り部２１２に比べて、動物図柄３１が視認されやすくなっている。

　この場合、パッケージ４０内において、複数の個包装体２０が、その厚み方向に並ぶとともに、図１８Ａに示すように、複数の個包装体２０それぞれの第１折り部２１１が同じ側に位置し、図１８Ｂに示すように、複数の個包装体２０それぞれの第２折り部２１２が同じ側に位置していることが好ましい。

　そうすることで、ユーザーは、パッケージ４０の開封時や、パッケージ４０から複数の個包装体２０をまとめて取り出した際に、動物図柄３１が個包装体２０に配置されている面（図１８Ａ）と、動物図柄３１が個包装体２０に殆ど配置されていない面（図１８Ｂ）とを見ることになる。この場合、ユーザーは、無意識のうちに、動物図柄３１を基準にして個包装体２０の配置の向きを決めやすくなり、個包装体２０を立てて保管しやすくなる。また、ユーザーは、動物図柄３１が配置されている面（図１８Ａ）が視認されるように複数の個包装体２０を配置して保管しやすくなる。そのため、複数種類の個包装体の中から、動物図柄３１を有する本実施形態の個包装体２０を選択でき、容易に取り出せる。

　また、上記のように、複数の個包装体２０それぞれの第１折り部２１１が同じ側に位置するように保管されやすい場合、図１４Ａに示すように、個包装体２０の開封端１０ａを止着するテープ１１は、個包装体２０の縦方向において、第１折り部２１１よりも第２折り部２１２の近くに配置されていることが好ましい。

　そうすることで、ユーザーが保管場所から個包装体２０を取り出した際に、個包装体２０におけるテープ１１の位置がいつも同じになる。具体的には、ユーザーが一方の手で保管場所から個包装体２０の第１折り部２１１を把持して取り出すと、把持した部分とは反対側の第２折り部２１２に近い位置に、テープ１１が位置する。この場合、ユーザーは、他方の手でテープ１１を把持して開封できる。このように、個包装体２０を保管場所から取り出して、テープ１１を開封する動作を一定にでき、スムーズに個包装体２０を開封できる。

　なお、配置領域Ａ１と非配置領域Ａ２の大きさの比較は、例えば、目視で比較したり、個包装体２０の厚み方向における配置領域Ａ１の長さ及び非配置領域Ａ２の長さを、定規等を用いて測定して比較したりできる。また、図示しないが、パッケージ４０の表面４０Ａだけでなく裏面４０Ｄにも個包装体２０を視認可能な窓部４１を設けてもよい。そうすることで、ユーザーは、パッケージ４０の外観から図１８Ａに示す面と図１８Ｂに示す面を視認できる。

　また、図１９に示すように、パッケージ４０は、その正面４０Ａに、パッケージ４０の外部から視認可能な動物図柄３５を有する。例えばパッケージ４０の外表面に動物図柄３５が印刷されている。この動物図柄３５は、個包装体２０が有する動物図柄３５と同じ種類の動物であり、同一系統の色を備える。すなわち、パッケージ４０の動物図柄３５も、猫であり、猫の色が黒である。さらに、パッケージ４０の動物図柄３５は、個包装体２０の動物図柄３１と同様に、ピンク色のリボン３５１も有している。

　このパッケージ４０の動物図柄３５の上下方向が、パッケージ４０の上下方向に揃っていることが好ましい。すなわち動物図柄３５の上下方向がパッケージ４０の上下方向に沿って略平行であり、動物図柄３５の上側がパッケージ４０の上側と一致していることが好ましい。

　パッケージ４０の動物図柄３５の上下方向とパッケージ４０の上下方向とが揃っている状態を見たユーザーの潜在意識には、動物図柄３５及びその上下方向が刷り込まれる。そのため、パッケージ４０から個包装体２０を取り出して保管する際に、パッケージ４０の動物図柄３５に類似した個包装体２０の動物図柄３１を見たユーザーは、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向を潜在的に認知する。よって、ユーザーは、無意識のうちに、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向を基準に個包装体２０を配置しやすく、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。

　なお、パッケージ４０の動物図柄３５が個包装体２０の動物図柄３１と同じ種類の動物であるとは、それら動物図柄３５，３１が、例えば、猫の図柄であればよく、同一形状又は相似形状であるものに限定されず、異なる形状であってもよい。また、同一系統の色を備えるとは、個包装体２０の動物図柄３１が備える色（例えば黒）との色差が１２未満である色を、パッケージ４０の動物図柄３５も備えるものとする。

　また、パッケージ４０の外部から、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５と、窓部４１を介した個包装体２０の動物図柄３１の両方を視認可能とすることが好ましいが、何れか一方のみを視認可能としてもよい。つまり、パッケージ４０の外表面の動物図柄３５は有するが窓部４１を有さない形態でもよいし、窓部４１は有するがパッケージ４０の外表面の動物図柄３５を有さない形態でもよい。

　また、本実施形態では、個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１、及び、パッケージ４０の動物図柄３５が、黒色（猫の部位）とピンク色（リボンの部位）で構成される。このように動物図柄３１，３５が、黒色、及び、黒色と異なる色の有色を有することが好ましい。また、動物図柄３１，３５が反対色を有していてもよい。例えば、動物図柄が、緑系統の色と、その反対色となる赤系統の色で構成されているとよい。そうすることで、パッケージ４０の動物図柄３５、及び、個包装体２０の動物図柄３１が目立ち、動物図柄３５，３１がユーザーに認識されやすくなる。

＜＜変形例について＞＞
　図２１Ａ及び図２１Ｂは、パッケージ４０の変形例の説明図である。パッケージ４０が、個包装体２０の動物図柄３１と同じ種類の動物図柄３５を有さず、かつ、窓部４１を有していなくてもよい。その場合も、個包装体２０がパッケージ４０に内包されている状態において、個包装体２０の動物図柄３１が、パッケージ４０の上下方向に揃っていることが好ましい。

　また、例えば、切り取り線４３ｂがパッケージ４０の側面４０Ｂに設けられているとする。その場合、図２１Ｂに示すように、パッケージ４０を開封した時に、ユーザーは、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向がパッケージ４０の上下方向に揃っている状態を視認できる。

　これらの状態を見たユーザーの潜在意識には、個包装体２０の動物図柄３１及びその上下方向が刷り込まれる。そのため、パッケージ４０から個包装体２０を取り出して保管する際に、ユーザーは、無意識のうちに、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向を基準に個包装体２０を配置しやすく、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。ただし、パッケージ４０において、個包装体２０の動物図柄３１の上下方向とパッケージ４０の上下方向とが揃っていなくてもよい。

　図２５Ａ及び図２５Ｂは、個包装体２０の変形例の説明図である。個包装体２０の外部から視認可能な動物図柄３１は、包装材１０に設けられるに限らない。例えば、図２５Ａに示すように、ずれ止め用の粘着部９が塗布されているナプキン１のバックシート４に、動物図柄３１が設けられていてもよい。また、例えば、図２５Ｂに示すように、ナプキン１のずれ止め用の粘着部９を覆う剥離シート１３に、動物図柄３１が設けられていてもよい。

　この場合、包装材１０は、動物図柄３２の幅方向（図２３では包装材１０の長手方向）の全域にわたり、動物図柄３２が配置され、非配置領域を有さない。そのため、パッケージ４０の窓部４１に対向する個包装体２０の折り部２１に、動物図柄３１の少なくとも一部が配置され、窓部４１から個包装体２０の動物図柄３１が視認される。よって、パッケージ４０を見たユーザーの潜在意識には、個包装体２０の動物図柄３１が立っている状態が刷り込まれ、ユーザーは、個包装体２０の保管時に、パッケージ４０内での個包装体２０の状態と同じに、個包装体２０を立てて配置しやすくなる。

　以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。

１　（生理用）ナプキン（吸収性物品）、
２　吸収体、３　トップシート（肌側シート）、
４　バックシート、５　ウィング部、
７　圧縮凹部（凹部）、８　点状圧縮部、９　粘着部
１０　包装材、
１０１　内側面（内側になる面）、１０２　外側面（反対面）、
１１　テープ、１２　剥離シート、１３　剥離シート、１４　粘着剤、
２０　個包装体（吸収性物品包装体）、２１　折り部、
２１１　第１折り部、２１２　第２折り部、
３０～３５　動物図柄、
４０　パッケージ、４１　窓部、４２　商品名、
Ａ１　配置領域、Ａ２　非配置領域、Ａ３　重なり部分

Claims

　生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドであって、前後方向を備える吸収性物品と、
　前記吸収性物品を包装する包装材と、
を有する吸収性物品包装体であって、
　前記包装材は、前記吸収性物品を包装する際に内側になる面側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開し、前記吸収性物品の肌側から見た状態において、
　前記動物図柄の少なくとも一部が視認可能であり、当該動物図柄の前記上下方向が、前記吸収性物品の前記前後方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品は、その肌側から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、
　前記吸収性物品の前記動物図柄は、前記包装材の前記動物図柄と同じ種類の動物であり、
　前記吸収性物品の前記動物図柄の上下方向が、前記吸収性物品の前記前後方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項２に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品は、
　　排泄液を吸収する吸収体、及び、吸収体よりも肌側に位置する肌側シートを備え、
　　前記吸収体と前記肌側シートとのうちの少なくとも一方が、その厚さ方向に窪んだ凹部を有し、
　前記吸収性物品の前記動物図柄は、前記凹部によって形成されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から３の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開し、前記吸収性物品の肌側から見た状態において、前記包装材が有する少なくとも１つの前記動物図柄の全部位が視認可能であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から４の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品は、前記吸収性物品の前方領域のうち、前記吸収性物品の幅方向における幅が最も広い幅広部を有し、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記幅広部よりも前記幅方向の一方側に延出する前記包装材の前記幅方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記幅方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から５の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記包装材は、前記吸収性物品と共に、前記吸収性物品の幅方向に沿う折り位置にて折り畳まれており、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における、前側の前記包装材の端から最も前側の前記折り位置までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から６の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品は、ずれ止め用の粘着部を有し、
　前記吸収性物品が前記粘着部によって前記包装材に固定されている場合、
　　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における、前側の前記包装材の端から前側の前記粘着部の端までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であり、
　前記吸収性物品が前記粘着部を覆う剥離シートを介して前記包装材に固定されており、前記剥離シートが粘着剤によって前記包装材に固定されている場合、
　　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における、前側の前記包装材の端から前側の前記粘着剤の端までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項７に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前後方向における、前側の前記包装材の端から前側の前記剥離シートの端までの前記前後方向の長さは、前記包装材が有する前記動物図柄の前記前後方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から８の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記包装材の開封端はテープによって止着されており、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記吸収性物品の前記前後方向における前側の前記包装材の端部に、前記テープが固定されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から９の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記包装材は、前記内側になる面の反対面側から視認可能であって、前記内側になる面側から視認可能な前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、
　前記内側になる面側から視認可能な前記動物図柄の方が、前記反対面側から視認可能な前記動物図柄に比べて、濃度が濃いことを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から１０の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記包装材の前記内側になる面側から視認可能な前記動物図柄は、黒色及び黒色と異なる色の有色を有するか、又は、反対色を有することを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から１１の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品は、排泄液を吸収する吸収体を備え、
　前記吸収性物品の外形形状は、前記吸収性物品の前後方向に対称な形状であり、
　前記吸収体の形状及び坪量の少なくとも一方は、前記吸収性物品の前後方向に非対称であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項１から１２の何れか１項に記載の吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージは、その外部から視認可能な動物図柄を有し、当該動物図柄は、前記包装材の前記内側になる面側から視認可能な前記包装材が有する前記動物図柄と同じ種類の動物であり、
　前記パッケージが有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１から１２の何れか１項に記載の吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージは、その外部から前記吸収性物品包装体を視認可能な窓部を有し、
　前記吸収性物品包装体は、その外部から視認可能な動物図柄を有し、当該動物図柄は、前記包装材の前記内側になる面側から視認可能な前記包装材が有する前記動物図柄と同じ種類の動物であり、
　前記パッケージの前記窓部から視認される前記吸収性物品包装体が有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドであって、前後方向を備える吸収性物品と、
　前記吸収性物品を包装する包装材と、
を有する吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品は、上下方向を備える動物図柄を有し、
　前記吸収性物品の前記動物図柄の上下方向が、前記吸収性物品の前後方向に揃っており、
　前記パッケージは、当該パッケージの外部から視認可能であって、前記吸収性物品の前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、かつ、当該動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることと、
　前記吸収性物品包装体は、当該吸収性物品包装体の外部から視認可能であって、前記吸収性物品の前記動物図柄と同じ種類の動物図柄を有し、かつ、前記吸収性物品包装体が前記パッケージに内包されている状態において、前記吸収性物品包装体が有する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることと、
のうちの少なくとも一方であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１５に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージは、当該パッケージの外部から前記吸収性物品包装体の少なくとも一部を視認可能な窓部を有し、
　前記窓部から視認される前記吸収性物品包装体の前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１６に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記吸収性物品包装体の前記動物図柄の上下方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１７に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品包装体の前記動物図柄は、前記動物図柄の上下方向に間隔を空けて配置されるとともに、前記動物図柄の幅方向に重複して配置された第１動物図柄及び第２動物図柄を有し、
　前記第１動物図柄は、前記第２動物図柄よりも上側に配置されており、
　前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において前記動物図柄の上下方向における前記第１動物図柄の上端から前記第２動物図柄の上端までの長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１６から１８の何れか１項に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　複数の前記吸収性物品包装体がその厚み方向に並んだ状態で内包されており、
　前記包装材が、前記吸収性物品を内包しつつ、所定方向に沿う折り部にて折り畳まれた状態において、前記吸収性物品包装体の前記動物図柄の少なくとも一部が前記折り部に位置し、かつ、当該動物図柄の上下方向が前記所定方向に揃っており、
　前記パッケージの前記窓部から、前記折り部に位置する前記動物図柄の少なくとも一部が視認可能であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１９に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージに内包されている状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さの１／２以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項２０に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージに内包されている状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１９から２１の何れか１項に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品包装体は、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記動物図柄が配置されている配置領域と、前記動物図柄が配置されていない非配置領域とを、前記動物図柄の幅方向に交互に有し、
　前記パッケージに内包されている状態での前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記非配置領域の幅よりも大きいことを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１９から２２の何れか１項に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記厚み方向に隣り合う前記吸収性物品包装体それぞれの前記折り部に位置する前記動物図柄の少なくとも一部は、前記パッケージの前記窓部から視認可能であって、前記動物図柄の上下方向にずれて配置されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項１５から２３の何れか１項に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品は、
　　排泄液を吸収する吸収体、及び、吸収体よりも肌側に位置する肌側シートを備え、
　　前記吸収体と前記肌側シートとのうちの少なくとも一方が、その厚さ方向に窪んだ凹部を有し、
　前記吸収性物品の前記動物図柄は、前記凹部によって形成されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　生理用ナプキン、パンティライナー、又は吸収パッドである吸収性物品と、
　前記吸収性物品を包装する包装材と、
を有する吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品包装体は、当該吸収性物品包装体の外部から視認可能であって、上下方向を備える動物図柄を有し、
　前記包装材が、前記吸収性物品を内包しつつ、所定方向に沿う折り部にて折り畳まれた状態において、前記折り部に前記動物図柄の少なくとも一部が位置し、かつ、前記所定方向が前記動物図柄の前記上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項２５に記載の吸収性物品包装体であって、
　折り畳まれた状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さの１／２以上であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項２６に記載の吸収性物品包装体であって、
　折り畳まれた状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の幅方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項２５から２７の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品包装体は、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、前記動物図柄が配置されている配置領域と、前記動物図柄が配置されていない非配置領域とを、前記動物図柄の幅方向に交互に有し、
　折り畳まれた状態における前記吸収性物品包装体の厚みは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記非配置領域の幅よりも大きいことを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項２５から２７の何れか１項に記載の吸収性物品包装体であって、
　前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において、
　前記吸収性物品包装体が有する複数の動物図柄は、前記動物図柄の幅方向及び上下方向に並んで配置されており、かつ、
　前記上下方向に隣り合う前記動物図柄は、前記幅方向にずれて配置されるとともに、前記幅方向に重なり部分を有することを特徴とする吸収性物品包装体。
　請求項２８に記載の吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品包装体の前記折り部は、第１折り部と、前記第１折り部の反対側の第２折り部とを有し、
　前記第１折り部では、前記配置領域の方が前記非配置領域よりも大きく、
　前記第２折り部では、前記非配置領域の方が前記配置領域よりも大きく、
　複数の前記吸収性物品包装体がその厚み方向に並んだ状態で内包されており、
　複数の前記吸収性物品包装体それぞれの前記第１折り部が同じ側に位置していることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項３０に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品包装体の開封端はテープによって止着されており、
　前記テープは、前記第１折り部よりも前記第２折り部の近くに配置されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項２５から２９の何れか１項に記載の吸収性物品包装体を複数内包する吸収性物品のパッケージであって、
　複数の前記吸収性物品包装体がその厚み方向に並んだ状態で内包されており、
　前記吸収性物品包装体が前記パッケージに内包されている状態において、前記折り部に位置する前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項３２に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージは、当該パッケージの外部から前記吸収性物品包装体の前記折り部の少なくとも一部を視認可能な窓部を有し、
　前記窓部から視認される前記折り部の前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項３３に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態における前記動物図柄の上下方向の長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項３４に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記吸収性物品包装体の前記動物図柄は、前記動物図柄の上下方向に間隔を空けて配置されるとともに、前記動物図柄の幅方向に重複して配置された第１動物図柄及び第２動物図柄を有し、
　前記第１動物図柄は、前記第２動物図柄よりも上側に配置されており、
　前記パッケージの上下方向における前記窓部の最大長さは、前記吸収性物品包装体を開封して展開した状態において前記動物図柄の上下方向における前記第１動物図柄の上端から前記第２動物図柄の上端までの長さ以上であることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項３３から３５の何れか１項に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記厚み方向に隣り合う前記吸収性物品包装体それぞれの前記折り部に位置する前記動物図柄の少なくとも一部は、前記パッケージの前記窓部から視認可能であって、前記動物図柄の上下方向にずれて配置されていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。
　請求項３２から３６の何れか１項に記載の吸収性物品のパッケージであって、
　前記パッケージは、当該パッケージの外部から視認可能であって、前記吸収性物品包装体の前記動物図柄と同じ種類であり、かつ、同一系統の色を備える動物図柄を有し、
　前記パッケージの前記動物図柄の上下方向が、前記パッケージの上下方向に揃っていることを特徴とする吸収性物品のパッケージ。